JP2000266181A - ハイドロスタティックトランスミッション装置 - Google Patents

ハイドロスタティックトランスミッション装置

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JP2000266181A
JP2000266181A JP11071343A JP7134399A JP2000266181A JP 2000266181 A JP2000266181 A JP 2000266181A JP 11071343 A JP11071343 A JP 11071343A JP 7134399 A JP7134399 A JP 7134399A JP 2000266181 A JP2000266181 A JP 2000266181A
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pump
auxiliary power
port
variable displacement
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JP11071343A
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Tadashi Mitamura
正 三田村
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Kayaba Industry Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
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    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネルギー化を図ることのできるは色度ス
タティックトランスミッション装置を提供することであ
る。 【解決手段】 可変容量形ポンプ1と流体圧モータ3と
を、前進走行ライン2及び後進走行ライン4を介して接
続してなる閉回路に、制動時に流体圧モータ3に発生す
る慣性エネルギーを蓄えておき、必要なときにそのエネ
ルギーを放出して補助動力を付与する補助動力機構と、
この補助動力機構を制御する制御機構とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホイールローダ
等の車両の走行駆動機構として用いられるハイドロスタ
ティックトランスミッション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイドロスタティックトランスミッショ
ン装置とは、可変容量形ポンプと、油圧モータとによっ
て、閉回路を構成したものである。エンジンの駆動力で
可変容量形ポンプを回転させると、この可変容量形ポン
プは、斜板の傾きに応じて作動油を吐出する。そして、
その吐出油によって油圧モータを回転させて、車両を走
行させる。なお、この油圧モータから排出される作動油
は、可変容量形ポンプへと戻される。
【0003】このようにしたハイドロスタティックトラ
ンスミッション装置では、可変容量形ポンプの斜板の傾
きを調整することで、油圧モータの回転速度、すなわ
ち、車速を、無段階的に連続的にコントロールすること
ができる。また、可変容量形ポンプの斜板の傾きを反対
にすれば、その吐出方向を逆にすることもできる。した
がって、油圧モータを正逆両方向に回転させて、車両を
前進走行させたり、後進走行させたりすることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近では、制動時に発
生する慣性エネルギーを蓄積しておき、そのエネルギー
を車両の発進・加速時に利用して、省エネルギー化を図
る車両が実用化されている。ところが、ホイールローダ
等の車両に用いられるハイドロスタティックトランスミ
ッション装置においては、現在のところ、かかる省エネ
ルギーシステムは採用されていない。この発明の目的
は、省エネルギー化を図ることのできるハイドロスタテ
ィックトランスミッション装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ハイドロ
スタティックトランスミッション装置に係り、エンジン
を駆動源とし、斜板の傾きに応じて吐出量及び吐出方向
を変える可変容量形ポンプと、両方向の流れを許容し、
その回転力によって車両を走行させる流体圧モータと、
可変容量形ポンプの一方のポートを流体圧モータの一方
のポートに接続する前進走行ラインと、可変容量形ポン
プの他方のポートを流体圧モータの他方のポートに接続
する後進走行ラインと、制動時に流体圧モータに発生す
る慣性エネルギーを蓄えておき、必要なときにそのエネ
ルギーを放出して補助動力を付与する補助動力機構と、
この補助動力機構を制御する制御機構とを備えた点に特
徴を有する。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、補助
動力機構は、ポンプ・モータと、ポンプ・モータを前進
走行ラインに連通したり、その連通を遮断したりし、ま
た、ポンプ・モータを後進走行ラインに連通したり、そ
の連通を遮断したりする切換手段と、ポンプ・モータに
連係するフライホイールとからなる点に特徴を有する。
【0007】第3の発明は、第1の発明において、補助
動力機構は、アキュムレータと、制動時に発生する圧力
をアキュムレータに蓄え、必要なときにその圧力を放出
する切換手段とからなる点に特徴を有する。
【0008】第4の発明は、第1の発明において、補助
動力機構は、流体圧モータに連係する発電機能を有する
電動モータと、この電動モータの電源であり、電動モー
タが発電機能を発揮しているときに蓄電機となるバッテ
リとからなるバッテリとからなる点に特徴を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、この発明のハイドロスタ
ティックトランスミッション装置の第1実施例を示す。
可変容量形ポンプ1を、その動力源であるエンジンEに
連係している。そして、この可変容量形ポンプ1の一方
のポート1aを、前進走行ライン2を介して、油圧モー
タ3の一方のポート3aに接続している。また、この可
変容量形ポンプ1の他方のポート1bを、後進走行ライ
ン4を介して、油圧モータ3の他方のポート3bに接続
している。したがって、これら可変容量形ポンプ1と、
油圧モータ3とによって、閉回路が構成されることにな
る。
【0010】エンジンEの駆動力によって上記可変容量
形ポンプ1を回転させた状態で、可変容量形ポンプ1の
斜板を前進走行範囲で傾けると、その傾きに応じて、こ
の可変容量形ポンプ1はポート1aから前進走行ライン
2に作動油を吐出する。可変容量形ポンプ1が前進走行
ライン2に作動油を吐出すれば、その吐出量に応じて油
圧モータ3が正転させられる。そして、この油圧モータ
3の回転力が、デフ5を介して車輪側に伝えられて、車
両を前進走行させることになる。また、車両を後進走行
させるときは、可変容量形ポンプ1の斜板を後進走行範
囲で傾ける。この場合は、可変容量形ポンプ1が後進走
行ライン4に作動油を吐出して、油圧モータ3を逆転さ
せることになる。
【0011】このようにしたハイドロスタティックトラ
ンスミッション装置にポンプ・モータ6を設置し、この
ポンプ・モータ6を前進走行ライン2及び後進走行ライ
ン4に接続している。ただし、ポンプ・モータ6を前進
走行ライン2及び後進走行ライン4に接続する途中に
は、それぞれ切換弁7a、7bを介在させている。これ
ら切換弁7a、7bは、スプリング8a、8bによって
保たれるノーマル状態で連通位置にある。そして、電磁
ソレノイド9a、9bを励磁すると、図1に示すよう
に、スプリング8a、8bに抗して遮断位置に切換わる
ようにしている。
【0012】さらに、上記ポンプ・モータ6には、伝達
軸10を介してフライホイール11を連係している。た
だし、この伝達軸10の途中には、ポンプ・モータ6と
フライホイール11とを連係したり、その連係を遮断し
たりするクラッチ機構12を設けている。そして、上記
電磁ソレノイド9a、9bやクラッチ機構12を、コン
トローラCによって制御するようにしている。なお、こ
のコントローラCが、本発明でいう制御機構を構成する
ものである。
【0013】次に、この第1実施例のハイドロスタティ
ックトランスミッション装置の作用を説明する。アクセ
ルペダル13を踏んだ状態で、可変容量形ポンプ1の斜
板を前進走行範囲で傾けると、前述したように、可変容
量形ポンプ1が前進走行ライン2に作動油を吐出して、
車両を前進走行させることができる。
【0014】このとき、コントローラCは、電磁ソレノ
イド9a、9bを励磁状態にし、図1に示すように、切
換弁7a、7bを遮断位置に保つ。したがって、走行ラ
イン2、4を流れる作動油がポンプ・モータ6側に流れ
込むことがなく、通常のハイドロスタティックトランス
ミッションとして機能させることができる。また、コン
トローラCは、クラッチ機構12を断状態にして、ポン
プ・モータ6とフライホイール11との連係を遮断して
いる。したがって、後述するようにフライホイール11
が回転していても、ポンプ・モータ6がポンプとして機
能するのを防いで、無駄なエネルギーが消費されるのを
抑えることができる。
【0015】上記の状態から車両を停止させようと、ア
クセルペダル13の踏み込みを止め、ブレーキペダル1
4を踏んだとする。このとき、エンジンEの回転数が低
くなり、可変容量形ポンプ1の回転数が低くなる。しか
し、油圧モータ3は、慣性によって正回転し続けようと
するので、ポンプ機能を発揮し、ポート1aから吸い込
んだ作動油を、ポート1bから後進走行ライン4に吐出
しようとする。したがって、後進走行ライン4には圧力
が発生することになる。
【0016】そこで、アクセルペダル13の踏み込みを
止め、ブレーキペダル14を踏んだとき、コントローラ
Cは、電磁ソレノイド9bの励磁を止めて、後進走行ラ
イン4に接続する切換弁7bを連通位置に切り換える。
したがって、後進走行ライン4に発生した圧力がポンプ
・モータ6に導かれ、このポンプ・モータ6を回転させ
て、モータとして機能させることになる。
【0017】また、コントローラCは、クラッチ機構1
2を接状態にして、ポンプ・モータ6とフライホイール
11とを連係する。したがって、上記のようにモータと
して機能するポンプ・モータ6の回転力が、伝達軸10
を介してフライホイール11に伝えられることになる。
以上述べたようにして、制動時に油圧モータ3に発生す
る慣性エネルギーを、フライホイール11の回転エネル
ギーに変換して蓄えておくことができる。
【0018】なお、フライホイール11に回転エネルギ
ーが十分に蓄えられたら、コントローラCは、再び電磁
ソレノイド9bを励磁状態して、切換弁7bを遮断位置
に戻す。また、クラッチ機構12を断状態にして、ポン
プ・モータ6とフライホイール11との連係を遮断す
る。
【0019】車両が停止した状態から再び前進発進する
とき、コントローラCは、電磁ソレノイド9aの励磁を
止めて、前進走行ライン2に接続する切換弁7aを連通
位置に切り換える。また、コントローラCは、クラッチ
機構12を接状態にして、ポンプ・モータ6とフライホ
イール11とを連係する。
【0020】したがって、回転しているフライホイール
11によってポンプ・モータ6が回転させられ、このポ
ンプ・モータ6が今度はポンプとして機能する。そし
て、ポンプ・モータ6が吐出する作動油は、切換弁7a
を通過して前進走行ライン2に導かれる。したがって、
その作動油によって、油圧モータ3を回転させる補助動
力を得ることができ、省エネルギー化を図ることが可能
となる。なお、車両を発進させるときについて説明した
が、車両を加速させるときに、同様に補助動力を得るよ
うにしてもよい。また、車両の前進走行時について説明
をしたが、後進走行時も同じ原理で作動する。
【0021】以上述べた第1実施例では、ポンプ・モー
タ6として可変容量タイプのものを使用している。した
がって、上記のようにポンプ・モータ6がモータやポン
プとして機能しているときに、傾転角をコントローラC
によって制御すれば、蓄えるエネルギーや補助動力の大
きさを制御することができる。また、切換弁7a、7b
がこの発明でいう切換手段を構成するが、これら切換弁
7a、7bとして、単にオン・オフするだけでなく、電
磁ソレノイド9a、9bの励磁量によって連通開度を調
整できるものを使用すれば、その連通開度に応じて、蓄
えるエネルギーや補助動力の大きさを制御することがで
きる。
【0022】なお、図1に示すように、コントローラC
には、可変容量形ポンプ1の回転数、油圧モータ3の回
転数、可変容量形ポンプ1の斜板の傾き、フライホイー
ル11の回転数を入力している。そして、具体的な説明
は省略するが、これら信号に基づいて車両の走行状況を
判断し、既述したような制御を行うことにしている。た
だし、これらすべての信号が必ず必要というものではな
く、必要に応じて選択したり、他のセンサ類を追加した
りしてもかまわない。
【0023】図2に示す第2実施例は、ポンプ・モータ
6ではなく、アキュムレータ15を、前進走行ライン2
及び後進走行ライン4に接続している。そして、アキュ
ムレータ15を前進走行ライン2及び後進走行ライン4
に接続する途中に、切換弁7a、7bをそれぞれ介在さ
せている。なお、この第2実施例の切換弁7a、7b
は、上記第1実施例で述べたのとは反対に、ノーマル状
態で遮断位置にあり、電磁ソレノイド9a、9bを励磁
したときに連通位置に切換わる構成となっているが、い
ずれを採用してもかまわない。このようにした第2実施
例では、上記第1実施例と同じように作動して、油圧モ
ータ3に発生する慣性エネルギーを、アキュムレータ1
5に圧力として蓄えておくことができる。そして、車両
の発進時や加速時に、アキュムレータ15に蓄えられた
圧力を放出することで、省エネルギー化を図ることが可
能となる。
【0024】なお、圧力センサ16を設け、アキュムレ
ータ15の圧力をコントローラCにフィードバックすれ
ば、コントローラCは、それに基づいて切換弁7a、7
bを制御することができる。例えば、制動時に慣性によ
って油圧モータ3がポンプ機能を発揮するときでも、ア
キュムレータ15に既に十分な圧力が蓄えられているな
らば、コントローラCは切換弁7aあるいは7bを連通
位置に切り換えない。この場合、アキュムレータ15の
圧力が逆に走行ライン2、4側に流れ出すような状況を
防ぐことができる。
【0025】図3に示す第3実施例は、上記第2実施例
と同じくアキュムレータ15を用いたものであるが、こ
のアキュムレータ15を、走行ライン2、4に接続する
のではなく、走行ライン2、4から離して設置してい
る。図3に示すように、デフ5に、連係軸17を介して
ポンプ・モータ6を連係している。ただし、この連係軸
17の途中には、デフ5とポンプ・モータ6とを連係し
たり、その連係を遮断したりするクラッチ機構12を設
けている。そして、上記ポンプ・モータ6には、切換弁
7を介してアキュムレータ15を接続している。この切
換弁7は、スプリング8によって保たれるノーマル状態
で遮断位置にあり、電磁ソレノイド9を励磁状態にする
と、連通位置に切換わるようにしたものである。なお、
この第3実施例では、この切換弁7が、この発明でいう
切換手段を構成するものである。
【0026】次に、この第3実施例のハイドロスタティ
ックトランスミッション装置の作用を説明する。アクセ
ルペダル13を踏んだ状態で、可変容量形ポンプ1の斜
板を前進走行範囲で傾けると、前述したように、可変容
量形ポンプ1が前進走行ライン2に作動油を吐出して、
車両を前進走行させることができる。このとき、コント
ローラCは、電磁ソレノイド9を非励磁状態にし、図3
に示すように、切換弁7を遮断位置に保つ。したがっ
て、アキュムレータ15に圧力を蓄えられていれば、そ
の状態が維持されることになる。また、コントローラC
は、クラッチ機構12を断状態にして、デフ5とポンプ
・モータ6との連係を遮断している。したがって、ポン
プ・モータ6がポンプとして機能するのを防いで、無駄
なエネルギーが消費されるのを抑えることができる。
【0027】上記の状態から車両を停止させようと、ア
クセルペダル13の踏み込みを止め、ブレーキペダル1
4を踏んだとする。このとき、油圧モータ3は、慣性に
よって正回転し続けようとするので、ポンプ機能を発揮
し、ポート1aから吸い込んだ作動油を、ポート1bか
ら後進走行ライン4に吐出しようとする。
【0028】そこで、アクセルペダル13の踏み込みを
止め、ブレーキペダル14を踏んだとき、コントローラ
Cは、クラッチ機構12を接状態にして、デフ5とポン
