JP2008138788A - 建設機械のキャビテーション防止回路 - Google Patents

建設機械のキャビテーション防止回路 Download PDF

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Abstract

【課題】旋回又は走行モータを急停止させたときに吸込側が負圧となった場合、キャビテーションの発生を防止する。
【解決手段】駆動用回路53,54間にメイクアップ回路59を備え、回路53,54間を連通回路20にて接続し、該連通回路20の途中に開閉弁30を介装し、パイロットポート31を設け、タンク60へ連通する回路33と該開閉弁30を閉止方向へ押し戻すバネ32を設け、前記パイロットポート31に切換弁40の二次側ポート41を接続するとともに前記タンク60へ連通する回路33に絞り弁34を介装し、前記切換弁40の一次側42に油圧源68とタンク60を接続し、前記切換弁40は、旋回又は走行操作がないときは油圧源位置(リ)にあって、該開閉弁30を開放位置(チ)にし、旋回又は走行操作があるときは該切換弁40をタンク位置(ヌ)に切り換え、パイロット圧をタンク60に逃がして該開閉弁30を閉止位置(ト)にする。
【選択図】図2

Description

本発明は建設機械のキャビテーション防止回路に関するものであり、特に、旋回又は走行モータへ圧油を給排する駆動用回路間にメイクアップ回路を備え、旋回又は走行モータを急停止させたときに吸込側が負圧となってキャビテーションが発生するのを防止する油圧回路に関するものである。
油圧ショベルなどの建設機械では、旋回又は走行用リモコン弁の操作により旋回又は走行モータが駆動され、該旋回又は走行モータの回転によって旋回又は走行が可能となる。旋回又は走行を停止する場合は、旋回又は走行用リモコン弁を中立位置に戻して駆動用回路を遮断するが、旋回の場合は上部旋回体の慣性力で旋回モータが回転し続けようとし、また、走行の場合、特に、坂道を降坂する場合は降坂方向の慣性力により走行モータが慣性回転する。その結果、旋回又は走行モータの吸込側回路が負圧となってキャビテーションが発生し、気泡の発生および炸裂により旋回又は走行モータなどの油圧機器が損傷するという問題がある。
従来、旋回又は走行モータを急停止させたときのキャビテーション発生を防止する油圧回路としては、図5に示すような油圧回路が一般的である。油圧ポンプ50の吐出回路は旋回又は走行用の方向制御弁51に接続され、旋回又は走行用リモコン弁52の操作によってパイロット回路52aまたは52bに油圧源68からパイロット圧が導出され、方向制御弁51が中立位置(イ)から旋回又は走行位置(ロ)または(ハ)の何れかの位置に切り換わったときに、油圧ポンプ50から吐出された圧油が駆動用回路53または54へ供給されて、旋回又は走行モータ55が回転する。駆動用回路53,54には逆向きに配置されたチェック弁57,58とメイクアップ回路59が接続されている。メイクアップ回路59にはタンク60への逆流を防止するチェック弁61が設けられている。また、駆動用回路53,54間は、逆向きに配置されたチェック弁64,65とクロスリリーフ弁66,67とを介して接続されている。なお、図示してないが、旋回又は走行モータ55には、旋回又は走行用リモコン弁52の非操作時に旋回又は走行モータ55を制動し、旋回又は走行用リモコン弁52の操作時に制動を解除するブレーキが設けられている。
いま、旋回又は走行用リモコン弁52を何れか一方へ操作した場合は、パイロット回路52a,52bの何れかにパイロット圧が発生し、方向制御弁51のパイロットポート51aまたは51bにパイロット圧がかかり、方向制御弁51が中立位置(イ)から旋回又は走行位置(ロ)または(ハ)に切り換わる。例えば、右旋回又は前進位置(ロ)に切り換わった場合、油圧ポンプ50から吐出された圧油が方向制御弁51の右旋回又は前進位置(ロ)を通って一方の駆動用回路53に導出され、該圧油が旋回又は走行モータ55に供給されて、旋回又は走行モータ55が何れか一方向へ回転する。旋回又は走行モータ55を通過した圧油は他方の駆動用回路54に排出され、方向制御弁51の右旋回又は前進位置(ロ)からタンク60へ戻る。
