JPH10331209A - パワーショベルのアーム作動回路 - Google Patents

パワーショベルのアーム作動回路

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JPH10331209A
JPH10331209A JP14655897A JP14655897A JPH10331209A JP H10331209 A JPH10331209 A JP H10331209A JP 14655897 A JP14655897 A JP 14655897A JP 14655897 A JP14655897 A JP 14655897A JP H10331209 A JPH10331209 A JP H10331209A
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pressure oil
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Hisao Hirose
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アームを十分に増速でき、しかも、増速が不要
な微妙なアーム操作を良好に実現できるパワーショベル
のアーム作動回路の提供を目的としている。 【解決手段】本発明のアーム作動回路は、アクチュエー
タ10を油圧ポンプP1とタンクTとに接続する主回路
Aと、油圧ポンプP2 と主回路Aとを接続する増速回路
Bと、増速回路Bに設けられ、アクチュエータ10から
の戻り油を再びアクチュエータ10に導入する再送手段
と、アクチュエータ10への圧油の流れを制御する制御
手段12,21とを具備し、制御手段12,21は、油
圧ポンプP1 からの圧油のみを主回路Aを通じてアクチ
ュエータ10に導入する第1の制御形態と、2つの油圧
ポンプP1 ,P2 からの圧油を増速回路Bおよび主管路
Aを通じてアクチュエータ10に導入するとともに、再
送手段によってアクチュエータ10からの戻り油を再び
アクチュエータ10に送り込む第2の制御形態とを有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーショベルの
アームの動作を制御するアーム作動回路に関し、特に、
アームの動作を増速するための増速回路を有するアーム
作動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】掘削作業を行なうパワーショベルは、台
車と、台車の上部に旋回可能に搭載された旋回体とを備
えている。旋回体にはブームが起伏可能に取り付けら
れ、ブームの先端にはアームが回動自在に取り付けら
れ、アームの先端にはバケットが傾動自在に取り付けら
れている。そして、ブームはブームシリンダによって起
伏動作され、アームはアームシリンダによって回動さ
れ、バケットは傾動シリンダによって傾動される。さら
に、旋回体と台車はそれぞれ、油圧モータを介して、旋
回動作または走行駆動される。
【0003】このようなパワーショベルは、一般に、そ
の作業効率を上げるため、アームやブームの動作速度を
増大させるための増速回路を備えている。特にアームは
スピーディーな動作を要求される場合が多く、とりわけ
狭い路地等では、バケットに土砂を取り込んだ後、アー
ムシリンダのロッドを素早く伸ばしてアームを手元側に
急速に引き寄せる作業、すなわち、バケットを迅速に手
元側に抱え込む作業が必要となる場合がある。そのた
め、パワーショベルでは、特に、アームシリンダのロッ
ドの伸長動作を増速させる回路が必要となる。
【0004】アームシリンダのロッドの伸長動作を増速
させるための回路としては、従来から、図2〜図4に示
すようなものがある。図2に示された回路は、油圧ポン
プPの吐出側に接続された吐出管路103と、吐出管路
103の途中に介挿され油圧ポンプPからアームシリン
ダ100への圧油の流れを制御する方向制御弁102と
を有している。方向制御弁102には、吐出管路103
から分岐する供給管路104と、アームシリンダ100
のヘッド(ボトム)側チャンバに接続されたヘッド側管
路105と、アームシリンダ100のロッド側チャンバ
に接続されたロッド側管路106と、タンクTに接続さ
れた戻し管路107と、戻し管路107に常時閉の開閉
弁109を介して接続された接続管路108とが接続さ
れており、方向制御弁102の弁切換えによってこれら