プ・モータ6とを連係する。したがって、上記のように
慣性によって正回転し続けようとする油圧モータ3の回
転力が、デフ5を介してポンプ・モータ6に伝えられ、
ポンプ・モータ6がポンプとして機能することになる。
また、コントローラCは、電磁ソレノイド9を励磁状態
にして、切換弁7を連通位置に切り換える。したがっ
て、上記のようにポンプとして機能するポンプ・モータ
6の吐出作動油がアキュムレータ15に導かれ、その圧
力が蓄えられることになる。以上述べたようにして、油
圧モータ3に発生する慣性エネルギーを、アキュムレー
タ15に圧力として蓄えておくことができる。
【0029】なお、アキュムレータ15にエネルギーが
十分に蓄えられたら、コントローラCは、再び切換弁7
を遮断位置に復帰させる。また、クラッチ機構12を断
状態にして、デフ5とポンプ・モータ6との連係を遮断
する。車両が停止した状態から再び前進発進するとき、
コントローラCは、切換弁7を連通位置に切り換える。
また、コントローラCは、クラッチ機構12を接状態に
して、デフ5とポンプ・モータ6とを連係する。
【0030】したがって、アキュムレータ15に蓄えら
れた圧力が放出されて、ポンプ・モータ6を回転させ、
このポンプ・モータ6が今度はモータとして機能する。
そして、ポンプ・モータ6の回転力が、デフ5を介して
補助動力として作用することになる。もちろん、この第
3実施例においても、車両を加速させるときに同様に補
助動力を得るようにしてもよく、また、車両の後進走行
時も同じ原理で作動する。
【0031】図4に示す第4実施例は、制動時に油圧モ
ータ3に発生する慣性エネルギーを、電気エネルギーに
変換して蓄える構成にしている。図4に示すように、可
変容量形ポンプ1を、エンジンEとともに、発電機能を
有する電動モータ18にも連係している。そして、この
電動モータ18を、その電源であるバッテリBに接続し
ている。
【0032】このようにした第4実施例では、車両を停
止させようと、アクセルペダル13の踏み込みを止め、
ブレーキペダル14を踏んだとき、油圧モータ3が慣性
によって正回転し続けようとする。したがって、この油
圧モータ3がポンプ機能を発揮し、ポート1aから吸い
込んだ作動油をポート1bから後進走行ライン4に吐出
する。そして、その作動油によって可変容量形ポンプ1
が回転し、電動モータ18に発電機能を発揮させて、バ
ッテリBに蓄電することになる。そして、車両が停止し
た状態から再び発進するとき、あるいは、加速時に、エ
ンジンEの駆動力に加えて、バッテリBに蓄えられた電
力によって電動モータ18が駆動し、可変容量形ポンプ
1を回転させる。
【0033】なお、この第4実施例では、さらに、上記
バッテリBを電源とするサブモータ19を設けている。
そして、このサブモータ19を駆動源とするサブポンプ
20を設置し、このサブポンプ20を、方向切換弁21
を介して前進走行ライン2及び後進走行ライン4に接続
している。上記方向切換弁21は、スプリング22a、
22bによって保たれる中立位置で、サブポンプ20を
両走行ライン2、4から遮断するとともに、サブポンプ
20の吸込ポート20bを吐出ポート20aに連通して
いる。したがって、サブモータ19が回転しても、サブ
ポンプ20は作動油を循環させるだけであり、その消費
エネルギーをわずかに抑えることができる。
【0034】電磁ソレノイド23aを励磁すると、方向
切換弁21が前進位置に切換わって、サブポンプ20の
吸込ポート20bを後進走行ライン4に連通し、吐出ポ
ート20aを前進走行ライン2に連通する。したがっ
て、油圧モータ3が正回転するのに対して、言い換えれ
ば、車両が前進走行するのに対して、さらに補助動力を
付与することが可能となる。逆に、電磁ソレノイド23
bを励磁すると、サブポンプ20の吸込ポート20bを
前進走行ライン2に連通し、吐出ポート20aを後進走
行ライン4に連通する。したがって、油圧モータ3が逆
回転するのに対して、言い換えれば、車両が後進走行す
るのに対して、さらに補助動力を付与することが可能と
なる。なお、コントローラCによってサブモータ19の
駆動力を制御すれば、補助動力の大きさを制御すること
ができる。
【0035】符号24は、チャージポンプである。一般
的に、ハイドロスタティックトランスミッション装置で
は、閉回路に作動油を循環させることから、発熱等の不
具合が生じやすい。そこで、その不具合を解消するため
にチャージポンプ24を設け、その吐出油を、チェック
弁25a、25bを介して閉回路に供給するようにして
いる。また、具体的には図示しないが、閉回路に供給さ
れる作動油と同量の作動油を、閉回路からタンク戻すよ
うにしている。そして、上記サブポンプ20の吸込ポー
ト20bを上記チェック弁25a、25b間に接続して
おけば、サブポンプ20が作動油を循環させている場合
に、吸い込み流量が不足するようなことがない。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、ハイドロスタティッ
クトランスミッション装置自体を変更するのではなく、
動力補助機構を追加するだけで、制動時に発生する慣性
エネルギーを蓄積しておき、そのエネルギーを、車両の
発進・加速時に利用して省エネルギー化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のハイドロスタティックトランスミ
ッション装置を示す回路図である。
【図2】第2実施例のハイドロスタティックトランスミ
ッション装置を示す回路図である。
【図3】第3実施例のハイドロスタティックトランスミ
ッション装置を示す回路図である。
【図4】第4実施例のハイドロスタティックトランスミ
ッション装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1 可変容量形ポンプ 1a、1b ポート 2 前進走行ライン 3 油圧モータ 3a、3b ポート 4 後進走行ライン 6 ポンプ・モータ 7、7a、7b 切換弁 15 アキュムレータ 18 発電機能を有する電動モータ C コントローラ B バッテリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを駆動源とし、斜板の傾きに応
    じて吐出量及び吐出方向を変える可変容量形ポンプと、
    両方向の流れを許容し、その回転力によって車両を走行
    させる流体圧モータと、可変容量形ポンプの一方のポー
    トを流体圧モータの一方のポートに接続する前進走行ラ
    インと、可変容量形ポンプの他方のポートを流体圧モー
    タの他方のポートに接続する後進走行ラインと、制動時
    に流体圧モータに発生する慣性エネルギーを蓄えてお
    き、必要なときにそのエネルギーを放出して補助動力を
    付与する補助動力機構と、この補助動力機構を制御する
    制御機構とを備えたことを特徴とするハイドロスタティ
    ックトランスミッション装置。
  2. 【請求項2】 補助動力機構は、ポンプ・モータと、ポ
    ンプ・モータを前進走行ラインに連通したり、その連通
    を遮断したりし、また、ポンプ・モータを後進走行ライ
    ンに連通したり、その連通を遮断したりする切換手段
    と、ポンプ・モータに連係するフライホイールとからな
    ることを特徴とする請求項1記載のハイドロスタティッ
    クトランスミッション装置。
  3. 【請求項3】 補助動力機構は、アキュムレータと、制
    動時に発生する圧力をアキュムレータに蓄え、必要なと
    きにその圧力を放出する切換手段とからなることを特徴
    とする請求項1記載のハイドロスタティックトランスミ
    ッション装置。
  4. 【請求項4】 補助動力機構は、流体圧モータに連係す
    る発電機能を有する電動モータと、この電動モータの電
    源であり、電動モータが発電機能を発揮しているときに
    蓄電機となるバッテリとからなることを特徴とする請求
    項1記載のハイドロスタティックトランスミッション装
    置。
JP11071343A 1999-03-17 1999-03-17 ハイドロスタティックトランスミッション装置 Pending JP2000266181A (ja)

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