JP2005090573A - Hst走行駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧ポンプと油圧モータとを一対の駆動用油路を介して閉回路状に接続してなるHST走行駆動装置において、車両を停止させたときに反圧油吐出側駆動油路に過度のブレーキ圧が発生してしまうことを防止する。
【解決手段】 前進/中立/後進切換バルブ13に連動して切換わるリリーフ圧制御バルブ12を設け、該リリーフ圧制御バルブ12からのパイロット圧の供給に基づいて、反圧油吐出側駆動用油路4または3に接続されるオーバロードリリーフ弁9または8のリリーフ圧を、圧油吐出側駆動用油路3または4に接続されるオーバロードリリーフ弁8または9のリリーフ圧よりも低くなるように制御する構成にした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホイールローダ等の作業用車両に用いられるHST走行駆動装置の技術分野に属するものである。
一般に、ホイールローダ等の作業用車両では、走行装置への動力伝達装置としてHST(ハイドロスタティックトランスミッション)走行駆動装置を用いることがあるが、このようなHST走行駆動装置のなかには、エンジンに連結される油圧ポンプ(HSTポンプ)と車軸側に連結される油圧モータ(HSTモータ)とを一対の駆動用回路により閉回路状に接続すると共に、前進/中立/後進切換手段を設け、該前進/中立/後進切換手段の前進位置では一方の駆動用回路に圧油を吐出し、後進位置では他方の駆動用油路に圧油を吐出し、中立位置では両方の駆動用油路に圧油を吐出しないように油圧ポンプを制御する構成にしたものがある。
このものにおいて、走行中の作業用車両を停止させるべく走行用操作具を走行位置から停止位置に戻したとき、HSTポンプから圧油が吐出されなくなる一方、慣性力により車両は走行し続けようとするため、HSTモータが車軸により回されてポンプの働きをする。このとき、走行用操作具を停止位置に戻す操作が急であると、反圧油吐出側駆動用油路(HSTモータからHSTポンプに向かう油が流れる駆動用油路)に高圧が発生し、これが過度のブレーキ圧となって車両が急激に停止し、大きなショックが生じる。
そこで従来、走行中に前進/中立/後進切換手段を中立位置に切換えた場合にHSTモータの容量が低減するように制御することで、HSTモータに作用するブレーキトルクを抑制して円滑に減速できるように構成したものが提唱されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−58411号公報
しかるに、前記特許文献1のものは、走行中に前進/中立/後進切換手段を中立位置に切換えた場合について検討されているだけで、前進/中立/後進切換手段が前進または後進位置のままで、走行用操作具を走行位置から停止位置に戻したときに反圧油吐出側駆動用油路に発生する高圧のブレーキ圧については検討されておらず、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、油圧ポンプと油圧モータとを一対の駆動用油路を介して閉回路状に接続すると共に、前進位置では一方の駆動用油路に圧油を吐出し、後進位置では他方の駆動用油路に圧油を吐出し、中立位置では両方の駆動用油路に圧油を吐出しないように油圧ポンプを制御する前進/中立/後進切換手段と、各駆動用油路にそれぞれ接続されて各駆動用油路の最大圧力を制御する一対のオーバロードリリーフ弁とを備えてなるHST走行駆動装置において、上記前進/中立/後進切換手段の前進、後進位置で反圧油吐出側駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧を、圧油吐出側駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧よりも低くなるように制御するリリーフ圧制御手段を設けたことを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、反圧油吐出側駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁はリリーフ圧が低くなるように制御されることになって、車両を停止させたときに反圧油吐出側駆動用油路に過度のブレーキ圧が発生してしまうことを防止でき、円滑な減速を行うことができる。
請求項2の発明は、請求項1において、リリーフ圧制御手段は、反圧油吐出側駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧を、走行用操作具を走行位置から停止位置に戻したときに反圧油吐出側駆動用油路に発生する急激なブレーキ圧を開放するべく制御することを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1または2において、リリーフ圧制御手段は、前進/中立/後進切換手段の前進、後進、中立位置の切換えに連動して切換わる弁手段で構成されることを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、リリーフ圧制御手段を構成する弁手段は、前進/中立/後進切換手段の切換えに連動して切換わって、オーバロードリリーフ弁のリリーフ圧を制御することになり、リリーフ圧制御用の弁手段のための切換え制御を、別途必要としない。
請求項4の発明は、請求項1、2または3において、リリーフ圧制御手段は、リリーフ圧制御用のパイロット圧をオーバロードリリーフ弁に供給する弁手段で構成されることを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、オーバロードリリーフ弁のリリーフ圧を、リリーフ圧制御用の弁手段からのパイロット圧の供給に基づいて高低制御することができる。
請求項5の発明は、請求項1、2、3または4において、リリーフ圧制御手段は、前進/中立/後進切換手段の中立位置で両方の駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧を、前進/中立/後進切換手段の前進、後進位置で反圧力吐出側駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧よりも高くなるように制御することを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、前進/中立/後進切換手段を中立位置にすれば駆動用油路のオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧が高くなり、これにより傾斜地等であっても車両を確実に停止させることができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
まず、図1に、ホイールローダ等の作業用車両に設けられるHST走行駆動装置の第一の実施の形態の回路を示すが、該図1において、1はエンジンEの駆動により回転する可変容量型の油圧ポンプ(以下、HSTポンプ1と称する)、2は車軸(図示せず)に連動連結される可変容量型の油圧モータ(以下、HSTモータ2と称する)であって、これらHSTポンプ1、HSTモータ2は、該HSTポンプ1、HSTモータ2の入出力ポート1a、2a、1b、2b同士を連結する一対の第一、第二駆動用回路3、4により閉回路状に接続されていて、HSTポンプ1とHSTモータ2とのあいだを作動油が循環する構成になっている。
また、5はエンジンEの駆動により回転するチャージポンプであって、該チャージポンプ5は、油タンク6から吸い上げた油を、HST走行駆動装置に設けられるチャージ回路7に供給する。該チャージ回路7は、後述する第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9を介して第一、第二駆動用回路3、4に接続されていると共に、チャージ回路7の油の一部はスピードセンシングバルブ10に流れ、該スピードセンシングバルブ10により信号圧となる。尚、このチャージ回路7の回路圧は、チャージリリーフ弁11によって決定される。
前記第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9は、チャージ回路7から第一、第二駆動用回路3、4への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止するチェック弁8a、9aと、第一、第二駆動用回路3、4の圧力が予め設定される後述のリリーフ圧を越えたときに該第一、第二駆動用回路3、4の油をチャージリリーフ弁11を介して油タンク6に流すリリーフ用弁路8b、9bとを備えている。そして、この第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9は、チェック弁8a、9aを介してチャージ回路7の油を第一、第二駆動用回路3、4に補充することにより第一、第二駆動用回路3、4の最小圧力を一定に保持すると共に、リリーフ用弁路8b、9bを介して第一、第二駆動用回路3、4の油をチャージ回路7に流すことにより第一、第二駆動用回路3、4の圧力上昇を抑えることができるようになっている。
扨、前記第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9のリリーフ圧は、後述するリリーフ圧制御バルブ12の切換位置によって、予め設定される高圧リリーフ圧、または低圧リリーフ圧となるように制御される。
つまり、クロスオーバロードリリーフ弁8、9は、バネ8c、9cの押圧力PC、および閉鎖側パイロットポート8d、9dに入力される後述のリリーフ圧制御用パイロット圧PDによってリリーフ用弁路8b、9b閉鎖側に向けて押圧される一方、開放側パイロットポート8e、9eに入力される第一、第二駆動用回路3、4の圧力PEによってリリーフ用弁路8b、9b開放側に向けて押圧されている。そして、リリーフ用弁路8b、9b閉鎖側に向けて押圧する力が開放側に向けて押圧する力よりも大きければリリーフ用弁路8b、9bを閉じ、開放側に向けて押圧する力が閉鎖側に向けて押圧する力よりも大きければリリーフ用弁路8b、9bを開くように構成されている。
ここで、閉鎖側パイロットポート8d、9dには、後述するようにリリーフ圧制御バルブ12の切換位置によってリリーフ圧制御用パイロット圧PDが供給される場合と、供給されない場合とがある。
そして、リリーフ圧制御用パイロット圧PDが供給された場合には、リリーフ用弁路8b、9b閉鎖側に押圧する力は、バネ8c、9cの押圧力PCとリリーフ圧制御用パイロット圧PDとの和(PC+PD)であり、該和(PC+PD)よりも開放側パイロットポート8e、9eに入力される第一、第二駆動用回路3、4の圧力PEの方が大きく(PE>PC+PD)ならなければリリーフ用弁路8b、9bは開かないことになり、これによりクロスオーバロードリリーフ弁8、9のリリーフ圧は、予め設定される高圧リリーフ圧となるように制御される。そして、該高圧リリーフ圧のクロスオーバロードリリーフ弁8、9は、HSTモータ2の駆動に充分な圧力を確保できるように第一、第二駆動用回路3、4の回路圧を保持する。
一方、リリーフ圧制御用パイロット圧PDが供給されない場合、つまりPD=0(タンク圧)の場合には、リリーフ用弁路8b、9b閉鎖側に押圧する力はバネ8c、9cの押圧力PCのみとなり、該バネ8c、9cの押圧力PCよりも開放側パイロットポート8e、9eに入力される第一、第二駆動用回路3、4の圧力PEが大きければ(PE>PC)リリーフ用弁路8b、9bが開くことになり、これによりクロスオーバロードリリーフ弁8、9のリリーフ圧は、前述のリリーフ圧制御用パイロット圧PDが供給された場合よりも低圧である低圧リリーフ圧となるように制御される。そして、該低圧リリーフ圧のクロスオーバーロードリリーフ弁8、9は、走行中の車両が停止するときに第一、第二駆動用回路3、4の急激な圧力上昇を抑えるべく低圧でリリーフ用弁路8b、9bを開くように構成されている。
前記リリーフ圧制御バルブ12は、電磁式の四ポート三位置切換弁であって、第一ポート12aは前記チャージ回路7に、第二ポート12bは油タンク6に、第三ポート12cは第一クロスオーバロードリリーフ弁8の閉鎖側パイロットポート8dに、第四ポート12dは第二クロスオーバーロードリリーフ弁9の閉鎖側パイロットポート9dにそれぞれ接続されていると共に、後述する前進/中立/後進切換バルブ13の切換作動に連動して、前進位置F、中立位置N、後進位置Rに切換わるように構成されている。
そしてリリーフ圧制御バルブ12は、中立位置Nでは、第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9の閉鎖側パイロットポート8d、9dを絞りを介して油タンク6に連通させ、前進位置Fでは、チャージ回路7の圧油をリリーフ圧制御用パイロット圧PDとして第一クロスオーバロードリリーフ弁8の閉鎖側パイロットポート8dに供給する一方、第二クロスオーバロードリリーフ弁9の閉鎖側パイロットポート9dを油タンク6に連通させ、後進位置Rでは、チャージ回路7の圧油をリリーフ圧制御用パイロット圧PDとして第二クロスオーバロードリリーフ弁9の閉鎖側パイロットポート9dに供給する一方、第一クロスオーバロードリリーフ弁8の閉鎖側パイロットポート8dを油タンク6に連通させるようになっている。
而して、リリーフ圧制御バルブ12の中立位置Nでは、両方のクロスオーバロードリリーフ弁8、9が低圧リリーフ圧に設定され、前進位置Fでは、第一クロスオーバロードリリーフ弁8が高圧リリーフ圧に設定される一方、第二クロスオーバロードリリーフ弁9は低圧リリーフ圧に設定され、また後進位置Rでは、第二クロスオーバロードリリーフ弁9は高圧リリーフ圧に設定される一方、第一クロスオーバロードリリーフ弁8は低圧リリーフ圧に設定されるようになっている。
一方、前述したように、チャージ回路7の油の一部はスピードセンシングバルブ10に流れるが、該スピードセンシングバルブ10は、図示しない走行用操作具(走行ペダルや走行レバー)の操作に基づき、エンジン回転数に対応した信号圧を発生する。そして、該信号圧は信号圧回路14を通って前進/中立/後進切換バルブ13に供給される。
前進/中立/後進切換バルブ13は、電磁式の四ポート三位置切換弁であって、第一ポート13aは前記信号圧回路14に、第二ポート13bは油タンク6に、第三ポート13cはHSTポンプ1用のポンプアクチュエータ15の第一油室15aに、第四ポート13dはポンプアクチュエータ15の第二油室15bにそれぞれ接続されていると共に、運転席部に配される前後進切換レバー(図示せず)の操作に基づいて、前進位置F、中立位置N、後進位置Rに切換わるように構成されている。
そして前進/中立/後進切換バルブ13は、中立位置Nでは、信号圧回路14を遮断する一方、ポンプアクチュエータ15の両方の油室15a、15bを絞りを介して油タンク6に連通させ、前進位置Fでは、信号圧回路14の圧油をポンプアクチュエータ15の第一油室15aに供給する一方、第二油室15bを油タンク6に連通させ、後進位置Rでは、信号圧回路14の圧油を第二油室15bに供給する一方、第一油室15aを油タンク6に連通させるようになっている。
而して、前進/中立/後進切換バルブ13の中立位置Nでは両方の油室15a、15bに信号圧は入力されず、これによりポンプアクチュエータ15は、第一、第二駆動用回路3、4への圧油吐出量が零となる中立状態となるようにHSTポンプ1を制御する。この状態では、第一、第二駆動用回路3、4に圧油が流れず、車両は停止している。
また、前進/中立/後進切換バルブ13の前進位置Fでは第一油室15aに信号圧が入力され、これによりポンプアクチュエータ15は、第一駆動用回路3に圧油を吐出するようにHSTポンプ1を制御する。この状態では、HSTポンプ1から第一駆動回路3、HSTモータ2、第二駆動回路4、HSTポンプ1の順に油が流れ、これによりHSTモータ2に連動連結される車軸が前進方向に回転して車両は前進するが、その速度は、第一油室15aに入力される信号圧により増減するようになっている。
さらに、前進/中立/後進切換バルブ13の後進位置Rでは第二油室15bに信号圧が入力され、これによりポンプアクチュエータ15は、第二駆動用回路4に圧油を吐出するようにHSTポンプ1を制御する。この状態では、HSTポンプ1から第二駆動回路4、HSTモータ2、第一駆動回路3、HSTポンプ1の順に油が流れ、これにより車軸が後進方向に回転して車両は後進するが、その速度は、第二油室15bに入力される信号圧により増減するようになっている。
叙述の如く構成されたものにおいて、車両を前進させる場合には、前後進切換レバーを前進側に切換えて走行用操作具を走行位置に操作すると、前進/中立/後進切換バルブ13が前進位置Fに切換わって車両が前進走行することになるが、この場合に、上記前進/中立/後進切換バルブ13と連動してリリーフ圧制御バルブ12が前進位置Fに切換わり、これにより第一クロスオーバロードリリーフ弁8は高圧リリーフ圧に設定される一方、第二クロスオーバロードリリーフ弁9は低圧リリーフ圧に設定されることになる。そして、前記高圧リリーフ圧の第一クロスオーバロードリリーフ弁8は、HSTポンプ1からHSTモータ2への吐出油が流れる第一駆動用油路(前進走行時における圧油吐出側駆動用油路)3の圧力を、HSTモータ2の駆動に充分な圧力を確保できるように保持する一方、低圧リリーフ圧の第二クロスオーバロードリリーフ弁9は、HSTモータ2からHSTポンプ1に向かう油が流れる第二駆動用油路(前進走行時における反圧油吐出側駆動用油路)4の圧力が上昇しないように低圧でリリーフ用弁路9bを開くことになる。また、車両を後進させる場合には、前後進レバーを後進側に切換えると前進/中立/後進切換バルブ13およびリリーフ圧制御バルブ12が後進位置Fに切換わり、これにより第二駆動用油路(後進走行時における圧油吐出側駆動用油路)4に接続される第二クロスオーバロードリリーフ弁9は高圧リリーフ圧に設定される一方、第一駆動用油路(後進走行時における反圧油吐出側駆動用油路)3に接続される第一クロスオーバロードリリーフ弁8は低圧リリーフ圧に設定されることになる。
この結果、走行中の車両を停止させるべく走行用操作具を走行位置から停止位置に戻したとき、HSTポンプ1からの圧油吐出は停止する一方、HSTモータ2は慣性力で回転する車軸により回されてポンプの作用をし、これにより反圧油吐出側駆動用油路にブレーキ圧が発生することになるが、この場合に、反圧油吐出側駆動用油路3または4に接続される第一または第二クロスオーバロードリリーフ弁8または9が低圧でリリーフ用弁路8aまたは9aを開くため、反圧油吐出側駆動用油路3または4に高圧のブレーキ圧が発生することなく、円滑な減速停止を行うことができる。
ところで、反圧油吐出側駆動用油路に接続されるクロスオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧が低圧であると、前述したように円滑な減速ができる一方、傾斜地で停止させる場合(エンジン駆動中)には、クロスオーバロードリリーフ弁を通じて油が流れるためになかなか停止できない惧れがある。
そこで、図2に示す第二の実施の形態のリリーフ圧制御バルブ12は、中立位置Nのときに、チャージ回路7の圧力を絞り12eを介して第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9の閉鎖側パイロットポート8d、9dに導入するように構成されている。これにより、リリーフ圧制御バルブ12が中立位置Nのとき、第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9は高圧リリーフ圧に設定されるようになっている。
尚、第二の実施の形態において、第一の実施の形態の構成と同様の構成のものは同一の符号を附すと共に、その説明は省略する。
叙述の如く構成された第二の実施の形態のものにおいて、走行中の車両を停止させるべく走行操作具を走行位置から停止位置に戻したとき、前述した第一の実施の形態と同様に円滑な減速が行えることになるが、傾斜地等で停止させるような場合には、車両が減速してから前後進切換レバーを中立位置に切換えると、前進/中立/後進切換バルブ13が中立位置Nに切換わるのと連動してリリーフ圧制御バルブ12が中立位置Nに切換わる。これにより、第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9のリリーフ圧が高圧になって、第一、第二駆動用回路3、4からの油の流出が停止し、車両は確実且つ速やかに停止することになる。しかもこの場合、第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9のリリーフ圧を高圧にするために閉鎖側パイロットポート8d、9dに入力されるパイロット圧は、チャージ回路7から絞り12aを介して導入されることになるため、第一、第二クロスオーバロードリリーフ弁8、9のリリーフ圧が急激に高圧になってショックを生じるような不具合はなく、円滑に減速できるものでありながら確実に停止できることになる。
第一の実施の形態を示すHST走行駆動装置の回路図である。 第二の実施の形態を示すHST走行駆動装置の回路図である。
符号の説明
1 HSTポンプ
2 HSTモータ
3 第一駆動用油路
4 第二駆動用油路
8 第一オーバロードリリーフ弁
9 第二オーバロードリリーフ弁
12 リリーフ圧制御バルブ
13 前進/中立/後進切換バルブ

Claims (5)

  1. 油圧ポンプと油圧モータとを一対の駆動用油路を介して閉回路状に接続すると共に、前進位置では一方の駆動用油路に圧油を吐出し、後進位置では他方の駆動用油路に圧油を吐出し、中立位置では両方の駆動用油路に圧油を吐出しないように油圧ポンプを制御する前進/中立/後進切換手段と、各駆動用油路にそれぞれ接続されて各駆動用油路の最大圧力を制御する一対のオーバロードリリーフ弁とを備えてなるHST走行駆動装置において、上記前進/中立/後進切換手段の前進、後進位置で反圧油吐出側駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧を、圧油吐出側駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧よりも低くなるように制御するリリーフ圧制御手段を設けたことを特徴とするHST走行駆動装置。
  2. 請求項1において、リリーフ圧制御手段は、反圧油吐出側駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧を、走行用操作具を走行位置から停止位置に戻したときに反圧油吐出側駆動用油路に発生する急激なブレーキ圧を開放するべく制御することを特徴とするHST走行駆動装置。
  3. 請求項1または2において、リリーフ圧制御手段は、前進/中立/後進切換手段の前進、後進、中立位置の切換えに連動して切換わる弁手段で構成されることを特徴とするHST走行駆動装置。
  4. 請求項1、2または3において、リリーフ圧制御手段は、リリーフ圧制御用のパイロット圧をオーバロードリリーフ弁に供給する弁手段で構成されることを特徴とするHST走行駆動装置。
  5. 請求項1、2、3または4において、リリーフ圧制御手段は、前進/中立/後進切換手段の中立位置で両方の駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧を、前進/中立/後進切換手段の前進、後進位置で反圧力吐出側駆動用油路に接続されるオーバロードリリーフ弁のリリーフ圧よりも高くなるように制御することを特徴とするHST走行駆動装置。
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