JP2006123573A - 走行駆動用流体回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気配線の直結によりエンジン59、流体ポンプ56が作動されても、建設機械等の車両の走行を阻止する。
【解決手段】 仮に違法に流体ポンプ56が作動されていずれか一方の主通路13、14に流体ポンプ56から吐出された高圧流体が供給されても、この高圧流体は接続通路66および開位置に切換わった防止切換弁65を通じて残り他方の主通路13、14に流出し、その後タンク57に戻される。この結果、前記一方の主通路13、14の内圧があまり上昇せず、流体モータ11の作動は簡単かつ確実に阻止される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、建設機械等の車両の盗難防止を図ることができる走行駆動用流体回路に関する。
油圧ショベルに代表される建設機械等の車両においては、エンジンの始動をキースイッチにキーを挿入した後、該キーを回転させることで行っているが、前述のキースイッチは同一種類の車両においては同一のキーを使用しているため、往々にして車両が盗難に遭うという問題があった。
このため、従来、前述のような盗難を防止するため、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが提案されている。
特開2004−58720号公報
このものは、暗証番号の入力手段と、暗証番号の記憶手段と、前記入力手段より入力された暗証番号と前記記憶手段に記憶された暗証番号とを比較し、両方の暗証番号が一致したときにキースイッチ操作によるエンジンスタータの始動を可能とし、両方の暗証番号が不一致であるときにはキースイッチ操作によるエンジンスタータの始動を阻止する比較部とを備えたものである。
しかしながら、このような従来のものにあっては、エンジン、流体ポンプの作動を停止させた状態で運転者が車両から離れた後、盗難者が車両のエンジンカバーを開けてエンジンスタータの電気配線を直結したような場合には、車両の走行を阻止することができないという課題があった。
この発明は、電気配線の直結によりエンジン、流体ポンプが違法に作動されても、建設機械等の車両の走行を阻止することができる走行駆動用流体回路を提供することを目的とする。
このような目的は、第1に、流体ポンプおよびタンクに接続された切換弁と、車両を駆動する流体モータと前記切換弁とを接続し、切換弁が切換えられることで流体モータに流体を給排する一対の主通路と、前記一対の主通路の途中に介装され、流体モータがポンプ作用を行ったとき、高圧側主通路を流れる流体を制限するカウンターバランス弁と、ブレーキ通路を通じて高圧流体が供給されていないときには流体モータにブレーキ力を付与する一方、高圧側主通路から選択された高圧流体が供給されると、流体モータに対するブレーキ力を解除するネガティブブレーキとを備えた走行駆動用流体回路において、前記一対の主通路を接続するとともに、途中に開位置と閉位置との間で切換わる防止切換弁が介装された接続通路を設ける一方、流体ポンプの作動を停止させるとき、前記防止切換弁に開信号を付与して開位置に切換えるパイロット経路を設けた走行駆動用流体回路により、達成することができ、
第2に、流体ポンプおよびタンクに接続された切換弁と、車両を駆動する流体モータと前記切換弁とを接続し、切換弁が切換えられることで流体モータに流体を給排する一対の主通路と、前記一対の主通路の途中に介装され、流体モータがポンプ作用を行ったとき、高圧側主通路を流れる流体を制限するカウンターバランス弁と、ブレーキ通路を通じて高圧流体が供給されていないときには流体モータにブレーキ力を付与する一方、高圧側主通路から選択された高圧流体が供給されると、流体モータに対するブレーキ力を解除するネガティブブレーキとを備えた走行駆動用流体回路において、前記ブレーキ通路の途中に開位置と閉位置との間で切換わる防止切換弁を介装するとともに、流体ポンプの作動を停止させるとき、防止切換弁に閉信号を付与して閉位置に切換えるパイロット経路を設けた走行駆動用流体回路により、達成することができ、
第3に、流体ポンプおよびタンクに接続された切換弁と、車両を駆動する流体モータと前記切換弁とを接続し、切換弁が切換えられることで流体モータに流体を給排する一対の主通路と、前記一対の主通路の途中に介装され、流体モータがポンプ作用を行ったとき、高圧側主通路を流れる流体を制限するカウンターバランス弁と、ブレーキ通路を通じて高圧流体が供給されていないときには流体モータにブレーキ力を付与する一方、高圧側主通路から選択された高圧流体が供給されると、流体モータに対するブレーキ力を解除するネガティブブレーキとを備えた走行駆動用流体回路において、前記カウンターバランス弁のスプールに主通路から高圧流体を導く一対のパイロット通路の途中に開位置と閉位置との間で切換わる防止切換弁を介装するとともに、流体ポンプの作動を停止させるとき、防止切換弁に閉信号を付与して閉位置に切換えるパイロット経路を設けた走行駆動用流体回路により、達成することができる。
