JPH05215233A - 可変速用可変容量油圧ポンプを備えたエンジン車両 - Google Patents

可変速用可変容量油圧ポンプを備えたエンジン車両

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Publication number
JPH05215233A
JPH05215233A JP4020309A JP2030992A JPH05215233A JP H05215233 A JPH05215233 A JP H05215233A JP 4020309 A JP4020309 A JP 4020309A JP 2030992 A JP2030992 A JP 2030992A JP H05215233 A JPH05215233 A JP H05215233A
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JP
Japan
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hydraulic pump
engine
hydraulic
valve
control valve
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Application number
JP4020309A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kadokawa
嘉男 門川
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンが回転している状態において、操作
手段を中立状態としたときに、車両の微速走行を確実に
防止することを可能とする。 【構成】 チャージポンプ4に接続されたチャージ管路
11をフィルタ24とチャージリリーフ弁25の間から
分岐して、逆流も許容し得るパイロット操作型逆止弁2
6a,26bとリリーフ弁27a,27bとで構成され
る一対の補給回路28に接続させ、補給回路28を走行
用管路5a,5bに接続させる。チャージ管路11に
は、補給回路28の分岐点より上流において分岐した逆
流回路29を接続し、この途中に三方弁30を設ける。
また、逆流回路29を三方弁30の下流においてさらに
分岐させ、両パイロット操作型逆止弁26a,26bに
接続する。そして、前後進バルブ14が中立位置のとき
には、走行用管路5a,5b間が連通されるよう三方弁
30を開状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変速用可変容量油圧ポ
ンプを備えたエンジン車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は可変容量油圧ポンプを備えた
フォークリフト等のエンジン車両について従来より種々
提案している(特開平2−248764号公報、特開平
2−245572号公報等)。
【0003】この種の車両は例えば次のように構成され
ている。すなわち、図7に示すように、エンジン51の
出力軸52には、荷役用油圧ポンプ53、チャージポン
プ54及び走行用油圧ポンプ55が順に連結されてい
る。前記エンジン51のスロットルレバー56には、ア
クセルペダル57が連結されており、このアクセルペダ
ル57の操作量に伴い、スロットルバルブに連結された
スロットルレバー56が傾動し、この傾動量に伴った回
転速度でエンジン51は回転し、前記各ポンプ53〜5
5が駆動される。
【0004】前記走行用油圧ポンプ55は2方向タイプ
の斜板式可変容量型油圧ポンプであって、斜板の傾斜方
向によって走行用管路55a,55b内で作動油が流れ
る方向を選択し、左方及び右方の走行用油圧モータL
m,Rmを正逆回転させて、同走行用油圧モータLm,
Rmに連結された図示しない左右一対の駆動輪を駆動さ
せる。また、走行用油圧ポンプ55の吐出容量は斜板の
傾斜角(斜板角)が大きなときには多く、また、斜板角
が小さいときには少なくなるように調整される。そし
て、走行用油圧モータLm,Rmは、前記走行用油圧ポ
ンプ55の吐出量(斜板角によって規定される吐出容量
における走行用油圧ポンプ55の回転数に従って増減す
る)に従う回転速度にて駆動される。
