JPH08199631A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

建設機械の油圧制御装置

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JPH08199631A
JPH08199631A JP825895A JP825895A JPH08199631A JP H08199631 A JPH08199631 A JP H08199631A JP 825895 A JP825895 A JP 825895A JP 825895 A JP825895 A JP 825895A JP H08199631 A JPH08199631 A JP H08199631A
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pressure
flow rate
valve
control valve
switching
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JP825895A
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English (en)
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Yusuke Kajita
勇輔 梶田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 なめらかな旋回停止を実現させることができ
る建設機械の油圧制御装置の提供。 【構成】 原動機1と、可変容量油圧ポンプ2と、この
油圧ポンプ2の傾転角を制御する制御用アクチュエータ
3、高速電磁弁4,5からなる吐出量制御手段と、旋回
モータ6と、油圧ポンプ2から旋回モータ6に供給され
る圧油の流れを制御する流量制御弁10と、この流量制
御弁10を切換えるパイロット弁12とを備えるととも
に、旋回モータ6の出口圧を検出する圧力センサ18、
19を設け、この圧力センサ18,19の信号に応じて
旋回モータ6に供給される流量を減少させるように制御
する流量規制手段、例えば油圧ポンプ2の吐出量を規制
するコントローラ17を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械に備えられ、旋回体を駆動する旋回モータを備えた
油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10〜12は、この種の従来の建設機
械の油圧制御装置の一例を示す説明図で、図10は回路
図、図11は図10に示す油圧制御装置に備えられるパ
イロット弁の操作レバーが配置される運転室の内部を示
す図、図12は図11に示す運転室が備えられる油圧シ
ョベルの平面図である。
【0003】図10に示す油圧制御装置は、原動機1
と、この原動機1によって駆動する可変容量油圧ポンプ
2と、この油圧ポンプ2の傾転角を制御する制御用アク
チュエータ3と、この制御用アクチュエータ3の駆動を
制御する高速電磁弁4,5とを備えている。制御用アク
チュエータ3と高速電磁弁4,5とは、油圧ポンプ2の
吐出量を制御する吐出量制御手段を構成している。
【0004】また、油圧ポンプ2から吐出される圧油に
よって駆動する旋回モータ6と、油圧ポンプ2と旋回モ
ータ6とを連絡する主管路7,8と、これらの主管路
7,8に設けられるコントロールバルブ9とを備えてい
る。コントロールバルブ9は、油圧ポンプ2から旋回モ
ータ6に供給される圧油の流れを制御する流量制御弁1
0と、この流量制御弁10の上流側と下流側の差圧、す
なわち前後差圧を所定圧に制御する圧力補償弁11とを
含んでいる。流量制御弁10は、例えばパイロット操作
式のものであり、操作装置例えばパイロット弁12によ
り切換え操作される。パイロット弁12と、流量制御弁
10の駆動部すなわち圧力ポートとは、パイロット管路
13,14によって連絡されている。
【0005】また、油圧ポンプ2の吐出圧と、旋回モー
タ6及び図示しない他のアクチュエータの負荷圧のうち
の最大負荷圧との差圧を検出する差圧センサ16と、圧
力補償弁11の絞り量を制御する制御圧力Pcを決める
圧力信号を出力する比例電磁弁15と、コントローラ1
7とを備えている。
【0006】コントローラ17は、例えば差圧センサ1
6から出力される信号に基づいて油圧ポンプ2の目標吐
出量を演算し、その演算結果に相当する吐出量制御信号
を高速電磁弁4あるいは5に出力する。また、あらかじ
め設定される制御圧力Pc、すなわち流量制御弁10の
目標とする前後差圧に相当する信号を比例電磁弁15に
出力する。
【0007】上述した流量制御弁10を切換えるパイロ
ット弁12の操作レバー12aは、図11に示すように
運転室52内の運転席53の左右に配置されている。運
転室52は図12に示すように、上述した旋回モータ6
によって旋回する旋回体51上に配置されている。な
お、図12に示す油圧ショベルは、旋回体51の下方に
例えば履帯を含む走行体50を備えている。また、旋回
体51の前方位置に、この旋回体51と一体にブーム、
アーム、バケット等からなるフロント54を備えてい
る。
【0008】上述した図10に示す油圧制御装置では、
パイロット弁12の操作レバー12aを例えば図11の
E方向(前方向)に操作してパイロット管路13にパイ
ロット圧を発生させると、流量制御弁10が同図10の
A位置方向に切換えられ、流量制御弁10は操作レバー
12aの操作量に応じた開口量となり、油圧ポンプ2の
圧油が圧力補償弁11、流量制御弁10、主管路7を介
して旋回モータ6に供給され、また主管路8側の油が流
量制御弁10の絞り10aを通ってタンクに戻され、こ
れにより旋回モータ6が駆動する。また、圧力補償弁1
1によって流量制御弁10の前後差圧が制御されるとと
もに、差圧センサ16から出力される信号に基づいて上
述のようにコントローラ17で油圧ポンプ2の目標吐出
量が演算され、その結果に応じて高速電磁弁4,5が駆
動し、制御用アクチュエータ3が駆動し、油圧ポンプ2
の傾転角が制御される。これらにより、パイロット弁1
2の操作レバー12aの操作量に応じた流量が流量制御
弁10から主管路7を経て旋回モータ6に供給され、こ
の旋回モータ6はパイロット弁12の操作量に応じた作
動速度となり、例えば図12のF方向に旋回体51とフ
ロント54とを一体的に旋回させる。
【0009】また、パイロット弁12の操作レバー12
aは図11のE方向と逆方向に操作して中立復帰させる
と、パイロット管路13,14の双方がタンク圧とな
り、流量制御弁10が中立位置に切換えられる。これに
より油圧ポンプ2から主管路7への圧油の供給が停止す
るとともに、流量制御弁10の絞り10aの閉じ作用に
より、主管路8側の圧すなわち旋回モータ6の出口圧が
上昇し、旋回モータ6を停止させるブレーキ力が発生
し、当該旋回モータ6が停止し、これに伴って旋回体5
1及びフロント54が停止する。
【0010】図12に示す油圧ショベルでは、フロント
54に含まれるバケットによる掘削作業、地盤のならし
作業等に伴う旋回動作の他、ブームやアーム、あるいは
バケット部分に荷を吊り下げて旋回する動作がおこなわ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
技術では、旋回体51及びフロント54の旋回停止時に
ショックを生じるのが普通であるが、このショックが大
きいとオペレータは身体を前に投げ出される方向の慣性
力を受ける。
【0012】例えば、オペレータが図11のE方向に操
作レバー12aを動かし、流量制御弁10を図10のA
位置に切換え操作している状態から、図11のE方向と
反対方向に操作レバー12aを戻し、図10に示す流量
