JP2007218431A - 油圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】第3回路に接続する第3ポンプから供給される圧油を第1又は第2回路にも効率よく配分し、第1又は第2回路に接続する各アクチュエータの操作性が低下することを防止する油圧回路を提供する。
【解決手段】第3ポンプ5から圧送される圧油を第1回路aの方向切換弁(18、19)または第2回路bの方向切換(14、15)に供給可能にそれぞれ設けられた第1合流通路65または第2合流通路66と、第1合流通路65及び第2合流通路66と第3ポンプ5とを連通乃至遮断する合流弁20と、を有し、合流弁20は、第3回路cの方向切換弁(11、12、13)の上流側を絞りを介して第1回路aおよび第2回路bに接続するとともに、第3回路cの方向切換弁(11、12、13)の下流側を第1回路aおよび第2回路bに接続する切換位置を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のアクチュエータ等へ圧油を供給する油圧回路に関し、例えば、油圧ショベル等の複数のアクチュエータを備えたクローラ車両などの建設機械に用いられる油圧回路に関する。
クローラ車両などの建設機械に用いられる油圧回路としては、例えば、特開平4−118428号公報や特開昭57−184136号公報に開示されたもの等が知られている。これらは、いずれも左右一対の油圧式の走行アクチュエータ(クローラ走行装置)と、油圧式の作業アクチュエータ(バケット、ブーム、アーム、旋回など)を備えた建設機械に用いられ、油圧ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御して各アクチュエータを操作するための各方向切換弁(又は制御弁)を備えている。
これら特開平4−118428号公報および特開昭57−184136号公報に記載の油圧回路は、第1から第3の3つの油圧ポンプから圧油が供給され、各油圧ポンプに、左右走行アクチュエータ用方向切換弁(以下、「左右走行用方向切換弁」という)および旋回アクチュエータ用方向切換弁(以下、「旋回用方向切換弁」という)をそれぞれ備える3つの油圧回路が、各々接続する構成となっている。そして、第1または第2ポンプには、右または左走行用方向切換弁と他の作業アクチュエータ用方向切換弁(以下、「他の作業用方向切換弁」という)を備える油圧回路(以下、「第1又は第2回路」という)が接続し、第3ポンプには、旋回用方向切換弁等を備える油圧回路(以下、「第3回路」という)が接続している。この構成により、旋回動作と他のアクチュエータの動作との独立性が確保されている。
そして、いずれの油圧回路においても、第3回路に接続する第3ポンプを、第1又は第2回路にも接続可能に切り換えるための切換弁(または複合操作切換弁、以下「合流弁」という)が備えられている。この合流弁を切り換えることで、第3ポンプから圧油を、第1又は第2回路に供給可能とし、第1又は第2回路と接続する走行アクチュエータと他の作業アクチュエータとが同時に操作された場合に、他の作業アクチュエータに十分な圧油を供給するものである。
特開平4−118428号公報 特開昭57−184136号公報
しかしながら、特開平4−118428号公報に開示の油圧回路では、前述の合流弁は、旋回用方向切換弁(旋回制御弁)の上流側から取り出される油路に接続し、第1又は第2回路に各油路を介して圧油を供給可能な構成となっている。この構成によると、合流弁を切り換えることで、第3ポンプから供給される圧油を第1又は第2回路の他の作業用方向切換弁に供給することが可能ではあるが、合流時に、第1又は第2回路の他の作業用方向切換弁のうち低負荷のものに多くの圧油が供給され、第3回路の旋回用方向切換弁等(特開平4−118428号の記載では、ドーザ用シリンダに接続する方向切換弁も有り)に供給される圧油が減少する恐れがあり、これらが接続するアクチュエータの操作性が低下する恐れがある。
また、特開昭57−184136号公報に開示の油圧回路では、合流弁は、第3回路の旋回用方向切換弁の下流側と接続し、第1又は第2回路(特開昭57−184136号公報の記載では、第1の方向切換弁グループ)の他の作業用方向切換弁に圧油を供給可能な構成となっている。この構成によると、第3回路の旋回用方向切換弁がアンロード通路が閉じるまで切り換えられると、合流弁には、全く圧油が供給されないことになり、この場合、第1又は第2回路の他の作業用方向切換弁に、第3ポンプから供給される圧油を供給することができない。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、一の回路に接続する一のポンプから供給される圧油を他の回路にも効率よく配分し、アクチュエータの操作性を向上できる油圧回路を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決する第1の発明に係る油圧回路は、一のポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる一の回路と、他のポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる他の回路と、を有し、各方向切換弁は、各ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御し、前記他のポンプから圧送される圧油を前記一の回路の方向切換弁に供給可能に設けられた合流通路と、前記他のポンプと前記合流通路とを連通可能な合流弁と、を有する油圧回路において、前記合流弁は、前記他の回路の方向切換弁の上流側から絞りを介して前記一の回路に接続するとともに、前記他の回路の方向切換弁の下流側からも前記一の回路に接続する切換位置を有することを特徴とする。
この構成によると、他の回路に他のポンプから圧油を供給しながら、この他のポンプから圧送される圧油を一の回路へと供給することができ、さらに、他の方向切換弁の下流側から排出される余剰圧油も一の回路へと圧送することができる。したがって、他の回路に接続する他のポンプからの圧油を一の回路に効率よく配分でき、一の回路に接続するアクチュエータの操作性を向上できる。
