JP2004036865A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

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Takatoshi Oki
大木 孝利
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Abstract

【課題】馬力制御される少なくとも3つの油圧ポンプを備えたものにあって、第1,第2油圧ポンプから供給される圧油で駆動する特定アクチュエータと、第3油圧ポンプから供給される圧油で駆動する別のアクチュエータとの複合操作時に、良好な複合操作性を確保できる建設機械の油圧制御装置の提供。
【解決手段】ポンプ2,3の圧油で駆動する特定アクチュエータであるブームシリンダ18と、ポンプ4の圧油で駆動する別のアクチュエータである旋回モータと、ブームシリンダ18の伸長動作が不実施のときに、吐出量制御手段30をポンプ2,3,4の吐出圧で駆動させるように制御し、吐出量制御手段31をポンプ4の吐出圧のみで駆動させるように制御する減圧弁59,60,61を備えるとともに、コントローラ33が、ブームシリンダ18の伸長動作に応じて減圧弁59,60,61の駆動を変更制御可能な吐出量変更制御手段を備えた。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に備えられ原動機により駆動される少なくとも3つの油圧ポンプを有する油圧制御装置に係り、特に馬力制御される各油圧ポンプからの吐出量の制御に特徴を有する建設機械の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術として、例えば特開平5−126104号公報に示されるものがある。この従来技術は、建設機械例えば油圧ショベルに備えられるもので、エンジンと、このエンジンによって駆動する2つの可変容量型の油圧ポンプ、及び1つの固定容量型の油圧ポンプと、2つの可変容量型の油圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御手段と、2つの可変容量型の油圧ポンプから供給された圧油によって駆動するブームシリンダ(特定アクチュエータ)、固定容量型の油圧ポンプから供給された圧油によって駆動する旋回モータ(別のアクチュエータ)を含む複数のアクチュエータと、これらのアクチュエータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する方向制御弁を備えている。
【0003】
固定容量型の油圧ポンプの吐出圧は、2つの可変容量型の油圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御手段に絞りを介して導かれるようになっている。
【0004】
そして、2つの可変容量型の油圧ポンプの吸収トルクと、固定容量型の油圧ポンプの吸収トルクの総和が、ほぼエンジンの出力トルクと同じになるように、可変容量型の油圧ポンプの馬力制御をおこない、これによってエンジンの出力馬力を有効に活用できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術のように、他のアクチュエータの負荷圧の影響による流量変動を嫌う旋回モータを、固定容量型の油圧ポンプに接続すれば、安定した旋回操作性を確保することができる。
【0006】
しかし、特定アクチュエータであるブームシリンダの駆動による複合操作、例えば土砂のダンプ積み込み時におけるような旋回・ブーム上げの複合操作の起動時には、2つの可変容量型の油圧ポンプの吐出量制御手段に、旋回の大きな起動圧とブーム上げの起動圧の両方が与えられるために、2つの可変容量型の油圧ポンプの吐出量が著しく減少する。すなわち、固定容量型の油圧ポンプから旋回モータに供給される流量に比べて、可変容量型の油圧ポンプからブームシリンダに供給される流量が著しく少なくなる事態を生じる。これにより、旋回量に対してブーム上げ量が少なくなるアンマッチな状態となり、オペレータは慎重な手動操作により旋回とブーム上げをマッチングさせなければならず、疲労が増加する。この傾向は、バケットの荷の量が多いほど、すなわちブーム起動圧が高くなる程顕著なものとなる。
【0007】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、馬力制御される少なくとも3つの油圧ポンプを備えたものにあって、第1,第2油圧ポンプから供給される圧油で駆動する特定アクチュエータと、第3油圧ポンプから供給される圧油で駆動する別のアクチュエータとの複合操作時に、良好な複合操作性を確保できる建設機械の油圧制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、原動機と、この原動機によって駆動する第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、及び第3油圧ポンプと、上記第