JP4817974B2 - 建設機械の動力装置 - Google Patents

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Description

この発明は、パワーショベル等の建設機械の動力装置に関する。
建設機械の動力装置として、例えばパワーショベルがあげられるが、パワーショベルの回路構成として特許文献1に示すものが一般的に用いられている。以下に、このパワーショベルの主要な構造および作用について説明する。
図3に示すように、このパワーショベルにおいては、第1ポンプP1と第2ポンプP2とを駆動源であるエンジンに連係するとともに、エンジンの回転によって両ポンプP1,P2から作動油を吐出するようにしている。
第1ポンプP1は、第1ポンプ通路1および第1タンデム通路1aを介して左走行用バルブ2に接続しているが、第1タンデム通路1aにおいて、旋回用バルブ3、アームI速用バルブ4、ブームII速用バルブ5、予備用バルブ6を接続している。ただし、第1ポンプ通路1には第1パラレル通路7を接続するとともに、各バルブ3〜6を、この第1パラレル通路7を介してパラレルに接続している。
また、第2ポンプP2は、第2ポンプ通路8および第2タンデム通路8aに接続するとともに、この第2ポンプ通路8には、右走行用バルブ9、バケット用バルブ10、ブームI速用バルブ11、アームII速用バルブ12を接続している。ただし、第2ポンプ通路8には第2パラレル通路13を接続するとともに、バケット用バルブ10およびブームI速用バルブ11を、この第2パラレル通路13を介してパラレルに接続している。
なお、左走行用バルブ2および右走行用バルブ9が走行系のアクチュエータを制御するバルブであり、これら両バルブ2,9を切り換えることによって、走行系のアクチュエータを左右独立して作動することができる。そして、両バルブ2,9以外のバルブが、作業機系のアクチュエータを制御するバルブである。
第2ポンプ通路8には分配通路14を接続するとともに、この分配通路14を左走行用バルブ2に導いている。そして、分配通路14には切換弁15を設け、第2ポンプP2と左走行用バルブ2とを連通したり遮断したりするようにしている。
なお、図中符号16は切換弁、17〜19はリリーフ弁、20はパイロットポンプである。このパイロットポンプ20は、各バルブや切換弁15、切換弁16を切り換えるためのパイロット圧を吐出するものであり、リリーフ弁19によってパイロットラインの最高圧が設定されている。
また、リリーフ弁17はリリーフ弁18よりも設定圧を高くしている。したがって、切換弁16が図示の連通位置にある場合には、リリーフ弁18の設定圧が回路の最高圧となり、切換弁16が図面左側の遮断位置にある場合には、リリーフ弁17の設定圧が回路の最高圧となる。
次に、このパワーショベルの作用について説明する。
パワーショベルが停止した状態で作業機系のアクチュエータを作動する場合には、第1ポンプP1を回転させるとともに、旋回用バルブ3、アームI速用バルブ4、ブームII速用バルブ5のいずれかを切り換える。いま、アーム用アクチュエータを作動するために、アームI速用バルブ4を切り換えたとすると、第1ポンプP1から吐出した作動油は、第1パラレル通路7およびアームI速用バルブ4を介してアーム用アクチュエータに導かれるとともに、当該作動油によってアーム用アクチュエータを作動することができる。なお、このときアームI速用バルブ4が切り換わったことによって、第1ポンプ通路1が遮断されて第1ポンプP1と左走行用バルブ2とが遮断される。
上記の状態において、切換弁15を図示の遮断位置に保ったまま、第2ポンプP2を回転させるとともに、バケット用バルブ10を切り換える。すると、第2ポンプP2から吐出した作動油は、第2ポンプ通路8、第2タンデム通路8a、第2パラレル通路13およびバケット用バルブ10を介してバケット用アクチュエータに導かれるとともに、当該作動油によってバケット用アクチュエータを作動することができる。
