JP2010053969A - 建設機械 - Google Patents

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Tadao Osuga
忠男 大須賀
Hiroshi Ishiyama
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Abstract

【課題】油圧アクチュエータから流出する圧油を回生モータ経由で排出させる管路とコントロールバルブ経由で排出させる管路とを備え、その腕体の微速制御と回生モータによるエネルギー回生とを両立させながらも、その腕体を確実に静止させることができる建設機械を提供すること。
【解決手段】油圧ショベル1は、ブームシリンダ7と回生ポンプモータ55との間に配置される保持弁43と、ブームシリンダ7とコントロールバルブ14との間に配置される保持弁44と、ブーム操作レバーが自重方向へ操作されたときに保持弁43を開弁させ、ブーム操作レバーのレバー操作量が所定値以上となったときに保持弁44を開弁させる保持弁制御手段60と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ポンプが吐出する圧油により油圧シリンダ又は油圧モータ等の油圧アクチュエータを作動させながらブーム、アーム、バケット等の腕体を動作させる建設機械に関し、特に、腕体の自重によりその腕体を降下(以下、「自重降下」とする。)させる場合にその腕体自身が有する位置エネルギーを効率的に回生する回生回路と、腕体が操作されていない場合にその腕体を確実に静止させるための保持機構と、を備える建設機械に関する。
従来、回生モータを経由させてブームシリンダ、アームシリンダ等からの圧油を圧油タンクに排出する第一回路と、コントロールバルブを経由させてブームシリンダ、アームシリンダ等からの圧油を圧油タンクに排出する第二回路とを二者択一で切り換える切換弁を備えた建設機械が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この建設機械は、ブーム、アーム等による掘削作業を行う場合、上述の切換弁により第一回路を選択して、回生ポンプを経由させてブームシリンダ、アームシリンダ等からの圧油を圧油タンクに排出させることで、ブーム、アーム等が持つ位置エネルギーを電気エネルギーとして回生できるようにする。
一方で、この建設機械は、ブーム、アーム等を微動させる場合、上述の切換弁により第二回路を選択して、コントロールバルブを経由させてブームシリンダ、アームシリンダ等からの圧油を圧油タンクに排出させることで、ブームシリンダ、アームシリンダ等からの圧油が回生ポンプを経由することがないようにする。
これにより、この建設機械は、回生モータの起動時における応答遅れによってブーム、アーム等の微速制御性能が損なわれてしまうのを回避できるようにする。
特開2003−329012号公報
しかしながら、特許文献1に記載の建設機械は、第一回路と第二回路とを択一的に切り換えるものであるため、その切り替え時にブーム、アーム等の動作が急変するおそれがあり、また、モニタパネルにおいて選択したモードに基づいて切り換えが行われるため、ブーム、アーム等を微動操作している状態から通常の掘削操作に移行する場合にモニタパネルによるモード選択を必要とし、スムーズな切り換えができないという問題がある。
上述の点に鑑み、本発明は、腕体を動作させる油圧アクチュエータから流出する圧油を回生モータ経由で排出させる管路とコントロールバルブ経由で排出させる管路とを備え、その腕体の微速制御と回生モータによるエネルギー回生とを両立させつつ、それらの切り換えをスムーズにすることができる建設機械を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、第一の発明に係る建設機械は、油圧ポンプが吐出する圧油により油圧アクチュエータを作動させながら腕体を動作させる建設機械であって、前記油圧アクチュエータにおける圧油の流れ方向及び流量を制御するスプール弁と、前記腕体の自重方向への動作に応じて前記油圧アクチュエータから流出する圧油によって回転させられる回生モータと、前記油圧アクチュエータと前記スプール弁との間に配置され、閉弁により前記油圧アクチュエータから前記スプール弁への圧油の流れを遮断する第一保持弁と、前記油圧アクチュエータと前記回生モータとの間に配置され、閉弁により前記油圧アクチュエータから前記回生モータへの圧油の流れを遮断する第二保持弁と、前記腕体の操作レバーが自重方向へ操作されたときに前記第一保持弁を開弁させ、該操作レバーのレバー操作量が所定値以上となったときに前記第二保持弁を開弁させる保持弁制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、第二の発明は、第一の発明に係る建設機械であって、前記スプール弁は、タンクポートとアクチュエータポートとを接続するスプール開口面積を変化させて前記アクチュエータから流出する圧油の流量を制御し、前記回生モータには発電機が接続され、該発電機の回転負荷を変化させて前記アクチュエータから流出する圧油の流量を制御することを特徴とする。
また、第三の発明は、第一又は第二の発明に係る建設機械であって、前記保持弁制御手段は、前記操作レバーのレバー操作量が所定値未満に戻ったときに前記第二保持弁を閉弁させ、前記操作レバーが中立位置に戻ったときに前記第一保持弁を閉弁させることを特徴とする。
また、第四の発明は、第一乃至第三の何れかの発明に係る建設機械であって、前記保持弁制御手段は、前記操作レバーのレバー操作量が所定値以上となったときに前記第一保持弁を閉弁させることを特徴とする。
上述の手段により、本発明は、腕体を動作させる油圧アクチュエータから流出する圧油を回生モータ経由で排出させる管路とコントロールバルブ経由で排出させる管路とを備え、その腕体の微速制御と回生モータによるエネルギー回生とを両立させつつ、それらの切り替えをスムーズにすることができる建設機械を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る建設機械用油圧ポンプ制御装置が搭載される油圧ショベルの構成例を示す図である。図1において、油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2の上に、旋回機構を介して、上部旋回体3をX軸周りに旋回自在に搭載している。
また、上部旋回体3は、前方中央部に、ブーム4、アーム5及びバケット6、並びに、これらをそれぞれ駆動するアクチュエータとしてのブームシリンダ7、アームシリンダ8及びバケットシリンダ9から構成される掘削アタッチメントを備える。
図2は、本発明に係る建設機械用油圧ポンプ制御装置の油圧回路図であり、ポンプ制御装置100は、エンジン又は電動モータによって駆動される、一回転当たりの吐出量(cc/rev)が可変である二つのメインポンプ10L、10Rから、コントロールバルブ12L、16及び17を連通するセンターバイパス管路30L、又は、コントロールバルブ11、12R、13、14及び15を連通するセンターバイパス管路30Rを経て圧油タンク22まで圧油を循環させる。
コントロールバルブ11は、走行直進弁であり、下部走行体2を駆動する走行用油圧モータ42L、42Rと、上部旋回体3の何れかの油圧アクチュエータ(例えば、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9等である。)とが同時に操作された場合に、下部走行体2の直進性を高めるために一方の油圧ポンプ10Lから左右双方の走行用油圧モータ42L、42Rに圧油を循環させるために圧油の流れを切り換えるスプール弁である。
また、コントロールバルブ12L、12Rは、それぞれ、油圧ポンプ10L、10Rが吐出する圧油を走行用油圧モータ42L、42Rで循環させるためにその圧油の流れ方向及び単位時間当たりの流量を制御するスプール弁であり、コントロールバルブ13は、油圧ポンプ10Rが吐出する圧油をバケットシリンダ9へ供給し、また、バケットシリンダ9内の圧油を圧油タンク22へ排出するためにその圧油の流れ方向及び単位時間当たりの流量を制御するスプール弁である。
また、コントロールバルブ14は、油圧ポンプ10Rが吐出する圧油をブームシリンダ7へ供給し、また、ブームシリンダ7内の圧油を圧油タンク22へ排出するためにその圧油の流れ方向及び単位時間当たりの流量を制御するスプール弁である。
また、コントロールバルブ15は、油圧ポンプ10Rが吐出する圧油をアームシリンダ8(図示せず。)へ供給するためにその圧油の流れ方向及び単位時間当たりの流量を制御するスプール弁である。
更に、コントロールバルブ16は、油圧ポンプ10Rが吐出する圧油のコントロールバルブ14を経たブームシリンダ7への供給に加え、油圧ポンプ10Lが吐出する圧油をブームシリンダ7へ追加的に供給するためのスプール弁であり、コントロールバルブ17は、油圧ポンプ10Rが吐出する圧油のコントロールバルブ15を経たアームシリンダ8への供給に加え、油圧ポンプ10Lが吐出する圧油をアームシリンダ8(図示せず。)へ供給するためのスプール弁である。
なお、各種コントロールバルブと各種油圧アクチュエータとの間の接続、及び、各種コントロールバルブのパイロットポートと各種操作レバー(図示せず。)との間の接続は、図の明瞭化のために省略されているが、従来の油圧制御又は電気制御を適宜採用するものとする。
センターバイパス管路30L、30Rは、それぞれ、最も下流にあるコントロールバルブ15L、15Rと圧油タンク22との間にネガティブコントロール絞り20L、20Rを備え、油圧ポンプ10L、10Rが吐出した圧油の流れを制限することにより、ネガティブコントロール絞り20L、20Rの上流において、油圧ポンプ用レギュレータ40L、40Rを制御するための制御圧を発生させる。
破線で示される制御圧管路32L、32Rは、ネガティブコントロール絞り20L、20Rの上流で発生させた制御圧(ネガコン圧)を油圧ポンプ用レギュレータ40L、40Rに伝達するための制御圧管路である。
油圧ポンプ用レギュレータ40L、40Rはそれぞれ、油圧ポンプ10L、10Rの吐出量を制御すべく、油圧ポンプ10L、10Rのポンプ容量を変化させるための斜板(ヨーク)を傾転駆動する圧油の流れを切り換えるためのシリンダとこのシリンダ内を摺動可能に設けられシリンダを二つの室に画成するピストンとからなる駆動機構である。
