JPH05180336A - Hst油圧走行駆動装置 - Google Patents

Hst油圧走行駆動装置

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JPH05180336A
JPH05180336A JP34685991A JP34685991A JPH05180336A JP H05180336 A JPH05180336 A JP H05180336A JP 34685991 A JP34685991 A JP 34685991A JP 34685991 A JP34685991 A JP 34685991A JP H05180336 A JPH05180336 A JP H05180336A
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traveling
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accelerator pedal
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久雄 奥井
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/421Motor capacity control by electro-hydraulic control means, e.g. using solenoid valves

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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 慣性走行からHST走行に移行する際のショ
ックの低減を図るとともに、アクセルペダルの踏込み量
が大きい領域でもアクセルペダルを減速する方向に操作
すると慣性走行に移行させる。 【構成】 HST走行油圧装置を搭載する自走式作業車
両は、可変容量油圧ポンプ2と、このポンプ2に一対の
主管路3,4で閉回路接続される走行用可変容量油圧モ
ータ5とを備え、その油圧モータの出力トルクで走行力
を得る。慣性走行時にHST走行指令が出力されたとき
直ちにHST走行モードにせず、可変容量油圧ポンプ2
の吐出流量と油圧モータ5の吐出流量との差が基準値以
下になったことを条件として開閉弁21を閉位置に切換
えてHST走行回路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばホイールローダ
などの作業車両に用いられるHST油圧走行駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールローダ等の作業車両の油圧走行
駆動装置として、例えば特開平3−12659号に示す
ように、原動機に駆動される可変容量形油圧ポンプと、
一対の主管路により可変容量形油圧ポンプに閉回路接続
され、この可変容量形油圧ポンプからの吐出油により駆
動される油圧モータとを備えたHST油圧走行駆動装置
が知られている。このHST油圧走行駆動装置では、運
転席のアクセルの踏込み操作による原動機の回転数に応
じて可変容量形油圧ポンプの吐出容量を変化させ、その
ポンプ吐出量に応じて油圧モータの回転数を変化させて
作業車両の走行速度を増減させる。またこの公報に開示
されている駆動装置では、慣性走行回路とHST走行回
路とを選択するスイッチを設け、このスイッチがオンさ
れかつアクセルペダルが所定量以上踏込まれていないと
いう条件下で一対の主管路を連通させて慣性走行回路を
形成し、アクセルペダルが所定量以上踏込まれていると
いう条件下で一対の主管路を遮断してHST走行回路を
形成するようにしている。
【0003】このようなHST油圧走行駆動装置におい
て、上記HST走行回路を形成する場合、アクセルペダ
ルを緩めて(上記所定量以上の踏込み範囲において)原
動機の回転数を下げると、可変容量形油圧ポンプの吐出
容量が減少し、油圧モータの吐出側にブレーキ圧が発生
して車両が減速する。一方、アクセルペダルが所定量以
下の場合は慣性走行回路が形成され、油圧モータの両端
が連通されるから上記ブレーキ圧が発生せず慣性走行が
可能となる。従って、いわゆるかき上げ作業時におい
て、HST走行油圧回路でありながらトルクコンバータ