ここで、回転している旋回又は走行モータ55を停止すべく、旋回又は走行用リモコン弁52を操作位置から中立位置に戻した場合は、方向制御弁51が右旋回又は前進位置(ロ)から中立位置(イ)に切り換わり、駆動用回路53,54への圧油の給排が遮断される。
しかし、駆動用回路53,54への圧油の給排が遮断された後も、上部旋回体の慣性力又は走行の降坂方向の慣性力で旋回又は走行モータ55は回転し続けようとするため、吸込側の駆動用回路53が低圧となってキャビテーションを発生しようとするが、低圧になった吸込側の駆動用回路53へメイクアップ回路59から圧油が吸い込まれて補充される。さらに、ブロックされている排出側の駆動用回路54が設定圧よりも高圧になるとクロスリリーフ弁67が開き、駆動用回路54からの戻り油がクロスリリーフ弁67およびチェック弁64を介して吸込側の駆動用回路53へ流入する。このようにして、旋回又は走行モータ55のキャビテーションの発生が防止される。
また、特許文献1では、油圧ポンプの吐出油が旋回用方向制御弁を介して旋回モータの駆動用回路へ給排されるとともに、駆動回路間にそれぞれの駆動回路方向へ吸込可能な吸込弁を配置した吸込回路を接続し、油圧ポンプの吐出油を分岐してアンロード弁から吸込回路へ導出させ、吸込弁を介して旋回モータの駆動用回路へ流入させるとともに、アンロード弁で減圧された圧力でリフトチェック弁を一定に制御し、アンロード弁とリフトチェック弁との間で発生する圧力を駆動用回路へ背圧として加えるように構成したものが知られている。
特開平10−168948号公報
図5に示す従来のキャビテーション防止回路は、旋回又は走行モータを急停止させたときに、メイクアップ回路から圧油を補充するとともに、排出側の戻り油が設定圧よりも高圧になるとクロスリリーフ弁を介して吸込側へ流入させることにより、キャビテーションの発生を防止する。しかし、これだけではキャビテーションの発生を防止できない場合がある。
また、特許文献1記載の発明は、旋回モータの停止時に方向制御弁が中立位置になって駆動用回路が遮断されたときに、油圧ポンプからの吐出油を駆動用回路へ流入させるとともに、アンロード弁とリフトチェック弁との間で発生する圧力を駆動用回路へ背圧として加えるようしたので、駆動用回路が負圧とならないように制御される。
しかし、油圧ポンプの吐出油を駆動用回路へ供給するため、メイクアップ回路を大きくする必要があり、コストアップの要因となる。もし、駆動用回路の戻り油を有効利用することができれば、省エネを図りつつキャビテーション防止対策を効率的に行うことができる。
そこで、建設機械の旋回又は走行モータを急停止させたときに吸込側が負圧となった場合、駆動用回路の戻り油を有効利用してキャビテーションの発生を防止するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、旋回又は走行モータへ圧油を給排する駆動用回路間にメイクアップ回路を備えた建設機械の油圧回路において、前記駆動用回路間を新たな連通回路にて接続して、該連通回路の途中に常閉形の開閉弁を介装し、該開閉弁のスプールの一端に該開閉弁を開放位置に切り換えるパイロットポートを設けるとともに、該開閉弁のスプールの他端にタンクへ連通する回路と該開閉弁を閉止方向へ押し戻すバネを設け、前記パイロットポートに切換弁の二次側ポートを接続するとともに前記タンクへ連通する回路に絞り弁を介装し、さらに、前記切換弁の一次側に油圧源とタンクを接続し、前記切換弁は、旋回又は走行用リモコン弁の操作がないときは油圧源位置にあって、油圧源のパイロット圧を前記開閉弁のパイロットポートへ導出して該開閉弁を開放位置にし、旋回又は走行用リモコン弁の操作があったときは該切換弁をタンク位置に切り換えて、前記開閉弁のパイロット圧をタンクに逃がして該開閉弁を閉止位置にするように構成したことを特徴とする建設機械のキャビテーション防止回路を提供する。
