JPH10157982A - ラフィングジブのバックテンション装置 - Google Patents

ラフィングジブのバックテンション装置

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JPH10157982A
JPH10157982A JP31579396A JP31579396A JPH10157982A JP H10157982 A JPH10157982 A JP H10157982A JP 31579396 A JP31579396 A JP 31579396A JP 31579396 A JP31579396 A JP 31579396A JP H10157982 A JPH10157982 A JP H10157982A
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sheave
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】バックテンションワイヤロープの張設作業を簡
易且つ迅速に行う。 【解決手段】第1シーブブロック41と第2シーブブロ
ック42の連結状態を解除し、第1シーブブロックの各
シーブと第2シーブブロックの各シーブとの間、及び第
1シーブブロック側に設けた補助シーブに多段掛け状に
掛け回されたパイロットワイヤロープにバックテンショ
ンワイヤロープ17を接続する。この状態で、作業用ワ
イヤロープを第2シーブブロックに連結し、第1ウィン
チ6を巻き戻しながら第2ウィンチを巻き込んで第2シ
ーブブロックをベースブーム31の基端部31a側から
先端部31b側に移動させてパイロットワイヤロープが
バックテンションワイヤロープの先端を先導しながら第
1と第2シープブロックの各シーブ側から補助シーブを
介して第2シーブブロック42側に引き出し、バックテ
ンションワイヤロープは各シーブ間に多段掛け状に巻掛
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、伸縮ブームを備
えたクレーンの該伸縮ブームの先端に装着されるラフィ
ングジブのバックテンション装置に関し、さらに詳しく
はかかるバックテンション装置におけるバックテンショ
ンワイヤロープの接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラフィングジブは、主として高所で且つ
比較的大きな作業半径でのクレーン作業が要求されるよ
うな場合に使用されるものであって、通常、伸縮ブーム
の先端に起伏自在に装着され、且つバックテンション装
置によりその起伏角度が調整されるとともに所要の起伏
角度位置において姿勢保持されるようになっている。そ
して、伸縮ブームを支持する旋回台側に配置したウィン
チから延びる吊荷用ワイヤロープをラフィングジブの先
端に設けたトップシーブから垂下し、この吊荷用ワイヤ
ロープを使用して所要のクレーン作業を行う。
【0003】また、上記バックテンション装置は、一般
に、上記ラフィングジブの基端部に立設されたポストを
介して該ラフィングジブの先端部から伸縮ブーム側に引
き出されたジブ支持部材と、該ジブ支持部材に接続され
且つ旋回台側に配置されたウィンチにより巻き込み・巻
き戻しされるバックテンションワイヤロープとで構成さ
れ、該バックテンションワイヤロープの巻き込み・巻き
戻しにより上記ジブ支持部材を介して上記ラフィングジ
ブの起伏角度の調整と所定の起伏角度での姿勢保持とを
行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、上記
バックテンションワイヤロープは、ロープ張力軽減のた
め、多段掛け状態で使用される。かかるバックテンショ
ンワイヤロープの多段掛けの方法として、例えば上記伸
縮ブームの基端部と上記ポストとにそれぞれ複数のシー
ブを配置し、これら伸縮ブーム側のシーブとポスト側の
シーブとの間に跨がって上記バックテンションワイヤロ
ープを多段掛けするものが知られている。そして、この
場合、バックテンションワイヤロープを直接作業者がポ
スト側のシーブまで運んでこれに掛け廻すことは該バッ
クテンションワイヤロープが大径であり作業者によるそ
の取り扱いが容易でないことから、通常、バックテンシ
ョンワイヤロープ掛け廻し作業専用の小型ウィンチを備
え、該小型ウィンチの比較的小径の作業用ワイヤロープ
を作業者がポスト側シーブまで運んでこれに掛け回した
後、これを伸縮ブーム基端部側まで戻し、さらにこの作
業用ワイヤロープに、上記バックテンションワイヤロー
プの中間部分を支持したロープ支持ブロックを接続し、
しかる後、上記小型ウィンチを巻き込み操作することで
上記バックテンションワイヤロープを上記ポスト側シー
ブまで運んでこれに掛け回した後、上記伸縮ブーム側シ
ーブまで引き戻し、これを該伸縮ブーム側シーブに掛け
廻すことで該バックテンションワイヤロープの多段掛け
を実現するようにしていた。
【0005】ところが、かかる従来の方法を採用した場
合には、バックテンションワイヤロープの張設に際し
て、作業者は伸縮ブームの基端部、即ち、ベースブーム
の基端部からその先端部まで上記作業用ワイヤロープを
運び、さらに該ベースブームの先端部からラフィングジ
ブ側に倒伏状態で格納されている上記ポストの上端に設
けた上記ポスト側シーブまで作業用ワイヤロープを運ん
でこれに掛け回し、さらにこの作業用ワイヤロープをベ
ースブームの基端部側まで引き戻すことが必要であるこ
とから、このバックテンションワイヤロープの張設作業
に伴う作業者の移動距離が長く、しかも足場状態がベー
スブーム上面に比して比較的悪いラフィングジブの上面
側を通って移動しなければならないので、バックテンシ
ョンワイヤロープ張設作業に時間がかかるという問題が
あった。
【0006】そこで本願発明では、バックテンションワ
イヤロープの張設作業を簡易且つ迅速に行い得るように
したラフィングジブのバックテンション装置を提案せん
としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段としてつぎのような構成を
採用している。
【0008】本願の第1の発明では、旋回台2に対して
そのベースブーム31の基端部31aが起伏自在に取り
付けられた伸縮ブーム3の先端部3bに、該伸縮ブーム
3の起伏面に沿う方向に起伏自在にラフィングジブ10
を装着し、且つ該ラフィングジブ10の先端部10bに
その一端が接続されたジブ支持部材21を該ラフィング
ジブ10の基端部10aに立設されたマスト15,16
を介して上記伸縮ブーム3側に引き出すとともに、該ジ
ブ支持部材21を上記旋回台2側に配置した第1ウイン
チ6から繰り出されるバックテンションワイヤロープ1
7に接続し、該バックテンションワイヤロープ17を上
記第1ウィンチ6により巻き込み・巻き戻しすることで
上記ラフィングジブ10を起伏させ且つ所定の起伏位置
で姿勢保持し得るようにしたラフィングジブのバックテ
ンション装置において、上記バックテンションワイヤロ
ープ17が掛け回されるシーブ46,46,・・と所定
長さのパイロットワイヤロープ20が掛け回される補助
シーブ59とを備え上記ベースブーム31の基端部31
a側に揺動可能に連結される第1シーブブロック41
と、上記バックテンションワイヤロープ17が掛け回さ
れるシーブ47,47,・・を備え上記第1シーブブロ
ック41に対して連結・離脱自在とされた第2シーブブ
ロック42とからなるシーブブロックアセンブリ40
と、上記ベースブーム31の先端部31bに固定配置さ
れた第3シーブブロック43と、上記ベースブーム31
の基端部31aの近傍に配置されて作業用ワイヤロープ
19の巻き込み・巻き戻しを行う第2ウィンチ8とを備
え、上記第1シーブブロック41と第2シーブブロック
42との連結状態においては上記パイロットワイヤロー
プ20がその一端20aを上記第1シーブブロック41
側に掛止するとともにその他端20bを上記第1シーブ
ブロック41の各シーブ46,46,・・と第2シーブ