【0005】前記走行用油圧ポンプ55には、サーボシ
リンダ58が隣接して配置されているとともに、同サー
ボシリンダ58のピストンロッド59が走行用油圧ポン
プ55の斜板に連結配置されており、このピストンロッ
ド59の移動によって斜板角が調節されるようになって
いる。前記サーボシリンダ58内は、ピストンロッド5
9に設けたピストン59aによって前室60a及び後室
60bに二分されており、サーボシリンダ58の各側壁
からピストン59aに架装した一対の押しバネSによっ
て、通常時にはピストン59aは前記サーボシリンダ5
8のほぼ中央位置に保持されている。すなわち、このと
きには斜板角はゼロとなり、走行用油圧ポンプ55の吐
出容量はゼロとなる。
【0006】前記チャージポンプ54はエンジン51の
回転速度(エンジン回転数)に基づく量の作動油をチャ
ージ管路61内に吐出する。このチャージ管路61に
は、オリフィス62を介して減圧弁63が設けられてお
り、チャージポンプ54が吐出する作動油を減圧するよ
うになっている。そして、この減圧弁63からは、前後
進バルブ64に延びるパイロット流体通過管路65に対
し、減圧された作動油がパイロット流体として流出する
ようになっている。
【0007】前記前後進バルブ64には、前進位置(a
位置)又は後進位置(b位置)又は中立位置(c位置)
の3つの位置があり、前後進レバー66を操作すること
により、コントローラ67を介して切換えられる。前後
進バルブ64が前進位置であれば、前後進バルブ64に
接続されたパイロット管路65bを経て前記サーボシリ
ンダ58の後室60bに、また、前後進バルブ64が後
進位置であれば、前後進バルブ64に接続されたパイロ
ット管路65aを経て前記サーボシリンダ58の前室6
0aにそれぞれ連通されるようになっている。なお、前
後進バルブ64が中立位置にあるときには、前記パイロ
ット管路65a,65bは、パイロット流体通過管路6
5及びドレインタンクD1から遮断される。
【0008】この構成により、前記前後進バルブ64が
前進位置(a位置)にあるときには、エンジンの回転数
が増大するに従って減圧弁63からのパイロット圧が増
大し、そのパイロット圧により前記ピストンロッド59
は左方に移動して、斜板角は前進方向に大きく傾動され
る。そして、走行用油圧ポンプ55は作動油を一方の吐
出口から吐出させて走行用油圧モータLm,Rmを正転
させ、フォークリフト等のエンジン車両を前進させる。
【0009】また、前後進バルブ64が後進位置(b位
置)にあるときには、エンジン51の回転数が増大する
ことによって前記同様にパイロット圧が増大し、そのパ
イロット圧により前記ピストンロッド59は右方に移動
して斜板角は後進方向に大きく傾動される。そして、走
行用油圧ポンプ55は作動油を一方の吐出口から吐出さ
せて走行用油圧モータLm,Rmを逆転させ、フォーク
リフト等のエンジン車両を後進させる。
【0010】さらに、前後進バルブ64が中立位置(c
位置)にあるときには、パイロット管路65a,65b
が、パイロット流体通過管路65及びドレインタンクD
1から遮断されるため、前室60a及び後室60bの圧
力は等しくなり、前記ピストンロッド59は中央に保持
される。従って、斜板角は傾動されず、走行用油圧ポン
プ55からは作動油が吐出されず走行用油圧モータL
m,Rmは回転されない。
【0011】ところで、上記の技術に関連したその他の
技術として、例えば特開昭50−149016号公報に
開示された技術が知られている。この技術では、走行用
管路を連通するバイパス通路を設け、このバイパス通路
の途中にショートバルブを設けている。そして、エンジ
ンが回転している間は前記ショートバルブを閉状態とす
る。また、エンジンが何らかのトラブルによって停止し
た際には前記ショートバルブを開状態とし、前記バイパ
ス通路を開放する。その結果、走行用管路が前記バイパ
ス通路によって連通され、エンジンが停止した場合でも
車両の牽引が行えるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来の技術では、エンジンが回転している状態で、前記
前後進レバー66を中立に操作し、前後進バルブ64が
中立位置(図7ではc位置)とした場合であっても、前
記サーボシリンダ58内のピストン59aが完全に中央
位置に戻らない場合があった。これは、前記ピストン5
9aとサーボシリンダ58内周面との間の摩擦力等に起
因するものと考えられる。かかる場合には、前後進レバ
ー66を中立に切換えたとしても、走行用油圧ポンプ5
5の斜板角がゼロにはならなかった。つまり、走行用油
圧ポンプ55内の斜板が幾分傾いてしまい、走行用油圧
モータLm,Rmが回転され、結果として車両が微速走
行してしまうという不具合が発生するおそれがあった。
【0013】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、エンジンが回転してい
る状態において、操作手段を中立状態としたときに、車
両の微速走行を確実に防止することの可能な可変速用可
変容量油圧ポンプを備えたエンジン車両を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、エンジンにて駆動される可変容量油圧ポ
ンプと、前記油圧ポンプの吐出容量を制御する吐出容量
調節手段と、前記油圧ポンプの吐出容量をエンジン回転
数に追従させるように前記エンジンの回転数に相対した
油圧力にて前記吐出容量調節手段を駆動する駆動手段
と、前記油圧ポンプから吐出される作動油にて駆動さ
れ、走行用駆動輪を回転させる油圧モータと、エンジン
にて駆動され、前記可変容量油圧ポンプと油圧モータに
て構成される主油圧回路と、少なくとも前進、後進、中
立の3位置に切換えられることにより、前記吐出容量調
節手段に供給される作動油の流入方向を切換える方向制
御弁と、前記方向制御弁の位置を切換操作により切換え
るための操作手段と、前記操作手段の切換操作に基づ
き、前記方向制御弁の位置を切換制御する方向制御弁切
換手段とを有する可変速用可変容量油圧ポンプを備えた
エンジン車両において、前記主油圧回路を連通するバイ
パス回路と、前記バイパス回路の途中に設けられ、同バ
イパス回路を開放、閉塞する開閉手段と、前記方向制御
弁が中立位置にあるときには、前記バイパス回路が開放
されるように前記開閉手段を駆動制御し、前記方向制御
弁が中立位置以外の位置にあるときには、前記バイパス
回路が閉塞されるように前記開閉手段を駆動制御する開
閉制御手段とを設けたことをその要旨とする。
【0015】
【作用】上記の構成によれば、操作手段を切換操作に基
づいて、方向制御弁切換手段によって方向制御弁の位置
が切換制御される。
【0016】エンジンが回転している状態において、方
向制御弁が中立位置以外の位置にあるときには、開閉手
段は開閉制御手段により駆動制御され、バイパス回路は
閉塞される。そのため、主油圧回路は連通されず、作動
油は油圧モータに導入される。従って、油圧モータが駆
動される。
【0017】また、エンジンが回転している状態におい
て、方向制御弁が中立位置にあるときには、開閉手段は
開閉制御手段により駆動制御され、バイパス回路は開放
される。そのため、バイパス回路を介して主油圧回路が
連通され、主油圧回路を流れる作動油は油圧モータにほ
とんど導入されない。従って、油圧モータが駆動され
ず、車両の走行が規制される。
【0018】
【実施例】以下、本発明をフォークリフトの油圧回路に
具体化した一実施例を図1〜6に基づいて説明する。図
1に示すように、エンジン1の出力軸2には、荷役用油
圧ポンプ3、チャージポンプ4及び可変容量油圧ポンプ
としての走行用油圧ポンプ5が順に連結されている。前
記エンジン1のスロットルレバー6には、アクセルペダ
ル7が連結されており、このアクセルペダル7の操作量
に伴い、スロットルバルブに連結されたスロットルレバ
ー6が傾動し、この傾動量に伴った回転速度でエンジン
1は回転し、前記各ポンプ3〜5が駆動される。
【0019】前記走行用油圧ポンプ5は2方向タイプの
斜板式可変容量型油圧ポンプであって、斜板の傾斜方向
によって主油圧回路としての走行用管路5a,5b内で
作動油が流れる方向を選択し、左方及び右方の油圧モー
タとしての走行用油圧モータLm,Rmを正逆回転させ
て、同走行用油圧モータLm,Rmに連結された図示し
ない左右一対の駆動輪を駆動させる。また、走行用油圧
ポンプ5の吐出容量は斜板の傾斜角(斜板角)が大きな
ときには多く、また、斜板角が小さいときには少なくな