ピストンにはシリンダ軸線に沿って外部に突出するロッドが設けられ、ピストンの変位がこのロッドを介して油圧ポンプ10L、10Rの斜板を傾転駆動する。シリンダの一方の室にはピストンを常時付勢するスプリングが設けられており、他方の室に導入される制御圧とこのスプリングの付勢力とのバランスによりピストンの位置が決定される。
油圧ポンプ用レギュレータ40L、40Rは、導入される制御圧が大きいほど油圧ポンプ10L、10Rの吐出量を低減させ、導入される制御圧が小さいほど油圧ポンプ10L、10Rの吐出量を増大させるようにする。
油圧ショベル1における何れの油圧アクチュエータもが利用されていない場合(以下、「待機モード」とする。)、油圧ポンプ10L、10Rが吐出する圧油は、センターバイパス管路30L、30Rを通ってネガティブコントロール絞り20L、20Rに至り、ネガティブコントロール絞り20L、20Rの上流で制御圧を発生させ、矢印Aで示されるように、制御圧管路32L、32Rを介してその制御圧で油圧ポンプレギュレータ40L、40Rに制御用圧油を流入させる。なお、圧油管路における圧油の流れを示す灰色の点線は、その流量が比較的小さいことを表す。
その結果、油圧ポンプ用レギュレータ40L、40Rは、油圧ポンプ10L、10Rの吐出量を低減させ、吐出した圧油がセンターバイパス管路30L、30Rを通過する際の余分な圧力損失(ポンピングロス)を低減させるようにする。
一方、油圧ショベル1における何れかの油圧アクチュエータが利用された場合、油圧ポンプ10L、10Rが吐出する圧油は、その油圧アクチュエータに対応するコントロールバルブを経てその油圧アクチュエータに流れ込み、ネガティブコントロール絞り20L、20Rに至る量を低減或いは消滅させ、ネガティブコントロール絞り20L、20Rの上流で発生する制御圧を低下させる。
その結果、油圧ポンプ用レギュレータ40L、40Rは、油圧ポンプ10L、10Rの吐出量を増大させ、各油圧アクチュエータで十分な圧油を循環させ、各アクチュエータの駆動を確かなものとする。
保持弁43は、ブームシリンダ7の予期せぬ降下を防止すべく、ブームシリンダ7のヘッドチャンバからコントロールバルブ14に向かって流出する圧油の流れを止めるためのポペット弁である。
ブームシリンダ7のヘッドチャンバと保持弁43とを接続する管路は途中で分岐しており、分岐した管路は、保持弁44を介して回生ポンプモータ55に接続されている。
保持弁44は、保持弁43と同様にブームシリンダ7の予期せぬ降下を防止すべく、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから回生ポンプモータ55に向かって流出する圧油の流れを止めるためのポペット弁である。
上述のような構成により、ネガティブコントロール式の建設機械用ポンプ制御装置100は、待機モードにおいては、油圧ポンプ10L、10Rにおける無駄なエネルギー消費(油圧ポンプ10L、10Rの吐出する圧油がセンターバイパス管路30L、30Rで発生させるポンピングロス)を低減させながらも、各種油圧アクチュエータを作動させる場合には、油圧ポンプ10L、10Rから必要十分な圧油を各種油圧アクチュエータに確実に供給できるようにする。
コントロールポンプ50は、制御圧管路35L、35R、38を流れる制御用圧油を吐出するための油圧ポンプであり、所定の吐出圧(例えば、4MPaである。)で制御用圧油を継続的に吐出する固定容量型の油圧ポンプである。
電磁弁51L、51R、53は、それぞれ、制御圧管路35L、35R、38上に配置される電磁比例減圧弁であり、メインコントローラ60から供給される制御電流の大きさに応じて制御圧管路36L、36R、39内に制御用圧油を流出入させながらそれら制御圧管路内の制御圧を調節する。
シャトル弁52Lは、制御圧管路32L内の制御用圧油及び制御圧管路36L内の制御用圧油のうち圧力が高い方の制御用圧油を油圧ポンプ用レギュレータ40L内に流入させるバルブであり、シャトル弁52Rは、制御圧管路32R内の制御用圧油及び制御圧管路36R内の制御用圧油のうち圧力が高い方の制御用圧油を油圧ポンプ用レギュレータ40R内に流入させるバルブである。
上述の構成により、電磁弁51L、51Rは、何れかの油圧アクチュエータが駆動され、センターバイパス管路30L、30Rの圧油の流れが制限或いは遮断されてネガコン圧が所定圧未満となった場合にも、制御圧管路36L、36R内の制御圧を所定レベル以上とすることで、油圧ポンプ10L、10Rの吐出量が許容最大吐出量まで増大されるのを抑えることができる。
比例絞り弁54は、回生ポンプモータ55と圧油タンク22とを接続する圧油管路61内を流れる圧油の流量を調節するためのバルブであり、制御圧管路39内の制御圧をパイロットポートで受けて絞りを調節しながら圧油管路61内を流れる圧油の流量を無段階に調節する。
上述の構成により、電磁弁53は、コントロールポンプ50が吐出する圧油を制御圧管路39内に流入させ、比例絞り弁54のパイロットポートに導入される制御圧を増大させ、圧油管路61上の絞りの開口面積を低減させることができる。
回生ポンプモータ55は、油圧ポンプ又は油圧モータとして機能する装置であり、その回転軸が発電電動機56の回転軸に連結されている。
