JPH11112263A - 弾性表面波素子の製造方法、レチクル、および露光装置 - Google Patents

弾性表面波素子の製造方法、レチクル、および露光装置

Info

Publication number
JPH11112263A
JPH11112263A JP26536897A JP26536897A JPH11112263A JP H11112263 A JPH11112263 A JP H11112263A JP 26536897 A JP26536897 A JP 26536897A JP 26536897 A JP26536897 A JP 26536897A JP H11112263 A JPH11112263 A JP H11112263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reticle
surface acoustic
acoustic wave
region
resist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26536897A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Takagi
利幸 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP26536897A priority Critical patent/JPH11112263A/ja
Publication of JPH11112263A publication Critical patent/JPH11112263A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度で生産性の高い弾性表面波素子の製造
方法を提供する。 【解決手段】 1個の弾性表面波素子を構成する電極パ
ターンが複数に分割して描画してあるレチクル10の第
1の領域10aにはIDT11のマスクパターンが配設
され、第2の領域10bに反射器12aのマスクパター
ンが配設され、第3の領域10cには反射器12bのマ
スクパターンが配設されている。このレチクル10の第
1の領域10aにより、ウエハ21の素子領域24ごと
に第1の領域24aを露光し、ついで、第2の領域10
bにより第2の領域24bを露光しさらに、レチクル1
0の第3の領域10cにより第3の領域24cを露光す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性表面波フィル
タ、弾性表面波共振子などの弾性表面波素子の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば移動体通信分野では弾性表
面波フィルタ、弾性表面波共振子等の弾性表面波素子の
利用が盛んである。
【0003】これは、弾性表面波素子が、小型で表面実
装に対応可能であるため、現在利用されている様々な移
動体通信のシステムに対して柔軟に適応することができ
るためである。弾性表面波素子はこのような特徴を生か
し、例えば通信システムのRF段やIF段の周波数フィ
ルタとして用いられている。
【0004】様々なシステムの要求、特に周波数に対応
するために、弾性表面波素子では、圧電性基板上の金属
電極の線幅やピッチを可変することにより対応する。具
体的には例えば数百MHz〜GHz帯の高い周波数に対
応するためには、弾性表面波素子のフィルタの電極線幅
やピッチを狭幅化することにより対応する。
【0005】ここで、弾性表面波素子の一般的な製造方
法について説明する。弾性表面波素子は水晶、タンタル
酸リチウム、ニオブ酸リチウム、四硼酸リチウムなどを
所定カット角で切り出した圧電性基板上にAlあるいは
Al−Cu系合金などの導電性膜をスパッタ法などによ
り成膜する。次に成膜された導電性膜をパターニングし
てIDT(Inter Digital Transd
ucer)、反射器、引き回し配線などを含む電極パタ
ーンにパターニングする。このパターニングは、例えば
圧電性基板上に成膜した導電性膜上にフォトレジストを
塗布し、形成する弾性表面波素子の単位素子分の電極パ
ターンが約5倍の大きさで描画されているマスク(以下
これをレチクルと呼ぶ)を縮小露光装置で5分の1に縮
小して、フォトレジスト上に転写する。ここで単位素子
とは、ダイシング工程で分離されて1個の弾性表面波素
子として機能する電極単位のことである。そして、現像
液により露光された部分のフォトレジストを取り除く。
さらに例えばリン酸を含む混酸のエッチング液によりフ
ォトレジストのない部分の導電性膜をエッチング除去す
る。最後に残っているフォトレジストを除去することに
よりパターニングは完了する。
【0006】パターニングを終えたウエハ状態の圧電性
基板は、ダイシングにより個々のチップに切り出された
後、外囲器と呼ばれるパッケージにマウントされ、A
l、Auなどのボンディングワイヤーを用いたワイヤボ
ンディング、Auなどの導電性バンプを用いたフリップ
チップボンディング等により、弾性表面波素子とパッケ
ージとの電気的な接続を行う。最後に、パッケージに金
属のリッドを被せて気密封止することにより弾性表面波
装置が完成する。
【0007】しかしながら、従来の製造方法には以下の
ような問題点があった。すなわち、従来の弾性表面波素
子の製造方法において、露光工程で用いられるレチクル
には、単位素子分の弾性表面波素子の金属電極パターン
が描画されている。そして露光工程では縮小光学系を備
えた露光装置を用いて、この単位素子分の電極パターン
ごとにウエハ上に成膜したレジストを露光していた。
【0008】図19は従来から用いられていた弾性表面
波素子の電極パターンが形成されたレチクルの例を概略
的に示す図である。レチクル91には1対の櫛歯状電極
が対向噛み合わせ配置されたIDT101と、このID
T101が励振する弾性表面波の励振方向に配設された
反射器102a、102bとを有する弾性表面波素子の
電極パターン100を透光性ガラス基板などに描画形成
してものである。レチクル91に形成された弾性表面波
素子の電極パターン100は、例えば実際の寸法の5倍
の大きさなどに拡大して描画されている。
【0009】また図20は図19に例示したレチクルを
用いてウエハ上に形成されたレジストを露光する様子を
概略的に示す図である。ウエハ92上には導電性膜93
が成膜されており、導電性膜93上にはフォトレジスト
