JP3872910B2 - ハイドロスタティックトランスミッション装置 - Google Patents

ハイドロスタティックトランスミッション装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ホイールローダ等の車両の走行駆動機構として用いられるハイドロスタティックトランスミッション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホイールローダ等の車両では、その走行駆動機構として、ハイドロスタティックトランスミッション装置が用いられている。
図8に示すように、可変容量形ポンプ1を、動力源であるエンジンEに連係させている。そして、この可変容量形ポンプ1の一方のポート1aを、前進走行ライン2を介して、油圧モータ3の一方のポート3aに接続している。また、この可変容量形ポンプ1の他方のポート1bを、後進走行ライン4を介して、油圧モータ3の他方のポート3bに接続している。したがって、これら可変容量形ポンプ1と油圧モータ3とによって、閉回路が構成されることになる。
【0003】
上記可変容量形ポンプ1は、エンジンEの回転方向に回転させられる。
そして、可変容量形ポンプ1の斜板を前進走行範囲で傾ければ、可変容量形ポンプ1は、ポート1bから後進走行ライン4の作動油を吸込むとともに、ポート1aから前進走行ライン2に作動油を吐出する。したがって、その吐出量に応じて油圧モータ3が正回転し、その回転力を車輪側に伝えて、車両を前進走行させることになる。
逆に、可変容量形ポンプ1の斜板を後進走行範囲で傾ければ、可変容量形ポンプ1は、ポート1aから前進走行ライン2の作動油を吸込むとともに、ポート1bから後進走行ライン4に作動油を吐出する。したがって、その吐出量に応じて油圧モータ3が逆回転し、その回転力を車輪側に伝えて、車両を後進走行させることになる。
【0004】
なお、可変容量形ポンプ1には、チャージポンプ5を連設している。このチャージポンプ5は、エンジンEの駆動力によって、可変容量形ポンプ1とともに回転する。
一般的に、ハイドロスタティックトランスミッション装置では、閉回路に作動油を循環させる構成となっているため、発熱等の不具合が生じやすい。そして、その不具合を避けるために、チャージポンプ5を設け、その吐出作動油を、チェック弁6a、6bを介して閉回路に供給するようにしている。また、具体的には図示しないが、チャージポンプ5から供給された作動油と同量の作動油を、閉回路からタンクに戻すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなハイドロスタティックトランスミッション装置では、図8に示すように、可変容量形ポンプ1に、パワーステアリング用ポンプ7を連設することがある。
パワーステアリング用ポンプ7は、エンジンEの駆動力によって、可変容量形ポンプ1とともに回転する。そして、その吐出作動油をステアリング回路8側に供給して、アシスト力を得るための圧力源として利用している。
【0006】
ところが、エンジンEが停止した状態では、油圧モータ1やチャージポンプ5が停止するとともに、パワーステアリング用ポンプ7も停止するので、アシスト力を得ることができなくなる。
もちろん、車両が停止していれば問題はないが、例えば、坂道でエンジンEが停止してしまったようなときには、車両が自重によって坂道を下っていくこともある。この場合に、アシスト力が得られないと、ハンドル操作が重くなって、思うようにハンドルを切ることができなくなってしまう。
この発明の目的は、エンジンが停止した状態でも、車両が走行したときには、ステアリング回路側に作動油を供給することのできるハイドロスタティックトランスミッション装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、エンジンの駆動力で回転するとともに、斜板の傾きに応じて吐出量及び吐出方向を変える可変容量形ポンプと、車輪側に連係するとともに、両方向の流れを許容する流体圧モータと、可変容量形ポンプの一方のポートを、流体圧モータの一方のポートに接続する前進走行ラインと、可変容量形ポンプの他方のポートを、流体圧モータの他方のポートに接続する後進走行ラインと、前進走行ラインに接続する第1分岐ラインと、後進走行ラインに接続する第2分岐ラインと、エンジンが駆動しているとき、これら第1、2分岐ラインを閉じておき、エンジンが停止したとき、これら第1、2分岐ラインの作動油のうち高圧の作動油をステアリング回路側に供給する開閉機構とを備え、上記エンジンの駆動力で、パワーステアリング用ポンプを回転させて、このパワーステアリング用ポンプの吐出作動油を、ステアリング回路側に供給する構成にしたハイドロスタティックトランスミッション装置を前提とする。