請求項1に係る発明においては、前記一対の主通路を接続するとともに、途中に開位置と閉位置との間で切換わる防止切換弁が介装された接続通路を設ける一方、流体ポンプの作動を停止させるとき、前記防止切換弁に開信号を付与して開位置に切換えるパイロット経路を設けたので、仮に違法に流体ポンプが作動されていずれか一方の主通路に流体ポンプから吐出された高圧流体が供給されても、この高圧流体は接続通路および開位置となった防止切換弁を通じて残り他方の主通路に流出し、その後、タンクに戻される。この結果、前記一方の主通路の内圧があまり上昇せず、流体モータの作動は簡単かつ確実に阻止される。
また、請求項2に係る発明においては、前記ブレーキ通路の途中に開位置と閉位置との間で切換わる防止切換弁を介装するとともに、流体ポンプの作動を停止させるとき、防止切換弁に閉信号を付与して閉位置に切換えるパイロット経路を設けたので、仮に違法に流体ポンプが作動されていずれか一方の主通路に流体ポンプから吐出された高圧流体が供給され流体モータが作動しようとしても、防止切換弁が閉位置となっているため、前記一方の主通路内の高圧はネガティブブレーキに供給されることはなく、この結果、該ネガティブブレーキは流体モータに対しブレーキ力を付与し続ける。これにより、流体モータの作動が簡単かつ確実に阻止される。
さらに、請求項3に係る発明においては、前記カウンターバランス弁のスプールに主通路から高圧流体を導く一対のパイロット通路の途中に開位置と閉位置との間で切換わる防止切換弁を介装するとともに、流体ポンプの作動を停止させるとき、防止切換弁に閉信号を付与して閉位置に切換えるパイロット経路を設けたので、仮に違法に流体ポンプが作動されていずれか一方の主通路に流体ポンプから吐出された高圧流体が供給されても、閉位置である防止切換弁により前記一方の主通路内の高圧流体はパイロット通路を通じてカウンターバランス弁のスプールに導かれることはなく、この結果、カウンターバランス弁は中立位置を保持し続け、主通路内での流体の流れが阻止される。このようにして流体モータの作動が簡単かつ確実に阻止される。
また、請求項4に記載のように構成すれば、パイロット制御弁を介してパイロット経路と制御通路とを接続したので、パイロット制御弁より先のパイロット経路が不要となり、この結果、構造が簡単になるとともに制作費を安価とすることができる。
さらに、請求項5に記載のように構成すれば、防止切換弁を切換えるための高圧流体を主通路から取り出すことができるため、特別な高圧源が不要となり、この結果、構造が簡単になるとともに制作費を安価とすることができる。
以下、この発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1において、11は、例えばパワーショベル等の車両(建設機械)に減速機10を介して走行用駆動力を付与する流体モータであり、この流体モータ11は回転速度を2段階に切換えることができる容量可変型流体モータである。前記流体モータ11は、高速回転位置と低速回転位置との2つの傾転位置の間で傾転することができる容量可変部材としての斜板12を有し、この斜板12が高速回転位置となると、流体モータ11の吸込み容量が小に切換わって高速回転するようになり、一方、低速回転位置となると、流体モータ11の吸込み容量が大に切換わって低速回転するようになる。
前記流体モータ11と後述する切換弁55とは一対の主通路13、14によって接続され、これら主通路13、14の途中には、高圧側である主通路13、14から高圧流体を選択して取り出すことができるカウンターバランス弁15が介装されている。このカウンターバランス弁15はスプリング16、17により中立位置Cに復帰するよう付勢されたスプール18を有するとともに、このスプール18をバイパスするバイパス通路19、20にそれぞれ設けられたチェック弁21、22を有している。55は4ポート3位置切換弁であり、この切換弁55とエンジン59に連結された流体ポンプ56およびタンク57とは供給通路60、排出通路61を通じてそれぞれ接続されている。なお、58は流体ポンプ56とタンク57とを接続する吸込通路である。
前記バイパス通路19とスプール18とは途中に絞り25が設けられたパイロット通路26により、また、バイパス通路20とスプール18とは途中に絞り27が設けられたパイロット通路28によりそれぞれ接続され、これらのパイロット通路26、28はバイパス通路19(主通路13)内またはバイパス通路20(主通路14)内の流体をカウンターバランス弁15のスプール18に導いてスプリング17、16に対抗する押圧力をスプール18に付与する。