94が形成されている。図示しない光源から照射される
例えば紫外光などの照射光91は、ブラインド96によ
りレチクル91に描画された電極パターン100を含む
ような範囲に絞られて、レチクル91に入射する。レチ
クル91を通過した光は図示しない縮小光学系により実
際のスケールに縮小されてレジスト94に入射する。し
たがってレジスト94は、レチクル91に形成された電
極パターン100の縮小パターンに露光される。通常ウ
エハ上には多数の素子を形成しダイシング等により分離
するから、露光はウエハ上に形成される素子の数に対応
した回数だけ行われる。なお図20では、レチクル91
は図19のBBに沿った断面を示している。
【0010】このような縮小露光装置では、自動焦点機
構によりレチクル91の中心に焦点が合うように自動的
に調整される。このため、レチクル91の中心近傍の電
極パターン100は焦点深度に余裕があり、レジスト9
4上に高い解像度を有するパターンを形成することがで
きる。これに対して、レチクル91の中心から離れるに
したがい、ウエハの歪みとの関係から、ウエハに焦点深
度以上の変位を有する反りなどの変形があった場合に
は、露光される電極パターンの解像度は低くなってしま
い、ときには解像不良となることもある。この解像不能
となった部分は現像してもレジスト94が残るため、導
電性膜93のエッチングもできず、生産性を低下させる
大きな原因となっていた。
【0011】これらの問題は弾性表面波素子のパターン
ピッチが粗い場合には特に問題とはならなかったが、近
年の高周波帯域の利用に伴う弾性表面波素子の電極ピッ
チの微細化により大きな問題となっている。例えば中心
周波数が約313.2MHzの弾性表面波素子の場合、
弾性表面波素子の長手方向(一般に弾性表面波の伝搬方
向と平行な方向である)の長さは約10.7mm程度に
達するが、電極パターンの電極幅は約1.25μm程
度、電極の配設ピッチは約2.5μm程度と非常に微細
なものとなっている。このように微細な電極パターンを
有する弾性表面波素子を製造する際に、解像度の低下に
よる精度の悪化、解像不良によるパターニングの不可能
などの問題が生じている。 このように従来の弾性表面
波素子の製造方法では、露光工程での露光装置の焦点深
度以上に圧電性基板の歪みが大きい場合には、フォトレ
ジストが完全に露光されない露光不良を生じてしまう。
レジストの露光不良は、パターニング不良や、導電性膜
のパターニング異常による電極のショートを引き起こ
し、弾性表面波素子の生産性を低下させる大きな原因と
なっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決するためになされたものである。すなわち本発
明は、非常に微細な電極パターンを有する弾性表面波素
子を、高い精度で製造することができる弾性表面波素子
の製造方法を提供することを目的とする。また本発明
は、非常に微細な電極パターンを有する弾性表面波素子
を、高い生産性で製造することができる弾性表面波素子
の製造方法を提供することを目的とする。
【0013】本発明は高精度の露光を行うことができる
レチクルを提供することを目的とする。また本発明は、
1枚のウエハ上に複数の異なる弾性表面波素子を形成す
ることができるレチクルを提供することを目的とする。
【0014】本発明は高精度で露光を行うことができる
露光装置を提供することを目的とする。また露光不良を
なくし生産性を向上することができる露光装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため本発明は以下のような構成を採用している。
【0016】本発明の弾性表面波素子の製造方法は、ウ
エハ上に第1の領域と第2の領域を有するレジストを積
層する工程と、第1の領域と第2の領域とを有する弾性
表面波素子のパターンが形成されたレチクルの前記第1
の領域に光を照射して前記レジストの前記第1の領域を
露光する工程と、前記レチクルの前記第2の領域に光を
照射して前記レジストの前記第2の領域を露光する工程
とを有することを特徴とする。ここで第1の領域と第2
の領域はウエハ上に複数有するようにしてもよい。また
例えばウエハ上に複数の素子領域を配設し、個々の素子
領域内を複数に分割して露光するように第1の領域、第
2の領域を形成するようにしてもよい。前記レジストは
前記第1の領域と前記第2の領域とを複数有し、前記第
2の工程は前記第1の領域の露光をすべて終えた後に行
うようにしてもよい。すなわち、ウエハには複数の素子
領域が構成されているから、各素子領域の第1の領域を
ウエハ全体にわたって順次露光し、ついで各素子領域の
第2の領域をウエハ全体にわたって順次露光するように
してもよい。
【0017】本発明の弾性表面波素子の製造方法は、ウ
エハ上に第1の領域と第2の領域を有するレジストを積
層する工程と、弾性表面波素子を構成する第1の電極パ
ターンが形成された第1のレチクルに光を照射して前記
レジストの前記第1の領域を露光する工程と、前記弾性
表面波素子を構成する第2の電極パターンが描画された
第2のレチクルにより前記レジストの前記第2の領域を
露光する工程とを有することを特徴とする。この方法で
は1個の弾性表面波素子を露光するときに、複数のレチ
クルを交換しながら露光するものである。このような構
成を採用することにより、歪みの小さなレチクル上の領
域のみにマスクパターンを配設することができる。
【0018】本発明のレチクルは、弾性表面波素子を構
成するIDTまたは反射器から選択された第1の要素と
第2の要素のマスクパターンが配設されたレチクルにお
いて、前記第1の要素の前記マスクパターンおよび前記
第2の要素の前記マスクパターンとは、前記第1の要素
および前記第2の要素の弾性表面波の励振方向、受信方
向または反射方向が実質的に平行になるように、かつ、
前記レチクルの中央部からの距離がほぼ等しくなるよう
に配置されたことを特徴とする。すなわちこのレチクル
は、実際に構成する弾性表面波素子の電極パターンの構
成要素に対応するマスクパターンが、実際のレイアウト
とは異なって配設されているものである。1個の弾性表
面波素子を構成するIDT、反射器、引き回し電極など
の要素は1枚のレチクル上に離散的に配設するようにし
てもよいし、複数枚のレチクルの分割配置するようにし
てもよい。
【0019】本発明の露光装置は、第1の領域と第2の
領域とを有するレジストが成膜されたウエハを保持する
