JP2746906B2 - 油圧モータのブレーキ回路 - Google Patents

油圧モータのブレーキ回路

Info

Publication number
JP2746906B2
JP2746906B2 JP63078155A JP7815588A JP2746906B2 JP 2746906 B2 JP2746906 B2 JP 2746906B2 JP 63078155 A JP63078155 A JP 63078155A JP 7815588 A JP7815588 A JP 7815588A JP 2746906 B2 JP2746906 B2 JP 2746906B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
hydraulic
hydraulic motor
pressure
brake release
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63078155A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01255702A (ja
Inventor
秀明 田中
東一 平田
玄六 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP63078155A priority Critical patent/JP2746906B2/ja
Publication of JPH01255702A publication Critical patent/JPH01255702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2746906B2 publication Critical patent/JP2746906B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は油圧シヨベル等の油圧機械に備えられる油圧
モータのブレーキ回路に関する。
<従来の技術> 第9図は従来の油圧モータのブレーキ回路の一例を示
す回路図である。この第9図において、1は油圧モー
タ、2はこの油圧モータ1の回転軸、3はこの回転軸2
の制動を解除するメカニカルブレーキ装置を構成するブ
レーキ解除シリンダ、4は油圧モータ1を駆動する圧油
を吐出する油圧ポンプ、5は油圧モータ1と油圧ポンプ
4との間に介設され、油圧ポンプ4から吐出される圧油
の方向を切換える方向制御弁、8はこの方向制御弁5を
駆動するパイロツト操作弁である。
このブレーキ回路にあつては、方向制御弁5が中立位
置Aにあるときは、ポンプ4の吐出油は管路4a、吸込口
5b、排出口5f、管路7aを介してタンク7に排出される。
ここで、パイロツト操作弁8が仮に第9図のW方向に
操作されたとすると、パイロツトポンプ8bのパイロツト
圧がパイロツト弁8cを介して吸排口8dからパイロツト管
路8aに入り、さらに管路8g、シヤトル弁8e、排出口8h、
管路8f、逆止弁10を経てブレーキ解除シリンダ3のシリ
ンダ室3aに入り、ばね3bの力に抗して油圧モータ1の回
転軸2の制動を解除し、油圧モータ1を回転可能な状態
にする。また、上記のようにパイロツト管路8aに導かれ
たパイロツト圧は、方向制御弁5のシリンダ室5iに入
り、これによつて方向制御弁5は図示の中立位置Aから
C位置に切換えられる。このように方向制御弁5が切換
えられると、油圧ポンプ4の吐出油は管路4a、管路4c、
逆止弁4b、吸込口5a、排出口5e、管路1a、吸排口1cを介
して油圧モータ1に導かれ、また戻り油は吸排口1d、管
路1b、方向制御弁5の吸排口5g、排出口5c、管路7bを介
してタンク7に戻され、これによつて油圧モータ1が回
転する。
また、パイロツト操作弁8が上記の状態から中立位置
に戻されると、パイロツト弁8cがタンク7に連通し、こ
れによつてパイロツト管路8aがタンク7に連通し、方向
制御弁5のシリンダ室5iがタンク7に連通して方向制御
弁5は中立位置Aに切換えられる。これと同時に管路8f
の圧力も下がるので、ブレーキ解除シリンダ3のシリン
ダ室3aの圧力も下がり、メカニカルブレーキ装置は油圧
モータ1の回転軸2を制動する方向に動かされる。しか
し、シリンダ室3a内の圧油は逆止弁10によつて止めら
れ、管路11をバイパスするため絞り弁12を通る。すなわ
ち、シリンダ室3a内の圧力の降下に時間がかかり、この
間、方向制御弁5によつて管路1bと管路7bとはしや断さ
れ、油圧モータ1にブレーキがかかつて当該油圧モータ
1が停止し、次いで油圧モータ1の回転軸2がメカニカ
ルブレーキ装置によつてロツク(制動)される。なお、
この種の公知技術として、特開昭62−106104号公報に記
載のものがある。
<発明が解決しようとする課題> 上述した従来の油圧モータのブレーキ回路は、例えば
第10図に示す油圧シヨベル等に具備される。そして、こ
の第10図に示す油圧シヨベルにあつては掘削作業などの
実施に際して、同図に示すように傾斜地に横向きに配置
されることがある。この場合、旋回体14には矢印で示す
方向に旋回させる力が重力によつて働く。この旋回させ
る力は、第9図に示すブレーキ解除シリンダ3によつて
油圧モータ1の回転軸2を制動している状態では、旋回
体14を旋回させることはない。
このような第10図に示す状態、つまり第9図に示すパ
イロツト操作弁8が中立の状態では、油圧モータ1の吸
排口1c、1dの双方には上述した旋回させる力に対抗しう
る保持圧力が立つていない。ここで、パイロツト操作弁
8を操作して、第10図の矢印と反対の方向に旋回体14を
旋回させようとするとき、まず、ブレーキ解除シリンダ
3による油圧モータ1の回転軸2の制動が解除され、ほ
とんど同時に方向制御弁5のスプールも動きはじめる
が、このとき、旋回体14を第10図の矢印と反対方向に回
転させるためには重力に抗した旋回力を要し、したがつ
て方向制御弁5のスプールを相当量移動させて旋回に必
要な圧力を立たせなければならない。つまり、方向制御
弁5の吸込口5bを相当量閉じないと所望の圧力が油圧ポ
ンプ4に発生しない。そして、この間、油圧モータ1の
管路内は徐々に上述した重力に伴つて旋回させる力に対
向しうる保持圧力まで上昇するものの、上昇の初期段階
では、油圧モータ1の管路の油の圧縮と、油圧モータ1
の配管に用いられるゴムホースの膨張とに応じて油の容
積が減少する。この減少により、旋回体14を第10図の矢
印と反対の方向に旋回させることを意図しているにもか
かわらず、ブレーキ解除シリンダ3による制動を解除し
たとたんに、わずかながら旋回体14は第10図の矢印方向
に回転してしまう事態を生じる。このことは、パイロツ
ト操作弁8の操作方向に反する動きであり、操作者に違
和感を与える。また特に、第10図に示す油圧シヨベルの
バケツト13の先端に荷を吊り下げている場合などにあつ
ては荷振れの原因となり、危険である。
本発明は、上記した従来技術における実情に鑑みてな
