JPH10168948A - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

建設機械の油圧回路

Info

Publication number
JPH10168948A
JPH10168948A JP34665296A JP34665296A JPH10168948A JP H10168948 A JPH10168948 A JP H10168948A JP 34665296 A JP34665296 A JP 34665296A JP 34665296 A JP34665296 A JP 34665296A JP H10168948 A JPH10168948 A JP H10168948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pressure
hydraulic
oil supply
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34665296A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kawamura
公一 川村
Masafumi Tsuji
雅文 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP34665296A priority Critical patent/JPH10168948A/ja
Publication of JPH10168948A publication Critical patent/JPH10168948A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回モータ停止時にキャビテーションの発生
を防止すると共に、油圧ロスのない建設機械の油圧回路
を提供する。 【解決手段】 油圧ポンプ2の吐出油をアンロード弁4
から吸込管路11を通って吸込弁10a,10bを介し
て旋回モータ8の圧油供給管路7a,7bに流入せしめ
ると共に、アンロード弁4で減圧された圧力でリフトチ
ェック弁5を一定に制御し、このアンロード弁4とリフ
トチェック弁5との間で発生する圧力を圧油供給管路7
a,7bに背圧として加えるように構成したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等の建
設機械の作業機シリンダや旋回モータを駆動する油圧回
路に係り、特に上部旋回体を旋回駆動する旋回モータの
停止時に圧油供給回路内のキャビテーションを防止する
建設機械の油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧ショベル等の建設機械の油圧
回路について説明する。油圧ショベル等の建設機械の上
部旋回体(以下、車体と言う。)は旋回モータにより旋
回駆動される。この車体の旋回駆動を停止するときは、
操作レバーを中立位置に戻し方向切換弁を閉位置とす
る。この操作レバーを中立位置に戻しても、車体は慣性
で旋回(旋回オーバラン)するので旋回モータは回転す
る。このため、旋回モータが完全に停止するまでの間は
圧油が供給されず、圧油供給管路内が負圧となってキャ
ビテーションが発生し旋回モータ等が損傷するとの問題
がある。最近は、旋回モータの圧油供給管路に吸込弁を
接続すると共に、この吸込弁と作動油タンクとを接続す
る油圧回路を構成している。この油圧回路により旋回モ
ータを停止させるときは作動油タンク内の油を吸引して
旋回モータの管路へ供給しているが、このような油圧回
路にしても管路内の負圧を完全に避けることはできない
との問題がある。
【0003】このような問題点を解決するために、図4
に示す油圧回路が公知となっている。図4に示す、油圧
ポンプ50は管路51を介して操作弁52と接続し、同
ポンプ50は管路51から分岐する管路51aを通って
吸込管路57と接続している。この操作弁52は管路5
3a,53bを介して旋回モータ54と接続し、同弁5
2はドレーン管路53cを介してタンク60と接続して
いる。前記管路53aから分岐する管路55aに吸込弁
(チェック弁とも言う。)56a介在させている。また
管路53bから分岐する管路55bに吸込弁56b介在
させている。これらの吸込弁56a,56bは吸込管路
57から絞り部58を介してタンク60と接続してい
る。また、同油路57はバイパス回路57aからチェッ
ク弁59を介してタンク60と接続している。