付きの走行車両と同様なずり落ち後退が可能となり、操
作性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の走行駆動装置においては、慣性走行時にアク
セルペダルの踏込み量が所定量以上になるとHST走行
回路に切換わるように構成されているため、慣性走行時
にHST走行回路へ切換える際、可変容量油圧ポンプの
吐出流量が慣性負荷で駆動される可変容量モータの吐出
流量より少ない状態で切換わるとショックが発生する。
また、HST走行時にアクセルペダルの踏込み量が所定
量未満になると慣性走行に移行するように構成されてい
るため、所定量以上の範囲ではアクセルペダルを戻して
も慣性走行には移行せず、HSTブレーキが効いてしま
い走行操作フィーリングが悪いという問題が有る。
【0005】本発明の目的は、慣性走行からHST走
行に移行する際のショックの低減を図り、アクセルペ
ダルの踏込み量にかかわらずアクセルペダルを減速する
方向に操作すると慣性走行に移行するようにしたHST
油圧走行駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例である図1に対
応づけて本発明を説明すると、本発明は、原動機1に駆
動される可変容量形油圧ポンプ2と、一対の主管路3,
4により可変容量形油圧ポンプ2に閉回路接続され、こ
の可変容量形油圧ポンプ2からの吐出油により駆動され
る油圧モータ5と、一対の主管路3,4を連通するバイ
パス管路22に設けられ、この一対の主管路3,4を連
通する開位置と主管路3,4を遮断する閉位置とに切換
えられる開閉弁21と、慣性走行指令時に開閉弁21を
開位置に切換え、HST走行指令時に開閉弁21を閉位
置に切換える切換制御手段を有するHST油圧走行駆動
装置に適用される。そして、上述した目的は次のように
構成されるHST油圧走行駆動装置により達成できる。
可変容量形油圧ポンプ2の吐出流量と油圧モータ5の吐
出流量とを直接または間接に比較する比較手段(26
a,26b,36a,36b)を備え、切換制御手段2
6は、慣性走行時にHST走行指令が出力されたとき、
比較手段(26a,26b,36a,36b)の比較結
果に基づいて、可変容量形油圧ポンプ2の吐出流量と油
圧モータ5の吐出流量との相対関係が切換ショックを発
生させないほどになったことを条件として開閉弁21を
閉位置に切換える。請求項2の走行油圧駆動装置におい
ては、原動機1の回転数を制御するアクセルペダル32
の踏込み量を検出する踏込み量検出手段33を備え、切
換制御手段24,30は、HST走行時に、踏込み量検
出手段33の検出結果に基づいて、少なくともアクセル
ペダル32の踏込み量が減少していることを条件として
開閉弁21を開位置に切換えるものである。請求項3の
走行駆動装置にあって、車速検出手段34をさらに備
え、アクセルペダル32の踏込み量が増加または保持さ
れている場合でも、切換制御手段24,30は次の条件
,を満足するときに開閉弁21を開位置に切換え
る。 アクセルペダル32の踏込み量所定値以下 車速が所定値以下
【0007】
【作用】慣性走行時にHST走行指令が出力されたと
き、たとえば可変容量油圧ポンプ2の吐出側管路圧と油
圧モータ5の吐出側管路圧の差が基準値以下の場合は切
換ショックが発生しないと判定し、開閉弁21はその判
定時に閉位置に切換えられ、HST走行回路が形成され
る。請求項2の装置では、HST走行時に、少なくとも
アクセルペダル32の踏込み量が減少していると判定さ
れると開閉弁21は開位置に切換えられ、慣性走行回路
が形成される。請求項3の装置では、低速時にアクセル
ペダル32の踏込み量が少ないときは、慣性走行回路が
形成されるから、かき上げ走行フィーリングが向上す
る。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。 −第1の実施例− 図1において符号1は、本実施例に係るホイールローダ
の原動機(例えばディーゼルエンジン)であり、この原
動機1によって駆動される可変容量形油圧ポンプ2には
一対の主管路3、4によって油圧モータ5が閉回路接続
されている。可変容量形油圧ポンプ2の傾転量は、原動
機1の回転数に応じた流量の圧油を吐出する固定容量形
のチャージポンプ6によって制御される。すなわち、チ