制御弁10を中立位置に復帰させて、旋回モータ6を停
止させた際、上述した慣性力により操作レバー12aを
無意識のうちにE方向に動かしてしまい、すなわち流量
制御弁10を再びA位置方向に切換えて旋回モータ6を
駆動させてしまう状況が起り得る。
【0013】さらに望ましくない場合には、操作レバー
12aを中立方向に戻そうとするたびに、このブレーキ
力が発生し、無意識のうちに繰返しE方向に動かしてし
まうこともある。図13,14はこのときの特性を示す
もので、図13は操作レバー12aの操作に伴ってパイ
ロット管路13に発生するパイロット圧と時間との関係
を示す特性図、図14は主管路8,7の圧力と時間との
関係を示す特性図である。図14では旋回モータ6の出
口圧である主管路8のメータアウト圧を実線で示し、入
口圧である主管路7のメータイン圧を一点鎖線で示して
ある。
【0014】このように従来技術では、なめらかな旋回
停止を実現させにくく、オペレータに不快感を与えやす
い問題があり、また、十分な旋回停止制御精度が得られ
ず、吊り荷作業等の作業能率の向上を見込めない問題が
あった。
【0015】図15は従来の建設機械の油圧制御装置の
別の例を示す回路図である。この従来技術は、コントロ
ールバルブ30が、流量制御弁31の下流にリリーフ弁
32を配置してあり、図10に示した従来技術における
ような圧力補償弁、差圧センサ、コントローラ等を備え
ていない。流量制御弁31の切換え操作に伴って減少す
るリリーフ弁32の上流圧に応じて、レギュレータ34
が油圧ポンプ2の吐出量を大きくするように制御する構
成になっている。
【0016】この図15に示す従来技術も、操作レバー
12aを有するパイロット弁12、流量制御弁31、主
管路7,8、旋回モータ6を含む構成は、前述した図1
0に示す従来技術と同じである。したがって、この図1
5に示す従来技術も前述した従来技術におけるのと同じ
問題がある。
【0017】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、なめらかな旋回
停止を実現させることができる建設機械の油圧制御装置
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のうちの請求項1に記載の発明は、原動機
と、この原動機によって駆動する油圧ポンプと、この油
圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御手段と、上記油
圧ポンプから供給される圧油によって駆動する旋回モー
タと、上記油圧ポンプと上記旋回モータとを連絡する主
管路に設けられ、上記油圧ポンプから上記旋回モータに
供給される圧油の流量を制御する流量制御弁と、この流
量制御弁を操作する操作装置とを備えた建設機械の油圧
制御装置において、上記旋回モータが制動状態にあるこ
とを検出する制動状態検出装置と、この制動状態検出装
置で制動状態が検出されたとき上記旋回モータに供給さ
れる流量を減少させる流量規制手段とを備えた構成にし
てある。
【0019】また、本発明のうちの請求項2に記載の発
明は、請求項1に記載の発明において、上記制動状態検
出装置が、上記旋回モータを減速させるトルクを生じさ
せる圧力を検出する圧力検出装置からなる構成にしてあ
る。
【0020】また、本発明のうちの請求項3に記載の発
明は、請求項2に記載の発明において、上記圧力検出装
置が、上記旋回モータの出口圧、及び該出口圧と上記旋
回モータの入口圧との差圧であるブレーキ圧のいずれか
を検出する圧力センサからなる構成にしてある。
【0021】また、本発明のうちの請求項4に記載の発
明は、請求項3記載の発明において、上記流量規制手段
が、上記油圧ポンプの吐出量を少なくするように規制す
る吐出量規制手段からなる構成にしてある。
【0022】また、本発明のうちの請求項5に記載の発
明は、請求項4記載の発明において、上記吐出量制御手
段が高速電磁弁を含むとともに、上記吐出量規制手段
が、上記圧力センサから出力される信号に応じて上記高
速電磁弁を駆動する信号を出力するコントローラを含む
構成にしてある。
【0023】また、本発明のうちの請求項6に記載の発
明は、請求項5に記載の発明において、上記コントロー
ラが、上記流量制御弁が上記旋回モータに圧油を供給し
ている所定の操作位置から中立位置への切換え途上にあ
って、上記所定の操作位置方向への切換え変更を生じた
かどうか判別する第1の判別手段と、この第1の判別手
段で上記切換え変更が生じたと判別されたとき、当該所
定の操作位置方向への切換え状態の継続時間が、経験的
に得られるオペレータによる意図的な操作時間を考慮し
てあらかじめ設定される基準時間より小さいかどうか判
別する第2の判別手段を含み、この第2の判別手段で、
上記所定の操作位置への切換え状態の継続時間が、上記
基準時間より小さいと判別されたとき、上記油圧ポンプ
の吐出量の規制の制御をおこなう構成にしてある。
【0024】また、本発明のうちの請求項7に記載の発
明は、請求項6記載の発明において、上記操作装置がパ
イロット弁であり、上記流量制御弁が油圧パイロット操
作式流量制御弁であり、上記パイロット弁と、上記流量
制御弁の駆動部を形成する圧力ポートとを連絡するパイ
ロット管路の圧力を検出する圧力センサを設け、上記コ
ントローラの上記第1の判別手段、上記第2の判別手段
は、上記パイロット管路の圧力を検出する圧力センサか
ら出力される信号に基づいて、上記切換え変更を生じた
かどうか判別するとともに、上記切換え状態の継続時間
が、あらかじめ設定される基準時間より小さいかどうか
判別する構成にしてある。
【0025】また、本発明のうちの請求項8に記載の発
明は、請求項6または7記載の発明において、上記コン
トローラが、上記第2の判別手段で上記所定の操作位置
への切換え状態の継続時間が、上記基準時間以上と判別
されたとき、上記吐出量の規制を無効にし、通常状態を
維持させる手段を含む構成にしてある。
【0026】また、本発明のうちの請求項9に記載の発
明は、請求項6〜8のいずれかに記載の発明において、
上記コントローラが、上記流量制御弁が上記旋回モータ
に圧油を供給している所定の操作位置から中立位置を越
えて反対側の操作位置に切換えられたかどうか判別する
第3の判別手段と、この第3の判別手段で、中立位置を
越えて反対側の操作位置に切換えられたと判別されたと
き、上記油圧ポンプの吐出量の規制を無効にし、通常状
態を維持させる手段を含む構成にしてある。
【0027】また、本発明のうちの請求項10に記載の
発明は、請求項3記載の発明において、上記流量規制手
段が、上記圧力補償弁の通過流量を少なくするように規
制する通過流量規制手段である構成にしてある。
【0028】また、本発明のうちの請求項11に記載の
発明は、請求項10記載の発明において、上記圧力補償
弁の駆動を制御する比例電磁弁を備えるとともに、上記
通過流量規制手段が、上記圧力検出装置から出力される
信号に応じて上記比例電磁弁を駆動する信号を出力する
コントローラを含む構成にしてある。
【0029】また、本発明のうちの請求項12に記載の
発明は、請求項11に記載の発明において、上記コント
ローラが、上記流量制御弁が上記旋回モータに圧油を供
給している所定の操作位置から中立位置への切換え途上
にあって、上記所定の操作位置方向への切換え変更を生
じたかどうか判別する第1の判別手段と、この第1の判
別手段で上記切換え変更が生じたと判別されたとき、当
該所定の操作位置方向への切換え状態の継続時間が、経
験的に得られるオペレータによる意図的な操作時間を考
慮してあらかじめ設定される基準時間より小さいかどう
か判別する第2の判別手段を含み、この第2の判別手段
で、上記所定の操作位置への切換え状態の継続時間が、
上記基準時間より小さいと判別されたとき、上記圧力補