【0004】旋回モータの圧油供給管路内のキャビテー
ションを防止する先行技術として、例えば、特開平2−
217523号公報によれば、旋回停止時にオーバラン
した場合であつても絞り部により予め圧の高められた部
分から吸込み用油路、チェック弁を介して即座に油が吸
引されることとなってキャビテーションの発生を抑制す
る技術が記載されている。また、特開昭60−2607
03号公報によれば、油圧アクチュエータの入口側およ
び出口側管路の両方若しくはいずれか一方の管路に絞り
弁を設ける一方、主切換弁とパイロット弁とを結ぶ管路
に絞り弁の上流側と下流側の管路の圧力差の増大に応じ
てその設定圧力が低下する減圧弁を設け、主切換弁自体
にカウンタバランス機能をもたせるようにしてキャビテ
ーションを抑制する技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す油圧回路では、旋回の吸込管路に固定絞りを備えた
油圧回路では、油圧ポンプから吐出する油の流速が変化
すると固定絞りの上流側の背圧が一定とならないので、
旋回モータのキャビテーションの発生を完全に抑えるこ
とができないとの問題がある。
【0006】前記特開平2−217523号、特開昭6
0−260703号のいずれも固定絞りで吸込管路に背
圧をかける構造では、前記と同様に背圧が一定とならな
いので、旋回モータのキャビテーションの発生を完全に
抑えることができない。
【0007】ところで、油圧ショベルは、ブーム、アー
ムおよびバケットからなる作業機のシリンダと、車体を
旋回駆動する旋回モータを使用している。これらの作業
機の各シリンダおよび旋回モータは絶えず同時操作を行
っており、例えば、車体を旋回駆動しながらブームを上
げまたは下げ駆動する同時操作をする場合がある。この
同時操作において、車体の旋回を停止するために操作レ
バーを中立に戻しても前述の如く車体は停止するまで慣
性で旋回するので、これに伴って旋回モータは回転させ
られる。この旋回を停止するために操作レバーを中立に
戻す操作中にブームのシリンダからの戻り油を従来はそ
のままタンクへドレーンしていたものを、再生利用して
旋回の圧油供給回路に流入せしめることは可能である。
【0008】本発明は上記従来の問題点に着目し、旋回
モータの圧油供給管路に接続する吸込管路に一定の背圧
をかけるために油圧ポンプ吐出管路に接続するアンロー
ド弁と、このアンロード弁からの圧力で吸込管路に一定
の背圧をかけるリフトチェック弁とを備え、旋回モータ
停止時にキャビテーションの発生を防止すると共に、油
圧ロスのない建設機械の油圧回路を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明に係る建設機械の油圧回路の
第1発明は、車体より順次連結されるブーム、アームお
よびバケットからなる作業機の各油圧シリンダと、車体
を旋回駆動する旋回モータと、油圧ポンプの吐出油を前
記作業機の各油圧シリンダおよび旋回モータへ給排する
作業機の各方向切換弁および旋回用方向切換弁と、旋回
モータの圧油供給管路に接続する吸込管路に設けた吸込
弁とを備えた建設機械の油圧回路であって、一側はリフ
トチェック弁5を介してタンクに、他側は前記油圧ポン
プ2の吐出管路に接続するアンロード弁4と、アンロー
ド弁4とタンクとの間、および旋回モータ8の圧油供給
管路7a,7bと接続する管路に配設する吸込弁10
a,10bとを備え、前記油圧ポンプ2の吐出油をアン
ロード弁4から吸込弁10a,10bを介して旋回モー
タ8の圧油供給管路7a,7bに流入せしめると共に、
前記アンロード弁4で減圧された圧力で前記リフトチェ
ック弁5の開口量を調整し、このアンロード弁4とリフ
トチェック弁5との間で発生する圧力を前記圧油供給管
路7a,7bに背圧として加えるように構成したもので
ある。上記構成によれば、旋回モータ8の停止時に、旋
回用方向切換弁6が中立となっても油圧ポンプ2からの
吐出油は圧油供給管路7a,7bに流入せしめると共
に、アンロード弁4とリフトチェック弁5との間で発生
する圧力を圧油供給管路7a,7bに背圧として加える
ようにしたので、同管路7a,7b内は負圧とならない
ように制御される。したがって、従来の図4に示す旋回
の吸込管路に固定絞りを備えたものでは、油圧ポンプか
ら吐出する油の流速が変化すると固定絞りの上流側の背
圧が一定とならないとの問題に対して、本願発明により
旋回モータの圧油供給管路に常時一定の背圧をかけて圧
油を供給するようにしたので旋回モータの圧油供給管路
