JP2679757B2 - 建設機械の油圧駆動回路 - Google Patents

建設機械の油圧駆動回路

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JP2679757B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、可変容量形走行用油圧
ポンプで駆動される走行用油圧モータと、非走行用油圧
ポンプで駆動される流体装置とを複合操作する際、可変
容量形の走行用油圧ポンプの押除け容積を制御して走行
用油圧モータのトルク制御を行うようにした建設機械の
油圧駆動回路に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の油圧駆動回路の一例を示す図4
において、エンジン(原動機)1により走行用の可変容
量油圧ポンプ2、チャ−ジポンプ3、および作業用油圧
ポンプ4が回転する。前後進切換弁6が中立のとき、チ
ャ−ジポンプ3の吐出油は絞り5の下流から前後進切換
弁6,管路7A,7Bを介して傾転シリンダ8の左右の
シリンダ室8a,8bにそれぞれ導かれそれぞれのシリ
ンダ室8a,8bは同圧となっている。このため、ピス
トン8cは中立位置にあって、可変容量油圧ポンプ2の
押除け容積(以下、傾転量と呼ぶ)は零に設定されてそ
の吐出量は零である。 【0003】操作レバ−10を操作して前後進切換弁6
をl側に切換えると、絞り5の上流圧力がシリンダ室8
aに働き、絞り5の下流圧力がシリンダ室8bに働き、
ピストン8cは絞り5の前後の差圧分だけ右方へ変位す
る。これにより、可変容量油圧ポンプ2の傾転量が設定
され、可変容量油圧ポンプ2は傾転量に応じた流量の圧
油を主管路11Aに吐出し、走行用油圧モータ12が正
転して車両が前進する。前後進切換弁6をm側に切換え
れば、可変容量油圧ポンプ2の傾転は逆方向に設定さ
れ、主管路11Bに圧油が吐出され走行用油圧モータ1
2が逆転する。 【0004】エンジン1の回転数はアクセルペダル13
によって調節され、チャージポンプ3の吐出流量がエン
ジン回転数に比例するので、絞り5の前後差圧はエンジ
ン回転数に比例し、したがって、可変容量油圧ポンプ2
の傾転量はエンジン回転数に比例する。なお、14はク
ロスオ−バロ−ドリリーフ弁、15はフラッシング弁、
16A,16Bはチェック弁であり、管路17aを介し
てチャ−ジポンプ3と接続されている。また、18はチ
ャージ系のリリーフ弁である。 【0005】このような回路を用いれば、走行用可変容
量油圧ポンプ2と作業用油圧ポンプ4の負荷の和をエン
ジン1の最大出力以下に押えることができる。この点を
以下に説明する。 【0006】アクセルペダル13を踏み込み前進し、不
図示のフロント(バケット)を砂利等に貫入させると走
行負荷は増大する。この状態でフロント操作用制御弁
(図示せず)を操作し、バケットを上昇させ砂利等をす
くい込むとき、作業用油圧ポンプ4に負荷がかかる。走
行用および作業用油圧ポンプ2,4の負荷の和がエンジ
ン出力を越えるとエンジン回転数が低下して油圧ポンプ
3の吐出流量が減少する。これにより、絞り5の前後差
圧が減少して傾転シリンダ8のピストン8cが中立側に
動き、走行用可変容量油圧ポンプ2の傾転量が減少す
る。このような作用によりエンジンストールを防止しつ
つ走行と作業の負荷の和に見合った回転数でエンジンが
回転を続ける。 【0007】図5は従来の油圧駆動回路の他の例を示
し、図4と同様な箇所には同一の符号を付して説明す
る。エンジン1の回転により、可変容量油圧ポンプ2、
作業用油圧ポンプ4が回転するとともに、油圧源21が
圧油を吐出する。操作レバー22が図示のように中立の
場合、第1のサーボ弁23も中立位置にあって、傾転シ
リンダ8の左右のシリンダ室8a,8bはともにタンク
