JPH10169782A - 回転シールリング及び流体シール装置 - Google Patents

回転シールリング及び流体シール装置

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JPH10169782A
JPH10169782A JP33247296A JP33247296A JPH10169782A JP H10169782 A JPH10169782 A JP H10169782A JP 33247296 A JP33247296 A JP 33247296A JP 33247296 A JP33247296 A JP 33247296A JP H10169782 A JPH10169782 A JP H10169782A
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JP
Japan
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seal ring
housing
shaft
fluid
rotary seal
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JP33247296A
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English (en)
Inventor
Yutaka Hayashi
豊 林
Kozo Kakehi
幸三 筧
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング内に収納した軸の環状周溝に装着
した回転シールリングとしてPEEK系合成樹脂を使用
しても相手材であるADC系軟質材の摩耗量軽減や傷付
き防止に対して不十分である点で、リング押圧側面に側
面溝を穿設しても軸の周溝側面が外周側が広がった形状
の場合、側面溝から多量の油漏れが生じ易くなる。 【解決手段】 ハウジング1内に収納された軸2の環状周
溝2aに回転シールリング7を装着し、リング7の非押圧側
面と内周面とに流体正圧Pが加わり、リング7が押圧側面
7cと外周面7dとで周溝2a内壁とハウジング1内周面を押
圧しつつ摺動接触して軸2とハウジング1との隙間をシー
ルする流体シール装置6において、軸2材がハウジング1
材よりも軟質である場合、寸法比{(シールリングの外
周接触部幅寸法Xd)/(シールリングの周溝との摺動部
厚さ寸法Xc)}を1以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の自
動変速機(AT、CVT)等、また、必要ならば動力舵
取り装置等に装着されて軸とハウジングとの隙間をシー
ルする回転シールリング及び流体シール装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】流体シール装置は、例えばAT車やCV
T車等の自動変速機のトルクコンバータ、オイルポン
プ、油圧式クラッチ、オイルディストリビュータ等にお
ける固定部品と回転部品の相対回転部に回転シールリン
グを装着して形成され、作動油の漏れを制御するもの
で、その一例を図15及び図16を参照して次に示す。
図において(1)はハウジング、(2)は回転軸、
(3)は回転シールリングである。上記ハウジング
(1)は物品を収納する固定部品で、側面に穿設した貫
通孔(1a)に油圧導入管(4)が配設されている。回
転軸(2)は側周面及び内部にそれぞれ断面矩形の環状
周溝(2a)及び油圧経路(2b)が形成された回転部
品で、ハウジング(2a)内に隙間(S)(例えば約
0.1〜1mm程度)を開けて同軸に収納される。又、
近年、ATの軽量化の要求に伴ってハウジング(1)又
は回転軸(2)の何れか一方にADC(ダイカスト用ア
ルミニウム合金)等の軟質材が多用される。
【0003】回転シールリング(3)は、図17に示す
ように、例えば合い口部(切り口)(3p)を有する有
端で拡張可能の断面矩形リングで、回転軸(2)及びハ
ウジング(1)間で周溝(2a)内に回転可能に装着さ
れ、且つ、摺接する。従って、回転シールリング(3)
は摺接する回転軸(2)及びハウジング(1)を傷付け
ないこと、十分なシール性を持つこと、燃費向上のた
め、摺動回転トルクを小さくすること等が要求される。
これら諸要件及びADC等軟質材の相手材に適応するも
のとしてPEEK系合成樹脂製回転シールリングが採用
されている(特開平2−175793号公報参照)。
【0004】上記構成において周溝(2a)に回転シー
ルリング(3)を装着し、回転シールリング(3)又は
ハウジング(1)を同軸に相対回転させる。そこで、油
圧導入管(4)から隙間(S)に作動油を導入すると、
図16に示すように、隙間(S)の高圧側に加わる流体
正圧(P)が回転シールリング(3)の非押圧側面(3
a)及び内周面(3b)に加わり、回転シールリング
(3)の合い口部が拡張して押圧側面(3c)と外周面
(3d)とで周溝内壁(2b)とハウジング内周面(1
a)を押圧して回転軸(2)とハウジング(1)との隙
間(S)を回転シールする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、回転シールリング(3)としてPEEK(ポリエー
テル・エーテルケトン樹脂)系合成樹脂製シールリング
を使用しても依然として相手材であるADC系軟質材の
摩耗量軽減や傷付き防止に対して不十分である点であ
る。そこで、従来、図18に示すように、押圧側面(5
c)に所定ピッチで放射状に側面溝(5e)…を穿設
し、側面溝(5e)…に圧油を入り込ませて摺動回転ト
ルクを小さくした回転シールリング(5)が知られてい
る。ところが、図19及び図20に示すように、周溝
(2a)の側面(2b)が直角にならず、特に断面にお
いて外周側が広がった形状の場合、回転シールリング
(3)ではコーナ部で油漏れを遮ることが出来るが、図
20のように、回転シールリング(5)では矢印(A)
に示すように側面溝(5e)…から多量の油漏れが生じ
易くなるという不具合がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハウジング
と、断面矩形の環状周溝を有し、上記ハウジング内に隙
間を開けて同軸に収納された軸と、上記軸の環状周溝に
装着された断面矩形の回転シールリングとを具備し、上
記ハウジングと軸とが同軸で相対回転すると共に、上記
シールリングの非押圧側面と内周面とに流体正圧が加わ