回生ポンプモータ55は、例えば、ブーム4を降下方向(自重方向)に動かす際にブームシリンダ7から流出する圧油によって回転させられ油圧モータとして機能し、同時に、発電電動機56の回転軸を回転させ発電電動機56を発電機として機能させながら、発電させた電気エネルギーをインバータ経由で蓄電器(図示せず。)に蓄電させるようにする。
また、回生ポンプモータ55は、電動機として機能する発電電動機56の回転によって回転させられることで油圧ポンプとして機能しながら、圧油タンク22の圧油を汲み上げてブームシリンダ7にその圧油を流入させるようにしてもよい。
なお、回生ポンプモータ55は、油圧モータとしての機能のみを備える装置であってもよく、固定容量モータ又は可変容量モータの何れであってもよい。
発電電動機56は、発電機又は電動機として機能する装置であり、発電した電気エネルギーをインバータ経由で蓄電器に蓄電し、また、蓄電器に蓄電された電気エネルギーを利用して回転する。
また、発電電動機56は、ブーム4の降下速度が後述するブーム操作レバーの操作量に応じた降下速度となるようにメインコントローラ60が出力する制御電流に応じて発電機として機能する際の回転負荷(回転数)を制御し、油圧モータとして機能する回生ポンプモータ55の回転負荷(回転数)を調節する。
逆止弁57は、ブームシリンダ7から圧油管路62へ圧油が流れるのを防止するためのバルブである。
圧力センサ58、59はそれぞれ、ブームシリンダ7のヘッドチャンバ又はロッドチャンバ内の圧力を測定するためのセンサであり、測定結果をメインコントローラ60に対して出力する。
メインコントローラ60は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えたコンピュータを含み、操作検出手段、流量制御手段及び吐出量制御手段のそれぞれに対応するプログラムをROMに記憶しながら、各手段に対応する処理をCPUに実行させる。
操作検出手段は、圧力センサ58、59の出力、及び、ブーム操作レバー、アーム操作レバー、バケット操作レバー、旋回操作レバー、走行操作レバー等の各種操作レバー(リモコン弁)の出力を受信しながら、腕体の操作内容を検出するための手段である。
また、流量制御手段は、操作検出手段の検出結果に基づいて、保持弁43、44、電磁弁53、発電電動機56、及び、各種コントロールバルブに供給する制御電流を制御しながらポンプ制御装置100の各圧油管路を流れる圧油の流量を制御し、操作検出手段の検出結果に応じた建設機械の動作を実現するための手段である。
また、吐出量制御手段は、操作検出手段の検出結果に基づいて、電磁弁51L、51Rに供給する制御電流を制御しながら油圧ポンプ10L、10Rが吐出する圧油の流量を制御し、操作検出手段の検出結果に応じた建設機械の動作を実現するための手段である。
ここで、図3を参照しながら、保持弁43、44の動きについて説明する。図3は、保持弁43の拡大図であり、図3(A)は、保持弁43の閉弁状態を示し、図3(B)は、保持弁43の開弁状態を示す。なお、保持弁44は、保持弁43と同様の動きをするため拡大図による図示が省略され、図3に示される管路L3〜L5、電磁弁V及び圧油タンク22は、複雑化を避けるため、図2、図4〜図7には記載されていない。
保持弁43は、圧力室C1、C3と圧力室C2とを隔てるポペット43aとポペット43aをシート面Fに向かって付勢するスプリング43bとを備える。
管路L1は、ブームシリンダ7のヘッドチャンバと保持弁43の圧力室C1とを繋ぐ管路であり、管路L2は、保持弁43の圧力室C3とコントロールバルブ14とを繋ぐ管路である。
また、管路L3は、保持弁43の圧力室C1と電磁弁Vとを繋ぐ管路であり、管路L4は、電磁弁Vと保持弁43の圧力室C2とを繋ぐ管路であり、管路L5は、電磁弁Vと圧油タンク22とを繋ぐ管路である。
電磁弁Vは、3ポート2ポジションのソレノイドバルブであり、ブーム操作レバー(図示せず。)のレバー操作に応じてメインコントローラ60が供給する制御電流を受ける。
電磁弁Vは、メインコントローラ60から制御電流の供給を受けていない場合(図3(A)参照。)、管路L3と管路L4とを連通させ圧力室C1内の圧力と圧力室C2内の圧力とを等しくし、ポペット43aの上下の受圧面積差にその圧力を乗じた分の力と、スプリング43bの付勢力とによりポペット43aをシート面Fに接触させ、保持弁43により管路L1及びL2を流れる圧油を遮断させるようにする。
一方、電磁弁Vは、メインコントローラ60から制御電流の供給を受けた場合(図3(B)参照。)、管路L4と管路L5とを連通させ圧力室C2内の圧油を圧油タンク22に流出させポペット43aの上下に掛かる圧力のバランスを崩すことで(圧力室C1内の圧力が圧力室C2内の圧力よりも高くなるようにする。)、圧力室C1又は圧力室C3に流入する圧油によりポペット43aを押し上げさせ、保持弁43により管路L1とL2とを開通させるようにする。なお、ポペット43aの上昇により、圧力室C1と圧力室C3とは一体化される。