なお、第1、第2ポンプP1,P2から作動油を吐出させた状態で、アームI速用バルブ4およびアームII速用バルブ12を切り換えれば、アーム用アクチュエータを2速制御することができる。
このように、第1、第2ポンプP1,P2を回転させるとともに、作業機系のアクチュエータを制御するバルブを切り換えれば、アームやブームを2速制御したり、あるいは、ブーム、アーム、バケットを同時に制御したりすることができる。
一方、パワーショベルの走行中に、作業機系のアクチュエータを制御する場合、言い換えれば、走行系と作業機系とを同時制御する場合には、切換弁15を図中左側の連通位置に切り換える。そして、第2ポンプP2を回転させるとともに、左走行用バルブ2および右走行用バルブ9を切り換えれば、第2ポンプP2から吐出した作動油が、第2ポンプ通路8および右走行用バルブ9を介して右走行用アクチュエータに、また、分配通路14および左走行用バルブ2を介して左走行用アクチュエータに導かれる。このように、第2ポンプP2から吐出した作動油が、走行系の両アクチュエータに導かれるので、パワーショベルが走行することができる。
この状態において、第1ポンプP1を回転させるとともに、旋回用バルブ3、アームI速用バルブ4、ブームII速用バルブ5のいずれかを切り換えれば、第1ポンプP1から吐出する作動油によって作業機系のアクチュエータを作動することができる。
そして、作業機系のアクチュエータを制御せずに、パワーショベルを走行させる場合には、切換弁15を図示の遮断位置に保ったまま、第1、第2ポンプP1,P2を回転させるとともに、左走行用バルブ2と右走行用バルブ9とを切り換える。すると、第1ポンプP1から吐出した作動油が左走行用アクチュエータに導かれるとともに、第2ポンプP2から吐出した作動油が右走行用アクチュエータに導かれ、パワーショベルを走行させることができる。
油空圧便覧((社)日本油空圧学会編)油圧ショベル応用事例P638、639
上記のパワーショベルにおいては、第1ポンプP1が吐出する作動油を左走行用アクチュエータに導くとともに、第2ポンプP2が吐出する作動油を右走行用アクチュエータに導いて、パワーショベルが走行するようにしている。
ところが、パワーショベルを用いる建設現場には、泥濘や凸凹が散見され、路面状況が非常に劣悪な場合が多い。このような泥濘や凸凹の地面をパワーショベルが走行すると、クローラが泥濘や凸凹にはまってしまい、そこから抜け出せなくなってしまうという問題があった。
なお、上記の問題を解決するために、クローラが泥濘や凸凹にはまった場合にも、そこから抜け出すことができるように、走行系のアクチュエータに作用する作動力を大きくすることが考えられる。言い換えれば、両ポンプP1,P2の容量を大きくすることが考えられる。
ところが、劣悪な路面状況でも走行できるように、両ポンプP1,P2の容量を大きくしてしまうと、作業機系のアクチュエータを作動する際に、駆動源の負荷が必要以上に大きくなってしまい、今度はエネルギー効率が非常に悪くなってしまうという問題があった。
この発明の目的は、路面状況が劣悪であっても走行可能で、しかもエネルギー効率の高い建設機械の動力装置を提供することである。
この発明は、左右独立して作動する走行系のアクチュエータと、作業機系のアクチュエータと、走行系または作業機系のアクチュエータに作動油を選択的に供給する第1ポンプおよび第2ポンプとを備え、第1ポンプから吐出した作動油を一方の走行系アクチュエータに供給するとともに、第2ポンプから吐出した作動油を他方の走行系アクチュエータに供給して走行する建設機械の動力装置を前提とする。
上記の構成を前提として、第1の発明は、第1、第2ポンプに接続する補助ポンプと、補助ポンプから第1、第2ポンプ側に導く圧力を制御する一対の圧力補償弁と、この一対の圧力補償弁に導くパイロット圧を選択する高圧選択弁とを設け、高圧選択弁は、第1、第2ポンプ吐出圧のうちいずれか高い方の圧力を選択して一対の圧力補償弁に導くとともに、この圧力補償弁によって補助ポンプから吐出する作動油を制御し、この圧力補償弁が制御した作動油を第1、第2ポンプから吐出する作動油に均等に合流させて走行系の両アクチュエータに導く点に特徴を有する。
