JPH10311420A - 作業機搭載走行車両の油圧駆動装置 - Google Patents

作業機搭載走行車両の油圧駆動装置

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JPH10311420A
JPH10311420A JP9116956A JP11695697A JPH10311420A JP H10311420 A JPH10311420 A JP H10311420A JP 9116956 A JP9116956 A JP 9116956A JP 11695697 A JP11695697 A JP 11695697A JP H10311420 A JPH10311420 A JP H10311420A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バケットによるダンプトラックの荷台への土
砂の積込作業のように、作業走行車両をゆっくり前進さ
せながらバケットを持ち上げ操作する作業の操作性を向
上させることができる作業機搭載走行車両の油圧駆動装
置を提供する。 【解決手段】 絞り5の前後差圧により制御される減圧
弁11の二次圧が出力される管路15の途中から分岐し
て油タンク60に到る側管路31に電磁切替弁29およ
びリリーフ弁30を介装し、運転者が前後進切替スイッ
チ21を前進位置Fに切り替えると共に選択スイッチ3
3を投入し、バケット41が上昇して近接スイッチ32
の内部接点が閉成した時は、電磁リレー34a,34b
が閉成することにより電磁開閉弁29が開位置イに切り
替わるから、原動機1の回転数が増大して管路15内の
減圧弁11の二次圧が設定圧以上に上昇した時は、リリ
ーフ弁30が開路して過剰圧を放圧して作業走行車両4
0の走行速度を適正範囲内に抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバケットを搭載し、
原動機の回転数に応じて可変容量油圧ポンプの押退け容
積を変えることにより走行速度を変えるようにしたホイ
ールローダー、フォークリフト等の作業機搭載走行車両
の油圧駆動装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】ホイールローダー等のような作業車両の
走行用駆動回路に は可変容量油圧ポンプと、それに駆
動される油圧モーターを含む油圧閉回路から成る静油圧
無段変速装置(HST)が用いられる場合が多い。図7
は静油圧無段変速装置として構成された従来例に係る作
業走行車両の油圧走行駆動回路図の一例を示したもので
ある。
【0003】原動機1に連結された可変容量油圧ポンプ
2から吐出した作動油は主管路17A,17Bを介して
油圧モーター3に供給され、油圧モーター3をその流量
に応じた速さで回転させる。油圧モーター3は差動歯車
等の駆動力伝達機構9を介してタイヤ10a,10bに
連結されていて、油圧モーター3の正逆回転に応じて作
業車両が前後進するようになっている。可変容量油圧ポ
ンプ2はチャージポンプ4および搭載した作業機を駆動
するための作業機用ポンプ24と共に原動機1に連結さ
れ、運転者のアクセルペダル23の踏込み操作に応じて
可変速回転駆動される。作業機用ポンプ24の吐出油は
作業機制御弁25を介して進路切替弁26と作業機用制
御弁27に分流して供給されていて、作業機用制御弁2
7を切替え制御することによりバケット等を駆動する作
業機用アクチュエーター28への油供給が制御され、こ
れにより作業機用アクチュエーター28が伸縮動作す
る。
【0004】一方、チャージポンプ4の吐出油は絞り5
を介してチャージリリーフ弁6に導かれることにより、
絞り5の下流側にチャージポンプ4の吐出圧より低圧の
チャージリリーフ圧pI が生じるようになっている。こ
のチャージリリーフ圧pI は減圧弁11に一次圧として
導かれ、下流側に絞り5の前後差圧Δpに応じた二次圧
pIIを発生させる。減圧弁11の二次圧pIIは絞り12
を介して前後進切替弁13に導かれ、さらに、この前後
進切替弁13を介して傾転シリンダー14の左右のシリ
ンダー室14a,14bに導かれている。絞り12と前
後進切替弁13を繋ぐ管路15の途中に分岐管路18が
接続されていて、この分岐管路18中に可変絞り弁19
が介装されている。そして、前後進切替弁13は前後進
切替スイッチ21の切替えにより電磁的に左右の切替え
位置に切り替わる。
【0005】即ち、前後進切替スイッチ21が中立位置
Nの状態にある時は前後進切替弁13の左右の電磁部に
は電力が供給されないから、左右のバネ力の拮抗する押
圧力により前後進切替弁13も中央の中立位置に保持さ
れる。この時は傾転シリンダー14の左右のシリンダー
室14a,14bは共に油タンク60に連通しているの
で同圧になり、傾転シリンダー14のピストン14cは
左右のバネから受ける拮抗する押圧力により中央の中立
位置に保持される。このピストン14cに可変容量油圧
ポンプ2の傾転制御腕2aが連結されていて、ピストン
14cが中立位置にある時は可変容量油圧ポンプ2の傾
転量が0になるように設定されている。従って、この時
は可変容量油圧ポンプ2からの吐出流量は0になるか
ら、作業車両は停止状態に保たれる。
【0006】次に、運転者が前後進切替スイッチ21を
前進位置Fに切り替えると、前後進切替弁13の右の電
磁部が励磁されることにより、前後進切替弁13は右の
切替位置lに切り替わる。これにより、減圧弁11の二
次圧pIIは管路16aを経て傾転シリンダー14の右の
シリンダー室14aに導かれ、左のシリンダー室14b
は油タンク60に連通する。右のシリンダー室14aに
導かれた減圧弁11の二次圧pIIは左のシリンダー室1
4b内のバネの弾撥力に抗してピストン14cを左方向
に移動させる。ピストン14cは減圧弁11の二次圧p
IIと左のシリンダー室14b内のバネの弾撥力が拮抗す
る位置で停止する。このピストン14cの移動量に応じ
て可変容量油圧ポンプ2の傾転制御腕2aが回動するか
ら、可変容量油圧ポンプ2の押退け容積q、従って吐出
流量Qは減圧弁11の二次圧pIIの増減に応じて増減
し、油圧モーター3の回転数もそれに応じて増減する。
【0007】前後進切替スイッチ21が後進位置Rに切
り替えられた時も全く同様であって、減圧弁11の二次
圧pIIの増減に応じてピストン14cが右方向に移動
し、傾転制御腕2aが逆方向に回動するから、可変容量
油圧ポンプ2の押退け容積qも減圧弁11の二次圧pII
の増減に応じて増減する。減圧弁11の制御圧はチャー
ジポンプ4の吐出圧と、これに対向する減圧弁11の一
次圧pI および二次圧pIIであるから、減圧弁11の二
次圧pIIは絞り5の前後差圧Δpに比例して増減し、そ
の最大値はチャージリリーフ圧pI になる。絞り5の前
後差圧Δpはチャージポンプ4の吐出流量、従って、原
動機1の回転数Nに比例(正確には2次比例)して増減
する。つまり、可変容量油圧ポンプ2の押退け容積qは
原動機1の回転数Nに比例して増減する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】いま、上述の作業走行
車両がバケットに砂利を積載してダンプトラックに向か
って移動し、その高い位置にある荷台上に放土する作業
を行う場合について考慮する。図6はかかる砂利荷搭載
作業を示す模式図であり、(a)および(b)はこの作
業工程の前期および後期の状態を示す。始めに、作業走
行車両40はダンプトラック50から離れた位置にあ
り、地面を掘削する等した土砂をバケット41に積載
し、(a)に示すように、バケット41の支持腕42を
持ち上げながら比較的速い速度でダンプトラック50に
向かって走行する。そして、作業走行車両40がダンプ
トラック50に近付いた時は、(b)に示すように、バ
ケット41や車両の一部がダンプトラック50に衝突し
ないように低速乃至微速走行に切り替えながら、支持腕
42を上側に回動させてバケット41をダンプトラック
50の荷台51上に掲げるようにした後バケット41を
回動させ、その中の土砂を荷台51上に放土する。
【0009】作業走行車両40にこのような動きをさせ
るためには、運転者は加速踏板23や制動踏板20を微
妙に踏み操作して原動機1の回転数Nを変化させたり、
管路15中のパイロット圧油を可変絞り19を介して油
タンク60に還流させて制動状態にしたりしなければな
らない。即ち、運転者が加速踏板23を踏み込むと、原
動機1の回転数Nが増加して減圧弁11の二次圧pIIが
高くなり、ピストン14cの左方向の移動により傾転制
御腕2aが反時計回り方向に回動し、可変容量油圧ポン
プ2の作動油の吐出流量が増加することにより作業走行
車両40が加速走行し、運転者が制動踏板20を踏み込
むと、可変絞り19の絞り量が減少して管路15内の減
圧弁11の二次圧pIIが低下し、ピストン14cの右方