されたもので、その目的は、この油圧モータのブレーキ
回路が備えられる油圧機械の配置形態に基づく当該油圧
モータの動作不良を確実に防止することができる油圧モ
ータのブレーキ回路を提供することにある。
<課題を解決するための手段> この目的を達成するために、本発明の請求項1に係る
発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される
圧油によつて駆動する油圧モータと、上記油圧ポンプか
ら上記油圧モータに供給される圧油の流れを制御する方
向制御弁と、圧油の供給に応じて上記油圧モータの回転
軸の制動を解除するブレーキ解除シリンダとを備えた油
圧モータのブレーキ回路において、 上記油圧ポンプが可変容量形油圧ポンプからなり、こ
の可変容量形油圧ポンプの押しのけ容積を制御する制御
用アクチユエータと、この制御用アクチユエータの駆動
を制御する圧力補償器付流量調整弁とを備えるととも
に、上記可変容量形油圧ポンプから吐出される圧油の圧
力を上記ブレーキ解除シリンダを解除可能な所定の圧力
に設定する設定手段を有し、該圧油に応じて上記ブレー
キ解除シリンダを駆動させる駆動手段を設け、 上記駆動手段が、上記設定手段として設けたアンロー
ド弁と、上記方向制御弁に内蔵させた絞り弁と、この絞
り弁の二次側と上記圧力補償器付流量調整弁のスプリン
グ室とを連絡する第1の管路と、この第1の管路中に介
設され、該絞り弁方向への圧油の逆流を防止する逆止弁
と、この逆止弁と上記スプリング室とを連絡する上記第
1の管路の部分を流れる圧油の微量をタンクに流出させ
る微量逃し弁と、第1の管路の部分を流れる圧油をブレ
ーキ解除シリンダの解除用として導く第2の管路とを含
む構成にしてある。
また、上記目的を達成するために、本発明の請求項5
に係る発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出
される圧油によつて駆動する油圧モータと、上記油圧ポ
ンプから上記油圧モータに供給される圧油の流れを制御
する方向制御弁と、圧油の供給に応じて上記油圧モータ
の回転軸の制動を解除するブレーキ解除シリンダとを備
えた油圧モータのブレーキ回路において、 上記油圧ポンプが可変容量形油圧ポンプからなり、こ
の可変容量形油圧ポンプの押しのけ容積を制御する制御
用アクチユエータと、この制御用アクチユエータの駆動
を制御する圧力補償器付流量調整弁とを備えるととも
に、上記可変容量形油圧ポンプから吐出される圧油の圧
力を上記ブレーキ解除シリンダを解除可能な所定の圧力
に設定する設定手段を有し、該圧油に応じて上記ブレー
キ解除シリンダを駆動させる駆動手段を設け、 上記方向制御弁が、メータイン回路に配置される主弁
を含む複数の主弁と、これらの主弁をそれぞれ作動させ
るパイロツト弁とを有するロジツク弁からなるととも
に、上記主弁のそれぞれに、当該主弁の開度に応じて絞
り量を変化させる可変絞りを形成し、 上記駆動手段が、上記設定手段として設けたアンロー
ド弁と、メータイン回路に配置される上記主弁の流出ポ
ートと上記圧力補償器付流量調整弁のスプリング室とを
連絡する第4の管路と、この第4の管路中に介設され、
上記流出ポート方向への圧油の逆流を防止する逆止弁
と、この逆止弁と上記スプリング室とを連絡する第4の
管路の部分を流れる圧油の微量をタンクに流出させる微
量逃し弁と、上記第4の管路部分の圧油を上記ブレーキ
解除シリンダの解除用として導く第5の管路とを含む構
成にしてある。
また、上記目的を達成するために、本発明の請求項7
に係る発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出
される圧油によつて駆動する油圧モータと、上記油圧ポ
ンプから上記油圧モータに供給される圧油の流れを制御
する方向制御弁と、圧油の供給に応じて上記油圧モータ
の回転軸の制動を解除するブレーキ解除シリンダとを備
えた油圧モータのブレーキ回路において、 上記油圧ポンプが可変容量形油圧ポンプからなり、こ
の可変容量形油圧ポンプの押しのけ容積を制御する制御
用アクチユエータと、この制御用アクチユエータの駆動
を制御する圧力補償器付流量調整弁とを備えるととも
に、上記可変容量形油圧ポンプから吐出される圧油の圧
力を上記ブレーキ解除シリンダを解除可能な所定の圧力
に設定する設定手段を有し、該圧油に応じて上記ブレー
キ解除シリンダを駆動させる駆動手段を設け、 上記油圧モータが旋回用油圧モータ、左走行用油圧モ
ータ、及び右走行用油圧モータを含むとともに、フロン
トアタツチメント用油圧シリンダを備え、これらの旋回
用油圧モータ、左走行用油圧モータ、右走行用油圧モー
タ、及びフロントアタツチメント用油圧シリンダの各駆
動用アクチユエータに対応して設けられ、可変容量形油
圧ポンプから各駆動用アクチユエータのそれぞれに供給
される圧油の流れを制御する複数の方向制御弁を備え、
上記ブレーキ解除シリンダが上記旋回用油圧モータの回
転軸の制動を解除するものであり、 上記駆動手段が、上記設定手段として設けたアンロー
ド弁と、旋回用油圧モータ及びフロントアタツチメント
用油圧シリンダに係る方向制御弁に含まれる絞り弁と、
これらの絞り弁の二次側の圧油を合流させブレーキ解除
用としてブレーキ解除シリンダに導く第6の管路と、こ
の第6の管路中に介設され、上記各絞り弁方向への圧油
の逆流を防止する第1の逆止弁と、上記第6の管路と上
記圧力補償器付流量調整弁のスプリング室とを連絡する
第7の管路と、上記第6の管路と上記第7の管路の接続
点と上記第1の逆止弁間に設けられ、上記ブレーキ解除
シリンダ方向への圧油の逆流を防止する第2の逆止弁
と、上記第6の管路を流れる圧油の微量をタンクに流出
させる微量逃し弁とを含む構成にしてある。
<作用> 本発明の各請求項に係る発明によれば、上記のように
構成してあることから、油圧モータの制動解除時には、
駆動手段を作動させてブレーキ解除シリンダを作動させ
油圧モータの制動を解除できるとともに、方向制御弁の
切換えにより、駆動手段の設定手段で設定されたブレー
キ解除シリンダを解除可能な所定の圧力が直ちに油圧モ
ータに供給され、すなわち、油の圧縮とゴムホースの膨
張による当該油の容積の減少の影響を除くことができ、
したがつて、この油圧モータのブレーキ回路が備えられ
る油圧機械の配置形態に伴つて、油圧モータの回転軸に
重力等の外力による旋回力が与えられている場合でも、
上述の所定の圧力が上述の旋回力に対抗し、これにより
油圧モータの反転を生じることなくこの油圧モータを回
転させることができ、当該油圧モータの動作不良を確実
に防止することができる。
<実施例> 以下、本発明の油圧モータのブレーキ回路を図に基づ
いて説明する。
第1図は本発明の第1の実施例を示す回路図である。
この第1図に示す第1の実施例は、油圧ポンプとして
可変容量形油圧ポンプ21を設けてあり、この油圧ポンプ
21から吐出される圧油によつて駆動する油圧モータ22
と、油圧ポンプ21から油圧モータ22に供給される圧油の
流れを制御する手動操作式の方向制御弁23と、油圧モー
タ22の回転軸24の制動を解除するブレーキ解除シリンダ
25とを備えている。このブレーキ解除シリンダ25のブレ
ーキ解除圧力は例えば10kg/cm2に設定してある。また、
ポンプ21の押しのけ容積を制御する制御用アクチユエー
タ26と、この制御用アクチユエータ26の駆動を制御する
圧力補償器付流量調整弁27とを備えている。この圧力補
償器付流量調整弁27のスプリング室27aのばねセツト圧
力は例えば15kg/cm2に設定してある。
そして、さらに油圧ポンプ21から吐出される圧油の圧
力をブレーキ解除シリンダ25を解除可能な所定の圧力に
設定する設定手段を有し、該油圧ポンプ21から吐出され
る圧油に応じてブレーキ解除シリンダ25を駆動させる駆
動手段28をそなえている。
この駆動手段28は、上述した設定手段として設けられ
例えばばねセツト圧力を20kg/cm2に設定され、可変容量
形油圧ポンプ21の吐出管路とタンクとの間に介設したア
ンロード弁29と、方向制御弁23に内蔵させた絞り弁30
と、この絞り弁30の二次側と圧力補償器付流量調整弁27
のスプリング室27aとを連絡する第1の管路31と、この
第1の管路31中に介設され、絞り弁30方向への圧油の逆
流を防止する逆止弁32と、この逆止弁32と上述のスプリ
ング室27aとを連絡する第1の管路31の部分を流れる圧
油の微量をタンク33に流出させる微量逃し弁34と、第1
の管路31の部分を流れる圧油をブレーキ解除シリンダ25
に導く第2の管路35と、第1の管路31中に介設した絞り
弁36と、絞り弁36とスプリング室27aとの間に位置する
第1の管路31の部分とタンク33との間に配置され、絞り
弁36とスプリング室27aとの間の管路部分を所定圧に保
持するリリーフ弁37とを備えている。
このように構成した第1の実施例にあつては、同第1
図に示すように、方向制御弁23が中立位置にあつて油圧
ポンプ21が駆動されている状態では、油圧ポンプ21の吐
出管路と第1の管路31はしや断されており、第1の管路
31は微量逃し弁34を介してタンク33に連通していること
から、第2の管路35を介してブレーキ解除シリンダ25に
タンク圧が導かれ、油圧モータ22の回転軸24は制動状態
に保持される。また、油圧ポンプ21から吐出される圧油
が流量調整弁27のシリンダ室27bに導かれ、スプリング
室27aに絞り弁36を介してタンク圧が導かれ、これによ
り同第1図に示される左位置に切換保持され、制御用ア
クチユエータ26のピストンが右方に移動し、油圧ポンプ
21の押しのけ容積は最小傾転位置に保持され、最小流量
がこの油圧ポンプ21から吐出され、アンロードされる。
なお、アンロード弁29により油圧ポンプ21から吐出され
る圧油の圧力は、20kg/cm2に保持される。
このような状態において、油圧モータ22の駆動を意図
して方向制御弁23を左右いずれかに切換えると、絞り弁
30の二次側が第1の管路31に連通し、すなわち油圧ポン
プ21の吐出管路と第2の管路35とが連通し、油圧ポンプ
21から吐出される圧力が20kg/cm2以上の圧油が、方向制
御弁23の絞り弁30、第1の管路31、逆止弁32、第2の管
路35を介してブレーキ解除シリンダ25に導かれ、このブ
レーキ解除シリンダ25のブレーキ解除圧力が10kg/cm2
あることから、直ちにこのブレーキ解除シリンダ25が動
作して油圧モータ22の回転軸24の制動が解除される。こ
のとき、上述したように方向制御弁23の絞り弁30の二次
側が第1の管路31に連通することから、絞り弁36を介し
て流量調整弁27のスプリング室27aに徐々に上昇する圧
力が導かれ、この上昇する圧力とスプリング室27aのば
ね力との合力がシリンダ室27b側の圧力、すなわち油圧
ポンプ21から吐出される圧力よりも大きくなると、この
流量調整弁27は徐々に右位置に切換えられ、制御用アク
チユエータ26のヘツド側室がタンク33に連通し、そのピ
ストンが左方に移動し、油圧ポンプ21の押しのけ容積が
大きくなり、大きな流量が方向制御弁23を介して油圧モ
ータ22に供給され、この油圧モータ22の回転軸24が回転
する。
また、回転状態にある油圧モータ22の制動を意図し
て、方向制御弁23を中立位置に戻すと、この方向制御弁
23によつて油圧ポンプ21の吐出管路と油圧モータ22との
連通がしや断されるとともに、方向制御弁23によつて油
圧ポンプ21の吐出管路と第1の管路31との連通がしや断
される。このとき、方向制御弁23の中立復帰によつて油
圧モータ22の回転は停止するものの、第1の管路31内の
圧力は微量逃し弁34からタンク33に徐々に逃げる圧油に
応じて少しずつ低下するので、ブレーキ解除シリンダ25
のブレーキ解除動作が若干遅れ、したがつて油圧モータ
22の回転停止後にブレーキ解除シリンダ25による回転軸
24の制動が実施される。
また、油圧モータ22が回転中に、外力によつて回され
る状態になつた場合には、油圧モータ22はポンプ作用を
して絞り弁30の二次側の圧力が下がることが起こりうる
が、このとき逆止弁32によつて圧油の逆流が止められて
いるので、第2の管路35内の圧力が急に下がることがな
く、すなわち、ブレーキ解除シリンダ25が急激に制動動
作をおこなうことがない。
そして、この第1の実施例が例えば第10図に例示する
油圧シヨベルに具備されるものとし、その油圧シヨベル
が同第10図に示すような傾斜地に横向きに配置され、旋
回体14に矢印で示す方向に旋回させる力が働く場合、操
作者が第1図に示す方向制御弁23を中立状態から切換え
て、第10図の矢印と反対方向に旋回体14を旋回させよう
とすると、第1図に示す油圧ポンプ21から吐出される圧
油の圧力は方向制御弁23の中立時、アンロード弁29によ
つてあらかじめ20kg/cm2の圧力となつているので、上述
の方向制御弁23の切換えに伴つてブレーキ解除シリンダ
25による制動解除がなされるとともに、この20kg/cm2
上の圧力の圧油が直ちに油圧モータ22に供給される。す
なわち、第10図に示す矢印方向に旋回させる力に対抗し
うる保持力として20kg/cm2以上の圧力の圧油が油圧モー
タ22に供給され、それ故、油の圧縮やゴムホースの膨張
による当該油の容積の減少による影響を受けず、上述し
た第10図の矢印で示す方向に旋回させる力による油圧モ
ータ22の反転動作を生じることがなく、このような傾斜
地における配置状態にあつても、所望の第10図の矢印と
反対方向に何らの違和感を与えることなく旋回体14を直
ちに旋回させることができ、また、バケツト13で荷吊り
をおこなつている場合には、荷振れを生じることなく作
業の安全を図れる。
第2図は本発明の第2の実施例を示す回路図、第3図
は本発明の第3の実施例を示す回路図、第4図は発明の
第4の実施例を示す回路図である。
第2図に示す第2の実施例は、駆動手段28が、逆止弁
32と流量調整弁27のスプリング室27aとを連絡する第1
の管路31に連絡される第2の管路35中に、減圧弁38を有