31は流体モータ11の回転停止時にブレーキ力を付与するネガティブブレーキであり、このネガティブブレーキ31とカウンターバランス弁15の高圧取出し口とは途中に絞り32が設けられたブレーキ通路33によって接続されている。そして、カウンターバランス弁15により高圧側の主通路13、14から選択されて取り出された高圧流体がブレーキ通路33を通じてネガティブブレーキ31に供給されると、該ネガティブブレーキ31は流体モータ11に対するブレーキ力を解除する。一方、カウンターバランス弁15によって高圧流体が取り出されていないときには、スプリング35の付勢力によりネガティブブレーキ31から流体がドレン路34に排出されるとともに、流体モータ11にブレーキ力が付与される。
38は前記斜板12に傾転力を付与することができる傾転シリンダであり、この傾転シリンダ38のシリンダケース39にはピストンとしての傾転ピストン40が摺動可能に収納されている。この傾転ピストン40は先端が前記斜板12に当接されたピストンロッド41を有しており、この結果、前記傾転シリンダ38の傾転ピストン40に高圧流体が導かれると、傾転ピストン40、ピストンロッド41が突出して斜板12を押圧し、該斜板12を低速回転位置から高速回転位置まで傾転させる。一方、シリンダケース39内がタンク圧となって傾転ピストン40に高圧流体が導かれなくなると、斜板12は高圧側主通路13、14から流体モータ11に流入する高圧流体によって高速回転位置から低速回転位置まで傾転するが、このとき、傾転シリンダ38の傾転ピストン40、ピストンロッド41は前記傾転を許容しながら引っ込む。
45は主通路13と主通路14とを連結する連結通路46の途中に介装された選択弁であり、この選択弁45は高圧側の主通路13あるいは主通路14から高圧流体を選択して取り出すことができる。47は選択弁45と前記傾転シリンダ38の傾転ピストン40とを連結する接続通路であり、この接続通路47は選択弁45によって取り出された高圧流体を傾転ピストン40に導き、該傾転ピストン40を突出させる。前記接続通路47の途中には制御弁50が介装され、この制御弁50は低速位置Lと高速位置Kとに切換わることができる。
52は制御弁50と図示していない切換信号としての高圧流体を供給する制御手段(高圧流体源)とを連結する制御通路であり、この制御通路52を通じて制御弁50に高圧流体源から所定圧の高圧流体が供給されると、該制御弁50は低速位置Lから高速位置Kに切換わり、これにより、選択弁45によって高圧側主通路13または14から選択された高圧流体は傾転ピストン40に導かれる。一方、制御通路52に高圧流体が供給されていないときには、スプリング51の付勢力によって該制御弁50は高速位置Kから低速位置Lに切換わり、この結果、傾転シリンダ38がドレン路34に連通し、前記シリンダケース39内がタンク圧となる。
図1、2、3において、65は開位置と閉位置との間で切換わることができる防止切換弁であり、この防止切換弁65はケーシング73内に形成された円柱状のスプール室74を有する。このスプール室74の軸方向中央部には一端が主通路13に接続された第1接続通路66aの他端、および、一端が主通路14に接続された第2接続通路66bの他端が軸方向に離れて開口している。75は前記スプール室74内に軸方向に移動可能に収納されたスプールであり、このスプール75は一対の軸方向に離れたランド76、77と、これらランド76、77間に形成された環状溝78を有する。前述した第1、第2接続通路66a、66bは全体として主通路13と主通路14とを接続する接続通路66を構成し、この接続通路66の途中には前述のように防止切換弁65が介装されている。
ここで、スプール75が図2に示すように、軸方向他側端まで移動してランド76により第1接続通路66aの他端開口が閉止されると、防止切換弁65は閉位置に切換わり、主通路13、14同士の連通が遮断される。一方、スプール75が図3に示すように、軸方向一側端まで移動して環状溝78を通じて第1、第2接続通路66a、66b同士が連通すると、防止切換弁65は開位置に切換わり、主通路13、14同士は接続通路66を通じて互いに連通する。79はケーシング73内に形成され、前記防止切換弁65に図示していない操作手段(例えば、特殊形状の復帰ロッド)を挿入するための操作穴であり、この操作穴79はスプール室74の軸方向一側端に開口している。
そして、前記スプール75に前記操作手段(復帰ロッド)から閉信号としての軸方向他側に向かう押付力が付与されて軸方向他側端まで移動すると、防止切換弁65は開位置から閉位置へと切換わる。64は前記防止切換弁65と切換弁68と接続するパイロット経路であり、このパイロット経路64はスプール室74の軸方向他側端に開口している。そして、このパイロット経路64を通じて開信号としての高圧流体が防止切換弁65のスプール75に付与されると、該スプール75は軸方向一側端まで移動し、これにより、防止切換弁65は閉位置から開位置に切換わる。
67は開信号となる高圧流体が貯蔵されたアキュムレータであり、このアキュムレータ67と切換弁68とは流体通路69を通じて接続されている。この結果、切換弁68が供給位置に切換えられると、アキュムレータ67からの高圧流体は流体通路69、パイロット経路64を通じて防止切換弁65に供給され、一方、排出位置に切換えられると、パイロット経路64内の高圧流体はドレン路34に排出される。
次に、この発明の実施例1の作用について説明する。
今、エンジン59を起動して流体ポンプ56を作動させると、流体はタンク57から吸込通路58を通り流体ポンプ56に吸込まれると同時に、流体ポンプ56から供給通路60を通じて切換弁55へと吐出される。このとき、切換弁55を切換えて、いずれか一方、例えば主通路13に高圧流体を供給すると、パイロット通路26を通じて高圧流体がカウンターバランス弁15のスプール18に導かれるため、該スプール18はスプリング17を圧縮しながら移動して第1位置Dに切換わる。
このとき、カウンターバランス弁15は高圧側の主通路13から高圧流体を選択して取り出し、ブレーキ通路33を通じてネガティブブレーキ31に供給するため、該ネガティブブレーキ31は流体モータ11に対するブレーキ力を解除し、この結果、流体モータ11は主通路13を通じて供給された高圧流体により回転を開始する。そして、流体モータ11から流出した低圧流体は主通路14、排出通路61を通じてタンク57に排出される。これにより、減速機10を介して粒体モータ11から走行用駆動力を付与された車両(建設機械)は走行する。
また、前述のように主通路13に高圧流体が供給されると、選択弁45によって該主通路13内の高圧流体が選択して取り出されるが、このとき、制御弁50がスプリング51の付勢力により低速位置Lに位置していると、前記取り出された高圧流体は傾転ピストン40に導かれないので、斜板12は低速回転位置となり、これにより、流体モータ11は低速回転する。
ここで、流体モータ11を高速回転させる場合は、制御通路52を通じて制御弁50に前述した高圧流体源から高圧流体を供給し、該制御弁50を低速位置Lから高速位置Kに切換える。これにより、選択弁45によって選択された高圧流体は接続通路47を通じて傾転ピストン40に導かれ、斜板12を高速回転位置まで傾転させる。この結果、流体モータ11は吸込み容量が小に切換わり高速回転する。
次に、前記車両(建設機械)を停止させるときには、切換弁55を中立位置に切換え、主通路13、14の双方をタンク57に接続してタンク圧まで低下させる。この結果、流体モータ11は回転が停止するとともに、カウンターバランス弁15はスプリング17の付勢力により中立位置Cに復帰し、一方、ネガティブブレーキ31はスプリング35の付勢力により流体モータ11に対してブレーキ力を付与する。
次に、エンジン59を切って流体ポンプ56を停止させた後、運転者は車両から離れるが、このとき、前記切換弁68を供給位置に切換える。これにより、アキュムレータ67から高圧流体が流体通路69、パイロット経路64を通じて防止切換弁65に供給され、該防止切換弁65を開位置に切換える。ここで、前記防止切換弁65は一旦開位置に切換えられると、開位置を保持し続けるため、その後、切換弁68を排出位置に復帰させてもよい。
このような車両の停止時に、仮に盗難者が電気配線を直結して違法にエンジン59を起動し、流体ポンプ56を作動させるとともに、切換弁55を切換えると、いずれか一方、例えば主通路13に流体ポンプ56から吐出された高圧流体が供給されるとともに、カウンターバランス弁15が第1位置Dに切換わるが、このとき、主通路13に供給された高圧流体は通過抵抗の小さな防止切換弁65、接続通路66を通じて残り他方の主通路14に流出し、その後、タンク57に戻される。これにより、一方および他方の主通路13、14の内圧はあまり上昇せず、大きな負荷が作用している流体モータ11は回転が簡単かつ確実に阻止される。このように電気配線が直結され違法にエンジン59が作動されても、車両(建設機械)が盗難に遭うことはない。
なお、盗難に遭うことのなかった車両を、再び走行させるには、スプール75に対し前記復帰ロッドを用いて押付力を付与し、防止切換弁65を開位置から閉位置に切換える。このとき、復帰ロッドを前述のように特殊形状とすることで、防止切換弁65の閉位置への復帰が簡単に行われないようにしている。そして、前述と同様にエンジン59を起動し、流体ポンプ56から高圧流体を主通路13、14のいずれか一方に吐出する。このとき、防止切換弁65は閉位置であるため、高圧流体は接続通路66を通じて残り他方の主通路13、14に流出することはなく、これにより、流体モータ11は通常と同様に作動し、車両(建設機械)は走行する。
図4はこの発明の実施例2を示す図である。この実施例においては、実施例1における防止切換弁65、接続通路66およびパイロット経路64を省略する代わりに、前記ブレーキ通路33の途中に開位置と閉位置との間で切換る防止切換弁83を介装するとともに、この防止切換弁83と前述した切換弁68とを接続するパイロット経路84を設けている。