って押圧側面と外周面とで上記周溝内壁とハウジング内
周面を押圧しつつ摺動接触して軸とハウジングとの隙間
をシールする流体シール装置において、上記軸材がハウ
ジング材よりも軟質である場合、寸法比{(シールリン
グの外周摺動部幅寸法)/(シールリングの周溝との摺
動部厚さ寸法)}を1以下に設定したことを特徴とし、
又、上記ハウジング材が軸材よりも軟質である場合、寸
法比{(シールリングの周溝との摺動部厚さ寸法)/
(シールリングの外周摺動部幅寸法)}を1以下に設定
したことを特徴とする。
【0007】又、ハウジングと、断面矩形の環状周溝を
有し、上記ハウジング内に隙間を開けて同軸に収納され
た軸と、上記軸の環状周溝に装着された断面矩形の回転
シールリングとを具備し、上記ハウジングと軸とが同軸
で相対回転すると共に、上記シールリングの非押圧側面
と内周面とに流体正圧が加わって押圧側面と外周面とで
上記周溝内壁とハウジング内周面を押圧しつつ摺動接触
して軸とハウジングとの隙間をシールする流体シール装
置において、上記軸材がハウジング材よりも軟質である
場合、寸法比{(シールリングの外周面積)/(シール
リングの周溝との押圧側面積)}を1以下に設定したこ
とを特徴とし、又、上記ハウジング材が軸材よりも軟質
である場合、寸法比{(シールリングの周溝との押圧側
面積)/(シールリングの外周面積)}を1以下に設定
したことを特徴とする。
【0008】又、回転シールリングは、側面における外
周側及び内周側の少なくとも一方に段差部或いは面取り
部を設け、端部の相対する合口からなる合い口部を複合
ステップ形状とし、合成樹脂の射出成形によって形成さ
れ、射出成形により波形側壁面の段差部が形成されて成
形時の突き出しピンが当接するリング表面部位を局所的
に広くし、摺動接触面の表面粗さを0.1〜2.5μm
Ra(算術平均粗さ)としたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、ハウジングもし
くは軸の少なくとも一方が主に回転動作する部位に必要
なシールリング及び流体シール装置の実施の形態を図1
〜図14を参照して以下にその一例である軸回転のもの
に関して説明する。まず図1に示す流体シール装置
(6)において、図16に示す部分と同一部分には同一
参照符号を付してその説明を省略する。相違する点は、
回転シールリング(7)の形状で、摺動接触面となる押
圧側面(7c)と外周面(7d)の内、ハウジング
(1)と回転軸(2)のより軟質材側に接触する面を他
の面より広い面積に設定したことで、射出成形可能な合
成樹脂により形成する。即ち、油圧は均圧で、押圧接触
面積が狭い程、押圧力が小さくなって摩擦トルクは小さ
くなる。又、押圧接触面積が広い程、押圧力が大きくな
って摩擦トルクは大きくなる。そのため、回転シールリ
ング(7)における摩耗し易い軟質材との摺動接触面積
を広くして摩擦トルク増大を図り、回転シールリング
(7)における摩耗し難い硬質材との摺動接触面積を軟
質材側より狭くする。
【0010】例えば回転軸(2)をADC、ハウジング
(1)を焼き入れ鋼でそれぞれ製作した場合、回転軸
(2)の方がハウジング(1)より軟質である。そこ
で、図1に示すように、回転シールリング(7)の押圧
側面(7c)が外周面(7d)に比しより軟質材に押圧
接触するため、押圧側面(7c)の方をより広い面積に
設定する。
【0011】具体的には、寸法比{シールリングの外周
摺動部幅寸法(外周接触幅寸法)(Xd)}/{シール
リングの周溝との摺動部厚さ寸法(Xc)}を1以下
に、好ましくは0.95以下で0.5より大きく設定
し、更に好ましくは0.55〜0.85に設定して、実
施例の表1のように具体的に、0.6や0.7程度の付
近の値が好ましいと考えられる。
【0012】又、寸法比{シールリングの外周面積(X
d)}/{シールリングの周溝との押圧側面積(X
c)}を1以下に、好ましくは0.95以下で0.5よ
り大きく設定し、更に好ましくは0.55〜0.85に
設定して、実施例の表1のように具体的に、0.6や
0.7程度の付近の値が好ましいと考えられる。
【0013】逆に、例えばハウジング(1)をADC、
回転軸(2)を焼き入れ鋼でそれぞれ製作し、ハウジン
グ(1)の方がより軟質である場合、図2に示す回転シ
ールリング(8)のように、外周面(8d)を押圧側面
(8c)より広くし、寸法比{シールリングの周溝との
摺動部厚さ寸法(Xc)}/{シールリングの外周摺動
部幅寸法(Xd)}を1以下に、好ましくは0.95以
下で0.5より大きく設定し、更に好ましくは0.55
〜0.85に設定して、実施例の表1のように具体的
に、0.6や0.7程度の付近の値が好ましいと考えら
れる。
【0014】又、寸法比{シールリングの周溝との押圧
側面積(Xc)}/{シールリングの外周面積(X
d)}を1以下に、好ましくは0.95以下で0.5よ
り大きく設定し、更に好ましくは0.55〜0.85に
設定して、実施例の表1のように具体的に、0.6や
0.7程度の付近の値が好ましいと考えられる。
【0015】この場合、回転シールリング(7)(8)
はそれぞれ外周摺動部幅寸法(外周接触部幅寸法)(X
d)及び摺動部厚さ寸法(接触部厚さ寸法)(Xc)が
小さくなって幅狭及び肉薄になるため、リング自体の強
度が低下して組み込み時等に折損し易くなる。又、回転
シールリング(7)において周溝寸法に制約があって小
さく出来ない場合、外周幅寸法(Xd)が小さくなって
幅狭になると、図3に示すように、回転シールリング
(7)に流体正圧(P)が加わって周溝内壁(2b)と
ハウジング内周面(1a)に達して押圧するまでに時間
がかかり、圧力ON/OFFによるリング作動性能が低
下する。又、回転シールリング(8)の場合、厚さ寸法
(Xc)が小さくなって肉薄になると、図4に示すよう
に、回転シールリング(8)が周溝(2a)の底に落ち
込んで組み込み性が低下する。
【0016】このような理由から、シールリングの全
幅、全肉厚とも、少なくとも1mm以上、好ましくは
1.4mm以上は必要であると考えられる。尚、シール
装置全体を必要以上に大きくせず、また、十分なシール
特性を保てればよいことから、シールリングの全幅、全
肉厚とも、3mm以下、場合によっては2.5mm以下
であれば、十分なシール性を示す。
【0017】そして、上記不具合を除去した他の実施の
形態として、図5〜図8もしくは図10に示すように、
リング側面における外周側及び内周側の少なくとも一方
に全周に亘って段差部又は面取り部を形成して肉厚と幅
を確保した回転シールリング(9)〜(12)がある。