管路103〜108を通じた圧油の流れが制御されるよ
うになっている。
【0005】すなわち、方向制御弁102が中立位置ロ
にある場合には、油圧ポンプPからの圧油が吐出管路1
03を通じて例えばタンクT側に通じる循環路(センタ
バイパス管路)に導かれるとともに、他の管路104〜
108がブロックされる。また、方向制御弁102が切
換位置イに切換えられると、供給管路104とヘッド側
管路105とが接続されるとともにロッド側管路106
と接続管路108とが接続される。したがって、油圧ポ
ンプPからの圧油がアームシリンダ100のヘッド側チ
ャンバに供給されてアームシリンダ100のロッドが伸
長するとともに、アームシリンダ100のロッド側チャ
ンバからの戻り油がロッド側管路106を通じて接続管
路108側に流れ出る。さらに、方向制御弁102が切
換位置ハに切換えられると、供給管路104とロッド側
管路106とが接続されるとともにヘッド側管路105
と戻し管路107とが接続される。したがって、油圧ポ
ンプPからの圧油がアームシリンダ100のロッド側チ
ャンバに供給されてアームシリンダ100のロッドが収
縮するとともに、アームシリンダ100のヘッド側チャ
ンバからの戻り油がヘッド側管路105と戻し管路10
7とを通じてタンクTに戻される。
【0006】アームシリンダ100のロッドの伸長動作
を増速するために、方向制御弁102には、アームシリ
ンダ100のロッド側からの戻り油をヘッド側に送る再
送機能が付加されている。すなわち、方向制御弁102
が切換位置イに切り換えられると、供給管路104とヘ
ッド側管路105とを接続する方向制御弁102の弁通
路aと、ヘッド側管路106と接続管路108とを接続
する方向制御弁102の弁通路bとが、逆止弁110を
介して連通するようになっている。この場合、逆止弁1
10は弁通路a側に向けて開くようになっており、ま
た、開閉弁109は閉じられているため、アームシリン
ダ100のロッド側チャンバからの戻り油は、タンクT
に戻されることなく、弁通路aでポンプPからの圧油と
合流して、アームシリンダ100のへッド側チャンバへ
と送られることとなる。したがって、アームシリンダ1
00のロッドの伸長動作が増速される。なお、アームシ
リンダ100のヘッド側チャンバに所定量の圧油が供給
されてヘッド側管路105内の圧が所定の値に達する
と、パイロット圧管路112を介して開閉弁109が開
かれ、アームシリンダ100のロッド側チャンバからの
戻り油がタンクT側に戻される。すなわち、図2に示す
回路では、ロッド側からの戻り油をヘッド側に送り込む
ことで、アームシリンダ100のロッドの伸長動作を増
速するようにしている。
【0007】また、図3の回路は、2つのポンプP1
2 からの圧油を合流させてこれをアームシリンダ10
0のへッド側チャンバへ送り込むことで、アームシリン
ダ100のロッドの伸長動作を増速するようにしてい
る。すなわち、図3に示された回路は主回路Aと増速回
路Bとから成る。主回路Aは、第1の油圧ポンプP1
接続された吐出管路103の途中に介挿され油圧ポンプ
1 からアームシリンダ100への圧油の流れを制御す
る方向制御弁120と、図2と同一の状態で接続された
管路104〜107とから成る。この主回路Aでは、方
向制御弁120が切換位置イに切換えられると、供給管
路104とヘッド側管路105とが接続されるとともに
ロッド側管路106と戻し管路107とが接続され、油
圧ポンプP1 からの圧油がアームシリンダ100のヘッ
ド側チャンバに供給される。この場合、アームシリンダ
100のロッド側チャンバからの戻り油はロッド側管路
106と戻し管路107とを介してタンクT側に戻され
る。また、方向制御弁120が切換位置ハに切換えられ
ると、供給管路104とロッド側管路106とが接続さ
れるとともにヘッド側管路105と戻し管路107とが
接続され、油圧ポンプP1 からの圧油がアームシリンダ
100のロッド側チャンバに供給される。この場合、ア
ームシリンダ100のヘッド側チャンバからの戻り油は
ヘッド側管路105と戻し管路107とを通じてタンク
Tに戻される。
【0008】また、増速回路Bは、第2の油圧ポンプP
2 に接続された吐出管路123の途中に介挿され油圧ポ
ンプP2 からアームシリンダ100への圧油の流れを制
御する方向制御弁121と、吐出管路123から分岐し
て方向制御弁121に接続する供給管路124と、主回
路A側のヘッド側管路105と方向制御弁121とを接