そして、この防止切換弁83が開位置のときには、カウンターバランス弁15によって高圧側主通路13または14から取り出された高圧流体はブレーキ通路33を通り、ネガティブブレーキ31へと供給されるが、このとき、該ネガティブブレーキ31は流体モータ11に対するブレーキ力を解除する。一方、切換弁68が供給位置に切換えられると、アキュムレータ67からの高圧流体(閉信号)が流体通路69、パイロット経路84を通じて防止切換弁83に供給され、該防止切換弁83を閉位置に切換える。
この結果、ネガティブブレーキ31内の流体が防止切換弁83を通じてドレン路34へと流出し、これにより、ネガティブブレーキ31は流体モータ11にブレーキ力を付与する。このとき、カウンターバランス弁15によって高圧側主通路13または14から高圧流体が取り出されても、該高圧流体はブレーキ通路33の途中に介装された閉位置の防止切換弁83により遮断され、ネガティブブレーキ31に供給されることはない。
そして、運転者がエンジン59を切って流体ポンプ56の作動を停止させた後、車両から離れるときには、切換弁68を供給位置に切換える。これにより、防止切換弁83は、アキュムレータ67から高圧流体がパイロット経路84を通じて防止切換弁83に供給されることで、閉位置に切換わる。
その後、仮に盗難者が電気配線を直結して違法にエンジン59を作動させるとともに、切換弁55を切換えて、例えば、一方の主通路13に流体ポンプ56から吐出された高圧流体を供給し、これにより、流体モータ11を作動させようとしても、防止切換弁83がが閉位置に切換わっているため、主通路13内の高圧流体はネガティブブレーキ31に供給されることはない。これにより、ネガティブブレーキ31は流体モータ11に対しブレーキ力を付与し続け、これにより、流体モータ11の作動が簡単かつ確実に阻止され、車両(建設機械)が盗難に遭うことはない。なお、車両を再び走行させるには、前記復帰ロッドを用いて、防止切換弁83を閉位置から開位置に切換えればよい。なお、他の構成、作用は前記実施例1と同様である。
図5はこの発明の実施例3を示す図である。この実施例においては、実施例1における防止切換弁65、接続通路66およびパイロット経路64を省略する代わりに、前記カウンターバランス弁15のスプール18に高圧側主通路13、14から高圧流体を導く一対のパイロット通路26、28の途中に開位置と閉位置との間で切換る防止切換弁88を介装するとともに、この防止切換弁88と前述した切換弁68とを接続するパイロット経路89を設けている。
そして、この防止切換弁88が開位置のときには、例えば、高圧側のパイロット通路26からの高圧流体によりスプール18が移動して、カウンターバランス弁15が第1位置Dに切換わっているため、流体ポンプ56から主通路13に吐出された高圧流体は流体モータ11まで導かれる一方、流体モータ11から流出した低圧流体は主通路14を通じてタンク57に排出される。このとき、カウンターバランス弁15によって取り出された高圧流体はブレーキ通路33を通り、ネガティブブレーキ31へと供給されるため、該ネガティブブレーキ31は流体モータ11に対するブレーキ力を解除する。
一方、切換弁68が供給位置に切換えられると、アキュムレータ67からの高圧流体(閉信号)は流体通路69、パイロット経路89を通じて防止切換弁88に供給され、該防止切換弁88を閉位置に切換える。この結果、パイロット通路26、28は途中で遮断されてカウンターバランス弁15のスプール18には高圧流体は導かれず、カウンターバランス弁15はスプリング16、17の付勢力により中立位置Cに復帰する。これにより、流体ポンプ56から高圧流体が主通路13または14に供給されても、流体モータ11からの低圧戻り流体は、中立位置Cのカウンターバランス弁15およびチェック弁22とによってタンク57への流出が遮断されるので、該流体モータ11が回転することはない。
また、このとき、ブレーキ通路33には高圧流体は供給されないため、ネガティブブレーキ31は流体モータ11にブレーキ力を付与し続け、流体モータ11の回転をさらに確実に停止させる。なお、防止切換弁88を閉位置から開位置に切換えるには、前述と同様に復帰ロッドを用いればよい。そして、運転者がエンジン59を切って流体ポンプ56の作動を停止させた後、車両から離れるときに、前記切換弁68を供給位置に切換えると、防止切換弁88は、アキュムレータ67から高圧流体がパイロット経路89を通じて防止切換弁88に供給されることで、閉位置に切換わる。