例えば、図5(a)(b)に示す回転シールリング
(9)はリング両側面の内周側に全周に亘って段差部
(9f)…を形成したもので、それによりハウジング
(1)が軟質材で回転軸(2)が硬質材の場合、リング
押圧側面(9c)を狭くしつつ肉厚を確保する。又、図
6(a)(b)に示す回転シールリング(10)は段差
部に替えて面取り部(10f)…を形成したものであ
る。
【0018】そうすると、図7及び図8に示すように、
周溝(2a)の側面(2b)が直角にならず、断面にお
いて外周側が広がった形状の場合、回転シールリング
(9)(10)の押圧側面(9c)(10c)のコーナ
部(9h)(10h)が側面(2b)に当接して油漏れ
を遮る。又、図5(a)に示すように、段差部(9f)
には流体正圧の反対方向にも圧力(P’)が加わり、回
転シールリング(9)の相手材に対する押し付け力が小
さくなることも考えられる。そのため、摺動回転トルク
も小さくなり、回転シールリング(9)は押し付け力が
小さい側で摺動する機会が多くなることも期待できる。
【0019】又、図9(a)(b)に示す回転シールリ
ング(11)はリング両側面の外周側に全周に亘って段
差部(11g)…を形成したもので、それによりハウジ
ング(1)が硬質材で回転軸(2)が軟質材の場合、外
周面(11d)を狭くしつつ幅を確保する。又、図10
に示す回転シールリング(12)はリング両側面の内周
側及び外周側に段差部(12f)…(12g)…を形成
したものである。
【0020】また、図5〜10に示されるシールリング
断面の段差部或いは面取り部は、流体押圧側、非押圧側
共に対象形状となっているが、これは、シールリングの
軸等への組み込み時に、押圧側、非押圧側ともに無関係
に軸に組み込むことができ、組み込み性で優れている形
状である。このような形状とすることにより、組み込み
性を改善することができるとともに、また、回転シール
リングの内周面と周溝の底とのすきまは、例えば約0.
05〜1.5mm、具体的には0.1〜1mmとなり、
油圧による押付力の確保もなされ、また、リングの剛性
も保持できる。
【0021】上記段差部或いは面取り部の寸法は、特に
問わないが、シールリングの矩形断面の半径方向の長
さ、もしくは軸方向長さのそれぞれ約5〜50%程度、
好ましくは、約5〜30%程度、更に好ましくは、約5
〜10%程度とし、シールリングの内周面側もしくは、
外周面側のいずれか一方、もしくはその両方に設けても
よい。例えば、上記の段差部或は面取り部の寸法は、そ
の下限値が0.05mmがよく、具体的には0.1mm
が好ましく、0.2mmがより好ましい。また、その上
限値は、例えば1mmがよく、具体的には、0.8m
m、形状により0.6mmが好ましく、0.4mmがよ
り好ましい。上記いずれの数値範囲についても、下限値
を超え、上限値未満の範囲に選定してもよい。
【0022】上記段差或いは面取り部の寸法が少なすぎ
ると、射出成形金型の製造が困難となったり、寸法精度
の維持が困難となったり、また、本発明の効果が得られ
にくく、多すぎると、シールリングのシール部分面積、
いわゆるシールランドが減少してしまうため、確実で、
良好な密封特性に期待できない。このような段差部或い
は面取り部は、シールリングの外周面を基準にして、例
えば円筒度が300μm以下、好ましくは1〜100μ
mの範囲となるように設定すれば、図7、図8に示され
るような状態であっても、より、流体のリーク量を少な
く抑えることができるものと考えられる。
【0023】又、最も流体リーク量が少ないものは、合
い口を有さないようなエンドレスリングであり、本願は
このようなエンドレスリングでもよいが、シールリング
の点検、補修、交換性等を考慮すれば、組み込み性が容
易な合い口部を有するシールリング形状が好ましい。回
転シールリングの他の実施の形態を図11(a)(b)
(c)を参照して示す。上記回転シールリング(13)
は有端であり、端部の相対する合い口部(13i)(1
3j)の形状を複合ステップ形状にしたものである。上
記複合ステップ形状は、図11(a)(b)(c)に示
すように、合い口部矩形断面を田の字状に4分割すると
き、一方の合い口部(13i)の上記シールリング(1
3)の外周面(13d)側に有する2つの矩形断面部分
に少なくとも一方、もしくは一対の突起(13m)と切
り欠き部(13n)を設けると共に、相対する他方の合
い口部(13j)に一方の突起(13m)と切り欠き部
(13n)にそれぞれ嵌合する他方の切り欠き部(13
q)と突起(13p)を形成したものである。そして、
突起(13m)と切り欠き部(13q)、及び切り欠き
部(13n)と突起(13p)とをそれぞれ嵌合して合
い口部(13i)(13j)を嵌合する。一対の突起
(13p)と(13m)の合い口を有するシールリング
は、流体押圧側、非押圧側とも無関係に軸等に組み込む
ことができ、好ましい。このように有端シールリングの
場合、前記合い口形状であれば、非常に少ない流体リー
ク量となるので、優れたものと言えるが、他の合い口形
状、例えば、ステップカット、アングルカット、ストレ
ートカット等、いかなる形状の合い口形状であってもよ
い。
【0024】尚、合い口部を有するシールリングの場
合、ハウジング内周部のリング接触摺動部の損傷を少し
でも抑えるために、図11に示されるように、シールリ
ング合い口部の少なくとも外周面の突き合わせ部分の角
部、特にシールリング合い口部の突起(13m)(13
p)の外周先端部(13r)は、なだらかな曲面形状も
しくは、面取り形状にすればよい。
【0025】このような形状とすることで、シールリン
グの合い口部エッジによるハウジング(1)の異常摩耗
を防止することも期待できる。このようななだらかな曲
面形状(13r)もしくは、面取り形状の寸法は、例え
ばシールリング外周径の5〜50%、好ましくは25〜
50%の量とすれば、シールリング合い口部の外周部突
き合わせ部分のエッジによってハウジング(1)を損傷
することも少ないと考えられる。
【0026】又、回転シールリングの他の実施の形態を
図12を参照して示す。上記回転シールリング(14)
は段差部(14f)の側壁部(14fa)を射出成形に
より適度なシール性を維持し得る範囲内の波形に成形
し、射出成形時の剥離用突き出しピンが当接するリング
表面部位を局所的に広くして突き出しピンの当接を容易
にしたものである。
【0027】又、他の実施の形態として回転シールリン
グ(7)〜(14)の摺動接触面の表面粗さを算術平均
粗さにて例えば0.1〜2.5μmRa、好ましくは
0.1〜1.5μmRaに設定し、より好ましくは0.