する構成になつている。その他の基本的な構成は第1図
に示す第1の実施例と同等である。
このように構成した第2の実施例にあつては、前述し
た第1の実施例と同等の作用効果を奏する他、ブレーキ
解除シリンダ25に与えられる最高圧を制限でき、これに
よりブレーキ解除シリンダ25の耐圧を低く設定すること
ができる。
第3図に示す第3の実施例は、駆動手段28がパイロツ
ト油圧源39を含むとともに、第2の管路35に連絡され、
ブレーキ解除シリンダ25と、パイロツト油圧源及びタン
ク33のいずれかとを選択的に接続する切換弁40を含み、
さらに、ブレーキ解除シリンダ25と切換弁40とを連絡す
る管路41部分に、並列に絞り弁42と逆止弁43とを含む構
成になつている。その他の基本的な構成は第1図に示す
第1の実施例と同等である。
この第3の実施例にあつては、方向制御弁23が切換え
られると、油圧ポンプ21の吐出圧が第1の管路31、第2
の管路35を介して切換弁40の駆動部に供給され、これに
よつて切換弁40が図示下段位置に切換えられブレーキ解
除シリンダ25とパイロツト油圧源39とが連通する。した
がつて、パイロツト油圧源39のパイロツト圧が切換弁4
0、管路41、逆止弁43を介してブレーキ解除シリンダ25
に解除圧として与えられ、油圧モータ22の回転軸24の制
動が解除される。また、方向制御弁23が中立復帰する
と、油圧ポンプ21の吐出管路と第1の管路31とがしや断
されることから、第2の管路35はタンク圧となり、切換
弁40は第3図に示す上段位置に切換えられ、ブレーキ解
除シリンダ25とタンク33とが連通する。このとき、管路
41に絞り弁42を設けてあることからブレーキ解除シリン
ダ25は徐々にタンク圧まで下降し、すなわち油圧モータ
22が停止した後、その回転軸24を制動する。
この第3の実施例にあつても、前述した第1の実施例
と同等の作用効果を奏する他、パイロツト油圧源39のパ
イロツト圧を比較的低く設定することによりブレーキ解
除シリンダ25に与えられる最高圧を制限でき、これによ
りブレーキ解除シリンダ25の耐圧を低く設定することが
できる。
第4図に示す第4の実施例は、駆動手段28が油圧ポン
プ21と方向制御弁23とを連絡する管路に連通する第3の
管路44を含むとともに、第2の管路35に連絡され、ブレ
ーキ解除シリンダ25と、上述の第3の管路44及びタンク
33のいずれかとを選択的に接続する切換弁40を含み、さ
らに第3の管路44中に介設される減圧弁38を含み、ブレ
ーキ解除シリンダ25と切換弁40とを連絡する管路41部分
に、並列に絞り弁42と逆止弁43とを含む構成になつてい
る。
この第4の実施例にあつては、方向制御弁23が切換え
られると、油圧ポンプ21の吐出圧が第1の管路31、第2
の管路35を介して切換弁40の駆動部に供給され、これに
よつて切換弁40が図示下段位置に切換えられブレーキ解
除シリンダ25と第3の管路44とが連通する。このとき、
油圧ポンプ21から第3の管路44を介して導かれる圧油の
圧力が減圧弁38で減圧され、この減圧された圧油が切換
弁40、管路41、逆止弁43を介してブレーキ解除シリンダ
25に導かれ、ブレーキ解除シリンダ25が駆動して油圧モ
ータ22の回転軸24の制動が解除される。また、方向制御
弁23が中立復帰すると、油圧ポンプ21の吐出管路と第1
の管路31とがしや断されるので第2の管路35はタンク圧
となり、切換弁40は第4図に示す上段位置に切換えら
れ、ブレーキ解除シリンダ25とタンク33とが連通する。
これによりブレーキ解除シリンダ25は徐々にタンク圧ま
で下降し、油圧モータ22が停止した後、その回転軸24を
制動する。
この第4の実施例にあつても、前述した第1の実施例
と同等の作用効果を奏する他、減圧弁38でブレーキ解除
シリンダ25に与えられる最高圧力を制限でき、これによ
りブレーキ解除シリンダ25の耐圧を低く設定することが
できる。
第5図は本発明の第5の実施例を示す回路図である。
第5の実施例は、油圧ポンプ21と油圧モータ22との間
に介設される方向制御弁45が、メータイン回路に配置さ
れる主弁46、47とメータアウト回路に配置される主弁4
8、49を含む複数すなわち4つの主弁を有し、これらの
主弁46〜49のそれぞれの閉塞時に最大絞り状態を形成
し、該主弁46〜49の開度が大きくなるにつれて絞り量を
少なくする可変絞りを形成するスリツト50、51、52、53
と、このスリツト50〜53と主弁46〜49とを作動させるパ
イロツト弁54、55、56、57とを有するロジツク弁からな
つている。なお、例えば主弁46側のスリツト50は、同第
5図に示す状態、すなわち主弁46が閉塞されている状態
では背圧室46a側にわずかに開口し、これによつて最大
絞り状態を形成し、また、主弁46が開いてポンプポート
64と流出ポート58とが連通し、この主弁46の開度が大き
くなると背圧室46aに露出するスリツト50の開口量が大
きくなり、絞り量を少なくする。このことは、主弁47、
48、49のそれぞれのスリツト51、52、53によつて形成さ
れる可変絞りについても同様である。
そして、この第5の実施例では駆動手段28が、設定手
段として設けたアンロード弁29と、メータイン回路に配
置される主弁46、47の流出ポート58、59と流量調整弁27
のスプリング室27aとを連絡する第4の管路60と、この
第4の管路60中に介設され、流出ポート58、59方向への
圧油の逆流を防止する逆止弁61、62と、これらの逆止弁
61、62と上述のスプリング室27aとを連絡する第4の管
路60部分を流れる圧油の微量をタンク33に流出させる微
量逃し弁34と、第4の管路60部分の圧油をブレーキ解除
シリンダ25の解除用として導く第5の管路63とを含む構
成にしてある。その他の構成は第1図に示す第1の実施
例と同等である。
このように、方向制御弁45を4つの主弁46〜49を有す
るロジツク弁によつて構成した第5の実施例にあつて
は、各パイロツト弁54〜57を操作しない状態では各主弁
46〜49は閉塞された状態に保たれ、油圧ポンプ21と油圧
モータ22との間、及び油圧ポンプ21と第4の管路60との
間がしや断され、油圧モータ22が回転停止状態となると
ともに、ブレーキ解除シリンダ25には微量逃し弁34、第
4の管路60、第5の管路63を介してタンク圧が導かれ、
油圧モータ22の回転軸24が制動される。
このような状態において、例えばパイロツト弁54とパ
イロツト弁57とを操作すると、各パイロツト弁54、57の
操作量に比例した量、主弁46、49が開口し、油圧ポンプ
21から吐出される圧油がポンプポート64から流出ポート
58に流れ、さらにこの圧油が逆止弁61を介して第4の管
路60、第5の管路63を介してブレーキ解除シリンダ25に
導かれ、油圧モータ22の回転軸24の制動が解除される。
また、上述した流出ポート58に導かれる圧油は油圧モー
タ22の一方のポートに供給され、他方のポートからの戻
り油が主弁49側の流入ポート65からタンクポート66に導
