JP4328461B2 - 磁気ディスク装置用スイングアーム組立体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、磁気ディスク装置におけるスイングアーム用の軸受装置のように、高速で微小揺動する部位に使用して好適な転がり軸受を組付けた磁気ディスク装置用スイングアーム組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、従来のスイングアーム用軸受装置では、図9又は図10のように、グリースが密封された玉軸受100,100に予圧をかけて使用されており、アーム(Eブロック)200は、ハウジング300の外径部301の中央部一箇所にボルト400止めされている。図9はハウジング外径部301にボルト400をねじ込んでハウジング300を引張ってアーム200に締結固定されるタイプ、図10はハウジング外径部301にボルト400を押し付けてアーム200に締結固定されるタイプを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近、磁気ディスク装置はますます高密度化が要求されている。
このため、ディスクに信号を記録するトラックの幅はますます狭くなってきており、信号を記録再生するヘッドを搭載するスイングアームには、目標トラックへのアクセスの高速化と位置決め性能の高精度化が要求されている。
【0004】
従って、制御の高速化と高精度化を満足するために、スイングアームを支持する玉軸受には低トルク、低トルク変動であることが要求されている。
しかし、従来のスイングアーム用軸受装置では、アーム200はハウジング外径部301の中央部一箇所でボルト400により締結されているが、ハウジング外径部301とアーム内径部201の反力によって、軸受100に外力が作用して外輪溝形状が変化し、トルク変動が生じてトルクが大きくなるという問題があった。
【0005】
本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、トルク変動を低減し、低トルクの磁気ディスク装置用スイングアーム組立体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明がなした技術的手段は、転がり軸受の内径部の全体を固定軸に接着固定するとともに、外径部の全体をハウジングに接着固定することで、当該転がり軸受によってハウジングを固定軸に対して回転可能に支持し、ハウジングの外径部又はアームの内径部の少なくともいずれか一方の軸受部分に、転がり軸受の外輪軌道溝の変形を防止するための逃げを設けたことである。
この場合、ハウジングの外径部には、固定軸方向の中央一箇所に配されたボルトを介してアームが締結固定され、固定軸に対してハウジングおよびアームが回転可能に支持された構成とすることができる。その際、例えば、ハウジングの外径部には、固定軸方向の中央に周方向へ沿って全周に亘って溝を形成し、当該溝の底にボルトの先端部を押し付けることで、アームを締結固定した構成とすることが可能である。また、例えば、ハウジングの外径部には、固定軸方向の中央一箇所にボルトを螺合させるための穴を形成し、当該穴にボルトを螺合してハウジングを引っ張ることで、アームを締結固定した構成とすることも可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
図1および図2は第一実施形態、図3および図4は第二実施形態、図5および図6は第三実施形態を夫々示す。なお、各実施の形態は、本発明の一実施形態を説明するために挙げた具体的形態であって、特に図示形態に限定して解釈されるものではない。
【0008】
第一実施形態は、二個の転がり玉軸受1,1がハウジング2及び固定軸12に接着固定されると共に、ハウジング外径部3の中央一箇所にボルト5を押し付けてアーム(Eブロック)6に締結固定され、上記固定軸12に対してハウジング2およびアーム(Eブロック)6が回転可能に支持されているHDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク装置用スイングアーム組立体の一実施形態を示し、本実施形態では、上記ハウジング外径部3の軸受部分位置10に段差(逃げ)11を設けている。
【0009】
段差(逃げ)11は、ハウジング外径部3の軸受部分位置10を周方向に連続形成して構成されている。
該段差11の軸方向幅(段差長さ)・径方向幅(段差深さ)は本発明の範囲内で適宜設定される。
【0010】
本実施形態では、転がり玉軸受1,1がハウジング2及び固定軸12に接着固定されている例を示すが、転がり玉軸受1,1はハウジング2および固定軸12に圧入固定されてもよく、本発明の範囲内で適宜選択可能である。
なお、固定軸12・アーム(Eブロック)6・転がり玉軸受1は、本発明の範囲内において周知の構成が適宜選択使用され、特に限定解釈されるものではない。
【0011】
本実施形態によれば、ハウジング外径部3とアーム内径部7との反力は、ハウジング外径部3の軸受部分位置10に設けた段差(逃げ)11により直接軸受1,1には伝わらず、軸受1,1に作用する外力は低減される。
このため、軸受1,1の外輪の変形および外輪軌道溝の変形は生じなくなり、トルク変動は低減化できる。
【0012】
図7は図1に示す第一実施形態の効果を示す温度変化によるトルク変化の測定データである。
これを、図8に示す従来技術の測定データと比すると、本実施形態はトルク変動を低減化し、低トルク化されていることが確認できる。
【0013】
第二実施形態は、二個の転がり玉軸受1,1がハウジング2及び固定軸12に接着固定されると共に、アーム(Eブロック)外径部8の中央一箇所からハウジング外径部3にボルト5をねじ込み、ハウジング2を引張ってアーム6に締結固定され、上記固定軸12に対してハウジング2およびアーム(Eブロック)6が回転可能に支持されているHDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク装置用スイングアーム組立体の一実施形態を示し、本実施形態では、上記第一実施形態と同様に上記ハウジング外径部3の軸受部分位置10に段差(逃げ)11を設けている。
【0014】
その他の構成及び作用効果は、上記第一実施形態と同様で同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0015】
第三実施形態は、第一実施形態・第二実施形態と異なり、アーム(Eブロック)6の内径部7の軸受部分位置10に段差(逃げ)11を設けている。
【0016】
段差(逃げ)11は、アーム内径部7の軸受部分位置10を周方向に連続形成して構成されている。該段差11の軸方向幅(段差長さ)・径方向幅(段差深さ)は本発明の範囲内で適宜設定される。
その他の構成及び作用効果は、上記第一実施形態と同様で同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0017】
上記第一実施形態・第二実施形態と同様に、ハウジング外径部3とアーム内径部7との反力は、この段差(逃げ)11を設けたことにより、直接軸受1,1には伝わらず、軸受1,1に作用する外力は低減される。
また、第二実施形態と同様にハウジング2にボルト5をねじ込んで引張り、アーム6に締結固定するタイプにおいて、本実施形態のようにアーム内径部7に段差(逃げ)11を形成することも本発明の範囲内である。
【0018】
なお、上記第一実施形態乃至第三実施形態では、夫々ハウジング外径部3とアーム内径部7のいずれか一方にのみ段差11を構成しているが、各実施形態においてハウジング外径部3とアーム内径部7の双方に段差を構成するものであっても本発明の範囲内であり、適宜実施の形態に応じて選択される。
【0019】
【発明の効果】
本発明によると、ハウジングの外径部又はアーム(Eブロック)の内径部の少なくともいずれか一方の軸受部分位置に、段差(逃げ)を設け、軸受に作用する外力を小さくして、トルク変動を低減化し、低トルク化できることから、位置決め性能の高精度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す概略縦断面図。
【図2】要部を拡大して示す断面図。
【図3】本発明の第二実施形態を示す概略縦断面図。
【図4】要部を拡大して示す断面図。
【図5】本発明の第三実施形態を示す概略縦断面図。
【図6】要部を拡大して示す断面図。
【図7】本発明の温度変化によるトルク変化の測定データを示す図。
【図8】従来技術の温度変化によるトルク変化の測定データを示す図。
【図9】従来技術を示す概略縦断面図。
【図10】従来技術を示す概略縦断面図。
【符号の説明】
1:転がり玉軸受
2:ハウジング
3:ハウジング外径部
5:ボルト
6:アーム(Eブロック)
7:アーム内径部
10:軸受部分位置
11:段差(逃げ)
12:固定軸
Claims (4)
- 転がり軸受の内径部の全体が固定軸に接着固定されるとともに、外径部の全体がハウジングに接着固定されることで、当該転がり軸受によってハウジングが固定軸に対して回転可能に支持され、ハウジングの外径部又はアームの内径部の少なくともいずれか一方の軸受部分に、転がり軸受の外輪軌道溝の変形を防止するための逃げを設けたことを特徴とする磁気ディスク装置用スイングアーム組立体。
- ハウジングの外径部には、固定軸方向の中央一箇所に配されたボルトを介してアームが締結固定され、固定軸に対してハウジングおよびアームが回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置用スイングアーム組立体。
- ハウジングの外径部には、固定軸方向の中央に周方向へ沿って全周に亘って溝が形成され、当該溝の底にボルトの先端部を押し付けることで、アームが締結固定されていることを特徴とする請求項2に記載の磁気ディスク装置用スイングアーム組立体。
- ハウジングの外径部には、固定軸方向の中央一箇所にボルトを螺合させるための穴が形成され、当該穴にボルトを螺合してハウジングを引っ張ることで、アームが締結固定されていることを特徴とする請求項2に記載の磁気ディスク装置用スイングアーム組立体。
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