ャージポンプ6の吐出油は、その一部が絞り7を介して
前後進切換弁8に導かれる一方で、残りが絞り7を通過
することなく前後進切換弁8に直接導かれ、さらにこれ
ら吐出油は前後進切換弁8の切換位置に応じて傾転シリ
ンダ9の油室9a、9bに案内される。チャージポンプ
6の吐出量に応じて絞り7の上流側と下流側との間の圧
力差が変化し、この差圧によって傾転シリンダ9が駆動
されて油圧ポンプ2の傾転量が変化するようになってい
る。
【0010】油圧モータ5の出力軸にはその出力回転数
を変速する変速機10が接続され、この変速機10の出
力はプロペラシャフト11とアクスルシャフト12を介
して左右の駆動輪13へ伝達される。
【0011】油圧モータ5と油圧ポンプ2とを結ぶ主管
路3、4は油圧パイロット式開閉弁21が介在されたバ
イパス管路22で連通されている。この開閉弁21は、
そのパイロットライン23の圧力がばね21aによる設
定圧力よりも低いときはバイパス管路22を閉塞する閉
位置に切換えられ、パイロットライン23の圧力がばね
設定圧力よりも高くなるとバイパス管路22を開放する
開位置に切り換えられる。このような切換えは、電磁式
切換弁24、電磁式バイパス弁25、および油圧パイロ
ット閉止弁26とを切換え制御して、パイロットライン
23をタンク圧にするかあるいはチャージポンプ6の吐
出圧力にするかによって制御される。
【0012】油圧パイロット閉止弁26のパイロットポ
ートは、それぞれ絞り37a,37bが設けられたパイ
ロットライン36a,36bにより主管路3,4に接続
され、ばね26a,26bにより常時は開位置に付勢さ
れる。そして、主管路3,4の圧力差ΔPがばね26
a,26bで設定される基準圧力αを越えると閉位置に
切換えられる。
【0013】電磁切換弁24のソレノイド部は、選択ス
イッチ27と常閉リレー接点28sを介して電源29に
接続され、2つのスイッチ部27,28sの開閉状態に
より電磁切換弁24は切換え制御される。リレーコイル
28cはコントローラ30からの信号で切換えられる切
換スイッチ31を介して電源29と接続されている。選
択スイッチ27は、ホイールローダの運転席内に設けら
れて作業者自身が切り換え可能な手動スイッチである。
また、電磁式バイパス弁25はコントローラ30からの
信号で直接制御される。
【0014】32はエンジン1の回転数を制御するアク
セルペダルであり、その踏込み量θはポテンショメータ
33で検出されてコントローラ30に入力される。また
34は油圧モータ5の出力回転数を検出する回転数セン
サであり、その検出信号もコントローラ30に入力され
ている。35は運転室内に配置される警告灯であり、電
源29から電磁切換弁24のソレノイド部へ駆動電流が
供給された場合に点灯して、主管路3,4が開閉弁21
により連通されていること、つまりHST油圧ブレーキ
がきかないことを運転者に警告する。なお、図示はしな
いが、変速機10の変速比を変更する操作部材が設けら
れ、この操作部材による変速比がコントローラ30に入
力されている。したがって、モータ回転数と変速比とか
ら車速が検出できる。
【0015】以上のスイッチと弁の操作をまとめると下
記の通りである。 (1)選択スイッチ27 HST走行モードを選択するときはオフ 慣性走行モードを選択するときはオン (2)バイパス弁25 選択スイッチ27がオン、かつ、車速v≧v0でオン
してタンク回路を閉 0≦車速v<v0でオフしてタンク回路を開 (3)切換スイッチ31 アクセルペダル踏込み量θが基準値θ0未満、かつ、
アクセルペダル踏込み加速またはアクセルペダル保持で
オフ アクセルペダル踏込み量θが基準値θ0以上、かつ、
アクセルペダル踏込み加速またはアクセルペダル保持で
オン (4)切換弁24 選択スイッチ27がオン、かつ、切換スイッチ31が
オフでオンし、チャージポンプ6のチャージ圧を開閉弁
21のパイロットライン23に接続する 選択スイッチ27がオフでオフし、開閉弁21のパイ
ロットライン23を閉止弁26およびバイパス弁25に
接続する 切換スイッチ31がオンでオフし、開閉弁21のパイ
ロットライン23を閉止弁26およびバイパス弁25に
接続する (5)開閉弁21 切換弁24がオンで開 切換弁24がオフ、かつバイパス弁25が開で閉 切換弁24がオフ、かつ閉止弁26が開で閉 (6)閉止弁26 主管路3,4の差圧ΔP≦αのとき開