と連通し可変容量油圧ポンプ2の傾転量は零であり、走
行用油圧モータ12は停止している。 【0008】操作レバー22をA方向に操作すると、第
2のサーボ弁24を介して油圧源21から圧油が供給さ
れている第1のサーボ弁23は右方向へ切換えられ、圧
油がシリンダ室8aに導かれてピストン8cは右方に移
動し油圧ポンプ2が圧油を吐出する。このピストン8c
の移動によりフィードバックリンク25は右方へ平行移
動し、第1のサーボ弁23のスリーブ23bを右方へ移
動せしめる。これにより、スプール23aとスリーブ2
3bとの位置関係が中立状態へ移行し、傾転シリンダ8
の左右のシリンダ室8a,8bが再び連通するようにな
る。そのため可変容量油圧ポンプ2の傾転量が減少する
とフィードバックリンク25が左方へ平行移動し、再び
シリンダ室8aに圧油が導かれ傾転量が増加する。この
ような動作を繰り返して、傾転シリンダ8のピストン8
cは,換言すると油圧ポンプ2の傾転量は、操作レバー
22の操作量に応じた位置に保持される。またリンク2
5の平行移動により、リンク26は回動軸27,支点2
8により時計回転方向に揺動して、スリーブ24bが左
方へ変位し、スリーブ24bとスプール24aとが傾転
量の絶対値分だけずれた位置関係となる。 【0009】可変容量油圧ポンプ2の吐出圧力は高圧選
択弁29と管路30を介して、作業用油圧ポンプ4の吐
出圧力は管路31を介してそれぞれ第2のサーボ弁24
のスプール24aの一端に導かれている。そのため、両
油圧ポンプ2,4の圧力の和が第2のサーボ弁24aの
ばね24cのばね力に打ち勝つと、スプール24aが右
方へ移動し、油圧源21の圧油が遮断されるとともに第
1のサーボ弁23との連通管路32がタンクと連通さ
れ、傾転シリンダ8のシリンダ室8aの圧力が低下して
可変容量油圧ポンプ2の傾転量が低下する。したがっ
て、走行用および作業用油圧ポンプ2,4の負荷の和が
エンジンの出力を越えないように走行用可変容量油圧ポ
ンプ2の傾転量が図6のP−q線図のように制御され
る。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】以上2つの従来例で
は、走行および作業の負荷の和がエンジンの出力を越え
るとそれに応じて可変容量油圧ポンプ2の傾転量を減少
させて負荷を制限するが、走行回路圧力は、何ら制限さ
れず走行負荷によって決定されている。すなわち、走行
回路圧力は走行抵抗が大きければリリーフ圧力まで上昇
する。モータの出力トルクは、モータ押除け容積と圧力
の積で決まるので、走行回路圧力が低下しない限りモー
タ出力トルクが減少しない。このため、バケットを砂利
等に貫入させてアクセルを踏んでいれば、モータ出力ト
ルクは最大となり、タイヤスリップの原因となる。この
状態でフロントを操作してバケットを上昇しようとする
と、上述したアンチストール制御が働くが、走行用油圧
ポンプの傾転量が減少するのみなので、タイヤスリップ
の速度は減少するが以然として最大走行トルクの状態で
スリップを続ける。また、過大な押付力によってバケッ
トの上昇が不可能となることもある。すなわち、従来の
装置では、走行の出力馬力は制御しているが出力トルク
の制御が行われていないので、タイヤスリップを防止で
きず、フロントと走行の力のマッチングがとれないとい
う問題点がある。 【0011】本発明の目的は、複合動作時に走行用油圧
モータとともに複合操作される非走行用流体装置の負荷
に応じて走行用油圧モータのトルクを制御するようにし
た建設機械の油圧駆動回路を提供することにある。 【0012】一実施の形態を示す図1に対応付けて本発
明を説明すると、本発明にかかる建設機械の油圧駆動回
路は、原動機11によって駆動される油圧ポンプ12
と、走行油圧ポンプ12と閉回路接続され、その走行用
