JPH11253894A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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Publication number
JPH11253894A
JPH11253894A JP6518398A JP6518398A JPH11253894A JP H11253894 A JPH11253894 A JP H11253894A JP 6518398 A JP6518398 A JP 6518398A JP 6518398 A JP6518398 A JP 6518398A JP H11253894 A JPH11253894 A JP H11253894A
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JP
Japan
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substrate
processing apparatus
substrate processing
wall surface
gas
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Application number
JP6518398A
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English (en)
Inventor
Yusuke Muraoka
祐介 村岡
Seiichiro Sato
誠一郎 佐藤
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーティクルの発生を防止して、密閉容器内
で薬液処理および減圧乾燥処理を行う基板処理装置を提
供する。 【解決手段】 処理槽320において、複数の薬液を順
次入れ替えて複数の薬液処理を行う基板処理装置におい
て、第1気体供給部350と、気体排出部370とを備
える。薬液処理中において、第1気体供給部350は空
気供給管352を介して容器310の内部の壁面に沿っ
て空気を供給し、気体排出部370は排気管372を介
して排気する。これにより壁面に沿って空気の流れが形
成されるので、気化した薬液が壁面に付着することがな
い。したがって、容器310内において使用される複数
の薬液が混合することなどによるパーティクルの発生を
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、
光ディスク用基板等の基板(以下「基板」という)に対
して、密閉容器内において薬液処理を施した後に、同一
密閉容器の内部圧力を減少することによって基板の乾燥
処理を行う基板処理装置において、パーティクルの発生
を抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】基板を処理槽内に貯留される薬液等に浸
漬して基板処理を行う基板処理装置において、複数の薬
液処理を同一の処理槽において行う装置が存在する。こ
のような装置においては、処理槽内に貯留する薬液を順
次に入れ替えることにより複数の処理が行われる。
【0003】薬液処理が施された基板に対しては、さら
に純水による洗浄処理が施される。洗浄処理は、処理槽
内の薬液を純水と置換することによって行われる。
【0004】そして、引き続いて基板の乾燥処理が行わ
れる。乾燥処理は、基板を処理槽内の処理液から引き上
げた後に行われる。この際、IPA(イソプロピルアル
コール)ベーパーを供給することによって効率的に乾燥
処理を行うことができる。また、この乾燥処理は密閉容
器内で行われるが、密閉容器内部の圧力を減少すること
によって、基板表面に付着する液滴をより完全に除去す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような基板処理
装置において、パーティクルの発生が問題となることが
ある。いくつかの原因が考えられるが、本発明の発明者
は、以下のような原因を知得した。
【0006】上記装置の処理槽での複数の薬液処理に用
いられる複数の薬液は、処理槽における処理の進行に応
じて所定の薬液に順次変更される。異なる薬液処理を行
うにあたって、異種の薬液が互いに化学反応を生じるも
のについては、その処理と処理との間に純水による洗浄
処理を行うことなどによって、処理槽内では複数の薬液
の混合によるパーティクルの発生を回避することができ
る。
【0007】しかしながら、処理槽に貯留される薬液の
一部は、気化して密閉容器内に散乱し、密閉容器の内部
壁面において再度液化して液滴として付着することがあ
る。その後、別の薬液を用いた処理が同一の密閉容器内
で行われる場合に、その別の薬液の一部が密閉容器内で
気化すると、両薬液の反応生成物が生成されて密閉容器
の内部壁面に付着することがある。たとえば、同一の密
閉容器内で、酸性の薬液や塩基性(アルカリ性)の薬液
を順次、切り換えて供給する場合において、酸と塩基と
の反応により生成される塩が密閉容器の内部壁面にパー
ティクルとして付着することがある。
【0008】さらに、最終段階での減圧乾燥時において
は、密閉容器内は急激な圧力変動を伴う。この圧力変動
などに伴って、壁面に付着していたパーティクルが壁面
から剥離されて密閉空間内を浮遊し、それらの一部が基
板に付着する場合がある。これが、基板のパーティクル
の発生原因の1つである。
【0009】また、酸と塩基との中和反応によって生成
される塩以外にも、パーティクルの発生原因となる反応
生成物が存在し得る。たとえば、薬液処理に用いられ蒸
発等により密閉容器の内部壁面に付着したフッ酸と、後
工程において基板乾燥処理に用いられるIPAベーパー
とが反応して生成される物質が、パーティクルとなるこ
とが考えられる。パーティクルは壁面において生成され
た後、上記と同様、減圧乾燥時の減圧のショックなどに
よって壁面から剥離されて、いくつかのパーティクルが
基板に付着することが考えられる。その他、以上のよう
な反応がなくても、気化して壁面に付着した薬液が、減
圧時の再気化によって薬液ペーパとなり、基板に到達し
て、基板を汚染することも考えられる。
【0010】上記のような原因によって生成されるパー
ティクルが基板に付着すると、不良基板が発生すること
になる。したがって、基板処理装置における処理の歩留
まりが悪化するなどの問題がある。
【0011】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、パー
ティクルの発生を防止して、密閉容器内で薬液処理およ
び減圧乾燥処理を行う基板処理装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の基板処理装置は、所定の密閉容器
内において、基板に対して薬液処理を施した後に、前記
密閉容器内の減圧を伴って基板の乾燥処理を行う基板処
理装置において、前記密閉容器の内部壁面に薬液が付着
することを防止する薬液付着防止手段、を備えることを
特徴とする。
【0013】請求項2に記載の基板処理装置は、請求項
1に記載の基板処理装置において、前記薬液付着防止手
段は、気体供給手段を有しており、前記気体供給手段
は、前記内部壁面に沿った流れを形成するように気体を
供給することによって、前記内部壁面への薬液の付着を
防止することを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の基板処理装置は、請求項
2に記載の基板処理装置において、前記気体供給手段
は、前記密閉容器の内部の側壁面に沿って気体を供給す
ることによって、前記側壁面に薬液が付着することを防
止することを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の基板処理装置は、請求項
3に記載の基板処理装置において、前記気体供給手段
は、前記密閉容器内の上部側に配設される供給管を有
し、当該供給管の下部に設けられる複数の供給口を経由
して気体を下方へ供給することを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の基板処理装置は、請求項
4に記載の基板処理装置において、前記気体排出部は、
前記供給管に対向するように前記密閉容器内の下部側に
配設される排気管を有し、当該排気管の上部に設けられ
る複数の排気口から気体を排出することを特徴とする。
【0017】請求項6に記載の基板処理装置は、請求項
2に記載の基板処理装置において、前記気体供給手段
は、前記密閉容器の内部の上壁面に沿って気体を供給す
ることによって、前記上壁面に薬液が付着することを防
止することを特徴とする。
【0018】請求項7に記載の基板処理装置は、請求項
2に記載の基板処理装置において、前記気体供給手段に
よって供給される気体は、空気であることを特徴とす
る。
【0019】請求項8に記載の基板処理装置は、請求項
1に記載の基板処理装置において、前記薬液処理におい
て、酸性の薬液と塩基性の薬液とが用いられることを特
徴とする。
【0020】請求項9に記載の基板処理装置は、請求項
1に記載の基板処理装置において、前記薬液処理におい
てフッ酸が用いられ、前記乾燥処理においてIPAベー
パーが用いられることを特徴とする。
【0021】ここで、「付着することを防止する」と
は、付着という現象自体を回避すること、および一旦付
着したものを除去することにより継続して付着している
状態を防止することをも含む概念であるものとする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0023】<A.装置>図1は、実施の形態の基板処
理装置の構成を示す平面図である。図示のように、この
装置は、未処理基板を収納しているカセットCが投入さ
れるカセット搬入部10と、このカセット搬入部10か
らのカセットCが載置され内部から複数の基板が同時に
取り出される基板取出部20と、カセットCから取り出
された未処理基板が順次洗浄処理される基板処理部30
と、洗浄処理後の複数の処理済み基板が同時にカセット
中に収納される基板収納部40と、処理済み基板を収納
しているカセットCが払い出されるカセット搬出部50
とを備える。さらに、装置の前側には、基板取出部20
から基板収納部40に亙って基板搬送機構60が配置さ
れており、基板処理前および洗浄処理後の基板を一箇所
から別の箇所に搬送したり移載したりする。
【0024】カセット搬入部10には、未処理基板を収
納しているカセットCが投入され、所定位置に載置され
る。カセット搬入部10は、水平移動、昇降移動及び垂
直軸回りの回転が可能なカセット移載ロボットCR1を
備えている。このカセット移載ロボットCR1によっ
て、一対のカセットCに収容されている基板が基板取出
部20に移載される。
【0025】基板取出部20は、昇降移動する一対のホ
ルダ20a、20bを備える。そして、各ホルダ20
a、20bの上面にはガイド溝が刻設されており、カセ
ットC中の未処理基板を垂直かつ互いに平行に支持する
ことを可能にする。したがって、ホルダ20a、20b
が上昇すると、載置されたカセットC中から複数の基板
が同時に取り出される。そして、カセットC中から取り
出された基板は、基板搬送機構60に設けられた搬送ロ
ボットTRに受け渡され、水平移動後に基板処理部30
に投入される。
【0026】基板処理部30においては、薬液処理や水
洗処理などの洗浄処理、ならびに減圧乾燥処理が行われ
る。基板処理部30は、単一槽内で各種の薬液処理や水
洗処理を行う処理槽320(図2参照)を備える。処理
槽320においては、搬送ロボットTRから受け取った
未処理基板が処理槽320内に浸漬されて、順次洗浄処
理される。その後、処理槽320から引き上げられた基
板に対して、減圧乾燥処理が行われる。これらの基板
は、このような各種処理が施された後、搬送ロボットT
Rによって、基板収納部40へと搬送される。
【0027】基板収納部40は、基板取出部20と同様
の構造を有し、昇降可能な一対のホルダ40a、40b
によって、搬送ロボットTRに把持された処理済み基板
を受け取ってカセットC中に収納する。
【0028】また、カセット搬出部50は、カセット搬
入部10と同様の構造を有し、移動自在のカセット移載
ロボットCR2を備える。基板収納部40上に載置され
たカセットは、カセット移載ロボットCR2によって、
カセット搬出部50の所定位置に移載された後、搬出さ
れる。
【0029】このような概略の基板処理装置において、
各種処理が行われる。以下では、本発明の特徴部であ
る、基板処理部30について、詳述する。
【0030】<基板処理部30>図2から図4までは、
基板処理部30を示す図である。図2は、基板処理部3
0の内部構成を示す斜視図である。また、図3は、基板
処理部30のYZ平面に平行な面における縦断面図であ
り、図4は、基板処理部30のXZ平面に平行な面にお
ける縦断面図である。
【0031】図2に示すように、基板処理部30は、容
器310と、処理槽320と、処理液供給部340と、
第1気体供給部350と、第2気体供給部360と、気
体排出部370とを備える。
【0032】処理槽320は、各種処理に用いられる薬
液および純水などの液体(以下、「処理液」という)
を、その内部に貯留することが可能である。処理槽32
0は、処理槽本体322と処理液回収溝324とを有す
る。処理液回収溝324は、処理槽本体322の外部壁
面上部の周囲にわたって設けられており、処理槽本体3
22から溢れ出た処理液を回収する。
【0033】上記の処理液は、処理液供給部340によ
って供給される。処理液供給部340は、一対の処理液
供給管342を処理槽本体322の両側部に有してい
る。処理液供給管342の一部は、処理槽本体322の
内側に露出しており、その露出部分には供給口が設けら
れている。必要な処理液は、この処理槽本体322内側
の供給口を通じて、処理槽本体322へと供給される。
【0034】第1気体供給部350は、容器310の4
つの側壁面に沿うように形成される空気供給管352を
有しており、この空気供給管352は、容器310内の
上部に配置されている。図4にも示すように、空気供給
管352の下部には、比較的口径の大きな複数の孔35
2aが設けられており、空気供給管352の内側側部に
は、比較的口径の複数の小さな孔352bが設けられて
いる。空気供給源356から供給される空気は、これら
の孔352a、352bを供給口として、容器310の
側部壁面および上部壁面に沿うように吐出される。孔3
52aから供給された空気は、内部の側壁面に沿うよう
な矢印AR1の向きの流れを形成し、孔352bから供
給された空気は、上部壁面に沿うような矢印AR2の向
きの流れを形成する。なお、空気供給源356から供給
される空気は、フィルタを通過してパーティクルが除去
された清浄な空気である。
【0035】また、気体排出部370は、排気管372
を有している。排気管372は、空気供給管352と同
様に、容器310の4つの側壁面に沿うような形状に形
成されている。排気管372は、空気供給管352と対
向するように、容器310内の下部に配置されている。
また、排気管372の上部には、比較的口径の大きな孔
372aが設けられている。空気供給管352の孔35
2aから供給される空気は、排気口としての孔372a
から吸気され、さらに工場内の排気ラインへと導かれて
排出される。これにより、容器310の側壁面に沿うよ
うな空気の流れが形成される。
【0036】第2気体供給部360は供給管362を有
しており、供給管362は複数の孔362aを有してい
る。後に説明するように、これらの孔362aを介し
て、窒素ガスやIPAベーパーなどが容器310内の基
板に対して供給される。
【0037】また、図3に示すように、基板処理部30
は、さらに基板昇降部330を有している。なお、図2
においては、図の簡単化のため基板昇降部330を図示
していない。この基板昇降部330は、リフタヘッド3
32と保持板333と基板ガイド334とリフタ駆動部
336とを有している。
【0038】基板昇降部330は、リフタヘッド332
と保持板333との間に、基板Wを保持する保持溝を多
数備えた基板ガイド334を3本備えている。基板ガイ
ド334は、複数の基板がその基板面が対向するように
配列した状態で保持される。
【0039】リフタ駆動部336はサーボモータ336
aに取り付けられたタイミングベルト336bに、その
長手方向が鉛直方向となっているシャフト336cが連
結され、シャフト336cの上端はリフタヘッド332
に連結されている。サーボモータ336aの駆動によ
り、リフタヘッド332と、保持板333と、基板ガイ
ド334と、基板ガイド334に保持された複数の基板
Wとが昇降する。この昇降動作によって、図4に示すよ
うな、基板Wの搬送ロボットTRとの受け渡し位置T
P、基板Wの乾燥位置DR、基板Wの処理液Lへの浸漬
位置DPに位置させることが可能である。
【0040】また、図4に示すように、容器310の上
部には、開閉可能なシャッタ312が設けられている。
シャッタ312を閉じた状態では、容器310の内部空
間をその外部空間と遮断して密閉した状態にすることが
できる。したがって、基板処理中においては、シャッタ
312を閉じて容器310の内部空間を密閉状態にでき
る。また、基板処理の前後においては、シャッタ312
を開状態にすることにより、搬送ロボットTRとの間で
基板を受け渡すことができる。
【0041】<供給系・排出系>図5は、基板処理部3
0における各種処理液および各種供給気体についての、
供給系統および排出系統を示す図である。
【0042】第1気体供給部350は、空気供給管35
2とバルブ354と空気供給源356とを有し、空気供
給源356から供給される空気がバルブ354の開閉に
応じて空気供給管352へと導かれて供給される。な
お、空気供給源356は、基板処理装置1内に備えても
良いが、工場内の共通設備として別途設けられるものを
利用してもよい。
【0043】また、気体排出部370は、排気管372
とバルブ374とを有し、容器310内の気体をバルブ
374の開閉に応じて排気管372を介して工場内の排
気ラインへと排出する。
【0044】空気供給管352から供給された空気は、
内部の側壁面に沿うような矢印AR1の向きの流れと、
上部壁面に沿うような矢印AR2の向きの流れとを形成
する。したがって、処理槽に貯留される薬液の一部が気
化して容器310内を浮遊したとしても、その気化した
薬液は空気の流れに吸い込まれて気体排出部370へと
排気されるので、壁面に付着することがない。また、何
らかの理由により、壁面に薬液が付着した場合にあって
も、空気の流れによって再度気化して、排出され得る。
あるいは、壁面に液滴として付着した薬液は、液体のま
ま空気の流れによって下方に押し流される場合もある。
この場合には、この薬液を排液ラインへ排出するための
排出口をさらに別に設けておくことによって、薬液を排
出することができる。
【0045】以上のように、壁面に沿った空気の流れを
形成することによって、気化した薬液が壁面に付着する
ことを防止することできる。
【0046】また、第2気体供給部360は、上述した
ように、供給管362を有している。窒素供給源366
からバルブ364aを介して供給される窒素ガスと、I
PA供給源からバルブ364bを介して供給されるIP
Aベーパーとが、供給管362を介して容器310内へ
と供給される。
【0047】さらに、処理液供給部340は、各種処理
液を供給するため、各種処理液の供給源346とそれら
の供給を制御するバルブ344と、純水および各種薬液
を混合して供給するためのミキシングバルブ348とを
有する。図5においては、供給源346として、SC−
1供給源346aと、SC−2供給源346bと、フッ
酸(HF)供給源346cと、純水(DIW)供給源3
46dとを備えており、それぞれの供給を制御するバル
ブ344としてバルブ344a〜344dを備えている
場合が示されている。上記の供給系によって、所定の処
理液が処理液供給管342を介して、処理槽本体322
の内部へと供給される。なお、「SC−1」は、アンモ
ニアと過酸化水素と水との混合溶液であり、「SC−
2」は、塩酸と過酸化水素と水との混合溶液である。
【0048】処理槽本体322から溢れ出た処理液の一
部は、処理液回収溝324を介して回収され、バルブ3
49aと、ポンプ349bと、フィルタ349cとを介
して、処理槽本体322へと還流することができる。こ
れにより処理液の消費量を抑制できる。不要な処理液
は、バルブ349aを切り換えることにより、排液ライ
ンへと排出できる。
【0049】また、処理槽本体322内の処理液は、処
理槽本体322の下部に設けられた排出口343に設け
たバルブ345を開けることにより、排出口343から
排液ラインへと直接排出することができる。
【0050】<B.処理手順>以下において、本基板処
理装置を用いた処理手順について説明する。ここでは、
処理槽320において基板に対して異なる3つの薬液処
理を行った後、減圧乾燥処理を行う場合を想定する。図
6は、その処理手順を示すタイミングチャートであり、
左側に列挙された各動作の動作タイミングなどを表す図
である。以下では、主に図6を参照しながら説明を進め
る。
【0051】まず、処理対象の基板が基板処理部30に
投入される。すなわち、受け渡し位置TP(図4参照)
において、複数の基板Wが、搬送ロボットTR(図1参
照)から基板昇降部330の基板ガイド334へと受け
渡される。その後、これらの基板Wは、基板ガイド33
4に保持されたまま、リフタ駆動部336の駆動によっ
て、浸漬位置DPにまで下降する。また、開放状態であ
ったシャッタ312は閉じられ、容器310内は外部雰
囲気から遮断されて密閉状態になる。これらは、図6に
おいて、「基板位置」の時刻t0から時刻t1に至るまで
の動作として示されている。
【0052】<薬液処理>そして、第1の薬液処理が行
われる。第1の薬液処理は、「SC−1」を用いて行わ
れる。時刻t1から時刻t2に至るまで、「SC−1」が
処理槽320に対して供給され、処理槽320内で薬液
処理が施される。図6においては、「SC−1」の供給
は、時刻t1から時刻t2に至るまでの斜線部分として示
されている。また同時に、空気(AIR)が、第1気体
供給部350によって供給され、容器310の内部壁面
に沿うような空気の流れ(矢印AR1)を形成する。気
化した薬液は、この空気の流れに沿って気体排出部37
0へと排出されるので、壁面に付着することがない。時
刻t2においてSC−1の供給が停止され後も、純水
(DIW)が処理槽320に供給される。これによっ
て、処理槽320の内部は、一旦、純水によって置換さ
れる。したがって、処理槽内において、「SC−1」と
次の第2の薬液処理で用いられる「SC−2」とが混合
することによる反応は生じない。また、基板は純水中に
浸漬されており容器310内の雰囲気中に露出しないの
で、容器310内の雰囲気中に存在する物質と反応する
こともない。
【0053】次に、時刻t3において「SC−2」の供
給が開始され、基板に対して第2の薬液処理が行われ
る。第2の薬液処理中においても、第1気体供給部35
0による空気の供給を行う。これにより、気化した薬液
は、気体排出部370へと排出され、壁面に付着するこ
とがない。
【0054】ここで、仮に、SC−1中のアンモニアと
水との混合液成分が壁面に付着していた場合を想定す
る。この場合、SC−2に含まれる塩酸と水との混合溶
液が気化すると、両混合液は中和反応を起こして、中和
塩である塩化アンモニウムが壁面において生成される。
ここで、SC−1は塩基性の水溶液であり、SC−2は
酸性の水溶液である。したがって、酸と塩基との中和反
応による塩が生成されるのである。生成された塩はパー
ティクルとなり、後工程で行われる減圧時の衝撃によっ
て壁面から剥離して、処理基板に再付着するおそれがあ
る。処理基板に再付着した場合には、歩留まりの悪化や
基板不良などの問題の原因となる。しかしながら、本実
施形態においては、第1気体供給部350による空気の
供給によって、壁面に沿う空気の流れが形成されるた
め、気化した薬液が壁面に付着しないので、中和反応に
よるパーティクルの発生を防止できる。
【0055】再び、本実施形態の処理手順についての説
明に戻る。SC−2の供給は、時刻t4において停止さ
れる。その後も、純水(DIW)のみが処理槽320に
供給され、処理槽320の内部は、一旦、純水によって
置換される。
【0056】次に、第3の薬液処理が施される。第3の
薬液処理は、薬液としてフッ酸(HF)を用いる。時刻
5から時刻t6に至るまで、フッ酸の供給が行われた
後、フッ酸の供給を停止して、純水のみを処理槽320
に供給し、処理槽320の薬液を純水に置換する。
【0057】第1気体供給部350による空気の供給
は、所定時間にわたって継続した後、時刻t7において
停止される。これは、処理槽320内の処理液の純水へ
の置換が完了する時期に対応する。つまり、この時点
(時刻t7)においては、処理槽内の処理液はほぼ純水
のみとなっておりフッ酸はほとんど残留していないの
で、処理槽320からフッ酸が気化することがない。し
たがって、第1気体供給部350による空気の供給を停
止しても、壁面におけるパーティクルの発生もあり得な
い。なお、この後時刻t8に至るまで純水による洗浄処
理は続行されるが、これは純水によるイオンレベルでの
洗浄処理を行うためのものである。
【0058】<乾燥処理>次に、前述の3つの薬液処理
が施された基板に対して乾燥処理を行う。
【0059】まず、第2気体供給部360によって、窒
素(N2)ガスを供給することにより、容器310の内
部を窒素ガスで満たす。これによって、純水中に浸漬さ
れている基板が容器310内部の雰囲気中に露出したと
きに、雰囲気中に含まれている物質(例えば、酸素)と
基板上の物質(例えば、純水およびシリコン)とが反応
することなどによるパーティクルの発生を防止する。な
お、窒素ガスの供給は、図6において高さの低い斜線部
で示すように、時刻t7以前にも行われているが、これ
は供給管362を温めるためなどの目的で微少量が供給
されるものである。
【0060】そして、時刻t8から第2気体供給部36
0によるIPAベーパーの供給が開始される。IPAベ
ーパーを供給した上で、基板を純水から引き上げて乾燥
位置DRにまで上昇させる(時刻t9〜時刻t10)。I
PAベーパー中で純水から引き上げることによって基板
上に残留する液滴が減少するので、基板の乾燥効率を向
上させることができる。
【0061】ここで、仮に、フッ酸と水との混合液成分
が壁面などに付着しているとすると、IPAベーパーと
反応して、パーティクルが壁面に発生する。このパーテ
ィクルは、後工程で行われる減圧時の衝撃によって壁面
から剥離して、処理基板に再付着するおそれがある。パ
ーティクルが付着すると基板不良の原因となる。しかし
ながら、本実施形態においては、第1気体供給部350
による空気の供給によって、壁面に沿う空気の流れが形
成されるため、気化したフッ酸が壁面に付着しない。し
たがって、フッ酸とIPAとの反応によるパーティクル
の発生を防止できる。
【0062】そして、基板Wは乾燥位置DRに位置させ
たまま、容器310内部の圧力を減少させて、基板に対
して減圧乾燥処理を行う(時刻t10〜時刻t11)。基板
上に残留する液体(純水)の気化を促進することによ
り、基板の乾燥処理を行うものである。上述したよう
に、壁面にパーティクルが付着している場合には、この
減圧処理において急激に圧力が減少されると、その衝撃
でパーティクルが壁面から離脱して、巻き上げられたパ
ーティクルの一部は、基板に再付着する可能性がある。
しかしながら、本発明によれば、壁面に薬液が付着する
ことが防止されるので、壁面においてパーティクルが発
生することがない。したがって、上記課題を解決するこ
とができる。
【0063】その後、圧力を大気圧に戻すと共に、窒素
ガスを供給する。これによりIPAを排気する。そし
て、シャッタ312が再び開放され(時刻t12)、基板
は、受け渡し位置TP(図4参照)にまで上昇される
(時刻t13)。基板は、搬送ロボットTRへと受け渡さ
れ、基板収納部40およびカセット搬出部50を経由し
て基板処理装置1から搬出される(図1参照)。
【0064】<その他の変形例>上記実施形態において
は、第1気体供給部350によって供給される気体とし
ては空気が用いられていたが、空気の代わりに他の気体
を用いることも可能である。例えば窒素ガスを用いるこ
とも可能である。ただし、第1気体供給部350によっ
て供給される空気は大量である。そのため、コスト面を
考慮すると、第1気体供給部350によって供給される
気体は、空気であることが好ましい。
【0065】また、上記実施形態においては、壁面に沿
った気体(空気)の流れを形成することにより、容器3
10の内部壁面に薬液が付着することを防止していた
が、これに限定されない。たとえば、容器310の内部
壁面上に純水を流すことによって、薬液が付着すること
を防止することも可能である。
【0066】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項9
に記載の基板処理装置によれば、所定の密閉容器内にお
いて、基板に対して薬液処理を施した後に、密閉容器内
の減圧を伴って基板の乾燥処理を行う基板処理装置にお
いて、薬液付着防止手段によって、密閉容器の内部壁面
に薬液が付着することを防止する。したがって、異なる
薬液の相互の反応によるパーティクルの発生が防止でき
る。
【0067】特に、請求項3ないし請求項5に記載の基
板処理装置によれば、気体供給手段によって、内部側壁
面に沿った流れが形成されので、密閉容器の内部側壁面
への薬液の付着が防止される。したがって、密閉容器内
における側壁面でのパーティクルの発生が防止できる。
【0068】また、請求項6に記載の基板処理装置によ
れば、気体供給手段によって、内部上壁面に沿った流れ
が形成されので、密閉容器の内部上壁面への薬液の付着
が防止される。したがって、密閉容器内における上壁面
でのパーティクルの発生が防止できる。
【0069】請求項7に記載の基板処理装置によれば、
気体供給手段によって供給される気体は空気であるの
で、コストを抑制することが可能である。
【0070】請求項8に記載の基板処理装置によれば、
酸性の薬液と塩基性の薬液とが反応することがない。し
たがって、酸と塩基との中和塩がパーティクルとして生
成されることがない。
【0071】請求項9に記載の基板処理装置によれば、
フッ酸とIPAとが反応することがない。したがって、
フッ酸とIPAとの反応生成物がパーティクルとして生
成されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の基板処理装置の構成を示す
平面図である。
【図2】基板処理部30の内部構成を示す斜視図であ
る。
【図3】基板処理部30のYZ平面に平行な面における
縦断面図である。
【図4】基板処理部30のXZ平面に平行な面における
縦断面図である。
【図5】基板処理部30における供給系統および排出系
統を示す図である。
【図6】処理手順を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 基板処理装置 10 カセット搬入部 20 基板取出部 30 基板処理部 40 基板収納部 50 カセット搬出部 60 基板搬送機構 310 ケーシング 312 シャッタ 320 処理槽 330 基板昇降部 340 処理液供給部 342 処理液供給管 352 空気供給管 352a、352b、372a 孔 356 空気供給源 362 供給管 370 気体排出部 372 排気管 C カセット CR1,CR2 カセット移載ロボット W 基板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の密閉容器内において、基板に対し
    て薬液処理を施した後に、前記密閉容器内の減圧を伴っ
    て基板の乾燥処理を行う基板処理装置において、 前記密閉容器の内部壁面に薬液が付着することを防止す
    る薬液付着防止手段、を備えることを特徴とする基板処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記薬液付着防止手段は、気体供給手段を有しており、 前記気体供給手段は、前記内部壁面に沿った流れを形成
    するように気体を供給することによって、前記内部壁面
    への薬液の付着を防止することを特徴とする基板処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板処理装置におい
    て、 前記気体供給手段は、前記密閉容器の内部の側壁面に沿
    って気体を供給することによって、前記側壁面に薬液が
    付着することを防止することを特徴とする基板処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の基板処理装置におい
    て、 前記気体供給手段は、前記密閉容器内の上部側に配設さ
    れる供給管を有し、当該供給管の下部に設けられる複数
    の供給口を経由して気体を下方へ供給することを特徴と
    する基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
    て、 前記気体排出部は、前記供給管に対向するように前記密
    閉容器内の下部側に配設される排気管を有し、当該排気
    管の上部に設けられる複数の排気口から気体を排出する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の基板処理装置におい
    て、 前記気体供給手段は、前記密閉容器の内部の上壁面に沿
    って気体を供給することによって、前記上壁面に薬液が
    付着することを防止することを特徴とする基板処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の基板処理装置におい
    て、 前記気体供給手段によって供給される気体は、空気であ
    ることを特徴とする基板処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記薬液処理において、酸性の薬液と塩基性の薬液とが
    用いられることを特徴とする基板処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記薬液処理においてフッ酸が用いられ、前記乾燥処理
    においてIPAベーパーが用いられることを特徴とする
    基板処理装置。
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