内にキャビテーションの発生がなく旋回モータ等の耐久
性が向上する。
【0010】第2発明は、第1発明の構成において、前
記作業機の各油圧シリンダ42,44,46のドレーン
管路と接続し、かつ、前記吸込弁10a,10bと接続
するチェック弁12を備えた構成としたものである。上
記構成によれば、作業機の各油圧シリンダ42,43,
44と旋回モータ8を同時操作中に、旋回モータ8を停
止操作して旋回用方向切換弁6からの圧油が供給されな
いときでも作業機の各油圧シリンダ42,43,44か
らの戻り油を旋回モータ8の吸込管路11に流入させる
ことができる。したがって、第1発明の構成の油圧ポン
プから吐出する圧油と作業機の各油圧シリンダからの戻
り油を合流して旋回モータの圧油供給管路に流入させる
ようにしたので、大型の油圧ショベルで大流量を要する
大型の旋回モータを用いても圧油供給管路内にキャビテ
ーションの発生がなく旋回モータ等の耐久性が向上す
る。
【0011】第3発明は、車体より順次連結されるブー
ム、アームおよびバケットからなる作業機の各油圧シリ
ンダと、車体を旋回駆動する旋回モータと、油圧ポンプ
の吐出油を前記作業機の各油圧シリンダおよび旋回モー
タへ給排する作業機の各方向切換弁および旋回用方向切
換弁と、旋回モータの圧油供給管路に接続する吸込管路
に設けた吸込弁とを備えた建設機械の油圧回路であっ
て、前記旋回モータの圧油供給管路7a,7bに接続す
る油圧センサ21,22と、一側は連通位置aと絞り位
置bの2位置を有する制御弁19を介してタンクに、他
側は前記油圧ポンプ2の吐出管路に接続するアンロード
弁4と、アンロード弁4とタンクとの間、および旋回モ
ータ8の圧油供給管路7a,7bと接続する管路に配設
する吸込弁10a,10bとを備え、前記油圧ポンプ2
の吐出油をアンロード弁4から吸込弁10a,10bを
介して旋回モータ8の圧油供給管路7a,7bに流入せ
しめると共に、前記油圧センサ21,22からの油圧信
号を受けて、その油圧が所定値以下となって旋回モータ
が停止するときは前記制御弁19へ絞り位置bにしてア
ンロード弁4と制御弁19との間で発生する圧力を前記
圧油供給管路7a,7bに背圧として加えるように指令
信号を出力する制御手段20を備えた構成としたもので
ある。上記構成によれば、旋回モータ8が駆動中は制御
弁19を連通位置aにして、旋回モータ停止時の旋回モ
ータの圧油供給管路7a,7b内の油圧が所定値以下と
なったときに、制御弁19を絞り位置bにすれば圧油供
給管路7a,7bに背圧を加えることができる。したが
って、旋回モータ停止時は制御弁を絞り位置bにして圧
油供給管路に背圧を加えて圧油を供給するようにしたの
で旋回モータの圧油供給管路内にキャビテーションの発
生がなく旋回モータ等の耐久性が向上する。また、旋回
モータが駆動中は制御弁の連通位置aを介して油圧ポン
プからの吐出される圧油はタンクへドレーンされるので
油圧ロスがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る建設機械の
油圧回路の一実施例を図1乃至図3により説明する。先
ず、第1実施例を図1,図3により説明する。図3に示
す、油圧ショベル30の下部走行体31上に旋回サーク
ル32を介して上部旋回体33(以下、車体33と言
う。)を配設している。この車体33は後述する図1の
旋回モータ8により旋回駆動される。この車体30の図
示しないブラケットにブーム41が取着されている。こ
のブーム41はブームシリンダ42の伸縮により上下に
揺動可能となっている。ブーム41の先端はアーム43
と連結している。このアーム43はアームシリンダ44
の伸縮によりダンプ・掘削が可能となっている。このア
ーム43の先端にバケット45が取着されている。この
バケット45はバケットシリンダ46の伸縮によりダン
プ・掘削が可能となっている。作業機40はブーム4
1、アーム43およびバケット45、各油圧シリンダ4
2,44,46からなっている。
【0013】次に、本発明に係る建設機械の油圧回路の
第1実施例を図1により説明する。エンジン1により油
圧ポンプ2が駆動される。この油圧ポンプ2の吐出管路
3を介して旋回用方向切換弁6と接続している。この旋
回用方向切換弁6は圧油供給管路7a,7bを介して旋
回モータ8と接続している。この旋回モータ8の圧油供
給管路7aから分岐する管路9aに吸込弁10aを接続
している。同モータ8の圧油供給管路7bから分岐する
管路9bに吸込弁10bを接続している。油圧ポンプ3