償弁の通過流量の規制の制御をおこなう構成にしてあ
る。
【0030】また、本発明のうちの請求項13に記載の
発明は、請求項12記載の発明において、上記操作装置
がパイロット弁であり、上記流量制御弁が油圧パイロッ
ト操作式流量制御弁であり、上記パイロット弁と、上記
流量制御弁の駆動部を形成する圧力ポートとを連絡する
パイロット管路の圧力を検出する圧力センサを設け、上
記コントローラの上記第1の判別手段、上記第2の判別
手段は、上記パイロット管路の圧力を検出する圧力セン
サから出力される信号に基づいて、上記切換え変更を生
じたかどうか判別するとともに、上記切換え状態の継続
時間が、あらかじめ設定される基準時間より小さいかど
うか判別する構成にしてある。
【0031】また、本発明のうちの請求項14に記載の
発明は、請求項12または13記載の発明において、上
記コントローラが、上記第2の判別手段で上記所定の操
作位置への切換え状態の継続時間が、上記基準時間以上
と判別されたとき、上記圧力補償弁の通過流量の規制を
無効にし、通常状態を維持させる手段を含む構成にして
ある。
【0032】また、本発明のうちの請求項15に記載の
発明は、請求項12〜14のいずれかに記載の発明にお
いて、上記コントローラが、上記流量制御弁が上記旋回
モータに圧油を供給している所定の操作位置から中立位
置を越えて反対側の操作位置に切換えられたかどうか判
別する第3の判別手段と、この第3の判別手段で、中立
位置を越えて反対側の操作位置に切換えられたと判別さ
れたとき、上記圧力補償弁の通過流量の規制を無効に
し、通常状態を維持させる手段を含む構成にしてある。
【0033】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明は、操作装置が
制御されて流量制御弁が所定の操作位置に切換えられ、
旋回モータに油圧ポンプからの圧油が供給されてこの旋
回モータが駆動している状態から、操作装置を中立位置
に戻すと、旋回モータが制動状態となる。この制動状態
を制動状態検出装置が検出することにより、流量規制手
段が作動し、旋回モータに供給される流量を減少させ
る。したがって、停止時のショックに伴ってオペレータ
に与えられる慣性力により、オペレータが操作装置を無
意識のうちに再び所定の操作位置方向に操作してしまっ
ても、旋回モータに供給される流量が通常時に比べて少
ない状態となるので、それ以降はショックをほとんど生
じない状態にすることができ、これにより、なめらかな
旋回停止を実現できる。
【0034】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
流量制御弁が中立位置方向に操作された際に、旋回モー
タの出口側の主管路に生じる、旋回モータを減速させる
トルクを生じさせる圧力を検出する圧力検出装置を備え
ており、この圧力検出装置で検出される圧力に応じて流
量規制手段が作動するようになっている。
【0035】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
圧力検出装置として、旋回モータの出口圧、及びブレー
キ圧のいずれかを検出する圧力センサを備えているが、
ブレーキ力の発生時には旋回モータの出口圧が上昇する
ことは良く知られており、したがって、圧力検出装置と
して、この出口圧を検出する圧力センサを設ければ、流
量規制手段を作動させる比較的良好なタイミングを確保
することができる。また、ブレーキ力の発生は、実際は
旋回モータの出口圧と入口圧との差圧であるブレーキ圧
によるものであり、したがって、圧力検出装置として、
このブレーキ圧を検出する圧力センサを設ければ、流量
規制手段を作動させるより精度の高いタイミングを確保
することができる。
【0036】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
流量規制手段が油圧ポンプの吐出量を少なくするように
規制する吐出量規制手段であることから、圧力センサに
よってブレーキ力を生じさせる圧力が検出されると吐出
量規制手段が作動し、油圧ポンプの吐出量が通常時に比
べて少なくなるように制御され、これにより旋回モータ
に供給される流量を減少させることができる。
【0037】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
吐出量制御手段が高速電磁弁を含み、吐出量規制手段が
コントローラを含むことから、圧力センサによってブレ
ーキ力を生じさせる圧力が検出されると、コントローラ
内で上述の圧力に基づく演算がおこなわれ、その演算結
果に応じた駆動信号が吐出量制御手段の高速電磁弁に出
力され、この高速電磁弁の駆動により、油圧ポンプの吐
出量が通常時に比べて少なくなるように制御される。
【0038】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
コントローラに含まれる第1の判別手段で、所定の操作
位置から中立位置への切換え途上にあって、所定の操作
位置方向への切換え変更を生じたと判別された際、第2
の判別手段で所定の操作位置方向への切換え状態の継続
時間が、あらかじめ設定される基準時間より小さいと判
別されたときには、オペレータの意思によらずにショッ
ク時の慣性力により操作装置が操作された状態であり、
コントローラから吐出量制御手段の高速電磁弁に吐出量
を減少させる駆動信号が出力される。
【0039】また、本発明の請求項7に記載の発明は、
パイロット管路の圧力を検出する圧力センサにより、流
量制御弁を所定の操作位置に切換える比較的高いパイロ
ット圧から中立位置に戻す比較的低いパイロット圧に変
化しているときに、再び比較的高いパイロット圧に変化
したことが検出されれば、コントローラの第1の判別手
段は、切換え変更が生じたと判断する。また、このと
き、コントローラの第2の判別手段は、再び比較的高い
パイロット圧に変化をはじめたときから、この高いパイ
ロット圧が保持される時間を切換え状態の継続時間とし
て判別をおこなう。
【0040】また、本発明の請求項8に記載の発明は、
コントローラの第2の判別手段で所定の操作位置への切
換え状態の継続時間が、基準時間以上と判別されたとき
は、オペレータの意思による切換え操作であり、吐出量
の規制を無効にし、通常状態を維持させる手段が働き、
旋回モータの増速が可能となる。
【0041】また、本発明の請求項9に記載の発明は、
コントローラの第3の判別手段で中立位置を越えて反対
側の操作位置に切換えられたと判別されたときは、オペ
レータの意思による旋回モータの逆転操作であり、逆方
向の旋回モータの増速が可能となる。
【0042】また、本発明の請求項10に記載の発明
は、流量規制手段が圧力補償弁の通過流量を少なくする
ように規制する通過流量規制手段であることから、圧力
検出装置によってブレーキ力を生じさせる圧力が検出さ
れると通過流量規制手段が作動し、圧力補償弁を通過す
る流量が通常時に比べて少なくなるように規制され、こ
れにより旋回モータに供給される流量を減少させること
ができる。
【0043】また、本発明の請求項11に記載の発明
は、圧力補償弁の駆動を制御する比例電磁弁を備えると
ともに、通過流量規制手段がコントローラを含むことか
ら、圧力センサによってブレーキ力を生じさせる圧力が
検出されると、コントローラ内で上述の圧力に基づく演
算がおこなわれ、その演算結果に応じた駆動信号が比例
電磁弁に出力され、この比例電磁弁の駆動により、圧力
補償弁を通過する流量が通常時に比べて少なくなるよう
に制御される。
【0044】また、本発明の請求項12に記載の発明
は、コントローラに含まれる第1の判別手段で、所定の
操作位置から中立位置への切換え途上にあって、所定の
操作方向への切換え変更を生じたと判別された際、第2
の判別手段で所定の操作位置方向への切換え状態の継続