かれ、これによつて油圧モータ22は回転軸24の制動が解
除された後に、一方向に回転をはじめる。
そして、このような状態から、パイロツト弁54、57の
双方を中立復帰させると、主弁46側のポンプポート64と
流出ポート58間が閉じられ、主弁49側の流入ポート65と
タンクポート66間が閉じられ、これによつて油圧モータ
22の回転が停止する。また、ポンプポート64と流出ポー
ト58間が閉じられるに伴つて油圧ポンプ21の吐出管路と
第4の管路60がしや断されるが、微量逃し弁34によつて
第4の管路60は徐々にタンク圧まで下降し、したがつて
第5の管路63を介してブレーキ解除シリンダ25に導かれ
る圧が徐々にタンク圧まで下降し、油圧モータ22の停止
後、その回転軸24はブレーキ解除シリンダ25によつて制
動される。
また、4つの主弁46〜49が閉じている中立状態から、
パイロツト弁55、56を操作すると、上述と同様にして回
転軸24の制動が解除されるとともに、油圧モータ22が上
記と反対の方向に回転する。
このように構成した第5の実施例にあつても、方向制
御弁45の中立時に、アンロード弁29によつて油圧ポンプ
21の吐出管路の圧は20kg/cm2に設定されているので、パ
イロツト弁54、あるいはパイロツト弁55の操作に伴つて
ブレーキ解除シリンダ25に直ちに20kg/cm2以上の圧を供
給でき、前述した第1の実施例と同等の作用効果を奏す
る。
第6図は本発明の第6の実施例を示す回路図である。
この第6の実施例は油圧シヨベルに備えられるもので
あつて、この実施例にあつても、油圧ポンプとして可変
容量形油圧ポンプ21を設けてあり、ブレーキ解除圧力が
例えば10kg/cm2に設定されるブレーキ解除シリンダ25を
設けてある。また、油圧ポンプ21の押しのけ容積を制御
する制御用アクチユエータ26と、この制御用アクチユエ
ータ26の駆動を制御する圧力補償器付流量調整弁27とを
備えている。この流量調整弁27のスプリング室27aのば
ねセツト圧力は例えば15kg/cm2に設定してある。
そして、油圧モータとして旋回用油圧モータ67、左走
行用油圧モータ68、右走行用油圧モータ69を含んでお
り、また、ブーム、アーム、バケツト等を駆動するフロ
ントアタツチメント用油圧シリンダ70を備えている。さ
らに、これらの旋回用油圧モータ67、左走行用油圧モー
タ68、右走行用油圧モータ69、フロントアタツチメント
用油圧シリンダ70の各駆動用アクチユエータに対応し
て、油圧ポンプ21から各駆動用アクチユエータのそれぞ
れに供給される圧油の流れを制御する複数の方向制御
弁、すなわち旋回用方向制御弁71、左走行用方向制御弁
72、右走行用方向制御弁73、フロントアタツチメント用
方向制御弁74を備えている。上述したブレーキ解除シリ
ンダ25は旋回用油圧モータ67の回転軸75の制動を解除す
るようになつている。
また、ブレーキ解除シリンダ25を駆動する駆動手段28
が、設定手段として設けられ設定圧が20kg/cm2のアンロ
ード弁29と、旋回用方向制御弁71、フロントアタツチメ
ント用方向制御弁74に含まれる絞り弁76と、これらの絞
り弁76の二次側の圧油を合流させブレーキ解除用として
ブレーキ解除シリンダ25に導く第6の管路77と、この第
6の管路77中に介設され、上述の絞り弁76方向への圧油
の逆流を防止する第1の逆止弁78と、第6の管路77と圧
力補償器付流量調整弁27のスプリング室27aとを連絡す
る第7の管路79と、第6の管路77と第7の管路79の接続
点80と第1の逆止弁78間に設けられ、ブレーキ解除シリ
ンダ25方向への圧油の逆流を防止する第2の逆止弁81
と、第6の管路77を流れる圧油の微量をタンク33に逃す
微量逃し弁82とを備えている。
なお、上述した第7の管路79には、この第7の管路79
を流れる圧油の微量をタンクに流出させる微量逃し弁34
と、この微量逃し弁34と流量調整弁27のスプリング室27
a間に設けた絞り弁36と、この絞り弁36とスプリング室2
7a間の管路の圧を一定に保持するリリーフ弁37を設けて
ある。
そして、上述した左走行用方向制御弁72、右走行用方
向制御弁73にも絞り弁83を内蔵させてあり、これらの絞
り弁83の二次側を合流させるとともに、上述の接続点80
に接続される第8の管路84と、この第8の管路84中に介
設され、絞り弁83方向への圧油の逆流を防止する逆止弁
85と、これらの逆止弁85と接続点80間に接続され、逆止
弁85方向への圧油の逆流を防止する別の逆止弁86とを設
けてある。
このように構成した第6の実施例にあつては、同第6
図に示すように、各方向制御弁71〜74が中立位置にあつ
て油圧ポンプ21が駆動されている状態では、油圧ポンプ
21と第6の管路77とはしや断されており、第6の管路77
は微量逃し弁82を介してタンクに連通していることか
ら、第6の管路77を介してブレーキ解除シリンダ25にタ
ンク圧が導かれ、旋回用油圧モータ67の回転軸75は制動
状態に保持される。また、流量調整弁27は同第6図に示
すように左位置に保持され、制御用アクチユエータ26は
油圧ポンプ21の押しのけ容積が最小傾転位置に保ち、し
たがつて最小流量が油圧ポンプ21から吐出され、その吐
出圧はアンロード弁29によつて20kg/cm2に保持される。
このような状態において、旋回用方向制御弁71を左右
いずれかに切換えると、この旋回用方向制御弁71の絞り
弁76の二次側が第6の管路77に連通し、すなわち油圧ポ
ンプ21の吐出管路と第6の管路77とが連通し、油圧ポン
プ21から吐出される圧力が20kg/cm2以上の圧油が、旋回
用方向制御弁71の絞り弁76、第6の管路77、第1の逆止
弁78を介してブレーキ解除シリンダ25に導かれ、このブ
レーキ解除シリンダ25のブレーキ解除圧力が10kg/cm2
あることから、直ちにこのブレーキ解除シリンダ25が動
作して旋回用油圧モータ67の回転軸75の制動が解除され
る。このとき、第6の管路77に連通する第7の管路79の
絞り弁36を介して流量調整弁27のスプリング室27aに徐
々に上昇す圧力が導かれ、これにより流量調整弁27は右
位置に徐々に切換えられ、制御用アクチユエータ26のヘ
ツド側室がタンク33に連通し、ピストンが左方に移動
し、油圧ポンプ21の押しのけ容積が大きくなり、大きな
流量が旋回用方向制御弁71を介して旋回用油圧モータ67
に供給される。すなわちブレーキ解除シリンダ25の作動
によつて旋回用油圧モータ67の回転軸75の制動が解除さ
れた後、旋回用油圧モータ67の回転がはじまる。
また、回転状態にある旋回用油圧モータ67の制動を意
図して、旋回用方向制御弁71を中立位置に戻すと、油圧
ポンプ21と第6の管路77との連通がしや断される。この
とき、旋回用方向制御弁71の中立復帰によつて旋回用油
圧モータ67の回転は停止するものの、第6の管路77内の
圧力は微量逃し弁82からタンクに徐々に逃げる圧油に応
じて少しずつ低下し、ブレーキ解除シリンダ25のブレー
キ解除動作が若干遅れ、これにより油圧モータ22の回転