の吐出管路3から分岐する管路3bはアンロード弁4と
接続している。このアンロード弁4は下流側管路3cを
介してリフトチェック弁5と接続している。このアンロ
ード弁4は下流側管路3cを介して吸込管路11と接続
している。この吸込管路11は前記吸込弁10a,10
bと接続している。リフトチェック弁5は管路5aを介
してタンク18と接続している。旋回用方向切換弁6は
ドレーン管路7cから管路7dを介してタンク18と接
続している。
【0014】旋回レバー15と連動する操作手段14は
パイロット油圧源13と接続している。この旋回レバー
15を左旋回側に操作するとパイロット油圧源13から
吐出するパイロット圧P1 はパイロット管路14aを介
して旋回用方向切換弁6の操作部6aに作用し、同弁6
をa位置に切換える。このため、油圧ポンプ2から吐出
する圧油は吐出管路3から同弁6のa位置を通って管路
7bを介して旋回モータ8に流入する。これにより同モ
ータ8は左旋回駆動する。旋回レバー15を右旋回側に
操作するとパイロット油圧源13から吐出するパイロッ
ト圧P2 はパイロット管路14bを介して旋回用方向切
換弁6の操作部6bに作用し、同弁6をb位置に切換え
る。このため、油圧ポンプ2から吐出する圧油は吐出管
路3から同弁6のb位置を通って管路7aを介して旋回
モータ8に流入する。これにより同モータ8は右旋回駆
動する。
【0015】前記油圧ポンプ2は吐出管路3から分岐す
る管路3aを介して作業機用方向切換弁16と接続して
いる。尚、図1では1つの作業機用方向切換弁16と、
1つのブームシリンダ42として説明するが、図3に示
すように作業機の各油圧シリンダ42,44,46は3
つあり、いずれも同一構成でありアーム、バケット用の
方向切換弁および油圧シリンダは省略している。この作
業機用方向切換弁16は管路17aを介してブームシリ
ンダ42のヘッド室aと接続している。同弁16は管路
17bを介してブームシリンダ42のボトム室bと接続
している。この作業機用方向切換弁16の操作部16a
には旋回用操作手段14と同様の図示しない操作手段か
らのパイロット圧が作用するようになっている。同弁1
6の操作部16bには図示しない操作手段からのパイロ
ット圧が作用するようになっている。同弁16の操作部
16aにパイロット圧が作用したときは、同弁16がa
位置に切換わる。このため、油圧ポンプ2から吐出する
圧油は吐出管路3の分岐する管路3aから同弁16のa
位置を通って管路17bを介してブームシリンダ42の
ボトム室bに流入する。これにより同シリンダ42は伸
長駆動する。同弁16の操作部16bにパイロット圧が
作用したときは、同弁16がb位置に切換わる。このた
め、油圧ポンプ2から吐出する圧油は吐出管路3の分岐
する管路3aから同弁16のb位置を通って管路17a
を介してブームシリンダ42のヘッド室aに流入する。
これにより同シリンダ42は短縮駆動する。前記作業機
用方向切換弁16のドレーン管路16cは管路7dから
タンク18と接続すると共に、管路7dから管路11b
を介してチェック弁12と接続している。このチェック
弁12前記吸込管路11と接続している。
【0016】次に、図1の作動について説明する。旋回
モータ8およびブームシリンダ42の単独駆動中のドレ
ーン油は各方向切換弁6,16からドレーン管路7c,
16cから管路7dを介してタンク18へドレーンされ
る。旋回モータ8の単独駆動中に、旋回レバー15を中
立位置に戻したときは旋回用方向切換弁6が中立位置と
なって、同弁6から圧油は旋回モータ8に供給されな
い。このため、車体の慣性により旋回モータ8が回転さ
せられるので旋回モータ8の圧油を供給する管路7a,
7bのいずれかが負圧となる。このときは、油圧ポンプ
2から吐出される圧油はアンロード弁4で減圧し、その
減圧された圧力でリフトチェック弁5の開口量を調整
し、このアンロード弁4とリフトチェック弁5との間で
発生する圧力を旋回モータ8の圧油供給管路7a,7b
に背圧として加えると共に、同ポンプ2から吐出する圧
油は吸込管路11を通って吸込弁10a,10bのいず
れかを押し開いて圧油供給管路7a,7bに流入する。
これにより、旋回モータ8の圧油供給管路7a,7bに
一定の背圧をかけて圧油を供給するようにしたので旋回
モータ8の圧油供給管路7a,7b内にキャビテーショ
ンの発生がなく旋回モータ等の耐久性が向上する。
【0017】また、旋回モータ8と作業機シリンダ42
が同時操作中に、旋回レバー15を中立位置に戻したと