油圧ポンプ12の吐出油で駆動される走行用油圧モータ
15と、原動機11によって駆動される非走行用油圧ポ
ンプ14と、非走行用油圧ポンプ14の吐出油で駆動さ
れ、走行用油圧モータ15と複合操作される非走行用流
体装置と、走行用油圧モータ15の負荷に基づく走行用
油圧ポンプ12の負荷圧力と流体装置の負荷に基づく非
走行用油圧ポンプ14の負荷圧力の和が所定値を越える
と、非走行用油圧ポンプ14の負荷圧力が大きいほど走
行用油圧ポンプ12の吐出圧力が小さくなるように、走
行用油圧ポンプ12の押除け容積を調節する走行用油圧
ポンプ圧力制御手段31とを具備することにより、上記
目的を達成する。請求項2の建設機械の油圧駆動回路
は、走行用油圧モータは建設機械の走行系に連結し、非
走行用流体装置は建設機械のフロント駆動用アクチュエ
ータである。 【0013】 【作用】走行用油圧ポンプ12と非走行用油圧ポンプ1
4の負荷の和が所定値を越えると、走行用油圧ポンプ圧
力制限手段31により、非走行用油圧ポンプの負荷圧力
が大きいほど走行用油圧ポンプの吐出圧力は小さい値に
制限され、走行用油圧モータのトルクが小さくなる。 【0014】 【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1に示すように、エンジン11に可変容量
形ポンプ12と固形容量形の制御ポンプ13を直結して
連動させている。上記可変容量形ポンプ12にアクチュ
エータとしての車両走行用の油圧モータ15をメインラ
イン16,17により連結して閉回路を形成している。 【0015】上記可変容量形ポンプ12の斜板21の傾
斜角を制御する吐出量制御部としての斜板制御シリンダ
22,23は、中間に切換弁25を有する制御ライン2
6,27,28を介して制御ポンプ13に接続してい
る。上記可変容量形ポンプ12は斜板21を中立位置か
ら両方向に傾斜させることによって、両方向に流体を吐
出することができる。また、上記可変容量形ポンプ12
は、斜板制御シリンダ22に加わる流体圧力と斜板制御
シリンダ23に加わる流体圧力との差圧が一定圧力以上
になると、斜板21が一定角度以上傾斜して、流体を吐
出し始め、その差圧の増大につれて斜板21の傾斜角が
増大して吐出量が増大するようになっている。 【0016】上記制御ポンプ13の吐出口と切換弁25
のポンプポートPとの間の制御ライン26には前後の差
圧が例えば2kg/cm2で開くシーケンス弁37を設け、
このシーケンス弁37と制御ポンプ13との間からタン
ク38に分岐ライン41を分岐させている。この分岐ラ
イン41に上流側より順次絞り39とリリーフ弁40を
設けている。上記絞り39とリリーフ弁40との間の分
岐ライン41にはチェック弁42,43を介してメイン
ライン16,17を接続して、上記リリーフ弁40の設
定圧でメインライン16,17に流体を補給できるよう
にしている。すなわち、上記制御ポンプ13は可変容量
形ポンプ12の吐出量を制御するための流体を供給する
他に、メインライン16,17の流体の量が不足する場
合にメインライン16,17に流体をチャージする機能
を有する。また、上記絞り39とリリーフ弁40との間
の分岐ライン41と切換弁25のタンクポートTとを、
中間にチェック付き絞り弁45を有する戻りライン46
によって接続している。 【0017】上記シーケンス弁37と切換弁25のポン
プポートPとの間の制御ライン26と上記戻りライン4
6とは、中間に差圧が2kg/cm2以上、例えば4kg/cm2
で開くシーケンス弁51と可変絞り52を有する分岐ラ
イン53によって接続し、また、中間に可変絞り55を
有する分岐ライン56によっても接続している。さら
に、上記制御ライン26の上記分岐ライン56より下流
側と上記戻りライン46の上記チェック付き絞り弁45
より上流側とを、上流側より順次切換弁47と例えば差
