JPH10168270A - プロピレン系重合体組成物および該組成物からなるブロー成形体 - Google Patents

プロピレン系重合体組成物および該組成物からなるブロー成形体

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JPH10168270A
JPH10168270A JP8326748A JP32674896A JPH10168270A JP H10168270 A JPH10168270 A JP H10168270A JP 8326748 A JP8326748 A JP 8326748A JP 32674896 A JP32674896 A JP 32674896A JP H10168270 A JPH10168270 A JP H10168270A
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propylene
ethylene
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decane
copolymer
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亮二 森
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】剛性および耐衝撃性に優れ、かつ透明性に優
れ、かつ表面光沢および落下強度に優れたブロー成形体
が得られるようなプロピレン系重合体組成物およびブロ
ー成形体を提供すること。 【解決手段】(A)MFRが0.1〜10g/10分であ
り、64℃デカン可溶成分の含有割合が5〜11重量
%、エチレン含量が20〜45モル%、極限粘度[η]
が1.2〜4.0dl/gであり、64℃デカン不溶成分のペ
ンタッドアイソタクティシティーが0.96〜0.99で
あるプロピレン系ブロック共重合体:70〜95重量%
と、(B)密度が0.905〜0.935g/cm3 、MFR
が0.5〜5g/10分であるエチレン・α−オレフィン共
重合体:5〜30重量%とからなるプロピレン系重合体
組成物および該組成物からなるブロー成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロピレン系重合
体組成物、ブロー成形用プロピレン系重合体組成物およ
び該組成物をブロー成形することにより得られるブロー
成形体に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】プロピレン重合体は、機械的物
性、耐熱性および耐薬品性などの諸特性が良好であるた
め、ブロー成形体などの中空成形品、フィルム、シート
などに加工され各種用途に用いられている。このような
プロピレン重合体は、用途によっては耐衝撃性などが充
分とはいえない場合がある。プロピレン重合体の耐衝撃
強度を改良する方法として、たとえばプロピレンを単独
重合した後に、プロピレンとエチレンとを共重合してブ
ロック共重合体とする方法が知られている。
【0003】またプロピレン重合体の耐衝撃強度をさら
に改良する方法として、プロピレン重合体にエラストマ
ーなどの改質材をブレンドすることも知られている。し
かし、このようなエラストマーをブレンドしたプロピレ
ン重合体は、透明性が低下したり、成形体の表面光沢が
低下することがありその用途が限定されていた。
【0004】本発明者らは、このような従来技術に鑑み
て鋭意検討した結果、特定のプロピレン系ブロック共重
合体と、密度およびメルトフローレートが特定の範囲に
あるエチレン・α−オレフィン共重合体とからなる組成
物は、剛性および耐衝撃性に優れ、透明性に優れ、かつ
表面光沢および落下強度に優れたブロー成形体が得られ
ることを見出して本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、剛性および耐衝撃性に優れ、
透明性に優れ、かつ表面光沢および落下強度に優れたブ
ロー成形体が得られるようなプロピレン系重合体組成物
およびこの組成物からなるブロー成形体を提供すること
を目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係るプロピレン系重合体組成物
は、 (A)プロピレンと、エチレンまたは炭素原子数が4〜
20のα−オレフィンとの共重合体であって、(A-1) 2
30℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレ
ートが0.1〜10g/10分の範囲にあり、(A-2) 64
℃デカン可溶成分の含有割合が5〜15重量%の範囲に
あり、(A-3) 64℃デカン可溶成分のエチレン含量が2
0〜45モル%の範囲にあり、(A-4) 64℃デカン可溶
成分の極限粘度[η]が1.2〜4.0dl/gの範囲
にあり、(A-1) 64℃デカン不溶成分のペンタッドアイ
ソタクティシティーが0.96〜0.99の範囲にある
プロピレン系ブロック共重合体:70〜95重量%と、 (B)エチレンと、炭素原子数が3〜20のα−オレフ
ィンとの共重合体であって、(B-1) 密度が0.905〜
0.935g/cm3 の範囲にあり、(B-2) 190℃、
2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが
0.5〜5g/10分の範囲にあるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体:5〜30重量%とからなることを特徴と
している。
【0007】このようなプロピレン系重合体組成物は、
230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフロー
レートが0.5〜4.0g/10分の範囲にあることが好
ましい。
【0008】本発明に係るブロー成形用プロピレン系重
合体組成物は、前記プロピレン系重合体組成物からなる
ことを特徴としている。本発明に係るブロー成形体は、
前記プロピレン系重合体組成物をブロー成形することに
より得られることを特徴としている。
【0009】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るプロピレン系
重合体組成物、ブロー成形用プロピレン系重合体組成物
および該組成物からなるブロー成形体について具体的に
説明する。
【0010】本発明に係るプロピレン系重合体組成物
は、(A)プロピレン系ブロック共重合体と、(B)エ
チレン・α−オレフィン共重合体とから構成されてい
る。まず本発明に係るプロピレン系重合体組成物を構成
する各成分について説明する。
【0011】(A)プロピレン系ブロック共重合体 プロピレン系ブロック共重合体(A)は、プロピレン
と、エチレンまたは炭素原子数が4〜20のα−オレフ
ィンとの共重合体である。炭素原子数が4〜20α−オ
レフィンとしては、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ド
デセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデ
セン、1-エイコセンおよびこれらの組み合わせなどが挙
げられる。これらのα−オレフィンは、1種単独でまた
は2種以上組合わせて用いることができる。
【0012】このようなプロピレン系ブロック共重合体
(A)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメル
トフローレートは、通常0.1〜10g/10分、好まし
くは0.1〜8g/10分、より好ましくは0.1〜5g
/10分の範囲にある。
【0013】またプロピレン系ブロック共重合体(A)
の64℃デカン可溶成分は、下記(A-2) 〜(A-4) を満た
している。この64℃デカン可溶成分は、通常ゴム成分
およびアタクティック成分である。
【0014】(A-2) 64℃デカン可溶成分の含有割合
は、通常5〜15重量%、好ましくは6〜15重量%、
より好ましくは7〜15重量%の範囲にある。 (A-3) 64℃デカン可溶成分のエチレン含量は、通常2
0〜45モル%、好ましくは25〜43モル%、より好
ましくは27〜43モル%の範囲にある。
【0015】(A-4) 64℃デカン可溶成分の135℃、
デカリン中で測定される極限粘度[η]は、通常1.2
〜4.0dl/g、好ましくは1.5〜4.0dl/
g、より好ましくは1.7〜4.0dl/gの範囲にあ
る。
【0016】さらにプロピレン系ブロック共重合体
(A)の64℃デカン不溶成分のペンタッドアイソタク
ティシティー(mmmm分率)は、通常0.96〜0.
99、好ましくは0.965〜0.99、より好ましく
は0.97〜0.99の範囲にある。
【0017】64℃デカン不溶成分の135℃デカリン
中の極限粘度[η]は、通常0.1〜6dl/g、好ま
しくは0.1〜4dl/g、より好ましくは0.5〜4
dl/gの範囲にある。
【0018】本発明ではプロピレン系重合体組成物のの
64℃デカン可溶成分量は、以下のようにして測定され
る。すなわち、500mlのデカンに試料を2g、安定
剤を0.05g加えて145℃で溶融するまで攪拌す
る。溶融したところで、溶融温度が64℃になるように
調節し、64℃で2時間ゆっくり攪拌した後、64℃に
加熱した濾過フィルターで濾過することによりデカン可
溶成分と不溶成分(析出成分)を分離する。デカン可溶
成分は、3リットルのアセトンにあけて、24時間攪拌
して析出させる。この析出成分を濾過し、減圧下、室温
で24時間乾燥した後、秤量することによりデカン可溶
成分量を測定することができる。
【0019】また、64℃デカン不溶成分の含有割合
は、以下のようにして測定される。すなわち、前記デカ
ン可溶成分量の測定の際に得られたデカン不溶成分(析
出成分)を再び500mlのデカンに加えて、145℃
にて溶融させ、この溶液を3リットルのアセトンにあけ
て、24時間攪拌して析出させる。この析出成分を濾過
し、減圧下、室温で24時間乾燥した後、秤量すること
によりデカン不溶成分量を測定することができる。
【0020】本発明では、mmmm分率、MFRおよび
密度は、以下のようにして測定される。mmmm分率
は、13C−NMRスペクトルにおけるPmmmm(プロピレ
ン単位が5単位連続してイソタクチック結合した部位に
おける第3単位目のメチル基に由来する吸収強度)およ
びPW (プロピレン単位の全メチル基に由来する吸収強
度)の吸収強度から下記式により求められる。
【0021】mmmm分率=Pmmmm/PW NMR測定は、たとえば次のようにして行われる。すな
わち、試料0.35gをヘキサクロロブタジエン2.0
mlに加熱溶解させる。この溶液をグラスフィルター
(G2)で濾過した後、重水素化ベンゼン0.5mlを
加え、内径10mmのNMRチューブに装入する。そし
て日本電子(株)製GX−500型NMR測定装置を用
い、120℃で13C−NMR測定を行う。積算回数は、
10,000回以上とする。
【0022】MFRは、ASTM D1238に準拠し
て、230℃、2.16kg荷重の条件で測定される。
密度は、JIS K7112 A法により測定される。
【0023】このような特性を有するプロピレン系ブロ
ック共重合体(A)は、種々の方法により製造すること
ができるが、たとえば、固体状チタン触媒成分と有機金
属化合物触媒成分とから形成される触媒、もしくはこれ
ら両成分および電子供与体から形成される高活性チタン
触媒、またはメタロセン化合物とアルミノキサンとから
形成される触媒、またはこれらの触媒を混合した触媒を
用いて製造することができる。また多段重合時に、各段
ごとに前記触媒から選ばれる異なった触媒を用いて製造
することができる。
【0024】(B)エチレン・α−オレフィン共重合体 (B)エチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレン
と、炭素原子数が3〜20のα−オレフィンとの共重合
体である。炭素原子数が3〜20のα−オレフィンとし
ては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ド
デセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデ
セン、1-エイコセンおよびこれらの組合わせなどが挙げ
られる。これらのなかでは、炭素原子数が3〜6のα−
オレフィンが好ましい。
【0025】このような(B)エチレン・α−オレフィ
ン共重合体では、密度は、0.905〜0.935g/
cm3 、好ましくは0.907〜935g/cm3 、よ
り好ましくは0.909〜0.933g/cm3 の範囲
にある。
【0026】また190℃、2.16kg荷重で測定さ
れるメルトフローレートは、通常0.5〜5g/10分、
好ましくは0.8〜4g/10分、より好ましくは1.0
〜3.5g/10分の範囲にある。
【0027】エチレン・α−オレフィン共重合体のメル
トフローレートは、ASTM D1238−65Tに準
拠して、190℃、2.16kg荷重下で測定される。
このような特性を有するエチレン・α−オレフィン共重
合体(B)は、種々の方法により製造することができる
が、たとえば、固体状チタン触媒成分と有機金属化合物
触媒成分とから形成される触媒、もしくはこれら両成分
および電子供与体から形成される高活性チタン触媒、ま
たはメタロセン化合物とアルミノキサンとから形成され
る触媒、またはこれらの触媒を混合した触媒を用いて製
造することができる。
【0028】本発明においては、エチレン・α−オレフ
ィン共重合体(B)の密度(dB )と、プロピレン系ブ
ロック共重合体(A)中のゴム成分(64℃、デカン可
溶分)の密度(dA )との密度差(dB −dA )が0.
04〜0.080、好ましくは0.045〜0.075
の範囲となるようにエチレン・α−オレフィン共重合体
(B)を選択することが好ましい。密度差が上記のよう
な範囲内にあると、剛性と耐衝撃性とのバランスに優れ
た組成物となる。
【0029】プロピレン系重合体組成物 本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、(A)プロ
ピレン系ブロック共重合体:70〜95重量%、好まし
くは75〜95重量%、より好ましくは75〜90重量
%と、(B)エチレン・α−オレフィン共重合体:5〜
30重量%、好ましくは5〜25重量%、より好ましく
は10〜25重量%とから形成されている。
【0030】このようなプロピレン系重合体組成物は、
230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフロー
レートが0.5〜4.0g/10分、好ましくは1.0〜
3.5g/10分の範囲にあることが好ましい。
【0031】プロピレン系重合体組成物には、本発明の
目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱安定剤、
帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング剤、
防曇剤、滑剤、顔料、染料、核剤、可塑剤、老化防止
剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤等の添加剤が必要に応じて
配合されていてもよい。
【0032】プロピレン系重合体組成物は、上記のよう
な特性を満たすようにプロピレン系ブロック共重合体
(A)およびエチレン・α−オレフィン共重合体(B)
を選択し、公知の方法によりブレンドすることにより製
造することができる。
【0033】各成分をブレンドする方法として具体的に
は、(1)プロピレン系ブロック共重合体(A)、エチ
レン・α−オレフィン共重合体(B)および所望により
他の成分を押出機、ニーダーなどを用いてブレンドする
方法、(2)プロピレン系ブロック共重合体(A)、エ
チレン・α−オレフィン共重合体(B)および所望によ
り他の成分を、適当な良溶媒(たとえばヘキサン、ヘプ
タン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの炭化水素溶媒)に溶解し、次いで溶媒を
除去する方法、(3)プロピレン系ブロック共重合体
(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)およ
び所望により他の成分を適当な良溶媒にそれぞれ別個に
溶解した溶液を調製した後混合し、次いで溶媒を除去す
る方法、(4)上記(1)〜(3)の方法を組み合わせ
て行う方法などが挙げられる。
【0034】本発明に係るプロピレン系重合体組成物
は、ブロー成形、真空・圧空成形、カレンダー成形、イ
ンフレーション成形、押出成形、発泡成形、延伸フィル
ム成形、射出成形などの種々の成形方法により成形し
て、広範な用途に利用することができる。本発明に係る
プロピレン系重合体組成物は、特にブロー成形用の材料
として好適である。
【0035】ブロー成形体 本発明に係るブロー成形体は、上記のようにして得られ
たプロピレン系重合体組成物をブロー成形することによ
り得られる。ブロー成形体は、従来公知のブロー成形装
置により製造することができる。また成形条件も、従来
公知の条件を採用することができる。たとえば押出ブロ
ー成形の場合には、樹脂温度100〜300℃でダイよ
り上記プロピレン系重合体組成物を溶融状態でチューブ
状パリソンを押出し、次いで付与すべき形状の金型中に
パリソンを保持した後、空気を吹き込み樹脂温度130
〜300℃で金型に着装し中空成形品を得る。延伸倍率
は、横方向に1.5〜5倍であることが望ましい。
【0036】射出ブロー成形の場合には、樹脂温度10
0℃〜300℃で上記プロピレン系重合体組成物を金型
に射出してパリソンを成形し、次いで付与すべき形状の
金型中にパリソンを保持した後空気を吹き込み、樹脂温
度120℃〜300℃で金型に着装し、中空成形体を得
る。延伸倍率は、縦方向に1.1〜1.8倍であること
が望ましく、横方向に1.3〜2.5倍であることが望
ましい。
【0037】このようにして得られたブロー成形体とし
ては、たとえば化粧瓶、洗剤瓶および、シャンプー、リ
ンス、ボディーソープなどの入浴用洗剤瓶ならびに、工
業用薬品缶、ドラム缶、ボトルなどが挙げられる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るプロピレン系重合体組成物
は、剛性および耐衝撃性に優れ、透明性に優れ、かつ表
面光沢および落下強度に優れたブロー成形体が得られ
る。
【0039】本発明に係るブロー成形体は、剛性および
耐衝撃性に優れ、透明性に優れ、かつ表面光沢および落
下強度に優れている。
【0040】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0041】実施例において、MFRおよび密度は、前
述の方法により測定した。曲げ弾性率、耐衝撃強度およ
びヘイズは、プロピレン系重合体組成物を230℃でプ
レス成形した試料を用い、以下のようにして測定した。
【0042】曲げ弾性率(FM) ASTM C790に準拠して、厚さ2mmの試験片を
用いて、スパン間32mm、曲げ速度5mm/分の条件
下で測定した。
【0043】耐衝撃強度(IZ) ASTM D256に準拠して、厚さ3mmの試験片
(後ノッチ)を用いて、0℃および23℃にて測定し
た。
【0044】ヘイズ(Haze) 厚さ0.5mmの試験片を用いて、日本電色工業(株)
製のデジタル濁度計NDH−20Dにて測定した。
【0045】光沢および落下強度は、混練により作製し
たプロピレン系重合体組成物のペレットを、ブロー成形
機で230℃、金型水冷にてブロー成形して得られた内
容積200mlのボトルを用いて各試験を行い、以下の
ように目視にて評価した。グロスは、前記ボトルを用い
以下のようにして測定した。
【0046】光 沢 ボトル表面の光沢を目視にて観察し次の基準で評価し
た。 ◎:非常に光沢がある ○:光沢がある △:わずかに光沢がある ×:光沢がない落下強度 ボトルに水を100ml入れ、0℃雰囲気下で、1.8
mの高さから容器を落下させてボトルが白化するか又は
割れた個数で評価した。
【0047】
【実施例1〜4】表1に示すようなプロピレン系ブロッ
ク共重合体(A)と、エチレン・α−オレフィン共重合
体(B)とを、表2に示す割合で230℃で溶融混練し
てプロピレン系重合体組成物を調製し、各種物性を測定
した。結果を表2に示す。
【0048】
【比較例1、2】表1に示すようなプロピレン系ブロッ
ク共重合体(A)と、表1に示すような(b'-1)エチレ
ン・プロピレン共重合体を表2に示す割合で用い、実施
例1〜4と同様にしてプロピレン系重合体組成物を調製
し、各種物性を測定した。結果を表2に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月22日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】曲げ弾性率(FM) ASTM 790に準拠して、厚さ2mmの試験片を
用いて、スパン間32mm)曲げ速度5mm/分の条件
下で測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:18 23:08) B29L 22:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)プロピレンと、エチレンまたは炭素
    原子数が4〜20のα−オレフィンとの共重合体であっ
    て、(A-1) 230℃、2.16kg荷重で測定されるメ
    ルトフローレートが0.1〜10g/10分の範囲にあ
    り、(A-2) 64℃デカン可溶成分の含有割合が5〜15
    重量%の範囲にあり、(A-3) 64℃デカン可溶成分のエ
    チレン含量が20〜45モル%の範囲にあり、(A-4) 6
    4℃デカン可溶成分の極限粘度[η]が1.2〜4.0
    dl/gの範囲にあり、(A-5) 64℃デカン不溶成分の
    ペンタッドアイソタクティシティーが0.96〜0.9
    9の範囲にあるプロピレン系ブロック共重合体:70〜
    95重量%と、 (B)エチレンと、炭素原子数が3〜20のα−オレフ
    ィンとの共重合体であって、(B-1) 密度が0.905〜
    0.935g/cm3 の範囲にあり、(B-2) 190℃、
    2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが
    0.5〜5g/10分の範囲にあるエチレン・α−オレフ
    ィン共重合体:5〜30重量%とからなることを特徴と
    するプロピレン系重合体組成物。
  2. 【請求項2】 230℃、2.16kg荷重で測定され
    るメルトフローレートが0.5〜4.0g/10分の範囲
    にある請求項1に記載のプロピレン系重合体組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のプロピレン系
    重合体組成物からなることを特徴とするブロー成形用プ
    ロピレン系重合体組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のプロピレン系
    重合体組成物をブロー成形することにより得られること
    を特徴とするブロー成形体。
JP32674896A 1996-12-06 1996-12-06 プロピレン系重合体組成物および該組成物からなるブロー成形体 Expired - Lifetime JP3690766B2 (ja)

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