JPH10149003A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH10149003A
JPH10149003A JP9010977A JP1097797A JPH10149003A JP H10149003 A JPH10149003 A JP H10149003A JP 9010977 A JP9010977 A JP 9010977A JP 1097797 A JP1097797 A JP 1097797A JP H10149003 A JPH10149003 A JP H10149003A
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electric field
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developer
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carrier
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JP9010977A
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Tamotsu Shimizu
保 清水
Yoshiyuki Iguchi
善之 井口
Yoshio Sakakawa
与志男 坂川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体と像担持体とが対向する現像領
域に交流電界を作用させて現像を行なうにあたり、適切
な画像濃度を有すると共にきめの良い良好なハーフトー
ンの画像が安定して得られるようにする。 【解決手段】 現像剤担持体11の表面に現像剤2を保持
させて像担持体1と対向する現像領域に搬送させると共
に、現像剤担持体と像担持体との間に交流電界を作用さ
せる作用期間Tと、交流電界を作用させない休止期間t
とを交互に繰り返して現像を行なう現像装置において、
1の作用期間における交流電界の最初と最後の電界の方
向を同じにすると共に、休止期間を経過した後の次の作
用期間における交流電界の最初の電界の方向を先の作用
期間における最後の電界の方向と同方向にして交流電界
を作用させ、また0.20≦T/(T+t)≦0.90
の条件を満たすようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
ター等の画像形成装置において、像担持体に形成された
静電潜像を現像するのに使用する現像装置に係り、特
に、現像剤担持体の表面に現像剤を保持させ、この現像
剤担持体により現像剤を像担持体と対向する現像領域に
搬送させると共に、現像剤担持体と像担持体との間に交
流電界を作用させて現像を行なう現像装置において、こ
の交流電界を作用させる条件を適切に設定して、十分な
画像濃度を有すると共にきめの良い画像が得られるよう
にした点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンター等の画像
形成装置において、像担持体に形成された静電潜像を現
像するのに様々な現像装置が使用されていた。
【0003】ここで、このような現像装置の1つとし
て、図1に示すように、像担持体1と対向するようにし
て、内周側にマグネットローラ11aが設けられた円筒
状の現像剤担持体11を装置本体10に配し、この現像
剤担持体11の表面に装置本体10内に収容された現像
剤2をバケットローラ等の現像剤供給部材12によって
供給し、この現像剤2をマグネットローラ11aの磁気
力によって現像剤担持体11の表面に保持させ、この状
態で現像剤担持体11の回転により現像剤2を搬送さ
せ、現像剤担持体11と像担持体1とが対向する現像領
域に搬送される現像剤2の量を規制部材13によって規
制した後、この現像剤2を現像領域に導いて像担持体1
に形成された静電潜像を現像するようにしたものが存在
した。
【0004】また、上記のような現像装置において、像
担持体1に形成された静電潜像を効率よく現像すると共
に、像担持体1に形成されたトナー像が現像剤2の磁気
ブラシによって掻き取られたりするのを防止するため、
図1に示すように、現像剤担持体11に対して直流電源
14と交流電源15とから直流電圧と交流電圧とを重畳
させて印加し、現像剤担持体11と像担持体1とが対向
する現像領域に直流電界に交流電界が重畳された電界を
作用させて現像するようにしたものが開発された。
【0005】しかし、このように現像剤担持体11と像
担持体1とが対向する現像領域に直流電界に交流電界が
重畳された電界を作用させて現像を行ない、中間調の画
像を得るようにした場合、中間調の画像に対応する像担
持体1の表面電位の部分において、この表面電位の変化
に対する画像濃度の変化が大きく、良好なハーフトーン
の画像が得られないという問題があり、また形成された
画像のきめも十分なものではなかった。
【0006】このため、近年においては、特公平2−1
4706号公報に示されるように、現像剤担持体と像担
持体との間に交流電界を形成する第1期間(作用期間)
と、交流電界の形成を休止する第2期間(休止期間)と
を交互に繰り返すようにし、第1期間において電界の方
向が逆になった一対の交流電界を作用させると共に、こ
の交流電界の最終成分が常に現像剤を現像剤担持体側に
引き戻す電界成分になるようにして現像を行なうように
したものが提案された。
【0007】しかし、このように第1期間において電界
の方向が逆になった一対の交流電界を作用させると共
に、この交流電界の最終成分が常に現像剤を現像剤担持
体側に引き戻す電界成分になるようにした場合、現像剤
が像担持体と現像剤担持体との間で移動しながら、常に
像担持体側から現像剤担持体側に引き戻される状態で交
流電界が休止して第2期間に入り、この第2期間におい
ても引き続いて現像剤が現像剤担持体側に引き戻される
ようになり、次に交流電界を作用させて現像を行なうよ
うにした場合に、現像剤が十分に像担持体に供給され
ず、形成された画像における画像濃度が低下し、高速で
現像を行なった場合に十分な画像濃度を有する画像が得
られなくなったり、また形成された画像におけるきめを
向上させることもできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、現像剤担
持体の表面に現像剤を保持させ、この現像剤担持体によ
り現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送させると
共に、現像剤担持体と像担持体との間に交流電界を作用
させて現像を行なうようにした現像装置における上記の
ような様々な問題を解決することを課題とするものであ
る。
【0009】そして、この発明における現像装置におい
ては、上記のように現像剤担持体と像担持体とが対向す
る現像領域に交流電界を作用させて現像を行なうにあた
り、交流電界を作用させない休止期間を設けて、良好な
ハーフトーンの画像が得られるようにすると共に、この
ように交流電界を作用させない休止期間を設けた場合に
おいても、十分な画像濃度を有する画像が得られると共
に、きめの良い画像が安定して得られるようにすること
を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明における現像装
置においては、上記のような課題を解決するため、現像
剤担持体の表面に現像剤を保持させ、この現像剤担持体
により現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送させ
ると共に、現像剤担持体と像担持体との間に交流電界を
作用させる作用期間と、交流電界を作用させない休止期
間とを交互に繰り返して現像を行なう現像装置におい
て、1の作用期間における交流電界の最初と最後の電界
の方向を同じにすると共に、上記の休止期間を経過した
後の次の作用期間における交流電界の最初の電界の方向
を先の作用期間における最後の電界の方向と同方向にし
て交流電界を作用させるようにしたのである。
【0011】そして、この発明における現像装置のよう
に、現像剤担持体と像担持体との間に交流電界を作用さ
せる作用期間と、交流電界を作用させない休止期間とを
交互に繰り返して現像を行なうにあたり、1の作用期間
における交流電界の最初と最後の電界の方向を同じにす
ると共に、休止期間を経過した後の次の作用期間におけ
る交流電界の最初の電界の方向を先の作用期間における
最後の電界の方向と同方向にして交流電界を作用させる
と、現像剤中におけるトナーが像担持体と現像剤担持体
との間において広い範囲できめ細かなパウダークラウド
化した状態で存在し、このように広い範囲できめ細かな
パウダークラウド状態になったトナーが交流電界の作用
により十分に像担持体に供給されて、良好なハーフトー
ンの画像が得られると共に、きめが良好な画像が得られ
るようになる。
【0012】特に、作用期間における最初と最後の電界
の方向が現像剤を像担持体側に送る方向である場合に
は、像担持体に近い位置において現像剤中のトナーがパ
ウダークラウド化した状態で存在し、このようにパウダ
ークラウド化した状態にあるトナーが交流電界の作用に
より像担持体に供給されて現像が行なわれるようになり
よりきめの細かな画像が得られるようになる。
【0013】また、この発明における現像装置におい
て、上記のように現像剤担持体と像担持体との間に交流
電界を作用させる作用期間と、交流電界を作用させない
休止期間とを設けるにあたり、作用期間が短くなりすぎ
ると、交流電界が作用して現像が行なわれる時間が短く
なり、十分な画像濃度を有する画像が得られなくなる一
方、作用期間が長くなりすぎると、交流電界を常に作用
させて現像を行なう場合と同様に、表面電位の変化に対
する画像濃度の変化が大きくなって良好なハーフトーン
の画像が得られなくなると共に、形成された画像のきめ
も悪くなるため、作用期間をT、休止期間をtとした場
合に、0.20≦T/(T+t)≦0.90の条件を満
たすようにすることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0015】ここで、この発明の実施形態における現像
装置も、前記の図1に示した現像装置と同様に、像担持
体1と対向するようにして、内周側にマグネットローラ
11aが設けられた円筒状の現像剤担持体11を装置本
体10に設け、この現像剤担持体11の表面に装置本体
10内に収容された現像剤2をバケットローラ等の現像
剤供給部材12によって供給し、この現像剤2をマグネ
ットローラ11aの磁気力によって現像剤担持体11の
表面に保持させ、この状態で現像剤担持体11の回転に
より現像剤2を搬送させ、現像剤担持体11と像担持体
1とが対向する現像領域に搬送される現像剤2の量を規
制部材13によって規制した後、この現像剤2を現像領
域に導いて像担持体1に形成された静電潜像を現像する
ようになっている。
【0016】また、この実施形態の現像装置において
も、現像剤担持体11に対して直流電源14及び交流電
源15から直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加
し、現像剤担持体11と像担持体1とが対向する現像領
域に、直流電界に交流電界が重畳された電界を作用させ
て現像を行なうようにしている。
【0017】そして、この実施形態における現像装置に
おいては、現像剤担持体11に対して直流電源14と交
流電源15から直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を
印加させて、現像剤担持体11と像担持体1とが対向す
る現像領域に、直流電界に交流電界が重畳された電界を
作用させるにあたり、交流電界を作用させる作用期間T
と、交流電界を作用させない休止期間tとを交互に繰り
返すようにし、1の作用期間Tにおける交流電界の最初
と最後の電界の方向を同じ方向にすると共に、休止期間
tを経過した後の次の作用期間Tにおける交流電界の最
初の電界の方向を先の作用期間Tにおける最後の電界の
方向と同じ方向にして交流電界を作用させるようにした
のである。
【0018】次に、上記の実施形態における現像装置に
おいて、現像剤担持体11と像担持体1とが対向する現
像領域に作用させる交流電界を変化させた実施例1〜3
の現像装置と比較例1,2の現像装置とを比較し、この
発明の実施例に係る現像装置を用いて現像を行なうと、
十分な画像濃度を有すると共にきめの良好な画像が得ら
れることを明らかにする。
【0019】ここで、実施例1〜4及び比較例1,2の
各現像装置において現像を行なうにあたっては、現像剤
として、平均粒径が35μmのバンイダー型キャリアと
平均粒径が8μmのトナーとをトナー濃度が13重量%
になるように混合させたものを用いるようにした。
【0020】そして、像担持体1を帯電させるにあた
り、その初期表面電位(Vo)が−450Vになるよう
にし、現像領域において像担持体1と現像剤担持体11
とが対向する間隔Dsを0.35mm、装置のシステム
速度を165mm/s、像担持体1の回転速度(v1
に対する現像剤担持体11の回転速度(v2 )の比θ
(=v2 /v1 )を1.8、現像剤担持体11によって
搬送される現像剤の量を4.8mg/cm2 に設定し、
上記の直流電源14から−350Vの直流電圧(Vd)
を印加させると共に、上記の交流電源15からピークピ
ーク値(Vpp)が1.6kVでそれぞれ異なった波形
の交流電圧を印加させて、直流電界に交流電界が重畳さ
れた電界を作用させるようにした。
【0021】ここで、実施例1においては、交流電源1
5から交流電圧を印加させるにあたり、図2に示すよう
に、1の作用期間Tにおいて、最初と最後の電界の方向
が同じ方向で、現像剤を像担持体1側に送る方向の電界
が作用するように、最初の第1番目と最後の第3番目と
にそれぞれパルス幅が0.08msになった同じ極性の
パルス電圧を作用させる一方、これらの間における第2
番目にパルス幅が0.16msで最初と最後のパルス電
圧とは逆極性になったパルス電圧を作用させ、その後、
交流電界が作用されない休止期間tを0.33ms設
け、この休止期間tの後における次の作用期間Tにおい
ても、上記の1の作用期間Tと全く同じ交流電圧を作用
させるようにし、このような作用期間Tと休止期間tと
を順々に繰り返して交流電界を作用させるようにした。
【0022】また、実施例2においては、図3に示すよ
うに、その作用期間Tにおいて、上記の実施例1と同じ
交流電圧を作用させる一方、交流電界が作用されない休
止期間tの長さを1.333msにし、このような作用
期間Tと休止期間tとを順々に繰り返して交流電界を作
用させるようにした。
【0023】また、実施例3においては、図4に示すよ
うに、1の作用期間Tにおいて、パルス幅が0.16m
sになった5つのパルス電圧を極性が交互に変化するよ
うにして作用させ、この作用期間Tにおける最初と最後
の電界の方向が同じ方向で、上記の実施例1,2の場合
と同様に、現像剤を像担持体1側に送る方向の電界が作
用するようにし、その後、交流電界が作用されない休止
期間tを0.67ms設け、この休止期間tの後におけ
る次の作用期間Tにおいても、上記の1の作用期間Tと
全く同じ交流電圧を作用させるようにし、このような作
用期間Tと休止期間tとを順々に繰り返して交流電界を
作用させるようにした。
【0024】また、実施例4においては、図5に示すよ
うに、1の作用期間Tにおいて、最初と最後の電界の方
向が同じ方向で、現像剤を現像剤担持体11に戻す方向
の電界が作用するように、最初の第1番目と最後の第3
番目とにそれぞれパルス幅が0.16msになった同じ
極性のパルス電圧を作用させる一方、これらの間におけ
る第2番目にパルス幅が0.33msで最初と最後のパ
ルス電圧とは逆極性で現像剤を像担持体1側に送る方向
のパルス電圧を作用させ、その後、交流電界が作用され
ない休止期間tを0.67ms設け、この休止期間tの
後における次の作用期間Tにおいても、上記の1の作用
期間Tと全く同じ交流電圧を作用させるようにし、この
ような作用期間Tと休止期間tとを順々に繰り返して交
流電界を作用させるようにした。
【0025】一方、比較例1においては、図6に示すよ
うに、パルス幅が0.16msの交流電圧を連続して作
用させるようにした。
【0026】また、比較例2においては、図7に示すよ
うに、1の作用期間Tにおいてパルス幅が0.16ms
で電圧の極性が逆になった一対の電圧を作用させ、その
後、交流電界が作用されない休止期間tを0.33ms
設け、この休止期間tの前における電圧により作用する
電界の方向が、常に現像剤を現像剤担持体側に戻す方向
になるようにし、このような作用期間Tと休止期間tと
を順々に繰り返して交流電界を作用させるようにした。
【0027】そして、実施例1〜4及び比較例1,2に
おける各現像装置にそれぞれ上記のような交流電圧を作
用させて反転現像を行ない、像担持体1において露光さ
れた画像部の表面電位(Vi)と上記の直流電源14及
び交流電源15から印加された電圧の平均値(Vb)と
の差ΔV(=Vi−Vb)と、得られた画像における透
過濃度(TD)との関係を調べ、その結果を図7に示し
た。
【0028】この結果、交流電界を作用させない休止期
間tを設けずに、交流電界を連続して作用させるように
した比較例1の現像装置においては、ΔVの中間部分に
おいて、このΔVの変化に伴う透過濃度(TD)の変化
が非常に激しく、中間調の画像の再現が困難であった。
【0029】これに対して、上記の実施例1〜4の各現
像装置においては、比較例1のものに比べて、ΔVの変
化に対する透過濃度(TD)の変化が直線的になると共
に、ΔVの中間部分における透過濃度(TD)の変化が
少なく、中間調の再現に優れた画像が得られた。
【0030】次に、上記の実施例1〜4の現像装置と比
較例1,2の現像装置を用いて、平均の画像濃度(I
D)が0.4になったハーフトーンの画像を形成し、各
画像について、それぞれ5μm毎に10μm×100μ
mの面積の部分における画像濃度を測定し、それぞれの
ハーフトーンの画像における標準偏差を求めて、画像濃
度のばらつき(きめ)を調べた。なお、上記の画像濃度
の測定には、マイクロデンシトメータ(阿部設計社製:
2405型)を用いた。
【0031】この結果、ハーフトーンの画像における標
準偏差の値が、実施例1の現像装置では0.0456、
実施例2の現像装置では0.0454、実施例3の現像
装置では0.0457、実施例4の現像装置では0.0
468であったのに対し、比較例1の現像装置では0.
0511、比較例2の現像装置では0.0500であ
り、実施例1〜4の現像装置を用いて得たハーフトーン
の画像の方が画像濃度のばらつきが少なく、きめの細か
な画像が得られた。
【0032】(実験例)この実験例においては、上記の
実施例1,2の場合と同様に、1の作用期間Tにおい
て、最初と最後の電界の方向が同じ方向で、現像剤を像
担持体1側に送る方向の電界が作用するように、最初の
第1番目と最後の第3番目とにそれぞれパルス幅が0.
08msになった同じ極性のパルス電圧を作用させる一
方、これらの間における第2番目にパルス幅が0.16
msで最初と最後のパルス電圧とは逆極性になったパル
ス電圧を作用させ、その後、交流電界が作用されない休
止期間tを設けるようにし、この休止期間tを変更させ
て、T/(T+t)の値を下記の表1に示すように変化
させた。
【0033】そして、このように休止期間tを変更させ
た各交流電界を作用させ、それ以外は、上記の実施例1
の場合と同様にして反転現像を行なうようにし、画像部
の表面電位(Vi)と前記の直流電源14及び交流電源
15から印加された電圧の平均値(Vb)との差ΔV
(=Vi−Vb)と、得られた画像の画像濃度(ID)
との関係を調べ、ΔVが100V変化した場合に、これ
に対応して変化した画像濃度(ΔID)の割合γ(=Δ
ID/100V)を求めると共に、前記のように平均の
画像濃度(ID)が0.4になったハーフトーンの画像
を形成し、各画像について、それぞれ5μm毎に10μ
m×100μmの面積の部分における画像濃度を測定
し、それぞれのハーフトーンの画像における標準偏差を
求めて、画像濃度のばらつき(きめ)を調べ、これらの
結果を下記の表1に合わせて示した。
【0034】
【表1】
【0035】この結果、上記のT/(T+t)の値が
0.90以下においては、画像濃度のばらつき(きめ)
を示す値が低くなって一定しており、きめのよい画像を
得る場合には、T/(T+t)の値を0.90以下にす
ることが好ましいということが分かった。
【0036】また、像担持体1の初期表面電位(Vo)
と直流電源14及び交流電源15から印加された電圧の
平均値(Vb)との差(Vo−Vb)が−100Vにな
るようにしてVoとVbの値を変化させると共に、画像
部の表面電位(Vi)を−50〜−100Vの範囲にし
て、上記のΔV(=Vi−Vb)の値を変化させて反転
現像を行ない、1000枚の画像形成を行なった場合に
おける像担持体1へのキャリアの付着量(mg/千枚)
を求め、この結果を下記の表2に示した。
【0037】
【表2】
【0038】この結果、ΔVの値が1000V以上にな
ると、像担持体1へのキャリアの付着量が急激に増加し
て、適切な現像が行なえなくなるため、ΔVの値を10
00V以下にして現像を行なうことが必要であるという
ことが分かった。
【0039】ここで、ΔVの値を1000V以下にして
現像を行なうにあたって、画像濃度(ID)が1.4以
上になった十分な画像濃度を有する画像を得るために
は、上記のγ(=ΔID/100V)の値が0.14以
上になることが必要であり、上記の表1の結果から、上
記のT/(T+t)の値を0.20以上にすることが、
十分な画像濃度を有する画像を得る上で好ましいという
ことが分かった。
【0040】また、上記の実施例3の場合と同様に、1
の作用期間Tにおいて、パルス幅が0.16msになっ
た5つのパルス電圧を極性が交互に変化するようにして
作用させ、この作用期間Tにおける最初と最後の電界の
方向が同じ方向で、現像剤を像担持体1側に送る方向の
電界が作用するようにし、その後、交流電界が作用され
ない休止期間tを設けるようにし、この休止期間tを変
更させて、T/(T+t)の値を下記の表2に示すよう
に変化させた。
【0041】そして、このように休止期間tを変更させ
た各交流電界を作用させ、それ以外は、上記の実施例3
の場合と同様にして反転現像を行なうようにし、前記の
ように画像部の表面電位(Vi)と前記の直流電源14
及び交流電源15から印加された電圧の平均値(Vb)
との差ΔV(=Vi−Vb)と、得られた画像における
画像濃度(ID)との関係を調べ、ΔVが100V変化
した場合に、これに対応して変化した画像濃度(ΔI
D)の割合γ(=ΔID/100V)を求め、その結果
を下記の表2に合わせて示した。
【0042】
【表3】
【0043】この結果、実施例3の場合と同様の交流電
界において、その休止期間tを変化させた場合も、T/
(T+t)の値に対するγ(=ΔID/100V)の値
が上記の実験例の場合と同様に変化しており、交流電界
の波形が変化した場合においても、上記の実験例の場合
と同様の傾向を示し、T/(T+t)の値を0.90以
下にした場合には、よりきめのよい画像を得られ、また
T/(T+t)の値を0.20以上にした場合には、十
分な画像濃度を有する画像が得られるようになった。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
現像装置においては、現像剤担持体と像担持体との間に
交流電界を作用させる作用期間と、交流電界を作用させ
ない休止期間とを交互に繰り返して現像を行なうように
したため、中間調の再現に優れた画像が得られるように
なった。
【0045】また、この発明における現像装置において
は、1の作用期間における交流電界の最初と最後の電界
の方向が同じ方向になるようにすると共に、休止期間を
経過した後の次の作用期間における交流電界の最初の電
界の方向が、先の作用期間における最後の電界の方向と
同方向になるようにしたため、現像剤中におけるトナー
が像担持体と現像剤担持体との間において広い範囲で非
常にきめ細かなパウダークラウド化した状態で存在し、
このように広い範囲で非常にきめ細かなパウダークラウ
ド化したトナーが交流電界の作用により像担持体に供給
されて、きめが良好な画像が得られるようになり、特
に、作用期間における最初と最後の電界の方向が現像剤
を像担持体側に送る方向である場合には、像担持体に近
い位置において現像剤中のトナーが非常にきめ細かなパ
ウダークラウド化した状態で存在しよりきめの細かな画
像が得られると共に、十分な画像濃度を有する画像が得
られるようになった。
【0046】さらに、この発明における現像装置におい
て、現像剤担持体と像担持体との間に交流電界を作用さ
せる作用期間と、交流電界を作用させない休止期間とを
設けるにあたり、作用期間をT、休止期間をtとした場
合に、0.20≦T/(T+t)≦0.90の条件を満
たすようにすると、十分な画像濃度を有すると共に、き
めがよい良好なハーフトーンの画像が得られるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像装置の概略説明図である。
【図2】この発明の実施例1における現像装置におい
て、交流電源から現像剤担持体に印加する交流電圧の状
態を示した図である。
【図3】この発明の実施例2における現像装置におい
て、交流電源から現像剤担持体に印加する交流電圧の状
態を示した図である。
【図4】この発明の実施例3における現像装置におい
て、交流電源から現像剤担持体に印加する交流電圧の状
態を示した図である。
【図5】この発明の実施例4における現像装置におい
て、交流電源から現像剤担持体に印加する交流電圧の状
態を示した図である。
【図6】比較例1の現像装置において、交流電源から現
像剤担持体に印加する交流電圧の状態を示した図であ
る。
【図7】比較例2の現像装置において、交流電源から現
像剤担持体に印加する交流電圧の状態を示した図であ
る。
【図8】実施例1〜4及び比較例1,2の各現像装置に
より反転現像を行なった場合において、像担持体におい
て露光された画像部の表面電位(Vi)と直流電源及び
交流電源から印加された電圧の平均値(Vb)との差Δ
V(=Vi−Vb)と、得られた画像における透過濃度
(TD)との関係を示した図である。
【符号の説明】
1 像担持体 2 現像剤 11 現像剤担持体 14 直流電源 15 交流電源 T 作用期間 t 休止期間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体の表面に現像剤を保持さ
    せ、この現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向す
    る現像領域に搬送させると共に、現像剤担持体と像担持
    体との間に交流電界を作用させる作用期間と、交流電界
    を作用させない休止期間とを交互に繰り返して現像を行
    なう現像装置において、1の作用期間における交流電界
    の最初と最後の電界の方向を同じにすると共に、上記の
    休止期間を経過した後の次の作用期間における交流電界
    の最初の電界の方向を先の作用期間における最後の電界
    の方向と同方向にして交流電界を作用させることを特徴
    とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した現像装置において、
    現像剤担持体と像担持体との間に交流電界を作用させる
    作用期間と、交流電界を作用させない休止期間とを設け
    るにあたり、作用期間をT、休止期間をtとした場合
    に、 0.20≦T/(T+t)≦0.90 の条件を満たすことを特徴とする現像装置。
JP9010977A 1996-09-03 1997-01-24 現像装置 Pending JPH10149003A (ja)

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JP9010977A JPH10149003A (ja) 1996-09-20 1997-01-24 現像装置
US08/921,339 US5860040A (en) 1996-09-03 1997-08-29 Developing apparatus having stop period during which no AC electric field is exerted between developer carrying member and image carrying member

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-271462 1996-09-20
JP27146296 1996-09-20
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008158498A (ja) * 2006-11-29 2008-07-10 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008225391A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置および画像形成装置

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