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの吐出量を制御する第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段と、上記第3油圧ポンプの吐出量を制御する第3油圧ポンプ用吐出量制御手段と、上記第1,第2,第3油圧ポンプから供給された圧油によって駆動される複数のアクチュエータと、これらのアクチュエータに含まれ、上記第1,第2の油圧ポンプの少なくとも一方から供給される圧油によって駆動される特定アクチュエータ、及び上記第3の油圧ポンプから供給される圧油によって駆動される別のアクチュエータと、上記各アクチュエータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する方向制御弁を備えた建設機械の油圧制御装置において、上記第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、第3油圧ポンプが可変容量型の油圧ポンプから成り、上記特定アクチュエータの非駆動時に、上記第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段を、上記第1,第2油圧ポンプの吐出圧と上記第3油圧ポンプの吐出圧で駆動させるように制御し、上記第3油圧ポンプ用吐出量制御手段を、上記第3油圧ポンプの吐出圧のみで駆動させるように制御する吐出量制御弁を備えるとともに、上記特定アクチュエータの駆動時に、上記特定アクチュエータの負荷圧に応じて上記吐出量制御弁の駆動を変更制御可能な吐出量変更制御手段を備えた構成にしてある。
【0009】
このように構成した本発明は、特定アクチュエータの非駆動時には、吐出量制御弁により第3油圧ポンプの吐出量制御手段が、第3油圧ポンプの吐出圧のみで駆動され、これにより第3油圧ポンプから吐出される圧油で駆動される上記別のアクチュエータの独立操作性を確保できる。
【0010】
特定アクチュエータと別のアクチュエータの複合操作時には、吐出量変更制御手段により、特定アクチュエータの負荷圧に応じて吐出量制御弁の駆動が、馬力制御の範囲内で変更制御される。これにより、第3油圧ポンプ用吐出量制御手段を、第3油圧ポンプからの吐出量が抑え気味となるように、また第1,第2ポンプ用吐出量制御手段を、第1,第2油圧ポンプからの吐出量が増加気味となるように制御することができる。このように制御することにより、第3油圧ポンプから別のアクチュエータに供給される流量を抑制し、第1,第2油圧ポンプから特定アクチュエータに供給される流量を多くすることができ、これらの特定アクチュエータと別のアクチュエータとの良好な複合操作性を確保できる。
【0011】
なお上記発明において、上記吐出量制御弁が、上記第1油圧ポンプの吐出圧を一次圧として上記第3油圧ポンプ用吐出量制御手段に供給可能な第1減圧弁と、上記第2油圧ポンプの吐出圧を一次圧として上記第3油圧ポンプ用吐出量制御手段に供給可能な第2減圧弁と、上記第3油圧ポンプの吐出圧を一次圧として上記第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段に供給可能な第3減圧弁とを含む構成にしてもよい。
【0012】
また上記発明において、上記特定アクチュエータの非駆動及び駆動を検出する操作検出手段と、上記特定アクチュエータの負荷圧を検出する圧力検出手段とを備えるとともに、上記吐出量変更制御手段を含み、上記操作検出手段、圧力検出手段のそれぞれから出力される検出信号に応じて、上記吐出量制御弁を駆動させる制御信号を出力するコントローラを備えた構成にしてもよい。
【0013】
また上記発明において、上記建設機械が油圧ショベルであり、上記特定アクチュエータの負荷圧がブームボトム圧であり、上記第3油圧ポンプで駆動される上記別のアクチュエータが旋回モータである構成にしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の建設機械の油圧制御装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態を示す油圧回路図である。
【0016】
本実施形態は建設機械、例えば油圧ショベルに備えられるもので、同図1に示すように、原動機1と、この原動機1によって駆動される可変容量型の第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4、及びパイロットポンプ5を備えている。
【0017】
第1油圧ポンプ2の吐出管路6に連通するセンタバイパス通路16上には、図示しない走行右モータの駆動を制御する走行右用方向制御弁7、図示しないバケットシリンダの駆動を制御するバケット用方向制御弁8、特定アクチュエータ、例えばブームシリンダ18の駆動を制御するブーム用第1方向制御弁9、図示しないアームシリンダの駆動を制御するアーム用第2方向制御弁10を配置してある。
【0018】
第2油圧ポンプ3の吐出管路11に連通するセンタバイパス通路17上には、図示しないアームシリンダの駆動を制御するアーム用第1方向制御弁12、ブームシリンダ18の駆動を制御するブーム用第2方向制御弁13、予備用方向制御弁14、及び図示しない走行左モータの駆動を制御する走行左用方向制御弁15を配置してある。
【0019】
第3油圧ポンプ4の吐出管路21に連通するセンタバイパス通路25上には、図示しないブレードを作動させる図示しないブレードシリンダの駆動を制御するブレード用方向制御弁22と、図示しない別のアクチュエータ、例えば旋回モータの駆動を制御する旋回用方向制御弁23を配置してある。
【0020】
また、走行の直進性を確保するためのバケット用方向制御弁8、アーム用第1,第2方向制御弁10,12、ブーム用第1,第2方向制御弁9,13及び予備用方向制御弁14の切換え操作信号を受けて油路を連通・遮断する連通弁26、第3油圧ポンプ4の吐出圧を規定するリリーフ弁27と、パイロットポンプ5の吐出圧を規定するパイロットリリーフ弁29と、パイロットポンプ5の吐出管路28に接続され、オペレータの操作に応じてブーム用第1,第2方向制御弁9,13への制御圧Bu,Bdを発生するパイロット弁(比例減圧弁)34と、ブーム上げの操作信号(制御圧Bu)を検出する操作検出手段、例えば圧力スイッチ35と、ブームシリンダ18のボトム圧すなわちブームボトム圧Pbを検出する圧力検出手段、例えば圧力センサ36とを備えている。
【0021】
また本実施形態は、特定アクチュエータであるブームシリンダ18の非駆動時、すなわち伸長動作時に、第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段30を、第1,第2油圧ポンプ2,3の吐出圧と第3油圧ポンプ4の吐出圧で駆動させるように制御し、第3油圧ポンプ用吐出量制御手段31を、第3油圧ポンプ4の吐出圧のみで駆動させるように制御する吐出量制御弁32を備えている。さらに、上述した圧力スイッチ35、圧力センサ36が接続されるコントローラ33が、ブームシリンダ18の駆動時、すなわち伸長動作時に、ブームシリンダ18の負荷圧、例えばブームボトム圧Pbに応じて上述した吐出量制御弁32の駆動を変更制御可能な吐出量変更制御手段を含んでいる。
【0022】
なお、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第1、第2油圧ポンプ用吐出量制御手段30、第3油圧ポンプ4、第3油圧ポンプ用吐出量制御手段31、及び吐出量制御弁32は、1つの構造体であるメインポンプユニット40を構成している。
【0023】
図2は図1に示す一実施形態に備えられる第1,第2油圧ポンプ2,3の吐出量制御手段30と、第3油圧ポンプ4の吐出量制御手段31と、これらの吐出量制御手段30,31を制御する吐出量制御弁32を構成する第1,第2,第3減圧弁59,60,61を示す図である。
【0024】
第1,第2油圧ポンプ2,3の吐出量制御手段30は、図2に示すように、第1油圧ポンプ2の吐出圧P1により第1,第2油圧ポンプ2,3の吐出量q1,q2を制御する第1制御ピストン51と、第2油圧ポンプ3の吐出圧P2により第1,第2油圧ポンプ2,3の吐出量q1,q2を制御する第2制御ピストン52と、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3を一次圧として第1,第2油圧ポンプ2,3の吐出量q1,q2を制御する第3制御ピストン53と、これらの制御ピストン51,52,53と対抗する力を発生させる制御用ばね54とを含んでいる。
【0025】
第3油圧ポンプ4の吐出量制御手段31は、第1油圧ポンプ2の吐出圧P1を一次圧として第3油圧ポンプ4の吐出量q3を制御可能な第4制御ピストン55と、第2油圧ポンプ3の吐出圧P2を一次圧として第3油圧ポンプ4の吐出量q3を制御可能な第5制御ピストン56と、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3により第3油圧ポンプ4の吐出量q3を制御する第6制御ピストン57と、これらの制御ピストン55,56,57と対抗する力を発生させる制御ばね58とを含んでいる。
【0026】
吐出量制御弁32は、コントローラ33から出力される制御信号Aに応じて第1油圧ポンプ2の吐出圧P1を一次圧とする制御圧を第4制御ピストン55に出力可能な第1減圧弁59と、コントローラ33から出力される制御信号Bに応じて第2油圧ポンプ3の吐出圧P2を一次圧とする制御圧を第5制御ピストン56に出力可能な第2減圧弁60と、コントローラ33から出力される制御信号Cに応じて第3油圧ポンプ4の吐出圧P3を一次圧とする制御圧を第3制御ピストン53に出力する第3減圧弁61とを含んでいる。
【0027】
図3は本実施形態に備えられる上述した圧力スイッチ35のオン・オフと、図2に示す第1,第2,第3減圧弁59,60,61に出力される制御信号A,B,Cとの関係を示す図である。
【0028】
この図3に示すように、圧力スイッチ35がオフのときは、コントローラ33から第1減圧弁59に出力される制御信号Aはオフ、第2減圧弁60に出力される制御信号Bもオフであり、第3減圧弁61に出力される制御信号CはPsmaxである関係となっている。また、圧力スイッチ35がオンのときは、第1減圧弁59に出力される制御信号AはPmmax′、第2減圧弁60に出力される制御信号BもPmmax′であり、第3減圧弁61に出力される制御信号CはPsmax′である関係となっている。
【0029】
図4は図2に示す第1,第2,第3減圧弁59,60,61の出力パターンを総括的に示した図である。制御信号A,B,Cがオフのときは、一次圧の大きさに拘わらず出力圧は0であり、制御信号A,B,Cがオンのときは、一時圧が設定圧以下のときには出力圧は一次圧になり、一次圧が設定圧以上のときには出力圧は設定圧になる。図3の制御信号A,B,Cの場合、第1,第2減圧弁59,60は、制御信号A,Bがオフ(0)のときは出力圧は0であり、制御信号A,Bがオンのときは一次圧が設定圧、すなわちPmmax′以下のときは一次圧を出力し、Pmmax′以上のときはPmmax′を出力する。第3減圧弁61は、制御信号Cがオフ(0)のときはなく、制御信号Cがオンのときは設定圧がPsmaxとPsmax′の2通りがあり、一次圧が設定圧(Psmax,Psmax′)以下のときには一次圧を出力し、一次圧が設定圧(Psmax,Psmax′)以上のときは設定圧(Psmax,Psmax′)を出力する。
【0030】
図5は本実施形態に備えられる第1,第2油圧ポンプ2,3に係る特性を示す図で、(a)図は、第1,第2油圧ポンプ2,3の平均吐出圧〔(P1+P2)/2〕と第1,第2油圧ポンプ2,3それぞれの吐出量(q1,q2)との関係を示す特性図、(b)図は、第1,第2油圧ポンプ2,3の平均吐出圧〔(P1+P2)/2〕と第1,第2油圧ポンプ2,3それぞれの吸収トルク(T1,T2)との関係を示す特性図、図6は本実施形態に備えられる第3油圧ポンプ4に係る特性図で、(a)図は、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3と吐出量q3との関係を示す特性図、(b)図は、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3と吸収トルクT3との関係を示す特性図である。
【0031】
また、図7は本実施形態に備えられるコントローラ33に含まれ、圧力センサ36で検出されるブームボトム圧Pbと、第1,第2,第3減圧弁59,60,61の出力圧に相応する当該減圧弁59,60,61に対する制御信号A,B,Cの値との関係を設定する上述した吐出量制御変更手段を示す図である。
【0032】
この図7に示す吐出量制御変更手段は、ブームボトム圧PbがPb1以下のときに第1,第2減圧弁59,60に与えられる制御信号A,Bの値Pmmax′が0であり、Pb1よりも大きくなるに従ってPmmax′の値が比例的に大きくなり、ブームボトム圧PbがPbmax以上のときに制御信号A,Bの値Pmmax′が最大のPmmax(P12a)となるように、ブームボトム圧Pbと、第1,第2減圧弁59,60に与えられる制御信号A,Bの値Pmmax′との関係を設定してある。また、ブームボトム圧PbがPb1以下のときに、第3減圧弁61に与えられる制御信号Cの値Psmax′が最大のPsmaxとなり、Pb1よりも大きくなるに従ってPsmax′の値が比例的に小さくなり、ブームボトム圧PbがPbmax以上のときに第3減圧弁61に与えられる制御信号Cの値Psmax′が0となるように、ブームボトム圧Pbと、第3減圧弁61に与えられる制御信号Cの値Psmax′との関係を設定してある。
【0033】
このように構成した本実施形態の動作について以下に説明する。
【0034】
本実施形態は、全ポンプ合計吸収トルクをT、図5の(b)図に示すように、第1,第2油圧ポンプ2,3の吸収トルクをT1,T2、図6の(b)図に示すように、第3油圧ポンプ4の吸収トルクをT3、図1に示す原動機1の出力トルクをTeとしたとき、
T=T1+T2+T3≦Te
を満たしつつ、T1,T2,T3を可変にしたものである。
【0035】
(1)[圧力スイッチ35がオフのとき]
図1に示す圧力スイッチ35がオフで、ブーム用第1方向制御弁9、ブーム用第2方向制御弁13に制御圧Buが出力されず、特定アクチュエータであるブームシリンダ18の伸長動作が実施されないときには、コントローラ33から図2に示す第1減圧弁59に与えられる制御信号A、第2減圧弁60に与えられる制御信号Bの値はオフ(0)であり、これらの第1減圧弁59、第2減圧弁60は閉じられる。したがって、第1,第2油圧ポンプ2,3の吐出圧P1,P2が、第3油圧ポンプ用吐出量制御手段31の第4制御ピストン55、第5制御ピストン56に与えられることがない。
【0036】
また、コントローラ33から図2に示す第3減圧弁61に与えられる制御信号Cの値は、Psmaxであり、これにより第3減圧弁61は開かれ、第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段30の第3制御ピストン53に第3油圧ポンプ4の吐出圧P3を一次圧とする制御圧Psmaxが与えられる。
【0037】
この状態では、第3油圧ポンプ4は、図6の(a)図の「ラ−リ−ト−ナ−ニ」に沿って自己の吐出圧P3に応じてその吐出量q3を変化させる。このことから、第3油圧ポンプ4の吸収トルクT3は図6の(b)図のノ−ハ−ヒのとおりとなる。