この構成によれば、旋回又は走行モータへ圧油を給排する駆動用回路間に、新たな連通回路を接続して常閉形の開閉弁を介装してあり、機械の運転が停止して油圧ポンプが駆動されていない状態では、該開閉弁によって駆動用回路間の連通回路は遮断されている。機械の運転が開始されて油圧ポンプが駆動されると、旋回又は走行用リモコン弁が操作されていない状態では、切換弁が油圧源位置にあるため、油圧源のパイロット圧が切換弁の油圧源位置を通って前記開閉弁のスプールの一端に設けたパイロットポートに導出され、該開閉弁が開放位置に切り換わる。この切り換わりのタイミングは、タンクに連通する回路に介装された絞り弁によって予め調整される。
旋回又は走行用リモコン弁の操作があったときは、油圧源のパイロット圧が旋回又は走行用の方向制御弁のパイロットポートへ導出され、該方向制御弁が旋回又は走行位置に切り換わる。これと同時に、油圧源のパイロット圧により前記切換弁がタンク位置に切り換わり、前記開閉弁のパイロット圧がタンクに戻されるため、前記開閉弁のスプールの他端に設けたばねの付勢により該開閉弁が閉止位置に復帰して、駆動用回路間の連通回路は遮断される。したがって、油圧ポンプから吐出された圧油が方向制御弁を通って一方の駆動用回路に導出され、この圧油が旋回又は走行モータに供給されて旋回又は走行モータが何れかの方向へ回転する。旋回又は走行モータを通過した圧油は他方の駆動用回路に排出され、この圧油は方向制御弁を通ってタンクへ戻る。
旋回又は走行用リモコン弁を旋回又は走行操作位置から中立位置に戻したときは、油圧源のパイロット圧が旋回又は走行用の方向制御弁のパイロットポートに導出されなくなり、該方向制御弁が中立位置に切り換わって油圧ポンプと駆動用回路が遮断され、旋回又は走行モータへ圧油が供給されなくなる。これと同時に、油圧源のパイロット圧が前記切換弁に作用しないので該切換弁が油圧源位置に戻り、油圧源のパイロット圧が切換弁の油圧源位置を通って前記開閉弁のパイロットポートに導出され、該開閉弁が開放位置に切り換わる。前述したように、この切り換わりのタイミングは絞り弁によって予め調整される。
油圧ポンプから圧油が供給されなくなっても、機械の慣性によって旋回又は走行モータはしばらく回転を続けようとするため、吸込側の駆動用回路が低圧となってキャビテーションを発生させようとするが、従来のメイクアップ回路から吸込側の駆動用回路への圧油の補充だけではなく、前記開閉弁の開放により駆動用回路間が連通するため、吸込側と排出側の圧力差が瞬時に解消されて、キャビテーションの発生が確実に防止される。
請求項1記載の発明は、駆動用回路間に開閉弁を介装した連通回路を接続し、旋回又は走行用リモコン弁の操作に連動する切換弁により、前記開閉弁を開閉させて駆動用回路間を連通または遮断するように構成したので、旋回又は走行用リモコン弁を旋回又は走行操作位置から中立位置に戻したときは、前記開閉弁が開放されて駆動用回路間が連通し、吸込側と排出側の圧力差が瞬時に解消される。また、開閉弁が開放位置に切り換わるタイミングは、絞り弁によって予め調整することが出来る。したがって、従来のメイクアップ回路からの圧油の補充と相俟って、キャビテーションの発生が確実に防止される。
このように、駆動用回路の戻り油を有効利用することにより、省エネを図りつつキャビテーション防止対策を効率的に行うことができる。
以下、本発明に係る建設機械のキャビテーション防止回路について、好適な実施例をあげて説明する。建設機械の旋回又は走行モータを急停止させたときに吸込側が負圧となった場合、駆動用回路の戻り油を有効利用してキャビテーションの発生を防止するという目的を達成するために、本発明は、旋回又は走行モータへ圧油を給排する駆動用回路間にメイクアップ回路を備えた建設機械の油圧回路において、前記駆動用回路間を新たな連通回路にて接続し、該連通回路の途中に常閉形の開閉弁を介装するとともに、該開閉弁を開放位置に切り換えるパイロットポートに切換弁の二次側ポートを接続し、さらに、該切換弁の一次側ポートに油圧源とタンクを接続し、前記切換弁は、旋回又は走行用リモコン弁の操作がないときは油圧源位置にあって、油圧源のパイロット圧を前記開閉弁のパイロットポートへ導出して該開閉弁を開放位置にし、旋回又は走行用リモコン弁の操作があったときは該切換弁をタンク位置に切り換えて、前記開閉弁のパイロット圧をタンクに逃がして該開閉弁を閉止位置にするように構成したことにより実現した。
