JPH10159843A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH10159843A
JPH10159843A JP31984896A JP31984896A JPH10159843A JP H10159843 A JPH10159843 A JP H10159843A JP 31984896 A JP31984896 A JP 31984896A JP 31984896 A JP31984896 A JP 31984896A JP H10159843 A JPH10159843 A JP H10159843A
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Seizo Miyazaki
晴三 宮崎
Takashi Shimokawa
隆志 下川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化に伴う熱膨張量の相違に拘らず、外
輪4c、4cとハブ18の内径側円筒部19との嵌合固
定部に歪みが生じる事を防止する。 【解決手段】 軸受装置1aを構成する1対の玉軸受2
c、2cの外輪4c、4cを、端面同士を突き合わせた
まま、上記内径側円筒部19に内嵌固定する。この内径
側円筒部19の中間部内周面に複数本の突条23、23
を形成する。そして、この突条23、23部分で、上記
各外輪4c、4cと内径側円筒部19とを嵌合させる。
嵌合固定部の軸方向長さが小さい分、熱膨張量の相違に
基づく歪みを低く抑える事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る軸受装置は、
例えばビデオテープレコーダ(VTR)のスピンドルモ
ータやキャプスタンモータ、レーザプリンタ(LBP)
用モータ、或はハードディスクドライブ装置(HDD)
用モータの回転支持部、或はHDDのスイングアームの
揺動支持部を構成する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータの記憶装置等とし
て使用されるHDDは、フレーム等に固定されるハウジ
ングに固定した支持軸の周囲に、本発明の対象となる軸
受装置を介して、ハブを回転自在に支持している。円輪
状に形成した1乃至複数枚のハードディスクは、内周縁
部を上記ハブに結合支持して、このハブと共に回転す
る。ハードディスクにデータを記録するトラックの幅は
極く狭い為、このハブは上記支持軸に、ぶれが生じない
状態で、回転自在に支持する必要がある。この為従来か
ら、上記支持軸の外周面とハブの内周面との間に設ける
軸受装置として、1対の玉軸受を組み合わせ、それぞれ
の玉軸受を構成する転動体に予圧を付与したものを、広
く使用している。
【0003】図6は、この様な軸受装置の1例として、
特開平1−229114号公報に記載されたものを示し
ている。この軸受装置1は、1対の玉軸受2a、2bを
組み合わせて成る。これら各玉軸受2a、2bは、それ
ぞれ1個ずつの内輪3及び外輪4a、4bと、それぞれ
複数個ずつの転動体5、5とを備える。上記各内輪3、
3の外周面には内輪軌道6を、上記各外輪4a、4bの
内周面には外輪軌道7を、それぞれ設け、これら各内輪
軌道6、6と外輪軌道7、7との間に、それぞれ複数個
ずつの転動体5、5を、転動自在に設けている。尚、こ
れら各転動体5、5は、保持器8、8により転動自在に
保持している。又、上記各外輪4a、4bの内周面両端
部には、それぞれシールド板9、9の外周縁部を係止
し、これら各シールド板9、9の内周縁を、上記各内輪
3、3の両端部外周面に近接させている。これら各シー
ルド板9、9は、上記複数の転動体5、5を設置した部
分に存在するグリース等の潤滑剤が、ハードディスクを
設けた清浄空間内に飛散する事を防止する役目を有す
る。
【0004】上記1対の玉軸受2a、2bのうち、一方
(図6の右方)の玉軸受2bを構成する外輪4bの幅
は、内輪3の幅とほぼ等しくしている。これに対して、
他方(図6の左方)の玉軸受2aを構成する外輪4aの
幅は、内輪3の幅よりも大きくして、この外輪4aの軸
方向一端部(図6の右端部)を、上記内輪3の軸方向一
端面よりも突出させている。そして、これら各外輪4
a、4bの軸方向端面同士を突き当てた状態で、上記各
玉軸受2a、2bの内輪3、3を支持軸10に外嵌固定
している。即ち、上記他方の玉軸受2aを構成する内輪
3を上記支持軸10に外嵌すると共に、この内輪3の端
面を、この支持軸10の外周面に形成した外向フランジ
状の鍔部11の側面に突き当てている。又、一方の玉軸
受2bを構成する内輪3を上記支持軸10に外嵌すると
共に、接着剤12により、この支持軸10に接着固定し
ている。尚、この接着剤12が固化するまでの間、上記
玉軸受2bを構成する内輪3は別の内輪3に向けて(図
6の左方向に)、所定の力で押圧して、上記複数の転動
体5、5に所望の予圧付与を行なう。
【0005】上述の様に構成される軸受装置1の使用
時、上記支持軸10は、その端部に形成した雄ねじ部1
3を、図示しないハウジングに形成したねじ孔に螺合す
る事により、このハウジングに固定する。一方、上記各
外輪4a、4bは、やはり図示しないハブに内嵌固定す
る。この結果、このハブを上記支持軸10に、がたつき
なく、回転自在に支持できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す様な軸受装
置1の場合、周囲の温度が一定であれば、特に問題を生
じない。これに対して、周囲の温度が大きく変化する
と、玉軸受2a、2bの外輪4a、4bを構成する材料
(軸受鋼等)とハブを構成する材料(マルテンサイト系
ステンレス鋼、アルミニウム合金等)との熱膨張差に基
づき、外輪4a、4bとハブとの嵌合部に、熱膨張量の
差に基づく微小な歪み等が発生して、上記軸受装置1の
剛性等が変化する。この結果、HDD等、上記軸受装置
1を組み込んだ機器が誤動作する原因となる可能性があ
る。この様な問題は、例えばHDD、VTR、LBP等
に組み込む小型の軸受装置の場合で、互いに嵌合したハ
ブ等を構成する金属材と外輪等の金属材との線膨張係数
の比が1.2以上(或は0.83以下)になると無視で
きなくなる。本発明の軸受装置は、この様な不都合を解
消すべく発明したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の軸受装置は、従
来から知られている軸受装置と同様に、円筒形の外周面
を有する軸と、この外周面と同心で円筒形の内周面を有
する相手部材と、それぞれの外周面に内輪軌道を有し、
それぞれ上記軸に外嵌固定した1対の内輪と、それぞれ
の内周面に外輪軌道を有し、それぞれ上記相手部材に内
嵌固定した1対の外輪と、上記各内輪軌道と上記各外輪
軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けた転動
体とを備える。そして、上記1対ずつの内輪と外輪との
うちの一方である1対の第一軌道輪を、これら両第一軌
道輪の軸方向端面同士を突き合わせた状態で、上記軸と
相手部材とのうちの一方の部材であり上記第一軌道輪を
構成する材料とは熱膨張率が異なる材料により造られ
た、第一支持部材に嵌合固定すると共に、上記1対ずつ
の内輪と外輪とのうちの他方である1対の第二軌道輪
を、軸方向端面同士の間に隙間を介在させた状態のまま
互いに近づき合う方向に押圧して上記各転動体に所望の
予圧を付与し、且つこれら両第二軌道輪を上記軸と相手
部材とのうちの他方の部材である第二支持部材に嵌合固
定する事により構成している。特に、本発明の軸受装置
に於いては、上記1対の第一軌道輪の周面と上記第一支
持部材の周面とを、これら1対の第一軌道輪の突き合わ
せ部近傍部分でのみ、互いに嵌合固定させている。
【0008】尚、これら1対の第一軌道輪の周面と上記
第一支持部材の周面との嵌合固定部の軸方向長さ(嵌合
固定部の一端から他端までの軸方向長さ)は、小さい
程、熱膨張の差に基づく歪みの発生を抑える事ができ
る。従って、この嵌合固定部の軸方向長さは、上記1対
の第一軌道輪の軸方向長さ(1対の第一軌道輪の軸方向
長さの合計)の半分以下に抑える事が好ましい。又、こ
の嵌合固定部の軸方向長さは、上記第一支持部材に対す
る上記1対の第一軌道輪の支持剛性を確保する面から規
制する。この嵌合固定部の軸方向長さを小さくし過ぎる
と、上記第一支持部材に対して上記1対の第一軌道輪が
揺動変位し易くなる。この様な揺動変位を抑える為に
は、各第一軌道輪を、少なくともそれぞれの軸方向長さ
の1/4程度(更に好ましくは1/3程度)、上記第一
支持部材に支持する事が好ましい。そこで、上記嵌合固
定部の軸方向長さとして好ましくは、上記1対の第一軌
道輪の軸方向長さの1/4〜1/2程度(更に好ましく
は1/3〜1/2程度)の範囲に規制する。
【0009】
【作用】上述の様に構成する本発明の軸受装置の場合に
は、1対の第一軌道輪の周面と上記第一支持部材の周面
との嵌合固定部の軸方向長さが短い。従って、温度変化
に基づいて、これら第一軌道輪及び第一支持部材の軸方
向に亙る長さ寸法が、異なる長さずつ変化した場合で
も、この第一支持部材と上記1対の第一軌道輪との嵌合
部に発生する歪みを極く僅かに抑える事ができる。この
結果、軸受装置の支持剛性の変化を、無視できる程度の
僅少に抑えて、この軸受装置を組み込んだ各種機器の性
能や耐久性に悪影響を及ぼす事をなくせる。尚、本発明
は、第一軌道輪を構成する金属材と第一支持部材を構成
する金属材との間で、線膨張係数の比が1.2以上(或
は0.83以下)となる場合に、特に有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例として、本発明の軸受装置1aを、HDD用モータ
に組み込んだ状態を示している。特許請求の範囲に記載
した円筒形の外周面を有する軸に相当する支持軸15
は、鋼等の硬質金属により造っている。この支持軸15
の基端部(図1の下端部)は、アルミニウム合金等によ
り円板状に形成したハウジング16の中央部に設けた円
孔17に、締まり嵌めにより内嵌固定している。特許請
求の範囲に記載した相手部材に相当するハブ18は、や
はりアルミニウム合金等により一体に造っており、互い
に同心の内径側円筒部19と外径側円筒部20とを有す
る。このうち、内径側円筒部19の内周面が、特許請求
の範囲に記載した、軸の外周面と同心で円筒状の内周面
に相当する。又、図示しないハードディスクは、上記外
径側円筒部20の周囲に、この外径側円筒部と同心に固
定する。
【0011】上記支持軸15の中間部及び先端部(図1
の上端部)外周面と上記内径側円筒部19の内周面との
間には、1対の玉軸受2c、2cを設ける事により、上
記支持軸15の周囲に上記ハブ18を、回転自在に支持
している。これら各玉軸受2c、2cはそれぞれ、外周
面に内輪軌道6を有する軸受鋼製の内輪3と、内周面に
外輪軌道7を有する軸受鋼製の外輪4cと、それぞれが
保持器8により転動自在に保持されて上記内輪軌道6と
外輪軌道7との間に設けられた、軸受鋼製で複数個の転
動体5、5とを備える。又、上記外輪4cの端部並びに
中間部内周面には、それぞれシールド板9、9の外周縁
部を係止し、これら各シールド板9、9の内周縁を、上
記内輪3の両端部外周面に近接させている。
【0012】これら各玉軸受2c、2cの構成各部材の
うち、第二軌道輪に相当する内輪3、3は、特許請求の
範囲の第二支持部材に相当する上記支持軸15の中間部
及び先端部に、締まり嵌めにより外嵌固定したり、或は
外嵌した状態で接着固定している。これら両内輪3、3
を支持軸15に、締まり嵌め或は接着により外嵌固定し
た状態で、これら両内輪3、3の軸方向端面同士の間に
は隙間21が介在する。これに対して、第一軌道輪に相
当する外輪4c、4cの軸方向一端部には、上記各内輪
3、3の軸方向端面よりも軸方向に突出する円筒状の突
出部22、22を形成し、これら両突出部22、22の
先端面同士を互いに突き当てている。従って、これら各
外輪4c、4cの内周面に形成した外輪軌道7、7同士
の間隔が図示の状態よりも縮まる事はない。
【0013】この様に互いの軸方向端面同士を突き合わ
せた外輪4c、4cはそれぞれ、相手部材に相当するハ
ブ18の内径側円筒部19に、締まり嵌め或は接着によ
り内嵌固定している。特に、本発明の軸受装置の場合に
は、上記1対の外輪4c、4cの外周面と、特許請求の
範囲の第一支持部材に相当する上記ハブ18の内周面と
を、これら1対の外輪4c、4cの突き合わせ部近傍部
分でのみ、内嵌固定している。この為に図示の例では、
上記内径側円筒部19の内周面に複数本(図示の例では
3本)の突条23、23を、それぞれこの内周面の全周
に亙って形成している。そして、上記各突出部22、2
2を、両端側の突条23と中央の突条23とに掛け渡す
様に内嵌固定している。
【0014】上述の様に構成される本発明の軸受装置1
aは、上記1対の内輪3、3を、軸方向端面同士の間に
隙間21を介在させた状態のまま互いに近づき合う方向
に押圧して、前記各転動体5、5に所望の予圧を付与し
ている。この様に予圧を付与した状態で、上記ハブ18
は上記支持軸15の周囲に、がたつきなく回転自在に支
持される。尚、前記ハウジング16の中央部で上記軸受
装置1aの周囲部分にはステータ24を、前記外径側円
筒部20の内周面にはロータ25を、それぞれ嵌合固定
している。HDDの運転時には、上記ステータ24に通
電する事により、上記ロータ25を固定したハブ18を
高速で回転させる。
【0015】上述の様に構成する本発明の軸受装置の場
合には、1対の外輪4c、4cの外周面と上記ハブ18
の内径側円筒部19の内周面との嵌合固定部同士の距離
が短い。従って、温度変化に基づいて、この内径側円筒
部19の軸方向に亙る距離が変化した場合でも、この内
径側円筒部19と上記1対の外輪4c、4cとの嵌合部
に発生する歪みを極く僅かに抑える事ができる。この結
果、軸受装置1aの支持剛性の変化を、無視できる程度
の僅少に抑えて、この軸受装置1aを組み込んだ各種機
器の性能や耐久性に悪影響を及ぼす事をなくせる。
【0016】尚、上述の説明から明らかな通り、上記1
対の外輪4c、4cの外周面と上記内径側円筒部19の
内周面との嵌合固定部の軸方向長さL0 は、小さい程、
熱膨張の差に基づく歪みの発生を抑える事ができる。従
って、この軸方向長さL0 の上限値は、上記1対の外輪
4c、4cの軸方向長さL4cの半分以下(L0 ≦L4c
2)に抑える事が好ましい。又、この軸方向長さL0
下限値は、上記内径側円筒部19に対する上記1対の外
輪4c、4cの支持剛性を確保する面から規制する。こ
の軸方向長さL0 を小さくし過ぎると、上記内径側円筒
部19に対して上記1対の外輪4c、4cが揺動変位し
易くなる。この様な揺動変位を抑える為には、各外輪4
c、4cを、少なくともそれぞれの軸方向長さL4cの1
/4程度(更に好ましくは1/3程度)、上記内径側円
筒部19に内嵌支持する事が好ましい。そこで、好まし
くは上記嵌合固定部の軸方向長さL0 を、上記1対の外
輪4c、4cの軸方向長さL4cの1/4〜1/2程度
(更に好ましくは1/3〜1/2程度)の範囲に規制す
る{L0 =(1/4〜1/2)L4cとする}。
【0017】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、ハブ18の中心部に
回転軸26の基端部(図2の上端部)を、締まり嵌めに
より内嵌固定し、軸受装置1aを構成する1対の内輪
3、3を、この回転軸26に外嵌固定している。従っ
て、本例の場合には、この回転軸26が第二支持部材に
相当する。又、本例の場合には、ハウジング16aの中
央部に、円筒状の支持筒部27を形成している。そし
て、この支持筒部27の中間部内周面に3本の突条2
3、23を形成すると共に、これら各突条23、23の
内側部分に、上記軸受装置1aを構成する外輪4d、4
dの突出部22b、22bを、締まり嵌め或は接着によ
り内嵌固定している。従って、本例の場合には、上記支
持筒部27を設けたハウジング16aが、第一支持部材
に相当する。その他の構成は、上述した第1例の場合と
同様である。そして、この様な本例の場合も、温度変化
に拘らず、上記軸受装置1aの支持剛性等があまり変化
せず、この軸受装置1aを組み込んだ各種機器の性能や
耐久性に悪影響を及ぼす事がなくなる。
【0018】次に、図3は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合には、それぞれが第一軌道
輪に相当する1対の外輪4e、4eの一部で突き合わせ
側端部内周面に、段部28、28を形成している。そし
て、これら1対の外輪4e、4eの端面同士を突き合わ
せた状態でこれら両段部28、28に、心合わせリング
29を、隙間なく内嵌している。上記1対の外輪4e、
4eは、この心合わせリング29の存在に基づき、直径
方向にずれる事を防止される。この様に心合わせリング
29を介して組み合わされた1対の外輪4e、4eは、
前述の図1に示した第1例の場合の様に内径側円筒部1
9の内周面に、或は上述の図2に示した第2例の様に支
持筒部27の内周面に、それぞれ形成した突条23、2
3に内嵌固定して、本発明の軸受装置を構成する。
【0019】次に、図4は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合も、それぞれが第一軌道輪
に相当する1対の外輪4e、4fの一部で、突き合わせ
側端部内周面に段部28を形成している。そして、これ
ら1対の外輪4e、4fの端面同士を突き合わせた状態
でこれら両段部28、28に、心合わせリング29を、
隙間なく内嵌して、上記1対の外輪4e、4fが直径方
向にずれる事を防止しれる。この様に心合わせリング2
9を介して組み合わされた1対の外輪4e、4fは、前
述の図1に示した第1例の場合の様に内径側円筒部19
の内周面に、或は上述の図2に示した第2例の様に支持
筒部27の内周面に、それぞれ形成した突条23、23
に内嵌固定して、本発明の軸受装置を構成する。尚、本
例の場合には、一方(図4の右方)の外輪4fの端部
で、突き合わせ部と反対側端部外周面に、外向フランジ
状の鍔部30を形成している。軸受装置を構成する際に
は、この鍔部30を第一支持部材の端面に突き当てて、
この第一支持部材に対する上記1対の外輪4e、4fの
位置決めを図る。
【0020】次に、図5は、本発明の実施の形態の第5
例を示している。本例の場合には、ハブ18に基端部を
固定した回転軸26aを第一支持部材とし、1対の玉軸
受2d、2dを構成する内輪3a、3aを第一軌道輪と
している。これに合わせて、上記回転軸26aの中間部
外周面に突条23a、23aを形成し、上記各内輪3
a、3aの突き合わせ側端部を、これら各突条23a、
23aに外嵌固定している。本例の場合には、上記各玉
軸受2d、2dを構成する外輪4g、4gが第二軌道輪
に相当し、ハウジング16aの中央部に形成した支持筒
部27が第二支持部材に相当する。それ以外の構成及び
作用は、前述の図2に示した第2例の場合と同様であ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明の軸受装置は、以上に述べた通り
構成され作用するので、温度変化に拘らず、軸受装置の
剛性等の特性が変化する事がない。この結果、軸受装置
を組み込んだ各種機器の性能を安定化させる事ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を組み込んだHD
D用モータの断面図。
【図2】同第2例を組み込んだHDD用モータの断面
図。
【図3】同第3例の部分拡大断面図。
【図4】同第4例の部分拡大断面図。
【図5】同第5例を組み込んだHDD用モータの断面
図。
【図6】従来構造の1例を示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
1、1a 軸受装置 2a,2b,2c,2d 玉軸受 3、3a 内輪 4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g 外輪 5 転動体 6 内輪軌道 7 外輪軌道 8 保持器 9 シールド板 10 支持軸 11 鍔部 12 接着剤 13 雄ねじ部 15 支持軸 16、16a ハウジング 17 円孔 18 ハブ 19 内径側円筒部 20 外径側円筒部 21 隙間 22、22b 突出部 23、23a 突条 24 ステータ 25 ロータ 26、26a 回転軸 27 支持筒部 28 段部 29 心合わせリング 30 鍔部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形の外周面を有する軸と、この外周
    面と同心で円筒形の内周面を有する相手部材と、それぞ
    れの外周面に内輪軌道を有し、それぞれ上記軸に外嵌固
    定した1対の内輪と、それぞれの内周面に外輪軌道を有
    し、それぞれ上記相手部材に内嵌固定した1対の外輪
    と、上記各内輪軌道と上記各外輪軌道との間にそれぞれ
    複数個ずつ転動自在に設けた転動体とを備え、上記1対
    ずつの内輪と外輪とのうちの一方である1対の第一軌道
    輪を、これら両第一軌道輪の軸方向端面同士を突き合わ
    せた状態で、上記軸と相手部材とのうちの一方の部材で
    あり上記第一軌道輪を構成する材料とは熱膨張率が異な
    る材料により造られた、第一支持部材に嵌合固定すると
    共に、上記1対ずつの内輪と外輪とのうちの他方である
    1対の第二軌道輪を、軸方向端面同士の間に隙間を介在
    させた状態のまま互いに近づき合う方向に押圧して上記
    各転動体に所望の予圧を付与し、且つこれら両第二軌道
    輪を上記軸と相手部材とのうちの他方の部材である第二
    支持部材に嵌合固定して成る軸受装置に於いて、上記1
    対の第一軌道輪の周面と上記第一支持部材の周面とを、
    これら1対の第一軌道輪の突き合わせ部近傍部分での
    み、互いに嵌合固定した事を特徴とする軸受装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009290927A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Mitsuba Corp 電動モータ

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