JP2019060373A - 液圧モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液圧モータ制御装置の製造コストを低減する。【解決手段】液圧モータ制御装置は、斜板を駆動してピストンモータの容積を変化させる一対の切換アクチュエータ,に給排される作動油の流れを制御する容積切換バルブ30を備え、容積切換バルブ30は、収容孔33に開口し切換アクチュエータに給排される作動油が導かれる第1制御ポート31dと、収容孔33に開口し切換アクチュエータに給排される作動油が導かれる第2制御ポート31eと、収容孔33に開口しタンクに連通するドレンポート31cと、を有し、ドレンポート31cは、スプール40の移動方向において第1制御ポート31dと第2制御ポート31eの間に設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、斜板の傾転角度に応じて押しのけ容積が変化するピストンモータを制御する液圧モータ制御装置に関するものである。
特許文献1には、斜板の傾転角度に応じて押しのけ容積が変化するピストンモータを制御する液圧モータ制御装置であって、ピストンモータの押しのけ容積を変えるための一対の切換アクチュエータと、切換アクチュエータに導かれる作動油圧を切り換える容積切換バルブと、を備えるものが開示されている。
特開2016−44690号公報
一対のアクチュエータによってピストンモータの容積を変える液圧モータ制御装置では、一対のアクチュエータに作動液を導く通路と、作動液を排出する通路と、がそれぞれ形成される。
作動液が通過する通路が多いほど、加工工数が増加すると共に装置の大型化を招く。このような加工工数の増加や装置の大型化は、製造コストの増加の原因となる。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、液圧モータ制御装置における製造コストを低減することを目的とする。
第1の発明は、斜板の傾転角度に応じて押しのけ容積が変化するピストンモータを制御する液圧モータ制御装置であって、斜板を駆動してピストンモータの容積を変化させる第1アクチュエータ及び第2アクチュエータに給排される作動液の流れを制御する容積切換バルブを備え、容積切換バルブは、バルブハウジングと、バルブハウジングに形成される収容孔と、収容孔に摺動自在に収容されるスプールと、スプールの一端に臨みパイロット圧が導かれるパイロット室と、パイロット室のパイロット圧に抗してスプールを付勢する付勢部材と、収容孔に開口し第1アクチュエータに給排される作動液が導かれる第1制御ポートと、収容孔に開口し第2アクチュエータに給排される作動液が導かれる第2制御ポートと、収容孔に開口しタンクに連通するドレンポートと、を有し、ドレンポートは、スプールの移動方向において第1制御ポートと第2制御ポートの間に設けられ、スプールの位置に応じて、収容孔を通じて第1制御ポート及び第2制御ポートに連通することを特徴とする。
第1の発明では、ドレンポートは、第1制御ポートと第2制御ポートの間に配置され、スプールの位置に応じて、収容孔を通じて第1制御ポートと第2制御ポートに連通する。これにより、スプールやバルブハウジングに通路を別途形成することなく、第1制御ポートと第2制御ポートの両方の作動液をドレンポートに導くことができ、ドレンポートを共通化することができる。よって、液圧モータ制御装置における通路を削減することができる。
第2の発明は、ピストンモータに接続され、ピストンモータに給排される作動液が導かれる第1主通路及び第2主通路をさらに備え、容積切換バルブは、第1主通路に連通し、収容孔に開口する第1供給ポートと、第2主通路に連通し、収容孔に開口する第2供給ポートと、をさらに有し、第1供給ポートは、第1制御ポートに対してドレンポートとは反対側に設けられ、第2供給ポートは、第2制御ポートに対してドレンポートとは反対側に設けられることを特徴とする。
第3の発明は、容積切換バルブが、パイロット室にパイロット圧が導かれていない状態の第1ポジションと、パイロット室にパイロット圧が導かれた状態の第2ポジションと、を有し、第1ポジションでは、第1制御ポートと第1供給ポートとの連通が遮断されると共に、第2制御ポートと第2供給ポートとの連通が遮断され、第2ポジションでは、第1制御ポートと第1供給ポートとが連通すると共に、第2制御ポートと第2供給ポートとが連通し、ドレンポートは、第1ポジションにおいて、第1制御ポート及び第2制御ポートの両方に連通され、第2ポジションにおいて、第1制御ポート及び第2制御ポートの両方と連通が遮断されることを特徴とする。