時間が、あらかじめ設定される基準時間より小さいと判
別されたときには、オペレータの意思によらずショック
時の慣性力により操作装置が操作された状態であり、コ
ントローラから比例電磁弁に圧力補償弁の通過流量を減
少させる駆動信号が出力される。
【0045】また、本発明の請求項13に記載の発明
は、パイロット管路の圧力を検出する圧力センサによ
り、流量制御弁を所定の操作位置に切換える比較的高い
パイロット圧から中立位置に戻す比較的低いパイロット
圧に変化しているときに、再び比較的高いパイロット圧
に変化したことが検出されれば、コントローラの第1の
判別手段は、切換え変更が生じたと判断する。また、こ
のとき、コントローラの第2の判別手段は、再び比較的
高いパイロット圧に変化をはじめたときから、この高い
パイロット圧が保持される時間を切換え状態の継続時間
として判別をおこなう。
【0046】また、本発明の請求項14に記載の発明
は、コントローラの第2の判別手段で所定の操作位置へ
の切換え状態の継続時間が、基準時間以上と判別された
ときは、オペレータの意思による切換え操作であり、圧
力補償弁の通過流量の規制を無効にし、通常状態を維持
させる手段が働き、旋回モータの増速が可能となる。
【0047】また、本発明の請求項15に記載の発明
は、コントローラの第3の判別手段で中立位置を越えて
反対側の操作位置に切換えられたと判別されたときは、
オペレータの意思による旋回モータの逆転操作であり、
逆方向の旋回モータの増速が可能となる。
【0048】
【実施例】以下、本発明の建設機械の油圧制御装置の実
施例を図に基づいて説明する。図1〜図5は、本発明の
請求項1〜9に記載の発明に相当する第1の実施例を示
す説明図であり、図1は回路図、図2は図1に示す回路
に備えられるコントローラの処理手順を示すフローチャ
ート、図3は図2に示すフローチャートの続きの部分を
示すフローチャート、図4はこの第1の実施例で得られ
るパイロット圧と時間との関係を示す特性図、図5はこ
の第1の実施例で得られる主管路の圧力と時間との関係
を示す特性図である。
【0049】なお、図1に示す回路は前述した図10に
示す回路に対応させて描いてあり、図10に示したもの
と同等のものは同じ符号で示してある。すなわち、図1
に示す第1の実施例も例えば油圧ショベルに備えられて
おり、原動機1と、この原動機1によって駆動する可変
容量油圧ポンプ2とを備えるとともに、油圧ポンプ2の
傾転角を制御する制御用アクチュエータ3、この制御用
アクチュエータ3の駆動を制御する高速電磁弁4,5か
ら成り、油圧ポンプ2の吐出量を制御する吐出量制御手
段を備えている。
【0050】また、油圧ポンプ2から吐出される圧油に
よって駆動する旋回モータ6と、油圧ポンプ2と旋回モ
ータ6とを連絡する主管路7,8と、これらの主管路
7,8に設けられるコントロールバルブ9とを備えてい
る。コントロールバルブ9は、油圧ポンプ2から旋回モ
ータ6に供給される圧油の流れを制御する流量制御弁1
0と、この流量制御弁10の上流側と下流側との差圧、
すなわち前後差圧を所定圧に制御する圧力補償弁11と
を含んでいる。
【0051】流量制御弁10は、例えばパイロット操作
式であり、操作装置例えばパイロット弁12により切換
え操作される。パイロット弁12と、流量制御弁10の
駆動部すなわち圧力ポートとは、パイロット管路13,
14によって連絡されている。また、油圧ポンプ2の吐
出圧と、旋回モータ6及び図示しない他のアクチュエー
タの負荷圧との差圧を検出する差圧センサ16と、圧力
補償弁11の絞り量を制御する制御圧力Pcを決める圧
力信号を出力する比例電磁弁15とを備えている。ま
た、論理演算、記憶機能を有し、差圧センサ16から出
力される信号に基づいて油圧ポンプ2の目標吐出量を演
算し、その演算結果に相当する吐出量制御信号を高速電
磁弁4,5に出力するとともに、あらかじめ設定される
制御圧力Pc、すなわち流量制御弁10の目標とする前
後差圧に相当する信号を比例電磁弁15に出力するコン
トローラ17を備えている。以上の構成については、前
述した図10に示したものと同等である。
【0052】そして特に、この第1の実施例では、旋回
モータ6が制動状態にあることを検出する制動状態検出
装置として、旋回モータ6を減速させるトルクを生じさ
せる圧力を検出する圧力検出装置、例えば旋回モータ6
の出口圧を検出する圧力センサ18,19を主管路7,
8に設けてある。旋回モータ6の回転方向の違いによ
り、主管路8が出口圧となるときには、この出口圧が圧
力センサ19によって検出されてコントローラ17に入
力され、主管路7が出口圧となるときには、この出口圧
が圧力センサ18で検出されてコントローラ17に入力
される。
【0053】また、この第1の実施例は、前述した圧力
センサ18,19から成る制動状態検出装置で制動状態
が検出されたとき旋回モータ6に供給される流量を減少
させる流量規制手段、例えば油圧ポンプ2の吐出量を少
なくするように規制する吐出量規制手段を備えている。
この吐出量規制手段は、圧力センサ18,19から出力
される信号に応じて、吐出量制御手段を形成する高速電
磁弁4,5を駆動する信号を出力する手段である。
【0054】この吐出量規制手段は、例えばコントロー
ラ17に内蔵され、流量制御弁10が旋回モータ6に圧
油を供給している所定の操作位置(例えば図1のA位
置)から中立位置(図1に示す状態)への切換え途上に
あって、前述の所定の操作位置(図1のA位置)方向へ
の切換え変更を生じたかどうか判別する第1の判別手段
と、この第1の判別手段で上述の切換え変更が生じたと
判別されたとき、当該所定の操作位置(図1のA位置)
方向への切換え状態の継続時間が、経験的に得られるオ
ペレータによる意図的な操作時間を考慮してあらかじめ
設定される基準時間(例えば0.5秒程度)より小さい
かどうか判別する第2の判別手段とを含んでおり、第2
の判別手段で、所定の操作位置(図1のA位置)への切
換え状態の継続時間が、上述の基準時間より小さいと判
別されたとき、油圧ポンプ2の吐出量の規制の制御をお
こなう。
【0055】なお、パイロット弁12と、流量制御弁1
0の駆動部を形成する圧力ポートとを連絡するパイロッ
ト管路13,14の圧力を検出する圧力センサ20,2
1を設けてあり、上述したコントローラ17の第1の判
別手段、第2の判別手段は、圧力センサ20,21から
出力される信号に基づいて、上述した流量制御弁10の
切換え変更が生じたかどうか判別するとともに、切換え
状態の継続時間が、あらかじめ設定される基準時間より
小さいかどうか判別する。
【0056】また、上述したコントローラ17は、上述
の吐出量規制手段を形成する第2の判別手段で所定の操
作位置(図1のA位置)への切換え状態の継続時間が、
基準時間以上と判別されたとき、その吐出量の規制を無
効にし、通常状態を維持させる手段を含んでいる。さら
に、コントローラ17は、流量制御弁10が旋回モータ
6に圧油を供給している所定の操作位置(図1のA位
置)から中立位置を越えて反対側の操作位置(例えば図
1のA位置の反対側の右側の切換え位置)に切換えられ
たかどうか判別する第3の判別手段と、この第3の判別
手段で、中立位置を越えて反対側の操作位置に切換えら
れたと判別されたとき、油圧ポンプ2の吐出量の規制を
無効にし、通常状態を維持させる手段を含んでいる。
【0057】このように構成した第1の実施例の動作を
図2,3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0058】はじめに、図2の手順S1に示すように、
コントローラ17に圧力センサ20,21の信号を入力
する。ここで今は、旋回体51等を旋回させるために旋
回モータ6の駆動を意図してパイロット弁12の操作レ
バー12aが切換えられ、流量制御弁10が図1のA位