続する第1の圧油導入管路125と、主回路A側のロッ
ド側管路106と方向制御弁121とを接続する第2の
圧油導入管路126と、タンクTと方向制御弁121と
を接続する戻し管路127とから成り、方向制御弁12
1の弁切換えによってこれら管路124〜127を通じ
た圧油の流れが制御されるようになっている。具体的に
は、方向制御弁121が切換位置イに切換えられると、
供給管路124と第2の圧油導入管路126とが接続さ
れるとともに第1の圧油導入管路125と戻し管路12
7とが接続され、油圧ポンプP2 からの圧油が第2の圧
油導入管路126を介してロッド側管路106に導入さ
れる。また、方向制御弁120が切換位置ハに切換えら
れると、供給管路124と第1の圧油導入管路125と
が接続されるとともに第2の圧油導入管路126がブロ
ックされ、油圧ポンプP2 からの圧油が第1の圧油導入
管路125を介してヘッド側管路105に導入される。
【0009】このような図3の回路構成では、アームシ
リンダ100のロッドを伸長するためにアームの操作手
段が対応する1速側に操作されると、主回路A側の方向
制御弁120が切換位置イに切換わって、油圧ポンプP
1 からの圧油がアームシリンダ100のヘッド側チャン
バに供給される。この場合、増速回路B側の方向制御弁
121は中立位置に保持され、油圧ポンプP2 側からの
圧油の合流はない。そして、アームシリンダ100のロ
ッドの伸長動作を増速するためにアームの操作手段が2
速側に操作されると、増速回路B側の方向制御弁121
が切換位置ハに切換わって、油圧ポンプP2 からの圧油
が第1の圧油導入管路125を介してヘッド側管路10
5に導入される。したがって、アームシリンダ100の
ヘッド側チャンバには両ポンプP1 ,P2 からの圧油が
導入され、アームシリンダ100のロッドの伸長動作が
増速される。なお、アームシリンダ100のロッド側チ
ャンバからの戻り油はロッド側管路106と戻し管路1
07とを介してのみタンクT側に戻される。また、方向
制御弁120が切換位置ハに切り換えられるとともに方
向制御弁121が切換位置イに切り換えられた場合に
は、アームシリンダ100のロッドの収縮動作が増速さ
れる。
【0010】また、図4の回路は、図3の主回路Aを図
2の回路に置き換えることによって、アームシリンダ1
00のロッドの伸長動作を増速するようにしている。1
0t以上のクラスのパワーショベルでは、主に図4の回
路によってアームシリンダ100のロッドの伸長動作が
増速される。これは、近年、アームの掘削力アップのた
めにアームシリンダ100のボア径が次第に大きくな
り、図2または図3の増速手段だけでは十分なアームス
ピードが得られないためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示さ
れた回路構成では、主回路A側の方向制御弁102に再
送機能(逆止弁110を介してロッド側からの戻り油を
ヘッド側に送り込む機能)が設けられている。したがっ
て、アームシリンダ100のロッドを伸長するためにア
ームの操作手段を対応する1速側に操作した時点で、増
速機能が働いてしまう。
【0012】パワーショベルでは、積み上げた土砂をバ
ケットの先端によって均等に掃き揃えるならし作業(水
平引き操作)が行なわれる。こうした作業は、アーム操
作の1速側でアームとブームとを同時に動作させる微妙
な複合操作によって実現される。したがって、アーム操
作の1速側に再送機能があると、このような微妙な操作
の際(比較的浅い位置までのレバー操作)に増速機能が
働いてしまい、操作のフィーリング性が悪化して、水平
引き操作等の微妙な操作を良好に行なうことができなく
なる。再送機能は、シリンダのロッド側の油をヘッド側
に圧力差を利用して回すことにより速度アップを図るも
のであり、ロッド側とヘッド側とに少しでも圧力変化が
生じると、同じレバー位置であっても速度が変わる特性
を持っている。そのため、図4の回路構成では、微妙な
操作を行なっている際に、オペレータの意志に基づかな
い速度変化を起こす虞がある。
【0013】無論、こうした問題は、図3の回路構成の
ように1速側で増速機能が働かないようにすれば解消さ
れるが、図3の回路構成では、前述したように、十分な
アームスピードが得られないという問題がある。
【0014】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、アームを十分に増速
でき、しかも、増速が不要な微妙なアーム操作を良好に
実現できるパワーショベルのアーム作動回路を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、パワーショベルのアームの動作を制御す
るためのアーム作動回路において、アームを動作させる
油圧作動のアクチュエータを第1の油圧ポンプとタンク
とに接続する主回路と、第2の油圧ポンプと主回路とを
接続する増速回路と、増速回路に設けられ、主回路を通
じて増速回路に流れ込むアクチュエータからの戻り油を
再びアクチュエータに導入する再送手段と、主回路およ
び増速回路を通じたアクチュエータへの圧油の流れを制
御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、第1の油
圧ポンプからの圧油のみを主回路を通じてアクチュエー
タに導入する第1の制御形態と、第1および第2の油圧
ポンプからの圧油を増速回路および主管路を通じてアク
チュエータに導入するとともに、前記再送手段によって
アクチュエータからの戻り油を再びアクチュエータに送
り込む第2の制御形態とを有していることを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。図1には、パワーショベ
ルのアクチュエータ作動回路のうち、主にアームシリン
ダ10を動作させるためのアーム作動回路が示されてい
る。図示のように、アーム作動回路は、主回路Aと増速
回路Bとから成る。
【0017】主回路Aは、第1の油圧ポンプP1 の吐出
側に接続された吐出管路13の途中に介挿され油圧ポン
プP1 からアームシリンダ10への圧油の流れを制御す
る方向制御弁12と、吐出管路13から分岐して方向制
御弁12に接続する供給管路14と、アームシリンダ1
0のヘッド側チャンバと方向制御弁12とを接続するヘ
ッド側管路15と、アームシリンダ10のロッド側チャ
ンバと方向制御弁12とを接続するロッド側管路16
と、方向制御弁12とタンクTとを接続する戻し管路1
7と、一端が常時閉の開閉弁19を介して戻し管路17
に接続され他端が方向制御弁12に接続された接続管路
18とから成り、方向制御弁12の弁切換えによってこ
れら管路13〜18を通じた圧油の流れが制御されるよ
うになっている。
【0018】また、方向制御弁12は3つの切換位置
イ,ロ,ハを有しており、方向制御弁12が中立位置ロ
にある場合には、油圧ポンプP1 からの圧油が吐出管路
13を通じてタンクT側に導かれるとともに、他の管路
14〜18がブロックされるようになっている。また、
方向制御弁12が切換位置イに切換えられると、供給管
路14とヘッド側管路15とが接続されるとともにロッ
ド側管路16と接続管路18とが接続されるようになっ
ている。さらに、方向制御弁12が切換位置ハに切換え
られると、供給管路14とロッド側管路16とが接続さ
れるとともにヘッド側管路15と戻し管路17とが接続
されるようになっている。
【0019】なお、吐出管路13には、方向制御弁12
の他、台車の左右一方側の走行駆動を担う油圧モータへ
の圧油の流れを制御する方向制御弁40と、旋回体の旋
回動作を担う油圧モータへの圧油の流れを制御する方向
制御弁41と、ブームの一方を起伏させるブームシリン
ダへの圧油の流れを制御する方向制御弁42とが介挿さ
れている。この場合、方向制御弁12,40,41,4
2は、供給管路14を介して、互いにパラレルに接続さ
れている。
【0020】一方、増速回路Bは、第2の油圧ポンプP
2 の吐出側に接続された吐出管路23の途中に介挿され
油圧ポンプP2 からアームシリンダ10への圧油の流れ
を制御する方向制御弁21と、吐出管路23から分岐し
て方向制御弁21に接続する供給管路24と、主回路A
側のヘッド側管路15と方向制御弁21とを接続する第
1の圧油導入管路25と、主回路A側のロッド側管路1
6と方向制御弁21とを接続する第2の圧油導入管路2
6と、タンクTと方向制御弁21とを接続する戻し管路
27とから成り、方向制御弁21の弁切換えによってこ
れら管路24〜27を通じた圧油の流れが制御されるよ
うになっている。
【0021】また、方向制御弁21は3つの切換位置
イ,ロ,ハを有しており、方向制御弁21が中立位置ロ
にある場合には、油圧ポンプP2 からの圧油が吐出管路
23を通じてタンクT側に導かれるとともに、他の管路
24〜27がブロックされるようになっている。また、
方向制御弁21が切換位置イに切換えられると、供給管
路24と第1の圧油導入管路25とが接続されるととも
に第2の圧油導入管路26と戻し管路27とが接続され
るようになっている。さらに、方向制御弁21が切換位
置ハに切換えられると、供給管路24と第2の圧油導入
管路26とが接続されるとともに第1の圧油導入管路2
5と戻し管路27とが接続されるようになっている。
【0022】なお、吐出管路23には、方向制御弁21
の他、台車の左右他方側の走行駆動を担う油圧モータへ
の圧油の流れを制御する方向制御弁43と、バケットを
傾動させる傾動シリンダへの圧油の流れを制御する方向
制御弁44と、ブームの他方を起伏させるブームシリン
ダへの圧油の流れを制御する方向制御弁45とが介挿さ
れている。また、方向制御弁21は、吐出管路23に対
して、他の方向制御弁43,44,45とタンデムに接
続されている。
【0023】また、アームシリンダロッドの伸長動作の
増速を促進するために、方向制御弁21には、アームシ
リンダ10のロッド側からの戻り油をヘッド側に送る再
送機能が付加されている。すなわち、方向制御弁21が
切換位置イに切り換えられると、供給管路24と第1の
圧油導入管路25とを接続する方向制御弁21の弁通路
aと、第2の圧油導入管路26と戻し管路27とを接続
する方向制御弁21の弁通路bとが、逆止弁50を介し
て連通するようになっている。この場合、逆止弁50は
弁通路a側に向けて開くようになっている。また、アー
ムシリンダ10のヘッド側チャンバに所定量の圧油が供
給されてヘッド側管路15内および第1の圧油導入管路
25内の圧が所定の値に達すると、パイロット圧管路5
2を介して開閉弁19が開かれるようになっている。
【0024】次に、上記構成のアーム作動回路の動作に
ついて説明する。アームシリンダ10のロッドを伸長す
るためにアームの操作手段が対応する1速側に操作され
ると、主回路A側の方向制御弁12が切換位置イに切換
わる。また、この1速側では、増速回路B側の方向制御
弁21は中立位置ロに保持され、油圧ポンプP2 側から
の圧油の合流はない。
【0025】方向制御弁12,21の弁位置がこのよう
に設定されると、油圧ポンプP1 からの圧油のみがアー
ムシリンダ10のヘッド側チャンバに供給され、アーム
シリンダ10のロッドが伸長するとともに、アームシリ
ンダ10のロッド側チャンバからの戻り油がロッド側管
路16を通じて接続管路18側に流れ出る。そして、ア
ームシリンダ10のヘッド側チャンバに所定量の圧油が
供給されてヘッド側管路15内および第1の圧油導入管
路25内の圧が所定の値に達すると、パイロット圧管路
52を介してパイロット圧が開閉弁19に作用し、開閉
弁19が開かれる。したがって、アームシリンダ10の
ロッド側チャンバからの戻り油がタンクT側に戻され
る。
【0026】次に、アームシリンダ10のロッドの伸長
動作を増速するためにアームの操作手段が2速側に操作
されると、増速回路B側の方向制御弁21が切換位置イ
に切換わって、油圧ポンプP2 からの圧油が第1の圧油
導入管路25を介してヘッド側管路15に導入される。
したがって、アームシリンダ10のヘッド側チャンバに
は両ポンプP1 ,P2 からの圧油が導入され、アームシ
リンダ10のロッドの伸長動作が増速される。また、こ
の時、開閉弁19が閉じていれば、アームシリンダ10
のロッド側チャンバからの戻り油はロッド側管路16と
第2の圧油導入管路26とを介して戻し管路27に流れ
るが、弁通路bに絞り55が設けられているため、絞り
55の上流側で戻り油の圧が逆止弁50のクラッキング
圧を越えた場合には、戻り油の一部がタンクTに戻され
ることなく弁通路aに流れるとともにポンプP2 からの
圧油と合流して再びアームシリンダ10のへッド側チャ
ンバへと送られることとなる。したがって、アームシリ
ンダ10のロッドの伸長動作の増速がさらに促進され
る。なお、アームシリンダ10のヘッド側チャンバに所
定量の圧油が供給されてヘッド側管路15内および第1
の圧油導入管路25内の圧が所定の値に達すると、パイ
ロット圧管路52を介して開閉弁19が開かれ、アーム
シリンダ10のロッド側チャンバからの戻り油は接続管
路18からもタンクT側に戻されるようになる。
【0027】なお、アームシリンダ10のロッドを収縮
するためにアームの操作手段が対応する1速側に操作さ
れると、方向制御弁12が切換位置ハに切換わって、油
圧ポンプP1 からの圧油がアームシリンダ10のロッド
側チャンバに供給される。したがって、アームシリンダ
10のロッドが収縮するとともに、アームシリンダ10
のヘッド側チャンバからの戻り油がヘッド側管路15と
戻し管路17とを通じてタンクTに戻される。無論、こ
の1速側では、増速回路B側の方向制御弁21は中立位
置ロに保持され、油圧ポンプP2 側からの圧油の合流は
ない。また、アームシリンダ10のロッドの収縮動作を
増速するためにアームの操作手段が2速側に操作される
と、増速回路B側の方向制御弁21が切換位置ハに切換
わって、油圧ポンプP2 からの圧油が第2の圧油導入管
路26を介してロッド側管路16に導入される。したが
って、アームシリンダ10のロッド側チャンバには両ポ
ンプP1 ,P2 からの圧油が導入され、アームシリンダ
10のロッドの収縮動作が増速される。
【0028】以上説明したように、本実施形態のアーム
作動回路は、通常のアーム動作のための主回路Aとアー
ム増速のための増速回路Bとに分けられ、しかも、再送
機能(逆止弁50を介してロッド側からの戻り油をヘッ
ド側に送り込む機能)が主回路A側の方向制御弁12で
はなく増速回路B側の方向制御弁21のみに設けられて
いる。したがって、アームシリンダ10のロッドを伸長
するためにアームの操作手段を対応する1速側に操作し
た時点では増速機能が働かず、2速側に操作してはじめ
て増速機能が働くとともにその増速機能が促進される。
【0029】このようにアーム伸長操作の1速側で増速
機能が働かないように構成することにより、アーム操作
の1速側で行なわれる水平引き操作等の微妙な操作を良
好なフィーリング性をもって確実に行なうことができる
ようになる。すなわち、増速回路Bが微操作に影響を与
えることなく単に増速の役目のみを果たすため、全体の
操作フィーリングが向上する。また、2速側に操作した
時点では、両ポンプP1 ,P2 の圧油の合流のみなら
ず、逆止弁50を通じた戻り油の合流も達成され、十分
な増速効果を得ることができる。
【0030】なお、本実施形態では主回路A側に開閉弁
19が設けられているが、この開閉弁19は増速回路B
側に設けられていても良く、また、開閉弁19の形態は
セミオープン型のものであっても良い。無論、開閉弁1
9はなくても良い。
【0031】また、本実施形態では、増速回路B側の方
向制御弁21に絞り55が設けられているが、この絞り
55を設けることなく弁通路bの流路をブロックするよ
うにしても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパワーシ
ョベルのアーム作動回路によれば、アームを十分に増速
でき、しかも、増速が不要な微妙なアーム操作を良好に
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパワーショベルのア
ーム作動回路の構成図である。
【図2】従来のアーム作動回路の第1の例を示す構成図
である。
【図3】従来のアーム作動回路の第2の例を示す構成図
である。
【図4】従来のアーム作動回路の第3の例を示す構成図
である。
【符号の説明】
10…アームシリンダ(アクチュエータ) 12,21…方向制御弁(制御手段) 50…逆止弁 P1 ,P2 …油圧ポンプ A…主回路 B…増速回路 T…タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーショベルのアームの動作を制御す
    るためのアーム作動回路において、 アームを動作させる油圧作動のアクチュエータを第1の
    油圧ポンプとタンクとに接続する主回路と、 第2の油圧ポンプと主回路とを接続する増速回路と、 増速回路に設けられ、主回路を通じて増速回路に流れ込
    むアクチュエータからの戻り油を再びアクチュエータに
    導入する再送手段と、 主回路および増速回路を通じたアクチュエータへの圧油
    の流れを制御する制御手段と、 を具備し、 前記制御手段は、第1の油圧ポンプからの圧油のみを主
    回路を通じてアクチュエータに導入する第1の制御形態
    と、第1および第2の油圧ポンプからの圧油を増速回路
    および主管路を通じてアクチュエータに導入するととも
    に、前記再送手段によってアクチュエータからの戻り油
    を再びアクチュエータに送り込む第2の制御形態とを有
    していることを特徴とするパワーショベルのアーム作動
    回路。
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