第4の発明は、スプールの他端に臨み付勢部材を収容する付勢室をさらに備え、スプールには、付勢室とドレンポートとを常時連通する内部通路が設けられることを特徴とする。
第4の発明では、付勢室の作動液をドレンポートに排出することができるため、付勢室の圧籠りを防止することができる。
本発明によれば、液圧モータ制御装置の製造コストを低減することができる。
本発明の実施形態に係る液圧モータ制御装置の液圧回路図である。 本発明の実施形態に係る液圧モータ制御装置の容積切換バルブを示す断面図であり、低速ポジションである状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る液圧モータ制御装置の容積切換バルブを示す断面図であり、高速ポジションである状態を示す図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態に係る液圧モータ制御装置100について説明する。
図1は、油圧ショベル等の作業機に搭載される液圧モータユニット101の液圧回路図である。液圧モータユニット101は、図示しない作業機の走行装置を制御するものである。
液圧モータユニット101は、斜板2の傾転角度に応じて押しのけ容積が変化するピストンモータ1と、ピストンモータ1の作動を制御する液圧モータ制御装置100と、を備える。
ピストンモータ1は、モータポートM1,M2へ選択的に供給される作動油(作動液)によって正方向または逆方向に回転作動する斜板式液圧ピストンモータである。ピストンモータ1は、斜板2の傾転角度を切り換える一対の切換アクチュエータ20,21と、斜板2を付勢する斜板スプリング3と、を有する。切換アクチュエータ20が第1アクチュエータに相当し、切換アクチュエータ21が第2アクチュエータに相当する。
ピストンモータ1の容量は、斜板2の傾転角度が最大になったときに最大となり、斜板2の傾転角度が最小になったときに最小となる。斜板スプリング3は、斜板2の傾転角度を大きくする方向に斜板2を付勢する。切換アクチュエータ20,21は、斜板2の傾転角度を小さくする方向に伸張する。すなわち、斜板2の傾転角度は、斜板スプリング3の付勢力と切換アクチュエータ20,21の推力とに応じて変化する。ピストンモータ1の出力軸(図示省略)の回転は、減速機等を介して作業機の駆動輪へ伝達される。
液圧モータ制御装置100は、ピストンモータ1の作動を許容するとともにピストンモータ1の停止状態を保持するカウンタバランスバルブ10と、斜板2の傾転角度を切り換えて押しのけ容積を変化させピストンモータ1の作動速度を切り換える容積切換バルブ30と、ピストンモータ1に接続され作動油が流通する第1主通路4及び第2主通路5と、を備える。ここで、押しのけ容積とは、ピストンモータ1が1回転当たりに押しのける幾何学的容積である。
液圧モータ制御装置100は、外部と連通する複数のポートP1,P2,T,Psを有している。給排ポートP1,P2には、作動油を加圧して供給するポンプ50が接続される。タンクポートTには、作動油を貯留するタンク51が接続される。パイロット給排ポートPsには、図示しないパイロット圧供給源が接続される。また、給排ポートP1は、第1主通路4を介してピストンモータ1のモータポートM1に接続される。給排ポートP2は、第2主通路5を介してピストンモータ1のモータポートM2に接続される。
液圧モータ制御装置100とポンプ50との間には、ポンプ50から供給される作動油をいずれの給排ポートP1,P2に導くかを切り換える走行制御バルブ52が介装されている。走行制御バルブ52は、ピストンモータ1を正回転させる正回転ポジション52Aと、ピストンモータ1を停止させる停止ポジション52Bと、ピストンモータ1を逆回転させる逆回転ポジション52Cと、を有する。走行制御バルブ52の位置は、オペレータが操作レバー53を操作することによって切り換えられる。この操作により、作業機は、前進,後進または停止する。
カウンタバランスバルブ10は、公知の構成を採用することができるため、詳細な説明および詳細な図示を省略する。