圧8kg/cm2で動作するリリーフ弁48とを有する分岐
ライン49によって接続している。上記切換弁25の負
荷ポートA,Bを斜板制御シリンダ23,22に制御ラ
イン27,28によって夫々接続している。また、上記
制御ライン27と制御ライン28とを、通常は全閉でク
ラッチと同じ作用をする可変絞り57を有するライン5
9によって接続し、さらにパイロット圧によってクラッ
チとして動作するパイロット操作切換弁31を有する分
岐ライン32によっても接続している。 【0018】上記パイロット操作切換弁31の一方のパ
イロットポートを上記エンジン11によって駆動される
ポンプ14の吐出口にパイロットライン33によって接
続し、他方のパイロットポートをパイロット操作切換弁
64の2次ポートにパイロットライン34によって接続
している。また、上記パイロット操作切換弁64の2つ
の1次ポートは、夫々パイロットライン65,66を介
してメインライン16,17に接続すると共に、パイロ
ットポートを夫々パイロットライン68,69によって
上記制御ライン27,28に接続している。すなわち、
上記パイロットライン68,69を介して供給される制
御ライン27,28の流体圧によって、パイロット操作
切換弁64のシンボル位置を切換制御して、吐出側のメ
インライン16または17の流体を上記パイロット操作
切換弁31の一方のパイロットポートに供給するように
している。したがって、パイロット操作切換弁31は、
ポンプ14からの流体圧と吐出側のメインライン16ま
たは17からの流体のトータル圧力によって切換操作さ
れる。 【0019】3位置切換弁71の1次側の一方のポート
を上記メインライン16にライン73によって接続し、
他方のポートをメインライン17にライン74によって
接続する一方、2次側ポートをライン75、リリーフ弁
72、ライン76を介して分岐ライン41に接続してい
る。また、メインライン16とメインライン17とをリ
リーフ弁77を有するライン78、および、リリーフ弁
79を有するライン80で接続している。尚、61は制
御ポンプの吸い込みラインに設けたフィルタ、62はク
ーラーである。 【0020】上記構成の流体装置は次のように動作す
る。いま、車両を前進させるために、切換弁25を右の
シンボル位置に切り換え、切換弁47のシンボル位置を
1にして、分岐ライン49を閉鎖して、リリーフ弁4
8が動作しないようにし、そして、クラッチと同じ作用
をするバイパス用の絞り弁57を全閉にしておく。アク
セルペダルが踏込まれないようなエンジン11の回転数
が低い場合は、可変容量形ポンプ12およびポンプ14
の吐出圧が低いためパイロット操作切換弁31のパイロ
ット圧は低く、パイロット操作切換弁31はシンボル位
置V5に位置し分岐ライン32は閉鎖される。そして、
エンジン11のアクセルペダルを踏み込んで、エンジン
11の回転数を上昇させると、エンジン11に連動する
制御ポンプ13の吐出流量が増大する。制御ポンプ13
から吐出した流体は分岐ライン41の絞り39を通り、
リリーフ弁40を押し開いてタンクに排出される。メイ
ンライン16,17に油が充満されていない場合には、
チェック弁42,43を通してメインライン16,17
に油が補給される。このメインライン16,17へ油を
補給するチャージ圧力はリリーフ弁40の設定圧力であ
る。エンジン11の回転数が低くて制御ポンプ13の吐
出量が少なく、分岐ライン41の絞り39の前後の差圧
が2kg/cm2以下の場合、すなわち、制御ライン26の
シーケンス弁37の前後の圧力差が2kg/cm2以下でシ
ーケンス弁37が閉鎖された状態では、斜板制御シリン
ダ22,23には分岐ライン56により戻りライン46
の同一の流体圧力(リリーフ弁40の設定圧力)が導か
れ、斜板21は傾転せず、可変容量形ポンプ12は空転