置に切換えられたものとする。
【0059】次に図2の手順S2に移り、このコントロ
ーラ17に内臓される第3の判別手段で、流量制御弁1
0が所定の操作位置(A位置)から中立位置方向に切換
えられ、さらに中立位置を越えて反対側に切換えられた
かどうか判別される。今は、A位置に切換えられたこと
からパイロット管路13には比較的高いパイロット圧が
導かれており、圧力センサ20で検出されるパイロット
圧は、この一定した高いパイロット圧であることから、
所定の操作位置から中立位置を越えて反対側の操作位置
への切換えが生じていないと判別され、したがって、こ
の手順S2の判別はノーとなり、手順S3に移る。
【0060】手順S3では、このコントローラ17に内
臓される第1の判別手段で、流量制御弁10を中立に戻
す過程で再び加速する方向に切換えられたかどうか判別
される。今は、上述のように圧力センサ20で検出され
るパイロット圧は一定した高いパイロット圧であること
から、所定の操作位置(A位置)から中立位置方向に切
換えられてはいないと判別され、したがって、この判別
はノーとなり、図3の手順S9に移る。手順S9では、
差圧センサ16から出力される信号に基づいて油圧ポン
プ2の目標吐出量が演算され、その目標吐出量に相当す
る(通常の)吐出量制御信号が高速電磁弁4あるいは5
に出力される。これにより油圧ポンプ2の傾転角が制御
され、油圧ポンプ2から比較的大きな流量が吐出され
る。このとき、コントローラ17から比例電磁弁15に
所定の駆動信号が出力され、これにより圧力補償弁11
の駆動部に所定の制御圧Pcが与えられ、この圧力補償
弁11によって流量制御弁10の前後差圧が所定圧に保
持される。したがって、油圧ポンプ2から吐出される圧
油は、圧力補償弁11を経て、操作レバー12aの操作
量に応じた開口量となっている流量制御弁10に入り、
さらに主管路7を介して旋回モータ6に供給され、旋回
モータ6の戻り油が主管路8、流量制御弁10を介して
タンクに導かれ、これにより旋回モータ6が操作レバー
12aの操作量に相応した作動速度で駆動する。これに
伴って、前述した図12に示す旋回体51及びフロント
54を例えば同図12のF方向に旋回させることができ
る。
【0061】また、このように流量制御弁10を所定の
操作位置(図1のA位置)に切換え、図12に示すよう
に旋回体51及びフロント54をF方向に旋回させてい
る状態から、操作レバー12aが中立方向に戻され、さ
らに中立位置を越えて反対側に操作され、旋回体51及
びフロント54の反転が意図されたとする。このとき、
前述した手順S2におけるコントローラ17の第3の判
別手段の判別は、圧力センサ20で検出されるパイロッ
ト圧が高いパイロット圧からタンク圧に変化し、圧力セ
ンサ21で検出されるパイロット圧がタンク圧から高い
パイロット圧に変化することから、流量制御弁10が中
立位置を越えて反対側に切換えられたと判別され、すな
わち、イエスとなり、これも前述した手順S9に移る。
したがって、前述と同様の動作がおこなわれ、旋回体5
1及びフロント54を、それまでの旋回方向に対して反
対方向に旋回させることができる。すなわち、このよう
に旋回体51の反転動作が意図されるときは、旋回モー
タ6の出口圧に一瞬変化を生じるものの、後述する油圧
ポンプ2の吐出量の規制の制御が実施されることはな
い。 また、流量制御弁10を所定の操作位置(図1の
A位置)に切換えた状態から操作レバー12aが一旦、
中立方向に戻され、その戻される過程で再び操作レバー
12aが意図的に操作位置(図1のA位置)に戻された
とする。このとき、手順S4のコントローラ17の第2
の判別手段の判別は、切換え状態の継続時間t0≧基準
時間t1となり、この第2の判別手段の判別はノーとな
り、これも前述した手順S9に移る。したがって、前述
と同様の動作がおこなわれ、旋回モータ6が再び加速さ
れ、旋回体51及びフロント54がそれまでの旋回方向
に再び旋回する。すなわち、このように旋回体51及び
フロント54を一旦、停止させる過程で再び意図的に旋
回させようとしたときには、これも旋回モータ6の出口
圧に一瞬変化を生じるもの、後述する油圧ポンプ2の吐
出量の規制の制御が実施されることはない。
【0062】そして、流量制御弁10を所定の操作位置
(図1のA位置)に切換えた状態から、操作レバー12
aを中立方向に戻して旋回体51及びフロント54を停
止させようとした際、慣性力による操作レバー12aの
戻し操作がおこなわれたときには、オペレータは常に中
立方向に操作しようとしているので、手順S4のコント
ローラ17の第2の判別手段の判別は、切換え状態の継
続時間t0<基準時間t1となり、この第2の判別手段の
判別がイエスとなり、手順S5に移る。この手順S5で
は、主管路7,8の圧力を検出する圧力センサ18,1
9の信号が読み込まれる。今は、主管路8の圧力が上昇
することから、コントローラ17では手順S6におい
て、比較的大きなメータアウト圧力に応じて比較的小さ
な目標吐出量Ppが演算される。すなわち、油圧ポンプ
2の吐出量の規制の制御が実施される。
【0063】したがって、手順S7において、手順S6
で求められた目標吐出量Ppに応じた吐出量制御信号が
高速電磁弁4,5のうちの該当するものに出力される。
これにより、制御用アクチュエータ3は、油圧ポンプ2
の吐出量をそれまでに比べて小さくするように制御す
る。これに伴い、旋回モータ6に供給される流量が減少
し、旋回体51及びフロント54の停止時のショックが
軽減される。
【0064】手順S7の次は、手順S8に移る。この手
順S8では、旋回体51及びフロント54が停止してい
るかどうか判別される。この判別は、例えばパイロット
管路13のパイロット圧を検出する圧力センサ20の信
号がタンク圧になったかどうかで判別される。この判別
がノーであれば、流量制御弁10は、まだ中立位置方向
への切換え途上であり、手順S5に戻る。また、手順S
8の判別がイエスであれば、旋回体51及びフロント5
4はそれまでの旋回を停止したことになり、はじめの手
順S1に戻り、次の動作のために待機する。
【0065】図4,5に示す特性図は、このときの油圧
ポンプ2の吐出量の規制の制御において得られる特性を
示すものである。
【0066】図4では、圧力センサ20で検出されるパ
イロット管路13のパイロット圧が、最初の流量制御弁
10の中立位置への戻し操作時には、一時的に停止のシ
ョックを受けてオペレータが前に投げ出される慣性力に
より、操作レバー12aが操作位置A方向に動いて増加
するが、その後は、油圧ポンプ2の吐出量の規制の制御
により旋回モータ6に供給される流量が減るためショッ
クを受けることがなく操作レバー12aを中立位置に保
つことができ、これに伴って当該パイロット管路13の
パイロット圧がなめらかに減少する関係が示されてい
る。
【0067】また、図5は図4に示すパイロット圧の変
化に追従してメータアウト圧力が変化する状態を示して
いるが、最初の流量制御弁10の中立位置への戻し操作
時には、一時的に大きく上昇するものの、その後は圧力
の上昇が抑えられる関係が示されている。
【0068】以上のように、本発明の第1の実施例で
は、旋回体51等の停止に際して、オペレータに与えら
れる慣性力により、オペレータが操作レバー12aを無
意識のうちに再び所定の操作位置方向(例えば図1の位
置A方向)に操作してしまっても、旋回モータ6に供給
される流量が通常時に比べて少ない状態となるので、そ
れ以降はショックを生じない状態にすることができ、こ
れにより、なめらかな旋回停止を実現できる。したがっ
て、旋回体51等の停止操作時にオペレータに不快感を
与えることがなく、また、精度の高い旋回停止制御を実
現でき、吊り荷作業等の作業能率を向上させることがで
きる。
【0069】なお、上記第1の実施例では、旋回モータ