図4は、ブーム4を自重方向に微動させる場合におけるポンプ制御装置100の状態を示し、メインコントローラ60は、例えば、操作検出手段によりブーム操作レバーが降下側にインチング操作(レバー操作量が所定値未満であることを意味する。)されたことを検出した場合に、流量制御手段及び吐出量制御手段により、保持弁44(実際には電磁弁Vに対して制御電流が供給される。)、電磁弁53、及び、発電電動機56に制御電流を供給しないようにしながら(関連する電力線を灰色で表す。)、保持弁43(実際には電磁弁Vに対して制御電流が供給される。)及び電磁弁51Rに制御電流を供給することで(関連する電力線を黒色で表す。)、保持弁43を開弁させてブームシリンダ7のヘッドチャンバとコントロールバルブ14との間の圧油管路を開通し、かつ、油圧ポンプ用レギュレータ40Rにコントロールポンプ50が吐出する圧油を流入させて(図中の矢印B参照。)油圧ポンプ10Rの吐出量が最小レベルとなるようにしながら、油圧ポンプ10Rが吐出する圧油をブームシリンダ7のロッドチャンバに流入させ、ブームシリンダ7のヘッドチャンバからコントロールバルブ14を経て圧油タンク22に圧油を排出させる。なお、圧油管路における圧油の流れを示す灰色の点線は、その流量が比較的小さいことを表す。
ブーム4を自重方向に微動させる場合にブームシリンダ7のヘッドチャンバから回生モータを経て圧油タンク22に圧油を排出させると、回生モータにおける圧油漏れ(リーク)によりブーム4の微動操作が困難となるからである。
また、図4は、簡略化のため、制御圧管路35L、36L、電磁弁51L、シャトル弁52L及び関連する電力線を省略している(図5〜図7についても同様である。)。
また、油圧ポンプ10L、10Rの吐出量は、ブーム操作レバーのレバー操作量に応じたネガコン圧により調節されていてもよい。
このように、ポンプ制御装置100は、ブーム操作レバーのレバー操作量が所定値未満の場合には、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから回生ポンプモータ55に圧油を向かわせないようにして、ブーム4の微速制御性能が損なわれてしまうのを防止することができる。
図5は、ブーム4を自重降下させる場合におけるポンプ制御装置100の状態を示し、メインコントローラ60は、例えば、操作検出手段によりブーム操作レバーが降下側に通常操作(レバー操作量が所定値以上であることを意味する。)されたことを検出した場合に、流量制御手段及び吐出量制御手段により、保持弁43に制御電流を供給しないようにしながら(関連する電力線を灰色で表す。)、一方で、圧力センサ59の検出値に応じた制御電流を電磁弁53に供給しつつ、保持弁44及び電磁弁51Rに制御電流を供給し、かつ、発電電動機56にブーム操作レバーの操作量に応じた制御電流を供給することで(関連する電力線を黒色で表す。)、油圧ポンプ10Rのポンピングロスを低減させながら、ブーム4が有する位置エネルギーを電気エネルギーとして回生できるようにする。
制御電流の供給を受けない保持弁43は、ブームシリンダ7のヘッドチャンバからコントロールバルブ14に向う圧油の流れを遮断する。
なお、メインコントローラ60は、図4に示すように、ブーム操作レバーの操作が開始されたときに保持弁43を既に開弁させており、その後、ブーム操作レバーの通常操作が検出されたときに保持弁43を閉弁させる。
一方、制御電流の供給を受けた保持弁44は、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから回生ポンプモータ55に向う圧油の流れを開放する。
なお、メインコントローラ60は、保持弁44を開弁させると同時に保持弁43を閉弁させるが、操作検出手段によりブーム操作レバーが降下側に通常操作されたことを検出した時点から所定時間に亘って保持弁43及び保持弁44の双方を開弁させたままにし、その後に保持弁43を閉弁させるようにしてもよい。
また、メインコントローラ60は、保持弁44を開弁させるブーム操作レバーの操作量しきい値と保持弁43を閉弁させるブーム操作レバーの操作量しきい値とを異なる設定として、インチング操作から通常操作に移行する際に、ブーム操作レバーの所定範囲で保持弁43及び保持弁44の双方を開弁させるようにしてもよい。
これにより、メインコントローラ60は、ブーム操作レバーのレバー操作量が徐々に増大させられ、インチング操作から通常操作に移行した場合にも、ブーム4を円滑に動作させることができる。
また、圧力センサ59の検出値に応じた制御電流の供給を受けた電磁弁53は、制御圧管路39内の制御圧をその制御電流に対応した状態に調節し(図中の矢印C参照。)、圧油管路61、62の圧力がキャビテーションを生じさせない範囲となるように比例絞り弁54の絞りを制御して、圧油管路61の圧油を圧油管路62に分配することによりその圧油をブームシリンダ7のロッドチャンバに再生させる。
また、制御電流の供給を受けた電磁弁51Rは、制御圧管路36R内の制御圧を所定レベル以上に維持し、油圧ポンプ10Rの吐出量が最小レベルとなるように油圧ポンプ用レギュレータ40Rを制御する(図中の矢印B参照。)。油圧ポンプ10Rのポンピングロスを低減させるためである。
また、ブーム操作レバーの操作量に応じた制御電流の供給を受けた発電電動機56は、発電電動機56の回転負荷を、ブーム操作レバーの操作量に応じたレベルに調節しながら、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから流出する圧油を回生ポンプモータ55に流入させ、かつ、その流量(ブーム4の降下速度に相当する。)をブーム操作レバーの操作量に応じたレベルに調節する。