図1は建設機械の一例として油圧ショベル10を示し、下部走行体11の上に旋回機構12を介して上部旋回体13が旋回自在に載置されている。上部旋回体13にはその前方一側部にキャブ14が設けられ、且つ、前方中央部にブーム15が俯仰可能に取り付けられている。更に、ブーム15の先端にアーム16が上下回動自在に取り付けられ、該アーム16の先端にバケット17が取り付けられている。
図2はキャビテーション防止回路を示し、図5に示す従来の回路と同一構成部分には同一符号を使用し、重複説明は省略するものとする。図5に示す従来の回路と異なる箇所は、旋回又は走行モータ55の駆動用回路53,54間を新たな連通回路20にて接続し、該連通回路20の途中に常閉形の開閉弁30を介装してある。該開閉弁30のスプールの一端にパイロットポート31を設けるとともに、該開閉弁30のスプールの他端に該開閉弁30を閉止方向へ押し戻すバネ32とタンク60へ連通する回路33とを設ける。そして、前記パイロットポート31に切換弁40の二次側ポート41をパイロット回路45により接続するとともに、前記タンクへ連通する回路33に絞り弁34を介装する。また、前記パイロット回路45に分岐回路46を設け、該分岐回路46にスローリターンバルブ47を介して前記旋回又は走行モータ55を制動するブレーキ48が設けられている。尚、スローリターンバルブ47は、絞り弁47aと前記切換弁40からブレーキ48へのパイロット圧を遮断するチェック弁47bから構成される。
前記開閉弁30は閉止位置(ト)と開放位置(チ)を有し、閉止位置(ト)にはチェック弁が逆向きに配置されて、どちらの方向からも圧油が通過できないようにしてある。そして、ばね32の付勢により、通常時は閉止位置(ト)にあって連通回路20を遮断し、パイロットポート31に所定のパイロット圧がかかったときに、開放位置(チ)に切り換わって連通回路20を開放し、駆動用回路53,54を連通するように形成されている。なお、図示は省略するが、前記閉止位置(ト)はチェック弁を逆向きに配置する構成に限定されず、圧油が通過できないように単に遮断状態に形成してもよい。
前記切換弁40は油圧源位置(リ)とタンク位置(ヌ)を有し、該切換弁40の二次側ポート41は前述した開閉弁30のパイロットポート31に常時接続されると共にスローリターンバルブ47を介してブレーキ48に常時接続され、一次側ポート42はタンク60と油圧源68が選択的に接続される。また、前記旋回又は走行用リモコン弁52のパイロット回路52a,52b間にシャトル弁49を介装し、該シャトル弁49の出口ポートを前記切換弁40のパイロットポート43に接続してある。
そして、前記切換弁40は、ばね44の付勢により、通常時は油圧源位置(リ)にあって一次側ポート42を油圧源68に接続し、該油圧源68からのパイロット圧をパイロット回路45を通じて前記開閉弁30のパイロットポート31に導出すると共にパイロット回路46に設けたスローリターンバルブ47を介してブレーキ48に導出する。一方、前記シャトル弁49が旋回又は走行用リモコン弁52のパイロット回路52a,52bの何れかのパイロット圧を高圧選択して、切換弁40のパイロットポート43に所定のパイロット圧がかかったときは、該切換弁40がタンク位置(ヌ)に切り換わって、一次側ポート42をタンク60に接続し、前記開閉弁30のパイロットポート31にかかるパイロット圧及び前記ブレーキ48にかかるパイロット圧をタンク60に戻すように形成されている。