第2の発明に係る油圧回路は、第1ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第1回路と、第2ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第2回路と、第3ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第3回路と、を有し、各方向切換弁は、各ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御し、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第1回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第1合流通路と、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第2回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第2合流通路と、前記第1合流通路及び前記第2合流通路と前記第3ポンプとを連通乃至遮断する合流弁と、を有する油圧回路において、前記合流弁は、前記第3回路の方向切換弁の上流側を絞りを介して前記第1回路および前記第2回路に接続するとともに、前記第3回路の方向切換弁の下流側を前記第1回路および前記第2回路に接続する切換位置を有することを特徴とする。
この構成によると、第3回路に第3ポンプから圧油を供給しながら、第3ポンプから圧送される圧油を第1及び第2回路へと供給することができ、さらに、第3回路の方向切換弁の下流側から排出される余剰圧油も第1及び第2回路へと圧送することができる。したがって、第3回路に接続する第3ポンプからの圧油を第1及び第2回路にも効率よく配分でき、第3回路のアクチュエータの操作性を向上できる。
第3の発明に係る油圧回路は、第1ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第1回路と、第2ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第2回路と、第3ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第3回路と、を有し、各方向切換弁は、各ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御し、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第1回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第1合流通路と、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第2回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第2合流通路と、前記第1合流通路及び前記第2合流通路と前記第3ポンプとを連通乃至遮断する合流弁と、を有する油圧回路において、前記合流弁は、前記第3ポンプと前記第1合流通路および前記第2合流通路に接続する走独位置を備え、前記走独位置は、前記第3回路の方向切換弁の上流側を第1絞りを介して前記第1回路に接続するとともに、前記第3回路の方向切換弁の上流側を第2絞りを介して前記第2回路にも接続し、さらに前記第3回路の方向切換弁の下流側を前記第1回路に接続することを特徴とする。
この構成によると、第3回路に第3ポンプから圧油を供給しながら、第3ポンプから圧送される圧油を第1及び第2回路へと供給することができ、さらに第3回路の方向切換弁の下流側から排出される余剰圧油も第1回路へと圧送することができる。したがって、第3回路に接続する第3ポンプの圧油を第1及び第2回路にも効率よく配分でき、第3回路に接続するアクチュエータの操作性を向上できる。
第4の発明に係る油圧回路は、第1ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第1回路と、第2ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第2回路と、第3ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第3回路と、を有し、各方向切換弁は、各ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御し、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第1回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第1合流通路と、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第2回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第2合流通路と、前記第1合流通路及び前記第2合流通路と前記第3ポンプとを連通乃至遮断する合流弁と、を有する油圧回路において、前記合流弁は、前記第3ポンプを前記第2合流通路に接続する第1切換位置と、前記第3ポンプを前記第1合流通路と前記第2合流通路とに接続する第2切換位置とを備え、前記第1回路の方向切換弁が操作されていないときは前記第1切換位置に切り換わり、前記第1回路の方向切換弁が操作されたときは前記第2切換位置に切り換わることを特徴とする。
この構成によると、第1回路の方向切換弁が操作されていないときは、第1切換位置に切り換わり、第3回路に圧送される圧油の一部を、方向切換弁が操作されていない第1回路へと供給することなく、圧油の供給が必要な第2回路へと無駄なく供給することができる。また、第1回路の方向切換弁が操作された場合は、合流弁が第2切換位置に切り換わることで、第3回路から圧送される余剰圧油を第2回路だけでなく第1回路へも供給することができる。
第5の発明に係る油圧回路は、第1ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第1回路と、第2ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第2回路と、第3ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第3回路と、を有し、各方向切換弁は、各ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御し、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第1回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第1合流通路と、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第2回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第2合流通路と、前記第1合流通路及び前記第2合流通路と前記第3ポンプとを連通乃至遮断する合流弁と、を有する油圧回路において、前記合流弁は、前記第3ポンプを前記第2合流通路に接続する第1切換位置と、前記第3ポンプを前記第1合流通路と前記第2合流通路とに接続する第2切換位置とを備え、前記第1回路または前記第2回路の方向切換弁の必要油量に応じて前記第1切換位置と前記第2切換位置との間で切り換わり、前記第3ポンプからの圧油を前記第1回路と前記第2回路とに配分して圧送することを特徴とする。
この構成によると、第1回路の方向切換弁の操作によるアクチュエータへの圧送油量(方向切換弁の必要油量)が少ない場合には、第2回路に送られる第3ポンプから圧油は多く、上記方向切換弁の必要油量が増すにつれて、合流弁は第2切換位置側に比例的に切り換わり、第3ポンプから第1回路に送られる油量が増え、第2回路への油量は減る。第3ポンプからの圧油を第1又は第2回路に効率よく配分できる。
第6の発明に係る油圧回路は、一のポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる一の回路と、他のポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる他の回路とを有し、各方向切換弁は、各ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御し、前記他のポンプから圧送される圧油を前記一の回路の方向切換弁に供給可能に設けられた合流通路と、前記他のポンプと前記合流通路とを連通可能な合流弁と、を有する油圧回路において、前記合流弁は、前記他のポンプからの圧油を前記一の回路に圧送可能で、かつ前記一の回路の方向切換弁の必要油量に応じて、前記他のポンプとタンクとの間の絞り開度を減少し、前記一の回路に圧送する油量を増すことを特徴とする。
この構成によると、一の回路の方向切換弁が必要でない圧油をタンクに戻すことにより、他のポンプに過負荷をかけることがなく、他のポンプからの圧油を効率よく一の回路に圧送できる。
第1の発明によると、他の回路に他のポンプから圧油を供給しながら、この他のポンプから圧送される圧油を一の回路へと供給することができ、さらに、他の方向切換弁の下流側から排出される余剰圧油も一の回路へと圧送することができる。したがって、他の回路に接続する他のポンプからの圧油を一の回路に効率よく配分し、一の回路に接続するアクチュエータの操作性を向上できる。
第2の発明によると、第3回路に第3ポンプから圧油を供給しながら、第3ポンプから圧送される圧油を第1及び第2回路へと供給することができ、さらに、第3回路の方向切換弁の下流側から排出される余剰圧油も第1及び第2回路へと圧送することができる。したがって、第3回路に接続する第3ポンプからの圧油を第1及び第2回路にも効率よく配分でき、第3回路に接続するアクチュエータの操作性を向上できる。
第3の発明によると、第3回路に第3ポンプから圧油を供給しながら、第3ポンプから圧送される圧油を第1及び第2回路へと供給することができ、さらに第3回路の方向切換弁の下流側から排出される余剰圧油も第1回路へと圧送することができる。第3回路に接続する第3ポンプの圧油を第1及び第2回路にも効率よく配分でき、第23回路に接続するアクチュエータの操作性が低下することを防止する油圧回路を提供することができる。
第4の発明によると、第1回路の方向切換弁が操作されていないときは、第1切換位置に切り換わるものであるため、第3回路に圧送される余剰圧油を、方向切換弁が操作されていない第1回路へと供給することなく、圧油の供給が必要な第2回路へと無駄なく供給することができる。また、第1回路の方向切換弁が操作された場合は、合流弁が第2切換位置に切り換わることで、第3回路から圧送される余剰圧油を第2回路だけでなく第1回路へも供給することができる。したがって、第3回路に接続する第3ポンプからの圧油を第1又は第2回路に効率よく配分できる。
第5の発明によると、第1回路または第2回路の方向切換弁の必要油量に応じて、合流弁が第1及び第2回路に送る圧油の配分を制御するから、第3ポンプからの圧油を第1又は第2回路に効率よく配分できる。
第6の発明によると、一の回路の方向切換弁が必要としない他のポンプの圧油をタンクに戻すことにより、他のポンプに過負荷をかけることがなく、他のポンプからの圧油を効率よく一の回路に圧送できる。
以下、本発明の実施形態に係る油圧回路について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施例を、図3は変形例を、図5は本発明の油圧回路が用いられる建設機械を例示したものである。
(本実施例)
本実施例に係る油圧回路1は、例えば、図5に示すような複数の油圧アクチュエータを備えたミニショベル150などの建設機械に用いられ、図1に示すように各油圧アクチュエータと各ポンプまたはタンクとの接続方向および圧油の流量を制御する複数の方向切換弁(11〜19)等を備えるものである。
図1及び図5において、方向切換弁11〜19には、図5に示すミニショベル150の各アクチュエータにそれぞれ接続されるアクチュエータポートA1〜7、A9〜10、B1〜8、B10が備えられている。各方向切換弁に対応するアクチュエータの幾つかは図1にあらわれており、これを参照すると、方向切換弁11はブームスイングアクチュエータ(図示せず)に連結したシリンダ22用であり、方向切換弁12はドーザ23に連結したシリンダ24用、方向切換弁13は旋回台33(旋回アクチュエータ)を駆動する油圧モータ(図示せず)用、方向切換弁14は予備(サービス)であり使用されておらず、方向切換弁15はアーム25のアームシリンダ26用、方向切換弁16は左側走行装置27を駆動する油圧モータ(図示せず)用、方向切換弁17は右側走行装置28を駆動する油圧モータ(図示せず)用、方向切換弁18はブーム29のブームシリンダ30用、方向切換弁19はバケット31のバケットシリンダ32用である。
これらの各方向切換弁11〜19が操作されることで、各アクチュエータへの圧油の往きと戻りの接続方向が切り換えられ、各アクチュエータが作動されることになる。なお、方向切換弁11、12、14、16、17は、手動操作式方向切換弁であり、方向切換弁13、15、18、19は、リモコン操作式方向切換弁である。
図1において、油圧回路1は、図示しない3つのポンプ(第1〜3ポンプ)から圧油が供給されるようになっており、第1ポンプ3はポンプポートP1で、第2ポンプ4はポンプポートP2で、第3ポンプ5はポンプポートP3でそれぞれ油圧回路1に接続している。
そして、油圧回路1は、圧油が供給される各ポンプとの接続構成により、3つの回路(第1回路a、第2回路b、第3回路c)を備えている。まず、第1回路aは、第1ポンプ3からポンプポートP1を通じて圧油が供給され、第1アンロード通路34に接続される方向切換弁17、18、19を備えている。第1アンロード通路34の最上流側には、右走行用方向切換弁17が配置され、その下流側に右走行用方向用切換弁17以外の他の方向切換弁(18、19)が配置されている。これらの各方向切換弁17、18、19は、第1アンロード通路34から通路45、46、47をそれぞれ通じても圧油の供給を受けるようになっている。そして、排出通路48、49、50を通じてそれぞれタンク通路35に連通している。また、第1アンロード通路34の最下流側も、タンク通路35に通じている。なお、タンク通路35は、タンクポートT1およびT2を介してタンク36に通じている。
つぎに、第2回路bは、第2ポンプ4からポンプポートP2を通じて圧油が供給され、第2アンロード通路38で接続される方向切換弁14、15、16を備えている。第2アンロード通路38の最上流側には、左走行用方向切換弁16が配置され、その下流側に左走行用方向切換弁以外の他の方向切換弁(15、14)が配置されている。そして、予備以外の方向切換弁15、16は、第2アンロード通路38から通路51、52をそれぞれ通じても圧油の供給を受けるとともに、排出通路53、54を通じてそれぞれタンク通路35に連通している。また、第2アンロード通路38の最下流側は、第1アンロード通路34と同様にタンク通路35に通じている。
なお、第1ポンプ3および第2ポンプ4と、第1回路aおよび第2回路bの間には、供給切換弁21が接続しており、この供給切換弁21を、タンク通路35と通路70および71を通じて連通するアンロード位置21aから操作位置21bに切り換えることで、第1ポンプ3及び第2ポンプ4から第1回路a及び第2回路bに圧油を供給することができる。アンロード位置21aから操作位置21bへの切り換えは、パイロットポンプ7からのパイロット圧油が、パイロットポートPp2およびパイロット油路39を経て供給切換弁21のパイロット圧受圧部40に作用することで行われる。ちなみに、このパイロット圧信号については、後述する。
最後に、第3回路cは、第3ポンプ5からポンプポートP3を通じて圧油が供給され、供給通路41を経て第3アンロード通路42で接続される方向切換弁11、12、13を備えている。第3アンロード通路42の上流側から方向切換弁11、12、13の順に接続しており、最下流側の旋回用方向切換弁13の下流は、後述する合流弁20に接続している。そして、供給通路41から方向切換弁12、13には、それぞれ通路55、56が接続しており、さらに、方向切換弁11、12、13は、それぞれ排出通路57、58、59を通じてタンク通路35に連通している。
また、第3回路cにおいては、第3アンロード通路42の上流側に通じる供給通路41から、リリーフ弁43を介してタンク通路35へと至る通路60が分岐している。そして、この通路60の途中からも、合流弁20へ通じる供給通路61が分岐している。なお、供給通路61は、さらに2本に分岐してそれぞれ合流弁20に通じている。
合流弁20は、前述の供給通路61を通じて第3ポンプ5と連通するとともに、排出通路62を通じてタンク通路35と連通している。また、合流弁20には、チェック弁63、64をそれぞれ介して第1合流通路65、第2合流通路66が接続している。第1合流通路65は、第1回路aに連通し、第2合流通路66は、第2回路bに連通している。
第1合流通路65は、第1回路aにおける右走行用方向切換弁17以外の他の方向切換弁18、19と、それぞれ通路46、67を介して連通している。通路67には、途中に絞り68が設けられており、バケット用方向切換弁19よりもブーム用方向切換弁18に圧油を優先的に供給できるようになっている。
また、第2合流通路66は、第2回路bにおける左走行用方向切換弁16以外の他の方向切換弁14、15と、それぞれ通路51、69を介して連通している。通路51は、第2アンロード通路38とも合流している。
つぎに、合流弁20によって、第3ポンプ5と、第1合流通路65および第2合流通路66との連通乃至遮断する切換構成について説明する。
合流弁20は、アンロード位置20a、第1切換位置20b、第2切換位置20c、走独位置20dの4つの切換ポジションを備え、後述するようにパイロット圧指令がパイロット圧受圧部72、73、74に作用することで、合流弁がそれぞれ、第1切換位置20b、第2切換位置20c、走独位置20dへと切り換えられるものである。なお、第1切換位置20bと第2切換位置20cとの間は、パイロット圧受圧部73の圧力に応じて比例的/段階的に切り換わる。以下、図1に加え、合流弁20についての拡大回路図である図2も参照しながら、各切換ポジションについて、順に説明する。
まず、アンロード位置20aは、パイロット圧受圧部72に図示しない弁によって、パイロット圧が供給されていないときに、バネ75によって保持されるポジションである。アンロード位置20aは、供給通路61の一方61aをタンク通路35に連通するとともに、他方の供給通路61bを遮断し、旋回用方向切換弁13の下流側の第3アンロード通路42を第2合流通路66に連通している。なお、第2合流通路66は、第2アンロード通路38に連通している。
つぎに、第1切換位置20bは、パイロット圧受圧部72にパイロット圧が供給されることで切り換えられる。パイロット圧油は、パイロットポートPp1からパイロット油路76を通じてパイロット圧受圧部72に作用する。このパイロット油路76には、パイロット油路79および80が連通しているが、それぞれ絞り77、78を介して連通しているため、パイロット圧受圧部72の圧力は低下することなく、アンロード位置20aから第1切換位置20bへと切り換わる。
なお、パイロット油路79は、パイロット圧受圧部74へパイロット圧油を作用させて走独位置20dに切り換えるためのものであるが、これについては後述する。また、油路80は、方向切換弁13および15のサブバルブ13sおよび15sとに接続され、これらのサブバルブにより連通乃至遮断されるようになっており、この油路80の最下流側は、タンク通路35に連通している。そして、方向切換弁13又は15の少なくとも一方が切り換わることで、油路80が遮断され、油路80から分岐する油路81に圧油が供給され、図中に示す旋回ネガ(ブレーキ解除用圧)が取り出されることになる(図1参照)。
第1切換位置20bは、第3ポンプ5から直接的に圧油が供給される2つの供給通路61aおよび61bのいずれも遮断し、第3アンロード通路42の下流側が第2合流通路66へと連通する。つまり、第3ポンプ5から第3回路cの方向切換弁11〜13へと供給された圧油の余剰圧油が、第2合流通路66を通じて第2回路bの方向切換弁14および15に供給されることになる。
つぎに、第2切換位置20cについて説明する。第2切換位置20cは、供給通路61の一方61aを、絞り83が設けられた連通路84を介して第1合流通路65に連通し、さらに連通路84から分岐して絞り85を備えた連通路87を介して第2合流通路66にも連通する。他方の供給通路61bについては、遮断したままとする。そして、第3アンロード通路42の下流側を、連通路86を介して連通路84および87に連通させ、第1合流通路65には絞りを介さずに、第2合流通路66には絞り85を介して連通させる。
合流弁20は、第1切換位置20bと第2切換位置20cとの間で、パイロットポートPa8'の圧力に応じて、比例的/段階的に移動する。パイロットポートPa8'は、ブームシリンダ30のブーム上げ動作を指令する方向切換弁18のパイロットポートPa8へ送られるパイロット圧である。これにより、方向切換弁18が操作されていないときは、合流弁20は、第1切換位置20bに位置し、第3回路cに圧送される圧油を、方向切換弁が操作されていない第1回路aへと供給することなく、圧油の供給が必要な第2回路bへと無駄なく供給することができ、方向切換弁18が操作された場合は、第3ポンプ5の圧油を第2回路bと第1回路aに合流供給することができる。
さらに、合流弁20は、第1切換位置20bと第2切換位置20cとの間は、パイロットポートPa8'の圧力に応じて比例的/段階的に移動するようにすれば、例えば、ブームシリンダ30の上げ速度を速めようとリモコン弁(図示しない)からのパイロット圧を上げると、方向切換弁18は位置18a側に移動し、これに合わせて、合流弁20も第2切換位置20c側に移動する。よって、第2回路bに送る圧油が減り、より多い圧油を第1回路aに送る。このようにブームシリンダ30が必要とする油量に応じて、第1および第2回路a,bに合流油量を配分できる。
また、合流弁20の第2切換位置20cは、第3回路cの方向切換弁(11、12、13)の上流側から絞り(83、85)を介して第1回路a及び第2回路bに接続するとともに、第3回路cの方向切換弁(11、12、13)の下流側からも第1回路a及び第2回路bに接続するから、第3回路cに第3ポンプ5から圧油を供給しながら、第3ポンプ5から圧送される圧油を第1回路a及び第2回路bへと供給することができ、さらに、第3回路cの方向切換弁(11、12、13)の下流側から排出される余剰圧油も第1回路a及び第2回路bへと圧送することができる。よって、第3ポンプ5からの圧油を第回路a及び第2回路bにも無駄なく効率よく配分でき、第3回路cの各アクチュエータ(25、29、31)の操作性も向上できる。
なお、パイロットポートPa8のパイロット圧に応じて、合流弁20の第1切換位置20bと第2切換位置20cとの間の切り換え量を決めたが、アーム用方向切換弁15のパイロットポートPa5のパイロット圧や、ブーム用方向切換弁18とバケット用方向切換弁19等の少なくとも一方または両方の操作が行われることを条件とするものであってもよい。さらに、ブームシリンダ30やアームシリンダ26の負荷圧や、これら圧を比較して、合流弁20の切り換え量を決めてもよい。
最後に、走独位置20dについて説明する。走独位置20dは、供給通路61における一方の供給通路61aを第1絞り91とを介して第1合流通路65に接続し、他方の供給通路61bを第2絞り94と連通路93を介して第2合流通路66に接続する。さらに、第3合流通路42の下流側を連通路92に連通する連通路95を通じて第1合流通路65に接続する。
走独位置20dへの切り換えは、パイロット圧受圧部74にパイロット圧が供給されることにより行われる。すなわち、パイロットポンプ6からパイロット油路76を通じて送られる圧油は、絞り77を介して一部パイロット油路79へも送られる。パイロット油路79は、パイロット圧受圧部74に接続するとともに、油路88へと分岐する。油路88は、方向切換弁16、17、18、19のそれぞれに設けられたサブバルブ16s、17s、18s、19sと、この順番でに接続しており、その最下流側はタンク通路35に連通している。
サブバルブ18sおよび19sは、方向切換弁18および19がそれぞれ操作されることで油路88を連通状態から遮断状態とする。そして、サブバルブ16sおよび17sにおいては、方向切換弁16および17がそれぞれ操作されると、油路88は連通状態のままであるが、油路89または90が遮断される。
これらの油路(79、88、89、90)の構成によって、右走行用方向切換弁17と左走行用方向切換弁16の両方と、第1回路aにおける右走行用方向切換弁17以外の他の方向切換弁18、19の少なくとも1つとが操作されたときに、パイロットポンプ6から送られるパイロット圧油がパイロット圧受圧部74に作用し、合流弁20は、走独位置20dへと切り換わる。
この走独位置20dの構成により、走行用方向切換弁(16、17)と走行用方向切換弁以外の他の方向切換弁(18、19)とが同時に操作された場合は、確実に他の方向切換弁(18、19)へと第3ポンプ5から圧送される圧油を供給することができる。さらに、合流弁20の走独位置20dは、第3回路cの方向切換弁(11、12、13)の上流側から絞り91を介して第1回路aに接続するとともに、方向切換弁(11、12、13)の下流側からも通路95を介して第1回路aに接続するから、第3回路cに第3ポンプ5から圧油を供給しながら、第3ポンプ5の圧油を第1回路aに供給することができ、さらに、第3回路cの方向切換弁(11、12、13)の下流側から排出される余剰圧油も第1回路aへと圧送することができる。よって、第3ポンプ5からの圧油を第回路a及に無駄なく効率よく配分でき、第3回路cの各アクチュエータ(25、29、31)の操作性も向上できる。
ここで、油圧回路1に備えられている走行信号とオートアイドル信号の取り出し構成について説明する。
走行装置と複数のアクチュエータを備えたクローラ車両などの建設機械においては、建設機械の操作状態に応じて駆動源の回転速度を制御するオートアイドル機能が備えられている。
そのため、上記オートアイドル機能用の各アクチュエータの操作状態を検出するオートアイドル信号を取り出す回路が備えられている。
また、一方で、この建設機械が走行していることを周囲の人に知らせるためのライトまたはサイレンなどの安全装置が設けられることもある。
この場合も、上述した建設機械に用いられる油圧回路に、前記安全装置を作動するため、走行装置の操作状態を検出する走行信号を取り出す回路が設けられる。
走行信号を取り出す回路としては、走行装置用の方向切換弁に別途パイロット弁を設けることも考えられるが、その分だけ走行用方向切換弁が肥大化してしまうことになる。
本実施例に係る油圧回路1は、後述するように、安全装置とオートアイドル機能とを備えた建設機械において用いられる油圧回路が、肥大化してしまうことを抑制するものでもある。
すなわち、油圧回路1は、走行中であることを周囲に知らせる安全装置と、各アクチュエータの操作状態に応じて駆動源の回転速度を制御するオートアイドル機能とを備える建設機械に用いられ、油圧ポンプまたはタンクと走行装置との接続方向および流量とを制御する走行用方向切換弁と、前記ポンプまたはタンクと前記走行装置以外の他のアクチュエータとの接続方向および流量とを制御する他の方向切換弁と、前記走行用方向切換弁が操作されることで走行信号を発する走行信号用油路と、前記他の方向切換弁が操作されることでオートアイドル信号を発するオートアイドル用油路と、を備え、前記走行信号用油路と前記オートアイドル用油路とに基づき、駆動源の回転速度を制御する油圧回路でもある。
図1において、パイロットポンプ7からパイロットポートPp2を通じて供給されるパイロット圧油は、パイロット油路39を経てパイロット操作式供給切換弁21のパイロット圧受圧部40に作用するとともに、絞り96を介してオートアイドル用油路97にも供給される。また、パイロット用油路39には、絞り98を介して走行信号用油路99が連通している。
走行信号用油路99は、切換弁連通油路99aと、この切換弁連通油路99aから分岐する走行信号取出油路99bとを備えている。切換弁連通油路99aは、走行用方向切換弁(16、17)の各サブバルブ(16s、17s)とに接続された後に油路90と連通することでタンク通路35に連通している。そして、走行信号用油路99bは、走行信号取出ポートPLと連通している。
このようにパイロットポンプ7と各油路等(35、39、40、90、98、99)が接続されていることによって、油圧回路1を備える建設機械(ミニショベル150)は、走行中であることを周囲に知らせるための安全装置を点灯させるための走行信号を取出すことができる。すなわち、走行信号用油路99に流れ込んだパイロット圧油は、走行用方向切換弁(16、17)が操作されていない場合、切換弁連通油路99aおよび油路90を通じてタンク通路35へと流れる。この状態から、走行用方向切換弁(16、17)の少なくとも一方が操作されると、ミニショベル150は、走行を開始するとともに、切換弁連通油路99aが遮断されて、走行信号取出油路99bに圧力が発生し、走行信号取出ポートPLに走行信号を発生する。この走行信号を図示しない安全装置を作動させるための圧力スイッチ等に作用させることによって、ミニショベル150が走行中であることを周囲に知らせるための安全装置を作動させる。
また、オートアイドル用油路97は、切換弁連通油路97aと、この切換弁連通油路97aから分岐するオートアイドル信号取出油路97bとを備えている。切換弁連通油路97aは、走行用方向切換弁(16、17)以外の他の方向切換弁(19、18、15、14、13、12、11)の各サブバルブ(19s、18s、15s、14s、13s、12s、11s)とこの順で接続されてタンク通路35と連通している。そして、オートアイドル信号取出油路97bは、オートアイドル信号取出ポートAiと連通している。
方向切換弁(11、12、13、14、15、18、19)のいずれもが操作されていない状態では、パイロットポンプ7から絞りを介して一部オートアイドル用油路97に流れ込んだ圧油は、切換弁連通油路97aを通じてタンク通路35へと流れる。この状態から、他の方向切換弁(11、12、13、14、15、18、19)の少なくとも一つが操作されると、切換弁連通油路97aが遮断されて、オートアイドル信号取出油路97bに圧力が発生し、オートアイドル信号取出ポートAiにオートアイドル信号を発生する。
このように取り出される走行信号およびオートアイドル信号を用い、走行信号およびオートアイドル信号のいずれもが発生していない場合は、駆動源の回転速度を所定の値まで低下させ、走行信号およびオートアイドル信号のいずれかが発生すると、駆動源の回転速度を所定の値まで上げる制御を行う。
以上のように、オートアイドル機能のための信号発生油路を、走行用方向切換弁(16、17)用と、他の方向切換弁(11、12、13、14、15、18、19)用とに分離し、この走行信号用油路99を安全装置用とオートアイドル用とに用いたことから、安全装置のみだけのパイロット通路やサブバルブを設ける必要がなく、方向切換弁16、17が肥大化してしまうことを防止できる。
(変形例)
つぎに、変形例に係る油圧回路2について説明する。油圧回路2は、油圧回路1と略同様の回路構成を備えており、図2において、対応する要素には、図1と同一の符号を付している。油圧回路2と油圧回路1とは、次の3つの点において異なっている。まず第1の異なる点は、合流弁20のポジションが、アンロード位置20a、第1切換位置20b、第2切換位置20cの3つのポジションのみである点である。この油圧回路2の合流弁20においては、第2切換位置20cが、走独位置も兼ねている。第2の異なる点は、パイロットポンプ6および7に連通する油路構成が異なる点である。第3の異なる点は、第2合流通路66からアーム用方向切換弁15に接続するパラ通路51が、第2アンロード通路38と連通せずに、方向切換弁15に接続している点である。以下、このうち第1および第2の相違点について詳しく説明する。
まず、第1相違点について、図3とともに、図4に示す油圧回路2における合流弁20についての拡大回路図を参照しながら説明する。合流弁20は、油圧回路1の場合と同様、第3ポンプと、第1合流通路65および第2合流通路66とを連通遮断するものであり、前述のように、アンロード位置20a、第1切換位置20b、第2切換位置20cの3つの切換ポジションを備え、後述するようにパイロット圧指令がパイロット圧受圧部(100、101、102、103)に作用することで、合流弁20がそれぞれ、第1切換位置20b、第2切換位置20c、第2切換位置(走独位置)20c、第1切換位置20bへと切り換えられる。なお、第1切換位置20bと第2切換位置20cとの間は、パイロット圧受圧部101、103の圧力に応じて比例的/段階的に切り換わる。
まず、アンロード位置20aは、油圧回路1の場合と同様である。
つぎに、第1切換位置20bは、第3ポンプ5から直接的に圧油が供給される2つの供給通路61aおよび61bを遮断し、第3アンロード通路42の下流側が連通路111を介して第2合流通路66へと連通する。また、連通路111は、それぞれ絞り112、113を介して連通路114、115も分岐しており、連通路114および115は、それぞれ合流通路65および排出通路62に通じている。合流弁20は、パイロット圧受圧部100にパイロット圧油が作用すると、第1切換位置20bに切り換わる。パイロットポートPp1とパイロット圧受圧部100とを連通するパイロット油路76には、油路104および80が連通しているが、それぞれ絞り105、78を介して連通しているため、パイロット圧受圧部100の圧力は低下することなく、アンロード位置20aから第1切換位置20bへと切り換わる。
以上の接続構成により、第1切換位置20bでは、第2回路bに第1回路aよりも多く第3ポンプ5からの圧油を供給することができる。また、不要な圧油は絞り115を介してタンクに排出するから、第3ポンプが過負荷になることがない。
つぎに、第2切換位置20cは、供給通路61の一方61aを絞り116が設けられた連通路117を介して第1合流通路65に連通し、他方の供給通路61bについては遮断したままとする。そして、第3アンロード通路42の下流側を連通路117に連通させて第1合流通路65に連通させるとともに、それぞれ絞り118、120を備える連通路119、121を介して第2合流通路66、排出油路62にも連通する。なお絞り120は絞り113よりも開度が小さい。
第1切換位置20bと第2切換位置20cとの間は、パイロットポートPa5,Pa8の圧力バランスにより比例的/段階的に切り換わる。すなわち、パイロットポートPa8の圧が上がると、合流弁20は第2切換位置20cに移動し、第1回路aに送る油量を増やす。反対に、パイロットポートPa5の圧が上がると、合流弁20は第1切換位置20bに移動し、第2回路aに送る油量を増やす。なお、合流弁20に導入される圧をパイロットポートPa5,Pa8としたが、ブームシリンダ30の負荷圧とアームシリンダ26の負荷圧でもよい。
この第2切換位置20cは、走独位置を兼ねるものでもある。すなわち、絞り118により、油圧回路1の走独位置20dと同等配分を第1回路aと第2回路bとに行い、この走独位置20dを省略し簡素化したものである。第2位置20cへの切換は、右走行用方向切換弁17と左走行用方向切換弁16の両方と、第1回路aにおける右走行用方向切換弁17以外の他の方向切換弁(18、19)の少なくとも1つとが操作されたときに、パイロットポンプ6から送られるパイロット圧油がパイロット圧受圧部102に作用することで行われる。
パイロットポンプ6からパイロット油路76を通じて送られる圧油は、絞り105を介して一部油路104へも送られる。油路104は、走行信号用油路106に連通するとともに、絞り107を介してパイロット圧受圧部102に接続するパイロット油路108に連通している。
走行信号用油路106は、左右走行用方向切換弁(16、17)のサブバルブ16s、17sを接続してタンク通路35に連通する切換弁連通油路106aと、走行信号取出ポートPLに接続する走行信号取出油路106bとに分岐している。
また、パイロット油路108からは、絞り107の下流側で油路109が分岐しており、この油路109は、第1回路aにおけるブーム用方向切換弁18のサブバルブ18sとバケット用方向切換弁のサブバルブ19sとが接続しており、タンク通路35へと連通している。