そして、開閉機構は、第1分岐ラインに設け、通常は閉じているが、所定圧の信号圧が導かれたときに開き、第1分岐ラインの作動油をステアリング回路側に供給する第1オペレートチェック弁と、第2分岐ラインに設け、通常は閉じているが、所定圧の信号圧が導かれたときに開き、第2分岐ラインの作動油をステアリング回路側に供給する第2オペレートチェック弁と、第1オペレートチェック弁の信号圧をタンク圧とする閉位置、及び、第1分岐ラインの圧力を信号圧として第1オペレートチェック弁側に導く開位置を有する第1開閉弁と、第2オペレートチェック弁の信号圧をタンク圧とする閉位置、及び、第2分岐ラインの圧力を信号圧として第2オペレートチェック弁側に導く開位置を有する第2開閉弁とからなり、エンジンが駆動しているとき、第1、2開閉弁を閉位置に保ち、エンジンが停止したとき、開閉弁を開位置にする構成にした点に特徴を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に、この発明のハイドロスタティックトランスミッション装置の第1実施例を示す。ただし、その基本的な回路構成については、上記従来例で既に説明したので、以下では、特徴部分を中心に説明するとともに、従来例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、パワーステアリング用ポンプ7ステアリング回路8を接続するが、その間に、パワーステアリング用ポンプ7側からの流れのみを許容するチェック弁9を設けている。
【0011】
また、前進走行ライン2と後進走行ライン4とには、それぞれ第1、2分岐ライン10、11を接続している。そして、これら第1、2分岐ライン10、11には、各走行ライン2、4側からの流れのみを許容する第1、2チェック弁12、13を設けている。
さらに、上記第1、2チェック弁12、13の下流側に、開閉弁14設けている。この開閉弁14は、スプリング15によって保たれるノーマル状態で閉位置にある。そして、この開閉弁14のパイロット室16にチャージポンプ5の吐出圧を導き、チャージポンプ7の吐出圧が所定圧となったとき、開閉弁14が開位置に切換わるようにしている。
このようにした開閉弁14の下流側には、開閉弁14側からの流れのみを許容するチェック弁17を介して、ステアリング回路8を接続している。
【0012】
次に、この第1実施例のハイドロスタティックトランスミッション装置の作用を説明する。
エンジンEを駆動させた状態で、例えば、可変容量形ポンプ1の斜板を前進走行範囲で傾ければ、既に述べたように、可変容量形ポンプ1は、ポート1bから後進走行ライン4の作動油を吸込むとともに、ポート1aから前進走行ライン2に作動油を吐出する。したがって、その吐出量に応じて油圧モータ3が正回転し、その回転力を車輪側に伝えて、車両を前進走行させることになる。
【0013】
このとき、チャージポンプ5も回転して、その吐出圧が開閉弁14のパイロット室16に導かれるので、開閉弁14は、スプリング15に抗して閉位置に切換わる。そして、開閉弁14が閉位置にあれば、第1、2分岐ライン10、11が閉じられるので、油圧モータ3を通過する作動油が、第1、2分岐ライン10、11側に流れてしまうことがない。したがって、油圧モータ3の回転に影響を与えることなく、通常のハイドロスタティックトランスミッション装置として機能させることができる。
また、パワーステアリング用ポンプ7も回転して、その吐出作動油が、チェック弁9を開いてステアリング回路8側に供給される。したがって、その作動油を利用して、アシスト力を得ることができる。
【0014】
ここで、車両が坂道にあるときに、なんらかの原因で、エンジンEが停止してしまったとする。
エンジンEが停止すれば、すべてのポンプ1、5、7が停止することになり、開閉弁14のパイロット室16にも、チャージポンプ5の吐出圧が導かれなくなる。したがって、開閉弁14は、スプリング15によってノーマル状態に復帰し、開位置に切換わる。
上記のように坂道でエンジンEが停止して、車両が自重によって坂道を下っていくと、車輪が回転し、この車輪側からの力で、油圧モータ3が回転させられる。そして、油圧モータ3が回転すると、この油圧モータ3がポンプ作用を発揮することになり、その回転方向に応じて、ポート3aあるいは3bから作動油を吐出する。
【0015】
例えば、油圧モータ3が前進走行ライン2側に作動油を吐出するとすれば、その吐出作動油は、第1チェック弁12を開いて開閉弁14側に導かれる。そして、前述のように開閉弁14が開位置となっているので、第1分岐ライン10に導かれた油圧モータ3の吐出作動油は、開閉弁14を通過するとともに、チェック弁17を開いて、ステアリング回路8側に供給される。
このように、エンジンEが停止して、パワーステアリング用ポンプ7が停止したとしても、車輪が回転すれば、油圧モータ3にポンプ作用を発揮させて、その吐出作動油をステアリング回路8側に供給することができる。したがって、車両が坂道を下り始めたとしても、アシスト力を得ることができ、軽快なハンドル操作をすることが可能となる。
【0016】
図2に示す第2実施例では、各走行ライン2、4をタンクに接続するとともに、その間に、タンク側からの流れのみを許容するチェック弁18a、18bを設けている。
ハイドロスタティックトランスミッション装置は閉回路を構成することから、エンジンEが停止したまま車両が坂道を下るような状況で、油圧モータ3がポンプ作用を発揮すると、その吸込み側となる前進走行ライン2あるいは後進走行ライン4が負圧となってしまうおそれがある。
この第2実施例では、上記のような状況でも、吸込み側となる前進走行ライン2あるいは後進走行ライン4に、チェック弁18aあるいはチェック弁18bを介して、タンクから作動油を補給することができる。したがって、吸込み側となる前進走行ライン2あるいは後進走行ライン4が負圧になるのを防止して、ステアリング回路8側に供給される作動油が不足するのを避けることができる。
【0017】
図3に示す第3実施例では、開閉弁14のパイロット室16に、チャージポンプ5の吐出圧ではなく、パワーステアリング用ポンプ7の吐出圧を導くようにしている。
このようにした第3実施例でも、エンジンEが駆動しているとき、開閉弁14のパイロット室16に、パワーステアリング用ポンプ7の吐出圧が導かれるので、開閉弁14を閉位置に保つことができる。したがって、油圧モータ3の回転に影響を与えることなく、通常のハイドロスタティックトランスミッション装置として機能させることができる。
そして、エンジンEが停止したときには、開閉弁14を開位置に復帰させて、ポンプ作用を発揮する油圧モータ3の吐出作動油を、ステアリング回路8側に供給することができる。
【0018】
図4に示す第4実施例は、開閉弁14の構造を変更したもので、開閉弁14に、チェック弁12、13を内蔵している。そして、この開閉弁14のパイロット室16には、上記第3実施例と同じく、パワーステアリング用ポンプ7の吐出圧を導くようにしている。
このようにした第4実施例では、開閉弁14にチェック弁12、13を内蔵したので、装置全体を小型化することが可能となる。
なお、この第4実施例の作用については、上記第1実施例とまったく同じなので、その説明は省略する。また、開閉弁14のパイロット室16には、チャージポンプ5の吐出圧を導くようにしてもかまわない。
【0019】
図5に示す第5実施例では、第1、2分岐ライン10、11に、第1、2チェック弁12、13ではなく、第1、2オペーレートチェック弁19、20を設けている。これら第1、2オペレートチェック弁19、20は、信号圧が導かれたときのみ開いて、第1、2分岐ライン10、11をステアリング回路8側に連通するものである。
そして、第1、2分岐ライン10、11のそれぞれには、第1、2オペーレートチェック弁19、20を開閉するための第1、2開閉弁21、22を接続している。これら第1、2開閉弁21、22は、スプリング23、24によって保たれるノーマル状態で、分岐ライン10、11をオペレートチェック弁19、20側に連通する開位置にある。そして、各パイロット室25、26には、パワーステアリング用ポンプ7の吐出圧を導き、その吐出圧が所定圧となったとき、開閉弁21、22が閉位置に切換わって、分岐ライン10、11を閉じるようにしている。
【0020】
次に、この第5実施例のハイドロスタティックトランスミッション装置の作用を説明する。
エンジンEを駆動させた状態で、例えば、可変容量形ポンプ1の斜板を前進走行範囲で傾ければ、既に述べたように、可変容量形ポンプ1は、ポート1bから後進走行ライン4の作動油を吸込むとともに、ポート1aから前進走行ライン2に作動油を吐出する。したがって、その吐出量に応じて油圧モータ3が正回転し、その回転力を車輪側に伝えて、車両を前進走行させることになる。
【0021】
このとき、パワーステアリング用ポンプ7も回転して、その吐出作動油が、チェック弁9を開いてステアリング回路8側に供給される。したがって、その作動油を利用して、アシスト力を発揮させることができる。
また、パワーステアリング用ポンプ7の吐出圧がパイロット室25、26に導かれるので、第1、2開閉弁21、22は、スプリング23、24に抗して切換わり、第1、2オペレートチェック弁19、20の信号圧をタンク圧とする。そして、信号圧がタンク圧であれば、これら第1、2オペレートチェック弁19、20は閉じた状態となり、油圧モータ3を通過する作動油が、第1、2分岐ライン10、11側に流れてしまうことがない。したがって、油圧モータ3の回転に影響を与えることなく、通常のハイドロスタティックトランスミッション装置として機能させることができる。
【0022】
ここで、車両が坂道にあるときに、なんらかの原因で、エンジンEが停止してしまったとする。
エンジンEが停止すれば、すべてのポンプ1、5、7が停止することになり、第1、2開閉弁21、22のパイロット室25、26にも、パワーステアリング用ポンプ7の吐出圧が導かれなくなる。したがって、第1、2開閉弁21、22は、スプリング15によってノーマル状態に復帰し、分岐ライン10、11をオペレートチェック弁19、20側に連通する。
そして、上記のように坂道でエンジンEが停止して、車両が自重によって坂道を下っていくと、車輪が回転し、この車輪側からの力で、油圧モータ3が回転させられる。したがって、この油圧モータ3がポンプ作用を発揮することになり、その回転方向に応じて、ポート3aあるいは3bから作動油を吐出する。
【0023】
例えば、油圧モータ3が前進走行ライン2側に作動油を吐出しているとすれば、その吐出作動油は、第1分岐ライン10から第1開閉弁21を経て、オペレートチェック弁19に導かれる。したがって、このオペレートチェック弁19が開いて、第1分岐ライン10に導かれた油圧モータ3の吐出作動油は、ステアリング回路8側に供給される。
このように、エンジンEが停止して、パワーステアリング用ポンプ7が停止したとしても、車輪が回転すれば、油圧モータ3にポンプ作用を発揮させて、その吐出作動油をステアリング回路8側に供給することができる。したがって、車両が坂道を下り始めたとしても、アシスト力を得ることができ、軽快なハンドル操作をすることが可能となる。
【0024】
図6に示す第6実施例は、開閉弁14を、パイロット圧でなく、電磁ソレノイド27で切換えるようにしたものである。
図6に示すように、エンジン回転センサ28を設けるとともに、その検出結果をコントローラCに伝えるようにしている。
コントローラCは、エンジンEが回転してれば、電磁ソレノイド27を励磁して、開閉弁14を閉位置に保つ。そして、エンジンEが停止したとき、電磁ソレノイド27の励磁を止めて、開閉弁14をノーマル状態に復帰させ、開位置にする。
このようにした第6実施例でも、エンジンEが停止して、パワーステアリング用ポンプ7が停止したとしても、車輪が回転すれば、ポンプ作用を発揮する油圧モータ3の吐出作動油を、ステアリング回路8側に供給することができる。したがって、車両が坂道を下り始めたとしても、アシスト力を発揮させて、軽快なハンドル操作をすることが可能となる。
【0025】
図7に示す第7実施例では、上記第4実施例と同じく、開閉弁14に、チェック弁12、13を内蔵している。そして、上記第6実施例と同じく、この開閉弁14を、電磁ソレノイド27で切換えるようにしている。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、エンジンが駆動しているとき、開閉機構は、第1、2分岐ラインを閉じておくので、流体圧モータを通過する作動油が、第1、2分岐ライン側に流れてしまうことがない。したがって、流体圧モータの回転に影響を与えることなく、通常のハイドロスタティックトランスミッション装置として機能させることができる。