次に、本発明のキャビテーション防止回路の動作を説明する。油圧ショベル10の運転が停止して油圧ポンプ50及び油圧源68が駆動されていない状態では、図2に示すように、切換弁40のパイロットポート43にはパイロット回路52a,52bからのパイロット圧が導出されないので、該切換弁40は油圧源位置(リ)にある。この状態では、切換弁40の一次側ポート42は油圧源68に接続されているものの、油圧源68から圧油が供給されていないので、開閉弁30のパイロットポート31にはパイロット圧が導出されず、該開閉弁30は閉止位置(ト)を保持するため、駆動用回路53,54間の連通回路20は遮断されている。
なお、この運転停止状態では、駆動用回路53,54間の回路が何れも遮断されているので、駆動用回路53,54間で圧油が流出入することはなく、旋回又は走行モータ55が空転して上部旋回体13が不慮旋回動作をし、又は、油圧ショベル10が逸走することはない。
油圧ショベル10の運転が開始されて油圧ポンプ50及び油圧源68が駆動されると、図3に示すように、旋回又は走行用リモコン弁52が操作されていない状態では、切換弁40が油圧源位置(リ)にあるため、油圧源68のパイロット圧が切換弁40の油圧源位置(リ)を通って前記開閉弁30のパイロットポート31に導出され、該開閉弁30が開放位置(チ)に切り換わる。したがって、前記連通回路20が開放され、駆動用回路53,54間が連通状態となるが、同時に油圧源68のパイロット圧が切換弁40の油圧源位置(リ)を通って前記ブレーキ48に導出され、旋回又は走行モータ55を制動するので、該旋回又は走行モータ55が空転して上部旋回体13が不慮旋回動作をし、又は、油圧ショベル10が逸走することはない。尚、前記開閉弁30が開放位置(チ)に切り換わるタイミングは、タンクに連通する回路33に介装された絞り弁34によって予め調整される。
上部旋回体13を旋回させ、又は、油圧ショベル10を走行させるべく、旋回又は走行用リモコン弁52の操作があったときは、油圧源68からパイロット回路52a,52bの何れかにパイロット圧が発生し、該パイロット圧が旋回又は走行用の方向制御弁51のパイロットポート51a,51bの何れかへ導出され、該方向制御弁51が旋回又は走行位置(ロ)または(ハ)に切り換わる。
例えば、図4に示すように、旋回又は走行用リモコン弁52を右旋回又は前進操作した場合は、パイロット回路52bにパイロット圧が発生して方向制御弁51のパイロットポート51aに導出され、方向制御弁51が右旋回又は前進位置(ロ)に切り換わる。これと同時に、パイロット回路52bのパイロット圧をシャトル弁49が高圧選択し、切換弁40のパイロットポート43に所定のパイロット圧が導出されて、該切換弁40がタンク位置(ヌ)に切り換わり、前記開閉弁30のパイロットポート31にかかるパイロット圧がタンク60に戻るため、該開閉弁30はばね32の付勢で閉止位置(ト)に切り換わる。一方、前記ブレーキ48にかかるパイロット圧はスローリターンバルブ47のチェック弁47bを介してタンク60に戻り、前記旋回又は走行モータ55の制動が速やかに解除される。
そして、油圧ポンプ50から吐出された圧油が方向制御弁51の右旋回又は前進位置(ロ)を通って一方の駆動用回路53に導出され、該圧油が旋回又は走行モータ55に供給されて、旋回又は走行モータ55が右方向へ回転する。旋回又は走行モータ55を通過した圧油は他方の駆動用回路54に排出され、方向制御弁51の右旋回又は前進位置(ロ)からタンク60へ戻る。この状態では、開閉弁30が閉止位置(ト)で連通回路20を遮断しているので、駆動用回路53,54間で圧油が流出入することはない。