6を減速させるトルクを生じさせる圧力を検出する圧力
検出装置として、旋回モータ6の出口圧を検出する圧力
センサ18,19を設けたが、このような圧力センサ1
8,19に代えて、旋回モータ6の出口圧と入口圧との
差圧であるブレーキ圧を検出する圧力センサを設ける構
成にしてもよい。
【0070】図6は本発明の請求項1,2,3,及び1
0〜15に記載の発明に相当する第2の実施例に備えら
れるコントローラの処理手順を示すフローチャート、図
7は図6に示すフローチャートの続き部分を示すフロー
チャートである。
【0071】この第2の実施例のコントローラ17の内
部構成を除く他の構成は図1に示すものと同等である。
したがって、以下にあっては図1に示した符号を用いて
説明する。
【0072】特に、この第2の実施例では、圧力センサ
18,19から成る制動状態検出装置で制動状態が検出
されたとき旋回モータ6に供給される流量を減少させる
流量規制手段として、前述した第1の実施例における吐
出量制御手段に代えて、圧力補償弁11の通過流量を少
なくするように規制する通過流量規制手段を備えてい
る。この通過流量規制手段は、圧力センサ18,19か
ら出力される信号に応じて、圧力補償弁11の制御圧P
cを可変とするように、比例電磁弁15を駆動する信号
を出力する手段であり、例えばコントローラ17に内臓
されている。
【0073】すなわち、この第2の実施例におけるコン
トローラ17も前述した第1の実施例と同様に、流量制
御弁10が旋回モータ6に圧油を供給している所定の操
作位置(例えば図1のA位置)から中立位置(図1に示
す状態)への切換え途上にあって、前述の所定の操作位
置(図1のA位置)方向への切換え変更を生じたかどう
か判別する第1の判別手段と、この第1の判別手段で上
述の切換え変更が生じたと判別されたとき、当該所定の
操作位置(図1のA位置)方向への切換え状態の継続時
間が、経験的に得られるオペレータによる意図的な操作
時間を考慮してあらかじめ設定される基準時間(例えば
0.5秒程度)より小さいと判別されたとき、圧力補償
弁11の通過流量の規制をおこなう信号を比例電磁弁1
5に出力するものである。
【0074】また、この第2の実施例のコントローラ1
7は、上述の通過流量規制手段を形成する第2の判別手
段で所定の操作位置(図1のA位置)への切換え状態の
継続時間が、基準時間以上と判別されたとき、その圧力
補償弁11の通過流量の規制を無効にし、通常状態を維
持させる手段を含んでいる。さらに、コントローラ17
は、流量制御弁10が旋回モータ6に圧油を供給してい
る所定の操作位置(図1のA位置)から中立位置を越え
て反対側の操作位置(例えば図1のA位置の反対側の右
側の切換え位置)に切換えられたかどうか判別する第3
の判別手段と、この第3の判別手段で、中立位置を越え
て反対側の操作位置に切換えられたと判別されたとき、
圧力補償弁11の通過流量の規制を無効にし、通常状態
を維持させる手段を含んでいる。
【0075】このように構成した第2の実施例の動作を
図6,7に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0076】はじめに、図6に示す手順S11に示すよ
うに、コントローラ17に圧力センサ20,21の信号
を入力する。ここで今は、旋回体51を旋回させるため
に旋回モータ6の駆動を意図してパイロット弁12の操
作レバー12aが切換えられ、流量制御弁10が図1の
A位置に切換えられたものとする。
【0077】次に図6の手順S12に移り、このコント
ローラ17に内臓される第3の判別手段で、流量制御弁
10が所定の操作位置(A位置)から中立位置方向に切
換えられ、さらに中立位置を越えて反対側に切換えられ
たかどうか判別される。今は、A位置に切換えられたこ
とからパイロット管路13には比較的高いパイロット圧
が導かれており、圧力センサ20で検出されるパイロッ
ト圧は、この一定した高いパイロット圧であることか
ら、所定の操作位置から中立位置を越えて反対側の操作
位置への切換えが生じていないと判別され、したがっ
て、この手順S12の判別はノーとなり、手順S13に
移る。
【0078】手順S13では、このコントローラ17に
内蔵される第1の判別手段で、流量制御弁10を中立に
戻す過程で再び加速する方向に切換えられたかどうか判
別される。今は、上述のように圧力センサ20で検出さ
れるパイロット圧は一定した高いパイロット圧であるこ
とから、所定の操作位置(A位置)から中立位置方向に
切換えられてはいないと判別され、したがって、この判
別はノーとなり、図7の手順S19に移る。手順S19
では、差圧センサ16から出力される信号に基づいて油
圧ポンプ2の目標吐出量が演算され、その目標吐出量に
相当する(通常の)吐出量制御信号が高速電磁弁4ある
いは5に出力される。これにより油圧ポンプ2の傾転角
が制御され、油圧ポンプ2から比較的大きな流量が吐出
される。このとき、コントローラ17から比例電磁弁1
5に所定の駆動信号が出力され、これにより圧力補償弁
11の駆動部にあらかじめ定められる所定の制御圧Pc
が与えられ、この圧力補償弁11によって流量制御弁1
0の前後差圧が所定圧に保持される。したがって、油圧
ポンプ2から吐出される圧油は、圧力補償弁11を経
て、操作レバー12aの操作量に応じた開口量となって
いる流量制御弁10に入り、さらに主管路7を介して旋
回モータ6に供給され、旋回モータ6の戻り油が主管路
8、流量制御弁10を介してタンクに導かれ、これによ
り旋回モータ6が操作レバー12aの操作量に相応した
作動速度で駆動する。これに伴って、前述した図12に
示す旋回体51及びフロント54を例えば同図12のF
方向に旋回させることができる。
【0079】また、このように流量制御弁10を所定の
操作位置(図1のA位置)に切換え、図12に示すよう
に旋回体51及びフロント54をF方向に旋回させてい
る状態から、操作レバー12aが中立方向に戻され、さ
らに中立位置を越えて反対側に操作され、旋回体51及
びフロント54の反転が意図されたとする。このとき、
前述した手順S12におけるコントローラ17の第3の
判別手段は、圧力センサ20で検出されるパイロット圧
が高いパイロット圧からタンク圧に変化し、圧力センサ
21で検出されるパイロット圧がタンク圧から高いパイ
ロット圧に変化することから、流量制御弁10が中立位
置を越えて反対側に切換えられたと判別され、すなわ
ち、イエスとなり、これも前述した手順S19に移る。
したがって、前述と同様の動作がおこなわれ、旋回体5
1及びフロント54を、それまでの旋回方向に対して反
対方向に旋回させることができる。すなわち、このよう
に旋回体51の反転動作が意図されるときは、旋回モー
タ6の出口圧に一瞬変化を生じるものの、後述する圧力
補償弁11の通過流量の規制の制御が実施されることは
ない。
【0080】また、流量制御弁10を所定の操作位置
(図1のA位置)に切換えた状態から操作レバー12a
が一旦、中立方向に戻され、その戻される過程で再び操
作レバー12aがオペレータの意思により操作位置(図
1のA位置)に戻されたとする。このとき、手順S14
のコントローラ17の第2の判別手段の判別はノーとな
り、これも前述した手順S19に移る。したがって、前
述と同様の動作がおこなわれ、旋回モータ6が再び加速
され、旋回体51及びフロント54がそれまでの旋回方
向に再び旋回する。すなわち、このように旋回体51及
びフロント54を一旦、停止させる過程で再び意図的に
旋回させようとしたときには、これも旋回モータ6の出
口圧に一瞬変化を生じるものの、後述する油圧ポンプ2
の吐出量の規制の制御が実施されることはない。
【0081】以上までの処理、動作については、前述し
た第1の実施例におけるものとほとんど同じである。
【0082】そして、流量制御弁10を所定の操作位置