保持手段と、前記レジストを感光させる光源と、前記光
源と前記ウエハ保持手段との間に配設され、第1の領域
と第2の領域とを有する弾性表面波素子のマスクパター
ンが形成されたレチクルと、前記光源と前記レチクルと
の間に配設され、前記レチクルの前記第1の領域または
前記第2の領域が選択的に照射されるように前記光源光
を遮光する遮光手段と、前記レチクルの前記第1の領域
に前記光源光が照射されたとき前記レジストの前記第1
の領域が露光されるように、かつ前記レチクルの前記第
2の領域に前記光源光が照射されたとき前記レジストの
前記第2の領域が露光されるように、前記光源、前記遮
光手段、前記レチクル、または前記ウエハの位置関係を
調節する手段とを具備したことを特徴とする。
【0020】すなわち本発明は、例えば弾性表面波素子
などのように、基板上に電極パターンが離散的に配置さ
れる構成の素子等をフォトエッチングプロセスを用いて
製造する際に、電極パターンを分割して複数段階にわた
って露光することにより、レジスト上に精度の高い像を
結び、露光不良を低減したものである。例えば弾性表面
波素子は、圧電性基板上で電気信号を弾性表面波に変換
し、伝搬する弾性表面波素子を受信して電気信号に再変
換したり、また伝搬する弾性表面波を反射器で共振させ
たりして用いる素子であり、例えば励振IDTと受信I
DT、IDTと反射器とは離散的に分離して配設される
ことから、これらの要素ごとに複数段階に分離してパタ
ーニングを行うことができる。
【0021】また、圧電性基板と前記圧電性基板上に弾
性表面波を励振するための電極を有する弾性表面波素子
の製造方法において、導電性膜を積層する第1の工程
と、前記導電性膜上にフォトレジストを積層する第2の
工程と、前記フォトレジストに、前記電極に対応したマ
スクパターンを描画したレチクルを通して紫外線を露光
する第3の工程と、露光されたフォトレジストを除去し
てフォトレジストのパターンを形成する第4の工程と、
前記フォトレジストのパターンをマスクとして前記導電
成膜をエッチングする第5の工程と、前記フォトレジス
トを剥離する第6の工程とを有し、前記第3の工程は、
電極パターンがレチクル上に複数の領域に分割されて描
画されており、露光時に分割された領域を組み合わせて
1つの素子を形成するように露光するようにしてもよ
い。
【0022】また、圧電性基板と前記圧電性基板上に弾
性表面波を励振するための電極を有する弾性表面波素子
の製造方法において、導電性膜を積層する第1の工程
と、前記導電性膜上にフォトレジストを積層する第2の
工程と、前記フォトレジストに、前記電極に対応したマ
スクパターンを描画したレチクルを通して紫外線を、露
光する第3の工程と、露光された部分のフォトレジスト
を除去してフォトレジストのパターンを形成する第4の
工程と、前記フォトレジストのパターンをマスクとして
電極をエッチングする第5の工程と、前記フォトレジス
トを剥離する第6の工程とからなり、前記第3の工程
は、1つの弾性表面波素子全体を複数の領域に分割し、
各領域を各々分けてマスクパターンを描画したレチクル
用いて露光するようにしてもよい。
【0023】また、圧電性基板と前記圧電性基板上に弾
性表面波を励振するための電極を有する弾性表面波素子
の製造方法において、導電性膜を積層する第1の工程
と、前記導電性膜上にフォトレジストを積層する第2の
工程と、前記フォトレジストに、前記電極に対応したマ
スクパターンを描画したレチクルを通して紫外線を露光
する第3の工程と、露光された部分のフォトレジストを
除去してフォトレジストのパターンを形成する第4の工
程と、前記フォトレジストのパターンをマスクとして電
極をエッチングする第5の工程と、前記フォトレジスト
を剥離する第6の工程とを有し、前記レチクルは、1つ
の弾性表面波素子の電極パターンに対応したマスクパタ
ーンが複数のレチクルに分解されて描画されており、レ
チクルを交換して第2の工程から第6の工程までを複数
回繰り返すことにより、単位素子領域の電極パターンを
形成するようにしてもよい。
【0024】また、圧電性基板と前記圧電性基板上に弾
性表面波を励振するための電極を有する弾性表面波素子
の製造方法において、導電性膜を積層する第1の工程
と、前記導電性膜上にフォトレジストを積層する第2の
工程と、前記フォトレジストに、前記電極に対応したマ
スクパターンを描画したレチクルを通して紫外線を露光
する第3の工程と、露光された部分のフォトレジストを
除去してフォトレジストのパターンを形成する第4の工
程と、前記フォトレジストのパターンをマスクとして電
極をエッチングする第5の工程と、前記フォトレジスト
を剥離する第6の工程とを有し、前記第3の工程では、
電極パターンに対応したマスクパターンがレチクル上の
複数の領域に分割されて描画されており、露光時に分割
された領域を組み合わせて1つの素子を形成した四辺形
の弾性表面波素子において、マスクパターンの分割方向
は、弾性表面波素子の長手辺に垂直な方向に分割するよ
うにしてもよい。
【0025】また、圧電性基板と前記圧電性基板上に弾
性表面波を励振するための電極を有する弾性表面波素子
の製造方法において、導電性膜を積層する第1の工程
と、前記導電性膜上にフォトレジストを積層する第2の
工程と、前記フォトレジストに、前記電極に対応したマ
スクパターンを描画したレチクルを通して紫外線を露光
する第3の工程と、露光された部分のフォトレジストを
除去してフォトレジストのパターンを形成する第4の工
程と、前記フォトレジストのパターンをマスクとして電
極をエッチングする第5の工程と、前記フォトレジスト
を剥離する第6の工程とを有し、前記第3の工程は、電
極パターンに対応したマスクパターンがレチクル上の複
数の領域に分割されて描画されており、露光時に分割さ
れた領域を組み合わせて1つの素子を形成した弾性表面
波素子において、マスクパターンの分割位置は、弾性表
面波素子を構成するIDTとIDTの間で行うようにし
てもよい。
【0026】また、圧電性基板と前記圧電性基板上に弾
性表面波を励振するための櫛歯状電極と、前記櫛歯状電
極の両側に励振された弾性表面波を反射するためのグレ
ーティング状の反射器電極とを有し、前記電極の形成
は、導電性膜を積層する第1の工程と、前記導電性膜上
にフォトレジストを積層する第2の工程と、前記フォト
レジストに、前記電極に対応したマスクパターンを描画
したレチクルを通して紫外線を、露光する第3の工程
と、露光された部分のフォトレジストを除去してフォト
レジストのバターンを形成する第4の工程と、前記フォ
トレジストのパターンをマスクとして電極をエッチング
する第5の工程と、前記フォトレジストを剥離する第6
の工程とを有し、前記第3の工程は電極パターンに対応
したマスクパターンがレチクル上に複数の領域に分割さ
れて描画されており、露光時に分割された領域を組み合
わせて1つの素子を形成した弾性表面波素子において、
電極パターンの分割は、反射器電極上で行うようにして
もよい。
【0027】また、圧電性基板と、前記圧電性基板上に
弾性表面波を励振するための共振子型電極を複数配置
し、前記電極は、導電性膜を積層する第1の工程と、前
記導電性膜上にフォトレジストを積層する第2の工程
と、前記フォトレジストに、前記電極に対応したマスク
パターンを描画したレチクルを通して紫外線を、露光す
る第3の工程と、露光された部分のフォトレジストを除
去してフォトレジストのパターンを形成する第4の工程
と、前記フォトレジストのパターンをマスクとして電極
をエッチングする第5の工程と、前記フォトレジストを
剥離する第6の工程とを有し、前記第3の工程は、電極
パターンに対応したマスクパターンがレチクル上に複数
の領域に分割されて描画されており、露光時に分割され
た領域を組み合わせて1つの素子を形成した共振子型の
弾性表面波素子において、電極パターンの分割位置は共
振子電極と共振子電極の間で行うようにしてもよい。
【0028】すなわち、本発明は、露光時に弾性表面波
素子の全体を一度に露光するのではなく、分割したパタ
ーンを描画したレチクルを各々露光して、圧電性基板上
でーつの素子となるように露光することを特徴とする。
このような構成を採用することにより、圧電性基板の歪
みに伴う焦点のずれの発生を抑えることが可能となり、
焦点深度内で高精度の露光を行うことができるため、従
来のようなレジスト残りや導電性膜残りによる電極のシ
ョートをなくすことができる。また本発明によれば、非
常に微細な電極パターンを有する弾性表面波素子を、高
い精度で製造することができる。また非常に微細な電極
パターンを有する弾性表面波素子を高い生産性で製造す
ることができる。したがって弾性表面波素子を高い生産
性で製造することができる。また本発明のレチクルによ
れば、非常に微細なマスクパターンを高精度で露光する
ことができる。またレチクル上に形成された複数のマス
クパターンを組み合わせながら露光することにより、1
枚のウエハ上に複数の異なる弾性表面波素子を形成する
ことができ。また本発明の露光装置によれば非常に微細
なパターンを高精度で露光することができる。また露光
不良が低減し、生産性を向上することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明についてさらに詳細
に説明する。
【0030】(実施形態1)図1は弾性表面波素子の電
極パターンを描画した本発明のレチクルを概略的に示す
図である。このレチクル10は、ガラスなどの透光性基
板上に弾性表面波素子の電極パターンを形成したもので
あり、1枚のレチクル10には、1個の弾性表面波素子
を構成する電極パターンが複数に分割して描画してあ
る。この例ではレチクルの第1の領域10aにIDT1
1のマスクパターンが配設され、第2の領域10bに反
射器12aのマスクパターンが配設され、第3の領域1
0cには反射器12bのマスクパターンが配設されてい
る。この場合、IDT11、反射器12a、反射器12
bとは、弾性表面波素子上に実際に配設される際の相互
の位置関係とは異なる位置関係でレチクル上に形成され
ている。ただし、レチクルの回転動作を最小限度にとど
めるため、IDT11、反射器12a、反射器12bな
どの電極のマスクパターンは弾性表面波の励振、受信、
反射方向が平行になるように配設している。
【0031】このように本発明では、レチクル10の中
心部に近いほどレジスト上で良好な解像度を得ることが
できることに着目し、弾性表面波素子の構成要素である
IDT11、反射器12a、反射器12bとを、レチク
ル10の中心部からの距離ができるだけ等しくなるよう
に中心部に偏在させて形成している。またこのレチクル
10も、マスクパターンは実際の縮尺の例えば5倍のス
ケールで描画されており、露光する際には露光装置の縮
小光学系で実際の縮尺に縮小されてレジストにそのパタ
ーンを転写する。そして本発明の弾性表面波素子の製造
方法では、このようなレチクル10の第1の領域10
a、第2の領域10b、第3の領域10cを複数段階に
分離してレジストを露光することにより、精度の高い露
光を行うことができる。
【0032】図19に例示したような従来から用いられ
ていたレチクルでは、1個の弾性表面波素子として機能
する電極パターンと相似形状のマスクパターンが描画さ
れている。従来の弾性表面波素子の製造方法では、この
レチクルを用いてウエハ上の単位素子領域ごとに露光を
行っていたため、レチクルの周辺部にも電極パターンを
形成せざるを得ず、このレチクルで一括露光する場合に
は露光不良が非常に生じやすい。
【0033】(実施形態2)本発明の弾性表面波素子の
製造方法の例について図2〜図8により説明する。図
2、図7は本発明の弾性表面波素子の製造方法を説明す
るための図である。まず、例えば、水晶、タンタル酸リ
チウム、ニオブ酸リチウム、四硼酸リチウムなどの圧電
性材料からなるウエハ21を用意し(図2(a))、例
えばAlにCuを0.5wt%添加した導電性膜22を
スパッタ法などにより成膜する(図2(b))。次に成
膜された導電性膜22上に感光性を有するレジスト23
をスピンコートなどにより均一に成膜する(図2
(c))。感光性レジストはポジ型でもよいしネガ型で
もよく、必要に応じて用いるようにすればよい。
【0034】そして例えば図1に例示したような本発明
のレチクルを露光装置にセットし、紫外光を照射してレ
チクル10に形成したマスクパターンをレジスト21に
写しとる。
【0035】図3はウエハ21の平面構成を模式的に示
す図である。ウエハ21上には複数の素子領域24があ
り、この素子領域24ごとに1個の弾性表面波素子が形
成され、後工程で各素子ごとに分離される。各素子領域
24はレチクル10に形成された電極パターンの分割に
対応して第1の領域24a、第2の領域24b、第3の
領域24cから構成されている。そして、レチクル10
の第1の領域10aによりウエハ21の第1の領域24
a上に成膜されたレジスト23を露光し、ついでレチク
ル10の第2の領域10bによりウエハ21の第1の領
域24b上に成膜されたレジスト23を露光し、さらに
レチクル10の第3の領域10cによりウエハ21の第
3の領域24c上に成膜されたレジスト23を露光す
る。すなわち露光は、3分割したパターンを各々露光し
て、素子領域24上に成膜したレジスト上で1つの弾性
表面波素子となるように、例えば圧電性基板を載置した
露光装置のXYステージを移動させて行うようにしても
よい。
【0036】図4、図5、図6は本発明のレチクルをセ
ットした露光装置によりレジストを露光する様子を模式
的に示す図である。ここでレチクル10は図1のAA線
のそった断面を示している。まず、レチクル10の第1
の領域10aにより、ウエハ21の素子領域24ごとに
第1の領域24a上のレジスト23を露光する(図
4)。レチクル10の第1の領域10aを露光している
ときには、レチクル10の他の領域が露光されないよう
に、第2の領域10b、第3の領域10cはブラインド
25で光源光が通過しないよう遮蔽する。またレチクル
10上に配設した複数の領域の境界領域は分離しておく
ことが好ましい。これは、複数の領域が連続して形成さ
れていると、ブラインドによる遮蔽では完全に分離する
ことが困難になるからである。ついで、レチクル10の
第2の領域10bにより、ウエハ21の素子領域24ご
とに第2の領域24b上のレジスト23を露光する(図
5)。レチクル10の第2の領域10bを露光している
ときには、レチクル10の他の領域が露光されないよう
に、第1の領域10a、第3の領域10cはブラインド
25で光源光が通過しないよう遮蔽する。さらに、レチ
クル10の第3の領域10cにより、ウエハ21の素子
領域24ごとに第3の領域24c上のレジスト23を露
光する(図6)。レチクル10の第3の領域10cを露
光しているときには、レチクル10の他の領域が露光さ
れないように、第1の領域10a、第2の領域10bは
ブラインド25で光源光が通過しないよう遮蔽する。こ
のようにウエハ21上のすべての素子領域24にわたっ
てレチクル10に形成された電極パターンを写し取る。
【0037】図7は本発明の弾性表面波素子の製造方法
を説明するための図である。図7(d)は露光が終了し
た状態を示している。この後、現像液により露光された
部分のレジスト23を取り除いて、マスクパターンのと
おりに導電性膜22を露出させ(図7(e))、さらに
例えばリン酸を含む混酸のエッチング液によりレジスト
23の除去された部分の導電成膜22を除去する(図7
(f))。最後に電極パターン上に残っているレジスト
を除去することによりパターニングは完了する(図7
(g))。
【0038】図8はパターニングが完了した本発明の弾
性表面波素子を概略的に示す図である。図中31はレチ
クルの第1の領域10aのマスクパターンを用いたフォ
トエッチングプロセスにより形成したIDTであり、3
2aはレチクルの第2の領域10bのマスクパターンを
用いたフォトエッチングプロセスにより形成した反射器
であり、32bはレチクルの第3の領域10cのマスク
パターンを用いたフォトエッチングプロセスにより形成
した反射器である。また31a、31bは入出力端子で
ある。このように本発明の弾性表面波素子の製造方法で
は、高い解像度が得られるレチクル、ウエハの中心部に
できるだけ近い位置に弾性表面波素子の構成要素のマス
クパターンを配設し、これらのマスクパターンにより多
段階に露光を行うことにより、露光不良を極めて少なく
し、高精度の弾性表面波素子を高い生産性で製造するこ
とができる。 (実施形態3)実施形態1、実施形態2では、図1に例
示したように1枚のレチクル10上に複数のマスクパタ
ーンを描画した例を示したが、弾性表面波素子の構成要
素のマスクパターンを複数のレチクル上に形成するよう
にしてもよい。
【0039】図9、図10、図11は例えば図8に例示
したような1個の弾性表面波素子を構成する構成要素の
マスクパターンをそれぞれ別々のレチクルに形成した例
を概略的に示す図である。図9は第1のレチクル31を
概略的に示す図であり、図10は第2のレチクル32を
概略的に示す図であり、図3は第3のレチクルを概略的
に示す図である。第1のレチクル31にはIDT31に
対応するマスクパターン11が形成されており、第2の
レチクル32には反射器32aに対応するマスクパター
ン12aが形成されており、第3のレチクル33には反
射器32bに対応するマスクパターン12bが形成され
ている。マスクパターンは、各レチクルの中央部近傍に
描画されており、露光装置で露光するときにレジスト上
に解像度の高い像を結ぶことができるようになってい
る。
【0040】この場合、露光装置内で第1のレチクル3
1によりまずウエハ11の素子領域24の第1の領域2
4aを露光し、ついで、ウエハは露光装置内に保持した
ままレチクルを交換して第2のレチクル32によりウエ
ハ11の素子領域24の第2の領域24bを露光し、さ
らにレチクルを入れ替えて第3のレチクル33によりウ
エハ11の素子領域24の第3の領域24cを露光す
る。すなわち、1個の素子領域24は3枚のレチクルに
より3回にわたって露光されることになる。ここでは1
個の素子領域を3分割して露光する例を示したが、2分
割でも4分割以上でも本発明は全く同様に適用すること
ができる。
【0041】上述では、分割されたマスクパターンを、
段階的に露光したあとに、現像、エッチング、レジスト
剥離は一括して行う例を説明したが、1つのマスクパタ
ーンを露光するごとに、現像、エッチング、レジスト剥
離を行うようにしてもよい。例えば素子領域24のうち
第1の領域24aの露光、現像、エッチング、レジスト
剥離を行い、ついで第2の領域24bの露光、現像、エ
ッチング、レジスト剥離を行うようにしてもよい。この
とき、最初に露光した領域のパターニングと同時に、次
の領域を露光するときの位置合わせを行うためのアライ
メントマークを電極パターンの一部として形成しておく
ようにしてもよい。2回目以降の露光は、最初に形成し
たこのアライメントマークを目印にして行うことによ
り、複数回の露光による電極パターンのずれを極小とす
ることができる。位置合わせの方法については例えば縮
小露光装置の自動位置合わせ機構を用いるようにすれば
高精度での位置合わせを行うことができる。
【0042】(実施形態4)次に弾性表面波素子のマス
クパターンの分割について説明する。
【0043】図12は弾性表面波素子の例を概略的に示
す図である。
【0044】この弾性表面波素子30は、例えばX方向
(長手方向)約10.7mm、Y方向約1.51mmの
矩形をしている。IDT31、反射器32a、32bの
電極ピッチを約2.5μmとする。また、電極ピッチ
2.5μmの時の縮小露光装置の焦点深度を1μmとす
る。
【0045】図13と図14は、図12に例示した弾性
表面波素子の厚さ方向の歪みを模式的に示す図である。
図13では図12のX3−X4線に沿って切った時の弾
性表面波素子30の断面を、図14では図12のY1−
Y2線に沿って切つた時の弾性表面波素子30の断面を
それぞれ示している。また、図13と図14において、
Z軸は弾性表面波素子の厚さ方向の変位、つまり歪みの
変位を表す。また、点線は焦点深度の値である1μmの
値を示している。
【0046】弾性表面波素子30の長手方向(弾性表面
波の励振方向)の長さは約10.7mm程度と長いた
め、斜線を付した弾性表面波素子の端部領域30x、3
0yがの中心部に対する変位が、露光装置の焦点深度で
ある1μmを越えている。前述のようにこのような領域
では露光不良を生じ、レジスト残りが発生してしまう。
一方、図14に示した弾性表面波素子の短辺方向では、
その長さが短いのため弾性表面波素子中心部からの変位
が1μmの焦点深度値を越える領域はない。したがって
くこの方向の歪みでは露光不良の問題は発生しない。つ
まり変位が大きくなる弾性表面波素子の長手方向と垂直
な方向にマスクパターンを分割した方が、本発明の効果
をより効果的に得ることができることがわかる。
【0047】図15、図16は弾性表面波素子の長手方
向と垂直な方向に3分割した場合の変位を説明するため
の図である。図15の弾性表面波素子30を、第1の領
域24a、第2の領域24b、第3の領域24cに分割
して露光すれば、図16のように各領域とも焦点深度で
ある1μmを越える変位を有する領域がなくなり、レジ
スト残りなどの不良は発生しない。なお、ここでは弾性
表面波素子の外形形状が矩形の場合についてべたが、形
状はどのようなものでもよい。いずれの場合でも、歪み
の変位が累積する長手方向について分割するほうが効果
が高い。
【0048】(実施形態5)つぎに弾性表面波素子の電
極パターンとマスクパターンの分割位置の関係について
説明する。まず、図12のようなIDT31と、このI
DT31の弾性表面波素子の励振方向に沿って両隣に配
設したグレーティング形状の反射電極12a、12bと
を備えた共振子型の弾性表面波素子30を取り上げて考
察する。この共振子型弾性表面波素子30の場合、これ
まで各実施形態で説明してきたように、反射電極12
a、12bにて分割するほうが好ましい。これは次のよ
うな理由による。すなわちIDT31は1対の櫛歯型電
極が対向噛合配置されたものであるから、動作時には隣
接する電極指31fでは電位が異なることになる。ID
T31にて分割すると、例えば複数回にわたる露光の際
のアライメント誤差などにより電極指31fの位置がず
れた場合、隣接する電極指31f間でショートする可能
性があるためである。これに対し反射電極12a、乃至
反射電極12bで分割した場合には、アライメントが多
少ずれたとしても反射電極12a、12bは全て同電位
であるためにショートせず、アライメンと誤差に対する
マージンが大きいためである。
【0049】図17はトランスバーサル型の弾性表面波
素子(弾性表面波フィルタ)を概略的に示す図である。
この弾性表面波素子33は、入力側IDT34と出力側
IDT35とが各一つ存在する構造であり、入力側ID
T34で電気信号を弾性表面波に変換し、出力側IDT
35では入力側IDTが励振した弾性表面波を受信して
電気信号に変換する。このとき入力IDT34や出力側
IDT35内でマスクパターンを分割した場合、露光時
のマスクパターンのアライメン卜誤差により、電極ピッ
チがずれる場合が考えられ、上述した共振子型弾性表面
波素子と同様の問題を生じやすい。 したがってこのよ
うな構造の場合、図17のように、マスクパターンの分
割位置は入力側IDTと出力側IDTとの間の弾性表面
波の伝搬路上で行うようにすればよい。このように分割
することにより電極ピッチのずれ、電極のショートを防
ぐことができる。
【0050】図18はラダー型の弾性表面波素子を概略
的に示す図である。このラダー型の弾性表面波素子36
は、複数の弾性表面波共振子37直列椀と並列椀とに組
み合わせた構造を有している。この場合、弾性表面波共
振子内の電極で分割した場合、前記したように組み合わ
せ時のアライメント誤差により電極指のピッチが変わっ
たり、電極指間のショートを引き起こすことがある。し
たがって、ラダー型の弾性表面波素子構造においては、
弾性表面波共振子と弾性表面波共振子を繋ぐ引き回し電
極(櫛歯状電極の電極指と接続されたバスバーを含む)
38で分割することが好適である。引き回し電極38で
は、アライメント誤差が生じても、弾性表面波素子とし
ての特性への影響がないから、マスクパターンを分割す
るの箇所として好適であることがわかる。このように本
発明の製造方法にしたがって製造した弾性表面波素子、
本発明のレチクルを用いて製造した弾性表面波素子、本
発明の露光装置を用いて製造した弾性表面波素子は、反
射器、引き回し電極等の電極パターンにアライメント誤
差に起因する不整合が見られる(不整合の変位がゼロの
場合も含む)が弾性表面波素子の特性には影響しないよ
うにすることができる。
【0051】上述した各実施形態では、単位素子領域内
を分割して露光した例を説明したが、これは本発明の実
施形態を簡便に説明するために記したもので、分割され
たマスクパターンに例えば隣接する素子領域など、複数
の弾性表面波素子を構成するマスクパターンが含まれて
いても、本発明は同様に適用することができる。
【0052】なお上述の説明では弾性表面波素子の製造
工程を取り上げて説明したが、本発明はこれに限ること
なく、例えば半導体素子、液晶表示素子、回路基板など
電極パターンが基板上に離散的に分布した構造をレチク
ルを用いる露光する製造プロセスであれば好適に適用す
ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非常に微細な電極パターンを有する弾性表面波素子を、
高い精度で製造することができる。また非常に微細な電
極パターンを有する弾性表面波素子を高い生産性で製造
することができる。したがって弾性表面波素子を高い生
産性で製造することができる。また本発明のレチクルに
よれば、非常に微細なマスクパターンを高精度で露光す
ることができる。またレチクル上に形成された複数のマ
スクパターンを組み合わせながら露光することにより、
1枚のウエハ上に複数の異なる弾性表面波素子を形成す
ることができ。また本発明の露光装置によれば非常に微
細なパターンを高精度で露光することができる。また露
光不良が低減し、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレチクルを概略的に示す図。
【図2】本発明の弾性表面波素子の製造方法を説明する
ための図。
【図3】複数分割された素子領域を複数有するウエハの
平面構成を模式的に示す図。
【図4】本発明のレチクルをセットした露光装置により
レジストを露光する様子を模式的に示す図。
【図5】本発明のレチクルをセットした露光装置により
レジストを露光する様子を模式的に示す図。
【図6】本発明のレチクルをセットした露光装置により
レジストを露光する様子を模式的に示す図。
【図7】本発明の弾性表面波素子の製造方法を説明する
ための図。
【図8】パターニングが完了した本発明の弾性表面波素
子を概略的に示す図。
【図9】1個の弾性表面波素子を構成する構成要素のマ
スクパターンをそれぞれ別々のレチクルに形成した例を
概略的に示す図。
【図10】1個の弾性表面波素子を構成する構成要素の
マスクパターンをそれぞれ別々のレチクルに形成した例
を概略的に示す図。
【図11】1個の弾性表面波素子を構成する構成要素の
マスクパターンをそれぞれ別々のレチクルに形成した例
を概略的に示す図。
【図12】弾性表面波素子の例を概略的に示す図
【図13】図12に例示した弾性表面波素子の厚さ方向
の歪みを模式的に示す図。
【図14】図12に例示した弾性表面波素子の厚さ方向
の歪みを模式的に示す図。
【図15】弾性表面波素子の長手方向と垂直な方向に3
分割した場合の変位を説明するための図。
【図16】弾性表面波素子の長手方向と垂直な方向に3
分割した場合の変位を説明するための図。
【図17】トランスバーサル型の弾性表面波素子(弾性
表面波フィルタ)を概略的に示す図。
【図18】ラダー型の弾性表面波素子を概略的に示す
図。
【図19】従来の弾性表面波素子のレチクルを概略的に
示す図。
【図20】図19に例示したレチクルを用いてウエハ上
に形成されたレジストを露光する様子を概略的に示す
図。
【符号の説明】
10…………レチクル 10a………第1の領域 10b………第2の領域 10c………第3の領域 11…………IDTのマスクパターン 12a………反射器のマスクパターン 12b………反射器のマスクパターン 21…………ウエハ 22…………導電性膜 23…………レジスト 24…………素子領域 24a………第1の領域 24b………第2の領域 24c………第3の領域 25…………ブラインド(遮光手段) 30…………弾性表面波素子 30x………長手方向の端部領域 30y………長手方向の端部領域 31…………IDT 32a………反射器 32b………反射器 33…………トランスバーサル型弾性表面波素子(フィ
ルタ) 34…………入力側IDT 35…………出力側IDT35 36…………ラダー型の弾性表面波素子 37…………弾性表面波共振子 38…………引き回し電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ上に第1の領域と第2の領域を有
    するレジストを積層する工程と、 第1の領域と第2の領域とを有する弾性表面波素子のパ
    ターンが形成されたレチクルの前記第1の領域に光を照
    射して前記レジストの前記第1の領域を露光する工程
    と、 前記レチクルの前記第2の領域に光を照射して前記レジ
    ストの前記第2の領域を露光する工程とを有することを
    特徴とする弾性表面波素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記レジストは前記第1の領域と前記第
    2の領域とを複数有し、前記第2の工程は前記第1の領
    域の露光をすべて終えた後に行うことを特徴とする請求
    項1に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 ウエハ上に第1の領域と第2の領域を有
    するレジストを積層する工程と、 弾性表面波素子を構成する第1の電極パターンが形成さ
    れた第1のレチクルに光を照射して前記レジストの前記
    第1の領域を露光する工程と、 前記弾性表面波素子を構成する第2の電極パターンが描
    画された第2のレチクルにより前記レジストの前記第2
    の領域を露光する工程とを有することを特徴とする弾性
    表面波素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 弾性表面波素子を構成するIDTまたは
    反射器から選択された第1の要素と第2の要素のマスク
    パターンが配設されたレチクルにおいて、 前記第1の要素の前記マスクパターンおよび前記第2の
    要素の前記マスクパターンとは、前記第1の要素および
    前記第2の要素の弾性表面波の励振方向、受信方向また
    は反射方向が実質的に平行になるように、かつ、前記レ
    チクルの中央部からの距離がほぼ等しくなるように配置
    されたことを特徴とするレチクル。
  5. 【請求項5】 第1の領域と第2の領域とを有するレジ
    ストが成膜されたウエハを保持する保持手段と、 前記レジストを感光させる光源と、 前記光源と前記ウエハ保持手段との間に配設され、第1
    の領域と第2の領域とを有する弾性表面波素子のマスク
    パターンが形成されたレチクルと、 前記光源と前記レチクルとの間に配設され、前記レチク
    ルの前記第1の領域または前記第2の領域が選択的に照
    射されるように前記光源光を遮光する遮光手段と、 前記レチクルの前記第1の領域に前記光源光が照射され
    たとき前記レジストの前記第1の領域が露光されるよう
    に、かつ前記レチクルの前記第2の領域に前記光源光が
    照射されたとき前記レジストの前記第2の領域が露光さ
    れるように、前記光源、前記遮光手段、前記レチクル、
    または前記ウエハの位置関係を調節する手段とを具備し
    たことを特徴とする露光装置。
JP26536897A 1997-09-30 1997-09-30 弾性表面波素子の製造方法、レチクル、および露光装置 Withdrawn JPH11112263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26536897A JPH11112263A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 弾性表面波素子の製造方法、レチクル、および露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26536897A JPH11112263A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 弾性表面波素子の製造方法、レチクル、および露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11112263A true JPH11112263A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17416216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26536897A Withdrawn JPH11112263A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 弾性表面波素子の製造方法、レチクル、および露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11112263A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030025204A (ko) * 2001-09-19 2003-03-28 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성 표면파 소자의 전극 패턴 형성 방법
JP2010098506A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Toppan Printing Co Ltd 球状弾性表面波素子の製造方法および露光マスク
CN111769816A (zh) * 2020-07-06 2020-10-13 中国科学院微电子研究所 声表面波滤波器及其制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030025204A (ko) * 2001-09-19 2003-03-28 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성 표면파 소자의 전극 패턴 형성 방법
JP2010098506A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Toppan Printing Co Ltd 球状弾性表面波素子の製造方法および露光マスク
CN111769816A (zh) * 2020-07-06 2020-10-13 中国科学院微电子研究所 声表面波滤波器及其制备方法
CN111769816B (zh) * 2020-07-06 2023-04-28 中国科学院微电子研究所 声表面波滤波器及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2892765B2 (ja) パターン構造を有する素子の製造方法
US8669832B2 (en) Acoustic wave device and acoustic wave filter
US7716807B2 (en) Process of making a tuning fork type crystal component
US6760960B2 (en) Method of forming electrode pattern of surface acoustic wave device
US8174165B2 (en) Surface acoustic wave device and manufacturing method of the same surface acoustic wave device
US6480076B2 (en) Recessed reflector single phase unidirectional transducer
JPH11112263A (ja) 弾性表面波素子の製造方法、レチクル、および露光装置
US5972568A (en) Method of making surface wave devices
CN112994648A (zh) 弹性表面波器件及其制造方法
JP2007049482A (ja) 弾性境界波素子
JP2006339729A (ja) 圧電振動片の製造方法、並びに圧電振動片、並びに圧電デバイス、及び電子機器
JPH09107259A (ja) 弾性表面波素子製造用フォトマスク及び電極パターン
CN116073780B (zh) 弹性波装置的制作方法、谐振器以及滤波器
JP4182167B2 (ja) レジストパターンの形成方法、電極パターンの形成方法及び弾性表面波装置
WO1998049773A1 (en) High frequency surface acoustic wave devices for radio frequency applications and the method of fabricating the same
KR100289780B1 (ko) 표면탄성파필터
JP3140759B2 (ja) 弾性表面波素子の製造方法
Veith The fabrication technology of Rayleigh wave devices
JP2000201041A (ja) 弾性表面波素子の製造方法
JPH10303691A (ja) 弾性表面波装置
JP2002353762A (ja) 弾性表面波素子の製造方法
JPH0595245A (ja) 弾性表面波装置及びその製造方法
JP2980427B2 (ja) 弾性表面波装置の製造方法
JP2005012632A (ja) 弾性表面波デバイス及びその製造法
JP2004354603A (ja) レジストの露光方法および弾性表面波装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207