ブロック42の各シーブ47,47,・・との間に多段
掛け状に掛け回したのち上記補助シーブ59に掛け回し
て上記第2シーブブロック42側に掛止される一方、上
記第1シーブブロック41と第2シーブブロック42と
を切り離し且つ上記パイロットワイヤロープ20の上記
一端20aを上記第1シーブブロック41から取り外し
てこれを上記バックテンションワイヤロープ17の先端
17aに接続するとともに上記作業用ワイヤロープ19
を上記第3シーブブロック43を介して上記第2シーブ
ブロック42に連結した状態においては、上記第1ウィ
ンチ6を巻き戻しながら上記第2ウィンチ8を巻き込む
ことで上記第2シーブブロック42がベースブーム31
の基端部31a側から先端部31b側に移動せしめられ
る如く構成したことを特徴としている。
【0009】本願の第2の発明では、旋回台2に対して
そのベースブーム31の基端部31aが起伏自在に取り
付けられた伸縮ブーム3の先端部3bに、該伸縮ブーム
3の起伏面に沿う方向に起伏自在にラフィングジブ10
を装着し、且つ該ラフィングジブ10の先端部10bに
その一端が接続されたジブ支持部材21を該ラフィング
ジブ10の基端部10aに立設されたマスト15,16
を介して上記伸縮ブーム3側に引き出すとともに、該ジ
ブ支持部材21を上記旋回台2側に配置した第1ウイン
チ6から繰り出されるバックテンションワイヤロープ1
7に接続し、該バックテンションワイヤロープ17を上
記第1ウィンチ6により巻き込み・巻き戻しすることで
上記ラフィングジブ10を起伏させ且つ所定の起伏位置
で姿勢保持し得るようにしたラフィングジブのバックテ
ンション装置において、上記バックテンションワイヤロ
ープ17が掛け回されるシーブ46,46,・・と所定
長さのパイロットワイヤロープ20が掛け回される補助
シーブ59とを備え上記ベースブーム31の基端部31
a側に揺動可能に連結される第1シーブブロック41
と、上記バックテンションワイヤロープ17が掛け回さ
れるシーブ47,47,・・と上記パイロットワイヤロ
ープ20が掛け回される補助シーブ60とを備え上記第
1シーブブロック41に対して連結・離脱自在とされた
第2シーブブロック42とからなるシーブブロックアセ
ンブリ40と、上記ベースブーム31の先端部31bに
固定配置された第3シーブブロック43と、上記ベース
ブーム31の基端部31aの近傍に配置されて作業用ワ
イヤロープ19の巻き込み・巻き戻しを行う第2ウィン
チ8とを備え、上記第1シーブブロック41と第2シー
ブブロック42との連結状態においては上記パイロット
ワイヤロープ20がその一端20aを上記第1シーブブ
ロック41側に掛止するとともにその他端20bを上記
第1シーブブロック41の各シーブ46,46,・・と
第2シーブブロック42の各シーブ47,47,・・と
の間に多段掛け状に掛け回したのち上記第1シーブブロ
ック41側の上記補助シーブ59及び上記第2シーブブ
ロック42側の上記補助シーブ60とに掛け回して上記
第1シーブブロック41側に掛止される一方、上記第1
シーブブロック41と第2シーブブロック42とを切り
離し且つ上記パイロットワイヤロープ20の上記一端2
0aを上記第1シーブブロック41から取り外してこれ
を上記バックテンションワイヤロープ17の先端17a
に接続するとともに上記作業用ワイヤロープ19を上記
第3シーブブロック43を介して上記第2シーブブロッ
ク42に連結した状態においては、上記第1ウィンチ6
を巻き戻しながら上記第2ウィンチ8を巻き込むことで
上記第2シーブブロック42がベースブーム31の基端
部31a側から先端部31b側に移動せしめられる如く
構成したことを特徴としている。
【0010】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかるラフィングジブのバックテンション装置
において、上記第2シーブブロック42の上記ベースブ
ーム31の先端部31a側への移動を、上記バックテン
ションワイヤロープ17の先端17aが該バックテンシ
ョンワイヤロープ17の掛け回し方向において最上段に
位置する上記補助シーブ59の近傍に達した時点で停止
させるようにしたことを特徴としている。
【0011】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。本願の第1の発明にかか
るラフィングジブのバックテンション装置によれば、上
記シーブブロックアセンブリ40の上記第1シーブブロ
ック41を上記ベースブーム31の基端部31a側に揺
動可能に連結した状態で該第1シーブブロック41と上
記第2シーブブロック42との連結状態を解除してこの
両者を切り離すとともに、上記パイロットワイヤロープ
20の一端20aに上記バックテンションワイヤロープ
17の先端17aを接続する。しかる後、上記作業用ワ
イヤロープ19を上記第3シーブブロック43を介して
上記第2シーブブロック42に連結し、上記第1ウィン
チ6を巻き戻しながら上記第2ウィンチ8を巻き込む
と、上記第2シーブブロック42は、上記第2ウィンチ
8による上記作業用ワイヤロープ19の巻き込みに伴っ
て次第に上記ベースブーム31の基端部31a側から先
端部31b側に移動される。
【0012】この第2シーブブロック42の移動により
該第2シーブブロック42と上記第1シーブブロック4
1との間隔が拡大し、該第1シーブブロック41の各シ
ーブ46,46と上記第2シーブブロック42の各シー
ブ47,47,47との間、さらに上記第1シーブブロ
ック41側に設けた上記補助シーブ59に巻掛けられる
ワイヤロープの必要長さが増加し、それに伴って上記パ
イロットワイヤロープ20が上記バックテンションワイ
ヤロープ17の先端17aを先導しながら上記各シーブ
46,46及び同47,47,47側から上記補助シー
ブ59を介して上記第2シーブブロック42側に引き出
され、上記バックテンションワイヤロープ17は上記パ
イロットワイヤロープ20に代わって上記各シーブ4
6,46と同47,47,47との間に次第に巻掛けら
れる。
【0013】この場合、本願の第3の発明の如く、上記
第2シーブブロック42の上記ベースブーム31の先端
部31a側への移動を、上記バックテンションワイヤロ
ープ17の先端17aが上記補助シーブ59の近傍に達
した時点で停止させると、上記バックテンションワイヤ
ロープ7は上記第1シーブブロック41側の各シーブ4
6,46と上記第2シーブブロック42側の各シーブ4
7,47,47とに掛け回され且つその先端17aが上
記補助シーブ59の近傍に位置することになる。従っ
て、このバックテンションワイヤロープ17の先端17
aを上記パイロットワイヤロープ20の一端20aから
外してこれを上記第1シーブブロック41側へ容易に固
定することができる。これで、上記バックテンションワ
イヤロープ17の張設作業が完了し、上記ジブ支持部材
21は、上記第1シーブブロック41の各シーブ46,
46と上記第2シーブブロック42の各シーブ47,4
7,47の間に多段掛けされたバックテンションワイヤ
ロープ17によって引き込みあるいは送り出しされ得る
状態となる。
【0014】本願の第2の発明にかかるラフィングジブ
のバックテンション装置によれば、上記シーブブロック
アセンブリ40の上記第1シーブブロック41を上記ベ
ースブーム31の基端部31a側に揺動可能に連結した
状態で該第1シーブブロック41と上記第2シーブブロ
ック42との連結状態を解除してこの両者を切り離すと
ともに、上記パイロットワイヤロープ20の一端20a
に上記バックテンションワイヤロープ17を接続する。
しかる後、上記作業用ワイヤロープ19を上記第3シー
ブブロック43を介して上記第2シーブブロック42に
連結し、上記第1ウィンチ6を巻き戻しながら上記第2
ウィンチ8を巻き込むと、上記第2シーブブロック42
は、上記第2ウィンチ8による上記作業用ワイヤロープ
19の巻き込みに伴って次第に上記ベースブーム31の
基端部31a側から先端部31b側に移動される。
【0015】この第2シーブブロック42の移動により
該第2シーブブロック42と上記第1シーブブロック4
1との間隔が拡大し、該第1シーブブロック41の各シ
ーブ46,46と上記第2シーブブロック42の各シー
ブ47,47,47との間、さらに上記第1シーブブロ
ック41側に設けた上記補助シーブ59及び上記第2シ
ーブブロック42に設けた上記補助シーブ60に巻掛け
られるワイヤロープの必要長さが増加し、それに伴って
上記パイロットワイヤロープ20が上記バックテンショ
ンワイヤロープ17の先端17aを先導しながら上記各
シーブ46,46及び同47,47,47側から上記補
助シーブ59及び補助シーブ60を介して上記第1シー
ブブロック41側に引き出され、上記バックテンション
ワイヤロープ17は上記パイロットワイヤロープ20に
代わって上記各シーブ46,46と同47,47,47
との間に次第に巻掛けられる。
【0016】この場合、本願の第3の発明の如く、上記
第2シーブブロック42の上記ベースブーム31の先端
部31a側への移動を、上記バックテンションワイヤロ
ープ17の先端17aが該バックテンションワイヤロー
プ17の掛け回し方向において最上段に位置する補助シ
ーブ、即ち、上記第1シーブブロック41側に設けられ
た上記補助シーブ59の近傍に達した時点で停止させる
と、上記バックテンションワイヤロープ7は上記第1シ
ーブブロック41側の各シーブ46,46と上記第2シ
ーブブロック42側の各シーブ47,47,47とに掛
け回され且つその先端17aが上記補助シーブ59の近
傍に位置することになる。従って、このバックテンショ
ンワイヤロープ17の先端17aを上記パイロットワイ
ヤロープ20の一端20aから外してこれを上記第1シ
ーブブロック41側へ容易に固定することができる。こ
れで、上記バックテンションワイヤロープ17の張設作
業が完了し、上記ジブ支持部材21は、上記第1シーブ
ブロック41の各シーブ46,46と上記第2シーブブ
ロック42の各シーブ47,47,47の間に多段掛け
されたバックテンションワイヤロープ17によって引き
込みあるいは送り出しされ得る状態となる。
【0017】このように、本願発明にかかるラフィング
ジブのバックテンション装置によれば、予め第1シーブ
ブロック41と第2シーブブロック42の間、及び補助
シーブ59,60に掛け回されていたパイロットワイヤ
ロープ20の一端20aにバックテンションワイヤロー
プ17の先端17aを接続し、この状態で上記第2シー
ブブロック42をベースブーム31の先端部31b側に
移動させることで上記バックテンションワイヤロープ1
7の多段掛けが容易に実現され、作業者はこのバックテ
ンションワイヤロープ17の張設作業の全てを足場状態
の良いベースブーム31側のみにおいてしかも短い移動
距離で行えることから、例えば従来のように作業者がベ
ースブーム上のみならず、該ベースブームからさらにそ
の先端側のラフィングジブ上に該ラフィングジブの先端
部側へ倒伏した状態で格納されているポストの先端部ま
でしかもベースブーム上に比して足場条件の悪い部分を
通って移動してワイヤ掛け作業を行う必要がある場合に
比して、バックテンションワイヤロープ張設作業をより
安全にしかも簡易且つ迅速に行うことができるものであ
る。
【0018】また、上記バックテンションワイヤロープ
17は、上記第2シーブブロック42の移動に伴って、
その先端17aに接続された上記パイロットワイヤロー
プ20によって該先端17a側から上記各シーブ46,
シーブ46,・・、同47,47,・・に引き出されて
掛け回される。従って、上記バックテンションワイヤロ
ープ17の先端17aには、上記パイロットワイヤロー
プ20との接続用の金具が必要であり、且つこの金具は
上記バックテンションワイヤロープ17のロープ径程度
の大きさに抑える必要があり、通常は該金具をバックテ
ンションワイヤロープ17の先端17aにロウ付けにて
固定する。かかるロウ付け固定は、その接合強度が比較
的低いため、この接合部に大きな張力がかかることは避
けなければならない。この場合、本願発明においては、
上記第2シーブブロック42を移動させる上記作業用ワ
イヤロープ19の張力がそのまま上記接合部にかかるの
ではなく、該張力を上記パイロットワイヤロープ20の
掛け数で除した値の張力のみが上記接合部にかかる構成
であるので、該接合部における強度上の信頼性が確保さ
れるものである。
【0019】さらに、特に請求項2に記載の発明におい
ては、上記パイロットワイヤロープ20が掛け回される
補助シーブ59,60が上記第1シーブブロック41と
第2シーブブロック42の双方に設けられているので、
請求項1に記載の発明のように第1シーブブロック41
側のみに補助シーブ59を配置した構成に比して、上記
パイロットワイヤロープ20の掛け数が多くなる。この
結果、パイロットワイヤロープ20の掛け数が多い分だ
け、上記第2シーブブロック42を移動させて上記バッ
クテンションワイヤロープ17を上記各シーブ46,4
6,・・、及び上記各シーブ47,47,・・に掛け回
わす場合、これを上記第2シーブブロック42の短い移
動量で達成することができ、その作業性が一段と向上す
るものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。第1の実施形態 図1には、本願発明の第1の実施形態にかかるバックテ
ンション装置を備えたラフィングジブ付き移動式クレー
ンZを示しており、同図において符号1は走行基台とし
ての車両、2は該車両1上に旋回自在に搭載された旋回
台、3は該旋回台2にその基端部3a(即ち、ベースブ
ーム31の基端部31a)が上下方向に起伏自在に連結
されるとともにその先端部3b(即ち、トップブーム3
3の先端部33a)にブームヘッド4を備えた伸縮ブー
ムであり、該伸縮ブーム3は起伏用油圧シリンダ5によ
り起伏駆動される。
【0021】さらに、符号10は、上記伸縮ブーム3の
ブームヘッド4部分に後述のジブ取付基台9を介して起
伏自在に装着された次述のラフィングジブである。
【0022】ラフィングジブ10は、図1に示すよう
に、後述のジブサポート9を介してその基端部11aが
上記ブームヘッド4の前面側に起伏自在に連結されて該
ラフィングジブ10の基端部分を構成するベースジブ1
1と、該ベースジブ11の先端側に連結されたミドルジ
ブ12と、該ミドルジブ12の先端側に連結されて上記
ラフィングジブ10の先端部分を構成するとともにその
先端にクレーン作業用のトップシーブ30を備えたトッ
プジブ13とで構成されている。
【0023】尚、この実施形態においては、上記のよう
にラフィングジブ10をベースジブ11とミドルジブ1
2とトップジブ13とで構成しているが、該ラフィング
ジブ10の構成はこれに限定されるものではなく、少な
くとも上記ベースジブ11とトップジブ13とを備える
ことでラフィングジブ10として成立するものであり、
後は、作業上要求される作業半径あるいは作業揚程等の
条件に応じて、上記ベースジブ11とトップジブ13の
間に上記ミドルジブ12を1個あるいは複数個連結すれ
ば良い。
【0024】かかる構成のラフィングジブ10は、図1
に実線図示するように、後述のジブ取付基台9を介して
上記伸縮ブーム3のブームヘッド4に起伏自在に装着さ
れる。また、このラフィングジブ10の先端部10b
(即ち、トップジブ13の先端部)にその一端が連結さ
れたジブ支持部材21は、該ラフィングジブ10の基端
部10aに立設配置した第1マスト15と第2マスト1
6とを介して上記伸縮ブーム3の上面側に引き出されて
いる。このジブ支持部材21は、上記第1マスト15の
先端部と第2マスト16の先端部とを連結する折曲式の
テンションロッド24と、上記第1マスト15の先端部
に連結されたテンションロッド23と、該テンションロ
ッド23に接続されたテンションロープ22と、上記第
2マスト16の先端部に連結されたテンションロープ2
5と、上記ミドルジブ12に対応して設けられてテンシ
ョンロープ25に接続されたテンションロッド26と、
上記トップジブ13に対応して設けられ該トップジブ1
3の先端部と上記テンションロッド26とを接続するテ
ンションロッド27とで構成されている。尚、このジブ
支持部材21は、ジブ幅方向に所定間隔をもって一対配
置されている。
【0025】さらに、上記一対のジブ支持部材21,2
1の各テンションロープ22,22の先端には、後述す
る第2シーブブロック42が連結されるとともに、該第
2シーブブロック42と上記ベースブーム31の基端部
31aに固定された後述の第1シーブブロック41との
間には、上記旋回台2側に配置した主巻ウィンチ6(特
許請求の範囲中の「第1ウィンチ」に該当する)から延
びる主巻ワイヤロープ17(特許請求の範囲中の「バッ
クテンションワイヤロープ」に該当する)が多段掛けさ
れている。この主巻ワイヤロープ17と上記ジブ支持部
材21とでバックテンション装置が構成され、上記主巻
ウィンチ6の巻き込み・巻き戻しにより上記ラフィング
ジブ10が適宜に起伏駆動されるとともに、該主巻ウィ
ンチ6を停止保持することで上記ラフィングジブ10が
所要の起伏角度位置において姿勢保持される。尚、この
バックテンション装置の一部を構成する上記主巻ワイヤ
ロープ17の接続構造及びそれに付帯する種々の構成部
材等については後に詳述する。
【0026】また、上記第1マスト15と第2マスト1
6の先端にはそれぞれポスト用シーブ28,29が設け
られており、上記ラフィングジブ10を使用してのクレ
ーン作業時には、上記旋回台2側に配置した補巻ウィン
チ7から伸びる補巻ワイヤロープ18を上記各ポスト用
シーブ28,29を介して上記ラフィングジブ10の先
端の上記トップシーブ30を通して垂下させ、該補巻ワ
イヤロープ18の先端に設けた吊フック35を使用して
所要のクレーン作業を行う。
【0027】一方、上記ラフィングジブ10を上記伸縮
ブーム3の先端部3bに装着する場合には、図1に鎖線
図示するように、上記伸縮ブーム3を全縮させ且つこれ
を略水平に倒伏させた状態で、先ず上記ベースジブ11
を装着し、しかる後、このベースジブ11の先端に、予
め一体的に接続された上記ミドルジブ12とトップジブ
13とを接続して行われる。そして、上記ベースジブ1
1を上記伸縮ブーム3側に装着した時点で、上記主巻ワ
イヤロープ17を上記第1シーブブロック41と第2シ
ーブブロック42の間に多段掛けするとともに、該第2
シーブブロック42に上記一対のジブ支持部材21,2
1の各テンションロープ22,22を連結し、この状態
で上記伸縮ブーム3のセカンドブーム32を適度に伸長
させて上記第1マスト15と第2マスト16を引き起こ
す。この第1マスト15と第2マスト16の引き起こし
状態において存在する上記ジブ支持部材21の構成部材
としては、テンションロープ22とテンションロッド2
3とテンションロッド24とテンションロープ25の四
つであり、その他の構成部材、即ち、上記テンションロ
ッド26とテンションロッド27は、上記ミドルジブ1
2とトップジブ13の接続時に張設される。
【0028】そして、最初に上記伸縮ブーム3側に装着
される上記ベースジブ11は、図2に示すように、上記
二本のマスト15,16と、上記ジブ支持部材21の一
部の構成部材である上記テンションロープ22とテンシ
ョンロッド23とテンションロッド24とテンションロ
ープ25とともに、ジブアセンブリ14を構成し、該ジ
ブアセンブリ14として一体的に上記伸縮ブーム3に対
して着脱される。尚、図2は、ジブアセンブリ14の格
納状態を示しており、この格納状態においては、上記二
本のマスト15,16は上記ラフィングジブ10の基端
部11a側を支点にして該ベースジブ11の先端部11
b側に倒伏格納され、上記テンションロッド24は二つ
折り状に折曲格納され、上記テンションロッド23とテ
ンションロープ22とは共に上記第1マスト15に沿っ
て格納され、さらに上記テンションロープ25は上記ベ
ースジブ11に沿って格納されている。
【0029】ここで、上記ジブアセンブリ14の一部を
構成する上記ジブ取付基台9の構造と、該ジブ取付基台
9と上記ベースジブ11との連結部分の構造等を、図3
及び図4を参照して説明する。
【0030】ジブ取付基台9は、図3及び図4に示すよ
うに、所定高さの枠体で構成され、上記ブームヘッド4
に対向する背面の上部に設けた上側ブーム連結部74と
下部に設けた下側ブーム連結部75とを介して該ブーム
ヘッド4の前面に着脱自在に装着される。また、このジ
ブ取付基台9の前面下部には、ジブ連結ピン61を介し
て上記ベースジブ11の基端部11aが起伏自在に連結
されている。さらに、このジブ取付基台9の前面上部に
は、バックストップ用油圧シリンダ62の一端が連結ピ
ン73により連結されている。
【0031】一方、上記ベースジブ11の基端部11a
の上面側には、上記第1マスト15と第2マスト16が
それぞれ連結ピン76,77を介して揺動自在に連結さ
れている。さらに、上記ベースジブ11の基端部11a
の上面側には、第1揺動アーム63と第2揺動アーム6
4がそれぞれ連結ピン78及び同79を介して揺動自在
に連結されている。そして、この一対の揺動アーム6
3,64のうち、上記ジブ取付基台9寄りに位置する第
1揺動アーム63の上端には、上記バックストップ用油
圧シリンダ62の他端が連結ピン72を介して連結され
ているとともに、ピン穴71が形成されている。従っ
て、第1揺動アーム63は、上記バックストップ用油圧
シリンダ62の伸縮作動により上記連結ピン78を中心
としてジブ前後方向へ揺動せしめられ、それに伴って上
記ピン穴71は上記ベースジブ11に対する相対位置が
移動することになる。
【0032】これに対して、上記第2揺動アーム64の
上端には、後述するストッパー部材65の一端が中空ピ
ン68を介して連結されるとともに、図4に示すよう
に、上記バックストップ用油圧シリンダ62が適宜伸長
して上記ピン穴71が上記中空ピン68の内穴で構成さ
れるピン穴70と合致した状態において、該ピン穴71
とピン穴70に跨がって連結ピン69を嵌挿すること
で、上記第1揺動アーム63と第2揺動アーム64とが
一体的に連結される。また、この第1揺動アーム63と
第2揺動アーム64との連結状態においては、上記連結
ピン72に軸支されたスペーサ80と上記ストッパー部
材65の端部とが近接対向している。従って、上記連結
ピン69を取り外した状態(即ち、図3に示すクレーン
作業状態)においては、上記バックストップ用油圧シリ
ンダ62を適宜伸長させることで上記スペーサが上記ス
トッパー部材65の端部に当接して該ストッパー部材6
5を介して上記ベースジブ11(即ち、ラフィングジブ
10)に所定の押圧力をかけて該ラフィングジブ10の
安定化を図ることができる。
【0033】尚、上記ストッパー部材65は、コイルス
プリング66により常時突出方向に付勢された伸縮ロッ
ド67を備え、該コイルスプリング66によって上記ス
ペーサ80との当接時におけるショックの緩和を図ると
ともに、該伸縮ロッド67の伸長方向と縮小方向の両方
向において最大移動位置が規制されるように構成されて
いる。従って、特に図4に示す如く上記連結ピン69に
より上記第1揺動アーム63と第2揺動アーム64とが
連結された状態においては、上記バックストップ用油圧
シリンダ62と上記ストッパー部材65とによって上記
ラフィングジブ10を所要の起伏角度位置で姿勢保持す
ることができるものであり、かかる機能は上記ラフィン
グジブ10を上記ブームヘッド4に着脱する場合に利用
される(図5〜図10参照)。
【0034】続いて、本願発明の要旨たる上記主巻ワイ
ヤロープ17をバックテンションワイヤロープとして利
用する場合のワイヤ接続構造及びそのための付帯構造等
について説明する。
【0035】上記主巻ワイヤロープ17は、上記旋回台
2側に配置された主巻ウィンチ6により巻き込み・巻き
戻しされるものであって、図11〜図13に示すよう
に、次述のシーブブロックアセンブリ40に多段掛けさ
れるが、かかる主巻ワイヤロープ17のシーブブロック
アセンブリ40への多段掛け作業に際しては、後述する
第3シーブブロック43と、図14に示すように上記旋
回台2の側部に配置された補助ウィンチ8(特許請求の
範囲中の「第2ウィンチ」に該当する)により巻き込み
・巻き戻しされる補助ワイヤロープ19(特許請求の範
囲中の「作業用ワイヤロープ」に該当する)とが使用さ
れる。
【0036】上記シーブブロックアセンブリ40は、図
14及び図15に示すように、相互に連結・分離可能と
された次述の第1シーブブロック41と第2シーブブロ
ック42とを備え、上記ベースブーム31の上面側に配
置される。
【0037】上記第1シーブブロック41は、左右一対
の連結アーム50,50を介して上記ベースブーム31
の基端部31aに対して上下方向に揺動自在に連結され
た略三角形状の平面形態を有するシーブブラケット48
を備えている。そして、このシーブブラケット48の上
記連結アーム50の反対側に位置する端部48aは、こ
れを次述する第2シーブブロック42との連結部として
いる。また、上記シーブブラケット48には、大ロープ
径をもつ上記主巻ワイヤロープ17が掛け回される大溝
幅の2枚のシーブ46,46が上下方向に同軸上に装着
されるとともに、上下方向において上記端部48aに対
応し且つ上記各シーブ46,46より下側に位置する部
位には、小ロープ径をもつ後述のパイロットワイヤロー
プ20が掛け回される小溝幅の補助シーブ59が装着さ
れている。さらに、上記シーブブラケット48は、その
幅方向の一端にロープ掛止部54を備えるとともに、幅
方向の他端には連結ピン58を介して張力検出器52を
ブーム幅方向に揺動自在に連結せしめている。
【0038】上記第2シーブブロック42は、シーブブ
ラケット49に上記第1シーブブロック41側のシーブ
46と同よう構造をもつ三枚のシーブ47,47,47
を上下方向に同軸上に装着するとともに、該各シーブ4
7,47,47の下方で且つ上記シーブブラケット49
の幅方向中央から適宜離間した位置にロープ掛止部53
を備えて構成される。また、このシーブブラケット49
は、その一端49aを上記第1シーブブロック41との
連結部とする一方、他端49b側には、上記補助ワイヤ
ロープ19の一端が掛止されるロープ掛止部55と、上
記一対のテンションロープ22,22が掛止される一対
のロープ掛止部56,56とをそれぞれ設けている。
【0039】上記シーブブロックアセンブリ40を構成
する上記第1シーブブロック41と第2シーブブロック
42とは、該第1シーブブロック41の連結部と第2シ
ーブブロック42の連結部とを連結ピン51,51によ
り連結することで一体化され、この一体化状態のままベ
ースブーム31に対して着脱されるが、この一体化状態
においては上記第1シーブブロック41の各シーブ4
6,46と第2シーブブロック42の各シーブ47,4
7,47の間、及び上記補助シーブ59に所定長さのパ
イロットワイヤロープ20が巻掛けられている。
【0040】即ち、上記パイロットワイヤロープ20
は、図14、図15及び図17に示すように、その一端
20aを上記第1シーブブロック41側の上記ロープ掛
止部54に掛止せしめた状態で、上記第1シーブブロッ
ク41と第2シーブブロック42の各シーブ46,46
及び同47,47,47の間に多段掛け(6本掛け)さ
れた後、さらに上記補助シーブ59に掛け回され、最終
的にその他端20bは上記第2シーブブロック42側の
上記ロープ掛止部53に掛止されている。
【0041】尚、このパイロットワイヤロープ20は、
上述のように、上記第1シーブブロック41と第2シー
ブブロック42との連結状態においては該第1シーブブ
ロック41の各シーブ46,46と第2シーブブロック
42の各シーブ47,47,47、及び上記補助シーブ
59の間に多段掛けされる一方、後述の如く上記第2シ
ーブブロック42が上記ベースブーム31の先端部31
bに移動せしめられた状態(図12参照)においてはそ
の他端20bが上記第2シーブブロック42側のロープ
掛止部53に掛止されたまま、その一端20aは上記補
助シーブ59への掛け回し方向の直前に位置するように
そのロープ長さが予め設定されている。
【0042】また、上記第2シーブブロック42は、後
述するように、上記パイロットワイヤロープ20の一端
20aを上記ロープ掛止部54から外してこれを上記主
巻ワイヤロープ17の先端17aに接続するとともに、
後述する第3シーブブロック43を介して上記ロープ掛
止部55に上記補助ワイヤロープ19を掛止し、かかる
状態で、上記連結ピン51,51を取り外し、上記主巻
ウィンチ6を巻き戻しながら上記補助ウィンチ8を巻き
込むことで、図12に図示するように、上記第1シーブ
ブロック41から離脱して上記ベースブーム31の先端
部31b側に引き寄せられるようになっている。
【0043】上記第3シーブブロック43は、図16に
示すように、上記ベースブーム31の先端部31bの上
面側に固定配置されるものであって、シーブブラケット
57に左右一対のシーブ45,45を配置して構成され
る。そして、この第3シーブブロック43の各シーブ4
5,45には、上記補助ウィンチ8からの補助ワイヤロ
ープ19が掛け回される。
【0044】続いて、上記ラフィングジブ10を伸縮ブ
ーム3の先端部3bに装着してジブ作業を行う場合にお
ける準備段階としての作業、即ち、上記ジブアセンブリ
14の装着作業と上記主巻ワイヤロープ17をバックテ
ンションワイヤロープとして利用しこれを上記シーブブ
ロックアセンブリ40に多段掛けするワイヤ張設作業の
それぞれについて、その作業手順等を図5〜図18を参
照して説明する。
【0045】先ず、図5に示すように、略水平に倒伏保
持された上記伸縮ブーム3の先端部3bに位置するブー
ムヘッド4に対して上記ジブアセンブリ14を装着す
る。即ち、上記ジブアセンブリ14を別クレーン(図示
省略)により吊り下げて、上記ジブ取付基台9を上記ブ
ームヘッド4の前面側に連結固定し、さらに上記バック
ストップ用油圧シリンダ62により上記ジブアセンブリ
14を支持した状態で、上記別クレーンの吊り下げ状態
を解除する。このジブアセンブリ14の装着状態におい
ては、上記各マスト15,16はベースジブ11の基端
部11aから先端部側へ倒伏格納されるとともに、上記
テンションロープ22,22は該各マスト15,16の
上側に載置され、さらに上記テンションロープ25は垂
れ下がり状態とされている。
【0046】次に、図6に示すように、上記別クレーン
を使用して、上記テンションロープ22,22の先端側
を吊り下げ、これを上記ベースブーム31の先端部31
b側に移動させてここに載置する。
【0047】次に、図7に示すように、上記別クレーン
を使用して、別輸送された上記シーブブロックアセンブ
リ40を一体化状態のまま上記ベースブーム31の基端
部31a側に運び込み、上記第1シーブブロック41の
各連結アーム50,50を該ベースブーム31の基端部
31aへ揺動可能に連結する。このシーブブロックアセ
ンブリ40をベースブーム基端部31aへ連結した状態
が、図14及び図15に示す状態である。
【0048】次に、主巻ワイヤロープ17の張設作業に
移る。先ず、図11に示すように、上記パイロットワイ
ヤロープ20の一端20aをロープ掛止部54から外し
てこれを上記主巻ワイヤロープ17の先端17aに設け
た先端金具36(図14を参照)に接続する。さらに、
上記補助ウィンチ8の補助ワイヤロープ19を巻き戻し
ながら作業者が該補助ワイヤロープ19の先端部分をロ
ープガイド44を介して上記第3シーブブロック43側
に運び、該第3シーブブロック43の各シーブ45,4
5に掛け回した後、さらにこれをベースブーム基端部3
1a側へ引き戻し、その先端を上記第2シーブブロック
42のロープ掛止部55に掛止する。この状態で、上記
シーブブロックアセンブリ40の上記第1シーブブロッ
ク41と第2シーブブロック42との連結状態を解除し
てこの両者を切り離し、しかる後、上記主巻ウィンチ6
を巻き戻しながら上記補助ウィンチ8を巻き込む。
【0049】すると、図12に示すように、上記第2シ
ーブブロック42は、上記補助ウィンチ8による上記補
助ワイヤロープ19の巻き込みに伴って、次第に上記ベ
ースブーム31の基端部31a側から先端部31b側に
移動せしめられる。この第2シーブブロック42の移動
により、該第2シーブブロック42と上記第1シーブブ
ロック41との間隔が拡大し、該第1シーブブロック4
1の各シーブ46,46及び上記第2シーブブロック4
2の各シーブ47,47,47からさらに上記補助シー
ブ59に巻掛けられるワイヤロープの必要長さが増加す
る。この必要長さの増加に伴って、上記パイロットワイ
ヤロープ20は上記主巻ワイヤロープ17を先導しなが
ら上記第1シーブブロック41側の各シーブ46,46
及び上記第2シーブブロック42側の各シーブ47,4
7,47を通って上記補助シーブ59側に引き出され、
このパイロットワイヤロープ20の引き出しに伴って上
記主巻ワイヤロープ17は順次上記各シーブ46,46
及び各シーブ47,47,47に多段掛けに掛け回され
る。そして、上記第2シーブブロック42は、これが上
記第3シーブブロック43に接近した時点(具体的に
は、上記テンションロープ22,22とロープ掛止部5
6,56とを連結できる位置まで上記第2シーブブロッ
ク42が移動した時点)でその移動が停止される(即
ち、上記補助ウィンチ8の巻き込み動作が停止される)
が、この停止状態においては、上記パイロットワイヤロ
ープ20の一端20aと上記主巻ワイヤロープ17の先
端17aとの接続部は上記補助シーブ59に掛け回され
る直前の位置にある。
【0050】次に、図13に示すように、上記パイロッ
トワイヤロープ20の一端20aと上記主巻ワイヤロー
プ17の先端17aとの接続を解除し、該主巻ワイヤロ
ープ17の先端17aはこれに連結ブラケット37を装
着し、該連結ブラケット37を介して上記張力検出器5
2に接続する。また、上記パイロットワイヤロープ20
は上記第1シーブブロック41側から取り外して所定位
置に格納する。さらに、上記第2シーブブロック42か
ら上記補助ワイヤロープ19を切り離し、該第2シーブ
ブロック42の各ロープ掛止部56,56に上記ジブ支
持部材21,21の一端に位置する上記テンションロー
プ22,22を連結する。
【0051】以上で上記主巻ワイヤロープ17をバック
テンションワイヤロープとして利用する場合におけるワ
イヤ張設作業が完了する。この場合における上記主巻ワ
イヤロープ17と補巻ワイヤロープ18の巻掛け状態
は、図18に示す通りである。
【0052】次に、図9に示すように、上記補巻ウィン
チ7から補巻ワイヤロープ18を巻き戻してこれを上記
ベースブーム31の上面を通って上記ベースジブ11側
に引き出す。そして、これを倒伏格納状態にある上記マ
スト15,16の各ポスト用シーブ28,29に掛け回
した後、さらに前方へ所定量だけ引き出しておく。尚、
この場合、上記補巻ワイヤロープ18の上記各ポスト用
シーブ28,29への掛け回し作業、及び後工程のジブ
接続作業における作業性を考慮して、上記バックストッ
プ用油圧シリンダ62を適度に伸長させて上記ベースジ
ブ11を前方へ倒伏状態に保持しておく。
【0053】しかる後、図10に示すように、上記伸縮
ブーム3のセカンドブーム32を適度に伸長させる。す
ると、このセカンドブーム32の伸長に伴って上記各マ
スト15,16が適度に引き起こされ、上記主巻ワイヤ
ロープ17にてラフィングジブ10を支持するための準
備が完了する。従って、この後は、上記ベースジブ11
の先端部に、一体化された上記ミドルジブ12とトップ
ジブ13とを接続し、さらに上記テンションロッド26
の先端を上記テンションロッド27(図1参照)に接続
する。そして、上記主巻ワイヤロープ17を適度に巻き
込んで該主巻ワイヤロープ17によってラフィングジブ
10を支持した状態で、上記ベースジブ11の基端部1
1aの上記第1揺動アーム63と第2揺動アーム64と
の連結を解除(図3参照)することで、図1に実線図示
する如きラフィングジブ10を使用したクレーン作業が
可能な状態とされる。
【0054】以上のように、この実施形態のバックテン
ション装置によれば、予め第1シーブブロック41と第
2シーブブロック42の間、及び上記補助シーブ59に
掛け回されていたパイロットワイヤロープ20の一端2
0aに主巻ワイヤロープ17の先端17aを接続し、こ
の状態で上記第2シーブブロック42をベースブーム3
1の先端部31b側に移動させることで上記主巻ワイヤ
ロープ17の多段掛けが実現され、作業者はこの主巻ワ
イヤロープ17の張設作業の全てを足場状態の良いベー
スブーム31側のみにおいて、しかも短い移動距離で行
えることから、例えば従来のように作業者がベースブー
ム上のみならず、該ベースブームからさらにその先端側
のラフィングジブ上に該ラフィングジブの先端部側へ倒
伏した状態で格納されているポストの先端部までしかも
ベースブーム上に比して足場条件の悪い部分を通って移
動してワイヤ掛け作業を行う必要がある場合に比して、
主巻ワイヤロープ17、即ち、バックテンションワイヤ
ロープの張設作業をより安全にしかも簡易且つ迅速に行
うことができるものである。
【0055】また、ジブアセンブリ14側のテンション
ロープ22,22と第2シーブブロック42との接続作
業に際しては、該ジブアセンブリ14側に格納されてい
る上記テンションロープ22,22を別クレーンにより
ベースブーム31の先端部31b側に移動させること
で、作業者はこのテンションロープ22,22と第2シ
ーブブロック42との接続作業を足場状態の良いベース
ブーム31の上面側において行うことができ、さらなる
作業性の向上が期待できるものである。
【0056】さらに、上記主巻ワイヤロープ17は、上
記第2シーブブロック42の移動に伴って、その先端1
7aに接続された上記パイロットワイヤロープ20によ
って該先端17a側から上記各シーブ46,シーブ4
6,・・、同47,47,・・に引き出されて掛け回さ
れる。従って、上記バックテンションワイヤロープ17
の先端17aには、上記パイロットワイヤロープ20と
の接続用の先端金具36が必要であり、且つこの先端金
具36は上記主巻ワイヤロープ17のロープ径程度の大
きさに抑える必要があり、通常は該先端金具36をバッ
クテンションワイヤロープ17の先端17aにロウ付け
にて固定する。しかし、かかるロウ付け固定は、その接
合強度が比較的低いため、この接合部に大きな張力がか
かることは避けなければならない。この場合、この実施
形態のものにおいては、上記第2シーブブロック42を
移動させる上記作業用ワイヤロープ19の張力がそのま
ま上記接合部にかかるのではなく、該張力を上記パイロ
ットワイヤロープ20の掛け数で除した値の張力のみが
上記接合部にかかる構成であるので、該接合部における
強度上の信頼性が確保されるものである。
【0057】以上が、上記ラフィングジブ10を伸縮ブ
ーム3の先端部3bに装着してジブ作業を行う場合にお
ける準備段階としての作業手順であるが、これとは逆に
ジブ作業の終了後における作業、即ち、バックテンショ
ンワイヤロープとして上記シーブブロックアセンブリ4
0に多段掛けされた上記主巻ワイヤロープ17を該シー
ブブロックアセンブリ40から取り外すとともに、該シ
ーブブロックアセンブリ40を作業前状態に格納し且つ
これを伸縮ブーム3側から取り外す場合の作業は、上記
の準備段階での作業手順と逆の手順で行われる。以下、
これを略述する。
【0058】ジブ作業が終了すると、伸縮ブーム3を縮
小させるとともにこれを倒伏させ、ラフィングジブ10
のミドルジブ12とトップジブ13とを取り外し、図1
0に示す如き状態とする。この状態において、セカンド
ブーム32を全縮させ上記各マスト15,16をベース
ジブ11側に倒して格納し、これを該ベースジブ11と
ともにジブアセンブリ14として一体的に伸縮ブーム3
側から取り外す。
【0059】一方、上記セカンドブーム32の縮小によ
り上記テンションロープ22,22が弛むので、これを
上記伸縮ブーム3の先端部3b側に位置している上記第
2シーブブロック42側から切り離す。そして、このテ
ンションロープ22,22から切り離された上記第2シ
ーブブロック42を、上記補助ウィンチ8から繰り出さ
れ且つ上記第3シーブブロック43に掛け回された補助
ワイヤロープ19の先端に連結する。また、上記パイロ
ットワイヤロープ20を上記第2シーブブロック42側
のロープ掛止部53と上記第1シーブブロック41側の
上記補助シーブ59との間に張設するとともに、上記主
巻ワイヤロープ17の先端17aを張力検出器52から
切り離し、該先端17aを上記パイロットワイヤロープ
20の一端20aに連結する(この状態が図12に示す
状態である)。
【0060】次に、上記補助ウィンチ8から補助ワイヤ
ロープ19を巻き戻しながら、上記主巻ウィンチ6を巻
き込む。すると、上記第2シーブブロック42は、主巻
ワイヤロープ17の巻き込みに伴って次第に伸縮ブーム
3の先端部3b側から基端部3a側に引き寄せられ、最
終的には図11に示すように、第1シーブブロック41
との連結位置まで到達する。ここで、該第1シーブブロ
ック41と第2シーブブロック42とを連結ピン51,
51により連結してこれをシーブブロックアセンブリ4
0とする。以上で、ジブ作業終了後におけるジブ格納作
業等が全て完了する。
【0061】第2の実施形態 図19及び図20には、本願発明の第2の実施形態にか
かるバックテンション装置の要部を示している。この実
施形態のものは、その基本構成を上記第1の実施形態の
ものと同様とするものであって、これと異なる点は上記
パイロットワイヤロープ20の掛け回し構造である。即
ち、上記第1の実施形態においては補助シーブ59を上
記第1シーブブロック41側に1個だけ設け、その一端
20aが上記第1シーブブロック41側の上記ロープ掛
止部54に掛止され且つ上記各シーブブロック41,4
2の各シーブ46,46及び同47,47,47に順次
掛け回された上記パイロットワイヤロープ20の他端2
0bを該補助シーブ59に掛け回した後、上記第2シー
ブブロック42側に設けたロープ掛止部53に掛止する
ようにしていたのに対して、この実施形態のものにおい
ては、上記第1シーブブロック41側に補助シーブ59
を設けるとともに、上記第2シーブブロック42側にも
同様構造の補助シーブ60を設け、その一端20aが上
記第1シーブブロック41側の上記ロープ掛止部54に
掛止され且つ上記各シーブブロック41,42の各シー
ブ46,46及び同47,47,47に順次掛け回され
た上記パイロットワイヤロープ20をさらに上記補助シ
ーブ59から補助シーブ60に掛け回してその他端20
bを上記第1シーブブロック41側のロープ掛止部53
に掛止するようにしている。
【0062】かかる構造とすることで、上記第1の実施
形態の場合と同様の作用効果が得られるのに加えて、次
のような特有の作用効果も得られるものである。
【0063】即ち、上記第1シーブブロック41と第2
シーブブロック42のそれぞれに補助シーブ59,60
を設けることで上記シーブブロックアセンブリ40にお
ける上記パイロットワイヤロープ20の掛け数が増加し
ている。このパイロットワイヤロープ20の掛け数の増
加により、第1に、上記パイロットワイヤロープ20の
長さを上記第1の実施形態の場合と同じに設定した場合
には、該パイロットワイヤロープ20を図12に示す状
態と同様の状態(即ち、パイロットワイヤロープ20の
掛け回し方向の最上段の補助シーブ、換言すれば上記各
シーブ46,47側から引き出された上記パイロットワ
イヤロープ20が最初に掛け回される補助シーブであ
り、この実施形態においては上記補助シーブ59がこれ
に該当する)とするに必要な上記第2シーブブロック4
2の移動距離が短くなり、それだけワイヤ掛け作業が容
易となりその作業性が向上するものである。
【0064】第2に、上記パイロットワイヤロープ20
の掛け数が増加する分だけ、該パイロットワイヤロープ
20の一端20aに上記主巻ワイヤロープ17の先端1
7aを接続してこれをシーブブロックアセンブリ40側
に掛け回す場合において該主巻ワイヤロープ17の先端
17aの先端金具36にかかる張力が減少し、それだけ
該先端金具36の強度上の信頼性がさらに高まるもので
ある。
【0065】尚、この第2の実施形態においては、上記
第1シーブブロック41側と第2シーブブロック42側
とにそれぞれ1個づつ補助シーブ59,60を設けてい
るが、本願発明はかかる配置個数に限定されるものでは
なく、必要に応じてその配置個数を適宜増加することが
できるものであり、この補助シーブの配置個数が多くな
る程上記パイロットワイヤロープ20の掛け数が増加す
るので、上記第1及び第2の作用効果がさらに顕著とな
る。また、上記パイロットワイヤロープ20の他端20
bを掛止する上記ロープ掛止部53は、補助シーブの配
置個数によって上記第1シーブブロック41側、あるい
は上記第2シーブブロック42側にそれぞれ設定される
ことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかるラフィング
ジブのバックテンション装置を備えた移動式クレーンの
全体図である。
【図2】図1に示したベースジブを含むジブアセンブリ
の格納状態図である。
【図3】図1のIII部の拡大図である。
【図4】図1に示したIV部の拡大図である。
【図5】バックテンションワイヤロープの接続手順を示
す側面図である。
【図6】バックテンションワイヤロープの接続手順を示
す側面図である。
【図7】バックテンションワイヤロープの接続手順を示
す側面図である。
【図8】バックテンションワイヤロープの接続手順を示
す側面図である。
【図9】バックテンションワイヤロープの接続手順を示
す側面図である。
【図10】バックテンションワイヤロープの接続手順を
示す側面図である。
【図11】バックテンションワイヤロープの接続手順を
示す平面図である。
【図12】バックテンションワイヤロープの接続手順を
示す平面図である。
【図13】バックテンションワイヤロープの接続手順を
示す平面図である。
【図14】図11に示したシーブブロックアセンブリの
拡大平面図である。
【図15】図14のXV-XV矢視図である。
【図16】図11に示した張設作業用シーブブロックの
拡大平面図である。
【図17】図14に示したシーブブロックアセンブリに
おけるワイヤロープ掛け廻し図である。
【図18】図10に示した状態におけるワイヤロープ掛
け廻し図である。
【図19】本願発明の第2の実施形態にかかるラフィン
グジブのバックテンション装置の要部平面図である。
【図20】図19のXX-XX矢視図である。
【符号の説明】
1は車両、2は旋回台、3は伸縮ブーム、4はブームヘ
ッド、5は起伏用油圧シリンダ、6は主巻ウィンチ(第
1ウィンチ)、7は補巻ウィンチ、8は補助ウィンチ
(第2ウィンチ)、9はジブ取付基台、10はラフィン
グジブ、11はベースジブ、12はミドルジブ、13は
トップジブ、14はジブアセンブリ、15は第1マス
ト、16は第2マスト、17は主巻ワイヤロープ(バッ
クテンションワイヤロープ)、18は補巻ワイヤロー
プ、19は補助ワイヤロープ、20はパイロットワイヤ
ロープ、21はジブ支持部材、22はテンションロー
プ、23及び24はテンションロッド、25はテンショ
ンロープ、26及び27はテンションロッド、28及び
29はポスト用シーブ、30はトップシーブ、31はベ
ースブーム、32はセカンドブーム、33はトップブー
ム、35は吊フック、36は先端金具、37は連結ブラ
ケット、40はシーブブロックアセンブリ、41は第1
シーブブロック、42は第2シーブブロック、43は第
3シーブブロック、44はロープガイド、45〜47は
シーブ、48及び49はシーブブラケット、50は連結
アーム、51は連結ピン、52は張力検出器、53〜5
6はロープ掛止部、57はシーブブラケット、58は連
結ピン、59及び60は補助シーブ、61はジブ連結ピ
ン、62はバックストップ用油圧シリンダ、63は第1
揺動アーム、64は第2揺動アーム、65はストッパー
部材、66はコイルスプリング、67は伸縮ロッド、6
8は中空ピン、69は連結ピン、70及び71はピン
穴、72及び73は連結ピン、74は上側ブーム連結
部、75は下側ブーム連結部、76〜79は連結ピン、
Zはラフィングジブ付き移動式クレーンである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(2)に対してそのベースブーム
    (31)の基端部(31a)が起伏自在に取り付けられ
    た伸縮ブーム(3)の先端部(3b)に、該伸縮ブーム
    (3)の起伏面に沿う方向に起伏自在にラフィングジブ
    (10)を装着し、且つ該ラフィングジブ(10)の先
    端部(10b)にその一端が接続されたジブ支持部材
    (21)を該ラフィングジブ(10)の基端部(10
    a)に立設されたマスト(15),(16)を介して上
    記伸縮ブーム(3)側に引き出すとともに、該ジブ支持
    部材(21)を上記旋回台(2)側に配置した第1ウイ
    ンチ(6)から繰り出されるバックテンションワイヤロ
    ープ(17)に接続し、該バックテンションワイヤロー
    プ(17)を上記第1ウィンチ(6)により巻き込み・
    巻き戻しすることで上記ラフィングジブ(10)を起伏
    させ且つ所定の起伏位置で姿勢保持し得るようにしたラ
    フィングジブのバックテンション装置であって、 上記バックテンションワイヤロープ(17)が掛け回さ
    れるシーブ(46),(46),・・と所定長さのパイ
    ロットワイヤロープ(20)が掛け回される補助シーブ
    (59)とを備え上記ベースブーム(31)の基端部
    (31a)側に揺動可能に連結される第1シーブブロッ
    ク(41)と、上記主巻ワイヤロープ(17)が掛け回
    されるシーブ(47),(47),・・を備え上記第1
    シーブブロック(41)に対して連結・離脱自在とされ
    た第2シーブブロック(42)とからなるシーブブロッ
    クアセンブリ(40)と、 上記ベースブーム(31)の先端部(31b)に固定配
    置された第3シーブブロック(43)と、 上記ベースブーム(31)の基端部(31a)の近傍に
    配置されて作業用ワイヤロープ(19)の巻き込み・巻
    き戻しを行う第2ウィンチ(8)とを備え、 上記第1シーブブロック(41)と第2シーブブロック
    (42)との連結状態においては上記パイロットワイヤ
    ロープ(20)がその一端(20a)を上記第1シーブ
    ブロック(41)側に掛止するとともにその他端(20
    b)を上記第1シーブブロック(41)の各シーブ(4
    6),(46),・・と第2シーブブロック(42)の
    各シーブ(47),(47),・・との間に多段掛け状
    に掛け回したのち上記補助シーブ(59)に掛け回して
    上記第2シーブブロック(42)側に掛止される一方、 上記第1シーブブロック(41)と第2シーブブロック
    (42)とを切り離し且つ上記パイロットワイヤロープ
    (20)の上記一端(20a)を上記第1シーブブロッ
    ク(41)から取り外してこれを上記バックテンション
    ワイヤロープ(17)の先端(17a)に接続するとと
    もに上記作業用ワイヤロープ(19)を上記第3シーブ
    ブロック(43)を介して上記第2シーブブロック(4
    2)に連結した状態においては、上記第1ウィンチ
    (6)を巻き戻しながら上記第2ウィンチ(8)を巻き
    込むことで上記第2シーブブロック(42)がベースブ
    ーム(31)の基端部(31a)側から先端部(31
    b)側に移動せしめられる如く構成したことを特徴とす
    るラフィングジブのバックテンション装置。
  2. 【請求項2】 旋回台(2)に対してそのベースブーム
    (31)の基端部(31a)が起伏自在に取り付けられ
    た伸縮ブーム(3)の先端部(3b)に、該伸縮ブーム
    (3)の起伏面に沿う方向に起伏自在にラフィングジブ
    (10)を装着し、且つ該ラフィングジブ(10)の先
    端部(10b)にその一端が接続されたジブ支持部材
    (21)を該ラフィングジブ(10)の基端部(10
    a)に立設されたマスト(15),(16)を介して上
    記伸縮ブーム(3)側に引き出すとともに、該ジブ支持
    部材(21)を上記旋回台(2)側に配置した第1ウイ
    ンチ(6)から繰り出されるバックテンションワイヤロ
    ープ(17)に接続し、該バックテンションワイヤロー
    プ(17)を上記第1ウィンチ(6)により巻き込み・
    巻き戻しすることで上記ラフィングジブ(10)を起伏
    させ且つ所定の起伏位置で姿勢保持し得るようにしたラ
    フィングジブのバックテンション装置であって、 上記バックテンションワイヤロープ(17)が掛け回さ
    れるシーブ(46),(46),・・と所定長さのパイ
    ロットワイヤロープ(20)が掛け回される補助シーブ
    (59)とを備え上記ベースブーム(31)の基端部
    (31a)側に揺動可能に連結される第1シーブブロッ
    ク(41)と、上記バックテンションワイヤロープ(1
    7)が掛け回されるシーブ(47),(47),・・と
    上記パイロットワイヤロープ(20)が掛け回される補
    助シーブ(60)とを備え上記第1シーブブロック(4
    1)に対して連結・離脱自在とされた第2シーブブロッ
    ク(42)とからなるシーブブロックアセンブリ(4
    0)と、 上記ベースブーム(31)の先端部(31b)に固定配
    置された第3シーブブロック(43)と、 上記ベースブーム(31)の基端部(31a)の近傍に
    配置されて作業用ワイヤロープ(19)の巻き込み・巻
    き戻しを行う第2ウィンチ(8)とを備え、 上記第1シーブブロック(41)と第2シーブブロック
    (42)との連結状態においては上記パイロットワイヤ
    ロープ(20)がその一端(20a)を上記第1シーブ
    ブロック(41)側に掛止するとともにその他端(20
    b)を上記第1シーブブロック(41)の各シーブ(4
    6),(46),・・と第2シーブブロック(42)の
    各シーブ(47),(47),・・との間に多段掛け状
    に掛け回したのち上記第1シーブブロック(41)側の
    上記補助シーブ(59)及び上記第2シーブブロック
    (42)側の上記補助シーブ(60)とに掛け回して上
    記第1シーブブロック(41)側に掛止される一方、 上記第1シーブブロック(41)と第2シーブブロック
    (42)とを切り離し且つ上記パイロットワイヤロープ
    (20)の上記一端(20a)を上記第1シーブブロッ
    ク(41)から取り外してこれを上記バックテンション
    ワイヤロープ(17)の先端(17a)に接続するとと
    もに上記作業用ワイヤロープ(19)を上記第3シーブ
    ブロック(43)を介して上記第2シーブブロック(4
    2)に連結した状態においては、上記第1ウィンチ
    (6)を巻き戻しながら上記第2ウィンチ(8)を巻き
    込むことで上記第2シーブブロック(42)がベースブ
    ーム(31)の基端部(31a)側から先端部(31
    b)側に移動せしめられる如く構成したことを特徴とす
    るラフィングジブのバックテンション装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記第2シーブブロック(42)の上記ベースブーム
    (31)の先端部(31a)側への移動を、上記バック
    テンションワイヤロープ(17)の先端(17a)が該
    バックテンションワイヤロープ(17)の掛け回し方向
    において最上段に位置する上記補助シーブ(59)の近
    傍に達した時点で停止させるようにしたことを特徴とす
    るラフィングジブのバックテンション装置。
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