し、流体を吐出しない。 【0021】さらに、エンジン11の回転数が上昇し、
制御ポンプ13からの吐出流量が増大すると、シーケン
ス弁37の1次側と2次側との差圧が2kg/cm2を超え
て、シーケンス弁37は開放され、その下流側に制御ポ
ンプ13からの吐出流体が供給され始める。そうする
と、制御ライン26の流体は分岐ライン56の可変絞り
55を介して戻りライン46に流出する。そして、可変
絞り55の1次側の圧力Paは斜板制御シリンダ23に
導かれ、2次側の圧力Pbは斜板制御シリンダ22に導
かれるが、上記可変絞り55と絞り39によって発生す
る差圧つまりコントロール圧力(Pa−Pb)が斜板21
を傾斜させる値に達するまでは、可変容量形ポンプ12
は油を吐出しない。さらにエンジン11の回転数が増大
して制御ポンプ13の入力回転数が増大して、上記コン
トロール圧力(Pa−Pb)が一定以上になって、斜板2
1を傾斜させる値に達すると、斜板21が傾斜し可変容
量形ポンプ12はメインライン16に流体を吐出し始め
る。このように可変容量形ポンプ12が油を吐出し、か
つ、シーケンス弁51が閉鎖している状態では、制御ポ
ンプ13の入力回転数に対応して可変容量形ポンプ12
の吐出量が変動する。特に、エンジン11つまり制御ポ
ンプ13の入力回転数に対するコントロール圧力(Pa
−Pb)の増加率は、絞り39と可変絞り55の開口面
積に依存する。したがって、可変絞り55の回度を調整
すれば、上記増加率を変化させることができ、結果的
に、制御ポンプ13の入力回転数に対する可変容量形ポ
ンプ12の吐出量を調整できる。 【0022】さらに、エンジン11の回転数が増大し、
上記コントロール圧力(Pa−Pb)がシーケンス弁51
の前後の差圧(4kg/cm2)以上に増大すると、分岐ラ
イン53のシーケンス弁51が開放され、制御ライン2
6の流体は、分岐ライン53の可変絞り52を通って戻
りライン46からタンクにバイパスされることになる。
このときの制御ポンプ13の入力回転数の変化に対する
コントロール圧力(Pa−Pb)は絞り39と可変絞り5
2と可変絞り55との全開口面積によって与えられる。
さらに、エンジン11の回転数が増大すると、コントロ
ール圧力(Pa−Pb)は上記変化特性に従って増大し、
やがて斜板21は最大角傾斜して可変容量形ポンプ12
の1回転当りの吐出量は最大となる。 【0023】次に、上記切換弁47をシンボル位置V2
に切換えて、リリーフ弁48が動作するようにし、エン
ジン11の回転数を増大させたとする。そして、制御ラ
イン26の圧力がリリーフ弁48の設定圧になると、リ
リーフ弁48が動作して制御ライン26,27の圧力は
リリーフ弁48の25kg/cm2に保たれ、戻りライン4
6、制御ライン28の制御ライン28の圧力はリリーフ
弁40の設定圧に保たれる。その結果、斜板21は両制
御ライン27,28の圧力差に対応した傾斜角に保た
れ、それ以後は、エンジン11の回転数が如何に増大し
ても可変容量形ポンプ12の1回転当りの吐出量は一定
に固定される。このように、リリーフ弁48の設定圧に
よって、斜板21の最大傾斜角を規定して、制御モード
を変えることによって、最大流量を多段に設定できるの
である。なお、斜板21が最大角傾斜した最大流量を吐
出するエンジン11の回転数の調整はリリーフ弁48の
動作、非動作に拘わらずシーケンス弁51が開放された
後に動作することになる可変絞り52の開度を調整する
ことによって行われる。 【0024】次に、エンジン11の回転数が減少して、
絞り39の前後の差圧(Pa−Pb)がシーケンス弁37
を開放する差圧2kg/cm2以下になると、上記シーケン
ス弁37が閉鎖して、斜板制御シリンダ23,22には
同一圧力の流体が導かれることになり、斜板21は直ち
に中立位置に復帰し、復帰時のエンジン11の回転数に