ブーム操作レバーに応じたブーム4の降下速度を維持するためであり、ブーム4が有する位置エネルギーを最大限電気エネルギーとして回生できるようにするためである。
その結果、ポンプ制御装置100は、回生ポンプモータ55から流出した圧油の一部をブームシリンダ7のロッドチャンバに戻す(再生させる)ので、油圧ポンプ10Rが吐出する圧油を低圧低流量に維持させながらもブーム操作レバーの操作量に応じたブーム4の自重降下を実現でき、油圧ポンプ10Rのポンピングロスを低減させながらもブーム4が有する位置エネルギーを電気エネルギーとして回生することができる。
このようにして、ポンプ制御装置100は、回生ポンプモータ55から流出した圧油の一部と油圧ポンプ10Rが吐出する低圧低流量の圧油とをブームシリンダ7のロッドチャンバに流入させブーム操作レバーの操作量に応じたブーム4の自重降下を実現させるようにする。
図6は、図5の場合よりも高速でブーム4を自重降下させる場合におけるポンプ制御装置100の状態を示し、メインコントローラ60は、例えば、操作検出手段により、ブーム操作レバーが降下側に大きく操作(例えば、レバー操作量が最大であることを意味する。)されたことを検出した場合にも、流量制御手段及び吐出量制御手段により、保持弁43に制御電流を供給しないようにしながら(関連する電力線を灰色で表す。)、一方で、電磁弁53に圧力センサ59の検出値に応じた制御電流を供給しつつ、保持弁44及び電磁弁51Rに制御電流を供給し、かつ、発電電動機56にブーム操作レバーの操作量に応じた制御電流を供給することで(関連する電力線を黒色で表す。)、油圧ポンプ10Rのポンピングロスを低減させながら、ブーム4が有する位置エネルギーを電気エネルギーとして回生できるようにする。
制御電流の供給を受けない保持弁43は、ブームシリンダ7のヘッドチャンバからコントロールバルブ14に向う圧油の流れを遮断する。
なお、メインコントローラ60は、保持弁44を開弁させた瞬間に保持弁43を閉弁させるが、操作検出手段によりブーム操作レバーが降下側に通常操作されたことを検出した時点から所定時間に亘って保持弁43及び保持弁44の双方を開弁させ、その後に保持弁43を閉弁させるようにしてもよい。
また、制御電流の供給を受けた電磁弁51Rは、制御圧管路36R内の制御圧を所定レベル以上に維持し、油圧ポンプ10Rの吐出量が最小レベルとなるように油圧ポンプ用レギュレータ40Rを制御する(図中の矢印B参照。)。油圧ポンプのポンピングロスを低減させるためである。
また、圧力センサ59の検出値に応じた制御電流の供給を受けた電磁弁53は、制御圧管路39内の制御圧をその制御電流に対応した状態に調節し(図中の矢印C参照。)、圧油管路61、62の圧力がキャビテーションを生じさせない範囲となるように比例絞り弁54の絞りを制御して、圧油管路61の圧油を圧油管路62に分配することによりその圧油をブームシリンダ7のロッドチャンバに再生させる。
また、ブーム操作レバーの操作量に応じた制御電流の供給を受けた発電電動機56は、発電電動機56の回転負荷(回転数)をブーム操作レバーの操作量に応じたレベルに調節しながら、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから流出する圧油を、図5の状態より多く回生ポンプモータ55に流入させるようにする。
ブーム操作レバーに応じてブーム4の降下速度を図5の状態より高速にするためであり、ブーム4が有する位置エネルギーを最大限電気エネルギーとして回生できるようにするためである。
その結果、ポンプ制御装置100は、圧油管路61内の圧油の圧力を増大させ、回生ポンプモータ55から流出した圧油をブームシリンダ7のロッドチャンバに高流量で戻す(再生させる)ので、油圧ポンプ10Rが吐出する圧油を低流量に維持しながらもブーム4のより高速な自重降下を実現でき、油圧ポンプ10Rのポンピングロスを低減させることができる。
このようにして、ポンプ制御装置100は、回生ポンプモータ55から流出した高流量の圧油と油圧ポンプ10Rが吐出する低流量の圧油とをブームシリンダ7のロッドチャンバに流入させブーム操作レバーの操作量に応じたブーム4のより高速な自重降下を実現させるようにする。
図7は、掘削アタッチメントを掘削対象に接触させブーム4を降下させながら掘削を行う場合におけるポンプ制御装置100の状態を示し、メインコントローラ60は、例えば、操作検出手段によりブーム操作レバーが降下側に操作されたことを検出して図5又は図6で説明する制御を行った後、圧力センサ59が出力するブームシリンダ7のヘッドチャンバ内の圧力が所定レベル以上となり、掘削アタッチメントを掘削対象に接触させながらブーム4を降下させようとしている状態を検出した場合、流量制御手段及び吐出量制御手段により、電磁弁51R、53に制御電流を供給しないようにすると共に発電電動機56を無負荷状態(フリーラン状態)にしながら(関連する電力線を灰色で表す。)、保持弁43及び保持弁44に制御電流を供給することで(関連する電力線を黒色で表す。)、ブーム4の降下を妨げない(降下に対する負荷抵抗とならない)ようにする。