きは旋回用方向切換弁6が中立位置となって、同弁6か
ら圧油は旋回モータ8に供給されない。前述の如く旋回
モータ8の圧油を供給する管路7a,7bのいずれかが
負圧となったときは、作業機シリンダ42からの戻り油
は作業機用方向切換弁16からドレーン管路16cから
管路7d,11bを通ってチェック弁12を押し開いて
吸込管路11に流入し、吸込弁10a,10bのいずれ
かを押し開いて圧油供給管路7a,7bに流入するよう
になっている。このように、旋回モータ8と作業機シリ
ンダ42が同時操作中に、旋回モータ8の停止操作をし
て、旋回モータ8の圧油供給管路7a,7bのいずれか
が負圧となったときは油圧ポンプ2の吐出油と作業機シ
リンダ42からの戻り油が吸込管路11で合流して圧油
供給管路7a,7bに流入するようになっている。した
がって、旋回モータ単独駆動中、あるいは旋回モータと
作業機シリンダ同時駆動中に旋回モータを停止操作して
も、その圧油供給管路に十分な油を供給すると共に、管
路内に一定の背圧をかける構成としたので大型の油圧シ
ョベルで大流量を要する大型の旋回モータを用いても圧
油供給管路内にキャビテーションの発生がなく旋回モー
タ等の耐久性が向上する。
【0018】次に、本発明に係る建設機械の油圧回路の
第2実施例を図2により説明する。尚、第1実施例の図
1と基本回路は同一であり図1を参照して、第2実施例
は異なる部分についてのみ説明する。油圧ポンプ2の吐
出管路3から分岐する管路3bとアンロード弁4を接続
している。このアンロード弁4の下流側管路3cを介し
て連通位置aと絞り位置bの2位置を有する制御弁19
と接続している。この制御弁19は吸込管路11を介し
て吸込弁10a,10bと接続すると共に、タンク18
と接続している。この制御弁19は制御手段20と接続
している。旋回モータ8の圧油供給管路7aと油圧セン
サ21を接続している。この油圧センサ21は同管路7
aで検知する油圧を電気信号に変換して制御手段20に
入力している。旋回モータ8の圧油供給管路7bと油圧
センサ22を接続している。この油圧センサ22は同管
路7bで検知する油圧を電気信号に変換して制御手段2
0に入力している。
【0019】図2の第2実施例の作動を説明する。旋回
モータ8の駆動中に、旋回レバー15を中立位置に戻し
たときは旋回用方向切換弁6が中立位置となって、同弁
6から圧油は旋回モータ8に供給されない。このため、
車体の慣性により旋回モータ8が回転させられるので旋
回モータ8の圧油を供給する管路7a,7bのいずれか
が負圧となる。このとき、同モータ8の圧油供給管路7
a,7b内の油圧を油圧センサ21,22が検知して、
その油圧信号を制御手段20に入力する。この油圧セン
サ21,22からの油圧信号が所定値以下であるとき
は、制御手段20から制御弁19に絞り位置bとするよ
うに指令信号を出力する。これにより、制御弁19と接
続する旋回モータ8の圧油供給管路7a,7bに背圧を
加えると共に、油圧ポンプ2から吐出する圧油はアンロ
ード弁4を介して吸込管路11を通って吸込弁10a,
10bのいずれかを押し開いて負圧となる圧油供給管路
7a,7bに流入する。したがって、旋回モータ8が駆
動中で圧油供給管路7a,7b内に所定の圧力が加わっ
ているときは制御弁19が連通位置aにあり油圧ポンプ
2からの圧油は抵抗なくタンク18へドレーンされるの
で油圧ロスがない。旋回モータ8停止時は制御弁19を
絞り位置bに切換えて吸込管路11に背圧を加えて油圧
ポンプ2から圧油を供給するようにしたので旋回モータ
の圧油供給管路内にキャビテーションの発生がなく旋回
モータ等の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建設機械の油圧回路の第1実施例
の説明図である。
【図2】同、建設機械の油圧回路の第2実施例の説明図
である。
【図3】油圧ショベルの側面図である。
【図4】従来の油圧回路の説明図である。
【符号の説明】
2 油圧ポンプ 4 アンロード弁 5 リフトチェック弁 6 旋回用方向切換弁 7a,7b 圧油供給管路 8 旋回モータ 10a,10b 吸込弁 11 吸込管路 12 チェック弁 16 作業機用方向切換弁 19 制御弁 21,22 油圧センサ 20 制御手段 30 油圧ショベル 41 ブーム 43 アーム 45 バケット 42 ブームシリンダ(作業機シリンダ) 44 アームシリンダ(作業機シリンダ) 46 バケットシリンダ(作業機シリンダ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体より順次連結されるブーム、アーム
    およびバケットからなる作業機の各油圧シリンダと、車
    体を旋回駆動する旋回モータと、油圧ポンプの吐出油を
    前記作業機の各油圧シリンダおよび旋回モータへ給排す
    る作業機の各方向切換弁および旋回用方向切換弁と、旋
    回モータの圧油供給管路に接続する吸込管路に設けた吸
    込弁とを備えた建設機械の油圧回路であって、一側はリ
    フトチェック弁(5) を介してタンクに、他側は前記油圧
    ポンプ(2) の吐出管路に接続するアンロード弁(4) と、
    アンロード弁(4) とタンクとの間、および旋回モータ
    (8) の圧油供給管路(7a,7b) と接続する管路に配設する
    吸込弁(10a,10b) とを備え、前記油圧ポンプ(2) の吐出
    油をアンロード弁(4) から吸込弁(10a,10b) を介して旋
    回モータ(8) の圧油供給管路(7a,7b) に流入せしめると
    共に、前記アンロード弁(4) で減圧された圧力で前記リ
    フトチェック弁(5) の開口量を調整し、このアンロード
    弁(4) とリフトチェック弁(5) との間で発生する圧力を
    前記圧油供給管路(7a,7b) に背圧として加えるようにし
    たことを特徴とする建設機械の油圧回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設機械の油圧回路にお
    いて、前記作業機の各油圧シリンダ(42,44,46)のドレー
    ン管路と接続し、かつ、前記吸込弁(10a,10b) と接続す
    るチェック弁(12)を備えたことを特徴とする建設機械の
    油圧回路。
  3. 【請求項3】 車体より順次連結されるブーム、アーム
    およびバケットからなる作業機の各油圧シリンダと、車
    体を旋回駆動する旋回モータと、油圧ポンプの吐出油を
    前記作業機の各油圧シリンダおよび旋回モータへ給排す
    る作業機の各方向切換弁および旋回用方向切換弁と、旋
    回モータの圧油供給管路に接続する吸込管路に設けた吸
    込弁とを備えた建設機械の油圧回路であって、前記旋回
    モータの圧油供給管路(7a,7b) に接続する油圧センサ(2
    1,22) と、一側は連通位置aと絞り位置bの2位置を有
    する制御弁(19)を介してタンクに、他側は前記油圧ポン
    プ(2) の吐出管路に接続するアンロード弁(4) と、アン
    ロード弁(4) とタンクとの間、および旋回モータ(8) の
    圧油供給管路(7a,7b) と接続する管路に配設する吸込弁
    (10a,10b) とを備え、前記油圧ポンプ(2) の吐出油をア
    ンロード弁(4) から吸込弁(10a,10b) を介して旋回モー
    タ(8) の圧油供給管路(7a,7b) に流入せしめると共に、
    前記油圧センサ(21,22) からの油圧信号を受けて、その
    油圧が所定値以下となって旋回モータが停止するときは
    前記制御弁(19)へ絞り位置bにしてアンロード弁(4) と
    制御弁(19)との間で発生する圧力を前記圧油供給管路(7
    a,7b) に背圧として加えるように指令信号を出力する制
    御手段(20)を備えたことを特徴とする建設機械の油圧回
    路。
JP34665296A 1996-12-10 1996-12-10 建設機械の油圧回路 Withdrawn JPH10168948A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34665296A JPH10168948A (ja) 1996-12-10 1996-12-10 建設機械の油圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34665296A JPH10168948A (ja) 1996-12-10 1996-12-10 建設機械の油圧回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10168948A true JPH10168948A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18384904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34665296A Withdrawn JPH10168948A (ja) 1996-12-10 1996-12-10 建設機械の油圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10168948A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121828A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械のキャビテーション防止回路
JP2008138788A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械のキャビテーション防止回路
JP2013072444A (ja) * 2011-09-26 2013-04-22 Kobe Steel Ltd 作業機械の油圧駆動装置
WO2015147464A1 (ko) * 2014-03-24 2015-10-01 두산인프라코어 주식회사 유압시스템에서 스윙 모터의 제어방법 및 유압시스템

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121828A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械のキャビテーション防止回路
JP2008138788A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械のキャビテーション防止回路
JP2013072444A (ja) * 2011-09-26 2013-04-22 Kobe Steel Ltd 作業機械の油圧駆動装置
WO2015147464A1 (ko) * 2014-03-24 2015-10-01 두산인프라코어 주식회사 유압시스템에서 스윙 모터의 제어방법 및 유압시스템
US10883253B2 (en) 2014-03-24 2021-01-05 Doosan Infracore Co., Ltd. Method for controlling swing motor in hydraulic system and hydraulic system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1113091A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
KR20090031817A (ko) 백호의 유압 시스템
WO2018097029A1 (ja) 建設機械
JP3582679B2 (ja) 油圧ショベルの旋回油圧回路
JPH10168948A (ja) 建設機械の油圧回路
JP3607529B2 (ja) 建設機械の油圧制御装置
JP3076210B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP5429099B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JP2635206B2 (ja) 掘削作業車の油圧回路構造
JP3541456B2 (ja) 遠隔操縦式油圧ショベルの油圧回路装置
JP3604094B2 (ja) 油圧ショベルの油圧回路
JP3012192B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JPH10331209A (ja) パワーショベルのアーム作動回路
JP3061529B2 (ja) ローダフロント付き油圧ショベルの油圧駆動装置
JP3119293B2 (ja) 作業機械の油圧回路
JPH11131530A (ja) 建設機械の走行制御装置
JP2559022Y2 (ja) 建設機械の旋回用油圧回路
JPH09165791A (ja) 作業機械の油圧回路
JPH09165796A (ja) 作業機械の油圧回路
JPH116174A (ja) 建設車両のアクチュエータ作動回路
JP3130781B2 (ja) 作業機械の油圧回路
JPS61113932A (ja) 建設機械の補助作業機用油圧回路
JP3117618B2 (ja) ローダフロント付き油圧ショベルの油圧駆動装置
JPH0510041Y2 (ja)
JPH0439878Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040507