これらの油路等(104、105、106、107、108、109)の構成によって、左右走行用方向切換弁(16、17)のいずれも操作されていないときは、油路104へと流入した圧油は、切換弁連通油路106aからタンク通路35へと至る。そして、左右走行用方向切換弁の少なくとも一方が操作されると、切換弁連通油路106aが遮断され、走行信号取出油路106bから走行信号が発生する。この状態から、ブーム用方向切換弁18またはバケット用方向切換弁19のいずれか一方が操作されると、油路109が遮断され、パイロット油路108へと圧油が流入し、パイロット圧受圧部102へと圧油が作用し、走独位置(第2切換位置)20cへと合流弁20が切り換わる。
これにより、走行用方向切換弁(16、17)と走行用方向切換弁以外の他の方向切換弁(18、19)とが同時に操作された場合であっても、確実に他の方向切換弁(18、19)へと第3ポンプ5から圧送される圧油を供給することができる。
なお、油圧回路2においては、走行信号と走独位置(第2切換位置)20cに切り換えるパイロット通路の構成が異なる。パイロットポンプ6と連通する油路104から、走行信号用油路106、パイロット油路108に分岐し、走独位置(第2切換位置)20c用の信号から走行信号を取り出し、安全装置に用いたものである。これにより、安全装置用のパイロット通路やサブバルブを設ける必要がなく、方向切換弁16,17の肥大を防止できる。
本実施例に係る油圧回路の回路図である。 本実施例に係る油圧回路における合流弁の拡大回路図である。 変形例に係る油圧回路の回路図である。 変形例に係る油圧回路における合流弁の拡大回路図である。 本発明に係る油圧回路を適用可能な建設機械を示す概略図である。
符号の説明
1、2 油圧回路
3 第1ポンプ
4 第2ポンプ
5 第3ポンプ
6 パイロットポンプ
11〜19 方向切換弁
20 合流弁
20a アンロード位置
20b 第1切換位置
20b 第2切換位置
22 ドーザ
25 アーム
27 左走行装置
28 右走行装置
29 ブーム
31 バケット
33 旋回台
36 タンク
65 第1合流通路
66 第2合流通路
72、73、74 パイロット圧受圧部
150 ミニショベル
a 第1回路
b 第2回路
c 第3回路

Claims (3)

  1. 一のポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる一の回路と、他のポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる他の回路と、を有し、各方向切換弁は、各ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御し、前記他のポンプから圧送される圧油を前記一の回路の方向切換弁に供給可能に設けられた合流通路と、前記他のポンプと前記合流通路とを連通可能な合流弁と、を有する油圧回路において、前記合流弁は、前記他の回路の方向切換弁の上流側から絞りを介して前記一の回路に接続するとともに、前記他の回路の方向切換弁の下流側からも前記一の回路に接続する切換位置を有することを特徴とする油圧回路。
  2. 第1ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第1回路と、第2ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第2回路と、第3ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第3回路と、を有し、各方向切換弁は、各ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御し、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第1回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第1合流通路と、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第2回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第2合流通路と、前記第1合流通路及び前記第2合流通路と前記第3ポンプとを連通乃至遮断する合流弁と、を有する油圧回路において、前記合流弁は、前記第3回路の方向切換弁の上流側を絞りを介して前記第1回路および前記第2回路に接続するとともに、前記第3回路の方向切換弁の下流側を前記第1回路および前記第2回路に接続する切換位置を有することを特徴とする油圧回路。
  3. 第1ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第1回路と、第2ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第2回路と、第3ポンプからの圧油が供給される方向切換弁からなる第3回路と、を有し、各方向切換弁は、各ポンプまたはタンクと各アクチュエータとの接続方向および流量を制御し、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第1回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第1合流通路と、前記第3ポンプから圧送される圧油を前記第2回路の方向切換弁に供給可能に設けられた第2合流通路と、前記第1合流通路及び前記第2合流通路と前記第3ポンプとを連通乃至遮断する合流弁と、を有する油圧回路において、前記合流弁は、前記第3ポンプと前記第1合流通路および前記第2合流通路に接続する走独位置を備え、前記走独位置は、前記第3回路の方向切換弁の上流側を第1絞りを介して前記第1回路に接続するとともに、前記第3回路の方向切換弁の上流側を第2絞りを介して前記第2回路にも接続し、さらに前記第3回路の方向切換弁の下流側を前記第1回路に接続することを特徴とする油圧回路。
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