第2の発明は、補助ポンプと一体に回転する発電電動機と、この発電電動機の回転によって発電した電力を蓄電する蓄電ユニットとを備え、作業機系のアクチュエータに慣性エネルギーや位置エネルギーが作用したときに戻り側となる通路を補助ポンプの吸入側に接続する構成とし、作業機系のアクチュエータからの戻り流体によって補助ポンプおよび発電電動機を回転させて慣性エネルギーあるいは位置エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電する一方、蓄電した電気エネルギーによって発電電動機を回転させて、補助ポンプから作動油を吐出する点に特徴を有する。
第1の発明によれば、第1、第2ポンプから吐出する作動油と補助ポンプから吐出する作動油とを合流させて走行系の両アクチュエータに導くようにしたので、走行系のアクチュエータに十分な作動力を付与することができる。
したがって、走行時に高速走行したり、あるいは泥濘にはまった場合にも、そこから容易に抜け出したりすることができる。
また、必要に応じて補助ポンプから吐出する作動油を合流することができるので、第1、第2ポンプの容量を必要以上に大きくする必要がない。したがって、駆動源の負荷を小さくすることができ、エネルギー効率を高めることができる。
また、走行系のアクチュエータのうちいずれか高い方の圧力によって一対の圧力補償弁を制御するようにしたので、走行系の両アクチュエータに圧力差が生じても、圧力の低い方のアクチュエータに多くの作動油が流れてしまうことがない。したがって、第1ポンプに合流する作動油と第2ポンプに合流する作動油とを、走行系のアクチュエータに生じる圧力と関係なく、常に等しくすることができ、路面状況に影響を受けずに走行することができる。
第2の発明によれば、作業機系のアクチュエータからの戻り流体によって慣性エネルギーあるいは位置エネルギーを電気エネルギーに変換する一方、蓄電ユニットに蓄電した電気エネルギーによって発電電動機および補助ポンプを回転するようにしたので、エネルギー効率をさらに高めることができる。
図1を用いて、この発明の第1実施形態について説明する。
なお、この第1実施形態においては、従来の回路構成と同様、左右独立して作動する走行系のアクチュエータと、作業機系のアクチュエータと、走行系または作業機系のアクチュエータに作動油を選択的に供給する第1、第2ポンプとを備え、第1ポンプから吐出した作動油を一方の走行系アクチュエータに供給するとともに、第2ポンプから吐出した作動油を他方の走行系アクチュエータに供給して走行する建設機械の動力装置を前提とする。
そして、この第1実施形態は、従来の回路構成を前提とするため、従来の回路構成については同様の符号を付するとともに、従来と同様の構成についてはその詳細な説明を省略する。
図1は、建設機械の動力装置の一つであるパワーショベルの回路構成であるが、このパワーショベルにおいては、電動モータMを駆動源とする補助ポンプP3を通路21に接続している。この通路21は、第1合流通路22および第2合流通路23に分岐して接続する一方、第1合流通路22は、第1ポンプ通路1に、第2合流通路23は、第2ポンプ通路8にそれぞれ接続している。
そして、第1、第2ポンプP1,P2と補助ポンプP3との接続過程である第1、第2合流通路22,23には、一対の圧力補償弁24,25を設けている。また、第1、第2合流通路22,23であって、一対の圧力補償弁24,25よりも第1、第2ポンプP1,P2側には、高圧選択弁26を接続している。この高圧選択弁26と、一対の圧力補償弁24,25との関係は次の通りである。
すなわち、高圧選択弁26は、第1合流通路22および第2合流通路23のいずれか高い方の圧力を選択するとともに、この選択した圧力をパイロット圧として一対の圧力補償弁24,25に導いている。
圧力補償弁24は、第1合流通路22であって、補助ポンプP3側(通路21側)の圧力と、高圧選択弁26から導かれたパイロット圧とによってバランスする。一方、圧力補償弁25は、第2合流通路23であって、補助ポンプP3側(通路21側)の圧力と、高圧選択弁26から導かれたパイロット圧とによってバランスする。また、圧力補償弁24,25の上流側には、それぞれ同一面積の固定絞りを設けているので、補助ポンプP3から第1合流通路22に導かれる作動油と、補助ポンプP3から第2合流通路23に導かれる作動油とが常に等しくなる。
なお、第1実施形態においては、各操作レバー27から送信される操作信号に基づいて、コントローラCが電動モータMの回転や、第1ポンプP1,第2ポンプP2、補助ポンプP3の傾転角を制御している。
次に、この第1実施形態の作用について説明する。
作業機系のアクチュエータを作動せずに、パワーショベルを走行させる場合には、切換弁15を図示の遮断位置に保ったまま、第1、第2ポンプP1,P2を回転させて作動油を吐出させるとともに、左走行用バルブ2と右走行用バルブ9とを切り換える。すると、第1ポンプP1から吐出した作動油が左走行用アクチュエータに導かれるとともに、第2ポンプP2から吐出した作動油が右走行用アクチュエータに導かれ、パワーショベルが走行する。
上記の走行状態から、パワーショベルを高速走行させたり、泥濘から脱出したりするために、走行系のアクチュエータに大きな作動力を付与する場合には、走行用操作レバー27をフル操作する。すると、操作信号を受信したコントローラCが、電動モータMを回転させるとともに、この電動モータMの回転に伴って補助ポンプP3が回転して作動油が吐出する。
このとき、両走行用アクチュエータの圧力がパイロット圧として、高圧選択弁26を介して一対の圧力補償弁24,25に導かれるとともに、このパイロット圧と補助ポンプP3の吐出圧とによって圧力補償弁24,25がバランスして、両合流通路22,23の圧力を補償する。そして、圧力補償弁24,25の上流側には、同一面積の固定絞りを設けているので、補助ポンプP3から吐出した作動油は、通路21から第1合流通路22と第2合流通路23とに等分配される。
そして、第1ポンプP1および補助ポンプP3から吐出した作動油が、第1ポンプ通路1で合流して左走行用アクチュエータに導かれるとともに、第2ポンプP2および補助ポンプP3から吐出した作動油が、第2ポンプ通路8で合流して右走行用アクチュエータに導かれる。
上記のように、第1、第2ポンプP1,P2から吐出する作動油に、補助ポンプP3から吐出する作動油を合流することによって、走行系のアクチュエータに大きな作動力を付与することができる。したがって、必要に応じてパワーショベルを高速走行させたり、クローラが泥濘にはまった場合にも、そこから容易に脱出したりすることができる。
そして、補助ポンプP3から吐出する作動油を合流させて走行している場合において、例えば、左側のクローラが泥濘にはまったとする。すると、左走行用アクチュエータの圧力が、右走行用アクチュエータの圧力よりも高くなるとともに、第1ポンプ通路1および第1合流通路22の圧力が、第2ポンプ通路8および第2合流通路23の圧力よりも高くなる。第1合流通路22の圧力が、第2合流通路23の圧力よりも高くなると、高圧選択弁26が第1合流通路22の圧力を選択して、第1合流通路22の圧力をパイロット圧として、一対の圧力補償弁24,25に導く。したがって、両圧力補償弁24,25が、どちらも左走行用アクチュエータの圧力によって制御されることになり、補助ポンプP3から両合流通路22,23に、等量の作動油を導くことができる。
このように、走行系のアクチュエータのうちいずれか高い方の圧力によって一対の圧力補償弁24,25を制御すれば、走行系の両アクチュエータに圧力差が生じても、圧力の低い方のアクチュエータに多くの作動油が流れてしまうことがない。したがって、第1ポンプP1に合流する作動油と第2ポンプP2に合流する作動油とを、走行系のアクチュエータに生じる圧力と関係なく、常に等しくすることができ、路面状況に影響を受けずに走行することができる。
なお、この第1実施形態においては、パワーショベルが走行している場合について説明したが、作業機系のアクチュエータを作動している場合や、走行系と作業機系とを同時制御している場合に、補助ポンプP3から吐出する作動油を合流させてもよい。
例えば、走行系と作業機系とを同時制御している場合に、補助ポンプP3から吐出する作動油を合流させれば、同時制御時であっても、高負荷作業を行ったり、高速走行したりすることができる。
第1実施形態によれば、第1、第2ポンプP1,P2から吐出する作動油と補助ポンプP3から吐出する作動油とを合流させて走行系の両アクチュエータに導くようにしたので、走行系のアクチュエータに十分な作動力を付与することができる。
したがって、走行時に高速走行したり、あるいは泥濘にはまった場合にも、そこから容易に抜け出したりすることができる。
また、必要に応じて補助ポンプP3から吐出する作動油を合流することができるので、第1、第2ポンプP1,P2の容量を必要以上に大きくする必要がない。したがって、駆動源の負荷を小さくすることができ、エネルギー効率を高めることができる。
図2を用いて、この発明の第2実施形態について説明する。
なお、この第2実施形態の回路構成は、第1実施形態の回路構成に、二点鎖線で示す回生回路を接続した点に特徴を有するものであり、その他の回路構成については第1実施形態と同じである。したがって、第1実施形態と同じ回路構成については同様の符号を付するとともに、ここでは、回生回路を中心に説明することとする。
図2に示すブーム用アクチュエータAは、ロッドを固定したピストンによってシリンダ内をロッド側室A1と、ピストン側室A2とに区画している。そして、ブーム操作レバーを下げ側に操作すると、ブームI速用バルブ11およびブームII速用バルブ5が一方の側に切り換わり、第1パラレル通路7および第2パラレル通路13が接続通路28を介してロッド側室A1に連通する。このとき、ピストン側室A2は、接続通路29を介してタンクに連通して、ロッドがシリンダ内に収縮するとともに、ロッドに作用する負荷を下降させる。一方、ブーム操作レバーを上げ側に操作すると、ブームI速用バルブ11およびブームII速用バルブ5が上記とは他方の側に切り換わり、第1パラレル通路7および第2パラレル通路13が接続通路29を介してピストン側室A2に連通する。このとき、ロッド側室A1は、接続通路28を介してタンクに連通して、ロッドがシリンダから伸張するとともに、ロッドに作用する負荷を上昇させる。このように、ブーム用アクチュエータAは、ブームI速用バルブ11とブームII速用バルブ5とを切り換えることによって、ロッドを伸縮させて負荷を上昇下降させたり、あるいは負荷を保持したりしている。
そして、接続通路29には、戻り流路30および吸入側流路31を介して、補助ポンプP3の吸入側を接続している。ただし、戻り流路30と吸入側流路31との間には回生切換弁Sを設け、この回生切換弁Sを切り換えることによって、戻り流路30と吸入側流路31とが連通したり遮断したりするようにしている。
また、補助ポンプP3の吐出側には、吐出側流路32を接続するとともに、回生切換弁Sを切り換えることによって、この吐出側流路32が、通路21と連通したり、タンクに連通したりするようにしている。
回生切換弁Sは、3位置に切り換え可能なバルブであって、センター位置において、吐出側流路32をタンクに連通させている。また、回生切換弁Sが、図面上側位置に切り換わると、タンクと吸入側流路31とを連通させるとともに、吐出側流路32と通路21とを連通させる。一方、回生切換弁Sが、図面下側位置に切り換わると、吐出側流路32とタンクとを連通させるとともに、戻り流路30と吸入側流路31とを連通させる。