3〜1.3μmRa、更に好ましくは0.7〜1.0μ
mRaにする。
【0028】上記所定の表面粗さは、軟質材に対向する
面、もしくは、前記軟質材よりも硬質材に対向する面の
いずれの面でもよいが、軟質材の損傷を防ぐためにも少
なくとも軟質材との摺動接触面の表面粗さが、所定の粗
さとなっていることが好ましい。
【0029】又、本発明に係る回転シールリング(7)
〜(14)の材料は耐熱性を有していれば、特に限定さ
れないが、例えば次に示す耐熱性合成樹脂材料がある。
【0030】(a)ポリエーテルニトリル樹脂、ポリシ
アノアリールエーテル系樹脂、ポリエーテルエーテルケ
トン樹脂等のポリエーテルケトン系樹脂、(全)芳香族
熱可塑性ポリイミド系樹脂、ポリアミド4−6樹脂、又
はポリフェニレンサルファイド樹脂等のポリアリーレン
サルファイド系樹脂からなる群(これらは高耐熱性に加
え、高耐燃性、優れた機械的及び耐油性、耐薬品性、射
出成形性を有しており、本発明に係る回転シールリング
の成形ベース材料として用いられる。)から選ばれる何
れか一つの樹脂90〜50重量%、カーボン系ファイバ
等の強化ファイバ10〜50重量%、必要ならば再生四
フッ化エチレン樹脂等のフッ素系樹脂、もしくは、二硫
化モリブデン等のモリブデン系化合物等の少なくとも一
種類以上の潤滑性付与剤2〜25重量%、更に必要なら
ば粉末状タルク10〜40重量%を主要成分とする樹脂
組成物。
【0031】(b)ポリエーテルニトリル樹脂、ポリシ
アノアリールエーテル系樹脂、ポリエーテルエーテルケ
トン樹脂等のポリエーテルケトン系樹脂、(全)芳香族
熱可塑性ポリイミド系樹脂、ポリアミド4−6樹脂、又
はポリフェニレンサルファイド樹脂等のポリアリーレン
サルファイド系樹脂からなる群から選ばれる何れか一つ
の樹脂90〜50重量%、カーボン系ファイバ等の強化
ファイバ10〜50重量%、必要ならば再生四フッ化エ
チレン樹脂等のフッ素系樹脂、もしくは、二硫化モリブ
デン等のモリブデン系化合物等の少なくとも一種類以上
の潤滑性付与剤2〜25重量%、更に必要ならば粉末状
カルシウム化合物10〜40重量%を主要成分とする樹
脂組成物。
【0032】(c)上記耐熱性合成重合体(ポリエーテ
ルケトン系樹脂、ポリアリーレンサルファイド系樹脂
等)30〜82重量%、カーボン系ファイバ等の強化フ
ァイバ5〜45重量%及びフッ素系樹脂、もしくは、二
硫化モリブデン等のモリブデン系化合物等の少なくとも
一種類以上の潤滑性付与剤2〜25%を含む樹脂組成
物。
【0033】(d)上記耐熱性合成重合体(ポリエーテ
ルケトン系樹脂、ポリアリーレンサルファイド樹脂等)
30〜82重量%、カーボン系ファイバ等の強化ファイ
バ5〜45重量%、再生四フッ化エチレン樹脂等のフッ
素系樹脂2〜25重量%、また、必要ならば、粉末タル
ク10〜40重量%を含む樹脂組成物。
【0034】(e)上記耐熱性合成重合体(ポリエーテ
ルケトン系樹脂、ポリアリーレンサルファイド樹脂等)
30〜82重量%、カーボン系ファイバ等の強化ファイ
バ5〜45重量%、再生四フッ化エチレン樹脂等のフッ
素系樹脂2〜25重量%、必要ならば、二硫化モリブデ
ン等のモリブデン系化合物1〜10重量%、又、更に必
要ならば、粉末タルク10〜40重量%を含む樹脂組成
物。
【0035】(f)上記粉末状タルク10〜40重量%
に代えてカルシウム系粉末充填剤10〜40重量%を配
合したもの。
【0036】(g)上記カーボン系ファイバ5〜45重
量%に代えて芳香族ポリアミド繊維5〜45重量%を配
合したもの。
【0037】(h)上記カーボン系ファイバ5〜45重
量%に代えて芳香族ポリアミド繊維5〜45重量%を配
合し、且つ、粉末状タルク10〜40重量%に代えてカ
ルシウム系粉末充填剤10〜40重量%を配合した樹脂
組成物。
【0038】これらの樹脂組成物群は、常用使用雰囲気
温度が、例えば常温(20〜25°C)以上、具体的に
は80〜300°C、実用的には100〜200°C
で、油等の流体圧力がかかって摺動しても良好な摺動特
性を示すので好ましい。
【0039】具体的に前記組成物からなるシールリング
射出成形体の特性を説明すると、例えば、融点が280
〜480゜C、熱変形温度がASTM D−648
(1.81MPa)の条件下で230〜430゜C、ま
た、曲げ強度がASTM D−790の条件下で100
〜300MPa、好ましくは100〜150MPa、曲
げ弾性率がASTM D−790の条件下で2000〜
20000MPa、好ましくは4000〜20000M
Pa、硬度がASTM D785(ロックウェル硬度、
Mスケール)にてM60〜M120、好ましくはM70
〜M100の範囲の物性値のうちの少なくとも1種類以
上を満足する特性の成形体であることが好ましい。尚、
上記の測定方法は好ましい測定方法であるが、特にこれ
らの測定方法に限らず、いかなる測定方法であってもよ
い。
【0040】融点や熱変形温度が上記程度であれば、例
えばAT内の油圧式クラッチの使用中で温度が例えば8
0〜180゜Cの高温となり、シールリングが油圧式ク
ラッチのピストン(回転軸)やシリンダ(ハウジング)
等の相手材と回転摺動して加熱されても、充分な耐熱性
が期待できる。また、曲げ強度、曲げ弾性率が上記程度
であれば、この発明の構成と相互いに関連して、シール
リングの欠損等を防ぐことが期待できる。そして、表面
硬度が上記程度であれば、油圧式クラッチの使用中で油
圧が例えば0.5〜2.5MPaとなり、シールリング
が油圧式クラッチのピストンやシリンダに油圧によって
押しつけられても、充分な耐クリープ性等の機械的特性
を長期にわたって維持できると考えられる。
【0041】また、上記物性値であって、溶融状態時に
おいて、102〜104(sec-1)のせん断速度にて、
見掛けの溶融粘度が102〜105ポイズである樹脂組成
物が射出成形性に適しており好ましい。このような溶融
粘度であって例えば前記幅、肉厚で外径が10〜300
mm、好ましくは10〜150mmのシールリングを射
出成形にて成形することができる。
【0042】このようなスキン層は、シールリング射出
成形体の機械的強度や耐摩耗性等の向上に役立つが、こ
の強化層面と比較的硬度の低い軟質相手部材面とが接触
摺動した場合、使用条件によっては、比較的硬度の低い
軟質相手材を損傷させることも予想される。そのような
ことを回避するために、上記強化層を切削加工等の表面
加工処理により取り除いてそのような切削加工をした面
と軟質材相手部材とを摺動させてもよい。
【0043】例えば図9や図10のように、ハウジング
(1)が炭素含有鋼等の硬質金属材であって、回転軸
(2)がアルミニウム合金等の軟質金属材である場合、
シールリングの少なくとも軟質材と接触摺動する面(1
1c)、(12c)に研削等の切削加工を施して、所定
の表面粗さにすれば、軟質材の異常摩耗は発生しないこ
とが期待できる。この切削加工等により、シールリング
射出成形体の突き出しピン跡や、また、ゲート跡等も同
時に除去され、滑らかな摺動面となる。
【0044】尚、図9や図10のシールリングの両側面
(11c)、(11e)、(12c)、(12e)に切
削加工を施せば、シールリングの軸等への組み込み時
に、流体押圧側、非押圧側とも無関係に軸等に組み込
め、シールリングの装着性が向上するので好ましい。ま
た、表面加工処理は、研削、切削、たる研摩、ショット
ブラスト等いかなる加工手段を用いてもよい。
【0045】本願に用いるカーボン系ファイバは、ピッ
チ系、PAN系、カーボン質、および黒鉛質のいずれで
あってもよく、例えば繊維径約4〜20μm、繊維長約
10〜1000μm、好ましくは10〜500μmのも
のであれば、前記樹脂組成物中に均一に分散し、これを
充分に補強するので適当である。
【0046】適度な弾性率、引張強度等の機械的特性と
シリンダやピストン等の相手材への攻撃性や成形時の樹
脂組成物の流動性等を考慮すると、炭素繊維径は、平均
約10〜20μm、また繊維長は約10〜500μmで
あることが好ましい。また、特に耐摩耗性に優れた油中
摺動材料とするためには、平均繊維径が10μm以上の
ものを採用することが好ましい。なお、炭素繊維の平均
繊維径は原料によって異なるが、平均繊維径が10μm
以上の炭素繊維としてはピッチ系のものが相当する。
【0047】PAN系炭素繊維とピッチ系炭素繊維を比
較すると、引張強度がPAN系では2400MPaであ
るのに対して、ピッチ系のものは590〜980MPa
であり、引張弾性率がPAN系では200〜500GP
aであるのに対してピッチ系のものは30〜300GP
aのものや、また、30〜40GPaであり、両者の機
械的強度に大きな差があるが、この発明に係るオイルシ
ールリングとしては何ら問題はない。しかし、軟質材へ
の損傷性を考慮すれば、ピッチ系炭素繊維であるものが
好ましい。
【0048】なお、この発明に用いる炭素繊維には、P
AN系炭素繊維を少量混合させてもよく、必ずしも用い
る全ての炭素繊維の平均繊維径が10μmである必要は
ない。PAN系炭素繊維を少量混合させると、オイルシ
ールリングの耐摩耗性は向上し、かつ、軸に組み込むと
きに破損し難くなる。ただし、PAN系炭素繊維の混合
割合は、30重量%が限度であると考えられる。
【0049】上記カーボン系ファイバの全組成物中の配
合割合は、5〜50重量%である。5重量%未満では樹
脂組成物の機械的強度や耐摩耗性が向上せず、50重量
%を越える多量では、溶融流動性が著しく低下して射出
成形性が悪くなるからである。
【0050】また、この発明ではバージン材のPTFE
粉末やまた、再生PTFE粉末を用いてより良好な結果
が得られる。再生PTFE粉末は、バージン材を一度焼
成した後、粉砕して得られる粉末であるから、バージン
材のPTFEを樹脂組成物に添加したときのように樹脂
組成物の溶融粘度を著しく上昇させることがなく、射出
成形性を阻害しないものである。また、再生PTFE粉
末は、粒径0.1〜50μmで、一度焼成されているの
で、これを混合した樹脂成形品の寸法変化、形状変化ま
たはクラックの発生なども起こらず安定した成形品が得
られる添加剤である。
【0051】パーフルオロ系フッ素樹脂は、骨格となる
分子鎖を構成する炭素原子の周囲が全てもしくは、微量
の酸素原子を取り込んで全てフッ素原子で取り囲まれた
ものであり、C−F間の強固な結合により、フッ素系樹
脂のなかでも最も耐熱性が高く、また摩擦係数、非粘着
性、耐油性、耐薬品性等の諸特性に優れており、例えば
再生PTFE粉末の原料であるPTFE樹脂等が挙げら
れる。なお、PTFE樹脂の熱分解温度は、508〜5
38°Cであり、耐熱性に優れている。
【0052】以上述べたような再生PTFE粉末その他
のパーフルオロ系フッ素樹脂の全組成物中の配合割合
は、2〜25重量%であることが好ましい。2重量%未