停止後にブレーキ解除シリンダ25による回転軸75の制動
が実施される。
なお、旋回用油圧モータ22が回転中に、外力によつて
回される状態になつても、第1の逆止弁78によつて圧油
の逆流がとめられ、したがつて第6の管路77内の圧力が
急に下がることがなく、ブレーキ解除シリンダ25が急激
に制動動作をおこなうことがない。
また、第6図に示す各方向制御弁71〜74の中立状態か
ら、仮にフロントアタツチメント用方向制御弁74と、左
走行用方向制御弁72、右走行用方向制御弁73を切換え
て、フロントと走行との複合操作をおこなわせようとす
ると、該当するフロントアタツチメント用方向制御弁74
の絞り弁76の二次側が第6の管路77に連通し、左走行用
方向制御弁72、右走行用方向制御弁73の絞り弁83の二次
側が第8の管路84に連通し、その合流された圧油が第7
の管路79を介して流量調整弁27のスプリング室27aに導
かれ、制御用アクチユエータ26のピストンが左方に移動
して油圧ポンプ21の押しのけ容積が大きくなるように制
御されるとともに、第6の管路77に導かれた圧油により
ブレーキ解除シリンダ25が作動し、旋回用油圧モータ67
の回転軸75の制動が解除される。
しかしながら、仮に左走行用方向制御弁72と、右走行
用方向制御弁73のみを切換えて走行をおこなわせようと
する場合には、各方向制御弁72、73の絞り弁83に連通す
る第8の管路84の圧油は第7の管路79に導かれ、これに
より油圧ポンプ21の押しのけ容積が大きくなるように制
御されるものの、第2の逆止弁81によつて第6の管路77
方向への圧油の流入が阻止されるので、ブレーキ解除シ
リンダ25にはタンク圧が導かれ、旋回用油圧モータ67の
回転軸75はブレーキ解除シリンダ25によつて制動状態に
保持される。
すなわち、フロントアタツチメント用方向制御弁74の
切換え時にはブレーキ解除シリンダ25による旋回用油圧
モータ67の回転軸75の制動が解除されるものの、左走行
用方向制御弁72、右走行用方向制御弁73のみの切換え時
には回転軸75は制動状態に保たれるようになつている。
このように構成した第6の実施例にあつても、例えば
第10図に示されるような傾斜地に横向きに配置され、旋
回体14に矢印で示す方向に旋回させる力が働く場合、旋
回用方向制御弁71を中立位置から切換えたときには、あ
らかじめ20kg/cm2以上に設定された圧力の圧油が油圧ポ
ンプ21からブレーキ解除シリンダ25に供給されるので、
第10図の矢印と反対方向に何ら違和感を受けることなく
旋回体14を直ちに旋回させることができる。
また、通常の掘削作業時等において、フロントアタツ
チメントを使用する場合には、旋回用油圧モータ67の回
転軸75の制動が解除されているので、当該掘削作業時等
の外力によつて旋回用油圧モータ67が回されそうとした
ときでもわずかに回動が許容され、それ故、旋回用油圧
モータ67の回転軸75に連結される減速機等の損傷を防ぐ
ことができる。
第7図は本発明の第7の実施例を示す回路図、第8図
は本発明の第8の実施例を示す回路図である。
第7図に示す第7の実施例は、駆動手段28が第6の管
路77中に減圧弁87を有する構成になつている。その他の
基本的な構成は第6図に示す第6の実施例と同等であ
る。
このように構成した第7の実施例にあつては、前述し
た第6の実施例と同等の作用効果を奏する他、ブレーキ
解除シリンダ25に与えられる最高圧を制限でき、これに
よりブレーキ解除シリンダ25の耐圧を低く設定すること
ができる。
第8図に示す第8の実施例は、駆動手段28がパイロツ
ト油圧源88を含むとともに、ブレーキ解除シリンダ25
と、パイロツト油圧源88及びタンク33のいずれかとを選
択的に接続する切換弁89を含み、さらにブレーキ解除シ
リンダ25と切換弁89とを連絡する管路90部分に、並列に
絞り弁91と逆止弁92とを含む構成になつている。
この第8の実施例にあつては、旋回用方向制御弁71が
切換えられると、油圧ポンプ21の吐出圧が第6の管路77
を介して切換弁89の駆動部に供給され、これによつて切
換弁89が同第8図の右位置に切換えられブレーキ解除シ
リンダ25とパイロツト油圧源88とが連通する。したがつ
て、パイロツト油圧源88のパイロツト圧が切換弁89、管
路90、逆止弁92を介してブレーキ解除シリンダ25に解除
圧として与えられ、旋回用モータ67の回転軸75の制動が
解除される。また、旋回用方向制御弁71が中立復帰する
と、第6の管路77はタンク圧となり、切換弁89は同第8
図の左位置に切換えられ、ブレーキ解除シリンダ25とタ
ンク33とが連通する。このとき、管路90に絞り弁91を設
けてあることからブレーキ解除シリンダ25は徐々にタン
ク圧まで下降し、すなわち旋回用油圧モータ67が停止し
た後、その回転軸75を制動する。
この第8の実施例にあつても、前述した第6の実施例
と同等の作用効果を奏する他、パイロツト油圧源88のパ
イロツト圧を低くすることによりブレーキ解除シリンダ
25に与えられる最高圧を制限でき、これによりブレーキ
解除シリンダ25の耐圧を低く設定することができる。
<発明の効果> 本発明の各請求項に係る発明は以上のように構成した
ことから、油圧モータのブレーキ回路が備えられる油圧
機械の配置形態に基づく当該油圧モータの動作不良を確
実に防止することができ、それ故、従来のような操作上
の違和感を与えることがなく、この油圧モータのブレー
キ回路が備えられる油圧機械で実施される作業の安全を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の油圧モータのブレーキ回路の第1の実
施例を示す回路図、第2図は本発明の第2の実施例を示
す回路図、第3図は本発明の第3の実施例を示す回路
図、第4図は本発明の第4の実施例を示す回路図、第5
図は本発明の第5の実施例を示す回路図、第6図は本発
明の第6の実施例を示す回路図、第7図は本発明の第7
の実施例を示す回路図、第8図は本発明の第8の実施例
を示す回路図、第9図は従来の油圧モータのブレーキ回
路を示す回路図、第10図は油圧モータのブレーキ回路が
備えられる油圧シヨベルにおける作業形態の一例を示す
斜視図である。 21……油圧ポンプ、22……油圧モータ、23……方向制御
弁、24……回転軸、25……ブレーキ解除シリンダ、26…
…制御用アクチユエータ、27……圧力補償器付流量調整
弁、27a……スプリング室、28……駆動軸、29……アン
ロード弁、30……絞り弁、31……第1の管路、32……逆
止弁、33……タンク、34……微量逃し弁、35……第2の
管路、38……減圧弁、39……パイロツト油圧源、40……
切換弁、44……第3の管路、45……方向制御弁、46、4
7、48、49……主弁、50、51、52、53……スリツト、5
4、55、56、57……パイロツト弁、58、59……流出ポー
ト、60……第4の管路、61、62……逆止弁、63……第5
の管路、67……旋回用油圧モータ、68……左走行用油圧
モータ、69……右走行用油圧モータ、70……フロントア
タツチメント用油圧シリンダ、71……旋回用方向制御
弁、72……左走行用方向制御弁、73……右走行用方向制
御弁、74……フロントアタツチメント用方向制御弁、75
……回転軸、76……絞り弁、77……第6の管路、78……
第1の逆止弁、79……第7の管路、80……接続点、81…
…第2の逆止弁、82……微量逃し弁、87……減圧弁、88
……パイロツト油圧源、89……切換弁。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
    れる圧油によつて駆動する油圧モータと、上記油圧ポン
    プから上記油圧モータに供給される圧油の流れを制御す
    る方向制御弁と、圧油の供給に応じて上記油圧モータの
    回転軸の制動を解除するブレーキ解除シリンダとを備え
    た油圧モータのブレーキ回路において、 上記油圧ポンプが可変容量形油圧ポンプからなり、この
    可変容量形油圧ポンプの押しのけ容積を制御する制御用
    アクチユエータと、この制御用アクチユエータの駆動を
    制御する圧力補償器付流量調整弁とを備えるとともに、
    上記可変容量形油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を
    上記ブレーキ解除シリンダを解除可能な所定の圧力に設
    定する設定手段を有し、該圧油に応じて上記ブレーキ解
    除シリンダを駆動させる駆動手段を設け、 上記駆動手段が、上記設定手段として設けたアンロード
    弁と、上記方向制御弁に内蔵させた絞り弁と、この絞り
    弁の二次側と上記圧力補償器付流量調整弁のスプリング
    室とを連絡する第1の管路と、この第1の管路中に介設
    され、該絞り弁方向への圧油の逆流を防止する逆止弁
    と、この逆止弁と上記スプリング室とを連絡する上記第
    1の管路の部分を流れる圧油の微量をタンクに流出させ
    る微量逃し弁と、第1の管路の部分を流れる圧油をブレ
    ーキ解除シリンダの解除用として導く第2の管路とを含
    むことを特徴とする油圧モータのブレーキ回路。
  2. 【請求項2】上記駆動手段が、上記第2の管路に設けた
    減圧弁を含むことを特徴とする請求項(1)記載の油圧
    モータのブレーキ回路。
  3. 【請求項3】上記駆動手段が、パイロツト油圧源を含む
    とともに、上記第2の管路に連絡され、上記ブレーキ解
    除シリンダと、上記パイロツト油圧源及びタンクのいず
    れかとを選択的に接続させる切換弁を含むことを特徴と
    する請求項(1)記載の油圧モータのブレーキ回路。
  4. 【請求項4】上記駆動手段が、上記可変容量形油圧ポン
    プと上記方向制御弁とを連絡する管路に連通する第3の
    管路を含むとともに、上記第2の管路に連絡され、上記
    ブレーキ解除シリンダと、上記第3の管路及びタンクの
    いずれかとを選択的に接続させる切換弁を含むことを特
    徴とする請求項(1)記載の油圧モータのブレーキ回
    路。
  5. 【請求項5】油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
    れる圧油によつて駆動する油圧モータと、上記油圧ポン
    プから上記油圧モータに供給される圧油の流れを制御す
    る方向制御弁と、圧油の供給に応じて上記油圧モータの
    回転軸の制動を解除するブレーキ解除シリンダとを備え
    た油圧モータのブレーキ回路において、 上記油圧ポンプが可変容量形油圧ポンプからなり、この
    可変容量形油圧ポンプの押しのけ容積を制御する制御用
    アクチユエータと、この制御用アクチユエータの駆動を
    制御する圧力補償器付流量調整弁とを備えるとともに、
    上記可変容量形油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を
    上記ブレーキ解除シリンダを解除可能な所定の圧力に設
    定する設定手段を有し、該圧油に応じて上記ブレーキ解
    除シリンダを駆動させる駆動手段を設け、 上記方向制御弁が、メータイン回路に配置される主弁を
    含む複数の主弁と、これらの主弁をそれぞれ作動させる
    パイロツト弁とを有するロジツク弁からなるとともに、
    上記主弁のそれぞれに、当該主弁の開度に応じて絞り量
    を変化させる可変絞りを形成し、 上記駆動手段が、上記設定手段として設けたアンロード
    弁と、メータイン回路に配置される上記主弁の流出ポー
    トと上記圧力補償器付流量調整弁のスプリング室とを連
    絡する第4の管路と、この第4の管路中に介設され、上
    記流出ポート方向への圧油の逆流を防止する逆止弁と、
    この逆止弁と上記スプリング室とを連絡する第4の管路
    の部分を流れる圧油の微量をタンクに流出させる微量逃
    し弁と、上記第4の管路部分の圧油を上記ブレーキ解除
    シリンダの解除用として導く第5の管路とを含むことを
    特徴とする油圧モータのブレーキ回路。
  6. 【請求項6】油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
    れる圧油によつて駆動する油圧モータと、上記油圧ポン
    プから上記油圧モータに供給される圧油の流れを制御す
    る方向制御弁と、圧油の供給に応じて上記油圧モータの
    回転軸の制動を解除するブレーキ解除シリンダとを備え
    た油圧モータのブレーキ回路において、 上記油圧ポンプが可変容量形油圧ポンプからなり、この
    可変容量形油圧ポンプの押しのけ容積を制御する制御用
    アクチユエータと、この制御用アクチユエータの駆動を
    制御する圧力補償器付流量調整弁とを備えるとともに、
    上記可変容量形油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を
    上記ブレーキ解除シリンダを解除可能な所定の圧力に設
    定する設定手段を有し、該圧油に応じて上記ブレーキ解
    除シリンダを駆動させる駆動手段を設け、 上記油圧モータが旋回用油圧モータ、左走行用油圧モー
    タ、及び右走行用油圧モータを含むとともに、フロント
    アタツチメント用油圧シリンダを備え、これらの旋回用
    油圧モータ、左走行用油圧モータ、右走行用油圧モー
    タ、及びフロントアタツチメント用油圧シリンダの各駆
    動用アクチユエータに対応して設けられ、可変容量形油
    圧ポンプから各駆動用アクチユエータのそれぞれに供給
    される圧油の流れを制御する複数の方向制御弁を備え、
    上記ブレーキ解除シリンダが上記旋回用油圧モータの回
    転軸の制動を解除するものであり、 上記駆動手段が、上記設定手段として設けたアンロード
    弁と、旋回用油圧モータ及びフロントアタツチメント用
    油圧シリンダに係る方向制御弁に含まれる絞り弁と、こ
    れらの絞り弁の二次側の圧油を合流させブレーキ解除用
    としてブレーキ解除シリンダに導く第6の管路と、この
    第6の管路中に介設され、上記各絞り弁方向への圧油の
    逆流を防止する第1の逆止弁と、上記第6の管路と上記
    圧力補償器付流量調整弁のスプリング室とを連絡する第
    7の管路と、上記第6の管路と上記第7の管路の接続点
    と上記第1の逆止弁間に設けられ、上記ブレーキ解除シ
    リンダ方向への圧油の逆流を防止する第2の逆止弁と、
    上記第6の管路を流れる圧油の微量をタンクに流出させ
    る微量逃し弁とを含むことを特徴とする油圧モータのブ
    レーキ回路。
  7. 【請求項7】上記駆動手段が、上記第6の管路に設けた
    減圧弁を含むことを特徴とする請求項(6)記載の油圧
    モータのブレーキ回路。
  8. 【請求項8】上記駆動手段が、パイロツト油圧源を含む
    とともに、上記第6の管路に連絡され、上記ブレーキ解
    除シリンダと、上記パイロツト油圧源及びタンクのいず
    れかを選択的に接続させる切換弁とを含むことを特徴と
    する請求項(6)記載の油圧モータのブレーキ回路。
JP63078155A 1988-04-01 1988-04-01 油圧モータのブレーキ回路 Expired - Fee Related JP2746906B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63078155A JP2746906B2 (ja) 1988-04-01 1988-04-01 油圧モータのブレーキ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63078155A JP2746906B2 (ja) 1988-04-01 1988-04-01 油圧モータのブレーキ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01255702A JPH01255702A (ja) 1989-10-12
JP2746906B2 true JP2746906B2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=13654026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63078155A Expired - Fee Related JP2746906B2 (ja) 1988-04-01 1988-04-01 油圧モータのブレーキ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2746906B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107882801B (zh) * 2017-12-18 2023-06-23 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种用于挖掘机回转马达的延时制动控制阀
EP3527443A1 (en) * 2018-02-20 2019-08-21 Dana Motion Systems Italia S.R.L. Hydraulic control system

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57110859A (en) * 1980-12-27 1982-07-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd Controller of oil hydraulic system
CA1202228A (en) * 1982-03-22 1986-03-25 Henry D. Taylor Power transmission
JPS60180805U (ja) * 1984-05-11 1985-11-30 豊興工業株式会社 流体制御装置
JPS634132A (ja) * 1986-06-24 1988-01-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd 旋回用油圧モ−タのブレ−キ回路装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01255702A (ja) 1989-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101155717B1 (ko) 굴삭기의 붐-선회 복합동작 유압제어장치
KR101876590B1 (ko) 유압 작업기의 유압 구동 장치
US4644849A (en) Locking apparatus of inertial mass drive hydraulic circuit system
WO2019054366A1 (ja) 建設機械の油圧駆動システム
CN107893787B (zh) 用于工程机械的液压系统
JP3545626B2 (ja) 作動油の供給制御装置
US11859367B2 (en) Construction machine
JP3562657B2 (ja) 可変容量油圧ポンプの容量制御装置
WO1991015636A1 (en) Hydraulic drive system in civil engineering-construction machine
US5499503A (en) Hydraulic swing circuit
JP2746906B2 (ja) 油圧モータのブレーキ回路
JPS5919122Y2 (ja) 油圧駆動回路
JP2019085791A (ja) 旋回式作業機械
JP7152968B2 (ja) 油圧ショベル駆動システム
JPH068641B2 (ja) 油圧回路
JP2635206B2 (ja) 掘削作業車の油圧回路構造
JP3205910B2 (ja) 単一可変容量ポンプによる複数アクチュエータの作動制御装置
US5575149A (en) Hydraulic swing circuit
JP3129825B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JPS6070234A (ja) パワ−ショベル等の建設機械
JP2749317B2 (ja) 油圧駆動装置
JPH09165791A (ja) 作業機械の油圧回路
JPH0637091Y2 (ja) 土木・建設機械の油圧駆動装置
JP2594221Y2 (ja) 旋回制御装置
JP4771926B2 (ja) 建設機械のキャビテーション防止回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees