JPH10163469A - ダイオードおよびその駆動方法 - Google Patents
ダイオードおよびその駆動方法Info
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Abstract
現できる電力用ダイオードを提供すること。 【解決手段】N- 型ベース層1の表面にP型エミッタ層
2、裏面にN+ 型エミッタ層を形成し、さらにP型エミ
ッタ層2の表面にN- 型ベース層1に達する深さのトレ
ンチ溝を形成し、このトレンチ溝内にゲート絶縁膜3を
介してゲート電極4を埋め込み形成する。
Description
電力用ダイオードおよびその駆動方法に関する。
ダイオードが良く知られている。図11に、従来の電力
用ダイオードの素子構造およびオン状態のときのキャリ
アプロファイルを示す。
しており、このN- 型ベース層91の表面には、高不純
物濃度のP+ 型エミッタ層92が形成されている。一
方、N- 型ベース層91の裏面には、高不純物濃度のN
+ 型エミッタ層93が形成されている。そして、P+ 型
エミッタ層92、N+ 型エミッタ層93には、それぞ
れ、アノード電極94、カソード電極95が設けられて
いる。
抵抗、速いスイッチングスピード(短い逆回復時間)、
ソフトリカバリなどの素子特性が求められている。従来
から良く知られているように、低いオン抵抗を実現する
には、P+ 型エミッタ層92およびN+ 型エミッタ層9
3のキャリアの注入効率をできるだけ高くして、N- 型
ベース層91内の導電変調をできるだけ深く起こした方
が良い。
るためには、P+ 型エミッタ層92およびN+ 型エミッ
タ層93のキャリアの注入効率をできるだけ低くして、
逆回復時直前のN- 型ベース層91内の蓄積キャリアの
量をできるだけ少なくした方が良い。
められるソフトリカバリを実現するには、逆回復時に空
乏層が広がり始めるP+ 型エミッタ層92の注入効率を
できるだけ低く、かつN+ 型エミッタ層93の注入効率
をできるだけ高くする方が良い(M.Kitagawa
et al.,Proceeding of ISP
SD92,pp60−65,1992)。
抗、速いスイッチングスピードおよびソフトリカバリを
実現するのに適したエミッタ層92,93のエミッタ注
入効率、言い換えれば、素子オン状態の素子内のキャリ
アプロファイルはそれぞれ異なっている。
は、いったん拡散工程で形成されたエミッタ層92,9
3のエミッタ注入効率を変えることができず、上記素子
特性間のトレードオフを改善することは困難であるとい
う問題があった。
ので、その目的とするところは、素子特性間のトレード
オフを改善することができるダイオードおよびその駆動
方法を提供することにある。
オード(請求項1)は、第1主面および第2主面を有す
る高抵抗の第1導電型のベース層と、このベース層の前
記第1主面の表面に形成された第2導電型のエミッタ層
と、前記ベース層の第2主面の表面に形成された第1導
電型のエミッタ層と、これら2つのエミッタ層の少なく
とも一方に形成された、前記ベース層に達する深さの複
数の溝内の各々に、ゲート絶縁膜を介して埋め込み形成
されたゲート電極とを備えていることを特徴とする。
項2)は、上記ダイオード(請求項1)において、前記
ゲート電極には、前記溝が形成されたエミッタ層の多数
キャリアと同極性のキャリアが、前記溝の周囲に誘起さ
れる所定の電圧が印加されることを特徴とする。
項3)は、上記ダイオード(請求項1)において、前記
ゲート電極に前記所定の電圧を印加した場合の、前記溝
が形成されたエミッタ層の注入効率が、前記ゲート電極
に前記所定の電圧を印加しない場合のそれよりも実効的
に高くなるように、前記溝が形成されたエミッタ層の本
来の注入効率が低く設定されていることを特徴とする。
項4)は、上記ダイオード(請求項3)において、前記
エミッタ層の不純物濃度を低くすることにより、前記エ
ミッタ層の本来の注入効率が低く設定されていることを
特徴とする。
項5)は、上記ダイオード(請求項4)において、前記
エミッタ層の表面に、該エミッタ層と逆導電型の拡散層
を形成することにより、前記エミッタ層の本来の注入効
率が低く設定されていることを特徴とする。
項6)は、上記ダイオード(請求項1〜請求項5)にお
いて、前記溝を介して隣り合う2つの前記エミッタ層の
間隔(単位セルサイズ)を2C、隣り合う2つの前記溝
の間の領域の幅を2W、前記エミッタ層と前記第1導電
型ベース層との界面から前記溝の底までの距離をDとし
たときに、W/(D・C)の値が1.0×103 cm-1
より小さく設定されていることを特徴とする。
項7)は、上記ダイオード(請求項1〜請求項6)であ
って、逆回復時に空乏層が広がり始める側のエミッタ層
に前記ゲート電極が形成されたダイオードを導通状態に
する場合には、前記ゲート電極に所定の電圧を印加し、
前記ダイオードに順方向電圧を印加して、前記ダイオー
ドを非導通状態にする場合には、前記所定の電圧の印加
を停止し、前記ダイオードに逆方向電圧を印加すること
を特徴とする。
求項2,3)のそれと同様のものである。また、本発明
に係る他のダイオードの駆動方法(請求項8)は、上記
ダイオードの駆動方法(請求項7)において、前記ダイ
オードが他の素子に接続され、この接続された素子と連
動して、前記ダイオードのゲート電極に印加される電圧
が制御されることを特徴とする。
る埋め込み絶縁ゲートを形成しているので、ゲート電極
に電圧を印加することにより、エミッタ層の注入効率を
制御することが可能となる。
時間)およびソフトリカバリは、エミッタ層の注入効率
を変えることで制御できる。従来のエミッタ層の注入効
率は固定されていたので、上記素子特性間には強いトレ
ードオフが存在する。
極に印加する電圧により、エミッタ層の注入効率を制御
できるので、上記素子特性間のトレードオフを改善でき
るようになる。
注入効率を高くすれば、低いオン抵抗を実現でき、ま
た、非導通状態にする際に、逆回復時に空乏層が広がり
始める側のエミッタ層の注入効率を低くすれば、ソフト
リカバリで小さな逆回復電流を実現できるので、ダイオ
ードに接続された素子の破壊を防止し、装置全体の性能
・効率を改善することができるようになる(請求項
8)。
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。 (第1の実施形態)図1、図2は、本発明の第1の実施
形態に係る電力用ダイオードの素子構造およびキャリア
プロファイルを示す図である。図1はゲート電圧VG =
−15Vの場合の図、図2はゲート電圧VG =0Vの場
合の図である。
ており、このN- 型ベース層1の表面には、P型エミッ
タ層2が形成されている。ここで、P型エミッタ層2
は、その本来の注入効率が低くなるように形成されてい
る。本実施形態では、P型エミッタ層2のP型不純物濃
度を低くするなどの方法で、本来の注入効率を低くして
いる。
には、複数の埋め込み絶縁ゲート電極が形成されてい
る。すなわち、P型エミッタ層2内には、その表面から
N- 型ベース層1に達する深さのトレンチ溝が複数形成
され、これらトレンチ溝内には、それぞれ、ゲート絶縁
膜3を介してゲート電極4が埋め込み形成されている。
トレンチ溝で挟まれた領域のP型エミッタ層2には、そ
れぞれ、アノード電極5が設けられている。
的な注入効率を高くすること)を十分に発揮させるため
には、トレンチ溝を介して隣り合う2つのP型エミッタ
層2の間隔(単位セルサイズ)を2C、隣り合う2つの
トレンチ溝の間の領域の幅を2W、N- 型ベース層1と
P型エミッタ層2との界面からトレンチ溝の底までの距
離をDとしたときに、W/(D・C)の値が1.0×1
03 cm-1より小さくなるように、間隔2C、幅2W,
距離Dを設定することが好ましい。
ベース層1の表面には、高不純物濃度のN+ 型エミッタ
層6が形成され、このN+ 型エミッタ層6には、カソー
ド電極7が設けられている。
度が高いので、P型エミッタ層2とは異なり、その本来
の注入効率は高い。このように構成された電力用ダイオ
ードにおいて、アノード電極5とカソード電極7との間
に順方向電圧を印加するとともに、ゲート電極4に−1
5V(負電圧)を印加すると、トレンチ溝(埋め込み絶
縁ゲート)の周囲にプラスキャリア(正孔)hが誘起さ
れ、この誘起された正孔hは、トレンチ溝の存在によっ
てP型エミッタ層2側に蓄積される。
効率が低くても、上記の如きにゲート電極4に負電圧を
印加することにより、P型エミッタ層2の実効的な注入
効率γh =Jh /J(J:全電流,J=Jh +Je ,
J:電子電流,Jh :正孔電流)が高くなるので、導通
状態(オン状態)でのP型エミッタ層2側のキャリア
(電子、正孔)濃度は、図1のキャリアプロファイルに
示すようfに、N+ 型エミッタ層6のそれと同程度に高
くなる。
効率の増加は、W/(D・C)の値を1.0×103 c
m-1より小さく設定することにより、効果的に高めるこ
とができる(M.Kitagawa et al.,Technical Digest of i
edm'93 USP 5329142) 。
m-1となるように、素子寸法を設定することにより、ト
レンチ溝による誘起された正孔hの蓄積効果が大幅に高
くなるからである。
型エミッタ層2の実効的な注入効率は、N+ 型エミッタ
層6のそれと同様に高くなり、つまり、P型エミッタ層
2およびN+ 型エミッタ層6の注入効率を同時に高くで
きるので、オン抵抗を非常に低くできるようになる。
加すると、トレンチ溝の周囲に正孔hが誘起されなくな
るので、P型エミッタ層2側のキャリア濃度は、P型エ
ミッタ層2の本来の注入効率が低いことから、図2のキ
ャリアプロファイルに示すように低くなる。
ミッタ層2側のキャリア濃度が低く、N+ 型エミッタ層
6のキャリア濃度が高い導通状態から、アノード電極5
とカソード電極7との間に逆方向電圧を印加して、非導
通状態(オン状態)に切り替えると、逆回復時のリカバ
リ特性は、図11に示した従来の電力用ダイオードに比
べて、よりソフトリカバリとなり、逆回復時のリカバリ
特性は改善される。また、P型エミッタ層2のキャリア
濃度が低くいことから、スイッチングスピード(逆回復
時間)も改善される。
れは、図1のアノード電極5間の1つのトレンチゲート
を2つの(複数の)トレンチゲートにした例である。 (第2の実施形態)図3、図4は、本発明の第2の実施
形態に係る電力用ダイオードの素子構造およびキャリア
プロファイルを示す図である。図3はゲート電圧VG =
−15Vの場合の図、図4はゲート電圧VG =0Vの場
合の図である。
応する部分には、図1、図2と同一符号を付してあり、
詳細な説明は省略する。本実施形態が第1の実施形態と
異なる点は、P型エミッタ層2の表面にトレンチ溝の周
囲に沿ってN型拡散層8を形成したことにある。このN
型拡散層8により、P型エミッタ層2の実効的な厚さが
薄くなる。
ミッタ層2の本来の注入効率がさらに低くなるので、逆
回復時のリカバリ特性をさらに改善できるようになる。
なお、N型拡散層8は、一見、ソース・ドレイン拡散層
に見えるが、その役割はない。言い換えれば、N型拡散
層8がソース・ドレイン拡散層として機能しないよう
に、ゲート電圧等のパラメータを設定する。 (第3の実施形態)図5は、本発明の第3の実施形態に
係る電力用ダイオードの素子構造およびキャリアプロフ
ァイルを示す図である。キャリアプロファイルはゲート
電圧VG =−15Vの場合のものである。
応する部分には、図1、図2と同一符号を付してあり、
詳細な説明は省略する。本実施形態が第1の実施形態と
異なる点は、トレンチ溝で挟まれたP型エミッタ層2の
表面に、複数のN型拡散層8aが一定の間隔をおいて形
成されていることにある。したがって、トレンチ溝で挟
まれた領域の平面パターンは、P型エミッタ層2とN型
拡散層8aとが交互に現れるパターンとなる。
散層8aにより、P型エミッタ層2の実効的な厚さが薄
くなり、P型エミッタ層2の本来の注入効率がさらに低
くなるので、逆回復時のリカバリ特性をさらに改善でき
るようになる。
ドレイン拡散層に見えるが、その役割はない。言い換え
れば、N型拡散層8がソース・ドレイン拡散層として機
能しないように、ゲート電圧等のパラメータを設定す
る。 (第4の実施形態)図6、図7は、本発明の第4の実施
形態に係る電力用ダイオードの素子構造およびキャリア
プロファイルを示す図である。図1はゲート電圧VG =
+15Vの場合の図、図2はゲート電圧VG =0Vの場
合の図である。
応する部分には、図1、図2と同一符号を付してあり、
詳細な説明は省略する。本実施形態がこれまでの実施形
態と主として異なる点は、N型エミッタ層6a側(カソ
ード側)に埋め込み絶縁ゲート電極を設けたことにあ
る。
濃度のP+ 型拡散層9、N+ 型拡散層10が交互に形成
されている。N型エミッタ層6aは、N+ 型エミッタ層
6よりも不純物濃度が低く、本来の注入効率は低くなっ
ている。さらに、P+ 型拡散層9によっても本来の注入
効率は低くなっている。N+ 型拡散層10はコンタクト
抵抗を下げるためのコンタクト層である。
おいて、アノード電極5とカソード電極7との間に順方
向電圧を印加するとともに、ゲート電極4に+15V
(正電圧)を印加すると、トレンチ溝(埋め込み絶縁ゲ
ート)の周囲にマイナスキャリア(電子)e- が誘起さ
れ、この誘起された電子e- は、トレンチ溝の存在によ
ってN型エミッタ層6a側に蓄積される。
入効率が低くても、上記の如きにゲート電極4に正電圧
を印加することにより、N型エミッタ層6aの実効的な
注入効率γh が高くなる。
型エミッタ層6aのキャリア(電子、正孔)濃度は、図
6のキャリアプロファイルに示すように、第1〜第3の
実施形態のN+ 型エミッタ層6のそれらと同程度に高く
なる。
入効率の増加は、W/(D・C)の値を1.0×103
cm-1より小さく設定することにより、効果的に高める
ことができる。これは上記の如く、素子寸法を設定する
ことにより、トレンチ溝による誘起された電子e- の蓄
積効果が大幅に高くなるからである。
率が低いので、第1〜第3の実施形態とは異なり、オン
抵抗が非常に低くなることはない。また、この状態でゲ
ート電極4に0Vを印加すると、トレンチ溝の周囲に電
子e- が誘起されなくなるので、N型エミッタ層6a側
のキャリア濃度は、N型エミッタ層6aの本来の注入効
率が低いことから、図7のキャリアプロファイルに示す
ように低くなる。
ミッタ層6a側のキャリア濃度が低く、さらにP型エミ
ッタ層2のキャリア濃度も低い導通状態から、アノード
電極5とカソード電極7との間に逆方向電圧を印加し
て、非導通状態(オン状態)に切り替えると、スイッチ
ングスピード(逆回復時間)は、第1〜第3の実施形態
に示した電力用ダイオードに比べて、速く(短く)な
る。
およびP型エミッタ層2のキャリア濃度が低いことか
ら、第1〜第3の実施形態に示した電力用ダイオードに
比べて、ハードリカバリとなる。
イオードを導通状態(オン状態)から非導通状態(オフ
状態)に切り替えた場合の逆回復電流波形を示す。縦軸
は逆回復電流の電流密度、横軸は非導通状態に切り替え
た後の時間を示している。また、条件は、順方向電流I
F =100A/cm2 、順方向電圧VF =2.6V、電
流減少率di/dt=−200A/μsである。
ダイオードを、VG =−15Vのまま導通状態から非導
通状態に切り替えた場合を示し、波形bは、第2、第3
の実施形態の電力用ダイオードをVG =−15Vの導通
状態からVG =0Vの非導通状態に切り替えた場合を示
し、そして、波形cは、第4の実施形態の電力用ダイオ
ードをVG =+15Vの導通状態からVG =0Vの非導
通状態に切り替えた場合を示している。
十分なソフトリカバリを実現でき、第4の実施形態によ
れば、短い逆回復時間を実現できることが分かる。ま
た、第4の実施形態では、ダイオード自身の損失を小さ
くすることができる。 (第5の実施形態)図9は、本発明の第5の実施形態に
係る電力用半導体装置を示す断面斜視図である。
BT)と、第3の実施形態の電力用ダイオードとから構
成されている。図中、11、12、13は、それぞれ、
IEGT(IGBT)を構成するP型ドレイン層、P型
ベース層、N型ソース層を示している。
ダイオードとして、第3の実施形態の電力用ダイオード
を用いているので、P型エミッタ層2の本来の注入効率
を下げるためのN型拡散層8aと、N型ソース層13と
が同じパターンになる。したがって、N型拡散層8aの
パターンとN型ソース層13のパターンとの合せずれを
考慮する必要がなくなり、製造上有利である。また、合
せマージンが不要になるため、微細化や高集積化が容易
になる。
導通状態(VG =−15V)から非導通状態に切り替え
る際に、VG =0Vに設定すれば、P型エミッタ層2の
注入効率が本来通りに低くなるので、ソフトリカバリが
実現される。したがって、本実施形態によれば、IEG
T(IGBT)の破壊を防止できるようになる。
ものではない。上記実施形態では、P型エミッタ層の本
来の注入効率が低く、N型エミッタ層の本来の注入効率
が高く、上記P型エミッタ層に埋め込み絶縁ゲートを設
けたタイプの電力用ダイオード(第1〜第3、第5の実
施形態)、P型エミッタ層およびN型エミッタ層の本来
の注入効率が低く、上記N型エミッタ層に埋め込み絶縁
ゲートを設けたタイプの電力用ダイオード(第4の実施
形態)について説明したが、以下のタイプのものも可能
である。
ッタ層の本来の注入効率が低く、上記P型エミッタ層に
埋め込み絶縁ゲートを設けたタイプ、P型エミッタ層お
よびN型エミッタ層の本来の注入効率が低く、上記P型
エミッタ層およびN型エミッタ層に埋め込み絶縁ゲート
を設けたタイプ、P型エミッタ層の本来の注入効率が高
く、N型エミッタ層の本来の注入効率が低く、上記N型
エミッタ層に埋め込み絶縁ゲートを設けたタイプのもの
が可能である。
ッタ層およびNエミッタ層の本来の注入効率が低いの
で、スイッチングスピード(逆回復時間)をより速く
(短く)でき、3番目のタイプの場合、P型エミッタ層
の本来の注入効率が高いので、第4の実施形態とは異な
り、オン電圧も十分に低くできる。
の動作のタイミングを考えて、本発明のダイオードのゲ
ート電極に印加する電圧のタイミングを設定することに
よって、装置全体の効率・性能を向上することが可能で
ある。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施できる。
め込み絶縁ゲートにより、エミッタ層の注入効率を制御
できるので、素子特性間のトレードオフを改善できるよ
うになる。
ドの素子構造およびVG =−15Vのときのキャリアプ
ロファイルを示す図
ドの素子構造およびVG =0Vのときのキャリアプロフ
ァイルを示す図
ドの素子構造およびVG =−15Vのときのキャリアプ
ロファイルを示す図
ドの素子構造およびVG =0Vのときのキャリアプロフ
ァイルを示す図
ドの素子構造およびVG =−15Vのときのキャリアプ
ロファイルを示す図
ドの素子構造およびVG =15Vのときのキャリアプロ
ファイルを示す図
ドの素子構造およびVG =0Vのときのキャリアプロフ
ァイルを示す図
通状態(オン状態)から非導通状態(オフ状態)に切り
替えた場合の逆回復電流波形を示す図
置を示す断面斜視図
図
ン状態のときのキャリアプロファイルを示す図
Claims (8)
- 【請求項1】第1主面および第2主面を有する高抵抗の
第1導電型のベース層と、 このベース層の前記第1主面の表面に形成された第2導
電型のエミッタ層と、 前記ベース層の第2主面の表面に形成された第1導電型
のエミッタ層と、 これら2つのエミッタ層の少なくとも一方に形成され
た、前記ベース層に達する深さの複数の溝内の各々に、
ゲート絶縁膜を介して埋め込み形成されたゲート電極と
を具備してなることを特徴とするダイオード。 - 【請求項2】前記ゲート電極には、前記溝が形成された
エミッタ層の多数キャリアと同極性のキャリアが、前記
溝の周囲に誘起される所定の電圧が印加されることを特
徴とする請求項1に記載のダイオード。 - 【請求項3】前記ゲート電極に前記所定の電圧を印加し
た場合の、前記溝が形成されたエミッタ層の注入効率
が、前記ゲート電極に前記所定の電圧を印加しない場合
のそれよりも実効的に高くなるように、前記溝が形成さ
れたエミッタ層の本来の注入効率が低く設定されている
ことを特徴とする請求項2に記載のダイオード。 - 【請求項4】前記エミッタ層の不純物濃度を低くするこ
とにより、前記エミッタ層の本来の注入効率が低く設定
されていることを特徴とする請求項3に記載のダイオー
ド。 - 【請求項5】前記エミッタ層の表面に、該エミッタ層と
逆導電型の拡散層を形成することにより、前記エミッタ
層の本来の注入効率が低く設定されていることを特徴と
する請求項3に記載のダイオード。 - 【請求項6】前記溝を介して隣り合う2つの前記エミッ
タ層の間隔(単位セルサイズ)を2C、隣り合う2つの
前記溝の間の領域の幅を2W、前記エミッタ層と前記ベ
ース層との界面から前記溝の底までの距離をDとしたと
きに、W/(D・C)の値が1.0×103 cm-1より
小さく設定されていることを特徴とする請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載のダイオード。 - 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
されたダイオードであって、逆回復時に空乏層が広がり
始める側のエミッタ層に前記溝が形成されたダイオード
を導通状態にする場合には、前記ゲート電極に所定の電
圧、前記ダイオードに順方向電圧を印加し、前記ダイオ
ードを非導通状態にする場合には、前記所定の電圧の印
加を停止し、前記ダイオードに逆方向電圧を印加するこ
とを特徴とするダイオードの駆動方法。 - 【請求項8】前記ダイオードは他の素子に接続されてい
ることを特徴とする請求項7に記載のダイオードの駆動
方法。
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