対する吐出量のヒステリシスがなくなる。 【0025】上述のようにして、エンジン11に連動し
た可変容量形ポンプ12より流体が吐出され、この流体
によって走行用油圧モータ15が駆動されると共に、上
記エンジンに駆動されるポンプ14からも流体が吐出さ
れ、他の流体装置に供給される。その際に、吐出側のメ
インライン16または17の流体圧と、ポンプ14から
の流体圧のトータル圧力が一定圧力以上になると、上記
パイロット操作切換弁31が動作して制御ライン27と
制御ライン28とがバイパスされる。そして、斜板制御
シリンダ22,23にはライン32を介して戻りライン
46よりも高い同一の流体圧力が導かれ、斜板21は中
立位置に復帰し、可変容量形ポンプ12は流体の吐出を
停止する。このように、ポンプ14が負荷状態になると
きは圧力補償状態に入るときの可変容量形ポンプ12の
吐出圧は、低く抑えることができ、エンジン11の過負
荷を防止できると共に、主機の破損を防止することがで
きる。 【0026】この点を図2〜図4によりさらに詳細に説
明する。不図示のアクセルペダルを踏み込んだまま走行
用油圧モータ15と非走行用流体装置(不図示)とを複
合動作するとき、走行負荷と非走行用流体装置負荷との
和がエンジン出力を越えると、エンジン1の回転数が低
減して走行油圧ポンプ2の傾転量が減少する。この動作
は前述の通りである。 【0027】一方、走行負荷圧力PTと非走行用流体装
置負荷圧力PFとがパイロット操作切換弁31に作用し
ており、(PT+PF)がばねで設定された圧力Prを越
えるとパイロット操作切換弁31は開放され始め、ライ
ン32を介してライン27,28を連通する。この結
果、斜板制御シリンダ22,23に導かれる圧力Paと
Pbとが同圧となり、可変容量油圧ポンプ12の傾転量
は中立、すなわち零に向かって減少し始める。これによ
り、走行負荷圧力PTが低下し、ライン34の圧力によ
ってパイロット操作切換弁31を押す力も低下する。
(PT+PF)≦ Prになるとパイロット操作切換弁3
1は閉位置側に移動し、可変容量油圧ポンプ12の傾転
量が大きくなって吐出量が増加し、走行負荷圧力PT
増加する。再び(PT+PF)>Prになるとパイロット
操作切換弁31が開位置側に移動し、可変容量油圧ポン
プ12の吐出量が低下する。このような動作の繰り返し
により走行負荷圧力が一定に保持される。 【0028】このような動作は、(PT+PF)とPrとの
大小関係によって決まり、非走行負荷圧力と走行負荷圧
力との関係は図2に示すようになる。図2において、P
Tmaxは走行回路の最高圧力、 PSはタイヤがある状態で
スリップしている時の回路圧力、PFmax,PFminは非走
行回路の最高圧力および非操作時の圧力、PTLowはPFm
axのときの走行回路圧力を示す。流体装置が非操作時に
は、走行回路圧力はPTmaxまで上昇しようとするが、あ
る限度以上でタイヤがスリップしてしまう。ここで、流
体装置を操作すると流体装置回路圧力PFが上昇し、図
中の関係を保ちながら走行回路圧力PTが低下する。流
体装置回路圧力がPFS以上であれば、走行回路圧力はP
S以下に制御され、タイヤスリップは停止する。 【0029】また図3は上記実施例における走行用ポン
プ12のP−q線図を示し、カットオフ圧力Pcは流体
装置回路圧力PFに依存し、例えば、PFminのときのカ
ットオフ圧力はPcmax(=PTmax:図2)、PFmaxのと
きはPcmin(=PTLow:図2)となる。双曲線で示され
る範囲は、過負荷に陥った場合にエンジン回転数が低下
して傾転角が小さくなることでエンジンストールを防止
していることを表す部分で、エンジンの最大トルクは回
転数に対してほぼ変化しないで図の様な双曲線の形状と
なる(q×PT=トルク(一定)を意味する)。非走行