【0016】図2,図3はコントローラで実行される開
閉弁21の開閉制御処理手順を示すフローチャートであ
る。ステップS1で選択スイッチ27がオンされている
かを判定する。選択スイッチ27がオンのとき(慣性走
行モードが選択されているとき)、切換スイッチ31が
オフであれば、電磁式切換弁24は通電されてロ位置に
切換わり、開閉弁21のパイロットライン23にチャー
ジポンプ6の吐出圧力が導かれ、開閉弁21は開位置に
切換わって主管路3,4が連通され、慣性走行回路が形
成される。選択スイッチ27がオンでも切換スイッチ3
1がオンならば、電磁式切換弁24は通電されず開閉弁
21は閉位置に切換えられ、HST走行回路が形成され
る。なお、切換スイッチ31は、アクセルペダル踏込み
量θが基準値θ0(エンジン回転数がHST走行開始回
転数であるたとえば900rpm程度に相当)以下で、
かつθの微分値が正(アクセルペダルの踏込み量が増加
するとき)またはゼロ(アクセルペダルの踏込み量が一
定値のとき)の場合、あるいは微分値が負(アクセルペ
ダルの踏込み量が減少するとき)の場合にステップS1
2やS7でオフされる。
【0017】選択スイッチ27がオンならば、ステップ
S2に進んで車速vを調査する。車速vがゼロより大き
くかつ基準値v0(たとえば、v0≒4km/h)未満の
場合には、ステップS3において、電磁式バイパス弁2
5への通電を断ってバイパス弁25を開位置に切換え
る。これは、発進時に開閉弁21のパイロットライン2
3を必ずタンク圧にして開閉弁21を閉じるため(HS
T走行回路を形成するため)の操作である。次いでステ
ップS4に進み、アクセルペダル踏込み量θが基準値θ
0以上でかつその微分値がゼロまたは正か否かを判定す
る。この条件が満足される場合には、ステップS5に進
んで切換スイッチ31をオンする。この結果、リレー2
8の常閉接点28sが開いて電磁式切換弁24への通電
が断たれるから切換弁24はイ位置に切換わり、開閉弁
21のパイロットライン23は、パイロット式閉止弁2
6の切換え位置にかかわらず電磁式バイパス弁25を介
してタンク圧力となり、開閉弁21は閉位置に切換わっ
てHST走行回路が形成される(図2の回路状態C)。
したがって、慣性走行モードを選択していても路面の傾
斜状況にかかわりなく通常の発進あるいは加速が行なえ
る。
【0018】ステップS4が否定される場合、つまり、
アクセルペダル踏込み量θの微分値はゼロまたは正であ
るが踏込み量θが基準値θ0よりも小さい場合、あるい
は、踏込み量の微分値が負の場合には、ステップS12
に進んで、切換スイッチ31をオフする。この結果、電
磁式切換弁24は通電されてロ位置に切換わり、チャー
ジ圧により開閉弁21が開位置に切換わって慣性走行回
路が形成される(図2の回路状態Eであり、かき上げ作
業時)。したがって、たとえば傾斜面での土砂などのか
き上げ作業を行なうときに、アクセルペダル踏込み量を
低減したり、アクセルペダル踏込み量をゼロにした場
合、HST車両でありながらトルクコンバータ付きの車
両と同様に車両重量により後ろ向きで降坂させることが
できる。ステップS12を実行した後、ステップS13
において選択スイッチ27がオンか判定し、オンならば
ステップS4に戻り、オフの場合にはステップS15に
進む。
【0019】ステップS1で選択スイッチ27がオンと
判定され、かつ、ステップS2において車速vが基準値
0以上と判定される場合、つまりたとえば車速が4k
m/h以上の場合には、ステップS11に進んで電磁式
バイパス弁25を閉位置に切換えてからステップS31
に進む。これは、車速が4km/h以上のときには閉止
弁26によって開閉弁21の開閉を制御し、後述するよ
うな慣性走行回路からHST走行回路への切換(図2の
回路状態B)に伴うショックの低減を図るための操作で
ある。
【0020】ステップS31で再び選択スイッチ27が
オンかを判定し、肯定されるとステップS6に進み、否
定されると何もせずにリターンへ進む。つまりこの場
合、開閉弁26が開でHST走行回路(図2の回路状態
A1)が形成される。ステップS6でアクセルペダル踏
込み量の微分値がゼロ(アクセルペダルをある位置で保
持)またはそれ以上(アクセルペダルをさらに踏込む)
かを判定し、そうであればステップS32で切替スイッ
チ31をオンし、HST走行回路(図3の回路状態A