制御電流の供給を受けた保持弁43は、ブームシリンダ7のヘッドチャンバからコントロールバルブ14に向かう圧油の流れを開放し、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから流出する圧油がコントロールバルブ14を経て圧油タンク22に排出されることを基本的に妨げない状態となる。
制御電流の供給を受けた保持弁44は、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから回生ポンプモータに向う圧油の流れを開放し、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから流出する圧油が無負荷状態(フリーラン状態)となっている回生ポンプモータ55経由で圧油タンク22に排出されるようにする。
制御電流の供給を受けない電磁弁51Rは、制御圧管路36R内の制御圧を所定レベル(例えば、タンク圧であり、最小レベルとなっている。)未満に維持し、油圧ポンプ10Rの吐出量を最小レベルとする制御を解除する。
このようにして、ポンプ制御装置100は、油圧ポンプ10Rが吐出する圧油をブームシリンダ7のロッドチャンバに流入させ、ブーム4による掘削を実現させるようにする。
以上の構成により、ポンプ制御装置100を搭載した建設機械は、ブーム4を微動させる場合に、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから流出する圧油をコントロールバルブ14経由で圧油タンク22に流出させるので、回生ポンプモータ55経由で圧油を圧油タンク22に流出させた場合よりもブーム4の微速制御性能を向上させることができる。
また、ポンプ制御装置100を搭載した建設機械は、インチング操作をしている状態から通常操作(自重降下又は掘削)に移行する場合、操作レバーの操作量に応じてその圧油の排出をコントロールバルブ14経由から回生ポンプモータ55経由へ自動的に切り替えるので、建設機械のオペレータがこの切り替えを意識する必要がなく、操作性に優れる。
また、ポンプ制御装置100を搭載した建設機械は、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから延びる圧油管路のそれぞれに保持弁43、44を配置するので、コントロールバルブ14又は回生ポンプモータ55における圧油漏れによるブーム4の意図しない動きが発生するのを防止することができ、ブーム操作レバーが操作されない限りブーム4を確実に静止させることができる。
また、ポンプ制御装置100を搭載した建設機械は、ブーム4を自重降下させる場合に、ブームシリンダ7のヘッドチャンバから流出する圧油を回生ポンプモータ55経由で圧油タンク22に流出させるので、ブーム4が有する位置エネルギー(ブームシリンダ7のヘッドチャンバから流出する圧油の運動エネルギー)を効率的に電気エネルギーとして回生することができる。
また、ポンプ制御装置100を搭載した建設機械は、界磁電流や電機子電流の大きさを調節しながら発電電動機56の回転負荷を制御し、ブーム操作レバーの操作量に応じてブーム4を自重降下させる際にブームシリンダ7から流出する圧油の流量とその発電電動機56の発電量とを制御するので、ブーム4が有する位置エネルギーをより効率的に回生することができる。
また、ポンプ制御装置100を搭載した建設機械は、回生ポンプモータ55と圧油タンク22との間の圧油管路61における流量を比例絞り弁54で制限することで、回生ポンプモータ55とブームシリンダ7との間の圧油管路62における流量を調節するので、ブーム4を何れの速度で自重降下させる場合にも必要十分な圧油をブームシリンダ7のロッドチャンバに戻す(再生させる)ことができ、油圧ポンプ10Rの吐出量を低く維持しながら油圧ポンプ10Rのポンピングロスを低減させることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上述の実施例において、メインコントローラ60は、ブーム操作レバーのレバー操作量が保持弁43、44のそれぞれに対応するレバー操作量まで増大したときに、閉弁状態にある保持弁43、44を個別に開弁させるが、ブーム操作レバーのレバー操作量が保持弁43、44のそれぞれに対応するレバー操作量まで減少したときに開弁状態にある保持弁43、44を個別に閉弁させるようにしてもよい。
例えば、メインコントローラ60は、大きく傾倒されたブーム操作レバーのレバー操作量が所定値未満に戻った場合に、保持弁43を開弁させた上で保持弁44を閉弁させ、ブーム操作レバーが中立位置(ブーム操作レバーが操作されていない状態であり、レバー操作量がゼロの状態である。)に戻った場合に、保持弁43を閉弁させるようにしてもよい。
この場合、メインコントローラ60は、保持弁44を閉弁させる前に保持弁43を開弁させ、操作検出手段によりブーム操作レバーが降下側で通常操作からインチング操作に移行したことを検出した時点から所定時間に亘って保持弁43及び保持弁44の双方を開弁させたままにしてもよい。
これにより、メインコントローラ60は、ブーム操作レバーのレバー操作量が徐々に減少させられ、通常操作からインチング操作に移行した場合にも、ブーム4を円滑に動作させることができる。