るように調整される。そして、走行用油圧モータLm,
Rmは、前記走行用油圧ポンプ5の吐出量(斜板角によ
って規定される吐出容量における走行用油圧ポンプ5の
回転数に従って増減する)に従う回転速度にて駆動され
る。
【0020】前記走行用油圧ポンプ5には、吐出容量調
節手段としてのサーボシリンダ8が隣接して配置されて
いるとともに、同サーボシリンダ8のピストンロッド9
が走行用油圧ポンプ5の斜板に連結配置されており、こ
のピストンロッド9の移動によって斜板角が調節される
ようになっている。前記サーボシリンダ8内は、ピスト
ンロッド9に設けたピストン9aによって前室10a及
び後室10bに二分されており、サーボシリンダ8の各
側壁からピストン9aに架装した一対の押しバネSによ
って、通常時にはピストン9aは前記サーボシリンダ8
のほぼ中央位置に保持されている。すなわち、このとき
には斜板角はゼロとなり、走行用油圧ポンプ5の吐出容
量はゼロとなる。
【0021】前記チャージポンプ4はエンジン1の回転
速度(エンジン回転数)に基づく量の作動油をチャージ
管路11内に吐出する。このチャージ管路11には、オ
リフィス12を介して減圧弁13が設けられており、チ
ャージポンプ4が吐出する作動油を減圧するようになっ
ている。そして、この減圧弁13からは、方向制御弁と
しての前後進バルブ14に延びるパイロット流体通過管
路15に対し、減圧された作動油がパイロット流体とし
て流出するようになっている。
【0022】前記減圧弁13のスプール13aには、減
圧弁13とともに駆動手段を構成するインチングレバー
16が連結され、同インチングレバー16はステッピン
グモータ13bのモータ軸に対し、ロッド16aを介し
て連結されている。そして、ステッピングモータ13b
の回転量に相対して、インチングレバー16が傾動さ
れ、その傾動角、すなわち操作角度Irによって前記パ
イロット流体通過管路15内に流入するパイロット圧P
rが制御される。従って、パイロット圧Prはエンジン
回転数と操作角度Irとによって制御されるようになっ
ている。
【0023】そして、一般的にはエンジン回転数に対す
る各操作角度Ir毎のパイロット圧Prが図4に示すよ
うになるように予め設定されている。すなわち、例え
ば、インチングレバー16の操作角度Irがゼロのとき
には、エンジン回転数がアイドリング状態からA(後述
する無負荷時におけるアクセルペダル7がアイドリング
状態から始動して25%の操作量であって、無負荷回転
数が25%に相当する回転数)(図5参照)まではパイ
ロット圧Prはエンジン回転数に比例して上昇し、エン
ジン回転数がAからB(後述する無負荷時におけるアク
セルペダル7がアイドリング状態から始動して50%の
操作量であって、無負荷回転数が50%に相当する回転
数)まではエンジン回転数に関係なく常にパイロット圧
Prは100%となる。
【0024】また、インチングレバー16の操作角度I
rがAdのときには、エンジン回転数がアイドリング状
態からC(後述する無負荷時におけるアクセルペダル7
がアイドリング状態から始動して75%の操作量であっ
て、無負荷回転数が75%に相当する回転数)まではパ
イロット圧Prはゼロで、エンジン回転数がCからD
(後述する無負荷時におけるアクセルペダル7がアイド
リング状態から始動して100%の操作量であって、無
負荷回転数が100%に相当する回転数)まではパイロ
ット圧Prはエンジン回転数に比例して上昇し、そし
て、エンジン回転数がD以上ではエンジン回転数に関係
なく常にパイロット圧Prは100%となる。なお、前
記操作角度Irの0〜Adの値は後述する方向制御弁切
換手段、開閉制御手段としてのコントローラ18によっ
て演算されるようになっている。
【0025】前記前後進バルブ14には、前進位置(a
位置)又は後進位置(b位置)又は中立位置(c位置)
の3つの位置があり、操作手段としての前後進レバー1
7を操作することにより、コントローラ18を介して切
換えられる。そして、前記パイロット流体通過管路15
は前後一対のパイロット管路15a,15bに分岐され
ており、前記前後進バルブ14が前進位置であればパイ
ロット管路15bを経て前記サーボシリンダ8の後室1
0bに、また、前後進バルブ14が後進位置であればパ
イロット管路15aを経て前記サーボシリンダ8の前室
10aにそれぞれ連通されるようになっている。また、
これらパイロット管路15a,15bのうち、前記パイ
ロット流体通過管路15に連通されていないものは、前
後進バルブ14を介してドレインタンクD1に連通され
るようになっている。なお、前後進バルブ14が中立位
置にあるときには、前記パイロット管路15a,15b
は、パイロット流体通過管路15及びドレインタンクD
1から遮断される。
【0026】前記パイロット管路15a,15bには、
サーボシリンダ8の入力ポート直前において、それぞれ
急激な吐出量の変動を防ぐためのオリフィス19a,1
9bが設けられ、これらオリフィス19a,19bによ
って、流量が規制されたパイロット流体が前記サーボシ
リンダ8内に送られるようになっている。また、後方の
パイロット管路15bには、オリフィス19bを迂回し
てサーボシリンダ8の後室10bに接続された迂回管路
20が設けられているとともに、同迂回管路20内に
は、電磁制御弁21が設けられている。そして、同電磁
制御弁21の開閉によって迂回管路20とサーボシリン
ダ8の後室10bとが連通又は遮断されるようになって
いる。
【0027】この構成により、前記前後進バルブ14が
前進位置(a位置)にあるときには、エンジンの回転数
が増大するに従って減圧弁13からのパイロット圧が増
大し、そのパイロット圧により前記ピストンロッド9は
左方に移動して、斜板角は前進方向に大きく傾動され
る。このとき、前記電磁制御弁21が閉鎖されるとパイ
ロット流体がオリフィス19bにて流量が制限されなが
らサーボシリンダ8の後室10bに流入して、ピストン
9aは緩慢に移動される。一方、電磁制御弁21が開放
されるとパイロット流体が迂回管路20を介してサーボ
シリンダ8の後室10bに流入して、ピストン9aは迅
速に移動される。
【0028】そして、走行用油圧ポンプ5は作動油を一
方の吐出口から吐出させて走行用油圧モータLm,Rm
を正転させ、フォークリフト等のエンジン車両を前進さ
せる。
【0029】また、前後進バルブ14が後進位置(b位
置)にあるときには、エンジン1の回転数が増大するこ
とによって前記同様にパイロット圧が増大し、そのパイ
ロット圧により前記ピストンロッド9は右方に移動して
斜板角は後進方向に大きく傾動される。このとき、前記
電磁制御弁21が閉鎖されるとパイロット流体はオリフ
ィス19bにて流量が制限されながらサーボシリンダ8
の後室10bから同オリフィス19bを介して流出し、
ピストン9aは緩慢に移動される。一方、電磁制御弁2
1が開放されるとパイロット流体は迂回管路20を介し
てサーボシリンダ8の後室10bから流出して、ピスト
ン9aは迅速に移動される。
【0030】そして、走行用油圧ポンプ5は作動油を一
方の吐出口から吐出させて走行用油圧モータLm,Rm
を逆転させ、フォークリフト等のエンジン車両を後進さ
せる。
【0031】さらに、前後進バルブ14が中立位置(c
位置)にあるときには、パイロット管路15a,15b
が、パイロット流体通過管路15及びドレインタンクD
1から遮断されるため、前室10a及び後室10bの圧
力は等しくなり、前記ピストンロッド9は中央位置に保
持される。従って、斜板角は傾動されず、走行用油圧ポ
ンプ5からは作動油が吐出されず走行用油圧モータL
m,Rmは回転されない。
【0032】なお、チャージ管路11からはオリフィス
12の下流において交換用管路22が分岐され、さらに
減圧弁13から延びる排除用管路23が交換用管路22
に連通されている。
【0033】また、前記荷役用油圧ポンプ3は、エンジ
ン1の回転速度に基づく量の作動油を図示しない荷役用
油圧管路に出力する。この荷役用油圧管路は荷役用のリ
フトシリンダ、ティルトシリンダ等に作動油を供給し、
公知の荷役作業を可能にしている。
【0034】さらに、本実施例において、チャージ管路
11は、図1,2に示すように、フィルタ24とチャー
ジリリーフ弁25の間から分岐して、パイロット操作型
逆止弁26a,26bとリリーフ弁27a,27bとで
構成されるバイパス回路としての一対の補給回路28に
接続されている。これらパイロット操作型逆止弁26
a,26bには、必要に応じて逆流も許容し得る装置が
一体的に設けられている。この補給回路28は前記走行
用管路5a,5bに接続され、走行用管路5a,5b間
をバイパスしている。そして、走行用油圧ポンプ5から
の作動油の漏れ等により、走行用管路5a,5b内の油
圧が低下したときには、前記チャージ管路11から補給
回路28を介して走行用管路5a,5b内に作動油が供
給されるようになっている。
【0035】また、前記チャージ管路11には、前記補
給回路28の分岐点より上流において分岐した逆流回路
29が接続されている。この逆流回路29の途中には、
三方弁30が設けられている。逆流回路29は、この三
方弁30の下流においてさらに分岐して、前記両パイロ
ット操作型逆止弁26a,26bに接続されている。そ
して、三方弁30が閉状態のときには、逆流回路29が
閉ざされるとともに、ドレインタンクD2に連通され
る。そのため、走行用管路5a,5bを流れる作動油が
前記補給回路28を介して導通されることはない。ま
た、三方弁30が開状態のときには、逆流回路29が開
放され、前記両パイロット操作型逆止弁26a,26b
に作動油が流入する。そして、これらパイロット操作型
逆止弁26a,26bにおいて、作動油の逆流が許容さ
れ、走行用管路5a,5b間が前記補給回路28を介し
て導通されるようになっている。そして、これらパイロ
ット操作型逆止弁26a,26b、逆流回路29及び三
方弁30によって開閉手段が構成される。
【0036】次に、本実施例における電気的構成につい
て説明する。前記アクセルペダル7には、ポテンショメ
ータにより構成されたアクセル操作量センサ31が配設
されており、前記アクセルペダル7の踏込み量を検出し
て、その検出信号をコントローラ18に出力する。ま
た、前記エンジン1には、ピックアップコイルよりなる
回転数検知手段としてのエンジン回転数センサ35が配
設されており、エンジン1の回転数を検出して、その検
出信号を前記コントローラ18に出力する。
【0037】運転席に設けられたブレーキペダル32に
は、ポテンショメータにより構成されたブレーキ操作量
センサ33が配設されており、前記ブレーキペダル32
の踏込み量を検出して、その検出信号をコントローラ1
8に出力する。
【0038】前記前後進レバー17には、リミットスイ
ッチにより構成された前後進位置センサ34が配設され
ており、前記前後進レバー17の前進、後進及び中立位
置を検出して、その検出信号を前記コントローラ18に
出力する。
【0039】また、前記インチングレバー16には、ポ
テンショメータにより構成されたインチングレバー角セ
ンサ36が配設されており、前記インチングレバー16
の角度を検出して、その検出信号を前記コントローラ1
8に出力する。
【0040】一方、コントローラ18はアクセル操作量
センサ31からの信号に基づいて、そのときのアクセル
操作量Accを割出すとともに、このアクセル操作量A
ccに対応する前記インチングレバー16の目標操作角
度Iaccを算出する。前記インチングレバー16の目
標操作角度Iaccの算出はアクセル操作量Accのみ
に対応するエンジン回転数(無負荷回転数Nacc)を
図5に示すように、予め実験的又は理論的に求め、さら
に図6に示すように、この無負荷回転数Naccに対す
る目標操作角度Iaccを同じく予め実験的又は理論的
に求めている。そして、これらに関するデータは前記コ
ントローラ18に予め記憶されている。従って、目標操
作角度Iaccはアクセル操作量Accに対して一義的
に求められるようになっている。
【0041】さらに、コントローラ18は、前記前後進
位置センサ34からの信号に基づいて前後進レバー17
の操作位置を判断し、前後進バルブ14を前進、中立、
後進の3位置のいずれかに切換操作する。また、コント
ローラ18は前記インチングレバー角センサ36からの
信号に従ってインチングレバー16の角度を演算するよ
うになっている。
【0042】また、本実施例において、コントローラ1
8は前記三方弁30に対して接続されている。そして、
コントローラ18は、前記前後進バルブ14を中立位置
(c位置)に切換えるのに伴って、三方弁30を開状態
にする旨の信号を出力するようになっている。また、コ
ントローラ18は、前後進バルブ14が中立位置以外に
あるときには、三方弁30を閉状態にする旨の信号を出
力するようになっている。
【0043】次に、本実施例のコントローラ18により
実行される各種制御のうち、前後進レバー17の操作に
基づく処理動作について図3のフローチャートに従って
説明する。
【0044】図3はフォークリフトのエンジン回転時に
実行される制御ルーチンを示し、所定時間毎の定時割り
込みで実行される。処理がこのルーチンへ移行すると、
先ずステップ101において、エンジン回転数センサ3
5からの信号に基づき、エンジンが回転中であるか否か
を判断する。そして、エンジンが停止中である場合に
は、その後の処理を一旦終了する。また、エンジンが回
転中である場合には、続くステップ102に移行する。
【0045】ステップ102において、前記前後進位置
センサ34からの信号に基づき、前後進バルブ14が中
立位置(図1におけるc位置)にあるか否かを判断す
る。そして、前後進バルブ14が中立位置でない、つま
り、前進位置(図1におけるa位置)又は後進位置(図
1におけるb位置)にある場合には、ステップ103に
移行し、前記三方弁30を閉状態にする旨の信号を出力
する。このため、三方弁30は閉状態となり、逆流回路
29が閉ざされる。従って、走行用管路5a,5bを流
れる作動油は、前記補給回路28を介して導通されるこ
とはなく、通常の走行及び荷役作業等が行われる。そし
て、その後の処理を一旦終了する。
【0046】一方、前記ステップ102において、前後
進バルブ14が中立位置にある場合には、ステップ10
4に移行し、前記三方弁30を開状態にする旨の信号を
出力する。これに伴って、三方弁30が開状態となり、
逆流回路29が開放される。すると、前記両パイロット
操作型逆止弁26a,26bに作動油が流入する。そし
て、これらパイロット操作型逆止弁26a,26bにお
いて、作動油の逆流が許容され、走行用管路5a,5b
間が前記補給回路28を介して導通される。
【0047】ところで、前記前後進バルブ14が中立位
置にあるときには、前記サーボシリンダ8内のピストン
9aが完全に中央位置に戻るはずであるが、前記ピスト
ン9aとサーボシリンダ8内周面との間の摩擦力に起因
して、ピストン9aが完全に中央位置に戻らない場合が
ある。仮に、ピストン9aが完全に中央位置に戻らなか
った場合には、走行用油圧ポンプ5内の斜板が幾分傾斜
してしまうのであるが、このような場合であっても、上
記したように走行用管路5a,5b間が補給回路28を
介して導通されるので、走行用油圧モータLm,Rmが
回転されることはない。そして、コントローラ18は、
その後の処理を一旦終了する。
【0048】このように、本実施例においては、前後進
バルブ14が中立位置にあるときには、サーボシリンダ
8内のピストン9aが完全に中央位置に戻らない場合で
あっても、走行用管路5a,5b間が補給回路28を介
して導通されるようにした。従って、走行用油圧モータ
Lm,Rmが回転されることはなく、前後進レバー17
が中立状態に操作したにもかかわらず、車両が微速走行
してしまうのを未然に防止することができる。
【0049】また、この実施例では、従来より油圧回路
に組み込まれていたチェック弁の代わりにパイロット操
作型逆止弁26a,26bを設け、補給回路28を構成
するようにしたので、コストの低減を図ることができ、
また、スペースの有効活用を図ることができる。
【0050】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、補給回路28をそのままバイパ
ス通路としたが、前記補給回路28とは別に、走行用管
路5a,5b間を連通するバイパス通路を設け、そのバ
イパス通路の途中に、開閉手段(例えば開閉制御弁)を
設ける構成としてもよい。
【0051】(2)前記実施例では、左右一対の走行用
油圧モータLm,Rmを設ける構成としたが、走行用油
圧モータは1つであってもよい。 (3)前記実施例では、減圧弁13及びインチングレバ
ー16によって駆動手段を構成したが、このインチング
レバー16のない構成、例えば前後進バルブ14を適宜
制御するようにしてサーボシリンダ8内のピストン9a
を駆動させるようにしてもよい。
【0052】(4)前記実施例において、さらに加減速
フィーリングを調整するためのツマミ等を設け、コント
ローラ18により、電磁制御弁21の開度を適宜デュー