ここで、回転している旋回又は走行モータ55を停止すべく、旋回又は走行用リモコン弁52を右旋回又は前進操作位置から中立位置に戻したときは、図3に示すように、油圧源68のパイロット圧が前記方向制御弁51のパイロットポート51aに導出されなくなり、該方向制御弁51が中立位置(イ)に切り換わり、油圧ポンプ50と駆動用回路53,54が遮断される。これと同時に、油圧源68のパイロット圧が切換弁40のパイロットポート43に作用しなくなるので、該切換弁40がばね44の付勢で油圧源位置(リ)に戻り、油圧源68のパイロット圧が切換弁40の油圧源位置(リ)を通って前記開閉弁30のパイロットポート31に導出され、該開閉弁30が開放位置(チ)に切り換わると共に油圧源68のパイロット圧が切換弁40の油圧源位置(リ)及びスローリターンバルブ47を通ってブレーキ48に導出される。前記開閉弁30の切り換わりのタイミングは絞り弁34とスローリターンバルブ47の絞り弁47aによって予め調整され、一方、旋回又は走行モータ55は旋回停止時又は走行停止時に急ブレーキにより衝撃が生じないようにスローリターンバルブ47の絞り弁47aにより徐々に制動される。
油圧ポンプ50から圧油が供給されなくなっても、上部旋回体13の慣性力、又は、坂道を降坂する場合の降坂方向の慣性力によって旋回又は走行モータ55はしばらく回転を続けようとするため、吸込側の駆動用回路53が低圧となり、低圧となった吸込側の駆動用回路53にメイクアップ回路59から圧油が吸い込まれて補充される。
また、排出側の駆動用回路54は方向制御弁51で遮断されているので高圧となり、開放弁30が開放位置(チ)にあるので、高圧の戻り油は連通回路20を通って吸込側の駆動用回路53へ流入する。
このように、メイクアップ回路59から吸込側の駆動用回路53への圧油の補充だけではなく、駆動用回路54の戻り油を有効利用することにより、吸込側と排出側の圧力差が瞬時に解消されて、省エネを図りつつキャビテーション防止対策を効率的に行うことができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明が適用された油圧ショベルの側面図。 本発明に係るキャビテーション防止回路を示す説明図。 本発明に係るキャビテーション防止回路の動作を示す説明図。 本発明に係るキャビテーション防止回路の動作を示す説明図。 従来のキャビテーション防止回路を示す説明図。
符号の説明
10 油圧ショベル
13 上部旋回体
20 連通回路
30 開閉弁
31 パイロットポート
32 ばね
33 タンクへ連通する回路
34 絞り弁
40 切換弁
41 二次側ポート
42 一次側ポート
43 パイロットポート
44 ばね
47 スローリターンバルブ
47a 絞り弁
47b チェック弁
48 ブレーキ
49 シャトル弁
50 油圧ポンプ
51 方向制御弁
52 旋回リモコン弁
53,54 駆動用回路
55 旋回モータ
57,58 チェック弁
59 メイクアップ回路
60 タンク
61,62,63 チェック弁
64,65 チェック弁
66,67 クロスリリーフ弁
68 油圧源

Claims (1)

  1. 旋回又は走行モータへ圧油を給排する駆動用回路間にメイクアップ回路を備えた建設機械の油圧回路において、
    前記駆動用回路間を新たな連通回路にて接続して、該連通回路の途中に常閉形の開閉弁を介装し、該開閉弁のスプールの一端に該開閉弁を開放位置に切り換えるパイロットポートを設けるとともに、該開閉弁のスプールの他端にタンクへ連通する回路と該開閉弁を閉止方向へ押し戻すバネを設け、前記パイロットポートに切換弁の二次側ポートを接続するとともに前記タンクへ連通する回路に絞り弁を介装し、さらに、前記切換弁の一次側に油圧源とタンクを接続し、
    前記切換弁は、旋回又は走行用リモコン弁の操作がないときは油圧源位置にあって、油圧源のパイロット圧を前記開閉弁のパイロットポートへ導出して該開閉弁を開放位置にし、旋回又は走行用リモコン弁の操作があったときは該切換弁をタンク位置に切り換えて、前記開閉弁のパイロット圧をタンクに逃がして該開閉弁を閉止位置にするように構成したことを特徴とする建設機械のキャビテーション防止回路。
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CN103032402A (zh) * 2013-01-04 2013-04-10 中联重科股份有限公司 液压回转装置的自动定位阀、回转液压系统和工程机械

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