(図1のA位置)に切換えた状態から、操作レバー12
aを中立方向に戻して旋回体51及びフロント54を停
止させようとした際、慣性力による操作レバー12aの
戻し操作がおこなわれたときには、オペレータは常に中
立方向に操作しようとしているので、手順s14のコン
トローラ17の第2の判別手段の判別は、切換え状態の
継続時間t0<基準時間t1となり、この第2の判別手段
の判別がイエスとなり、手順S15に移る。
【0083】この手順S15では、主管路7,8の圧力
を検出する圧力センサ18,19の信号が読み込まれ
る。今は、主管路8の圧が上昇することから、コントロ
ーラ17では手順S16において、比較的大きなメータ
アウト圧力に応じて比較的大きな目標制御圧Pcが演算
される。すなわち、圧力補償弁11を通過する流量が少
なくなるように絞り気味に通過流量を規制する制御が実
施される。
【0084】したがって、手順S17において、手順S
16で求められた目標制御圧Pcに応じた通過流量制御
信号が比例電磁弁16に出力される。これにより、比例
電磁弁15が駆動して、圧力補償弁11に与えられる制
御圧Pcがそれまでに比べて大きくなるように制御さ
れ、これに伴い、旋回モータ6に供給される流量が減少
し、旋回体51及びフロント54の停止時のショックが
軽減される。
【0085】手順S17の次は、手順S18に移る。こ
の手順S18では、旋回体51及びフロント54が停止
しているかどうか判別される。この判別は、例えばパイ
ロット管路13のパイロット圧を検出する圧力センサ2
0の信号がタンク圧になったかどうかで判別される。こ
の判別がノーであれば、流量制御弁10は、まだ中立位
置方向への切換え途上であり、手順S15に戻る。ま
た、手順S18の判別がイエスであれば、旋回体51及
びフロント54はそれまでの旋回を停止したことにな
り、はじめの手順S11に戻り、次の動作のために待機
する。
【0086】このように構成した第2の実施例にあって
も、前述した第1の実施例と同様に、旋回体51等の停
止に際して、オーレータが操作レバー12aを中立位置
に戻したとき、停止時のショックに伴ってオペレータに
与えられる慣性力により、オペレータが操作レバー12
aを無意識のうちに再び所定の操作位置方向(例えば図
1の位置A方向)に操作してしまっても、圧力補償弁1
1の開度の制御により、旋回モータ6に供給される流量
が通常時に比べて少ない状態となるので、それ以降はシ
ョックをほとんど生じない状態にすることができ、これ
により、なめらかな旋回停止を実現できる。したがっ
て、旋回体51等の停止操作時にオペレータに不快感を
与えることがなく、また、精度の高い旋回停止制御を実
現でき、吊り荷作業等の作業能率を向上させることがで
きる。
【0087】図8は本発明の請求項1〜9に記載の発明
に相当する第3の実施例を示す回路図、図9は本発明の
請求項1〜9に記載の発明に相当する第4の実施例を示
す回路図である。
【0088】図8に示す第3の実施例では、コントロー
ルバルブ30が前述した第1,第2の実施例におけるよ
うな圧力補償弁を備えておらず、流量制御弁31の下流
にリリーフ弁32を備えている。また、リリーフ弁21
の前後差圧を検出する圧力センサ33を備えている。流
量制御弁31の切換えに伴って変化するリリーフ弁21
の前後差圧が圧力センサ33によって検出され、その検
出値に応じてコントローラ17はレギュレータ34に吐
出量制御信号を出力するように構成してある。その他の
構成は前述した第1の実施例と同様である。
【0089】また、図9に示す第4の実施例では、コン
トロールバルブ40が流量制御弁41だけを備えてい
る。この第4の実施例では、操作レバー12aの操作に
伴って発生するパイロット管路13,14のパイロット
圧を圧力センサ20,21で検出し、その検出値に応じ
てコントローラ17はレギュレータ34に吐出量制御信
号を出力するように構成してある。その他の構成は前述
した第1の実施例と同様である。
【0090】これらの第3,第4の実施例にあっても、
基本的には第1の実施例と同様に、旋回体51等の旋回
停止時には、油圧ポンプ2の吐出量を少なくするように
規制するものであり、第1の実施例と同様の作用効果を
奏する。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、旋回停止に際して、流
量制御弁が中立位置に操作されたとき、停止時のショッ
クに伴ってオペレータに与えられる慣性力により、流量
制御弁が再び操作位置方向に操作される事態を生じて
も、そのとき直ちに流量規制手段により旋回モータに供
給される流量が通常時に比べて少ない状態となり、それ
以降はショックをほとんど生じない状態とすることがで
き、これにより、なめらかな旋回停止を実現でき、した
がって、このような旋回停止時にオペレータに不快感を
与えることがなく、また、精度の高い旋回停止制御を実
現でき、吊り荷等の作業能率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の油圧制御装置の第1の実施
例を示す回路図である。
【図2】図1に示す第1の実施例に備えられるコントロ
ーラの処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図2に示すフローチャートの続きの部分を示す
フローチャートである。
【図4】図1に示す第1の実施例で得られるパイロット
圧と時間との関係を示す特性図である。
【図5】図1に示す第1の実施例で得られる主管路の圧
力と時間との関係を示す特性図である。
【図6】本発明の第2の実施例に備えられるコントロー
ラの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図6に示すフローチャートの続き部分を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図9】本発明の第4の実施例を示す回路図である。
【図10】従来の建設機械の油圧制御装置の一例を示す
回路図である。
【図11】図10に示す油圧制御装置に備えられるパイ
ロット弁の操作レバーが配置される運転室の内部を示す
図である。
【図12】図11に示す運転室が備えられる油圧ショベ
ルの平面図である。
【図13】図10に示す従来の油圧制御装置におけるパ
イロット圧と時間との関係を示す特性図である。
【図14】図10に示す従来の油圧制御装置における主
管路の圧力と時間との関係を示す特性図である。
【図15】従来の建設機械の油圧制御装置の別の例を示
す回路図である。
【符号の説明】 1 原動機 2 可変容量油圧ポンプ 3 制御用アクチュエータ(吐出量制御手段) 4 高速電磁弁(吐出量制御手段) 5 高速電磁弁(吐出量制御手段) 6 旋回モータ 7 主管路 8 主管路 9 コントロールバルブ 10 流量制御弁 10a 絞り 11 圧力補償弁 12 パイロット弁(操作手段) 12a 操作レバー 13 パイロット管路 14 パイロット管路 15 電磁弁 16 差圧センサ 17 コントローラ(吐出量規制手段)(流量規制手
段) 18 圧力センサ(圧力検出装置) 19 圧力センサ(圧力検出装置) 20 圧力センサ(圧力検出装置) 21 圧力センサ(圧力検出装置) 30 コントロールバルブ 31 流量制御弁 32 リリーフ弁 33 圧力センサ 34 レギュレータ 40 コントロールバルブ 41 流量制御弁 50 走行体 51 旋回体 52 運転室 53 運転席 54 フロント

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、この原動機によって駆動する
    油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出量を制御する吐出
    量制御手段と、上記油圧ポンプから供給される圧油によ