用ポンプの圧力に比例したトルクが非走行用ポンプ14
で使われてしまうので、走行用ポンプ12のP−q線図
での双曲線も非走行用ポンプ14の圧力によってMax
とMinとの間でシフトする。 【0030】上記実施例では制御ポンプ13にメインラ
イン16,17への油の補給を行うチャージポンプの役
も兼ねさせたが、制御ポンプとチャージポンプの機能を
分離してチャージポンプを別に設けてもよい。また、上
記実施例では、分岐ライン41にリリーフ弁40を設け
て、メインライン16,17に油をチャージするように
しているが、油の補給を行わない場合には、リリーフ弁
40を取り去ってもよい。また、斜板制御シリンダは一
個だけを使用してもよい。また、メインラインは開回路
であってもよい。 【0031】以上の実施例において、可変容量形油圧ポ
ンプ12が走行用油圧ポンプを、固定容量油圧ポンプ1
4が非走行用油圧ポンプを、パイロット操作切換弁31
が走行用油圧ポンプ圧力制御手段をそれぞれ構成する。 【0032】 【発明の効果】本発明によれば、複合動作時に走行用油
圧モータとは別の流体装置を駆動する非走行用油圧ポン
プの負荷圧力が大きいほど走行用油圧ポンプの吐出圧力
を低い値で制限する走行用油圧ポンプ圧力制御手段を設
けたので、走行用油圧ポンプの吐出圧力で駆動される走
行用油圧モータのトルクが、非走行用油圧ポンプの負
荷、すなわち走行用油圧モータとは別の流体装置の負荷
が大きいほど小さな値に制限される。その結果、タイヤ
スリップが抑制される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による油圧駆動回路の一実施例を示す油
圧回路である。 【図2】走行負荷圧力と非走行負荷圧力との関係を示す
図である。 【図3】P−q線図である。 【図4】従来の油圧回路の一例を示す図である。 【図5】従来の油圧回路の他の例を示す図である。 【図6】従来回路のP−q線図である。 【符号の説明】 11 エンジン 12 走行用可変容量形ポンプ 13 制御ポンプ 14 非走行用油圧ポンプ 15 走行用油圧モータ 16,17 メインライン 21 斜板 22,23 斜板制御シリンダ 26,27,28 制御ライン 31,64,71 パイロット操作切換弁 37,51 シーケンス弁 39 絞り 40,48,72,77,79 リリーフ弁 32,41,49,53,56 分岐ライン 47 切換弁 52,55,57 可変絞り

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.1)原動機によって駆動される走行用油圧ポンプ
    と、走行用油圧ポンプと閉回路接続され、その走行用油圧ポ
    ンプの吐出油で駆動される走行用油圧モータと、 前記原動機によって駆動される非走行用油圧ポンプと、前記非走行用油圧ポンプの吐出油で駆動され、前記走行
    用油圧モータと複合操作される非走行用流体装置と、 前記走行用油圧モータの負荷に基づく前記走行用油圧ポ
    ンプの負荷圧力と前記流体装置の負荷に基づく前記非走
    行用油圧ポンプの負荷圧力の和が所定値を越えると、前
    記非走行用油圧ポンプの負荷圧力が大きいほど前記走行
    用油圧ポンプの吐出圧力が小さくなるように、前記走行
    用油圧ポンプの押除け容積を調節する走行用油圧ポンプ
    圧力制御手段とを具備することを特徴とする建設機械の
    油圧駆動回路。 2.特許請求の範囲第1項記載の建設機械の油圧駆動回
    路において、 前記走行用油圧モータは建設機械の走行系に連結し、前
    記非走行用流体装置は前記建設機械のフロント駆動用ア
    クチュエータであることを特徴とする建設機械の油圧駆
    動回路。
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