満であると樹脂組成物の摺動特性が向上せず、また摺動
相手材の損傷性の問題を解決できない。また、25重量
%を越える配合量の場合は、成形性が悪くなる等の問題
がある。また、二硫化モリブデン等のモリブデン化合物
も前記フッ素系樹脂と同様に摺動特性を改善するうえ
で、補助的な役割を果たす場合もあることも考えられ
る。
【0053】また、ここでいう軟質材とは、例えばAD
C等のアルミニウム系合金、球状黒鉛鋳鉄等の鋳物系金
属、S−C、SCM系材等の炭素系材料含有鋼等の表面
硬化末処理品や表面軟窒化処理品、もしくは、焼入れ低
硬度品、また、樹脂材等、いかなる材質でもよく、もう
一方の部材である硬質材の硬度よりも相対的に低硬度の
例えば金属系材料であればよい。そのような材料は、表
面硬度が、例えば、ブリネル硬さ(測定条件例、標準材
10mm球、荷重3000kgf)にて50〜500、
具体的には70〜300、金属系材料の種類により75
〜200程度の硬度を有する軟質金属系材料である。
【0054】尚、上記括弧内の測定条件例は、好ましい
測定条件例であって、他の測定方法で計測されたもので
もよい。そして、また、ここでいう軟質材よりも相対的
に高い硬度を有するもう一方の部材としては、例えば、
鋳鉄、S−C、SCM系材等の炭素系材料含有鋼、もし
くは、これらの表面軟窒化処理品、焼入れ低硬度品、焼
入れ高硬度品、また、セラミックス材等が挙げられ、前
記軟質材よりも相対的に表面硬度が高ければ、いかなる
材料であってもよい。
【0055】そのような材料は、表面硬度が、例えば、
ロックウェル硬さ(測定条件例、Cスケール、荷重15
0kgf、brale圧子)にて20〜80、具体的に
は40〜75、金属系材料の種類により、50〜70程
度の硬度を有する例えば硬質金属系材料である。尚、上
記括弧内の測定条件例は、好ましい測定条件例であっ
て、他の測定方法で計測されたものであってもよい。
【0056】
【実施例】又、本発明に係る回転シールリングのテスト
結果を次頁の表1に示し、テスト1〜4の内容及び条件
を表2に示す。尚、リング1〜4はそれぞれ回転シール
リング(9)〜(12)を示し、リング5、7は回転シ
ールリング(11)の表面粗さを変えたもので、リング
6、8は回転シールリング(12)の表面粗さを変えた
ものである。又、比較例1と比較例2は、図14(a)
〜(d)に示すように、それぞれ従来の側面溝(23
e)…を有する回転シールリング(23)と、押圧側面
及び外周面が略均等面積の回転シールリング(24)を
示す。
【0057】又、リング1〜8及び比較例1、2共にポ
リエーテルエーテルケトン樹脂を主材料とし、カーボン
繊維、四フッ化エチレン樹脂を充填剤として配合した材
料を用いている。そして、各リングを射出成形により形
成し、次に、200〜230°C、2〜4時間の熱処理
を施した。また、その後、リング側面は何れも研削にて
仕上げた。又、リング合い口形状は何れもオイルリーク
に優れる複合ステップ形状である。
【0058】尚、実施例で使用した材料に関する詳細な
諸内容を以下に記す。 ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK):100
重量部 (三井東圧化学社製:VICTREX−PEEK) ピッチ系カーボンファイバ(CF):40重量部 (呉羽化学社製:クレハM207S 平均繊維径12〜
15μm) 再生四フッ化エチレン樹脂(PTFE):20重量部 (喜多村社製:KT300H 粒径0.1〜50μm)
【0059】また、上記PEEKを主材料とする成形体
の各物性値は以下の通りであった(括弧内は好ましい試
験方法を表しているが、これら測定方法にとらわれず、
いかなる測定方法であってもよい。[各々、試験片n=
3以上の代表値])。融点:330〜340°C(AS
TM D−2117、DSC法)熱変形温度:270〜
290°C(ASTM D−648(1.81MPa)
【0060】上記測定は図13に示す測定装置(15)
を用いて行なわれており、図において(1)はハウジン
グ、(2)は回転軸、(16)は回転シールリングであ
る。上記ハウジング(1)は回転軸(2)を隙間を開け
て同軸に収納し、上下面に油圧導入管(17)と2本の
排出管(18)…が貫通して立設され、油圧導入管(1
7)には圧力計(19)を接続する。回転シールリング
(16)は2本の断面矩形環状周溝(16a)…間の密
閉空間に油圧導入管(17)から作動油が注入され、そ
の温度を油温計(20)で計測する。且つ、ハウジング
(1)外で回転トルク計(21)を介してモータ(2
2)を回転軸(2)に同軸に連結する。軟質材は、ダイ
カスト用アルミニウム合金 ADC材、硬質材は、機械
構造用炭素系材料含有鋼 S−C材を適用する。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】上記測定によれば、本発明リング1〜8の
オイルリークは比較例2と略変わりなく、又、テスト
3、4に示す耐摩耗性テストにおいて本発明リング1〜
8の相手軟質材の摩耗量は比較例よりも大幅に減少する
ことが知られる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、ハウジング内に同軸に
隙間を開けて収納した軸に形成した断面矩形の環状周溝
に回転シールリングを装着し、上記シールリングの非押
圧側面と内周面とに流体正圧が加わり、回転シールリン
グが押圧側面と外周面とで上記周溝内壁とハウジング内
周面を押圧しつつ摺動接触して軸とハウジングとの隙間
をシールする流体シール装置において、軸材がハウジン
グ材よりも軟質である場合、寸法比{(シールリングの
外周摺動部(接触部)幅寸法)/(シールリングの周溝
との摺動部厚さ寸法)}を1以下に設定し、ハウジング
材が軸材よりも軟質である場合、寸法比{(シールリン
グの周溝との摺動部厚さ寸法)/(シールリングの外周
摺動部幅寸法)}を1以下に設定したから、回転シール
リングの接触相手材がADC等の軟質材であっても摩耗
量が減って摩耗寿命が大幅に向上する。又、相手材の環
状周溝側面の直角度が低く、外周側が広がった形状にお
いても流体のリーク量を小さく出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体シール装置の実施の形態を示
す要部縦断面図。
【図2】本発明に係る流体シール装置の他の実施の形態
を示す要部縦断面図。
【図3】図1に示す回転シールリングの使用状態を示す
要部縦断面図。
【図4】図2の回転シールリングの使用状態を示す要部
縦断面図。
【図5】(a)は本発明に係る段差部を設けた回転シー
ルリングの実施の形態を示す要部縦断面図。(b)は図
5(a)の回転シールリングの部分平面図。
【図6】(a)は本発明に係る面取り部を設けた回転シ
ールリングの実施の形態を示す要部縦断面図。(b)は
図6(a)の回転シールリング部分平面図。
【図7】回転軸の直角でない環状周溝側面に装着した図
5の回転シールリングを示す要部縦断面図。
【図8】回転軸の直角でない環状周溝側面に装着した図
6の回転シールリングを示す要部縦断面図。
【図9】(a)は本発明に係る段差部を設けた回転シー
ルリングの他の実施の形態を示す要部縦断面図。(b)
は図9(a)の回転シールリングの部分平面図。
【図10】(a)は本発明に係る段差部を設けた回転シ
ールリングの他の実施の形態を示す要部縦断面図。
(b)は図10(a)の回転シールリングの部分平面
図。
【図11】(a)は本発明に係る回転シールリングの合
い口部の実施の形態を要部側面図。(b)は図11
(a)の合い口部の要部側面図。(c)は図11(a)
(b)に示す合い口部の要部斜視図。
【図12】本発明に係る波形側壁の段差部を設けた回転
シールリングの他の実施の形態を示す平面図。
【図13】本発明に係る流体シール装置のシール測定装
置を示す縦断面図。
【図14】(a)は流体シール装置の比較例1を示す要
部縦断面図。(b)は図14(a)の比較例1の回転シ
ールリングを示す部分平面図。(c)は流体シール装置
の比較例2を示す要部縦断面図。(d)は図14(c)
の比較例2の回転シールリングを示す部分平面図。
【図15】従来の流体シール装置の一例を示す要部縦断
面図。
【図16】図15(a)の従来の流体シール装置の要部
拡大縦断面図。
【図17】従来の回転シールリングの一例を示す平面
図。
【図18】(a)は従来の流体シール装置の他の例を示
す要部縦断面図。(b)は図17(a)の回転シールリ
ングの部分平面図。
【図19】回転軸の直角でない環状周溝側面に装着した
従来の回転シールリングを示す縦断面図。
【図20】回転軸の直角でない環状周溝側面に装着した
従来の他の回転シールリングを示す縦断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 回転軸 2a 環状周溝 6 流体シール装置 7 回転シールリング 7c 押圧側面 7b 外周面 P 流体正圧 Xc 摺動部厚さ寸法 Xd 外周摺動部幅寸法(接触部幅寸法)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に隙間を開けて同軸に収納
    された軸に形成した断面矩形の環状周溝に装着され、非
    押圧側面と内周面とに流体正圧が加わって押圧側面と外
    周面とで上記周溝内壁とハウジング内周面を押圧しつつ
    摺動接触して軸とハウジングとの隙間をシールする断面
    矩形の回転シールリングにおいて、 摺動接触面となる上記押圧側面と外周面のうち、上記ハ
    ウジングと軸のより軟質材側に接触するシールリング矩
    形断面の縦横いずれかの寸法を、矩形断面のもう一方の
    寸法よりも長い寸法に設定したことを特徴とする回転シ
    ールリング。
  2. 【請求項2】 ハウジング内に隙間を開けて同軸に収納
    された軸に形成した断面矩形の環状周溝に装着され、非
    押圧側面と内周面とに流体正圧が加わって押圧側面と外
    周面とで上記周溝内壁とハウジング内周面を押圧しつつ
    摺動接触して軸とハウジングとの隙間をシールする断面
    矩形の回転シールリングにおいて、 摺動接触面となる上記押圧側面と外周面のうち、上記ハ
    ウジングと軸のより軟質材側に接触する面を他の面より
    広い面積に設定したことを特徴とする回転シールリン
    グ。
  3. 【請求項3】 ハウジングと、断面矩形の環状周溝を有
    し、上記ハウジング内に隙間を開けて同軸に収納された
    軸と、上記軸の環状周溝に装着された断面矩形の回転シ
    ールリングとを具備し、上記ハウジングと軸とが同軸で
    相対回転すると共に、上記シールリングの非押圧側面と
    内周面とに流体正圧が加わり、回転シールリングが押圧
    側面と外周面とで上記周溝内壁とハウジング内周面を押
    圧しつつ摺動接触して軸とハウジングとの隙間をシール
    する流体シール装置において、 上記軸材がハウジング材よりも軟質である場合、寸法比
    {(シールリングの外周摺動部幅寸法)/(シールリン
    グの周溝との摺動部厚さ寸法)}を1以下に設定したこ
    とを特徴とする流体シール装置。
  4. 【請求項4】 ハウジングと、断面矩形の環状周溝を有
    し、上記ハウジング内に隙間を開けて同軸に収納された
    軸と、上記軸の環状周溝に装着された断面矩形の回転シ
    ールリングとを具備し、上記ハウジングと軸とが同軸で
    相対回転すると共に、上記シールリングの非押圧側面と
    内周面とに流体正圧が加わり、回転シールリングが押圧
    側面と外周面とで上記周溝内壁とハウジング内周面を押
    圧しつつ摺動接触して軸とハウジングとの隙間をシール
    する流体シール装置において、 上記ハウジング材が軸材よりも軟質である場合、寸法比
    {(シールリングの周溝との摺動部厚さ寸法)/(シー
    ルリングの外周摺動部幅寸法)}を1以下に設定したこ
    とを特徴とする流体シール装置。
  5. 【請求項5】 ハウジングと、断面矩形の環状周溝を有
    し、上記ハウジング内に隙間を開けて同軸に収納された
    軸と、上記軸の環状周溝に装着された断面矩形の回転シ
    ールリングとを具備し、上記ハウジングと軸とが同軸で
    相対回転すると共に、上記シールリングの非押圧側面と
    内周面とに流体正圧が加わり、回転シールリングが押圧
    側面と外周面とで上記周溝内壁とハウジング内周面を押
    圧しつつ摺動接触して軸とハウジングとの隙間をシール
    する流体シール装置において、 上記軸材がハウジング材よりも軟質である場合、寸法比
    {(シールリングの外周面積)/(シールリングの周溝
    との押圧側面積)}を1以下に設定したことを特徴とす
    る流体シール装置。
  6. 【請求項6】 ハウジングと、断面矩形の環状周溝を有
    し、上記ハウジング内に隙間を開けて同軸に収納された
    軸と、上記軸の環状周溝に装着された断面矩形の回転シ
    ールリングとを具備し、上記ハウジングと軸とが同軸で
    相対回転すると共に、上記シールリングの非押圧側面と
    内周面とに流体正圧が加わり、回転シールリングが押圧
    側面と外周面とで上記周溝内壁とハウジング内周面を押
    圧しつつ摺動接触して軸とハウジングとの隙間をシール
    する流体シール装置において、 上記ハウジング材が軸材よりも軟質である場合、寸法比
    {(シールリングの周溝との押圧側面積)/(シールリ
    ングの外周面積)}を1以下に設定したことを特徴とす
    る流体シール装置。
  7. 【請求項7】 回転シールリング側面における外周側及
    び内周側の少なくとも一方に段差部或いは面取り部を設
    けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6の
    何れかに記載の回転シールリング及び流体シール装置。
  8. 【請求項8】 有端を有する回転シールリングであっ
    て、回転シールリング端部の相対する合口からなる合い
    口部を複合ステップ形状としたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7の何れかに記載の回転シー
    ルリング及び流体シール装置。
  9. 【請求項9】 有端を有する回転シールリングであっ
    て、回転シールリング端部の合い口部の複合ステップ形
    状は、合い口部の矩形断面を田の字状に4分割すると
    き、一方の合い口部の上記シールリング外周面側に有す
    る2つの矩形断面部分に少なくとも一方、もしくは一対
    の突起と切り欠き部を設けると共に、相対する他方の合
    い口部に上記一方の突起と切り欠き部が嵌合する他方の
    切り欠き部と突起を形成したことを特徴とする請求項記
    載1、2、3、4、5、6、7、8の何れかに記載の回
    転シールリング及び流体シール装置。
  10. 【請求項10】 回転シールリングは合成樹脂の射出成
    形によって形成されることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9の何れかに記載の回転シー
    ルリング及び流体シール装置。
  11. 【請求項11】 回転シールリングは射出成形により波
    形側壁面を有する段差部が形成され、成形時の突き出し
    ピンが当接するリング表面部位を局所的に広くしたこと
    を特徴とする請求項10記載の回転シールリング及び流
    体シール装置。
  12. 【請求項12】 回転シールリングの摺動接触面の表面
    粗さを0.1〜2.5μmRaとしたことを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1の何れかに記載の回転シールリング及び流体シール装
    置。
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