その後、仮に盗難者が電気配線を直結して違法にエンジン59、流体ポンプ56を作動させるとともに切換弁55を切換え、いずれか一方の主通路、例えば主通路13に高圧流体を供給して流体モータ11を回転させようとしても、閉位置に切換わっている防止切換弁88により前記主通路13内の高圧流体はパイロット通路26を通じてカウンターバランス弁15のスプール18に導かれることはなく、この結果、カウンターバランス弁15のスプール18は中立位置Cを保持し続けることとなり、主通路13、14内での流体の流れが阻止される。しかも、主通路13内の高圧流体はネガティブブレーキ31に供給されることはないため、ネガティブブレーキ31は流体モータ11にブレーキ力を付与し続ける。このようなことから流体モータ11の作動が簡単かつ確実に阻止され、車両(建設機械)は盗難に遭うことはない。
なお、前述の実施例3においては、防止切換弁88が閉位置のとき、防止切換弁88よりカウンターバランス弁15側のパイロット通路26、28および防止切換弁88より主通路13、14側のパイロット通路26、28の全てを遮断していたが、図6に示すように、防止切換弁88よりカウンターバランス弁15側のパイロット通路26、28同士および防止切換弁88より主通路13、14側のパイロット通路26、28同士を閉位置の防止切換弁88によって互いに連通するようにしてもよい。
このようにすれば、防止切換弁88よりカウンターバランス弁15側のパイロット通路26、28内の圧力が等圧となるため、カウンターバランス弁15は確実に中立位置Cに復帰するとともに、防止切換弁88より主通路13、14側のパイロット通路26、28が実施例1と同様に主通路13、14同士を連通するバイパス通路として機能する。なお、他の構成、作用は前記実施例1と同様である。
図7はこの発明の実施例4を示す図である。この実施例においては、実施例1におけるアキュムレータ67、切換弁68および流体通路69を省略する代わりに、3位置切換弁95を設けている。この切換弁95は左側位置P、中間位置Qおよび右側位置Rに切換わることができるとともに、前記タンク57と供給通路98、排出通路99を通じて接続されている。前記供給通路98の途中にはエンジン93に連結された流体ポンプ94が介装され、この流体ポンプ94からは制御弁50を高速位置Kに切換える所定圧、例えば、5MPaの高圧流体が吐出される。
100は前記所定圧より高圧で、開信号としての設定圧、例えば、10MPaの高圧流体が貯蔵されたアキュムレータであり、このアキュムレータ 100と切換弁95とは流体通路97を通じて接続されている。96は前記設定圧の高圧流体が導かれたとき、排出位置(閉位置)から供給位置(開位置)に切換わるパイロット制御弁であり、このパイロット制御弁96は制御弁50および切換弁95に途中で二股に分岐した制御通路52を通じて接続されるとともに、導かれる高圧流体の圧力が設定圧未満となると、スプリング 101の付勢力により排出位置(閉位置)に切換わる。
そして、前記切換弁95が左側位置Pに切換わると、制御通路52がタンク圧となって制御弁50が低速位置Lに切換わるとともに、パイロット制御弁96が排出位置(閉位置)に切換わり、また、前記切換弁95が中間位置Qに切換わると、制御通路52が所定圧となって、制御弁50は高速位置Kに切換わるが、パイロット制御弁96は排出位置(閉位置)を維持する。さらに、前記切換弁95が右側位置Rに切換わると、制御通路52が設定圧となって、制御弁50が高速位置Kに切換わるとともに、パイロット制御弁96が供給位置(開位置)に切換わる。
このように、パイロット制御弁96が供給位置(開位置)に切換わると、制御通路52内に導かれた設定圧の高圧流体は、パイロット制御弁96と防止切換弁65とを接続するパイロット経路64を通じて防止切換弁65に供給され、該防止切換弁65を開位置に切換える。このようにパイロット制御弁96を介してパイロット経路64と制御通路52とを接続したので、パイロット制御弁96より先のパイロット経路が不要となり、この結果、構造が簡単になるとともに制作費を安価とすることができる。なお、他の構成、作用は前記実施例1と同様である。
図8はこの発明の実施例5を示す図である。この実施例においては、実施例1における切換弁55、アキュムレータ67、切換弁68および流体通路69を省略する代わりに、切換弁 105を設けている。この切換弁 105は開位置と閉位置との間で切換わることができるとともに、接続通路 106、 107を介して前記一対の主通路13、14にそれぞれ接続されている。 108は開信号としての高圧流体が貯蔵されたアキュムレータであり、このアキュムレータ 108と切換弁 105とは流体通路 109を通じて接続されている。
110、 111は供給位置(開位置)と排出位置(閉位置)との間で切換わることができる一対の供給切換弁であり、これら供給切換弁 110、 111は、主通路13、14にパイロット通路 113、 114を介してそれぞれ接続されるとともに、スプリング 115、 116の付勢力により排出位置(閉位置)に切換わることができる。また、前記供給切換弁 110は供給通路 112によって供給切換弁 111に、パイロット経路64によって防止切換弁65にそれぞれ連結されている。 117は前記切換弁55の代わりに設けられた4ポート3位置切換弁であり、この切換弁 117と流体ポンプ56およびタンク57とは供給通路60、排出通路61を通じてそれぞれ接続されている。
そして、切換弁 105が閉位置にあるときには、高圧側主通路13または14から高圧流体が供給された一方の供給切換弁 110または 111は供給位置(開位置)に切換わっているが、残り他方の供給切換弁 110または 111は排出位置(閉位置)を維持しているためパイロット経路64への高圧流体の流入が阻止される。一方、切換弁 117を中立位置に切換えた後、前記切換弁 105を開位置に切換えると、前記一対の主通路13、14の双方に開信号としての同圧、例えば10MPa以上の高圧流体がアキュムレータ 108から供給されるとともに、パイロット通路 113、 114にも前記高圧流体が供給され、供給切換弁 110、 111は共に供給位置(開位置)に切換わる。
このようにして一対の供給切換弁 110、 111が共に供給位置(開位置)に切換わると、パイロット通路 114内に導かれた高圧流体は、供給通路 112、パイロット経路64を通じて防止切換弁65に供給され、該防止切換弁65を開位置に切換える。このとき、主通路13、14、パイロット経路64には前記高圧が閉じ込められ、防止切換弁65は開位置を維持する。このように一対の供給切換弁 110、 111を介してパイロット経路64と主通路13、14とを接続し、防止切換弁65を切換えるための高圧流体を主通路13、14から取り出すようにしたので、特別な高圧源が不要となり、この結果、構造が簡単になるとともに制作費を安価とすることができる。なお、他の構成、作用は前記実施例1と同様である。
図9はこの発明の実施例6を示す図である。この実施例においては、実施例5における切換弁 105、接続通路 106、 107、アキュムレータ 108および流体通路 109を省略する代わりに、カウンターバランス弁15と切換弁 117との間の前記主通路13、14に給排位置と供給位置との間で切換わる切換弁 120を介装するとともに、この切換弁 120と前述したタンク57とを接続し、途中にリリーフ弁 122が介装されたリリーフ通路 121を設けている。123は切換弁 117と切換弁 120との間の主通路13、14を連結する連結通路 124の途中に介装された選択弁であり、この選択弁 123と切換弁 120とは選択通路 125を通じて接続されている。
そして、前記切換弁 120が給排位置にあるときには、主通路13、14から選択弁 123によって選択されて取り出された高圧流体はリリーフ弁 122に導かれることはない。一方、高圧側主通路13または14から高圧流体が供給された供給切換弁 110または 111は供給位置(開位置)に切換わっているが、残りの供給切換弁 110または 111は排出位置(閉位置)を維持しているため、パイロット経路64への高圧流体の流入が阻止される。
この状態で切換弁 120を供給位置に切換えると、選択弁 123によって選択された高圧流体は選択通路 125を通じて主通路13、14の双方およびリリーフ通路 121に導かれるが、このとき、これら主通路13、14、リリーフ通路 121内の圧力はリリーフ弁 122により設定された設定圧となる。このようにして前記一対の主通路13、14の双方に開信号としての同圧(設定圧)、例えば10MPa以上の高圧流体が作動中の流体ポンプ56から供給されると、供給切換弁 110、 111は共に供給位置(開位置)に切換わる。
このようにして一対の供給切換弁 110、 111が共に供給位置(開位置)に切換わると、パイロット通路 114内に導かれた高圧流体は、供給通路 112、パイロット経路64を通じて防止切換弁65に供給され、該防止切換弁65を開位置に切換える。その後、切換弁 117を中立位置に切換えるとともに、エンジン59、流体ポンプ56を停止させると、前記設定圧が主通路13、14、パイロット経路64に閉じ込められ、防止切換弁65は開位置を維持する。
このように供給切換弁 110、 111を介してパイロット経路64と主通路13、14とを接続し、防止切換弁65を切換えるための高圧流体を主通路13、14から取り出すようにしたので、特別な高圧源が不要となり、この結果、構造が簡単になるとともに制作費を安価とすることができる。なお、他の構成、作用は前記実施例5と同様である。
なお、前述の実施例においては、防止切換弁65、83、88を開位置に切換える開信号として、アキュムレータ67からパイロット経路64、84、89を通じて供給される高圧流体を用いたが、この発明においては、防止切換弁を電磁弁から構成するとともに、開信号としてパイロット経路を通じて付与される電気信号を用いてもよい。また、前述の実施例においては、防止切換弁65、83、88を閉位置に復帰させるために操作手段として特殊形状の復帰ロッドを用いたが、この発明においては、防止切換弁を付勢するスプリングを設け、防止切換弁に対して開信号が付与されなくなったとき、該スプリングにより防止切換弁を開位置から閉位置に自動復帰させるようにしてもよい。
この発明は、建設機械等の車両の盗難防止を図ることができる走行駆動用流体回路に適用できる。
この発明の実施例1を示す回路図である。 その防止切換弁近傍の正面断面図である。 防止切換弁の作動を説明する図2と同様の正面断面図である。 この発明の実施例2を示す回路図である。 この発明の実施例3を示す回路図である。 この発明の実施例3の改良例を示す回路図である。 この発明の実施例4を示す回路図である。 この発明の実施例5を示す回路図である。 この発明の実施例6を示す回路図である。
符号の説明
11…流体モータ 12…容量可変部材
13、14…主通路 15…カウンターバランス弁
18…スプール 26、28…パイロット通路
31…ネガティブブレーキ 33…ブレーキ通路
40…ピストン 50…制御弁
52…制御通路 55、117…切換弁
56…流体ポンプ 57…タンク
64、84、89…パイロット経路 65、83、88…防止切換弁
66…接続通路 96…パイロット制御弁
110、111…供給切換弁

Claims (5)

  1. 流体ポンプおよびタンクに接続された切換弁と、車両を駆動する流体モータと前記切換弁とを接続し、切換弁が切換えられることで流体モータに流体を給排する一対の主通路と、前記一対の主通路の途中に介装され、流体モータがポンプ作用を行ったとき、高圧側主通路を流れる流体を制限するカウンターバランス弁と、ブレーキ通路を通じて高圧流体が供給されていないときには流体モータにブレーキ力を付与する一方、高圧側主通路から選択された高圧流体が供給されると、流体モータに対するブレーキ力を解除するネガティブブレーキとを備えた走行駆動用流体回路において、前記一対の主通路を接続するとともに、途中に開位置と閉位置との間で切換わる防止切換弁が介装された接続通路を設ける一方、流体ポンプの作動を停止させるとき、前記防止切換弁に開信号を付与して開位置に切換えるパイロット経路を設けたことを特徴とする走行駆動用流体回路。
  2. 流体ポンプおよびタンクに接続された切換弁と、車両を駆動する流体モータと前記切換弁とを接続し、切換弁が切換えられることで流体モータに流体を給排する一対の主通路と、前記一対の主通路の途中に介装され、流体モータがポンプ作用を行ったとき、高圧側主通路を流れる流体を制限するカウンターバランス弁と、ブレーキ通路を通じて高圧流体が供給されていないときには流体モータにブレーキ力を付与する一方、高圧側主通路から選択された高圧流体が供給されると、流体モータに対するブレーキ力を解除するネガティブブレーキとを備えた走行駆動用流体回路において、前記ブレーキ通路の途中に開位置と閉位置との間で切換わる防止切換弁を介装するとともに、流体ポンプの作動を停止させるとき、防止切換弁に閉信号を付与して閉位置に切換えるパイロット経路を設けたことを特徴とする走行駆動用流体回路。
  3. 流体ポンプおよびタンクに接続された切換弁と、車両を駆動する流体モータと前記切換弁とを接続し、切換弁が切換えられることで流体モータに流体を給排する一対の主通路と、前記一対の主通路の途中に介装され、流体モータがポンプ作用を行ったとき、高圧側主通路を流れる流体を制限するカウンターバランス弁と、ブレーキ通路を通じて高圧流体が供給されていないときには流体モータにブレーキ力を付与する一方、高圧側主通路から選択された高圧流体が供給されると、流体モータに対するブレーキ力を解除するネガティブブレーキとを備えた走行駆動用流体回路において、前記カウンターバランス弁のスプールに主通路から高圧流体を導く一対のパイロット通路の途中に開位置と閉位置との間で切換わる防止切換弁を介装するとともに、流体ポンプの作動を停止させるとき、防止切換弁に閉信号を付与して閉位置に切換えるパイロット経路を設けたことを特徴とする走行駆動用流体回路。
  4. 前記流体モータを、ピストンの移動により容量可変部材の位置を変化させることで回転速度を2段階に切換えることができる容量可変型流体モータから構成するとともに、制御通路を通じて所定圧の高圧流体が供給されたとき、切換わって前記高圧側主通路から選択された高圧流体をピストンに導く制御弁を設け、さらに、制御通路と前記パイロット経路との間に、所定圧より高圧である設定圧の高圧流体が前記制御通路に供給されたとき、開位置となるパイロット制御弁を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の走行駆動用流体回路。
  5. 前記一対の主通路の双方に高圧流体が供給されたとき、これら主通路内の高圧により共に開位置となって主通路内の高圧を前記パイロット経路に供給する一対の供給切換弁を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の走行駆動用流体回路。
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