回生切換弁Sは、両端にパイロット圧が作用することによって切り換わるが、このパイロット圧を制御するのがコントローラCである。すなわち、コントローラCは、各操作レバー27の操作信号に基づいてパイロット電磁弁33,34を制御するとともに、回生切換弁Sに作用するパイロット圧を制御して、回生切換弁Sを切り換えるようにしている。
なお、吸入側流路31と吐出側流路32との間には、短絡通路35を接続するとともに、この短絡通路35には2位置切換弁36を設けている。この2位置切換弁36は、通常は、スプリングのバネ力によって吸入側流路31と吐出側流路32とを連通する位置を保持しているが、パイロット圧を作用させると、吸入側流路31と吐出側流路32とを遮断する位置に切り換わる。そして、この2位置切換弁36を切り換えるためのパイロット圧は、パイロット電磁弁34によって制御されている。つまり、回生切換弁Sを図中上側位置に切り換えるのと同時に、2位置切換弁36が図中左側位置に切り換わるようにしている。
また、補助ポンプP3の駆動源である発電電動機MGには、電力変換装置Gと、発電電動機MGの回転によって発電した電気エネルギーを蓄電する蓄電ユニットUとを接続している。そして、発電電動機MGを駆動する際には、蓄電ユニットUに蓄電された電気エネルギーによって、発電電動機MGが駆動するようにしている。
次に、この第2実施形態の作用について説明する。
ブーム用アクチュエータAに負荷が作用している状態から、当該負荷を下降させる場合には、ブーム操作レバーを下げ側に操作し、ブームI速用バルブ11あるいはブームII速用バルブ5を切り換える。すると、当該操作信号を受信したコントローラCが、第1ポンプP1あるいは第2ポンプP2を回転させるとともに、パイロット電磁弁33を制御して、回生切換弁Sを図中下側位置に切り換える。したがって、ブームII速用バルブ5およびブームI速用バルブ11を介して、第1ポンプP1あるいは第2ポンプP2からロッド側室A1に作動油が導かれるとともに、ピストン側室A2からの戻り油が、接続通路29→戻り流路30→回生切換弁S→吸入側流路31を介して補助ポンプP3の吸入側に導かれる。なお、ここでは接続通路29が、作業機系のアクチュエータに慣性エネルギーや位置エネルギーが作用したときに戻り側となる通路である。
そして、戻り側となる通路から導かれた戻り油によって、補助ポンプP3が回転するとともに、補助ポンプP3の回転に伴って、発電電動機MGが回転する。補助ポンプP3を回転させた戻り油は、吐出側流路32および回生切換弁Sを介してタンクに戻される。このように、ブーム用アクチュエータAを下降させる際には、このブーム用アクチュエータAに作用する慣性エネルギーや位置エネルギーを、電力変換装置Gが電気エネルギーに変換するとともに、当該電気エネルギーを蓄電ユニットUに蓄電することができる。
一方、第1実施形態において既に説明したように、補助ポンプP3から吐出する作動油を、第1ポンプP1や第2ポンプP2に合流させてパワーショベルを走行させる場合には、各操作レバー27の操作信号に基づいて、コントローラCがパイロット電磁弁34および発電電動機MGを制御する。
コントローラCの制御によって、発電電動機MGは、蓄電ユニットUに蓄電した電気エネルギーによって回転するとともに、この発電電動機MGの回転に伴って、補助ポンプP3が回転して作動油を吐出する。
このとき、パイロット電磁弁34から導かれたパイロット圧によって、回生切換弁Sが図中上側位置に切り換わるとともに、2位置切換弁36が図中左側位置に切り換わる。したがって、補助ポンプP3から吐出した作動油は、吐出側流路32→回生切換弁S→通路21と導かれ、両圧力補償弁24,25を介して、第1合流通路22と第2合流通路23とに均等に分配される。そして、補助ポンプP3から吐出した作動油が、第1ポンプP1と第2ポンプP2とに同じだけ合流するとともに、合流した作動油が両走行用アクチュエータに導かれることになる。
なお、補助ポンプP3から吐出する作動油を、作業機系のアクチュエータに導く場合や、走行系および作業機系のアクチュエータに同時に導く場合も、上記と同様の方法で両ポンプP1,P2と合流すればよい。
また、両走行用アクチュエータに圧力差が生じた場合、つまり、第1合流通路22と第2合流通路23との圧力に差が生じた場合には、いずれか高い方の圧力がパイロット圧として両圧力補償弁24,25に導かれ、このパイロット圧によって両圧力補償弁24,25を制御することは上記した通りである。
第2実施形態によれば、ブーム用アクチュエータAからの戻り流体によって、慣性エネルギーあるいは位置エネルギーを電気エネルギーに変換する一方、蓄電ユニットUに蓄電した電気エネルギーによって発電電動機MGおよび補助ポンプP3を回転するようにしたので、エネルギー効率をさらに向上することができる。
なお、第2実施形態では、ブーム用アクチュエータに作用する慣性エネルギーや位置エネルギーを電気エネルギーに変換する構成としたが、作業機系のアクチュエータであって、慣性エネルギーあるいは位置エネルギーが作用するものであれば、いずれのアクチュエータでも構わない。したがって、作業機系のアクチュエータは、シリンダに限られずモータを利用するものでもよい。
また、第1、第2実施形態における各ポンプは、コントローラによって傾転角を制御することによって、吐出量を可変にすることができるが、定吐出ポンプを用いても構わない。
また、第1、第2実施形態においては、パワーショベルの回路構成について説明したが、この発明はパワーショベルに限らず、走行系と作業機系のアクチュエータを備えるとともに、走行系のアクチュエータがそれぞれ別々のポンプによって作動する動力装置において、広く利用することができる。
第1実施形態の回路図である。 第2実施形態の回路図である。 従来の建設機械の動力装置に用いられる回路図である。
符号の説明
24,25 圧力補償弁
26 高圧選択弁
30 戻り流路
G 電力変換装置
M 電動モータ
MG 発電電動機
P1 第1ポンプ
P2 第2ポンプ
P3 補助ポンプ
U 蓄電ユニット

Claims (2)

  1. 左右独立して作動する走行系のアクチュエータと、作業機系のアクチュエータと、上記走行系または上記作業機系のアクチュエータに作動油を選択的に供給する第1ポンプおよび第2ポンプとを備え、上記第1ポンプから吐出した作動油を上記一方の走行系アクチュエータに供給するとともに、上記第2ポンプから吐出した作動油を上記他方の走行系アクチュエータに供給して走行する建設機械の動力装置において、上記第1、第2ポンプに接続する補助ポンプと、上記補助ポンプから上記第1、第2ポンプ側に導く圧力を制御する一対の圧力補償弁と、上記一対の圧力補償弁に導くパイロット圧を選択する高圧選択弁とを設け、上記高圧選択弁は、上記第1、第2ポンプ吐出圧のうちいずれか高い方の圧力を選択して上記一対の圧力補償弁に導くとともに、上記圧力補償弁によって上記補助ポンプから吐出する作動油を制御し、上記圧力補償弁が制御した作動油を上記第1、第2ポンプから吐出する作動油に均等に合流させて上記走行系の両アクチュエータに導く構成にした建設機械の動力装置。
  2. 上記補助ポンプと一体に回転する発電電動機と、上記発電電動機の回転によって発電した電力を蓄電する蓄電ユニットとを備え、上記作業機系のアクチュエータに慣性エネルギーや位置エネルギーが作用したときに戻り側となる通路を上記補助ポンプの吸入側に接続する構成とし、上記作業機系のアクチュエータからの戻り流体によって上記補助ポンプおよび上記発電電動機を回転させて上記慣性エネルギーあるいは上記位置エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電する一方、蓄電した上記電気エネルギーによって上記発電電動機を回転させて、上記補助ポンプから作動油を吐出する構成にした上記請求項1記載の建設機械の動力装置
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