【0038】
また、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3は、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3に応じてその圧力−吐出量特性が変化する。すなわち、図6の(a)図のラ点では、図5の(a)図の「ア−イ−ウ−エ−オ」に沿って変化し、図6の(a)図のト点では図5の(a)図の「ア−イ−ウ−カ」に沿って変化し、図6の(a)図のナ点では、図5の(a)図の「ア−イ−キ」に沿って変化する。以下、上述のラ点のとき、ト点のとき、ナ点のときのそれぞれについて説明する。
【0039】
(A)[ラ点(第3油圧ポンプ4の吐出圧P3が0)のとき]
このとき、第3油圧ポンプ4の吸収トルクT3は、図6の(b)図に示すように0であり、
T1+T2=2×Tmax1≦Te
となる図5の(b)図の曲線aで示す「サ−シ−ス」上を平均吐出圧〔(P1+P2)/2〕に従って変化する。なお、図5の(a)図の吐出量q1,q2の上限値qmaxは、第1,第2油圧ポンプ2,3の寸法上の制約により定まる。
【0040】
(B)[ト点(第3油圧ポンプ4の吐出圧P3)がP3bのとき]
第3油圧ポンプ4の吐出圧P3が図6の(a)図に示すP3b(>0)のとき、同図6の(b)図に示すように、第3油圧ポンプ4の吸収トルクT3はT3bであり、図示省略したメインリリーフ弁により規定された第1,第2油圧ポンプ2,3の使用圧力範囲
0≦〔(P1+P2)/2〕≦Pmax において、
T1+T2≦2×Tmax2≦Te−T3b
を満たす図5の(b)図の曲線bで示す「サ−セ−ソ−タ」上を平均吐出圧〔(P1+P2)/2〕に従って変化する。ただし、「サ−セ」間は直線「サ−シ」上を移動する。
【0041】
(C)[ナ点(第3油圧ポンプ4の吐出圧P3がPsmax)のとき]
第3油圧ポンプ4の吐出圧P3が図6の(a)図に示すPsmax(>P3b)のとき、図6の(b)図に示すように、第3油圧ポンプ4の吸収トルクT3はT3max1であり、図示省略したメインリリーフ弁により規定された第1,第2油圧ポンプ2,3の使用圧力範囲
0≦〔(P1+P2)/2〕≦Pmax において、
T1+T2≦2×Tmax3≦Te−T3max1
を満たす図5の(b)図の曲線cで示す「サ−チ−ツ−テ」上を平均吐出圧(P1+P2)/2 に従って変化する。ただし、「サ−チ」間は、直線「サ−シ」上を移動する。
【0042】
図6の(a)図のラ点からナ点(すなわち0≦P3≦Psmax)において、図5の(a)図に示す曲線bは、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3に応じて、曲線aから曲線cの間を横方向に水平移動する。その場合は、
T1+T2≦Te−T3
を満たすようにであり、実験的または計算的に求められ、図2の第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段30の第3制御ピストン53の受圧面積により規定される。
【0043】
第3油圧ポンプ4の吐出圧P3が、P3≧Psmaxの範囲では、第3減圧弁61の設定圧がPsmaxに設定されているため、第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段30の第3制御ピストン53には、一定圧Psmaxが作用する。従って、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3の吸収トルクT1,T2は、
T1+T2≦2×Tmax3
を満たす「サ−チ−ツ−テ」上を平均吐出圧〔(P1+P2)/2〕に従って変化し、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3の変動の影響を受けない。
【0044】
一方、第3油圧ポンプ4は、図6の(b)図の
T3=T3max1
を満たすように、図6の(a)図の「ナ−ニ」上で吐出圧P3に応じて吐出量q3を変化させる。
【0045】
以上のようにして、
T1+T2+T3≦2×Tmax3+T3max1≦Te
を実現させることができる。
【0046】
(2)[圧力スイッチ35がオンのとき]
ブーム用第1方向制御弁9、ブーム用第2方向制御弁13に制御圧Buが出力され、図1に示す圧力スイッチ35がオンとなり、特定アクチュエータであるブームシリンダ18の伸長動作が実施され、圧力センサ36によってブームボトム圧Pbが検出され、コントローラ33に入力されたときには、コントローラ33から図2に示す第1減圧弁59に与えられる制御信号Aの値、第2減圧弁60に与えられる制御信号Bの値はPmmax′であり、この値に相応する制御圧を出力させるように第1減圧弁59、第2減圧弁60は開かれる。したがって、第1,第2油圧ポンプ2,3の吐出圧P1,P2を一次圧とする制御圧Pmmax′が、第3油圧ポンプ用吐出量制御手段31の第4制御ピストン55、第5制御ピストン56に与えられる。
【0047】
また、コントローラ33から図2に示す第3減圧弁61に与えられる制御信号Cの値はPsmax′であり、これにより第3減圧弁61は開かれ、第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段30の第3制御ピストン53に第3油圧ポンプ4の吐出圧P3を一次圧とする制御圧Psmax′が与えられる。
【0048】
このときのブームボトム圧Pb−制御圧Pmmax′,Psmax′の関係、すなわち図7に示す吐出量制御変更手段で設定される関係は、ブームボトム圧Pbがそれぞれの点において(すなわち、バケットの積荷重などが異なるそれぞれの場合において)、旋回・ブーム上げ複合操作が最も良好な操作感で実現できるように、しかもT1+T2+T3≦Te を満たすように、実験的または計算的に求めたものである。
【0049】
例えば、旋回・ブーム上げフルレバー操作で、90°旋回したときに、バケットがダンプトラックの荷台よりも上に来るような操作が望ましい。あまりブームが上がり過ぎても、また上がらな過ぎても、旋回またはブームのいずれかのレバーを調整しなければならず、ダンプ積み作業時のオペレータの疲労が前述したように増加する。
【0050】
(A)[ブームボトム圧Pbが、0≦Pb≦Pb1のとき]
図7に示すブームボトム圧Pb1、すなわち図1に示す圧力センサ36で検出され、コントローラ33に入力されるブームボトム圧Pb1は、バケット空荷、または空荷時と同等の吐出量配分で旋回・ブーム上げの操作性が確保できる最大の圧力である。このとき、図2に示す制御信号A,Bの値Pmmax′は、Pmmax′=0、制御信号Cの値Psmax′は、Psmax′=Psmaxであり、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4は、前述した「(1)」の圧力スイッチ35がオフのときと同様の動作をする。
【0051】
(B)[ブームボトム圧Pbが、Pb1≦Pb≦Pbmaxのとき]
図7に示すブームボトム圧Pbが、例えばPb2であるときには、
Pmmax′=Pmmax1、Psmax′=Psmax1
となる。
【0052】
このとき、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3の吐出量q1,q2は、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3が0ならば、図5の(a)図の「ア−エ−オ」に沿って自己の吐出圧P1,P2に応じて変化し、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3が、P3≧Psmaxならば、図5の(a)図の「ア−ウ−カ」に沿って自己の吐出圧P1,P2に応じて変化し、第3油圧ポンプ4の吐出圧P3が、0≦P3≦Psmaxならば、P3の変化に応じて、図5の(a)図の曲線aから曲線bの間を水平方向に移動した曲線上を自己の吐出圧P1,P2に応じて移動する。
【0053】
一方、第3油圧ポンプ4の吐出量q3は、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3の吐出圧P1,P2が0ならば、図6の(a)図の「ラ−ナ−ニ」に沿って自己の吐出圧P3に応じて変化し、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3の吐出圧P1,P2が、P1,P2≧Pmmax1ならば、図6の(a)図の「ラ−ト−ヌ」に沿って自己の吐出圧P3に応じて変化し、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3の吐出圧p1,P2が、0≦P1,P2≦Pmmax1ならば、P1,Pの変化に応じて、図6の(a)図に示す曲線dから曲線eの間を水平方向に平行移動した曲線上を自己の吐出圧P3に応じて移動する。
【0054】
その移動度合いは、図2に示す第3油圧ポンプ用吐出量制御手段31の第4制御ピストン55と、第5制御ピストン56の受圧面積により規定される。この第4制御ピストン55と第5制御ピストン56の受圧面積は、
Pb≧Pbmax,   P1,P2≧Pmmax
のときの最大ポンプ吸収トルクが、
Tmax1+Tmax1+T3max3≦Te
となるように設定される。
【0055】
以上のような状態にあっては、図5の(a)図の第1,第2油圧ポンプ2,3の平均吐出圧〔(p1+p2)/2〕−吐出量(q1,q2)特性は、曲線aと曲線bとの間の曲線となり、図6の(a)図の第3油圧ポンプ4の吐出圧(p3)−吐出量(q3)特性は、曲線dと曲線eとの間の曲線となる。このとき、図5の(b)図の第1,第2油圧ポンプ2,3の平均吐出圧〔(P1+P2)/2〕−吸収トルク(T1,T2)特性は、Tmax1とTmax2との間の値Tmax12として存在し、図6の(b)図の第3油圧ポンプ4の吐出圧(P3)−吸収トルク(T3)特性は、T3max1とT3max2との間の値T3max12として存在する。
【0056】
すなわち、Tmax12+Tmax12+T3max12≦Te