1)を形成してからリターンし、そうでなければステッ
プS7に進む。ステップS6が肯定される条件は、HS
T走行回路の形成状態で加速(車速制御)を行なってい
るときである。ステップS6が否定される条件は、HS
T走行回路の形成状態モードで走行中にアクセルペダル
踏込み量が低減される場合、つまり減速時である。この
場合、ステップS7において、切換スイッチ31をオフ
し、これにより電磁式切換弁24を通電して切換弁24
をロ位置に切換える。このため、開閉弁21のパイロッ
トライン23にはチャージポンプ6の圧力が導かれて開
閉弁21は開位置に切換わり、慣性走行回路が形成され
る(図3の回路状態D)。
【0021】このような慣性走行回路形成状態でステッ
プS8に進むと、ステップS4と同様に、アクセルペダ
ル踏込み量θが基準値θ0以上でかつその微分値が正ま
たはゼロか否かを判定する。ステップS8が否定される
場合、つまり、アクセルペダル踏込み量θの微分値はゼ
ロまたは正であるが踏込み量θが基準値θ0よりも小さ
い場合、あるいは、踏込み量の微分値が負の場合には、
ステップS14で選択スイッチ27がオンか判定し、オ
ンならばステップS7に進み、オフならばステップS1
5に進む。ステップS7→S8→S14をループしてい
る間は慣性走行回路による減速走行となる。ステップS
8の条件が満足される場合には、つまり慣性減速からア
クセルペダルが踏込まれたときは、ステップS9に進ん
で切換スイッチ31をオンして電磁式切換弁24への通
電を断ち、切換弁24をイ位置に切換える。
【0022】このとき、車速vが基準値v0以上のとき
はバイパス弁25が閉位置にあり、開閉弁21のパイロ
ットライン23がバイパス弁25でタンクと遮断されて
いる。また、慣性走行時には主管路3,4の圧力差ΔP
(|ポンプ吐出側の管路圧力Pp−モータ吐出側の管路
圧力Pn|=ΔP)がその基準値α以上であり、閉止弁
26は閉位置にある。そのため、慣性走行状態からアク
セルペダルを再び踏込み始める当初は、開閉弁21のパ
イロットライン23はタンク圧から遮断され、開閉弁2
1は開位置を保持する。アクセルペダルの踏込みにより
ポンプ吐出流量Qpが増加し、ΔP≦αになるほどにポ
ンプ吐出流量Qpがモータ吐出流量Qmに比べて多くな
ったとき、閉止弁26が開位置に切換わる。これによ
り、開閉弁21のパイロットライン23が閉止弁26を
通ってタンク圧となり、開閉弁21が閉位置に切換えら
れる。すなわち、|Qp−Qm|で示されるΔQが基準
値β以下になると慣性走行回路からHST走行回路に移
行されて、ショックの少ない切換ができる。また、ステ
ップS6が肯定されている限りは(アクセルペダルの踏
込み量の微分値がゼロまたはそれ以上)HST走行回路
状態を維持する。
【0023】ステップS1で選択スイッチ27がオフと
判定されるときはステップS16に進み、バイパス弁2
5を開位置に切換えてパイロットライン23をタンク圧
に接続する。選択スイッチ27のオフにより切換弁24
はイ位置に切換えられているから、開閉弁21は主管路
の圧力差に無関係に、つまり閉止弁26の切換位置に無
関係に閉位置に保持され、したがって、車両はHST走
行回路状態(図3の回路状態A1)で発進、加速が可能
となる。
【0024】また、ステップS13またはステップS1
4で選択スイッチ27がオフと判定されるときは、つま
り、慣性走行時に選択スイッチ27をオフしたときは、
ステップS15に進み、まず車速vを調査する。車速v
がゼロ以上で基準値v0以下のときはステップS16で
バイパス弁25を開位置に切換えてパイロットライン2
3をタンク圧に接続する。この結果、開閉弁21は主管
路3,4の圧力差に無関係に、つまり閉止弁26の切換
位置に無関係に閉位置に保持され、したがって、車両は
直ちにHST走行回路状態(図2の回路状態A1)に移
行して発進、加速が可能となる。車速vが基準値v0
越えているときにはステップS17に進み、バイパス弁
25へ通電してバイパス弁25を閉位置に切換える。こ
の結果、開閉弁21のパイロットライン23は閉止弁2
6の切換位置に応じてタンク圧力に保持されるから、上
述したと同様にΔP≦αとなるほどにポンプ吐出流量Q
pがモータ吐出流量Qmに比べて増加すると、初めて慣
性走行回路からHST走行回路に切換えられて(図3の
回路状態A2)、ショックの少ない切換が実現される。