ティー制御するような構成としてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明の可変速用可変容量油圧ポンプを
備えたエンジン車両によれば、エンジンが回転している
状態において、操作手段を中立状態としたときに、車両
の微速走行を確実に防止することができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における可変速用
可変容量油圧ポンプを備えたエンジン車両の油圧及び電
気の回路構成図である。
【図2】一実施例における補給回路等を示す油圧及び電
気の部分回路図である。
【図3】一実施例におけるコントローラの処理動作を示
すフローチャートである。
【図4】一実施例におけるエンジン回転数に対するパイ
ロット圧の関係を示す線図である。
【図5】一実施例におけるアクセル操作量に対する無負
荷回転数の関係を示す線図である。
【図6】一実施例における無負荷回転数に対するインチ
ングレバー操作角度の関係を示す線図である。
【図7】従来の技術における可変速用可変容量油圧ポン
プを備えたエンジン車両の油圧及び電気の回路構成図で
ある。
【符号の説明】
1…エンジン、5…可変容量油圧ポンプとしての走行用
油圧ポンプ、5a,5b…主油圧回路としての走行用管
路、8…吐出容量調節手段としてのサーボシリンダ、1
3…駆動手段としての減圧弁、16…駆動手段としての
インチングレバー、18…方向制御弁切換手段、開閉制
御手段としてのコントローラ、26a,26b…開閉手
段を構成するパイロット操作型逆止弁、28…バイパス
回路としての補給回路、29…開閉手段を構成する逆流
回路、30…開閉手段を構成する三方弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにて駆動される可変容量油圧ポ
    ンプと、 前記油圧ポンプの吐出容量を制御する吐出容量調節手段
    と、 前記油圧ポンプの吐出容量をエンジン回転数に追従させ
    るように前記エンジンの回転数に相対した油圧力にて前
    記吐出容量調節手段を駆動する駆動手段と、 前記油圧ポンプから吐出される作動油にて駆動され、走
    行用駆動輪を回転させる油圧モータと、 エンジンにて駆動され、前記可変容量油圧ポンプと油圧
    モータにて構成される主油圧回路と、 少なくとも前進、後進、中立の3位置に切換えられるこ
    とにより、前記吐出容量調節手段に供給される作動油の
    流入方向を切換える方向制御弁と、 前記方向制御弁の位置を切換操作により切換えるための
    操作手段と、 前記操作手段の切換操作に基づき、前記方向制御弁の位
    置を切換制御する方向制御弁切換手段とを有する可変速
    用可変容量油圧ポンプを備えたエンジン車両において、 前記主油圧回路を連通するバイパス回路と、 前記バイパス回路の途中に設けられ、同バイパス回路を
    開放、閉塞する開閉手段と、 前記方向制御弁が中立位置にあるときには、前記バイパ
    ス回路が開放されるように前記開閉手段を駆動制御し、
    前記方向制御弁が中立位置以外の位置にあるときには、
    前記バイパス回路が閉塞されるように前記開閉手段を駆
    動制御する開閉制御手段とを設けたことを特徴とする可
    変速用可変容量油圧ポンプを備えたエンジン車両。
JP4020309A 1992-02-05 1992-02-05 可変速用可変容量油圧ポンプを備えたエンジン車両 Pending JPH05215233A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307657A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機用油圧ポンプの斜板制御回路
US9169769B2 (en) 2011-03-31 2015-10-27 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Gas-fired engine
KR20150123466A (ko) * 2014-04-25 2015-11-04 한전케이피에스 주식회사 유체 이송 시스템

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