を満たすように、図7に示すPmmax1,Psmax1は設定される。
【0057】
(C)[ブームボトム圧Pbが、Pb≧Pbmaxのとき]
このとき図7に示すように、Psmax′=0となり、すなわちコントローラ33から第3減圧弁61にPsmax′=0の値の制御信号Cが出力され、第3減圧弁61が閉じられる。これにより、第1,第2油圧ポンプ2,3の第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段30の第3制御ピストン53に第3油圧ポンプ4からの制御圧は与えられなくなり、第1,第2油圧ポンプ2,3は、図5の(a)図に示す「ア−エ−オ」に沿う大きな吐出量を出力する。このとき、第1,第2油圧ポンプ2,3の吸収トルクT1,T2は、図5の(b)図の「サ−シ−ス」に沿って変化する。すなわち、
T1+T2≦2×Tmax1
である。
【0058】
一方、図7に示すように、Pmmax′=Pmmax(P12a)となり、すなわちコントローラ33から第1減圧弁59、第2減圧弁60に、Pmmax′=Pmmaxの値の制御信号A,Bが出力され、第1減圧弁59、第2減圧弁60は開かれた状態を維持する。これにより、第3油圧ポンプ用吐出量制御手段31の第4制御ピストン55、第5制御ピストン56にPmmaxの制御圧が与えられ、第3油圧ポンプ4は図6の(a)図の「ラ−ト−ヌ」に沿ってその吐出量を変化させる。「ト−ヌ」間は曲線eに沿って変化するが、この曲線eは第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3の吐出圧P1,P2に応じて曲線dから曲線fの間を水平方向に移動する。P1=P2=0のとき曲線dであり、P1,P2≧Pmmax(P12a)のとき、曲線fである。このとき常に、
T1+T2+T3≦Te
を満たしている必要があり、T1,T2≦Tmax1 であるので、
T3≦T3max3≦Te−2×Tmax1
となる。
【0059】
したがって、例えばブームボトム圧PbがPbmaxとなるような旋回・ブーム上げ複合操作が実施されるときには、第1,第2油圧ポンプ2,3の吐出量q1,q2は図5の(a)図の「ア−エ−オ」に沿う大きな吐出量を確保でき、この大きな吐出量q1,q2を特定アクチュエータであるブームシリンダ18に供給できる。また、第3油圧ポンプ4の吐出量q3は、図6の(a)図の曲線fに沿う抑えた吐出量q3となり、図示しない旋回モータに抑えた流量が供給される。これにより、良好な旋回・ブーム上げ複合操作を実現できる。
【0060】
以上のように、本実施形態では、特定アクチュエータすなわちブームシリンダ18の伸長動作が実施されず、圧力スイッチ35がオフの状態では、第1減圧弁59、第2減圧弁60が閉じられて第3油圧ポンプ用吐出量制御手段31の第4制御ピストン55、第5制御ピストン56に制御圧が与えられず、この第3油圧ポンプ用吐出量制御手段31は、第3油圧ポンプ4の自己圧P3が第6制御ピストン57に与えられることにより駆動する。したがって、この第3油圧ポンプ4から吐出される圧油で駆動される別のアクチュエータである図示しない旋回モータの独立操作性、すなわち旋回独立操作性を確保できる。
【0061】
また例えば、上述したように、旋回・ブーム上げ複合操作に際しては、コントローラ33に含まれる吐出量変更制御手段により、特定アクチュエータであるブームシリンダ18に比較的大きな流量を供給できる一方、別のアクチュエータである図示しない旋回モータに供給される流量を抑え気味に制御でき、これにより良好な旋回・ブーム上げ複合操作性を確保することができる。したがって、この複合操作中に、オペレータによる慎重な手動操作を要することが少なくなり、この複合操作に伴うオペレータの疲労を軽減させることができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明の建設機械の油圧制御装置は、以上の構成にしてあることから、馬力制御される少なくとも3つの油圧ポンプを備えたものにあって、第1,第2油圧ポンプから供給される圧油で駆動する特定アクチュエータと、第3油圧ポンプから供給される圧油で駆動する別のアクチュエータとの複合操作時に、良好な複合操作性を確保でき、この複合操作を実施するオペレータの疲労を従来に比べて軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の油圧制御装置の一実施形態を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す一実施形態に備えられる第1,第2油圧ポンプの吐出量制御手段と、第3油圧ポンプの吐出量制御手段と、これらの吐出量制御手段を制御する吐出量制御弁を構成する第1,第2,第3減圧弁を示す図である。
【図3】図1に示す一実施形態に備えられる圧力スイッチのオン・オフと、図2に示す第1,第2,第3減圧弁に出力される制御信号との関係を示す図である。
【図4】図2に示す第1,第2,第3減圧弁の出力圧パターンを総括的に示した図である。
【図5】図1に示す一実施形態に備えられる第1,第2油圧ポンプに係る特性を示す図で、(a)図は第1,第2油圧ポンプの平均吐出圧と第1,第2油圧ポンプそれぞれの吐出量との関係を示す特性図、(b)図は第1,第2油圧ポンプ平均吐出圧と第1,第2油圧ポンプそれぞれの吸収トルクとの関係を示す特性図である。
【図6】図1に示す一実施形態に備えられる第3油圧ポンプに係る特性を示す図で、(a)図は第3油圧ポンプの吐出圧と吐出量との関係を示す特性図、(b)図は第3油圧ポンプ吐出圧と吸収トルクとの関係を示す特性図である。
【図7】図1に示す一実施形態に備えられるコントローラに含まれ、ブームボトム圧と減圧弁に対する制御信号の値(制御圧)との関係を設定する吐出量制御変更手段を示す図である。
【符号の説明】
1  原動機
2  第1油圧ポンプ
3  第2油圧ポンプ
4  第3油圧ポンプ
5  パイロットポンプ
9  ブーム用第1方向制御弁
13 ブーム用第2方向制御弁
18 ブームシリンダ(特定アクチュエータ)
30 第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段
31 第3油圧ポンプ用吐出量制御手段
32 吐出量制御弁
33 コントローラ
34 パイロット弁
35 圧力スイッチ(操作検出手段)
36 圧力センサ(圧力検出手段)
40 メインポンプユニット
51 第1制御ピストン
52 第2制御ピストン
53 第3制御ピストン
54 制御用ばね
55 第4制御ピストン
56 第5制御ピストン
57 第6制御ピストン
58 制御用ばね
59 第1減圧弁(吐出量制御弁)
60 第2減圧弁(吐出量制御弁)
61 第3減圧弁(吐出量制御弁)

Claims (4)

  1. 原動機と、この原動機によって駆動する第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、及び第3油圧ポンプと、上記第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの吐出量を制御する第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段と、上記第3油圧ポンプの吐出量を制御する第3油圧ポンプ用吐出量制御手段と、上記第1,第2,第3油圧ポンプから供給された圧油によって駆動される複数のアクチュエータと、これらのアクチュエータに含まれ、上記第1,第2の油圧ポンプの少なくとも一方から供給される圧油によって駆動される特定アクチュエータ、及び上記第3の油圧ポンプから供給される圧油によって駆動される別のアクチュエータと、上記各アクチュエータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する方向制御弁を備えた建設機械の油圧制御装置において、
    上記第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、第3油圧ポンプが可変容量型の油圧ポンプから成り、
    上記特定アクチュエータの非駆動時に、上記第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段を、上記第1,第2油圧ポンプの吐出圧と上記第3油圧ポンプの吐出圧で駆動させるように制御し、上記第3油圧ポンプ用吐出量制御手段を、上記第3油圧ポンプの吐出圧のみで駆動させるように制御する吐出量制御弁を備えるとともに、
    上記特定アクチュエータの駆動時に、上記特定アクチュエータの負荷圧に応じて上記吐出量制御弁の駆動を変更制御可能な吐出量変更制御手段を備えたことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  2. 上記吐出量制御弁が、上記第1油圧ポンプの吐出圧を一次圧として上記第3油圧ポンプ用吐出量制御手段に供給可能な第1減圧弁と、上記第2油圧ポンプの吐出圧を一次圧として上記第3油圧ポンプ用吐出量制御手段に供給可能な第2減圧弁と、上記第3油圧ポンプの吐出圧を一次圧として上記第1,第2油圧ポンプ用吐出量制御手段に供給可能な第3減圧弁とを含むことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧制御装置。
  3. 上記特定アクチュエータの非駆動及び駆動を検出する操作検出手段と、上記特定アクチュエータの負荷圧を検出する圧力検出手段とを備えるとともに、
    上記吐出量変更制御手段を含み、上記操作検出手段、圧力検出手段のそれぞれから出力される検出信号に応じて、上記吐出量制御弁を駆動させる制御信号を出力するコントローラを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械の油圧制御装置。
  4. 上記建設機械が油圧ショベルであり、上記特定アクチュエータの負荷圧がブームボトム圧であり、上記第3油圧ポンプで駆動される上記別のアクチュエータが旋回モータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建設機械の油圧制御装置。
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