容積切換バルブ30は、切換アクチュエータ20,21への作動油の供給と排出を切り換える5ポート2ポジションのスプールバルブである。
容積切換バルブ30は、第1分岐通路6を通じてモータポートM1側の第1主通路4と連通する第1供給ポート31aと、第2分岐通路7を通じてモータポートM2側の第2主通路5と連通する第2供給ポート31bと、ドレン通路8を通じてタンクポートTと連通するドレンポート31cと、絞り24が設けられる第1切換通路22を通じて切換アクチュエータ20と連通する第1制御ポート31dと、絞り25が設けられる第2切換通路23を通じて切換アクチュエータ21と連通する第2制御ポート31eと、を有する。
容積切換バルブ30は、さらに、パイロット給排ポートPsからパイロット圧が導かれるパイロット室34と、パイロット圧に抗して後述するスプール40を付勢する付勢部材としてのスプリング35と、を有する。
パイロット給排ポートPsからパイロット室34に供給されるパイロット圧は、作業機の走行速度を低速と高速とに切り換える速度切換レバー(図示せず)がオペレータによって高速側に操作された場合にパイロット圧供給源から供給され、操作レバーが低速側にある場合は供給されない。
容積切換バルブ30は、第1ポジションとしての低速ポジション30Aと、第2ポジションとしての高速ポジション30Bと、を有する。
スプリング35による付勢力は、容積切換バルブ30が低速ポジション30Aに位置するように作用する。低速ポジション30Aでは、第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eの両方が、ドレンポート31cに連通する。また、低速ポジション30Aでは、第1制御ポート31dと第1供給ポート31aとの連通が遮断されると共に、第2制御ポート31eと第2供給ポート31bとの連通が遮断される。
一方、パイロット室34に導かれるパイロット圧による推力は、容積切換バルブ30が高速ポジション30Bに位置するように作用する。高速ポジション30Bでは、第1制御ポート31dと第1供給ポート31aとが連通すると共に、第2制御ポート31eと第2供給ポート31bとが連通する。また、高速ポジション30Bでは、ドレンポート31cは、第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eの両方に対して、連通が遮断される。
次に、容積切換バルブ30の作動について説明する。
作業機が走行中であって、図示しない速度切換レバーがオペレータによって高速側に操作されていない場合、パイロット室34にパイロット圧が導かれないため、スプリング35による付勢力により、容積切換バルブ30の位置は低速ポジション30Aに保持される。このとき、各切換アクチュエータ20,21はそれぞれ第1切換通路22または第2切換通路23を通じてタンクポートTと連通する。このため、切換アクチュエータ20,21は、斜板スプリング3の付勢力により収縮する。斜板スプリング3の付勢力によって斜板2の傾転角度が最大となるとピストンモータ1の容量は最大となり、ピストンモータ1は低速で作動する。この結果、作業機の走行速度は低速となる。
一方、速度切換レバーがオペレータによって高速側に操作された場合、パイロット室34にはパイロット圧が導かれる。パイロット室34に導かれるパイロット圧による推力が、スプリング35による付勢力を上回ると、容積切換バルブ30は高速ポジション30Bに切り換わる。このとき、切換アクチュエータ20は第1切換通路22及び第1分岐通路6を通じて第1主通路4と連通し、切換アクチュエータ21は第2切換通路23及び第2分岐通路7を通じて第2主通路5と連通する。作業機の走行中では、第1主通路4または第2主通路5のいずれか一方には、ポンプ50から吐出された作動油が導かれる。このため、切換アクチュエータ20,21のいずれか一方は、ポンプ50から吐出された作動油が第1主通路4または第2主通路5を通じて導かれ、斜板スプリング3の付勢力に抗して伸張する。切換アクチュエータ20,21の推力によって、斜板2の傾転角度が最小となるとピストンモータ1の容量は最小となり、ピストンモータ1は高速で作動する。この結果、作業機の走行速度は高速となる。
容積切換バルブ30の位置が急速に切り換わると、斜板2の傾転角度が急激に変化し、ピストンモータ1の作動速度が急激に変化する。このような変化は、作業機の走行速度の変化にも影響し、オペレータに走行速度の急激な変化による衝撃を与えるおそれがある。本実施形態では、第1切換通路22及び第2切換通路23にそれぞれ設けられた絞り24,25によって切換アクチュエータ20,21に出入する作動油の流れに抵抗が付与される。このため、切換アクチュエータ20,21の収縮及び伸張動作が緩慢となり、ピストンモータ1の変速に起因する衝撃は緩和される。
次に、図2及び図3を参照し、容積切換バルブ30の具体的構造について説明する。
容積切換バルブ30は、バルブハウジング32と、バルブハウジング32に形成される収容孔33と、収容孔33に摺動自在に収容されるスプール40と、を有する。
バルブハウジング32は、液圧モータ制御装置100のボディと共通に使用される。なお、これに限らず、バルブハウジング32は、液圧モータ制御装置100のボディと別に設けられてもよい。
収容孔33は、両端がバルブハウジング32の表面に開口する貫通孔である。収容孔33の両端の開口は、第1キャップ37及び第2キャップ38によって封止される。
第1供給ポート31a、第2供給ポート31b、及びドレンポート31c、第1制御ポート31d、第2制御ポート31eは、それぞれ収容孔33の内周面に環状の溝として形成されて、収容孔33に開口する。
ドレンポート31cは、図中左右方向であるスプール40の移動方向(スプール40の軸方向)において、第1制御ポート31dと第2制御ポート31eの間に位置するように設けられる。また、第1供給ポート31aは、第1制御ポート31dに対してドレンポート31cとは反対側に設けられる。第2供給ポート31bは、第2制御ポート31eに対してドレンポート31cとは反対側に設けられる。このように、第1供給ポート31a及び第2供給ポート31bは、ドレンポート31cを中心として第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eよりも外側に設けられる。つまり、これらのポートは、スプール40の移動方向に沿って、第2供給ポート31b、第2制御ポート31e、ドレンポート31c、第1制御ポート31d、第1供給ポート31aの順で図中左側から右側へ並んで設けられる。
パイロット室34は、スプール40の一端と第1キャップ37との間に区画され、スプール40の一端に臨んでいる。パイロット室34には、収容孔33の内周面に環状の溝として形成されるパイロットポート34aが連通する。また、スプール40の他端と第2キャップ38との間には、スプリング35を収容する付勢室としてのばね室36が区画される。
スプール40は、収容孔33の内周面に摺接する第1〜第4ランド部41a,41b,41c,41dを有する。第1ランド部41aと第2ランド部41bの間、第2ランド部41bと第3ランド部41cの間、第3ランド部41cと第4ランド部41dの間には、それぞれスプール40の外周面に環状に形成される第1〜第3環状溝42a,42b,42cが設けられる。
第1キャップ37側のスプール40の端部には、第1キャップ37に当接する当接部43が設けられる。当接部43は、第1キャップ37に当接することでスプール40のそれ以上の移動を規制するストッパとして機能する。当接部43は、第1キャップ37に対向する端面に形成され径方向に延びるスリット43aを有する。また、当接部43は、外径が第1ランド部41aよりも小さく形成される。これにより、当接部43と第1キャップ37とが当接した状態であっても、パイロットポート34aから導かれるパイロット圧が、当接部43と第1ランド部41aとの間の段差面43b及びスリット43aに作用して、パイロット圧による推力がスプール40に作用する。
スプール40の他端面には、スプリング35の一端を収容する収容凹部44が形成される。スプリング35の他端は、第2キャップ38に着座する。収容凹部44は、ばね室36の一部を構成する。
スプール40には、収容凹部44とドレンポート31cとを連通する内部通路45がさらに形成される。内部通路45は、スプール40の軸心に形成され収容凹部44に連通する軸方向通路45aと、軸方向通路45aと第2環状溝42bとを連通する径方向通路45bと、を有する。後述するように、第2環状溝42bはドレンポート31cと常時連通する。よって、径方向通路45bを第2環状溝42bと連通するように形成することで、スプール40の位置に関わらず収容凹部44をドレンポート31cに常時連通させることができる。これにより、ばね室36内に作動油が漏れ出しても、内部通路45を通じてばね室36内の作動油をドレンポート31cに排出することができる。よって、ばね室36内での作動油の圧籠りが防止される。
パイロット室34にパイロット圧が導かれない状態では、図2に示すように、スプール40は、スプリング35の付勢力によって当接部43が第1キャップ37に当接した状態に保持される。よって、容積切換バルブ30は、低速ポジション30Aとなる。
この状態では、第1制御ポート31dと第1供給ポート31aとの連通が、スプール40の第2ランド部41bによって遮断される。また、第2制御ポート31eと第2供給ポート31bの連通が、スプール40の第4ランド部41dによって遮断される。さらに、第1制御ポート31dが第2環状溝42bを通じてドレンポート31cに連通すると共に、第2制御ポート31eが第3環状溝42cを通じてドレンポート31cに連通する。このように、容積切換バルブ30が低速ポジション30Aに位置する状態では、第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eの両方が、収容孔33の内部を通じて一つのドレンポート31cに連通する。
パイロット室34にパイロット圧が導かれると、スプール40のスリット43a及び段差面43bにパイロット圧が作用する。これにより、スプール40は、図3に示すように、端部が第2キャップ38に当接するまで、スプリング35の付勢力に抗して図中左方向に移動する。よって、容積切換バルブ30は、高速ポジション30Bとなる。
この状態では、第1制御ポート31dと第1供給ポート31aとが、スプール40の第1環状溝42aを通じて連通する。また、第2制御ポート31eと第2供給ポート31bとが、スプール40の第3環状溝42cを通じて連通する。また、第1制御ポート31dとドレンポート31cとは、スプール40の第2ランド部41bによって連通が遮断される。さらに、第2制御ポート31eとドレンポート31cとは、スプール40の第3ランド部41cによって連通が遮断される。なお、この状態においても、スプール40の第2環状溝42bは、ドレンポート31cに対向し連通しているため、内部通路45は第2環状溝42bを通じてドレンポート31cと連通する。
以上のように、容積切換バルブ30では、ドレンポート31cが第1制御ポート31dと第2制御ポート31eとの間に設けられるため、第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eの両方を、収容孔33の内部を通じて同じドレンポート31cに連通させることができる。また、ドレンポート31cと第1制御ポート31dとの間及びドレンポート31cと第2制御ポート31eとの間には、他のポートが設けられず、第1供給ポート31a及び第2供給ポート31bは、ドレンポート31cを中心として第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eよりも外側に設けられる。このため、バルブハウジング32やスプール40に別途通路を形成することなく、収容孔33の内部を通じて第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eがドレンポート31cに連通するように構成することが容易となる。よって、ドレンポート31cを共通化することができるため、バルブハウジング32には単一のドレンポート31cを設ければよい。容積切換バルブ30では、第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eのそれぞれに対応させてドレンポート31cを2つ設ける場合と比較して、1つ分のドレンポート31c及びこれに対応するドレン通路8といった油路を削減することができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
容積切換バルブ30では、ドレンポート31cが第1制御ポート31dと第2制御ポート31eとの間に設けられるため、第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eの両方を、収容孔33の内部を通じて同じドレンポート31cに連通させることができる。このように、一対の切換アクチュエータ20,21の作動油を排出するドレンポート31cを共通化することができるため、容積切換バルブ30における油路を削減することができる。したがって、液圧モータ制御装置100の製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
斜板2の傾転角度に応じて押しのけ容積が変化するピストンモータ1を制御する液圧モータ制御装置100は、斜板2を駆動してピストンモータ1の容積を変化させる一対の切換アクチュエータ20,21に給排される作動油の流れを制御する容積切換バルブ30を備え、容積切換バルブ30は、バルブハウジング32と、バルブハウジング32に形成される収容孔33と、収容孔33に摺動自在に収容されるスプール40と、スプール40の一端に臨みパイロット圧が導かれるパイロット室34と、パイロット室34のパイロット圧に抗してスプール40を付勢するスプリング35と、収容孔33に開口し切換アクチュエータ20に給排される作動油が導かれる第1制御ポート31dと、収容孔33に開口し切換アクチュエータ21に給排される作動油が導かれる第2制御ポート31eと、収容孔33に開口しタンク51に連通するドレンポート31cと、を有し、ドレンポート31cは、スプール40の移動方向において第1制御ポート31dと第2制御ポート31eの間に設けられ、スプール40の位置に応じて、収容孔33を通じて第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eに連通する。
この構成では、ドレンポート31cは、第1制御ポート31dと第2制御ポート31eの間に配置され、スプール40の位置に応じて、収容孔33を通じて第1制御ポート31dと第2制御ポート31eに連通する。これにより、スプール40やバルブハウジング32に通路を別途形成することなく、第1制御ポート31dと第2制御ポート31eの両方の作動油をドレンポート31cに導くことができる。よって、ドレンポート31cを共通化することができ、液圧モータ制御装置100における通路を削減することができる。したがって、液圧モータ制御装置100の製造コストを低減することができる。
また、液圧モータ制御装置100は、ピストンモータ1に接続され、ピストンモータ1に給排される作動油が導かれる第1主通路4及び第2主通路5をさらに備え、容積切換バルブ30は、第1主通路4に連通し、収容孔33に開口する第1供給ポート31aと、第2主通路5に連通し、収容孔33に開口する第2供給ポート31bと、をさらに有し、第1供給ポート31aは、第1制御ポート31dに対してドレンポート31cとは反対側に設けられ、第2供給ポート31bは、第2制御ポート31eに対してドレンポート31cとは反対側に設けられる。
また、液圧モータ制御装置100では、容積切換バルブ30は、パイロット室34にパイロット圧が導かれていない状態の低速ポジション30Aと、パイロット室34にパイロット圧が導かれた状態の高速ポジション30Bと、を有し、低速ポジション30Aでは、第1制御ポート31dと第1供給ポート31aとの連通が遮断されると共に、第2制御ポート31eと第2供給ポート31bとの連通が遮断され、高速ポジション30Bでは、第1制御ポート31dと第1供給ポート31aとが連通すると共に、第2制御ポート31eと第2供給ポート31bとが連通し、ドレンポート31cは、低速ポジション30Aにおいて、第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eの両方に連通され、高速ポジション30Bにおいて、第1制御ポート31d及び第2制御ポート31eの両方と連通が遮断される。
また、液圧モータ制御装置100は、スプール40の他端に臨みスプリング35を収容するばね室36をさらに備え、スプール40には、ばね室36とドレンポート31cとを常時連通する内部通路45が設けられる。
この構成では、ばね室36の作動油をドレンポート31cに排出することができるため、ばね室36の圧籠りを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、本発明の実施形態に係る液圧モータ制御装置100は、掘削装置や建設機械の運転台を旋回させる旋回装置の制御にも適用可能である。また、建設機械に限らず、農業用機械や船舶に設けられる回転駆動装置に適用してもよい。これらの装置において、オペレータが操作レバーを操作すると、装置は正転、逆転または停止する。
また、本実施形態では、作動液としての作動油を用いているが、これに代えて、例えば水溶性代替液等の作動流体を用いてもよい。
1…ピストンモータ、2…斜板、4…第1主通路、5…第2主通路、20…切換アクチュエータ(第1アクチュエータ)、21…切換アクチュエータ(第2アクチュエータ)、30…容積切換バルブ、30A…低速ポジション(第1ポジション)、30B…高速ポジション、31a…第1供給ポート、31b…第2供給ポート、31c…ドレンポート、31d…第1制御ポート、31e…第2制御ポート、32…バルブハウジング、33…収容孔、34…パイロット室、35…スプリング(付勢部材)、36…ばね室(付勢室)、40…スプール、45…内部通路、51…タンク、100…液圧モータ制御装置

Claims (4)

  1. 斜板の傾転角度に応じて押しのけ容積が変化するピストンモータを制御する液圧モータ制御装置において、
    前記斜板を駆動して前記ピストンモータの容積を変化させる第1アクチュエータ及び第2アクチュエータに給排される作動液の流れを制御する容積切換バルブを備え、
    前記容積切換バルブは、
    バルブハウジングと、
    前記バルブハウジングに形成される収容孔と、
    前記収容孔に摺動自在に収容されるスプールと、
    前記スプールの一端に臨みパイロット圧が導かれるパイロット室と、
    前記パイロット室のパイロット圧に抗して前記スプールを付勢する付勢部材と、
    前記収容孔に開口し前記第1アクチュエータに給排される作動液が導かれる第1制御ポートと、
    前記収容孔に開口し前記第2アクチュエータに給排される作動液が導かれる第2制御ポートと、
    前記収容孔に開口しタンクに連通するドレンポートと、を有し、
    前記ドレンポートは、前記スプールの移動方向において前記第1制御ポートと前記第2制御ポートの間に設けられ、前記スプールの位置に応じて、前記収容孔を通じて前記第1制御ポート及び前記第2制御ポートに連通することを特徴とする液圧モータ制御装置。
  2. 前記ピストンモータに接続され、前記ピストンモータに給排される作動液が導かれる第1主通路及び第2主通路をさらに備え、
    前記容積切換バルブは、
    前記第1主通路に連通し、前記収容孔に開口する第1供給ポートと、
    前記第2主通路に連通し、前記収容孔に開口する第2供給ポートと、をさらに有し、
    前記第1供給ポートは、前記第1制御ポートに対して前記ドレンポートとは反対側に設けられ、
    前記第2供給ポートは、前記第2制御ポートに対して前記ドレンポートとは反対側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の液圧モータ制御装置。
  3. 前記容積切換バルブは、前記パイロット室にパイロット圧が導かれていない状態の第1ポジションと、前記パイロット室にパイロット圧が導かれた状態の第2ポジションと、を有し、
    前記第1ポジションでは、前記第1制御ポートと前記第1供給ポートとの連通が遮断されると共に、前記第2制御ポートと前記第2供給ポートとの連通が遮断され、
    前記第2ポジションでは、前記第1制御ポートと前記第1供給ポートとが連通すると共に、前記第2制御ポートと前記第2供給ポートとが連通し、
    前記ドレンポートは、前記第1ポジションにおいて、前記第1制御ポート及び前記第2制御ポートの両方に連通され、前記第2ポジションにおいて、前記第1制御ポート及び前記第2制御ポートの両方と連通が遮断されることを特徴とする請求項2に記載の液圧モータ制御装置。
  4. 前記スプールの他端に臨み前記付勢部材を収容する付勢室をさらに備え、
    前記スプールには、前記付勢室と前記ドレンポートとを常時連通する内部通路が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の液圧モータ制御装置。
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