JP2008225391A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents
現像装置および画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008225391A JP2008225391A JP2007067627A JP2007067627A JP2008225391A JP 2008225391 A JP2008225391 A JP 2008225391A JP 2007067627 A JP2007067627 A JP 2007067627A JP 2007067627 A JP2007067627 A JP 2007067627A JP 2008225391 A JP2008225391 A JP 2008225391A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- electric field
- carrier
- developer
- charged
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Developing For Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】現像剤はトナーと逆極性粒子とキャリアを含み、現像装置は、第1の搬送部材と、感光体に対向する第2の搬送部材を有し、電界形成手段は、第1の搬送部材と第2の搬送部材との間に第1の電界を形成し第1の搬送部材の現像剤中のトナーを第2の搬送部材に移動させると共に逆極性粒子の一部をトナーから分離させて現像剤中に回収させ、第2の搬送部材と感光体との間に第2の電界を形成して第2の搬送部材のトナーを感光体の静電潜像に移動させる。第1の電界は直流電界のみで構成され、第2の電界は直流電界と振動電界とを重畳して構成されており、この振動電界は所定期間だけパルス電圧の印加が休止されるブランク部を備えた電圧波形を有している。
【選択図】図17
Description
しかしながら、この場合には、磁気ローラから現像ローラへのトナー供給が直流電界のみによって行われることとなるため、現像ローラ上に均一なトナー層を形成する上で不利になる。また、現像ローラへの確実なトナー供給を低エネルギで行うことも難しくなる。
相互の摩擦接触によって互いに異なる極性に帯電するトナー及びキャリアと、上記トナーの表面に離脱可能に保持された状態で供給され該トナーとは異なる極性に帯電する荷電粒子と、を含む現像剤を貯える現像剤貯留部と、
該現像剤貯留部から上記現像剤を搬送する第1の搬送部材と、
第1の領域を介して上記第1の搬送部材に対向し、第2の領域を介して上記静電潜像担持体に対向する第2の搬送部材と、
上記第1の搬送部材と上記第2の搬送部材との間に、上記第1の搬送部材が保持している現像剤中のトナーを上記第2の搬送部材に移動させる第1の電界を形成する第1の電界形成手段と、
上記第2の搬送部材と上記静電潜像担持体との間に第2の電界を形成して、上記第2の搬送部材が保持している上記トナーを上記静電潜像担持体の静電潜像に移動させて上記静電潜像をトナー画像として可視像化する第2の電界形成手段と、を備え、
上記第1の電界は直流電界のみで構成され、上記第2の電界は直流電界と振動電界とを重畳して構成されており、
上記振動電界は、所定期間だけパルス電圧の印加が休止されるブランク部を備えた電圧波形を有している、
ことを特徴とする。
図1は、本発明に係る電子写真式画像形成装置の画像形成に関連する部分を示す。画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびそれらの機能を複合的に備えた複合機のいずれであってもよい。画像形成装置1は、静電潜像坦持体である感光体12を有する。実施形態において、感光体12は円筒体で構成されているが、本発明はそのような形態に限定されるものでなく、代わりに無端ベルト式の感光体も使用可能である。感光体12は、図示しないモータに駆動連結されており、モータの駆動に基づいて矢印14方向に回転するようにしてある。感光体12の周囲には、感光体12の回転方向に沿って、帯電ステーション16、露光ステーション18、現像ステーション20、転写ステーション22、およびクリーニングステーション24が配置されている。
現像装置34は、第1の成分粒子である非磁性トナーと第2の成分粒子である磁性キャリアを含む2成分現像剤と以下に説明する種々の部材を収容するハウジング42を備えている。図面を簡略化することで発明の理解を容易にするため、ハウジング42の一部は削除してある。ハウジング42は感光体12に向けて開放された開口部44を備えており、この開口部44の近傍に形成された空間46にトナー搬送部材(第2の搬送部材)である現像ローラ48が設けてある。現像ローラ48は、円筒状の部材(第2の回転円筒体)であり、感光体12と平行に且つ感光体12の外周面と所定の現像ギャップ50を介して、回転可能に配置されている。
供給領域90でスリーブ60から現像ローラ48にトナー6を効率的に移動させるために、現像ローラ48とスリーブ60は電界形成装置110と電気的に接続されている。かかる電界形成装置の具体例としては様々の態様が考えられる。後述するように、現像ローラへのトナー供給時に、より多くの荷電粒子を現像剤中へ回収する場合についての参考例が図5A〜図9に示してある。
一般に、トナーとキャリアを主成分とする2成分現像剤は、キャリアの表面にトナーが付着してできる汚れ(スペント)が発生し、これがキャリアの寿命を低下させる。そこで、この問題を解消するために、本発明では、2成分現像剤に第3の成分として荷電粒子(インプラント粒子)が添加されている。
トナー、キャリア、荷電粒子、および現像剤に含まれる他の粒子の具体的な材料を説明する。
好適に使用される荷電粒子は、トナーの帯電極性に応じて適宜選択される。荷電粒子の個数平均粒径は、例えば、0.5〜1.5μmである。キャリアとの摩擦接触により負極性に帯電するトナーを用いる場合、荷電粒子は、トナーとの接触により正極性に帯電する微粒子が用いられる。そのような微粒子は、例えば、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ベリリウム、チタン酸マグネシウム、アルミナ等の無機微粒子やアクリル樹脂、ベンゾグァナミン樹脂、ナイロン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成できる。微粒子を構成する樹脂にトナーとの接触により正極性に帯電する正荷電制御剤を含有させてもよい。正荷電制御剤には、例えば、ニグロシン染料、四級アンモニウム塩等が使用できる。荷電粒子は含窒素モノマーで構成してもよい。含窒素モノマーを構成する材料には、例えば、アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、アクリル酸2−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジエチルアミノエチル、ビニールピリジン、N−ビニールカルバゾール、ビニールイミダゾールがある。
トナーには、画像形成装置で従来から一般に使用されている公知のトナーを使用できる。トナー粒径は、例えば約3〜15μmである。バインダー樹脂中に着色剤を含有させたトナー、荷電制御剤や離型剤を含有するトナー、表面に添加剤を保持するトナーも使用できる。
トナーは、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の方法で製造できる。
トナーに使用されるバインダー樹脂は、限定的ではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはそれらの樹脂を任意に混ぜ合わせたものである。バインダー樹脂は、軟化温度が約80〜160℃の範囲、ガラス転移点が約50〜75℃の範囲であることが好ましい。
着色剤は、公知の材料、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができる。着色剤の添加量は、一般に、バインダー樹脂100重量部に対して、2〜20重量部であることが好ましい。
荷電制御剤は、従来から荷電制御剤として知られている材料が使用できる。具体的に、正極性に帯電するトナーには、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂が荷電制御剤として使用できる。負極性に帯電するトナーには、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物が荷電制御剤として使用できる。荷電制御剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
離型剤は、従来から離型剤として使用されている公知のものを使用できる。離型剤の材料には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス、又はそれらを適宜組み合わせた混合物が用いられる。離型剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
その他、現像剤の流動化を促進する流動化剤を添加してもよい。流動化剤には、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機微粒子や、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂微粒子が使用できる。特にシランカップリング剤、チタンカップリング剤、およびシリコンオイル等で疎水化した材料を用いるのが好ましい。流動化剤は、トナー100重量部に対して、0.1〜5重量部の割合で添加させることが好ましい。これら添加剤の個数平均一次粒径は9〜100nmであることが好ましい。
キャリアは、従来から一般に使用されている公知のキャリアを使用できる。バインダー型キャリアやコート型キャリアのいずれを用いてもよい。キャリア粒径は、限定的ではないが、約15〜100μmが好ましい。
図1の現像装置を有する画像形成装置と図11に示す現像装置を備えた画像形成装置を用いて、荷電粒子の効果を調べた。実験用に、荷電粒子を担持していないトナーAと、荷電粒子を担持したトナーBを用意した。
トナーAの製造方法は以下のとおりである。湿式造粒法で作成された体積平均粒径約6.5μmのトナー母材100重量部に、複数の添加剤−第1の疎水性シリカ0.2重量部、第2の疎水性シリカ0.5重量部、疎水性酸化チタン0.5重量部−を添加した。次に、三井鉱山社製のヘンシェルミキサを用い、添加剤が添加されたトナー母材を攪拌して添加剤をトナー母材の表面に付着させ、負極帯電性のトナーAを得た。ミキサの回転速度は40m/秒、攪拌時間は3分間であった。第1の疎水性シリカは、個数平均一次粒径16nmのシリカ(#130:日本アエロジル社製)を疎水化剤のヘキサメチルジラザン(HMDS)で表面処理して得たものである。第2の疎水性シリカは、固体平均一次粒径20nmのシリカ(#90:日本アエロジル社製)をHMDSで表面処理して得たものである。疎水性酸化チタンは、個数平均一次粒径30nmのアナターゼ型酸化チタンを、水系湿式環境で、疎水化剤のイソブチルトリメトキシシランにより表面処理して得たものである。
