JPH1017589A - 結晶マルチトール及びそれを含有する含蜜結晶の製造方法 - Google Patents

結晶マルチトール及びそれを含有する含蜜結晶の製造方法

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JPH1017589A
JPH1017589A JP8194099A JP19409996A JPH1017589A JP H1017589 A JPH1017589 A JP H1017589A JP 8194099 A JP8194099 A JP 8194099A JP 19409996 A JP19409996 A JP 19409996A JP H1017589 A JPH1017589 A JP H1017589A
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Mitsuo Magara
光男 真柄
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    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加価値の高い結晶マルチトール及びそれを
含有する含蜜結晶を経済的に有利に製造する方法を提供
する。 【解決手段】 固形物中に40〜75重量%のマルトー
スを含むシロップを、接触水素化した後に、糖アルコー
ルシロップをクロマト分離し、固形物中にマルチトール
が多く含まれるマルチトール含有シロップ画分を得、そ
の後、更に、マルチトール含有シロップ画分をクロマト
分離する工程を経る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は、結晶マルチトール及びそれを含
有する含蜜結晶の製造方法に関するものであり、更に詳
しくは、同一の原料から結晶マルチトールとそれを含有
する含蜜結晶を任意の比率で製造する方法を提供しよう
とするものである。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
【0004】マルチトールはマルトースを接触水素化し
て得られる糖アルコールであり、甘味質は砂糖に近く、
甘味度も砂糖に近く、口内細菌により資化されにくいの
で虫歯の原因にならず、人の消化酵素では消化されにく
く、熱に安定であり、インシュリン分泌を促さないこと
や各種ミネラルの吸収に好ましい影響を与える等の機能
を持っている。
【0005】特に、結晶マルチトール及びそれを含有す
る含蜜結晶は、吸湿性が少なく、賦形剤としても優れた
効果を発揮することから、食品、医薬品、化粧品の材料
として広く利用されている。
【0006】結晶マルチトールの製造方法としては、例
えば特開昭57−134498号公報、特公平2−
11599号公報、特開昭61−180795号公報
等に記載のものが紹介されている。
【0007】前記は、馬鈴薯澱粉などの地下澱粉を液
化、糖化、精製し、マルトースを結晶化することで、固
形物中のマルトース含量が93〜100重量%の高純度
マルトースを予め調製し、引き続きこれを接触水素化し
て高純度マルチトールとした後、結晶化することにより
結晶マルチトールを製造するという方法である。
【0008】前記は、固形物中のマルトース含量が5
0〜80重量%のマルトースシロップを接触水素化して
相当するマルチトールシロップとした後、クロマト分離
により固形物中のマルチトール含量が87重量%以上の
画分を得、濃縮、結晶化により結晶マルチトールを製造
するという方法である。
【0009】前記には、固形物中のマルトース含量が
50重量%以上のマルトースシロップを接触水素化した
後、クロマト分離により結晶マルチトール及びそれを含
有する含蜜結晶の製造原料として有用なマルチトールを
主体とする画分とマルトトリイトールを主体とする画分
を同時に製造する方法が開示されている。
【0010】また、前記には、マルチトールのマスキ
ットからブロック粉砕方法、流動造粒方法、噴霧乾燥方
法などの公知の方法を用いて、結晶マルチトールを含有
する含蜜結晶を製造する方法が記載されている。
【0011】しかし、これら従来の製造方法には多くの
問題点があり、工業的に結晶マルチトール及びそれを含
有する含蜜結晶を製造する方法として満足の出来るもの
ではなかった。
【0012】例えば、前記の製造方法は、予め高純度
のマルトースを調製する為に、澱粉を液化する段階で低
DE(デキストロース当量)の液化物を得てから糖化す
る必要があるが、通常の濃度では液の粘度が極めて高く
なるため、低濃度で液化及び糖化をする必要があり濃縮
工程で多量の水を蒸発させなければならず、更に、糖化
の際に多量の酵素を必要とし、且つ高価なイソアミラー
ゼを用いる必要がある。
【0013】また、接触水素化においても、マルチトー
ルの純度を維持する為に穏やかな温度条件で多量の触媒
を用いてマルトース又はマルチトールの分解を抑制しな
がら実施する必要があり、経済的に不利である。
【0014】更に、前記においては、糖化で得られる
マルトース純度は通常90〜93%程度が限界であり、
従って、これを接触水素化して得られるマルチトールを
結晶化して発生する多量の母液はマルチトール含量が低
くなり、この母液からは再びマルチトールの結晶または
それを含有する含蜜結晶を製造することが困難であり、
結果として結晶マルチトールより付加価値の低い還元麦
芽糖水飴や還元澱粉加水分解物等の液製品としてしか利
用することができない母液が多量に生成する。
【0015】他方、前記及び前記の製造方法では、
通常原料として使用される50〜80重量%程度のマル
トースを含有する糖液はグルコースやオリゴ糖を多く含
み、接触水素化した後の一段のみのクロマト分離では高
純度のマルチトール画分を得ようとすると回収率即ち生
産性が悪くなり、逆に生産性を高くすると、分画された
液のマルチトール含量が低下し、最終的にマルチトール
の結晶化が困難になる。
【0016】特に、前記の方法では、結晶マルチトー
ルの生産性を高める目的で、結晶化で分離される母液は
クロマト分離工程に戻されるため、最終的に利用価値の
極めて低いDPが3以上のオリゴ糖画分がクロマト分離
工程で生成される。
【0017】また、前記の方法では、母液をクロマト
分離工程に戻す場合、母液の糖組成が澱粉の糖化結果と
結晶マルチトールの結晶化状況に大きく影響を受ける
為、クロマト分離工程で一定のマルチトール純度の画分
を得るためには、その運転管理方法が複雑にならざるを
得ない。
【0018】更に、前記に記載の方法でマルチトール
のマスキットからブロック粉砕方法、流動造粒方法、噴
霧乾燥方法などの公知の方法を用いて、結晶マルチトー
ルを含有する含蜜結晶を製造する場合も、前述のよう
に、マルトースを調製する段階で既に経済的に不利であ
った。
【0019】従って、本発明の目的は、これらの課題を
解決し、付加価値の高い結晶マルチトール及びそれを含
有する含蜜結晶を経済的に有利に製造する方法を提供す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
【0021】本発明者等は、前述の課題を解決する為、
鋭意検討した結果、比較的安価に入手可能な固形物中に
40〜75重量%のマルトースを含むシロップを、下記
記載の条件にて接触水素化した後、二段階のクロマト分
離工程を経ることで極めて経済的に有利に付加価値の高
い結晶マルチトール及びそれを含有する含蜜結晶を製造
できる方法を開発することに成功した。
【0022】本発明の課題を解決する手段は、以下の通
りである。
【0023】第一に、結晶マルチトール及びそれを含有
する含蜜結晶の製造方法において、 1)固形物中に40〜75重量%のマルトースを含むシ
ロップを接触水素化して相当する糖アルコールシロップ
を得る第一工程、 2)糖アルコールシロップを陽イオン交換樹脂を充填し
た塔に供給してクロマト分離し、ソルビトールを多く含
む画分と、固形物中にマルチトールが80.5〜86.
5重量%含まれるマルチトール含有シロップ画分(a)
及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分を得る第
二工程、 3)マルチトール含有シロップ画分(a)を陽イオン交
換樹脂を充填した塔に供給してクロマト分離し、ソルビ
トールを多く含む画分と、固形分中にマルチトールが9
7.5重量%以上含まれるマルチトール含有シロップ画
分(b)及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分
を得る第三工程、 4)マルチトール含有シロップ画分(b)を濃縮した
後、結晶化して、結晶マルチトールと固形物中に90重
量%以上のマルチトールを含む母液とを得る第四工程、 5)第四工程で得られた母液を種結晶の存在下で噴霧乾
燥又は冷却混練することにより結晶マルチトールを含有
する含蜜結晶を得る第五工程、の各工程を逐次経由する
ことを特徴とする製造方法。
【0024】第二に、結晶マルチトール及びそれを含有
する含蜜結晶の製造方法において、 1)固形物中に40〜75重量%のマルトースを含むシ
ロップを接触水素化して相当する糖アルコールシロップ
を得る第一工程、 2)糖アルコールシロップを陽イオン交換樹脂を充填し
た塔に供給してクロマト分離し、ソルビトールを多く含
む画分と、固形物中にマルチトールが80.5〜86.
5重量%含まれるマルチトール含有シロップ画分(a)
及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分を得る第
二工程、 3)マルチトール含有シロップ画分(a)を陽イオン交
換樹脂を充填した塔に供給してクロマト分離し、ソルビ
トールを多く含む画分と、固形分中にマルチトールが少
なくとも97.5重量%含まれるマルチトール含有シロ
ップ画分(b)及び重合度(DP)が3以上のポリオー
ル画分を得る第三工程、 4)マルチトール含有シロップ画分(b)を濃縮した
後、種結晶の存在下で噴霧乾燥又は冷却混練する第四工
程、の各工程を逐次経由することを特徴とする製造方
法。
【0025】第三に、結晶マルチトール及びそれを含有
する含蜜結晶の製造方法において、 1)固形物中に40〜75重量%のマルトースを含むシ
ロップを接触水素化して相当する糖アルコールシロップ
を得る第一工程、 2)糖アルコールシロップを陽イオン交換樹脂を充填し
た塔に供給してクロマト分離し、ソルビトールを多く含
む画分と、固形物中にマルチトールが80.5〜86.
5重量%含まれるマルチトール含有シロップ画分(a)
及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分を得る第
二工程、 3)マルチトール含有シロップ画分(a)を陽イオン交
換樹脂を充填した塔に供給してクロマト分離し、ソルビ
トールを多く含む画分と、固形分中にマルチトールが9
7.5重量%以上含まれるマルチトール含有シロップ画
分(b)及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分
を得る第三工程、 4)マルチトール含有シロップ画分(b)を濃縮した
後、その一部を種結晶の存在下で結晶化して結晶マルチ
トールと固形物中に90重量%以上のマルチトールを含
む母液とを得る工程、及び、濃縮したマルチトール含有
シロップ画分(b)の残余を種結晶の存在下で噴霧乾燥
又は冷却混練することにより結晶マルチトールを含有す
る含蜜結晶を得る第四工程、 5)第四工程で得られた母液を種結晶の存在下で噴霧乾
燥又は冷却混練することにより結晶マルチトールを含有
する含蜜結晶を得る第五工程、の各工程を逐次経由する
ことを特徴とする製造方法。
【0026】第四に、第一工程において接触水素化が、
ニッケルとアルミニウムの溶融物を急冷し、そのまま又
は一度破砕した後に分級し活性化されたラネー触媒また
はその粉末をペレット状に成形したラネー触媒により連
続的になされる上記第一から第三の何れか一つに記載の
製造方法。
【0027】本発明で原料として使用されるマルトース
は、固形物中にマルトースが40〜75重量%含まれて
いればよく、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱
粉等の澱粉の由来は問われないが、安価に入手可能な原
料澱粉及び酵素を使用して製造されたオリゴ糖含有量が
比較的少ないマルトースが、本発明の各工程の実施を容
易とするなどの理由で有利に採用できる。
【0028】固形物中のマルトース含量が40重量%未
満のマルトースは、クロマト分離で得られるマルチトー
ル画分の量が著しく少なくなり、目的とする結晶マルチ
トール及びそれを含有する含蜜結晶の生産量が低下する
ので好ましくない。
【0029】固形物中のマルトース含量が75重量%を
越えるマルトースは、その製造に高価な酵素を使用し、
且つ希薄な濃度で澱粉を液化・糖化する必要があること
や、特に95重量%を越えるマルトースは酵素反応のみ
では生産できなく、液化・糖化の後結晶化やクロマト分
離等の工程を経なければならない等、このものを安価に
製造又は入手するのは困難であり、原料として使用する
のは工業的に不利である。
【0030】第一工程の接触水素化におけるマルトース
シロップ濃度は、30〜75重量%が好ましい。
【0031】30重量%未満の場合は、取扱数量が大き
くなり生産性が悪いばかりでなく、引き続く工程での濃
縮費用が高くなる。
【0032】75重量%を越えた場合には、接触水素化
の際に未反応物が生成することが多く、また、シロップ
の粘度が高くなる為にシロップと水素化触媒の分離が困
難になるので好ましくない。
【0033】第一工程の接触水素化で用いる触媒として
は、糖類の接触水素化に用いられる通常の触媒は殆ど使
用可能であるが、中でも市販のラネーニッケル触媒や貴
金属触媒が使用でき、更に好ましくは、ニッケルとアル
ミニウムの溶融物を急冷した後活性化した塊状ラネー触
媒は活性が高く長時間の使用に耐えられるので有利に採
用できる。
【0034】また、接触水素化は粉末状触媒を使用して
回分式で実施することもできるが、粉末をペレット状に
成形した触媒または金属溶融物を急冷して得た塊状触媒
を充填した固定床により連続的に実施するのが工業的に
有利である。
【0035】本発明の水素化条件は、マルトース及びマ
ルチトールが顕著に分解しない条件であればどのような
条件でも採用できるが、通常は10kg/cm2 以上、更に
好ましくは50〜200kg/cm2 の水素圧下で、90〜
150℃で反応するのが好ましい。
【0036】第一工程で得られた糖アルコールシロップ
は、必要に応じて触媒を除去した後、必要により活性炭
やイオン交換樹脂で脱色、脱イオンし、濃縮により濃度
を調整した後第二工程に供される。
【0037】本発明の第二工程で用いる陽イオン交換樹
脂は、市販の殆どの樹脂が採用可能だが、中でもスチレ
ン−ジビニルベンゼンの架橋重合体にスルホン酸基が結
合した強酸性陽イオン交換樹脂にナトリウムイオン又は
カルシウムイオンをチャージしたものを使用するのが好
ましい。
【0038】第二工程のクロマト分離は、回分式、又は
擬似移動床式、単塔式、多塔式の何れも採用可能であ
り、それ自体は公知の方式を採用できるが、クロマト分
離に供する糖アルコールシロップ中のソルビトールが少
ない場合には多塔式で、且つ擬似移動床式の方法が好ま
しく、ソルビトール画分が多い場合には回分式が好まし
い。
【0039】第二工程で得られるマルチトール含有シロ
ップ画分(a)は、固形物中にマルチトールが80.5
〜86.5重量%になるようにクロマト分離条件が選定
されるが、マルチトールが80.5重量%未満の場合に
は第三工程においてマルチトール含有シロップ(b)の
生産性が低くなる。
【0040】また、マルチトール含有シロップ画分
(a)の固形物中のマルチトールが86.5重量%を越
える場合には、マルチトール含有シロップ画分(a)の
生産性が低くなり、その結果、結晶マルチトール及びそ
れを含有する含蜜結晶の生産性も低くなる。
【0041】本発明の第三工程には、第二工程で得られ
たマルチトール含有シロップ(a)が、そのまま、また
は、必要により濃縮した状態で供される。
【0042】第三工程のクロマト分離では、第二工程と
同様の陽イオン交換樹脂及びクロマト分離方式が採用で
きるが、既にマルチトール含有シロップ(a)中に含ま
れるソルビトールが少ない為、多塔式且つ擬似移動床式
が好ましい。
【0043】第三工程で得られるマルチトール含有シロ
ップ画分(b)は、固形物中にマルチトールが97.5
重量%以上になるようにクロマト分離条件が選定され
る。
【0044】固形物中のマルチトールが97.5重量%
未満の場合には第四工程の結晶化において固形物中のマ
ルチトールが90重量%以上の母液を得るために結晶マ
ルチトールの生産量を少なくしなければならなくなるこ
と、反対に結晶マルチトールの生産量を増やした場合に
は母液中のマルチトールが90重量%未満となり種結晶
の存在下で噴霧乾燥又は冷却混練してもマルチトールの
結晶化が非常に遅いかまたは進まずマルチトールを含有
する含蜜結晶を有利に得ることができない。
【0045】第二工程及び第三工程で得られるソルビト
ールを多く含む画分及びDPが3以上のポリオール画分
は、そのまま、または、各画分を混合するか任意の組成
の糖アルコールと混合することで、既に市販されている
還元澱粉糖化物等として様々な食品、医薬品及び化粧品
に採用できる。
【0046】本発明の第四工程では、マルチトール含有
シロップ(b)を濃縮した後、結晶化・分蜜し、結晶マ
ルチトールと固形物中に90重量%以上のマルチトール
を含む母液を得るが、その結晶化の濃度は60〜90重
量%、温度は10〜60℃の範囲でするのが好ましい
が、得られる母液の固形物中のマルチトールが90重量
%以上と成るように選定される。
【0047】また、この時の結晶化は最終的に得られる
母液の固形物中のマルチトールが90重量%以上となれ
ばよく、従って、結晶マルチトールを多く製造したい場
合には結晶化を複数回行うことでその製造量を増やすこ
とができる。
【0048】結晶化濃度が90重量%を越えるかまたは
温度が10℃未満の条件では、結晶スラリーの粘度が高
くなり析出した結晶の分離が困難となるばかりか、固形
物中に90重量%以上のマルチトールを含む母液を得る
ことができない。
【0049】一方、結晶化濃度が60重量%未満かまた
は温度が60℃を越える場合は、マルチトールの結晶が
析出しないか、または析出しても回収率が悪く好ましく
ない。
【0050】第四工程で析出した結晶マルチトールは、
遠心分離器、フィルタープレス等で母液と分離される。
【0051】分離された母液は固形物中にマルチトール
を90重量%以上含み、濃度80〜99重量%まで濃縮
した後、種結晶の存在下で噴霧乾燥又はニーダーやエク
ストルーダーで冷却・混練・固化・乾燥・粉砕すること
で結晶マルチトールを含有する含蜜結晶を得ることがで
きる。
【0052】冷却混練による結晶マルチトールを含有す
る含蜜結晶の更に具体的な実施方法としては、例えば特
公平7−14953号公報に記載の方法等が採用でき
る。
【0053】更に、本発明の第三工程により得られるマ
ルチトール含有シロップ画分(b)は、結晶化・分蜜工
程を経ることなく濃度80〜99重量%まで濃縮した
後、種結晶の存在下で噴霧乾燥又はニーダーやエクスト
ルーダーで冷却・混練・固化・乾燥・粉砕することで結
晶マルチトールを含有する含蜜結晶とすることができ
る。
【0054】また、本発明の第三工程により得られるマ
ルチトール含有シロップ画分(b)はその全量を結晶化
工程に供してもよいが、その一部又は全量を種結晶の存
在下で噴霧乾燥又はニーダーやエクストルーダーで冷却
・混練・固化・乾燥・粉砕することで結晶マルチトール
を含有する含蜜結晶とすることができる。
【0055】以上説明した様に、本願発明を実施するこ
とにより、比較的安価に入手できる原料から付加価値の
高い結晶マルチトール及びそれを含有する含蜜結晶を高
収率で製造することができる。
【0056】クロマト分離を二段階に実施することは、
接触水素化して得られた糖アルコールシロップ中のマル
チトールをソルビトール及びDPが3以上のオリゴ糖か
ら十分に分離することが可能となり、続く第四工程で結
晶マルチトールを得たときの母液を更に噴霧乾燥又は冷
却混練することで結晶マルチトールを含有する含蜜結晶
を得ることを初めて可能とした。
【0057】更に、クロマト分離を二段階に実施するこ
とは、第四工程において、母液中に結晶マルチトール含
蜜結晶を得るに十分なマルチトール純度を維持しつつ、
結晶マルチトールを得るための結晶化を二段階に実施す
ることをも可能とし、これによって多量の結晶マルチト
ールを得ることができた。
【0058】第三工程で得られるマルチトール含有シロ
ップ画分の一部又は全量を濃縮後、種結晶の存在下で噴
霧乾燥又はニーダーやエクストルーダーで冷却・混練・
固化・乾燥・粉砕することで結晶マルチトールを含有す
る含蜜結晶とすることができる為、結晶マルチトールと
それを含有する含蜜結晶の製品のバランスをその時の市
場のニーズにあわせて自由に選択することができる。
【0059】また、本願発明を実施した場合、クロマト
分離工程で副成するソルビトール画分及びDPが3以上
のオリゴ糖画分はそのまま、または、両画分を混合する
か任意の組成の糖アルコールと混合することで、既に市
販されている還元澱粉糖化物等として様々な食品、医薬
品及び化粧品に採用することができる。
【0060】
【実施例】
【0061】以下に実施例をあげて更に具体的に本発明
の方法を説明するが、本発明の技術的範囲は以下の例に
制限されるものではない。
【0062】また、以下の例において、%は特に断らな
い限り重量%を表すものとする。
【0063】
【実施例1】
【0064】[接触水素化装置]
【0065】本実施例では、図1に示すように、図中、
塔A、B、C、Dで示される5リットルのジャケット付
きステンレス製耐圧容器(内径6.6cm、高さ160c
m)を4本直列に接続し、塔Aの下部に原料仕込みポン
プEを予熱器Fを介して接続し、塔Dの上部に冷却器H
を介してサンプルポットIを接続すると共に、液貯めポ
ットJを接続した接触水素化装置を使用した。
【0066】水素ガスは塔A下部より入り、塔D上部よ
り出、液貯めポットJで液部と分離され、流量計Kと調
節弁Lを通って大気に放出される。
【0067】また、予熱器F及び塔A、B、C及びDの
ジャケットには加熱したオイルを流して一定の温度に保
持した。
【0068】通常はバルブMを開放し、バルブN、O及
びPは閉鎖され、塔Dより出た反応液がポットJに貯ま
り、時々バルブPより抜かれた。
【0069】サンプリング時にはバルブMを閉鎖し、バ
ルブNを開放してポットIよりバルブOを通してサンプ
ルが抜かれた。
【0070】[接触水素化用触媒の調製]
【0071】ニッケル金属60kgとアルミニウム金属
60kgを加熱溶融し、ノズルを通して20cm下の冷却
水面に滴下し急冷した。
【0072】得られたランプ状の合金の粒径は1〜15
mmの混合物であった。
【0073】これを破砕機にて破砕し、篩にかけて粒径
が2〜4mmの急冷ランプ合金49.8kgを得た。
【0074】500リットルの加熱ジャケット付きステ
ンレス容器に10%NaOH水溶液340kgを入れ、
50℃に加熱し、ステンレス製籠に入れた前記急冷ラン
プ合金46kgをその中に入れた。
【0075】温度を60℃で60分間保持した後、籠を
引き上げ水洗した。
【0076】このとき得られた触媒の展開率を下記の式
に従って求めたところ、20.3%であった。
【0077】展開率(%)=(アルミニウム溶出量/合
金中のアルミニウム量)X100
【0078】[接触水素化反応]
【0079】前記接触水素化装置の各塔に展開した触媒
を充填した。
【0080】次に、各塔を140℃に加熱し、グルコー
ス1.6%、マルトース67.3%、マルトトリオース
13.2%、DPが4以上のポリオール17.9%の糖
組成の糖液を濃度50%に調整し、ポンプEより毎時1
0リットルの速さで流した。
【0081】又、水素圧を150kg/cm2 に保持し、水
素流量を毎時85リットルに調整した。
【0082】これを3日間連続運転した。
【0083】流出した液720リットルの純度を液体ク
ロマトグラフィーにより測定したところ、水素化液の組
成は、ソルビトール1.8%、マルチトール67.2
%、マルトトリイトール13.2%、DPが4以上の糖
アルコール17.8%、未還元物0.03%であった。
【0084】[第一段分画装置]
【0085】本実施例で使用した第一段分画装置は、図
2に示すように、50リットルのジャケット付きステン
レス製の塔(内径21cm、長さ150cm)2A〜2Cを
直列に連結し、塔2Aの上部に、予熱器2H及び開閉バ
ルブ2Eを通して水素化液仕込みポンプ2Dを接続する
と共に、予熱器2H及び開閉バルブ2Gを介して仕込み
ポンプ2Fを接続し、他方、塔2Cの下部に、切り替え
バルブ2M、2N、2O及び2Pを介して、流出液タン
ク2I、2J、2K及び2Lを接続したものである。流
出液は、塔2Cの下部より切り替えバルブ2M、2N、
2Oまたは2Pを通って流出液タンク2I、2J、2K
または2Lに送られる。尚、各塔2A〜2Cには、強酸
性イオン交換樹脂(オルガノ株式会社製、スルフォン酸
型CG6010)のカルシウム型を150リットル充填
した。
【0086】[第一段分画]
【0087】2A、2B及び2Cの各塔を60℃に保ち
つつ、バルブ2E及び2Pを開き、2G、2M、2N及
び2Oを閉じた。
【0088】前記水素化液を常法に従ってイオン交換樹
脂により精製した後、濃縮して濃度60%に調整、その
45kgをポンプ2Dを通して毎分2.6リットルの速
さで送った。
【0089】次に、バルブ2Eを閉じ、バルブ2Gを開
き、仕込みポンプ2Fで毎分2.6リットルの速さで水
を40分間送った。この操作を繰り返した。
【0090】一方、バルブ2P側の流出液糖濃度が0.
2%になったら、バルブ2Pを閉じ、バルブ2Oを開い
た。18分後バルブ2Oを閉じ2Nを開いた。更に、3
0分後バルブ2Nを閉じ2Mを開いた。次いで24分後
バルブ2Mを閉じ2Pを開いた。流出側ではこの操作を
繰り返した。
【0091】タンク2K、2J及び2Iに得られた流出
液の重量、濃度及び糖組成は表1の通りであった。
【0092】
【表1】
【0093】[第二段分画装置]
【0094】本実施例で使用した第二段分画装置は、図
3に示すように、10リットルのジャケット付きステン
レス製の塔(内径9.6cm、長さ150cm)10
本、3A〜3Jを直列に連結し、塔3Aの上部に、予熱
器3O及び開閉バルブ3Lを介して水素化液仕込みポン
プ3Kを接続すると共に、予熱器3O及び開閉バルブ3
Nを介して仕込みポンプ3Mを接続し、他方、塔3Jの
下部に、切り替えバルブ3Pを介して、流出液タンク3
Q及び3Rを接続したものである。流出液は、塔3Jの
下部より切り替えバルブ3Pを通って流出液タンク3Q
または3Rに送られる。
【0095】尚、塔3A〜3Jの各塔には、強酸性イオ
ン交換樹脂(オルガノ株式会社製、スルフォン酸型CG
6010)のカルシウム型を100リットル充填したも
のを使用した。
【0096】[第二段分画]
【0097】3A〜3Jの各塔を60℃に保ちつつ、バ
ルブ3Lを開き、バルブ3Nを閉じ、切り替えバルブ3
Pを流出液タンク3R側に開いた。
【0098】第一段分画タンク2Jの流出液を濃度60
%に調整したマルチトール含有液12kgをポンプ3K
を通して毎時50リットルの速さで送った。
【0099】次にバルブ3Lを閉じ、バルブ3Nを開
き、仕込みポンプ3Mで水を毎時50リットルの速さで
160分間送った。この操作を繰り返した。
【0100】タンク3R側の流出液のマルチトール純度
が97.5%になった時点で、切り替えバルブ3Pをタ
ンク3Q側に切り替えた。次いで、マルチトール純度が
97.5%以下になったら切り替えバルブ3Pをタンク
3R側に切り替えた。流出側ではこの操作を繰り返し
た。
【0101】得られたタンク3Qの流出液とタンク3R
の流出液の重量、濃度及び糖組成は表2の通りであっ
た。
【0102】
【表2】
【0103】[結晶マルチトールの製造]
【0104】第二段分画3Qの流出液をイオン交換樹脂
を用いて常法により精製した後、濃度を78%まで濃縮
したマルチトール液205kgを撹拌機とジャケットの
ついた容量200リットルの結晶缶に入れ、55℃にて
シードとして結晶マルチトール粉末をマルチトール液中
の固形分に対して0.1%添加し、ゆっくりと撹拌しな
がら24時間かけて20℃までゆっくりと冷却した。
【0105】得られたスラリーを遠心分離器で分蜜して
結晶を少量の水で洗浄し、結晶マルチトール及び母液を
得た。この時の結果は表3の通りであった。
【0106】
【表3】
【0107】[結晶マルチトールを含有する含蜜結晶の
製造]
【0108】結晶マルチトール製造時に得られた上記母
液を濃度95%まで濃縮した後、温度約100℃に調整
した食品用二軸スクリュー式エクストルーダー((株)日
本製鋼所製、TEX38FSS-20AW-V)に毎時22kgで導入
し、シードとして結晶マルチトールを含有する含蜜結晶
粉末(マルチトール純度95.3%品)を母液中の固形
分に対して約30%添加し、毎分60回転で混練しなが
ら2分後にエクストルーダーから排出される迄に40℃
に冷却し、直径4mmの孔が12ヶ所開いた押し出し口
からマルチトールマグマを得た。この時の運転時間は
2.5時間であった。
【0109】このマルチトールマグマを冷却、乾燥、粉
砕することで、結晶マルチトールを含有する含蜜結晶6
6.2kgを得た。このもののマルチトール純度は9
6.0%であった。
【0110】
【実施例2】
【0111】[接触水素化反応]
【0112】原料としてグルコース1.1%、マルトー
ス49.1%、マルトトリオース11.6%、DPが4
以上のポリオール38.2%の糖組成の糖液を濃度50
%に調整し、実施例1の接触水素化装置を使用して、ポ
ンプEより毎時8リットルの速さで流した。水素圧を1
50kg/cm2 に保持し、水素流量を毎時85リットルに
調整した。
【0113】これを6日間連続運転した。
【0114】流出液の組成は、ソルビトール1.3%、
マルチトール49.0%、マルトトリイトール11.5
%、DP4以上の糖アルコールが38.2%であった。
【0115】[第一段分画]
【0116】図2の分画装置を使用して、バルブ2Oの
開放時間が24分、バルブ2Nの開放時間が24分であ
る以外は実施例1と同じ条件で第一段分画を行った。
【0117】タンク2K、2J及び2Iに得られた流出
液の重量、濃度及び糖組成は表4の通りであった。
【0118】
【表4】
【0119】[第二段分画]
【0120】次にタンク2Jの流出液を原料として、図
3の分画装置を使用し、タンク3Q側の流出糖液のタン
ク切り替え時のマルチトール純度が96.0%である以
外は、実施例1と同じ条件で第二段分画をした。
【0121】得られたタンク3Qの流出液とタンク3R
の流出液の重量、濃度及び糖組成は表5の通りであっ
た。
【0122】
【表5】
【0123】[結晶マルチトールの製造]
【0124】前記タンク3Qの流出液をイオン交換樹脂
により精製した後、濃度を78%まで濃縮したマルチト
ール液150kgを撹拌機とジャケットの付いた容量1
20リットルの結晶缶に入れ温度55℃でシードとして
結晶マルチトール粉末をマルチトール液の固形分に対し
て0.1%添加し、ゆっくりと撹拌しながら24時間か
けて20℃まで徐々に冷却した。
【0125】得られたスラリーを遠心分離器で分蜜して
結晶を少量の水で洗浄し、結晶マルチトール(A)及び
母液(A)を得た。
【0126】更にこの母液(A)を濃度78%迄濃縮し
60リットルの結晶缶に入れ、55℃でシードとして結
晶マルチトール粉末を母液(A)中の固形分に対して
0.1%添加し、24時間かけて20℃まで徐々に冷却
した。得られたスラリーを遠心分離器で分蜜して結晶を
少量の水で洗浄して結晶マルチトール(B)と母液
(B)を得た。
【0127】得られた結晶マルチトール(A)、母液
(A)、結晶マルチトール(B)及び母液(B)の重
量、糖組成は表6の通りであった。
【0128】
【表6】
【0129】[結晶マルチトールを含有する含蜜結晶の
製造]
【0130】母液(B)を原料とし、シードとして使用
した結晶マルチトールを含有する含蜜結晶粉末の純度が
95.3%、運転時間が1.5時間である以外は、実施
例1と同様の条件で結晶マルチトール含蜜結晶を製造し
た。
【0131】得られた結晶マルチトール含蜜結晶は2
6.5kgで、この時のマルチトール純度は93.5%
であった。
【0132】
【実施例3】
【0133】[接触水素化反応]
【0134】電磁撹拌付きステンレス製50リットルの
オートクレーブにグルコース1.0%、マルトース5
7.7%、マルトトリオース12.7%、DPが4以上
のポリオール28.6%の糖組成の50%糖液40kg
と市販の粉末ラネーニッケル触媒(日興リカ(株)製、R
−239)2kgを入れ、水素圧150kg/cm2 、温度
130℃で120分間反応させた。
【0135】反応終了後、水素化液から触媒をろ過によ
り分離し、常法に従いイオン交換樹脂で精製した。
【0136】この水素化反応を20バッチ行い、濃度6
0%で650kgの水素化液を得た。
【0137】この水素化液の組成は、ソルビトール1.
2%、マルチトール57.6%、マルトトリイトール1
2.6%、及びDPが4以上の糖アルコールが28.6
%であった。
【0138】[第一段分画]
【0139】各塔2A〜2Cを60℃に保ちつつ、バル
ブ2E、2Pを開き、2G、2M、2N及び2Oを閉じ
た。
【0140】次に、前記濃度60%の水素化液45kg
をポンプ2Dを通して毎分2.6リットルの速さで送っ
た。
【0141】引き続き、バルブ2Eを閉じ、バルブ2G
を開き、仕込みポンプ2Fで水を毎分2.6リットルの
速さで40分間送った。この仕込み操作を繰り返した。
【0142】一方、タンク2P側の流出液の糖濃度が
0.2%になってから7分後にバルブ2Pを閉じ、バル
ブ2Oを開いた。15分後にバルブ2Oを閉じ2Nを開
いた。20分後バルブ2Nを閉じ2Mを開いた。更に7
分後にバルブ2Mを閉じて2Pを開いた。流出側ではこ
の操作を繰り返した。
【0143】上記操作により60%の水素添加液325
kgを処理した時、タンク2L、2K、2J及び2Iに
得られた流出液の重量、濃度及び糖組成は表7の通りで
あった。
【0144】
【表7】
【0145】[第二段分画]
【0146】各塔3A〜3Jを60℃に保ちつつ、バル
ブ3Lを開き、バルブ3Nを閉じ、切り替えバルブ3P
を流出液タンク3R側に開いた。
【0147】第一段分画タンク2Jの流出液を濃度60
%に調整したマルチトール含有液8kgをポンプ3Kを
通して毎時30リットルの速さで送った。
【0148】次にバルブ3Lを閉じ、バルブ3Nを開
き、仕込みポンプ3Mで水を毎時30リットルの速さで
260分間送った。この操作を繰り返した。
【0149】一方、タンク3R側の流出液のマルチトー
ル純度が98.8%以上になった時点で、切り替えバル
ブ3Pをタンク3Q側に切り替えた。次いで、マルチト
ール純度が98.8%以下になったら切り替えバルブ3
Pをタンク3R側に切り替えた。流出側ではこの操作を
繰り返した。
【0150】得られたタンク3Qの流出液とタンク3R
の流出液の重量、濃度及び糖組成は表8の通りであっ
た。
【0151】
【表8】
【0152】[結晶マルチトールを含有する含蜜結晶の
製造]
【0153】タンク3Qの流出液を常法によりイオン交
換樹脂精製した後、濃度95%まで濃縮し、温度約10
0℃に調整した食品用二軸スクリュー式エクストルーダ
ー((株)日本製鋼所製、TEX38FSS-20AW)に毎時22k
gで導入し、シードとして結晶マルチトール粉末(マル
チトール含量99.0%品)を固形分に対して約30%
添加し、毎分60回転で混練しながら2分後にエクスト
ルーダーから排出される迄に40℃に冷却し、直径4m
mの孔が12ヶ所開いた押し出し口からマルチトールマ
グマを得た。このときの運転時間は1.5時間であっ
た。
【0154】このマルチトールマグマを冷却、乾燥、粉
砕することで、結晶マルチトールを含有する含蜜結晶2
6.5kgを得た。このもののマルチトール純度は9
9.1%であった。
【0155】[オリゴ糖アルコールの製造]
【0156】タンク2Lの流出液及びタンク3Rの流出
液をそれぞれ常法に従ってイオン交換樹脂で精製後、濃
度を70%まで濃縮し、タンク2L流出濃縮液及びタン
ク3R流出濃縮液とした。
【0157】タンク2L流出濃縮液30kgとタンク3
R流出濃縮液4kg及び市販の70%D−ソルビトール
水溶液(東和化成工業(株)製、純度99.3%)1kg
を混合した。この混合オリゴ糖アルコールの糖組成は、
ソルビトール3.1%、マルチトール11.5%、マル
トトリイトール11.5%、DP4以上の糖アルコール
が73.8%であった。
【0158】また、その甘味度は砂糖の15%、粘度は
3650cp(25℃)であった。
【0159】一方、市販の澱粉糖化液M−20(日本食
品加工(株)社製)を50%水溶液1.4kg、粉末ラネ
ーニッケル触媒R−239(日興リカ(株)社製)10g
存在下、2.4リットルのオートクレーブ中で130
℃、水素圧150kg/cm2 で120分反応後、触媒をろ
過してイオン交換樹脂で精製後濃縮することにより、還
元澱粉糖化物ピーオー20(東和化成工業(株)商品名)
相当品を得た。
【0160】このものの糖組成は、ソルビトール2.6
%、マルトース10.0%、マルトトリイトール10.
8%、DPが4以上の糖アルコールが76.6%であ
り、先に得た混合オリゴ糖アルコールとほぼ同じであっ
て、その粘度及び甘味度も同等であった。
【0161】
【実施例4】
【0162】[接触水素化]
【0163】原料としてグルコース1.2%、マルトー
ス74.2%、マルトトリオース13.7%、DPが4
以上のポリオール10.9%の糖組成の糖液を濃度50
%に調整し、実施例1に記載の接触水素化装置を用い
て、ポンプEより毎時10リットルの速さで流した。水
素圧を150kg/cm2 に保持し、水素流量を毎時85リ
ットルに調整した。これを2日間連続運転し、流出液4
80リットルを得た。
【0164】この流出液の糖組成は、ソルビトール1.
4%、マルチトール74.1%、マルトトリイトール1
3.6%、DPが4以上の糖アルコールが10.9%で
あった。
【0165】[第一段分画]
【0166】実施例1のバルブ2Oの開放時間が13
分、バルブ2Nの開放時間が39分、バルブ2Mの開放
時間が20分である以外は実施例1と同じ方法で第一段
分画を行った。
【0167】得られたタンク2K、2J及び2Iの流出
液の重量、濃度及び糖組成は表9の通りであった。
【0168】
【表9】
【0169】[第二段分画]
【0170】3A〜3Jの各塔を60℃に保ちつつ、バ
ルブ3Lを開き、バルブ3Nを閉じ、切り替えバルブ3
Pを流出液タンク3R側に開いた。
【0171】前記タンク2Jの流出液を濃度60%に調
整し、その8kgをポンプ3Lを通して毎時30リット
ルの速さで送った。
【0172】次にバルブ3Lを閉じ、バルブ3Nを開
き、仕込みポンプ3Mで水を毎時30リットル速さで2
60分間送った。この操作を繰り返した。
【0173】一方、タンク3R側の流出液のマルチトー
ル純度が96.7%以上になったら、切り替えバルブ3
Pをタンク3Q側に切り替えた。流出液のマルチトール
純度が96.7%以下になったらバルブ3Pをタンク3
R側に切り替えた。流出側ではこの操作を繰り返した。
【0174】得られたタンク3Qの流出液とタンク3R
の流出液の重量、濃度及び糖組成は、表10の通りであ
った。
【0175】
【表10】
【0176】[結晶マルチトールを含有する含蜜結晶の
製造]
【0177】タンク3Qの流出液を常法によりイオン交
換樹脂精製した後、シードとしてマルチトール純度が9
7.5%の結晶マルチトールを含有する含蜜結晶粉末を
使用した以外は実施例1の[結晶マルチトールを含有す
る含蜜結晶の製造方法]と同様の方法で2時間運転し、
マルチトール純度97.7%の結晶マルチトールを含有
する含蜜結晶52.6kgを得た。
【0178】[オリゴ糖アルコールの製造]
【0179】タンク2Kの流出液及びタンク3Rの流出
液をそれぞれ常法によりイオン交換樹脂で精製後、濃度
を70%まで濃縮し、タンク2K流出濃縮液及びタンク
3R流出濃縮液とした。
【0180】タンク2K流出濃縮液22kgとタンク3
R流出濃縮液10kgと70%D−ソルビトール水溶液
(純度99.3%)0.43kgを混合した。
【0181】この混合オリゴ糖アルコールの糖組成は、
ソルビトール2.1%、マルチトール50.5%、マル
トトリイトール23.9%、DPが4以上の糖アルコー
ル23.5%であった。
【0182】また、その甘味度は砂糖の35%、粘度は
320cp(25℃)であった。
【0183】一方、市販の澱粉糖化液M−40(日本食
品加工(株)社製)の50%水溶液1.4kgを、粉末ラ
ネーニッケル触媒R−239(日興リカ(株)社製)10
g存在下、2.4リットルのオートクレーブ中で130
℃、水素圧150kg/cm2 で120分反応後、触媒をろ
過してイオン交換樹脂精製後、濃度を70%に濃縮する
ことにより、還元澱粉糖化物ピーオー40(東和化成工
業(株)商品名)相当品を得た。
【0184】このものの糖組成は、ソルビトール2.3
%、マルチトール50.9%、マルトトリイトール2
3.4%、DPが4以上の糖アルコールが23.4%で
あり、先に得た前記混合オリゴ糖アルコールとほぼ同じ
であって、その粘度及び甘味度も同等であった。
【0185】
【実施例5】
【0186】[接触水素化]
【0187】電磁撹拌付きステンレス製50リットルの
オートクレーブにグルコース0.9%、マルトース6
2.4%、マルトトリオース12.3%、DPが4以上
のポリオール24.4%の糖組成の50%糖液40kg
と粉末ラネーニッケル触媒(日興リカ(株)製、R−23
9)2kgを入れ、水素圧150kg/cm2 、温度130
℃で120分間反応させた。
【0188】反応終了後、水素化液から触媒をろ過によ
り分離し、常法に従いイオン交換樹脂で精製した。
【0189】この水素化反応を34バッチ行い、濃度6
0%で1100kgの水素化液を得た。
【0190】この水素化液の組成は、ソルビトール1.
1%、マルチトール62.3%、マルトトリイトール1
2.2%、及びDPが4以上の糖アルコールが24.4
%であった。
【0191】[第一段分画]
【0192】実施例1のバルブ2Oの開放時間が18
分、バルブ2Nの開放時間が34分、バルブ2Mの開放
時間が20分である以外は実施例1と同じ方法で第一段
分画を行った。
【0193】得られたタンク2K、2J及び2Iの重
量、濃度及び糖組成は表11の通りであった。
【0194】
【表11】
【0195】[第二段分画]
【0196】各塔3A〜3Jを60℃に保ちつつ、バル
ブ3Lを開き、バルブ3Nを閉じ、切り替えバルブ3P
を流出液タンク3R側に開いた。
【0197】第一段分画タンク2Jの流出液を濃度60
%に調整したマルチトール含有液12kgをポンプ3K
を通して毎時50リットルの速さで送った。
【0198】次にバルブ3Lを閉じ、バルブ3Nを開
き、仕込みポンプ3Mで水を毎時30リットルの速さで
160分間送った。この操作を繰り返した。
【0199】一方、タンク3R側の流出液のマルチトー
ル純度が97.5%以上になった時点で、切り替えバル
ブ3Pをタンク3Q側に切り替えた。次いで、マルチト
ール純度が97.5%以下になったら切り替えバルブ3
Pをタンク3R側に切り替えた。流出側ではこの操作を
繰り返した。
【0200】得られたタンク3Qの流出液とタンク3R
の流出液の重量、濃度及び糖組成は表12の通りであっ
た。
【0201】
【表12】
【0202】[結晶マルチトールを含有する含蜜結晶の
製造1]
【0203】前記タンク3Qの流出液の一部を常法によ
りイオン交換樹脂で精製し、濃度を95%に濃縮した。
シードとして結晶マルチトール粉末(マルチトール含量
99.0%)を使用した以外は実施例1の[結晶マルチ
トールを含有する含蜜結晶の製造方法]と同じ方法で結
晶マルチトールを含有する含蜜結晶40kgを得た。こ
のもののマルチトール純度は98.4%であった。
【0204】[結晶マルチトールの製造]
【0205】前記タンク3Qの流出液の残余を精製し、
濃度を75%に濃縮した糖液134kgを撹拌機とジャ
ケットの付いた120リットルの結晶缶に入れ温度53
℃でシードとして結晶マルチトール粉末を糖液中の固形
分に対して0.1%添加し、ゆっくりと撹拌しながら2
4時間かけて20℃まで冷却した。
【0206】得られたスラリーを遠心分離器で分蜜して
結晶を少量の水で洗浄することで表13に記載の結晶マ
ルチトール及び母液を得た。
【0207】
【表13】
【0208】[結晶マルチトールを含有する含蜜結晶の
製造2]
【0209】前記母液を濃度95%に濃縮した。シード
として結晶マルチトール粉末(マルチトール純度99.
0%)を使用した以外は実施例1の[結晶マルチトール
を含有する含蜜結晶の製造方法]と同じ方法で結晶マル
チトールを含有する含蜜結晶67kgを得た。このもの
のマルチトール純度は97.4%であった。
【0210】
【参考例】
【0211】[分画]
【0212】実施例3の接触水素化で得た濃度60%の
水素化液の残余を図3のクロマト分画装置により分画し
た。
【0213】3A〜3Jの各塔を60℃に保ちつつ、バ
ルブ3Lを開き、バルブ3Nを閉じ、切り替えバルブ3
Pを流出液タンク3R側に開いた。
【0214】水素化液8kgをポンプ3Kを通して毎時
30リットルの速さで送った。
【0215】次にバルブ3Lを閉じ、バルブ3Nを開
き、仕込みポンプ3Mで水を毎時30リットルの速さで
260分間送った。この操作を繰り返した。
【0216】一方、タンク3R側の流出糖液のマルチト
ール純度が98.8%以上になったら切り替えバルブ3
Pをタンク3Q側に切り替えた。流出液のマルチトール
純度が98.8%以下になったらバルブ3Pをタンク3
R側に切り替えた。流出側ではこの操作を繰り返した。
【0217】仕込み側、流出側共にこの操作を11回繰
り返し、水素化液88kg(固形物52.8kg)を処
理した。
【0218】タンク3Qとタンク3Rに得られた流出液
の重量、濃度及び糖組成は表14に示す通り、マルチト
ールを多く含む流出液の収量は極めて少なく固形物換算
で4.2%であった。
【0219】
【表14】
【0220】
【発明の効果】
【0221】本発明を実施することにより、安価に入手
できる固形物中にマルトースを40〜75重量%含むマ
ルトースシロップを原料として、高収率で付加価値の高
い結晶マルチトール及びそれを含有する含蜜結晶を所望
のバランスで製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する際に使用する接触水素化装置
の概略図。
【図2】本発明を実施する工程中、第一段の分画を行う
際に使用するクロマト分画装置の概略図。
【図3】本発明を実施する工程中、第二段の分画を行う
際に使用するクロマト分画装置の概略図。
【符号の説明】
A 塔 E ポンプ F 予熱器 I サンプルポット J 液貯めポット K 流量計 L 調節弁 M バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶マルチトール及びそれを含有する含
    蜜結晶の製造方法において、 1)固形物中に40〜75重量%のマルトースを含むシ
    ロップを接触水素化して相当する糖アルコールシロップ
    を得る第一工程、 2)糖アルコールシロップを陽イオン交換樹脂を充填し
    た塔に供給してクロマト分離し、ソルビトールを多く含
    む画分と、固形物中にマルチトールが80.5〜86.
    5重量%含まれるマルチトール含有シロップ画分(a)
    及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分を得る第
    二工程、 3)マルチトール含有シロップ画分(a)を陽イオン交
    換樹脂を充填した塔に供給してクロマト分離し、ソルビ
    トールを多く含む画分と、固形分中にマルチトールが9
    7.5重量%以上含まれるマルチトール含有シロップ画
    分(b)及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分
    を得る第三工程、 4)マルチトール含有シロップ画分(b)を濃縮した
    後、結晶化して、結晶マルチトールと固形物中に90重
    量%以上のマルチトールを含む母液とを得る第四工程、 5)第四工程で得られた母液を種結晶の存在下で噴霧乾
    燥又は冷却混練することにより結晶マルチトールを含有
    する含蜜結晶を得る第五工程、の各工程を逐次経由する
    ことを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 結晶マルチトール及びそれを含有する含
    蜜結晶の製造方法において、 1)固形物中に40〜75重量%のマルトースを含むシ
    ロップを接触水素化して相当する糖アルコールシロップ
    を得る第一工程、 2)糖アルコールシロップを陽イオン交換樹脂を充填し
    た塔に供給してクロマト分離し、ソルビトールを多く含
    む画分と、固形物中にマルチトールが80.5〜86.
    5重量%含まれるマルチトール含有シロップ画分(a)
    及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分を得る第
    二工程、 3)マルチトール含有シロップ画分(a)を陽イオン交
    換樹脂を充填した塔に供給してクロマト分離し、ソルビ
    トールを多く含む画分と、固形分中にマルチトールが少
    なくとも97.5重量%含まれるマルチトール含有シロ
    ップ画分(b)及び重合度(DP)が3以上のポリオー
    ル画分を得る第三工程、 4)マルチトール含有シロップ画分(b)を濃縮した
    後、種結晶の存在下で噴霧乾燥又は冷却混練する第四工
    程、の各工程を逐次経由することを特徴とする製造方
    法。
  3. 【請求項3】 結晶マルチトール及びそれを含有する含
    蜜結晶の製造方法において、 1)固形物中に40〜75重量%のマルトースを含むシ
    ロップを接触水素化して相当する糖アルコールシロップ
    を得る第一工程、 2)糖アルコールシロップを陽イオン交換樹脂を充填し
    た塔に供給してクロマト分離し、ソルビトールを多く含
    む画分と、固形物中にマルチトールが80.5〜86.
    5重量%含まれるマルチトール含有シロップ画分(a)
    及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分を得る第
    二工程、 3)マルチトール含有シロップ画分(a)を陽イオン交
    換樹脂を充填した塔に供給してクロマト分離し、ソルビ
    トールを多く含む画分と、固形分中にマルチトールが9
    7.5重量%以上含まれるマルチトール含有シロップ画
    分(b)及び重合度(DP)が3以上のポリオール画分
    を得る第三工程、 4)マルチトール含有シロップ画分(b)を濃縮した
    後、その一部を種結晶の存在下で結晶化して結晶マルチ
    トールと固形物中に90重量%以上のマルチトールを含
    む母液とを得る工程、及び、濃縮したマルチトール含有
    シロップ画分(b)の残余を種結晶の存在下で噴霧乾燥
    又は冷却混練することにより結晶マルチトールを含有す
    る含蜜結晶を得る第四工程、 5)第四工程で得られた母液を種結晶の存在下で噴霧乾
    燥又は冷却混練することにより結晶マルチトールを含有
    する含蜜結晶を得る第五工程、の各工程を逐次経由する
    ことを特徴とする製造方法。
  4. 【請求項4】 第一工程において接触水素化が、ニッケ
    ルとアルミニウムの溶融物を急冷し、そのまま又は一度
    破砕した後に分級し活性化されたラネー触媒またはその
    粉末をペレット状に成形したラネー触媒により連続的に
    なされる請求項1から3の何れか一つに記載の製造方
    法。
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