向の移動により傾転制御腕2aが時計回り方向に回動
し、可変容量油圧ポンプ2の作動油の吐出流量が減少す
ることにより作業走行車両40が減速走行する。
【0010】このように、作業走行車両40がダンプト
ラック50に近付いた時、バケット41を上方に持ち上
げる操作を行いながら、加速踏板23や制動踏板20を
踏み操作して作業走行車両40の走行速度を微調整する
のは運転者にとって煩わしく精神的に負担の大きいもの
であった。本発明は従来技術におけるかかる課題を解決
して、バケット41によるダンプトラック50の荷台5
1への土砂の積込作業のように、作業走行車両40をゆ
っくり前進させながらバケット41を持ち上げ操作する
作業の操作性を向上させることができる作業機搭載走行
車両の油圧駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、バケットの高さ位置を検出する高さ検出手
段と、該高さ検出手段が所定の高さ以上のバケットの高
さ位置を検出し、かつ、進行方向切替手段が前進方向に
切り替えられていた時に速度変更手段による走行用油圧
モーターの回転速度を所定の速度以下に制限する速度制
限手段とを有したものである。
【0012】好ましくは、速度変更手段は可変容量油圧
ポンプと共に原動機に連結された固定容量油圧ポンプの
吐出油の流路中に設けられた絞りと、該絞りの前後差圧
に応じて、または、該絞りの下流に設けられ、該絞りの
前後差圧に応じて二次圧が制御される減圧弁の二次圧に
応じて、可変容量油圧ポンプの押退け容積を変える押退
け容積変更手段とを有し、速度制限手段は押退け容積変
更手段に導かれる制御油圧を所定圧以下に制限する圧力
制限弁を含むようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】進行方向切替手段は周知のパイロ
ット油圧式または電磁式の方向切替弁で構成することが
できる。押退け容積変更手段はピストンの移動量に応じ
て可変容量油圧ポンプの押退け容積が変わる傾転シリン
ダーで構成することができる。速度制限手段は圧力制限
弁を含むものの外、上記傾転シリンダーの移動量を規制
したり、可変容量油圧ポンプの押退け容積の変化を機械
的に規制するようにしても良い。圧力制限弁としては所
定圧以上の油圧が掛かった時に過剰圧を低圧回路に放圧
するリリーフ弁を用いると良い。速度制限手段による速
度制限動作を現場の状況に応じて弾力的に行わせるため
に、速度制限手段の動作の断続を行わせるための切替手
段を設けると良い。また、速度変更手段による走行用油
圧モーターの回転速度が制限される所定速度を現場の状
況に応じて調整できるような構成としても良い。
【0014】以下、図面を参照して本発明を具体化した
一具体例を詳細に説明する。図1は本具体例に係る作業
走行車両の油圧走行駆動回路図である。同図において、
従来例と同一または同一と見做せる個所には同一の符号
を付し、その重複する説明を省略する。7a,7bは主
管路17a,17b間に設けられ、絞り5の下流側への
作動油の逆流を防止すると共に主管路17a,17bへ
のチャージポンプ4の吐出油の供給を可能にする逆止
弁、8a,8bは主管路17a,17b間にそれぞれ設
けられ、主管路17a,17b内の最大許容圧を規定す
るリリーフ弁、22は前後進切替弁13の電磁部を励磁
させるための直流電源、29は常時は閉位置ロにあり、
電磁部に電流が流れると開位置イに切り替わる電磁開閉
弁、30は電磁開閉弁29の下流に配設されたリリーフ
弁、31は管路15の途中から分岐して電磁切替弁29
およびリリーフ弁30を介して油タンク60に到る側管
路、32は作業走行車両40本体に設けられ、バケット
41の支持腕42が所定の高さに達すると、内部接点が
閉成して同図で矢印iで示す電流路が形成される近接ス
イッチ、33は自動減速動作を行わせるか否かを選択す
るための選択スイッチ、34a,34bはそれぞれの接
点が直列接続され、さらに、直流電源22と電磁開閉弁
29とで閉回路を形成する電磁リレー、37は前後進切
替弁13の流出室から油タンク60に到る管路中に介装
された絞りである。
【0015】次に、本具体例の動作を説明する。前後進
切替スイッチ21が中立位置Nの状態にある時の動作は
従来例と全く変わらない。運転者が前後進切替スイッチ
21を前進位置Fに切り替えると共に選択スイッチ33
を投入した時は、前後進切替弁13の右の電磁部が励磁
されると共に電磁リレー34a,34bのコイルの一端
にそれぞれ直流電源22の電圧が印加される。これによ
り、作業走行車両40は前述のように前進走行し、やが
てダンプトラック50に近付くと、運転者は作業機用制
御弁27を切り替えてバケット41の支持腕42を上向
きに回動させる作業機用アクチュエーター28を伸長さ
せる。
【0016】これによりバケット41が上昇して所定の
高さに達すると、近接スイッチ32の内部接点が閉成
し、直流電源22から選択スイッチ33、電磁リレー3
4aのコイルおよび近接スイッチ32の内部接点を経て
同図で矢印iで示す電流が流れ、電磁リレー34a内部
の常開接点が閉成する。一方、電磁リレー34bのコイ
ルの他端は接地されているので、このコイルに直流電源
22から電流が流れ、電磁リレー34bの内部の常開接
点は閉成している。従って、直流電源22から電磁リレ
ー34a,34bの内部のそれぞれの常開接点経て電磁
開閉弁29の電磁部に電流が流れ、電磁開閉弁29は閉
位置ロから開位置イに切り替えられる。
【0017】これにより、リリーフ弁30が管路15に
連通するから、管路15内の減圧弁11の二次圧pIIが
リリーフ弁30のバネ弾性力により規定される比較的低
い設定圧p2 に達すると、リリーフ弁30が開いて管路
15内のパイロット圧油を油タンク60に還流させるか
ら、管路15内のパイロット圧はリリーフ弁30の設定
圧p2 に制限される。なお、前後進切替スイッチ21が
後進位置Rに切り替えられた時、あるいは、選択スイッ
チ33を投入しなかった時は電磁リレー34bのコイル
または電磁リレー34aのコイルに直流電源22から電
流が供給されないので、電磁開閉弁29は閉位置ロの侭
となり、この場合の動作は従来例と全く変わらない。
【0018】図2、図3および図4は運転者が選択スイ
ッチ33を投入して前後進切替スイッチ21を前進位置
Fに切り替えた時の原動機1の回転数Nとそれぞれ減圧
弁11の二次圧pII、可変容量油圧ポンプ2の押退け容
積qおよび可変容量油圧ポンプ2の吐出流量Qの関係を
示す特性図である。図2に示すように、原動機1の回転
数Nが0から起動回転数N0 に達するまでは減圧弁11
の制御圧であるチャージポンプ4の吐出圧は減圧弁11
のバネに打ち勝つ程強くないので、減圧弁11は閉じて
いる。原動機1の回転数Nが起動回転数N0 を越えると
減圧弁11が開き、管路15内の減圧弁11の二次圧p
IIが原動機1の回転数Nの増加量に比例して上昇し、発
進回転数N1 に達すると、傾転シリンダー14のピスト
ン14cが左方向に移動し、図3および図4に示すよう
に、可変容量油圧ポンプ2の押退け容積qおよび吐出流
量Qが0から立ち上がることにより油圧モーター3が回
転して作業走行車両40が前方に発進する。原動機1の
回転数Nが発進回転数N1を越えて増加すると、押退け
容積qはその増加量に比例して増加し、吐出流量Qはそ
の増加量に対して2次関数的に増加する。
【0019】バケット41が所定の高さまで上昇して近
接スイッチ32の内部接点が閉成した時は、前述のよう
に、電磁開閉弁29は閉位置ロから開位置イに切り替わ
り、リリーフ弁30を管路15に連通させる。運転者の
加速踏板23の踏み込みにより原動機1の回転数Nが増
加して第1抑制回転数N2 に達すると、減圧弁11の二
次圧pIIはリリーフ弁30の設定圧p2 になり、リリー
フ弁30が開いて管路15内のパイロット圧油を油タン
ク60に還流させる。このため、原動機1の回転数Nが
抑制回転数N2 を越えて増加しても減圧弁11の二次圧
pIIはリリーフ弁30の設定圧p2 以上には上昇せず、
従って、可変容量油圧ポンプ2の押退け容積qも抑制押
退け容積q2 以上に増加することはない。可変容量油圧
ポンプ2の吐出流量Qは押退け容積qが変わらなくても
原動機1の回転数Nの増大に連れて可変容量油圧ポンプ
2の回転数も増加するから、回転数Nの増加分に対して
比例して増加し、最大回転数N4 で第1最大流量Qmax
になる。
【0020】一方、バケット41が所定の高さまで上昇
しなかった時は近接スイッチ32の内部接点が開いた侭
なので、電磁開閉弁29は閉位置ロにあり、リリーフ弁
30は管路15から分離されているため、原動機1の回
転数Nが増加して抑制回転数N2 に達しても減圧弁11
の二次圧pIIは上昇し続け、リリーフ弁6のリリーフ圧
4 に達した後は一定となる。可変容量油圧ポンプ2の
押退け容積qは減圧弁11の二次圧pIIがリリーフ弁6
のリリーフ圧p4 に達するまでに到らない原動機1の回
転数N3 で最大押退け容積q3 に達し、その後は一定と
なる。可変容量油圧ポンプ2の吐出流量Qは原動機1の
回転数Nが回転数N3 に達するまでは2次関数的に増加
し、回転数N3 に達した後は回転数Nの増加分に対して
比例して増加し、最大回転数N4 で第2最大流量
max ′になる。
【0021】このように、本具体例では管路15の途中
から分岐して油タンク60に到る側管路31に電磁切替
弁29およびリリーフ弁30を介装し、バケット41が
所定の高さまで上昇して近接スイッチ32の内部接点が
閉成した時、電磁開閉弁29は閉位置ロから開位置イに
切り替わるようにしたので、作業走行車両40がバケッ
ト41によるダンプトラック50の荷台51への土砂の
積込作業を行うような場合に、選択スイッチ33を投入
しておくことにより、原動機1の回転数Nを増大させて
ダンプトラック50に向かって速い速度で近付いても、
バケット41が所定の高さまで上昇した後は減圧弁11
の二次圧pIIは最大でもリリーフ弁30の設定圧p2
抑制されるから、可変容量油圧ポンプ2の吐出流量Qも
最大でもリリーフ弁30が動作しない場合の第2最大流
量Qmax ′よりかなり低い第1最大流量Qmax に抑制さ
れる。従って、作業走行車両40がバケット41を持ち
上げて土砂の積込動作に入った後は走行速度が低速に抑
えられるから、煩わしい加速踏板23や制動踏板20の
頻繁な踏み操作を行わなくても、バケット41や車両の
一部がダンプトラック50に衝突するのを防止すること
ができる。
【0022】本具体例では絞り5の下流側のチャージリ
リーフ圧pI を一次圧とする減圧弁11の二次圧pIIに
より可変容量油圧ポンプ2の押退け容積qを制御する構
成となっているが、減圧弁11を設けずに単に絞り5の
前後差圧Δpにより制御するようにしても良い。図5は
かかる構成を有した本発明の他の具体例に係る作業走行
車両の油圧走行駆動回路図である。同図において、35
はチャージポンプ4の吐出油を前後進切替弁13の流入
室に導く高圧側管路、36は前後進切替弁13の流出室
と絞り5の下流側管路とを結ぶ低圧側管路である。この
具体例では電磁切替弁29およびリリーフ弁30が介装
される側管路31は高圧側管路35と低圧側管路36と
の間に接続される。その他の構成および動作は先の具体
例のものと変わらない。
【0023】上述のように、作業走行車両40が前進走
行する時のみ電磁開閉弁29が閉位置ロから開位置イに
切り替えられるようにしたのは、バケット41に土砂を
積載した状態でバケット41を上昇させながら、または
バケット41を上昇させた侭、後進するような作業は実
際には殆ど無く、運転者はバケット41に積載した土砂
をダンプトラック50の荷台51上に放土した後は速や
かに後進走行(後退)する操作を行う場合が多いからで
ある。もしも、作業走行車両40の後進走行時にも電磁
開閉弁29が開位置イに切り替えられるようにすると、
バケット41に積載した土砂をダンプトラック50の荷
台51上に放土した後、バケット41を下降させながら
後進走行している時に、ある時点で急に作業走行車両4
0の走行速度が速まると、後方の安全確認がし辛いので
危険性が高まる。
【0024】なお、上述の具体例では可変容量油圧ポン
プ2と作業機用ポンプ24を同一の原動機1で駆動する
ようにしたが、勿論、別個の駆動源によりそれぞれ駆動
するようにしても良いし、バケット41が所定の高さま
で上昇したことを近接スイッチ32により検出するよう
にしたが、バケット41の支持腕42の回動角を検知す
る角度センサー等により検知するようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、バケットの高さ位置を検出する高さ検出手段
が所定の高さ以上のバケットの高さ位置を検出し、か
つ、進行方向切替手段が前進方向に切り替えられていた
時に速度変更手段による走行用油圧モーターの回転速度
を所定の速度以下に制限するようにしたので、土砂を積
載したバケットを持ち上げながらダンプトラックに近づ
き、荷台上に放土するような作業を行う時に、煩わしい
加速踏板や制動踏板の頻繁な踏み操作を行わなくても、
速やかにダンプトラックに近付きながら、バケットや車
両の一部がダンプトラックに衝突するのを防止でき、上
記作業を安全かつ効率的に行うことができる。
【0026】請求項2または請求項3記載の発明によれ
ば、固定容量油圧ポンプの吐出油の流路中に設けられた
絞りの前後差圧に応じて、または、該絞りの下流に設け
られ、該絞りの前後差圧に応じて二次圧が制御される減
圧弁の二次圧に応じて、可変容量油圧ポンプの押退け容
積を変えるようにしたので、速度変更手段の構成を簡素
化でき、かつ、安価なものとすることができる。請求項
4記載の発明によれば、速度制限手段は押退け容積変更
手段に導かれる制御油圧を所定圧以下に制限する圧力制
限弁を含むようにしたので、速度制限手段の構成を簡素
化でき、かつ、安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例に係る作業走行車両の油圧走行
駆動回路図
【図2】原動機の回転数と減圧弁の二次圧との関係を示
す特性図
【図3】原動機の回転数と可変容量油圧ポンプの押退け
容積との関係を示す特性図
【図4】原動機の回転数と可変容量油圧ポンプの吐出流
量との関係を示す特性図
【図5】本発明の他の具体例に係る作業走行車両の油圧
走行駆動回路図
【図6】従来例に係る砂利荷搭載作業を示す模式図
【図7】同じく、作業走行車両の油圧走行駆動回路図
【符号の説明】
1 原動機 2 可変容量油圧ポンプ 2a 傾転制御腕 3 油圧モーター 4 チャージポンプ 5,12,37 絞り 6 チャージリリーフ弁 8a,8b,30 リリーフ弁 11 減圧弁 13 前後進切替弁 14 傾転シリンダー 14a,14b シリンダー室 14c ピストン 20 制動踏板 21 前後進切替スイッチ 23 加速踏板 24 作業機用ポンプ 25 作業機制御弁 26 進路切替弁 27 作業機用制御弁 29 電磁開閉弁 32 近接スイッチ 33 選択スイッチ 34a,34b 電磁リレー 40 作業走行車両

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土砂等の荷を載せて持ち上げるバケット
    を搭載し、原動機に連結された可変容量油圧ポンプの吐
    出油により駆動される走行用油圧モーターと、前記可変
    容量油圧ポンプから前記走行用油圧モーターに供給され
    る作動油の供給方向を変えることにより走行車両の前後
    の進行方向を切り替える進行方向切替手段と、前記原動
    機の回転数に応じて前記可変容量油圧ポンプの押退け容
    積を変えることにより前記走行用油圧モーターの回転速
    度を変更する速度変更手段を具えた作業機搭載走行車両
    の油圧駆動装置において、前記バケットの高さ位置を検
    出する高さ検出手段と、該高さ検出手段が所定の高さ以
    上の前記バケットの高さ位置を検出し、かつ、前記進行
    方向切替手段が前進方向に切り替えられていた時に前記
    速度変更手段による前記走行用油圧モーターの回転速度
    を所定の速度以下に制限する速度制限手段とを有したこ
    とを特徴とする作業機搭載走行車両の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 速度変更手段は可変容量油圧ポンプと共
    に原動機に連結された固定容量油圧ポンプの吐出油の流
    路中に設けられた絞りと、該絞りの下流に設けられ、該
    絞りの前後差圧に応じて二次圧が制御される減圧弁と、
    該減圧弁の二次圧に応じて前記可変容量油圧ポンプの押
    退け容積を変える押退け容積変更手段とを有したことを
    特徴とする請求項1記載の作業機搭載走行車両の油圧駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 速度変更手段は可変容量油圧ポンプと共
    に原動機に連結された固定容量油圧ポンプの吐出油の流
    路中に設けられた絞りと、該絞りの前後差圧に応じて前
    記可変容量油圧ポンプの押退け容積を変える押退け容積
    変更手段とを有したことを特徴とする請求項1記載の作
    業機搭載走行車両の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 速度制限手段は押退け容積変更手段に導
    かれる制御油圧を所定圧以下に制限する圧力制限弁を含
    むことを特徴とする請求項2または請求項3記載の作業
    機搭載走行車両の油圧駆動装置。
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