JPH10152997A - 既設建物の耐震補強工法 - Google Patents
既設建物の耐震補強工法Info
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- JPH10152997A JPH10152997A JP33038596A JP33038596A JPH10152997A JP H10152997 A JPH10152997 A JP H10152997A JP 33038596 A JP33038596 A JP 33038596A JP 33038596 A JP33038596 A JP 33038596A JP H10152997 A JPH10152997 A JP H10152997A
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Abstract
物内部からの改修作業をなくし、建物外からの作業で施
工できる既設建物の耐震補強工法を提供する。 【解決手段】 外壁側の柱体Aと梁体Bの夫々外向面部
に間隔をおいてフープ筋13,23を配筋した鋼板1,
2をアンカーボルト10,20で固着して柱体の鋼材1
と梁体の鋼材2とを縦横に連結配置し、さらに柱体の鋼
材1と梁体の鋼材2間にコンクリートプレキャスト体の
斜め状介在補強体3を連結し、鋼板1,2を囲むコンク
リート型枠を備えてコンクリート打設することにより、
柱体Aと梁体Bの外向面部に鋼板入りコンクリートの補
強柱部C及び補強梁部Dを一体に連設すると共に、介在
補強体3で柱部と梁部とをさらに補強する。
Description
強工法に関するものである。
の柱体の対向する内面部と上の梁体の下面部及び下の梁
体の上面部に夫々補強体を連設して枠体とすることで補
強する鉄骨枠付ブレース工法が採用されていた。しかし
ながら、左右の柱体の間には通常窓ガラスや出入口用等
のサッシュが取り付けてあるため、それらを一旦除去し
施工後に再取付することが必要となり、居住者に迷惑が
かかる建物内部からの改修作業となるのである。
シュの除去及び再取付を不要として建物内部からの改修
作業をなくし、建物外からの作業で施工できる既設建物
の耐震補強工法を提供するものである。
建物を補強するものであり、外壁側の柱体と梁体の夫々
外向面部に間隔をおいて長尺の鋼材を固着して柱体の鋼
材と梁体の鋼材とを縦横に連結配置し、さらに柱体の鋼
材間又は梁体の鋼材間或いは柱体と梁体の夫々鋼材間に
介在補強体を連結し、鋼材を囲むコンクリート型枠を備
えてコンクリート打設することにより、柱体と梁体の外
向面部に鋼材入りコンクリートの補強柱部及び補強梁部
が一体に連設されると共に、介在補強体で柱部と梁部が
さらに補強されることを特徴とする既設建物の耐震補強
工法である。なお、鋼材を鋼板としてアンカーボルトで
柱体及び梁体に固着すると共に、鋼板の周囲をフープ筋
で配筋してもよい。また、介在補強体を、両端の連結側
に鋼板を突出させたコンクリートプレキャスト体とし、
或いは介在補強体をH型鋼又は鋼管としてもよい。
態例で説明する。図1は三階まで補強施工後の正面図で
あり、鋼材としての鋼板は図2のように配置されるので
ある。まず、図3のように、外壁側の既設柱体Aの外向
面部に外側からアンカーボルト10を穿孔部Aaに差し
込んで固着し、アンカーボルト10の突出端部側に長尺
の柱用鋼板1をナット11で両面から挟持する。これに
より、既設柱体Aの外向部に外面部から間隔をおいて柱
用鋼板1が保持されるのである。
梁体Bの外向面部に外側からアンカーボルト20を穿孔
部に差し込んで固着し、アンカーボルト20の突出端部
側に長尺の梁用鋼板2をナット21で両面から挟持す
る。これにより、既設梁体Bの外向部に外面部から間隔
をおいて梁用鋼板2が保持されるのである。
既設梁体Bで保持した柱用鋼板1、梁用鋼板2を突き合
わせて溶接することで図2のように縦横に連続状態で保
持するのである。なお、柱用鋼板1及び梁用鋼板2には
予めフープ筋14,24を配筋連結している。また、予
め溶接した柱用鋼板1、梁用鋼板2を既設柱体A及び既
設梁体Bで保持してもよい。
用鋼板1の位置及び梁用鋼板2の中央部には台形の取付
鋼板13,23が介在してあり、取付鋼板13はその巾
を広くして斜辺部130を側方に突出させると共に、取
付鋼板23を高くして逆に取り付け、斜辺部230を下
向きに突出させている。
に、補強鋼板31に両端部を除いてコンクリート被覆し
たコンクリートプレキャスト体であり、両端部の突出し
た補強鋼板31を連結部310としている。そして、該
連結部310の一端を取付鋼板23の斜辺部230に突
き合わせ溶接すると共に、図7のように連結部310の
他端を取付鋼板13の斜辺部130に突き合わせ溶接す
ることで、図2、図4及び図5のように斜状介在補強体
3を柱用鋼板1と梁用鋼板2との間に連結している。
板1,2を囲み閉塞すると共に、斜状介在補強体3の端
部に突出した補強鋼板31の連結部310を囲むコンク
リート型枠を組み、型枠内にコンクリート打設するので
ある。これにより、図8及び図9のように、柱体Aと梁
体Bの外向面部に鋼板入りコンクリートの補強柱部C及
び補強梁部Dが一体として連設されるのである。
体Aと梁体Bの外面側に補強柱部C、補強梁部Dが連設
されるため柱体Aと梁体Bが補強され、しかも補強柱部
Cと補強梁部Dとの連設で枠体となると共に、斜状介在
補強体3の介在によってさらに補強されて強固且つ堅固
な耐震補強構造となるのである。また、既設の柱体Aと
梁体Bの外面側に補強柱部C、補強梁部Dを連設するた
め、柱A間のサッシュ等はそのままでよいことから建物
内部からの改修作業が不要となるのである。
発明においてはこれに限定されない。例えば、外壁側の
柱体と梁体の夫々外向面部に間隔をおいて固着する鋼材
の形状及び素材は問わず、その固着手段も適宜である。
また、柱体で保持する鋼材と梁体で保持する鋼材とを連
結する手段も限定されず、溶接の他、図10のようにボ
ルト止めでもよい。
綱又は角型鋼管等の鋼管を用いてもよい。この場合、H
型綱又は鋼管を連結し易いように鋼材に連結部材を取り
付ければよい。なお、介在補強体の取付状態は任意であ
り、図11のように、扉等の配置を考慮して種々に介在
させることができるのである。即ち、柱体の鋼材間又は
梁体の鋼材間或いは柱体と梁体の夫々鋼材間に介在連結
できるのである。また、図示形態例のように、台形の取
付鋼板13,23を不要とする場合で溶接連結するに
は、図12のように、介在補強体の連結端部を接合でき
るように斜め形状とすればよい。
と梁体の外面側に補強柱部、補強梁部が一体として枠体
に連設されるため柱体と梁体が補強され、介在補強体の
介在によってさらに強固且つ堅固な耐震補強構造とな
り、既設の柱体と梁体の外面側に補強柱部、補強梁部を
連設するため、柱間のサッシュ等はそのままでよいこと
から建物内部からの改修作業が不要となるのである。
梁体に固着すると共に、フープ筋によって強度の高い補
強柱部及び補強梁部となる。請求項3では、コンクリー
トプレキャスト体による介在補強体のため施工が速くで
き、請求項4では、強度のある介在補強体を迅速に取り
付けることができるのである。
面した正面図である。
図である。
る。
る。
である。
る。
る。
斜視図である。
る。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 既設建物を補強するものであり、外壁側
の柱体と梁体の夫々外向面部に間隔をおいて鋼材を固着
して柱体の鋼材と梁体の鋼材とを縦横に連結配置し、さ
らに柱体の鋼材間又は梁体の鋼材間或いは柱体と梁体の
夫々鋼材間に介在補強体を連結し、鋼材を囲むコンクリ
ート型枠を備えてコンクリート打設することにより、柱
体と梁体の外向面部に鋼材入りコンクリートの補強柱部
C及び補強梁部Dが一体に連設されると共に、介在補強
体で柱部と梁部がさらに補強されることを特徴とする既
設建物の耐震補強工法。 - 【請求項2】 鋼材を鋼板1,2としてアンカーボルト
10,20で柱体A及び梁体Bに固着すると共に、鋼板
1,2の周囲をフープ筋14,24で配筋した請求項1
の耐震補強工法。 - 【請求項3】 介在補強体を、両端の連結側に鋼板を突
出させたコンクリートプレキャスト体とした請求項1又
は請求項2の耐震補強工法。 - 【請求項4】 介在補強体を、H型鋼又は鋼管とした請
求項1又は請求項2の耐震補強工法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8330385A JP3051071B2 (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 既設建物の耐震補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP8330385A JP3051071B2 (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 既設建物の耐震補強工法 |
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JPH10152997A true JPH10152997A (ja) | 1998-06-09 |
JP3051071B2 JP3051071B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=18232016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8330385A Expired - Lifetime JP3051071B2 (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 既設建物の耐震補強工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3051071B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008050788A (ja) * | 2006-08-23 | 2008-03-06 | Yahagi Construction Co Ltd | 既設建物の耐震補強構造 |
JP2015124484A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-06 | 株式会社竹中工務店 | 耐震補強方法 |
KR20160039143A (ko) | 2014-09-05 | 2016-04-08 | 야하기 컨스트럭션 코., 엘티디 | 기설 건물의 내진 보강 구조 및 기설 건물의 내진 보강 방법 |
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JP2014145156A (ja) * | 2013-01-28 | 2014-08-14 | Yahagi Construction Co Ltd | 建物の耐震補強構造および耐震補強構造の耐震設計方法 |
JP5923565B2 (ja) * | 2013-08-27 | 2016-05-24 | 山本 泰稔 | 耐震補強工法用鋼板を使用する既設建物の耐震補強工法 |
-
1996
- 1996-11-25 JP JP8330385A patent/JP3051071B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3051071B2 (ja) | 2000-06-12 |
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