【0025】−第2の実施例− 図4は第2の実施例を示し、第1の実施例と同様の要素
には同一の符号を付して相違点を主に説明する。第1の
実施例との相違は、開閉弁21を電磁式切換弁とすると
ともに、切換弁24と、バイパス弁25と、パイロット
式閉止弁26とを省略し、それに代えて主管路圧を検出
する圧力センサ41,42を設けた点にある。これによ
り、圧力センサ41,42で検出した主管路圧の差圧Δ
Pがα以下のときに、|ポンプ吐出流量Qp−モータ吐
出流量Qm|が上述した基準値β以下になってものと判
定して、慣性走行回路からHST走行回路へ切換えるよ
うに制御する。
【0026】図5,図6は第2の実施例の開閉制御処理
手順を示すもので、図2,3と同様の箇所には同一の符
号を付して相違点を説明する。ステップS4において、
アクセルペダル踏込み量θが基準値θ0以上で、かつ、
アクセルペダル踏込み量θの微分値がゼロまたは正であ
れば、ステップS21に進み、圧力センサ41,42で
それぞれ検出された主管路圧力の差ΔP(=|Pp−P
m|)が基準値α以下かを判定する。ΔP>αならばス
テップS4に戻り、ΔP≦αならばステップS5Aに進
む。ステップS5Aでは開閉弁21を閉じ、HST走行
回路を形成する。一方、ステップS4が否定される場
合、つまり、アクセルペダル踏込み量θの微分値はゼロ
または正であるが踏込み量θが基準値θ0よりも小さい
場合、あるいは、踏込み量の微分値が負の場合には、ス
テップS12Aに進んで、開閉弁21を開いて慣性走行
回路を形成する。
【0027】ステップS6が否定される場合、つまり、
アクセルペダル踏込み量θの微分値が負の場合には、ス
テップS7Aに進んで開閉弁21を開き、慣性走行回路
を形成する。ステップS8が肯定される場合、つまり、
アクセルペダル踏込み量θが基準値θ0以上で、かつ、
アクセルペダル踏込み量θの微分値がゼロまたは正であ
れば、ステップS22に進み、圧力センサ41,42で
それぞれ検出された主管路圧力の差ΔPが基準値α以下
かを判定する。ΔP>αならばステップS8に戻り、Δ
P≦αならばステップS9Aに進んで開閉弁21を閉
じ、HST走行回路を形成する。ステップS1で選択ス
イッチ27がオフと判定されると、ステップS9Aにお
いて開閉弁21を閉じる。また、ステップS13,ステ
ップS14において選択スイッチ27がオフと判定され
るとステップS15に進み、車速vがゼロより大きくか
つ基準値v0未満の場合には、ステップS9Aに進み開
閉弁21を閉じる。車速vが基準値v0以上のときは、
ステップS23でΔPが基準値α以下かを判定し、肯定
されるとステップS9Aに進み、否定される間はステッ
プS15に戻る以上の第2の実施例においても、第1の
実施例と全く同様の作用効果を得ることができる。
【0028】図7は、定速走行→慣性走行→再加速走行
時の車速変化とエンジン回転数変化をそれぞれ示すグラ
フである。時点t1でアクセルペダルの踏込み量を減少
させると、エンジン回転数はアクセルペダルの踏込み量
に見合った所定回転数まで低下する。このとき、主管路
3,4が連通して慣性走行回路となり、車速は路面の傾
斜状態(走行抵抗)に応じた減速度で減速していく。時
点t2でアクセルペダルを踏込むと、エンジン回転数は
上昇して油圧ポンプ2の吐出容量はエンジン回転数の上
昇に応じて増加する。このとき、ポンプ吐出流量Qpと
慣性負荷で駆動されるモータ吐出流量Qmとの関係が上
述したΔQ≦βを満足する状態となる時点t3におい
て、開閉弁21が閉じてHST走行回路となり車両は加
速される。
【0029】以上の実施例の構成において、コントロー
ラ30、切換弁24、バイパス弁25、閉止弁26など
が切換制御手段を、閉止弁26のパイロットポートに作
用する圧力と対向するばね26a,26bや圧力センサ
41,42あるいはポンプ回転数センサ43やモータ回
転数センサ34などが比較手段を、ポテンショメータ3
3が踏込み量検出手段をそれぞれ構成する。また、モー
タ回転数センサ34により車速検出手段が構成される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポンプ吐出流量とモータ吐出流量との相対関係が切換シ
ョックを発生しない程度になったことを条件として慣性
走行回路からHST走行回路に切換わるようにしたの
で、切換時のショックを低減できる。また、アクセルペ
ダル踏込み量が低減する時にHST走行回路から慣性走
行回路に移行するようにしたので、アクセルペダル踏込
み量が所定値以上の範囲内でアクセルペダルを戻す場合
でも、オペレータの慣性走行したという意に沿って慣性
走行回路を形成できる。さらに、請求項3の装置では、
低速時にアクセルペダルの踏込み量が少ないときは慣性
走行回路が形成されるから、かき上げ走行フィーリング
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における油圧走行駆動装
置の回路構成を示す図
【図2】第1の実施例における開閉弁の開閉制御手順を
示すフローチャート
【図3】図2に引続くフローチャート
【図4】本発明の第2の実施例における油圧走行駆動装
置の回路構成を示す図
【図5】第2の実施例における開閉弁の開閉制御手順を
示すフローチャート
【図6】図5に引続くフローチャート
【図7】定速走行、慣性走行、再加速走行時における車
速とエンジン回転数の時間変化を示すグラフ
【符号の説明】
1 原動機 2 可変容量形油圧ポンプ 3,4 主管路 5 油圧モータ 10 変速機 21 開閉弁 22 バイパス弁 24 切換弁 25 バイパス弁 26 閉止弁 26a,26b ばね 27 選択スイッチ 30 コントローラ 31 切換スイッチ 32 アクセルペダル 33 ポテンショメータ 34 モータ回転数センサ 41,42 主管路圧力センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機に駆動される可変容量形油圧ポン
    プと、 一対の主管路により前記可変容量形油圧ポンプに閉回路
    接続され、この可変容量形油圧ポンプからの吐出油によ
    り駆動される油圧モータと、 前記一対の主管路を連通するバイパス管路に設けられ、
    この一対の主管路を連通する開位置と主管路を遮断する
    閉位置とに切換えられる開閉弁と、 慣性走行指令時に前記開閉弁を前記開位置に切換え、H
    ST走行指令時に前記開閉弁を閉位置に切換える切換制
    御手段とを備えたHST油圧走行駆動装置において、 前記可変容量油圧ポンプの吐出流量と前記油圧モータの
    吐出流量とを直接または間接に比較する比較手段を備
    え、 前記切換制御手段は、慣性走行時にHST走行指令が出
    力されたとき、前記比較手段の比較結果に基づいて、前
    記可変容量形油圧ポンプの吐出流量と前記油圧モータの
    吐出流量との相対関係が切換ショックを発生させないほ
    どになったことを条件として前記開閉弁を前記閉位置に
    切換えるようにすることを特徴とするHST油圧走行駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 原動機に駆動される可変容量形油圧ポン
    プと、 一対の主管路により前記可変容量形油圧ポンプに閉回路
    接続され、この可変容量形油圧ポンプからの吐出油によ
    り駆動される油圧モータと、 前記一対の主管路を連通するバイパス管路に設けられ、
    この一対の主管路を連通する開位置と主管路を遮断する
    閉位置とに切換えられる開閉弁と、 慣性走行指令時に前記開閉弁を前記開位置に切換え、H
    ST走行指令時に前記開閉弁を閉位置に切換える切換制
    御手段とを備えたHST油圧走行駆動装置において、 前記原動機の回転数を制御するアクセルペダルの踏込み
    量を検出する踏込み量検出手段を備え、 前記切換制御手段は、HST走行時に、前記踏込み量検
    出手段の検出結果に基づいて、少なくともアクセルペダ
    ルの踏込み量が減少していることを条件として前記開閉
    弁を前記開位置に切換えるようにすることを特徴とする
    HST油圧走行駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の装置において、車速を検出す
    る車速検出手段をさらに備え、前記切換制御手段は、ア
    クセルペダルの踏込み量が所定値以下でかつ車速が所定
    値以下の条件下で前記開閉弁を前記開位置に切換えるこ
    とを特徴とするHST油圧走行駆動装置。
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