    って駆動する旋回モータと、上記油圧ポンプと上記旋回
    モータとを連絡する主管路に設けられ、上記油圧ポンプ
    から上記旋回モータに供給される圧油の流量を制御する
    流量制御弁と、この流量制御弁を操作する操作装置とを
    備えた建設機械の油圧制御装置において、 上記旋回モータが制動状態にあることを検出する制動状
    態検出装置と、 この制動状態検出装置で制動状態が検出されたとき上記
    旋回モータに供給される流量を減少させる流量規制手段
    とを備えたことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制動状態検出装置が、上記旋回モー
    タを減速させるトルクを生じさせる圧力を検出する圧力
    検出装置であることを特徴とする請求項1記載の建設機
    械の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 上記圧力検出装置が、上記旋回モータの
    出口圧、及び該出口圧と上記旋回モータの入口圧との差
    圧であるブレーキ圧のいずれかを検出する圧力センサで
    あることを特徴とする請求項2記載の建設機械の油圧制
    御装置。
  4. 【請求項4】 上記流量規制手段が、上記油圧ポンプの
    吐出量を少なくするように規制する吐出量規制手段であ
    ることを特徴とする請求項3記載の建設機械の油圧制御
    装置。
  5. 【請求項5】 上記吐出量制御手段が高速電磁弁を含む
    とともに、 上記吐出量規制手段が、上記圧力センサから出力される
    信号に応じて上記高速電磁弁を駆動する信号を出力する
    コントローラを含むことを特徴とする請求項4記載の建
    設機械の油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 上記コントローラが、 上記流量制御弁が上記旋回モータに圧油を供給している
    所定の操作位置から中立位置への切換え途上にあって、
    上記所定の操作位置方向への切換え変更を生じたかどう
    か判別する第1の判別手段と、 この第1の判別手段で上記切換え変更が生じたと判別さ
    れたとき、当該所定の操作位置方向への切換え状態の継
    続時間が、経験的に得られるオペレータによる意図的な
    操作時間を考慮してあらかじめ設定される基準時間より
    小さいかどうか判別する第2の判別手段を含み、 この第2の判別手段で、上記所定の操作位置への切換え
    状態の継続時間が、上記基準時間より小さいと判別され
    たとき、上記油圧ポンプの吐出量の規制の制御をおこな
    うことを特徴とする請求項5記載の建設機械の油圧制御
    装置。
  7. 【請求項7】 上記操作装置がパイロット弁であり、上
    記流量制御弁が油圧パイロット操作式流量制御弁であ
    り、 上記パイロット弁と、上記流量制御弁の駆動部を形成す
    る圧力ポートとを連絡するパイロット管路の圧力を検出
    する圧力センサを設け、 上記コントローラの上記第1の判別手段、上記第2の判
    別手段は、上記パイロット管路の圧力を検出する圧力セ
    ンサから出力される信号に基づいて、上記切換え変更を
    生じたかどうか判別するとともに、上記切換え状態の継
    続時間が、あらかじめ設定される基準時間より小さいか
    どうか判別することを特徴とする請求項6記載の建設機
    械の油圧制御装置。
  8. 【請求項8】 上記コントローラが、 上記第2の判別手段で上記所定の操作位置への切換え状
    態の継続時間が、上記基準時間以上と判別されたとき、
    上記吐出量の規制を無効にし、通常状態を維持させる手
    段を含むことを特徴とする請求項6または7記載の建設
    機械の油圧制御装置。
  9. 【請求項9】 上記コントローラが、 上記流量制御弁が上記旋回モータに圧油を供給している
    所定の操作位置から中立位置を越えて反対側の操作位置
    に切換えられたかどうか判別する第3の判別手段と、 この第3の判別手段で、中立位置を越えて反対側の操作
    位置に切換えられたと判別されたとき、上記油圧ポンプ
    の吐出量の規制を無効にし、通常状態を維持させる手段
    を含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載
    の建設機械の油圧制御装置。
  10. 【請求項10】 上記流量規制手段が、上記圧力補償弁
    の通過流量を少なくするように規制する通過流量規制手
    段であることを特徴とする請求項3記載の建設機械の油
    圧制御装置。
  11. 【請求項11】 上記圧力補償弁の駆動を制御する比例
    電磁弁を備えるとともに、 上記通過流量規制手段が、上記圧力検出装置から出力さ
    れる信号に応じて上記比例電磁弁を駆動する信号を出力
    するコントローラを含むことを特徴とする請求項10記
    載の建設機械の油圧制御装置。
  12. 【請求項12】 上記コントローラが、 上記流量制御弁が上記旋回モータに圧油を供給している
    所定の操作位置から中立位置への切換え途上にあって、
    上記所定の操作位置方向への切換え変更を生じたかどう
    か判別する第1の判別手段と、 この第1の判別手段で上記切換え変更が生じたと判別さ
    れたとき、当該所定の操作位置方向への切換え状態の継
    続時間が、経験的に得られるオペレータによる意図的な
    操作時間を考慮してあらかじめ設定される基準時間より
    小さいかどうか判別する第2の判別手段を含み、 この第2の判別手段で、上記所定の操作位置への切換え
    状態の継続時間が、上記基準時間より小さいと判別され
    たとき、上記圧力補償弁の通過流量の規制の制御をおこ
    なうことを特徴とする請求項11記載の建設機械の油圧
    制御装置。
  13. 【請求項13】 上記操作装置がパイロット弁であり、
    上記流量制御弁が油圧パイロット操作式流量制御弁であ
    り、 上記パイロット弁と、上記流量制御弁の駆動部を形成す
    る圧力ポートとを連絡するパイロット管路の圧力を検出
    する圧力センサを設け、 上記コントローラの上記第1の判別手段、上記第2の判
    別手段は、上記パイロット管路の圧力を検出する圧力セ
    ンサから出力される信号に基づいて、上記切換え変更を
    生じたかどうか判別するとともに、上記切換え状態の継
    続時間が、あらかじめ設定される基準時間より小さいか
    どうか判別することを特徴とする請求項12記載の建設
    機械の油圧制御装置。
  14. 【請求項14】 上記コントローラが、 上記第2の判別手段で上記所定の操作位置への切換え状
    態の継続時間が、上記基準時間以上と判別されたとき、
    上記圧力補償弁の通過流量の規制を無効にし、通常状態
    を維持させる手段を含むことを特徴とする請求項12ま
    たは13記載の建設機械の油圧制御装置。
  15. 【請求項15】 上記コントローラが、 上記流量制御弁が上記旋回モータに圧油を供給している
    所定の操作位置から中立位置を越えて反対側の操作位置
    に切換えられたかどうか判別する第3の判別手段と、 この第3の判別手段で、中立位置を越えて反対側の操作
    位置に切換えられたと判別されたとき、上記圧力補償弁
    の通過流量の規制を無効にし、通常状態を維持させる手
    段を含むことを特徴とする請求項12〜14のいずれか
    に記載の建設機械の油圧制御装置。
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