また、メインコントローラ60は、保持弁44を開弁させてブームシリンダ7から回生ポンプモータ55経由で圧油を圧油タンク22に流出させている場合であって、圧力センサ58又は59によりヘッドチャンバ又はロッドチャンバにおける急激な圧力変化を検出したときには(例えば、ブーム4に外力が加えられたときである。)、保持弁44を閉弁させるようにしてもよい。
回生ポンプモータ55における回転負荷を上回る力(圧油の流れ)が急に発生したときにブーム4の動作速度又は動作量が大きくなり過ぎてしまうことがないようにするためである。
この場合、メインコントローラ60は、保持弁43を開弁させるようにしてもよい。外力の影響を受け易い回生ポンプモータ55経由の圧油の排出の代わりに、外力の影響を受け難いコントロールバルブ14経由の圧油の排出を採用することで、外力を受けながらもブーム操作レバーのレバー操作量に応じたブーム4の動きを継続できるようにするためである。
また、メインコントローラ60は、回生ポンプモータ55経由で圧油を排出する場合、コントロールバルブ14経由で圧油を排出した場合と同じ流速(単位時間当たりの流量であり、予め登録されているものとする。)を実現すべく、発電機56に供給する制御電流の大きさを調節するようにしてもよい。
排出経路を回生ポンプモータ55経由からコントロールバルブ14経由に瞬時に切り換えた場合にも、ブーム4の円滑な動きに悪影響を及ぼしてしまうことがないようにするためである。
また、上述の実施例は、ブーム4を例にとって説明しているが、アーム5及びバケット6にも適用可能であることは言うまでもない。
油圧ショベルの構成例を示す図である。 図1の油圧ショベルに搭載されるポンプ制御装置の油圧回路図である。 図2における保持弁の拡大図である。 ブームを自重方向に微動させる場合におけるポンプ制御装置の状態を示す図である。 ブームを自重降下させる場合におけるポンプ制御装置の状態を示す図である。 ブームを高速で自重降下させる場合におけるポンプ制御装置の状態を示す図である。 掘削アタッチメントを掘削対象に接触させながらブームを降下させる場合におけるポンプ制御装置の状態を示す図である。
符号の説明
1・・・油圧ショベル 2・・・下部走行体 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10L、10R・・・油圧ポンプ 11・・・走行直進弁 12L、12R、13、14、15、16、17・・・コントロールバルブ 20L、20R・・・ネガティブコントロール絞り 22・・・圧油タンク 30L、30R・・・センターバイパス管路 32L、32R、36L、36R、38、39・・・制御圧管路 40L、40R・・・油圧ポンプ用レギュレータ 42L、42R・・・走行用油圧モータ 43、44・・・保持弁 43a・・・ポペット 43b・・・スプリング 50・・・コントロールポンプ 51L、51R、53・・・電磁比例減圧弁 52L、52R・・・シャトル弁 54・・・比例絞り弁 55・・・回生ポンプモータ 56・・・発電機 57・・・逆止弁 58、59・・・圧力センサ 60・・・メインコントローラ 61、62・・・圧油管路 100・・・ポンプ制御装置

Claims (4)

  1. 油圧ポンプが吐出する圧油により油圧アクチュエータを作動させながら腕体を動作させる建設機械であって、
    前記油圧アクチュエータにおける圧油の流れ方向及び流量を制御するスプール弁と、
    前記腕体の自重方向への動作に応じて前記油圧アクチュエータから流出する圧油によって回転させられる回生モータと、
    前記油圧アクチュエータと前記スプール弁との間に配置され、閉弁により前記油圧アクチュエータから前記スプール弁への圧油の流れを遮断する第一保持弁と、
    前記油圧アクチュエータと前記回生モータとの間に配置され、閉弁により前記油圧アクチュエータから前記回生モータへの圧油の流れを遮断する第二保持弁と、
    前記腕体の操作レバーが自重方向へ操作されたときに前記第一保持弁を開弁させ、該操作レバーのレバー操作量が所定値以上となったときに前記第二保持弁を開弁させる保持弁制御手段と、
    を備えることを特徴とする建設機械。
  2. 前記スプール弁は、タンクポートとアクチュエータポートとを接続するスプール開口面積を変化させて前記アクチュエータから流出する圧油の流量を制御し、
    前記回生モータには発電機が接続され、該発電機の回転負荷を変化させて前記アクチュエータから流出する圧油の流量を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記保持弁制御手段は、前記操作レバーのレバー操作量が所定値未満に戻ったときに前記第二保持弁を閉弁させ、前記操作レバーが中立位置に戻ったときに前記第一保持弁を閉弁させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械。
  4. 前記保持弁制御手段は、前記操作レバーのレバー操作量が所定値以上となったときに前記第一保持弁を閉弁させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の建設機械。
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