ここで、車両が坂道にあるときに、なんらかの原因で、エンジンが停止してしまったとする。このとき、車両が自重によって坂道を下っていくと、車輪が回転し、この車輪側からの力で流体圧モータが回転させられる。したがって、この流体圧モータがポンプ作用を発揮することになり、その回転方向に応じて、前進走行ラインあるいは後進走行ラインに作動油を吐出し、その作動油が第1分岐ラインあるいは第2分岐ラインに導かれる。
そして、エンジンが停止すると、開閉機構は、第1、2分岐ラインの圧力うち高い圧力をステアリング回路側に供給する。したがって、第1分岐ラインあるいは第2分岐ラインに導かれた流体圧モータの吐出作動油は、ステアリング回路側に供給されることになる。
このように、エンジンが停止して、パワーステアリング用ポンプが停止したとしても、車輪が回転すれば、流体圧モータにポンプ作用を発揮させて、その吐出作動油をステアリング回路側に供給することができる。したがって、車両が坂道を下り始めたとしても、アシスト力を得ることができ、軽快なハンドル操作をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のハイドロスタティックトランスミッション装置を示す回路図である。
【図2】第2実施例のハイドロスタティックトランスミッション装置を示す回路図である。
【図3】第3実施例のハイドロスタティックトランスミッション装置を示す回路図である。
【図4】第4実施例のハイドロスタティックトランスミッション装置を示す回路図である。
【図5】第5実施例のハイドロスタティックトランスミッション装置を示す回路図である。
【図6】第6実施例のハイドロスタティックトランスミッション装置を示す回路図である。
【図7】第7実施例のハイドロスタティックトランスミッション装置を示す回路図である。
【図8】従来例のハイドロスタティックトランスミッション装置を示す回路図である。
【符号の説明】
E エンジン
1 可変容量形ポンプ
1a、1b ポート
2 前進走行ライン
3 油圧モータ
3a、3b ポート
4 後進走行ライン
8 ステアリング回路
10 第1分岐ライン
11 第2分岐ライン
12 第1チェック弁
13 第2チェック弁
14 開閉弁
15 スプリング
16 パイロット室
19 第1オペレートチェック弁
20 第2オペレートチェック弁
21 第1開閉弁
22 第2開閉弁
23、24 スプリング
25、26 パイロット室
27 電磁ソレノイド
28 エンジン回転センサ

Claims (1)

  1. エンジンの駆動力で回転するとともに、斜板の傾きに応じて吐出量及び吐出方向を変える可変容量形ポンプと、車輪側に連係するとともに、両方向の流れを許容する流体圧モータと、可変容量形ポンプの一方のポートを、流体圧モータの一方のポートに接続する前進走行ラインと、可変容量形ポンプの他方のポートを、流体圧モータの他方のポートに接続する後進走行ラインと、前進走行ラインに接続する第1分岐ラインと、後進走行ラインに接続する第2分岐ラインと、エンジンが駆動しているとき、これら第1、2分岐ラインを閉じておき、エンジンが停止したとき、これら第1、2分岐ラインの作動油のうち高圧の作動油をステアリング回路側に供給する開閉機構とを備え、上記エンジンの駆動力で、パワーステアリング用ポンプを回転させて、このパワーステアリング用ポンプの吐出作動油を、ステアリング回路側に供給する構成にしたハイドロスタティックトランスミッション装置において、開閉機構は、第1分岐ラインに設け、通常は閉じているが、所定圧の信号圧が導かれたときに開き、第1分岐ラインの作動油をステアリング回路側に供給する第1オペレートチェック弁と、第2分岐ラインに設け、通常は閉じているが、所定圧の信号圧が導かれたときに開き、第2分岐ラインの作動油をステアリング回路側に供給する第2オペレートチェック弁と、第1オペレートチェック弁の信号圧をタンク圧とする閉位置、及び、第1分岐ラインの圧力を信号圧として第1オペレートチェック弁側に導く開位置を有する第1開閉弁と、第2オペレートチェック弁の信号圧をタンク圧とする閉位置、及び、第2分岐ラインの圧力を信号圧として第2オペレートチェック弁側に導く開位置を有する第2開閉弁とからなり、エンジンが駆動しているとき、第1、2開閉弁を閉位置に保ち、エンジンが停止したとき、開閉弁を開位置にする構成にしたことを特徴とするハイドロスタティックトランスミッション装置。
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