トナーBの製造方法は以下のとおりである。トナーAに、荷電粒子として個数平均粒径350nmのチタン酸ストロンチウムを添加した。荷電粒子の添加量は、トナーAに含まれるトナー母材粒子100重量部に対して、2重量部であった。次に、荷電粒子が添加されたトナーAを三井鉱山社製のヘンシェルミキサで攪拌し、トナーの表面に荷電粒子を付着させて、トナーBを得た。ミキサの回転速度は40m/秒、攪拌時間は3分間であった。
実験に用いたキャリアは、コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製bizhub C350キャリアである。このキャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子にアクリル系樹脂をコーティングしたコート型キャリアである。
現像装置は図1に示す形態の現像装置を使用した。現像剤は、上述のキャリアとトナーBを用いた。現像剤中のトナー比率を8%に調整した。トナー比率は、現像剤全体の重量に対する、トナーと荷電粒子を含む添加材との合計重量の割合である。電界形成装置は、図9に示す形態を採用し、搬送ローラに直流電圧VDC2:−500ボルトを印加し、現像ローラには、直流電圧VDC1:−300ボルトと交流電圧を印加した。交流電圧は、周波数:2kHz、振幅VP−P:1,600ボルト、マイナスデューティ比(トナー回収デューティ比):40%、プラスデューティ比(トナー供給デューティ比):60%の矩形波であった(図13参照)。したがって、負極性に帯電したトナーをスリーブから現像ローラにバイアスする供給電位差(トナー供給電圧)は1,000ボルト、現像ローラからスリーブにトナーをバイアスする回収電圧差(トナー回収電圧)は600ボルトである。
試験例1と同一の現像剤を用いた。現像装置は、図11に示す現像装置を用いた。スリーブには、振幅1,400ボルト、直流電圧−300ボルト、マイナスデューティ比50%、周波数4kHzの矩形波を印加した。スリーブと感光体の現像ギャップは0.3mmに設定した。その他の条件は、試験例1と同一である。
荷電粒子を有するトナーBに代えて、荷電粒子の無いトナーAを用いた。その他の条件は、試験例1と同一である。
コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製複写機bizhub C350を改造した画像形成装置を用い、複数の条件で画像面積率5%のオリジナル画像を50,000枚印刷した。10,000枚の印刷ごとに現像装置内の現像剤をサンプリングし、トナー帯電量を測定した。結果を図14に示す。この図から明らかなように、試験例1では、印刷枚数の増加に拘わらず、トナーの帯電量はほぼ一定の値を維持した。これに対し、試験例2,3では、印刷枚数の増加と共にトナーの帯電量が低下した。
図16に示す実験装置170を用いて荷電粒子の帯電極性を確認した。実験装置170は、固定円筒体172と、円筒体172の内部に回転可能に配置されたマグネットローラ174と、マグネットローラ174を囲む外筒176を有する。円筒体172と外筒176との間には、負極性のトナーを円筒体172から外筒176に向けて電気的に付勢しない電界、すなわち、トナーと逆極性の荷電粒子を円筒体172から外筒176に向けて付勢する電界を加えた。そして、荷電粒子を含むトナーBとキャリアからなる現像剤を攪拌した後、攪拌後の現像剤を円筒体172の外周面に保持させてマグネットローラ174を回転した。結果、円筒体172から外筒176に向かう電界付勢力を受けた荷電粒子のチタン酸ストロンチウムが現像剤から分離して離脱し、外筒176の内面上に確認された。これにより、チタン酸ストロンチウムがトナーとは逆の極性(正極性)に帯電していることが分かる。
以上より、現像装置の中で、トナーとは逆の極性に帯電するチタン酸ストロンチウムがキャリアの表面に付着し、それにより、キャリアがトナーを帯電する能力の低下を補い、長期に亘ってトナーの帯電量が必要な値に保たれることが分かった。
このような電界形成装置の基本構成は、交流電源の出力電圧波形が異なる点を除いては、図9の参考例5として示されたものと基本的には同様である。従って、以下の本発明実施形態の説明では、図9に示したものに対応する構成要素には同一の符号を用いることとする。
本実施形態では、図17に示すように、現像ローラ48側に接続された上記振動電界は、所定期間だけパルス電圧の印加が休止されるブランク部BPを備えた電圧波形を有している。かかるブランク部BPは、振動電界のパルス電圧の一定周期毎に設けられている。また、より好ましくは、このブランク部BPは、その前後の電界方向が、トナー4を現像ローラ48側へ移動させる方向(換言すれば、トナー4とは逆極性の荷電粒子8をスリーブ60側に回収する方向)となるように設定されている。
また、上記ブランク部BPの前後では、つまり、パルス電圧の印加が休止される直前および印加再開の直後には、トナー供給電圧の印加方向(矢印Y方向)の電界が作用する。これにより、特に、パルス電圧の印加が休止される直前においては、トナー4が現像ローラ48側に移動動作を行っており、パルス電圧の印加が休止された直後には、移動途中のトナー4は、その慣性力により確実に現像ローラ48に到達し保持される。また、トナー4から遊離した逆極性の荷電粒子8もより確実にスリーブ60側に回収される。また、ブランク部BPの直後にトナー供給方向(矢印Y方向)のパルスを印可することにより、ブランク部BPにおいてスリーブ60に回収されずに残留し浮遊している逆極性の荷電粒子8を確実にスリーブ60側に吸引することができる。
一方、パルス電圧の印加中にあっては、トナー4は振動しながら現像ローラ48上に均一な層を形成する。また、荷電粒子8は振動することによりトナー4から比較的容易に遊離し、しかも常にスリーブ60への回収方向の電界による力を受けているので、確実に回収されて現像剤攪拌室66内に蓄積される。
本実施形態に係る現像装置を採用したことによる効果を確かめるために、次のような実験Iを行った。
〔実施例1〕
現像装置は、図17に示す電界形成装置を組み込んだものを用いた。
作像条件は次の通りとした。
・感光体電位:−600ボルト
・現像DCバイアス(第1の直流電圧VDC1):−500ボルト
・現像ACバイアス(第1の交流電圧VAC1):ピーク・ツー・ピーク電圧(VPP)が1000ボルト,周波数は3kHz,20周期毎にその20周期目のトナー移動方向へ印加の後に5msだけパルス電圧の印加を休止させるブランク部を設定
・スリーブDCバイアス(第2の直流電圧VDC2):−800ボルト
・トナー:トナー粒径が6μmで、荷電粒子として粒径が0.5−1.5μmのチタン酸ストロンチウムを1.5%外添処理したもの
・キャリア:粒径が30μmのフェライトコートキャリア
・混合比:10%
100,000枚印刷後でも、画像濃度が1.5であり、濃度むらもなく、また、いわゆる地肌かぶりも見られず、良好な印刷結果が得られた。
実施例1の条件において、現像ACバイアスの電圧波形をブランク部の無い連続波とした。この点を除いて他の条件は全て実施例と同一とし、実施例1と同様の耐久印刷試験を行った。
画像濃度は1.5と良好であったが、約70,000枚程度で地肌かぶりが発生した。また、トナー層の不均一に起因する濃度むらが発生した。
これは、現像ACバイアスにトナー移動方向(つまり、荷電粒子をスリーブ側に回収する方向)への印加後のブランクが無いことで、荷電粒子が往復運動のみを繰り返すので現像ローラにも付着し、荷電粒子のスリーブ側への回収性が悪化し現像槽内での荷電粒子蓄積効果が低下してキャリアの帯電性能低下を招いたことによるものと考えられる。
実施例1の条件において、現像ACバイアスを印加せず、現像バイアスをDCのみとした。この点を除いて他の条件は全て実施例と同一とし、実施例1と同様の耐久印刷試験を行った。
画像濃度は1.1と低く、約80,000枚程度で地肌かぶりが発生した。また、トナー層の不均一に起因する濃度むらも発生した。
これは、現像ACバイアスが印加されないことで、トナーが磁気ブラシから離れ難くなるので、トナー移動量が低下すると共にトナー層の不均一化も招くことによるものと考えられる。
実施例1の条件において、現像ACバイアスのピーク・ツー・ピーク電圧を2000ボルト,周波数を3kHz,ブランク部を設ける周期を30周期,ブランク期間を10msとした。また、スリーブDCバイアスを400ボルトとした。
以上の点を除いて他の条件は全て実施例と同一とし、実施例1と同様の耐久印刷試験を行った。
100,000枚印刷後でも、画像濃度が1.5であり、濃度むらもなく、また、トナー飛散や地肌かぶりも見られず、良好な印刷結果が得られた。
以上のように、現像ACバイアスにトナー移動方向へ印加後に所定期間休止させるブランクを一定周期で設けた実施例1及び実施例2では、何れも、高い画像濃度を確保でき、濃度むらや地肌かぶりも生じなかったのに対して、現像ACバイアスをブランクの無い連続波とした比較例1では、画像濃度は確保できたものの、濃度むらや地肌かぶりが発生した。また、現像ACバイアスを印加せず現像バイアスをDCのみとした比較例2では、画像濃度も低く、試験初期あるいは早期から濃度むらや地肌かぶりが発生した。
これらの試験結果から、現像ACバイアスにトナー移動方向へ印加後に所定期間休止させるブランクを一定周期で設けることで、荷電粒子の現像槽内への回収性の向上およびトナー層の均一化が達成でき、これにより、高い画像濃度を確保でき、しかも濃度むらや地肌かぶりの発生を有効に防止できることが確認された。
実施例1で用いたものと同一の現像装置および現像剤を使用し、電界形成条件を様々に変更して、画像面積率が5%の画像を100,000枚印刷後、印刷不良発生の有無を調べる試験を行った。
各条件での試験結果は、次の4段階のランク分けにて評価した。
・×:許容できない印刷状態
・△:○より劣るが許容できる印刷状態
・○:初期よりは低下するが良好な印刷状態
・◎:初期と全く変わらない良好な印刷状態
試験結果を表1に示す。
現像ACバイアスのピーク・ツー・ピーク電圧(VPP)については、VPP=800ボルトでは、低周波数側で濃度むらが発生し易く、高周波数側では濃度不足が生じ易くなっている。VPP=1000,2000,2500ボルトでは、800Hzの低周波数で濃度むらが発生し易くなっている。また、VPP=2800になると、現像ニップやトナー供給回収ニップで放電が発生し、所謂べた画像では白点が、白紙部では黒点がそれぞれ発生し易くなった。従って、現像ACバイアスのピーク・ツー・ピーク電圧(VPP)については、1000ボルトから2500ボルトの範囲に設定することで、濃度むらや放電が生じないより良好な画像を得ることができる。また、周波数が6000Hzと高くなると、濃度不足が生じ易くなっている。
また、この場合において、電圧パルスの周波数A(kHz)に対して、ブランク部の期間を(5/1000A)秒から(20/1000A)秒の範囲に設定することで、画像濃度を確保でき濃度むらや地肌かぶりの無いより良好な印刷状態が得られることが判った。
Claims (6)
- 少なくともトナーとキャリアを含む現像剤を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装置であって、
相互の摩擦接触によって互いに異なる極性に帯電するトナー及びキャリアと、上記トナーの表面に離脱可能に保持された状態で供給され該トナーとは異なる極性に帯電する荷電粒子と、を含む現像剤を貯える現像剤貯留部と、
該現像剤貯留部から上記現像剤を搬送する第1の搬送部材と、
第1の領域を介して上記第1の搬送部材に対向し、第2の領域を介して上記静電潜像担持体に対向する第2の搬送部材と、
上記第1の搬送部材と上記第2の搬送部材との間に、上記第1の搬送部材が保持している現像剤中のトナーを上記第2の搬送部材に移動させる第1の電界を形成する第1の電界形成手段と、
上記第2の搬送部材と上記静電潜像担持体との間に第2の電界を形成して、上記第2の搬送部材が保持している上記トナーを上記静電潜像担持体の静電潜像に移動させて上記静電潜像をトナー画像として可視像化する第2の電界形成手段と、を備え、
上記第1の電界は直流電界のみで構成され、上記第2の電界は直流電界と振動電界とを重畳して構成されており、
上記振動電界は、所定期間だけパルス電圧の印加が休止されるブランク部を備えた電圧波形を有している、
ことを特徴とする現像装置。 - 上記ブランク部の前後の電界方向は、トナーを上記第2の搬送部材に移動させる方向であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 上記振動電界のパルス電圧印加部の周波数A(kHz)に対して、上記ブランク部の期間が(5/1000A)秒から(20/1000A)秒の範囲に設定され、且つ、上記ブランク部は10から50周期毎に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
- 上記周波数A(kHz)は、1kHzから5kHzの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一に記載の現像装置。
- 上記振動電界のピーク・ツー・ピーク電圧は、1000ボルトから2500ボルトの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の現像装置。
- 請求項1から5の何れかの現像装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007067627A JP5347230B2 (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | 現像装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007067627A JP5347230B2 (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | 現像装置および画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008225391A true JP2008225391A (ja) | 2008-09-25 |
JP5347230B2 JP5347230B2 (ja) | 2013-11-20 |
Family
ID=39844039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007067627A Expired - Fee Related JP5347230B2 (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | 現像装置および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5347230B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07311497A (ja) * | 1993-12-29 | 1995-11-28 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JPH1078694A (ja) * | 1996-09-03 | 1998-03-24 | Minolta Co Ltd | 現像装置 |
JPH10149003A (ja) * | 1996-09-20 | 1998-06-02 | Minolta Co Ltd | 現像装置 |
JP2000066492A (ja) * | 1998-08-18 | 2000-03-03 | Konica Corp | 現像方法、現像装置及び画像形成装置 |
JP2000066494A (ja) * | 1998-08-19 | 2000-03-03 | Konica Corp | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2006308687A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置および画像形成方法 |
JP2006313277A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
2007
- 2007-03-15 JP JP2007067627A patent/JP5347230B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07311497A (ja) * | 1993-12-29 | 1995-11-28 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JPH1078694A (ja) * | 1996-09-03 | 1998-03-24 | Minolta Co Ltd | 現像装置 |
JPH10149003A (ja) * | 1996-09-20 | 1998-06-02 | Minolta Co Ltd | 現像装置 |
JP2000066492A (ja) * | 1998-08-18 | 2000-03-03 | Konica Corp | 現像方法、現像装置及び画像形成装置 |
JP2000066494A (ja) * | 1998-08-19 | 2000-03-03 | Konica Corp | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2006308687A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置および画像形成方法 |
JP2006313277A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Canon Inc | 画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5347230B2 (ja) | 2013-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4508197B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP4829154B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5109297B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP4600531B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP2007264599A (ja) | 現像装置及び画像形成装置 | |
JP2009217246A (ja) | ハイブリッド現像用現像剤および画像形成装置 | |
JP5130753B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP4793386B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5012113B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5034739B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP2008225061A (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP4941026B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5347230B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP4935436B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5176351B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP2009175496A (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5135833B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5251679B2 (ja) | 現像方法および画像形成装置 | |
JP5251648B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5353144B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP2008224912A (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP2008225356A (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5114983B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5386782B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008225329A (ja) | 現像装置および画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090212 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091106 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120710 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120907 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130415 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130514 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130723 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130805 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |