JPH10163791A - 弾性表面波装置 - Google Patents
弾性表面波装置Info
- Publication number
- JPH10163791A JPH10163791A JP32050396A JP32050396A JPH10163791A JP H10163791 A JPH10163791 A JP H10163791A JP 32050396 A JP32050396 A JP 32050396A JP 32050396 A JP32050396 A JP 32050396A JP H10163791 A JPH10163791 A JP H10163791A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- acoustic wave
- surface acoustic
- idt
- idt electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
る2種類のIDT電極を高精度かつ安定に形成し得る優
れた弾性表面波装置を提供すること。 【解決手段】 圧電基板1上に互いに中心周波数が異な
る2種類のIDT電極を設けて成る弾性表面波装置Sで
あって、圧電基板1上に一方のIDT電極2の中心周波
数が他方のIDT電極3の中心周波数のn(ただし、n
>1)倍になるように形成するとともに、一方のIDT
電極2の機械的周期長λk1, 電気的周期長λd1、及び他
方のIDT電極3の機械的周期長λk2, 電気的周期長λ
d2が、λk1= λd1/2、及びλk2 = λd2/(2×
n)の関係を共に満足するようにする。
Description
用いられる弾性表面波フィルタ等の弾性表面波装置に係
わるもので、特に中心周波数の大きく異なるデュアルモ
ード弾性表面波フィルタに好適な電極構造に関するもの
である。
リカ,ヨーロッパで種々のシステムが用いられている
が、昨今2種類のシステムに対応する併用機の開発が活
発になってきている。すなわち、アメリカにおいてはA
MPSとPCS1900の両システムの併用機、ヨーロ
ッパにおいてはGSMとDCS1800の両システムの
併用機が有望視されている。
システムに対応する併用機に使用されるフィルタとし
て、2つのフィルタの特性を有する弾性表面波フィル
タ、所謂デュアルモードフィルタが不可欠となってきて
いる。このデュアルモード弾性表面波フィルタを構成す
る2つのフィルタは、中心周波数が800MHz〜90
0MHz帯、及び1800MHz〜1900MHz帯で
あるため、弾性表面波フィルタのIDT(インターディ
ジタルトランスデューサ)電極の周期は互いに2倍以上
異なっている上、非常に微細で精度よく形成しなければ
ならない。
プをウエハプロセスから個別に作製し、図3(a),
(b)に示すように、2個のフィルタチップ31,32
を作製し、図4に示すように、これら2つのフィルタチ
ップ31,32を1つのパッケージP内に収納し、電気
配線を含めた組み立てを行っていた。なお、図中33,
34はIDT電極であり、35,36は反射器電極であ
る。
うに中心周波数が大きく異なる2種類のIDT電極を、
それぞれ個別のウエハに作製し、ダイシング等によって
チップ化した後、1つのパッケージに組み立てる製造方
法は、その組み立てに高い精度と多大な時間を要すると
いう問題があった。
T電極を同一チップ上に形成することは容易に考えられ
るが、次に示すような問題が生じる。すなわち、例えば
互いに中心周波数が2倍程度に異なる2種類のIDT電
極を、圧電基板の同一面上に形成する場合を考えると、
従来のフィルタ電極構造では、IDT電極の機械的周期
長(図3(a)に示す長さλk:交差幅Hの範囲におい
て、電極線幅と電極線間距離との和)の2倍と電気的周
期長(図3(a)に示す長さλd:交差幅HにおいてI
DT電極の異なる電位間で繰り返される周期長)とが同
一長さであったため、中心周波数が低い方のIDT電極
の機械的周期長は、中心周波数が高い方の機械的周期長
より2倍程度の長さであった(図3(a),(b)を参
照)。
製に一般に用いられるフォトリソグラフィにおいて、機
械的周期長の大きく異なる周期状のパターンを形成する
場合に、異なる精度のフォトマスクを用意する必要があ
るだけでなく、露光時の紫外光がフォトマスクの周期構
造の周期長に応じて回折効果が異なるため、IDT電極
を高精度に且つ安定に形成できないという問題が生じる
のである。
心周波数が大きく異なる2種類のIDT電極を高精度か
つ安定に形成し得る優れた弾性表面波装置を提供するこ
とを目的とする。
明の弾性表面波装置は、圧電基板上に互いに中心周波数
が異なる2種類のIDT電極を設けて成る弾性表面波装
置であって、圧電基板上に一方のIDT電極の中心周波
数が他方のIDT電極の中心周波数のn(ただし、n>
1)倍になるように形成するとともに、一方のIDT電
極の機械的周期長λk1, 電気的周期長λd1、及び他方の
IDT電極の機械的周期長λk2, 電気的周期長λd2が、
λk1 = λd1/2、及びλk2 = λd2/(2×n)
の関係を共に満足するようにする。ただし、λk1, λk2
は、IDT電極の一つの電極線幅と電極線間距離の和で
決定される長さとし、λd1, λd2は、IDT電極の異な
る電位の電極間で繰り返される周期長とする。なお、λ
k1,λk2,λd1,λd2はそれぞれ±5 〜10%程度の許容
度を有するものとする。
置の実施の形態について図面に基づき説明する。図1に
示すように、弾性表面波装置Sは、ニオブ酸リチウム、
タンタル酸リチウム、四ほう酸リチウム等から成る圧電
基板1上に、互いに中心周波数が異なる2種類のIDT
電極である周期電極2,3を設けて成る。なお、4,5
は反射器電極である。
他方の周期電極の中心周波数のn(ただし、n>1)倍
になるように形成するとともに、一方の周期電極の機械
的周期長λk1 と電気的周期長λd1 /2とを同一長さ
に形成し、かつ他方の周期電極の機械的周期長λk2 を
電気的周期長λd2 の(2n)-1倍の長さに形成してい
る。図1においては、簡単のため、n=2の場合を示し
ており、具体的な電気配線については図示を省略してい
る。
アルミニウム合金,金等の金属薄膜を蒸着,スパッタ等
の方法を用いて形成し、しかる後に、フォトレジストを
金属薄膜の形成された圧電基板上に塗布する。そして、
図1に示すような電極パターンが形成できるフォトマス
クを用い、紫外光等により露光を行い、所定の現像液に
浸漬し、フォトレジストのパターニングを行う。次に、
パターニングされたフォトレジストをマスクとして、ウ
エットエッチング法またはドライエッチング法を用い
て、圧電基板上の金属薄膜を所定形状にパターニング
し、最終的に周期電極2,3を形成する。
2種類の異なる中心周波数を有するIDT電極を形成す
る場合に、それぞれの露光時において、紫外光のフォト
マスクによる回折効果をほぼ同等とすることができ、I
DT電極を高精度に且つ安定に形成でき、信頼性の高い
特性の優れた弾性表面波装置を提供できる。
による電極形成をリフトオフ法で行ってもよい。
い方のIDT電極6において、電気的に同電位となるべ
き隣接する電極線の先端を短絡するようにしてもよい。
これにより、電極線の電気抵抗による電位差ズレを補償
し、より特性の優れた弾性表面波装置を提供できる。
電基板として主面が36°Yカット−X方向伝搬のタン
タル酸リチウムを用い、IDT電極の材料をアルミニウ
ムとし、その膜厚を1000〜3000Åとした。
高い方(1.9±0.4GHz)のIDT電極の機械的
周期長を1〜1.3μm 、その電気的周期長を2〜2.
6μm とした。また、中心周波数が低い方(900±2
00MHz)のIDT電極の機械的周期長を1〜1.3
μm とし、その電気的周期長を4〜5.2μm とした。
フィルタを極めて迅速にかつ容易に精度良く作製するこ
とができた。しかも、従来のものに比して充分に小型化
を実現させることができた。
ィルタを例にとり説明したが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の変
更や改良などを何ら差し支えない。
周波数の異なるIDT電極を有する弾性表面波装置を、
極めて容易に、高精度且つ安定的に提供することができ
る。
DT電極構造を、本発明を適用することにより、電気的
周期長は異なるが、機械的周期長をほぼ同じにすること
ができ、2種類のIDT電極に対するフォトリソグラフ
ィ工程の最適露光条件をほぼ同じとすることができ、I
DT電極を同一圧電基板上に容易に、高精度に且つ安定
的に形成することができる。
用いることにより、簡便な工程で1つのパッケージに組
立られたデュアルモードの弾性表面波フィルタを容易に
提供することができる。
図。
ルタ素子を形成した従来の弾性表面波装置の概略平面
図。
示す模式図。
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電基板上に中心周波数が異なる2種類
のIDT電極を設けて成る弾性表面波装置であって、一
方のIDT電極の中心周波数を他方のIDT電極の中心
周波数のn(ただし、n>1)倍になるように形成し、
且つ一方のIDT電極の機械的周期長λk1, 電気的周期
長λd1、及び他方のIDT電極の機械的周期長λk2, 電
気的周期長λd2が、下記式(1),(2)を共に満足す
ることを特徴とする弾性表面波装置。 λk1 = λd1/2 ・・・ (1) λk2 = λd2/(2×n) ・・・ (2) (ただし、λk1, λk2:IDT電極の一つの電極線幅と
電極線間距離との和で決定される長さ、λd1, λd2:I
DT電極の異なる電位間で繰り返される周期長)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32050396A JPH10163791A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 弾性表面波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32050396A JPH10163791A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 弾性表面波装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10163791A true JPH10163791A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18122184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32050396A Pending JPH10163791A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 弾性表面波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10163791A (ja) |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP32050396A patent/JPH10163791A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4714770B2 (ja) | 音叉型圧電振動片及び音叉型圧電振動片の製造方法 | |
JP2000196409A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
JP2011009882A (ja) | 弾性波デバイスの製造方法 | |
US20020079987A1 (en) | Recessed reflector single phase unidirectional transducer | |
JPS5958907A (ja) | 弾性表面波装置 | |
JPH10163791A (ja) | 弾性表面波装置 | |
JP2000114923A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
KR100483299B1 (ko) | 탄성 표면파 장치 및 그 제조 방법 | |
JP2001345675A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
JP4183165B2 (ja) | 弾性表面波共振子及びこれを用いたラダー型弾性表面波フィルタ | |
KR100289780B1 (ko) | 표면탄성파필터 | |
JPH0421205A (ja) | 弾性表面波デバイスの製造方法 | |
JPH09181556A (ja) | 圧電振動子 | |
JP2005079694A (ja) | 分波器 | |
JP3191164B2 (ja) | 複合縦振動メカニカル・フィルタの製造方法 | |
JPH10242800A (ja) | 弾性表面波装置及びその製造方法 | |
JPS62130010A (ja) | 弾性表面波素子およびその製造方法 | |
JPH0351328B2 (ja) | ||
JPH11163662A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
JPH10303691A (ja) | 弾性表面波装置 | |
JPH11251860A (ja) | 弾性表面波装置 | |
JP2003046361A (ja) | 弾性表面波装置 | |
JP2001185980A (ja) | 弾性表面波装置 | |
JPH11112263A (ja) | 弾性表面波素子の製造方法、レチクル、および露光装置 | |
JP2000165183A (ja) | 表面弾性波装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060221 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060620 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |