JP5386782B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば複写機,ファクシミリ装置,プリンタ或いはこれらの複合機などに適用可能な電子写真方式の画像形成装置に関する。
周知のように、電子写真方式の画像形成装置では、帯電された像坦持体(例えばドラム状あるいは無端ベルト状の感光体)の表面を露光して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置から供給したトナー粒子により現像して、感光体上にトナー画像を形成し、このトナー画像を転写装置によって用紙に転写することで画像形成が行われる。
このとき、転写工程を終えた感光体表面には未転写のトナー粒子が残留するため、この残留トナーを次回の画像形成プロセスに先立って除去しておくことが必要になる。このような転写残留トナー等を感光体表面から除去し清浄化する手段(クリーニング手段)としては、所謂ファーブラシや磁気ブラシ等を使用する方法やゴム等の弾性材料でなるクリーニングブレードを使用する方法など、種々の方法が知られているが、このうち弾性材料でなるクリーニングブレード(代表的にはゴムブレード)を用いて感光体表面から転写残留トナー等を掻き落とす方法が、安価で且つ操作が簡便である点で優れており、一般に幅広く採用されている。
近年、特に、所謂フルカラーの画像形成装置では、より一層の高画質化の要求に応えるために、トナー粒子の小径化・球形化が求められている。トナー粒子の小径化によって感光体表面に形成されるトナー画像のドットの再現性を高めることができ、また、トナー粒子の球形化によって現像性・転写性を向上させることができる。
しかしながら、このようにトナー粒子を小径化・球形化した場合、特に前述のクリーニングブレードを用いる方式では、良好なクリーニング状態を得ることが難しくなるという問題がある。尚、このクリーニングブレードによるクリーニング性能は、トナーの粒径が小さくなるほど、また、粒径分布がシャープになるほど、悪化する傾向がある。
上記クリーニングブレードを用いたクリーニング方式では、弾性材料でなるブレードにて感光体表面を摺擦してトナーを掻き落とす関係上、感光体表面とクリーニングブレードとの間の摩擦抵抗により、当該クリーニングブレードの感光体表面と摺接するエッジ部分が微少に変形し、感光体表面との間に微少な楔状の空間部が形成される。トナー粒子が小径化されるほど、この楔状空間部にトナー粒子が侵入し易くなり、侵入したトナー粒子は非流動領域を形成することになる。
この非流動領域のトナー粒子と感光体表面との間の摩擦抵抗が比較的小さく、トナー粒子が感光体表面に対して滑っている間は、クリーニング不良が発生することはないが、潤滑作用のある外添剤がトナーに加えられている場合であっても、感光体表面に対する摺擦の繰り返しに伴う外添剤の離脱等により、非流動領域のトナー粒子と感光体表面との間の摩擦抵抗が大きくなると、トナー粒子がクリーニングブレードと感光体表面との間をすり抜けて感光体表面に残存し、次回以降の画像形成プロセスでの画像ノイズを招来する、という問題が生じる。
かかる問題に対して、例えば特許文献1には、BET比表面積が30〜300m/gの流動化剤をトナーに外添し、この流動化剤を上記楔状空間部に滞留させることでトナー粒子の侵入を阻止し、クリーニング性の向上を図ることが提案されている。しかしながら、上記流動化剤は、転写工程で転写されてしまえばクリーニング性の向上には寄与できないことになる。
尚、上記楔状空間部へのトナー粒子滞留によるクリーニング性悪化の問題を特に意識したものではないが、例えば特許文献2,特許文献3には、感光体表面に付着した付着物を除去することを企図して、トナーとは逆極性に帯電する粒子を現像剤中に含有させることが提案されている。この場合には、添加した粒子は、トナーとは逆極性であるため、転写工程を終えても感光体上に大きな割合で残存でき、感光体表面の付着物を効果的に除去することができる、とされている。
また、特許文献4には、トナーとは逆極性に帯電する粒子を現像剤中に含有させ、この粒子を上記楔状空間部に滞留させることが開示されている。ところが、この場合には、現像領域でトナーが消費されない電界条件下では、トナーとは逆極性に帯電した荷電粒子(逆極性粒子)が感光体表面の背景電位部(つまり、静電潜像の非画像部)に付着して早期に消費されることになる。特に、画像部の面積が小さな画像(例えば、文字画像など)を作成する場合、上記荷電粒子が大量に消費される。
従って、このような低印字率のプリントが継続して行われる場合には、初期的には、現像剤中の上記荷電粒子が感光体表面に十分に付着して上記楔状空間部に滞留するが、ある程度以上プリントを行った後には、現像装置中から荷電粒子が大量に失われている関係上、上記楔状空間部に到達できる荷電粒子の数が減少し、クリーニングブレードの減耗と相俟って、該クリーニングブレードによるトナークリーニング性能が低下し、画像ノイズが生じ易くなるという問題がある。
このため、初期の現像剤に加える荷電粒子量を多くすることが考えられるが、この場合には、初期的に供給される荷電粒子が過剰となって飛散し易くなり、また、感光体表面に付着した荷電粒子がクリーニングブレードを擦り抜けることによる当該クリーニングブレードの減耗が加速される、といった問題が生じる。
なお、上記楔状空間部へのトナー粒子滞留によるクリーニング性悪化の問題を念頭に置いたものではないが、例えば特許文献5には、所謂ハイブリッド現像方式の画像形成装置として、磁気ローラと、現像ローラを備えた現像装置を有し、磁気ローラの外周面に保持されたトナーとキャリアを含む現像剤からトナーだけを選択的に現像ローラの外周面に供給し、この現像ローラの外周面に保持されたトナーを用いて感光体上の静電潜像(静電潜像画像部)を現像する画像形成装置が提案されている。特徴として、この特許文献5の発明では、トナーとキャリアのいずれの表面にも保持されることなくトナーとキャリアとの間に介在し、トナーの粉砕微粉がキャリアの表面に付着してスペントが形成されることを防止する、トナーの帯電極性とは逆極性の逆帯電樹脂粒子が現像剤に含まれている。
しかし、特許文献5の説明によれば、この逆帯電樹脂粒子は、磁気ローラから現像ローラの表面へとは移動されずに、2成分現像剤中に残留するものであるため、感光体表面に付着して上記楔状空間部に滞留することはなく、このため、トナークリーニング性能が低下し、画像ノイズが生じ易くなるという問題がある。
特開平8−297446号公報 特開平9−190008号公報 特開平10−3179号公報 特開2002−318467号公報 特開2006−308687号公報
そこで、本発明は、低印字率の画像の形成を連続して行う場合であっても、像坦持体表面とクリーニングブレードとで形成される微少な楔状空間部に、トナーとは逆極性に帯電した粒子を長期間にわたって必要量供給することで、上記クリーニングブレードによるトナークリーニング性能を長期間にわたって維持することができる画像形成装置を提供することを、基本的な目的としてなされたものである。
この目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、少なくともトナーとキャリアを含む現像剤を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装置を備えた画像形成装置であって、
攪拌による相互の摩擦接触によって互いに異なる極性に帯電するトナー及びキャリアと、トナー粒子よりも小径で該トナーの表面に離脱可能に保持された状態で供給され上記トナーとは異なる極性に帯電する荷電粒子と、を含む現像剤を貯える現像剤貯留部と、
内部に磁石体を有し、上記現像剤を磁気ブラシ状に保持するとともに該現像剤貯留部から上記現像剤を搬送する第1の搬送部材と、
該第1の搬送部材による現像剤搬送量を規制する搬送量規制部材と、
第1の領域を介して上記第1の搬送部材に対向し、第2の領域を介して上記静電潜像担持体に対向する第2の搬送部材と、
上記第1の搬送部材と上記第2の搬送部材との間に第1の電界を形成して、上記第1の搬送部材が磁力によって周面に磁気ブラシ状に保持している現像剤中のトナーを上記第2の搬送部材に移動させると共に、上記トナーの表面の上記荷電粒子の一部をトナーから分離させて磁気ブラシ状の現像剤中に回収させる第1の電界形成手段と、
上記第2の搬送部材と上記静電潜像担持体との間に第2の電界を形成して、上記第2の搬送部材が保持している上記トナーを上記静電潜像担持体の静電潜像に移動させて上記静電潜像をトナー画像として可視像化する第2の電界形成手段と、
上記静電潜像坦持体上のトナー画像を所定の媒体上に転写するための転写部と、
上記静電潜像坦持体の表面に摺接する摺接端部を有し、上記該転写部による転写後に上記静電潜像坦持体の表面に残留する転写残トナーを除去する、弾性部材で形成されたクリーニングブレードと、を備え、
上記第1の電界で現像剤中に回収されなかった荷電粒子が、上記第2の電界により、上記静電潜像担持体の静電潜像にトナーと共に、又は上記静電潜像担持体の非潜像部に単独で付着し、上記クリーニングブレードの摺接端部の上記静電潜像坦持体の表面に対する摺接に伴って、上記静電潜像担持体の表面と上記クリーニングブレードの摺接端部との間に形成された楔状空間部に滞留することで、該楔状空間部へのトナー粒子の滞留が規制される、ことを特徴としたものである。
本発明によれば、上記第1電界で現像剤中に回収されなかった荷電粒子が上記第2の電界により静電潜像坦持体の表面に付着し、クリーニングブレードの摺接動作に伴って、トナー粒子よりも小径の上記荷電粒子が上記楔状空間部に滞留することで、該楔状空間部へのトナー粒子の滞留が規制され、これにより、上記クリーニングブレードによるトナークリーニング性を高めることができる。この場合において、低印字率の画像の形成を連続して行っても、トナー表面の上記荷電粒子の一部をトナーから分離させて現像剤中に回収させる第1の電界が形成されているため、静電潜像坦持体の表面に荷電粒子が過度に移行することもなく、トナーの供給に伴い必要量の荷電粒子を安定して供給できるので、クリーニング性能を長期間にわたって維持することができる。また、初期の現像剤に加える荷電粒子量を過剰な量に設定する必要がないため、荷電粒子の飛散や、静電潜像坦持体の表面に付着した荷電粒子がクリーニングブレード摺接部を擦り抜けることによる当該クリーニングブレードの減耗の加速、といった問題が生じることもない。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。なお、以下の説明では、特定の方向を意味する用語(例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、およびそれらを含む他の用語、「時計回り方向」、「反時計回り方向」)を使用するが、それらの使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明は限定的に解釈されるべきものでない。また、以下に説明する画像形成装置及び現像装置では、同一又は類似の構成部分には同一の符号を用いている。
〔1.画像形成装置〕
図1は、本発明に係る電子写真式画像形成装置の画像形成に関連する部分を示す。画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびそれらの機能を複合的に備えた複合機のいずれであってもよい。画像形成装置1は、静電潜像坦持体である感光体12を有する。実施形態において、感光体12は円筒体で構成されているが、本発明はそのような形態に限定されるものでなく、代わりに無端ベルト式の感光体も使用可能である。感光体12は、図示しないモータに駆動連結されており、モータの駆動に基づいて矢印14方向に回転するようにしてある。感光体12の周囲には、感光体12の回転方向に沿って、帯電ステーション16、露光ステーション18、現像ステーション20、転写ステーション22、およびクリーニングステーション24が配置されている。
帯電ステーション16は、感光体12の外周面である感光体層を所定の電位に帯電する帯電装置26を備えている。実施形態では、帯電装置26は円筒形状のローラとして表されているが、これに代えて他の形態の帯電装置(例えば、回転型又は固定型のブラシ式帯電装置、ワイヤ放電式帯電装置)も使用できる。
露光ステーション18は、感光体12の近傍又は感光体12から離れた場所に配置された露光装置28から出射された画像光30が、帯電された感光体12の外周面に向けて進行するための通路32を有する。露光ステーション18を通過した感光体12の外周面には、画像光が投射されて電位の減衰した部分とほぼ帯電電位を維持する部分からなる、静電潜像が形成される。実施形態では、電位の減衰した部分が静電潜像画像部、ほぼ帯電電位を維持する部分が静電潜像非画像部である。
現像ステーション20は、粉体現像剤を用いて静電潜像を可視像化する現像装置34を有する。現像装置34の詳細は後に説明する。転写ステーション22は、感光体12の外周面に形成された可視像を紙やフィルムなどのシート38に転写する転写装置36を有する。実施形態では、転写装置36は円筒形状のローラとして表されているが、他の形態の転写装置(例えば、ワイヤ放電式転写装置)も使用できる。
クリーニングステーション24は、転写ステーション22でシート38に転写されることなく感光体12の外周面に残留する未転写トナーを感光体12の外周面から回収するために、クリーニングブレード40を備えている。クリーニングブレード40の感光体12の外周面との摺接部分の下方およびその近傍を覆うようにしてクリーナーボックス(不図示)が付設されており、クリーニングブレード40によって感光体12上に残留するトナーを掻き取って上記クリーナーボックス内に回収するようになっている。
上記クリーニングブレード40は、図2に示すように、一端側が保持部材41により固着して保持され、他端側は感光体12の表面に摺接する摺接端部40tを備えている。上記クリーニングブレード40は、その摺接端部40tが感光体12の表面に隙間無く密着し得るように十分な弾性を有する弾性材料で製作されている。本実施形態では、クレーニングブレード40は例えばゴム製とした。
クレーニングブレード40をこのような弾性材料で構成したことにより、クリーニングブレード40が感光体12の表面に摺接する際には、図3に拡大図を示すように、当該クリーニングブレードの摺接端部40tが微少に変形し、感光体12の表面12fとの間に、該表面12fの移動方向(図2,図3の矢印Yk参照)に向かって狭まる微少な楔状の空間部Kが形成される。この楔状空間部K内には、より小径の粒子ほど侵入し易く、この小径の粒子が楔状空間部K内に滞留することにで、より大径の粒子が楔状空間部K内に侵入・滞留することが規制される。
このような構成を備えた画像形成装置1の画像形成時、感光体12はモータ(図示せず)の駆動に基づいて時計周り方向に回転する。このとき、帯電ステーション16を通過する感光体外周部分は、帯電装置26で所定の電位に帯電される。帯電された感光体外周部分は、露光ステーション18で画像光30が露光されて静電潜像が形成される。静電潜像は、感光体12の回転と共に現像ステーション20に搬送され、そこで現像装置34によって現像剤像として可視像化される。可視像化された現像剤像は、感光体12の回転と共に転写ステーション22に搬送され、そこで転写装置36によりシート38に転写される。現像剤像が転写されたシート38は図示しない定着ステーションに搬送され、そこでシート38に現像剤像が固定される。転写ステーション22を通過した感光体外周部分はクリーニングステーション24に搬送され、そこでシート38に転写されることなく感光体12の外周面に残存する現像剤が回収される。
〔2.現像装置〕
現像装置34は、第1の成分粒子である非磁性トナーと第2の成分粒子である磁性キャリアを含む2成分現像剤と以下に説明する種々の部材を収容するハウジング42を備えている。図面を簡略化することで発明の理解を容易にするため、ハウジング42の一部は削除してある。ハウジング42は感光体12に向けて開放された開口部44を備えており、この開口部44の近傍に形成された空間46にトナー搬送部材(第2の搬送部材)である現像ローラ48が設けてある。現像ローラ48は、円筒状の部材(第2の回転円筒体)であり、感光体12と平行に且つ感光体12の外周面と所定の現像ギャップ50を介して、回転可能に配置されている。
現像ローラ48の背後には、別の空間52が形成されている。空間52には、現像剤搬送部材(第1の搬送部材)である搬送ローラ54が、現像ローラ48と平行に且つ現像ローラ48の外周面と所定の供給回収ギャップ56を介して配置されている。搬送ローラ54は、回転不能に固定された磁石体58と、磁石体58の周囲を回転可能に支持された円筒スリーブ60を有している。スリーブ60の上方には、ハウジング42に固定され、スリーブ60の中心軸と平行に伸びる規制板62が、所定の規制ギャップ64を介して対向配置されている。
磁石体58は、スリーブ60の内面に対向し、搬送ローラ54の中心軸方向に伸びる、複数の磁極を有する。実施形態では、複数の磁極は、規制板62の近傍にあるスリーブ60の上部内周面部分に対向する磁極S1、供給回収ギャップ56の近傍にあるスリーブ60の左側内周面部分に対向する磁極N1、スリーブ60の下部内周面部分に対向する磁極S2、スリーブ60の右側内周面部分に対向する、2つの隣接する同極性の磁極N2,N3を含む。
搬送ローラ54の背後には、現像剤攪拌室66が形成されている。攪拌室66は、搬送ローラ54の近傍に形成された前室68と搬送ローラ54から離れた後室70を有する。前室68には図面の表面から裏面に向かって現像剤を攪拌しながら搬送する前攪拌搬送部材である前スクリュー72が回転可能に配置され、後室70には図面の裏面から表面に向かって現像剤を攪拌しながら搬送する後攪拌部材搬送部材である後スクリュー74が回転可能に配置されている。図示するように、前室68と後室70は、両者の間に設けた隔壁76で分離してもよい。この場合、前室68と後室70の両端近傍にある隔壁部分は除かれて連絡通路が形成されており、前室68の下流側端部に到達した現像剤が連絡通路を介して後室70へ送り込まれ、また後室70の下流側端部に到達した現像剤が連絡通路を介して前室68に送り込まれるようにしてある。
このように構成された現像装置34の動作を説明する。画像形成時、図示しないモータの駆動に基づいて、現像ローラ48とスリーブ60はそれぞれ矢印78,80方向に回転する。前スクリュー72は矢印82方向に回転し、後スクリュー74は矢印84方向に回転する。これにより、現像剤攪拌室66に収容されている現像剤2は、前室68と後室70を循環搬送されながら、攪拌される。その結果、現像剤に含まれるトナーとキャリアが摩擦接触し、互いに逆の極性に帯電される。本実施形態では、キャリアは正極性、トナーは負極性に帯電されるものとする。図4に示すように、キャリア4はトナー6に比べて相当大きい。そのため、図5に示すように、正極性に帯電したキャリア4の周囲に、負極性に帯電したトナー6が、主として両者の電気的な吸引力に基づいて付着している。
図1に戻り、帯電された現像剤2は、前スクリュー72によって前室68を搬送される過程で搬送ローラ54に供給される。前スクリュー72から搬送ローラ54に供給された現像剤2は、磁極N3の近傍で、磁極N3の磁力によって、スリーブ60の外周面に保持される。スリーブ60に保持された現像剤2は、磁石体58によって形成された磁力線に沿って磁気ブラシを構成しており、スリーブ60の回転に基づいて反時計周り方向に搬送される。規制板62の対向領域(規制領域86)で磁極S1に保持されている現像剤2は、規制板62により、規制ギャップ64を通過する量が所定量に規制される。規制ギャップ64を通過した現像剤2は、磁極N1が対向する、現像ローラ48と搬送ローラ54が対向する領域(供給回収領域)88に搬送される。後に詳細に説明するように、供給回収領域88のうち、主にスリーブ60の回転方向に関して上流側の領域(供給領域)90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された電界の存在により、キャリア4に付着しているトナー6が現像ローラ48に電気的に供給される。また、供給回収領域88のうち、主にスリーブ60の回転方向に関して下流側の領域(回収領域)92では、後に説明するように、現像に寄与することなく供給回収領域88に送り戻された現像ローラ48上のトナーが、磁極N1の磁力線に沿って形成されている磁気ブラシに掻き取られてスリーブ60に回収される。キャリア4は磁石体58の磁力によってスリーブ60の外周面に保持されており、スリーブ60から現像ローラ48に移動することはない。供給回収領域88を通過した現像剤2は、磁石体58の磁力に保持され、スリーブ60の回転と共に磁極S2の対向部を通過して磁極N2とN3の対向領域(放出領域94)に到達すると、磁極N2とN3によって形成される反発磁界によってスリーブ60の外周面から前室68に放出され、前室68を搬送されている現像剤2に混合される。
供給領域90で現像ローラ48に保持されたトナー6は、現像ローラ48の回転と共に反時計周り方向に搬送され、感光体12と現像ローラ48が対向する領域(現像領域)96で、感光体12の外周面に形成されている静電潜像画像部に付着する。実施形態の画像形成装置では、感光体12の外周面は帯電装置26で負極性の所定の電位Vが付与され、露光装置28で画像光30が投射された静電潜像画像部が所定の電位Vまで減衰し、露光装置28で画像光30が投射されていない静電潜像非画像部はほぼ帯電電位Vを維持している。したがって、現像領域96では、感光体12と現像ローラ48との間に形成されている電界の作用を受けて、負極性に帯電したトナー6が静電潜像画像部に付着し、この静電潜像を現像剤像として可視像化する。
このようにして現像剤2からトナー6が消費されると、消費された量に見合う量のトナーが現像剤2に補給されることが好ましい。そのために、現像装置34は、ハウジング42に収容されているトナーとキャリアの混合比を測定する手段を備えている。また、後室70の上方にはトナー補給部98が設けてある。トナー補給部98は、トナーを収容するための容器100を有する。容器100の底部には開口部102が形成されており、この開口部102に補給ローラ104が配置されている。補給ローラ104は図示しないモータに駆動連結されており、トナーとキャリアの混合比を測定する手段の出力に基づいてモータが駆動し、トナーが後室70に落下補給するようにしてある。
〔3.電界形成手段〕
供給領域90でスリーブ60から現像ローラ48にトナー6を効率的に移動させるために、現像ローラ48とスリーブ60は電界形成装置110と電気的に接続されている。電源の具体例が図7A〜図11に示してある。
図7Aに示す具体例1の電界形成装置110は、現像ローラ48に接続された第1の電源112(請求項の第2の電界形成手段に相当する。)とスリーブ60に接続された第2の電源114(請求項の第1の電界形成手段に相当する。)を有する。第1の電源112は、現像ローラ48とグランド116との間に接続された直流電源118を有し、トナー6の帯電極性と同一極性の第1の直流電圧VDC1(例えば、−200ボルト)を現像ローラ48に印加している。第2の電源114は、スリーブ60とグランド116との間に接続された直流電源120を有し、トナー6の帯電極性と同一極性で且つ第1の直流電圧よりも高圧の第2の直流電圧VDC2(例えば、−400ボルト)をスリーブ60に印加する。この結果、供給領域90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された直流電界の作用を受けて、負極性に帯電しているトナー6がスリーブ60から現像ローラ48に電気的に吸引される。このとき、正極性に帯電しているキャリア4は、スリーブ60から現像ローラ48に吸引されることはない。また、現像領域96では、現像ローラ48に保持されている負極性トナーが、図7Bに示すように、現像ローラ48(VDC1:例えば、−200ボルト)と静電潜像画像部(V:例えば、−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に付着する。このとき、負極性トナーは、現像ローラ48(VDC1:例えば、−200ボルト)と静電潜像非画像部(V:例えば、−600ボルト)との電位差により、静電潜像非画像部に付着することはない。
具体例2に係る図8Aの電界形成装置122において、第1の電源124は、具体例1の電源と同様に、現像ローラ48とグランド126との間に接続された直流電源128を有し、トナー6の帯電極性と同一極性の第1の直流電圧VDC1(例えば、−200ボルト)を現像ローラ48に印加している。第2の電源130は、スリーブ60とグランド126との間に直流電源132と交流電源134を有する。直流電源132は、トナー6の帯電極性と同一極性で且つ第1の直流電圧よりも高圧の第2の直流電圧VDC2(例えば、−400ボルト)をスリーブ60に印加している。図8Bに示すように、交流電源134は、スリーブ60とグランド126との間にピーク・ツー・ピーク電圧VP−Pが例えば300ボルトの交流電圧VACを印加する。その結果、供給領域90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された脈流電界の作用を受けて、負極性に帯電しているトナー6がスリーブ60から現像ローラ48に電気的に吸引される。このとき、正極性に帯電しているキャリア4は、スリーブ60の内部の固定磁石の磁力によってスリーブ60に保持され、現像ローラ48に供給されることはない。また、現像領域96では、現像ローラ48に保持されている負極性トナーは、現像ローラ48(VDC1:例えば、−200ボルト)と静電潜像画像部(V:例えば−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に付着する。
具体例3に係る図9Aに示す電界形成装置136において、第1の電源138は、現像ローラ48とグランド140との間に直流電源142と交流電源144を有する。直流電源142は、トナー6の帯電極性と同一極性の第1の直流電圧VDC1(例えば、−200ボルト)を現像ローラ48に印加する。交流電源144は、現像ローラ48とグランド140との間に振幅(ピーク・ツー・ピーク電圧)VP−Pが例えば1,600ボルトの交流電圧VACを印加する。第2の電源146は、現像ローラ48と交流電源144との間の端子148とスリーブ60との間に接続された直流電源150を有する。直流電源150は、所定の直流電圧VDC2を出力することができ、陽極が端子148、陰極がスリーブ60に接続されており、これにより、スリーブ60が現像ローラ48に対して負極性にバイアスされている(図7B参照)。したがって、供給領域90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された脈流電界の作用を受けて、負極性に帯電しているトナー6がスリーブ60から現像ローラ48に電気的に吸引される。また、現像領域96では、現像ローラ48上の負極性トナーが、現像ローラ48(VDC1:例えば、−200ボルト)と静電潜像画像部(V:例えば、−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に付着する。
具体例4に係る図10に示す電界形成装置152は、図7Aに示す具体例の電源において、第1の電源112と第2の電源114にそれぞれ交流電界形成装置154,156を追加したものである。交流電界形成装置154,156の出力電圧はVAC1,VAC2である。電圧VAC1,VAC2の電圧値や周期は同一であってもよいし、違ってもよい。具体例5に係る図11に示す電界形成装置158は、図7Aに示す実施形態の電源において、第1の電源112に交流電源160を追加したものである。交流電源160の出力電圧はVACである。これらの形態の電界形成装置152,158も、電界形成装置110,122,136と同様に、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された脈流電界の作用を受けて、供給領域90では負極性に帯電しているトナー6をスリーブ60から現像ローラ48に供給し、現像領域96では負極性に帯電しているトナー6を現像ローラ48から静電潜像画像部(V:−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に供給する。
〔4.現像剤〕
本発明では、トナーとキャリアを主成分とする2成分現像剤に、第3の成分として荷電粒子(インプラント粒子)が添加されている。この荷電粒子は、現像動作に伴って感光体上へ転移し、感光体からトナーを除去するクリーニングブレードの前記楔状の空間部Kに滞留してトナーが楔状空間部K内に進入・滞留することを規制するもので、荷電補助の機能も持つ。
図4〜6を参照して具体的に説明すると、本発明の画像形成装置及び現像装置は、トナー6とキャリア4の他に、トナー6との摩擦接触によりトナー6を正規の極性(実施形態では負極性)に帯電する、トナー6よりも小径の荷電粒子8を含む。実施の形態において、荷電粒子8は、トナー6の外周面に離脱可能に保持されており、トナー補給部98からトナー6と共に補給される。
画像形成時、荷電粒子8はトナー6やキャリア4とともに、ハウジング42の中を搬送された後、スリーブ60に保持されて規制領域86、供給回収領域88、放出領域94を移動する。この搬送過程で、トナー6の表面に保持されて正極性に帯電している荷電粒子8は、供給回収領域88の電界中に置かれると、トナー6に作用する電気的な力とは逆の方向の電気的な力を受けてトナー6の外周面から離脱する。離脱した荷電粒子8は、該分離した荷電粒子8とキャリア4との間に作用するストレスによってキャリア4の外周面に保持される又は打ち込まれる。図4に示すように、キャリア4の外周面の一部又は全体がスペント10で覆われている場合、荷電粒子8はスペント10に打ち込まれる。キャリア4の外周面に保持され又は打ち込まれた荷電粒子8は、トナー6との摩擦接触によりトナー6と逆の極性に帯電する。実施形態では、トナー6は負極性に帯電されるため、荷電粒子8は正極性に帯電される。その結果、荷電粒子8が打ち込まれたキャリア4は、たとえその外周面の少なくとも一部がスペント10に被覆されていても、スペント10の無い状態と同様の荷電性を維持し、トナー6を所定の極性に帯電する。つまり、上記荷電粒子が、キャリアに対してその荷電性を補助する荷電補助機能を果たすことになる。
上述のように、荷電粒子8は、トナー6と逆の極性に帯電される。そのため、図12に示すように、供給回収領域88では、現像ローラ48とスリーブ60の間に形成される電界に基づいてトナー6はスリーブ60から現像ローラ48に移動する。このとき、トナー6から分離した荷電粒子8は、供給領域90でトナー6が奪われることによって比較的キャリアリッチとなっている現像剤のキャリア表面に比較的迅速に保持されることで、現像剤中に回収されるが、一部の荷電粒子8(量的には僅かであるが)は、トナー6と共に現像ローラ48に供給される。
ところで、図13に示すように、図1に示す現像装置から現像ローラを除いた形態の現像装置34’に同様の荷電粒子を用いた場合、異なる結果を招く。この現像装置34’では、搬送ローラ54上に搬送され量規制された現像剤により、直接に、感光体12上の静電潜像が現像される。
より具体的に説明すれば、現像装置34’の搬送ローラ54が対向する感光体12の外周面には静電潜像が形成されており、この静電潜像は、例えば、ほぼ帯電電位を維持している高電位の静電潜像非画像部と、露光装置28で光30が投射されて電位の減衰している低電位の静電潜像画像部を有し、これら高電位の静電潜像非画像部と低電位の静電潜像画像部が搬送ローラ54の対向部を通過していく。そして、画像形成時、現像領域において、例えば、負極性に帯電されているトナー6は、低電位の静電潜像画像部に付着し、静電潜像非画像部には付着しない。しかし、トナー6を負極性に帯電させる荷電粒子8は、それ自身が正極性に帯電している。したがって、現像領域で自由状態にある荷電粒子8は、図14に示すように、静電潜像非画像部に付着する。尚、一部の荷電粒子8については、トナー6と共に静電潜像画像部に付着するものもある。このように、現像装置34’によれば、トナー6から分離した荷電粒子8は、現像領域で感光体12の静電潜像非画像部に大量消費される。
すなわち、画像部の面積が小さな画像(例えば、文字画像など)を作成する場合、上記荷電粒子が大量に消費される。そして、このような低印字率のプリントが継続して行われる場合には、初期的には、現像剤中の荷電粒子8が感光体12の表面に十分に付着するが、ある程度以上プリントを行った後には、現像装置中から荷電粒子8が大量に失われることになる。尚、上述した現像装置34に比べて、キャリア4の外周面に打ち込まれる荷電粒子8の数が極めて少なくなり、スペントが付着したキャリア4は十分なトナー荷電性能を持ち得ないことにもなる。
これに対し、本願発明の現像装置では、上述のように、供給回収領域88でトナー6から分離した荷電粒子8の大部分はその後素早くキャリア4に保持されてスリーブ60の外周面に留まることから、トナー6と同じように現像ローラ48を介して感光体12に供給されて消費されることは少ないので、感光体12の表面に長期に亘って安定した荷電粒子8の供給が行える。また、長期に亘って安定したトナーの荷電性が得られることにもなる。尚、本実施形態では、このように幾らかの荷電粒子8はトナー6と共に現像ローラ48に供給されるが、荷電粒子8はトナーと共に補給部98から新たに補給されるため、無くなることはなく、よって、長期に亘って安定したトナーの荷電性が得られる。
なお、本実施形態では、トナー6とキャリア4との摩擦接触によりトナー6は負極性、キャリア4は正極性に帯電される。また、荷電粒子8は、トナー6との接触により該トナーを負極性に帯電するとともに、荷電粒子8は正極性に帯電する。本発明に用いるトナー、キャリア、荷電粒子の帯電性は、そのような組み合わせに限るものでない。具体的に、トナー6とキャリア4との摩擦接触によりトナー6は正極性、キャリア4は負極性に帯電され、荷電粒子8は、トナー6との接触により該トナーを正極性に帯電するとともに、荷電粒子8は負極性に帯電する組み合わせも考えられる。
以上のように構成された画像形成装置1における荷電粒子8の挙動とクリーニングブレード40による感光体12表面のクリーニング性との関係について纏めて説明すれば、以下の通りである。
図1に示された現像装置34では、現像ローラ48と搬送ローラ54の間に、搬送ローラ54が保持している現像剤2からトナー6を分離する電界(第1の電界)が形成されることにより、電気的に現像剤2中のトナー6を分離させて現像ローラ48の表面に坦持させると共に、トナー6の帯電極性とは逆極性の荷電粒子8の一部は、トナー6と分離されて現像剤2中に引き戻され回収される(図12参照)。回収されずにトナー6と共に現像ローラ48に坦持された荷電粒子8は、現像ローラ48と感光体12の間の現像領域部に供給される。ここで、現像ローラ48と感光体12の間に、現像ローラ48が保持しているトナー6を感光体12の静電潜像に移動させて静電潜像をトナー画像として可視像化する電界(第2の電界)が形成されることにより、現像ローラ48に坦持された荷電粒子8は、更にその一部が、トナー6と共に感光体12の画像部に、又は単独で感光体12の背景部に、それぞれ付着し、その後、感光体12の回転動作に伴って(つまり、クリーニングブレード40の摺接端部40tが感光体12の表面を摺接するに伴って)クリーニングステーション24に供給される。現像剤2中に回収された、若しくは上記現像領域で消費されなかった荷電粒子8は、現像装置34内へ戻される。
このように、搬送ローラ54から現像ローラ48にトナー6が移動する際に、一旦、トナー6と荷電粒子8の一部との分離作用が行われているので、現像ローラ48上に過剰な荷電粒子8が存在することはない。また、この分離作用の後は、大部分の荷電粒子8は回収された現像剤2と共に現像装置34のハウジング42内に戻されているため、プリントを続けた場合でも、これら徐々に現像ローラ48上に供給されて消費され、荷電粒子8の量的変化(減少)は小さくて済む。尚、トナー6の減少に伴い新たなトナー6が補給されると、荷電粒子8も補充も行われるようになっている。
以上の作用の結果として、現像装置34からクリーニングステーション24に供給される荷電粒子(逆極性粒子)量のプリント継続に伴う推移を概略的に示すと図15のように表される。この場合、第1電界で現像剤2中に回収されなかった荷電粒子が第2の電界により感光体12の表面に付着し、クリーニングブレード40の摺接端部40tが感光体12の表面を摺接するに伴ってクリーニングステーション24に供給され、このクリーニングブレード40の摺接動作に伴って、クリーニングブレード40の摺接端部40tと感光体12の表面12fとの間に形成された微少な楔状空間部K内に、トナー粒子6よりも小径の上記荷電粒子8が、トナー粒子6よりも遙かに容易に侵入し滞留する(図3参照)。つまり、楔状空間部Kへのトナー粒子6の滞留が規制され、これにより、上記クリーニングブレード40によるクリーニング性を高めることができる。この場合において、低印字率の画像の形成を連続して行っても、感光体12の表面12fに必要量の荷電粒子を安定して供給できるので、クリーニング性能を長期間にわたって維持することができる。また、初期の現像剤に加える荷電粒子量を過剰な量に設定する必要がないため、荷電粒子8の飛散や、感光体12の表面に付着した荷電粒子8がクリーニングブレード摺接部40tを擦り抜けることによる当該クリーニングブレード40の減耗の加速、といった問題が生じることもない。
これに対して、図13に示す画像形成装置においては、感光体12の静電潜像画像部では、トナー6を現像剤2から分離する方向に電界が作用し、トナー6とは逆極性の荷電粒子8がトナー6から分離されて現像剤2中に引き戻されるのに対し、静電潜像非画像部では、トナー6を現像剤2中に留める方向の電界が作用し、荷電粒子8がトナー8から分離されて感光体12上に付着することになる。従って、特に低印字率のプリントにおいては、図1の画像形成装置1の場合に比して、多量の荷電粒子が感光体12上(静電潜像非画像部)に消費されてしまう(図14参照)。
この結果として、現像装置34’からクリーニングブレード40と感光体12との摺接部分に供給される荷電粒子(逆極性粒子)量のプリント継続に伴う推移を概略的に示すと図16のように表される。この場合、初期的には荷電粒子8が多すぎるために、荷電粒子8の飛散やクリーニングブレード40の減耗が生じ易く、また、プリントを継続した後には、クリーニングブレード40の摺接部40tに供給される荷電粒子8が少ないために、クリーニング不良が生じ易くなる。
以上のように、図1の画像形成装置では、現像ローラ48と搬送ローラ54の間に形成される電界(第1電界)は、搬送ローラ54が保持している現像剤2から常にトナー6を分離する方向に作用するのに対して、図13に示す従来の2成分現像装置を備えた画像形成装置では、感光体12の静電潜像画像部ではトナー6を現像剤2から分離する方向に電界が作用し、静電潜像非画像部ではトナー6を現像剤2中に留める方向の電界が作用する点が、大きく相違している。これにより、荷電粒子8の挙動に大きな差異が生じるのである。
尚、ここでは、図13を用いて、所謂2成分現像装置における荷電粒子8(逆極性粒子)の挙動を、本願発明における場合と対比して説明したが、例えば図17に示すような、一般的な1成分現像装置34’’においても同様である。この現像装置34’’では、規制部材63で量規制されて現像ローラ48上に搬送された現像剤2により、直接に感光体12上の静電潜像が現像される。この現像工程で感光体上へ移動しなかった現像ローラ8上の現像剤2は、回収ローラ55によってハウジング42内へ回収される。
〔5.具体的な材料〕
現像ローラに用いる材料、現像剤、並びにトナー、キャリア、荷電粒子および現像剤に含まれる他の粒子の具体的な材料を説明する。
〔現像ローラ〕
現像ローラ48に用いる好適な材料としては、例えば表面処理したアルミニウムが挙げられる。その他、アルミニウム等の導電性基体上に、例えば、ポリエステル樹脂,ポリカーボネート樹脂,アクリル樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ウレタン樹脂,ポリアミド樹脂,ポリイミド樹脂,ポリスルホン樹脂,ポリエーテルケトン樹脂,塩化ビニル樹脂,酢酸ビニル樹脂,シリコーン樹脂,フッ素樹脂等の樹脂コートや、シリコーンゴム,ウレタンゴム,ニトリルゴム,天然ゴム,イソプレンゴム等のゴムコーティングを施したものを用いても良い。コーティング材料としては、これらに限定されるものではない。
また、上記コーティングのバルク若しくは表面に導電剤が添加されていても良い。この導電剤としては、電子導電剤もしくはイオン導電剤が挙げられる。電子導電剤として、ケッチェンブラック,アセチレンブラック,ファーネスブラック等のカーボンブラックや、金属粉,金属酸化物の微粒子などが挙げられるが、これらに制約されることはない。イオン導電剤としては、四級アンモニウム塩等のカチオン性化合物や両性化合物,その他イオン性高分子材料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。更に、アルミニウム等の金属材料からなる導電性ローラであっても良い。
〔現像剤〕
本実施形態で用いる現像剤2は、トナー6と、該トナー6を帯電するためのキャリア4と、トナー6とは逆極性に荷電する荷電粒子8を含有するもので、この荷電粒子(逆極性粒子)8はトナー6に外添されている。例えば、トナー6がキャリア4によって負に帯電されているとき、荷電粒子8は現像剤2中で正に帯電されている正荷電性粒子である。また、例えば、トナー6がキャリア4によって正に帯電されているとき、荷電粒子8は現像剤2中で負に帯電されている負荷電性粒子である。このような荷電粒子8をトナー6に外添し、且つ現像装置34内の分離機構により、長期使用に伴ってキャリア4の表面に荷電粒子8を付着させることにより、トナー6や外添剤のキャリア4へのスペント等によりキャリア4の荷電性が低下しても、荷電粒子8もトナー6を正規の極性に荷電し得るため、キャリア4の荷電性低下を有効に補うことができ、その結果としてキャリア4の劣化を抑制できるのである。
〔荷電粒子〕
好適に使用される荷電粒子は、トナーの帯電極性に応じて適宜選択される。キャリアとの摩擦接触により負極性に帯電するトナーを用いる場合、荷電粒子は、トナーとの接触により正極性に帯電する微粒子が用いられる。そのような微粒子は、例えば、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム,アルミナ等の無機微粒子や、アクリル樹脂、ベンゾグァナミン樹脂、ナイロン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成できる。微粒子を構成する樹脂にトナーとの接触により正極性に帯電する正荷電制御剤を含有させてもよい。正荷電制御剤には、例えば、ニグロシン染料、四級アンモニウム塩等が使用できる。荷電粒子は含窒素モノマーで構成してもよい。含窒素モノマーを構成する材料には、例えば、アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、アクリル酸2−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジエチルアミノエチル、ビニールピリジン、N−ビニールカルバゾール、ビニールイミダゾールがある。
キャリアとの摩擦接触により正極性に帯電するトナーの場合、荷電粒子は、トナーとの接触により負極性に帯電する微粒子が用いられる。このような微粒子は、例えば、シリカ、酸化チタン等の無機微粒子、また、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂等の、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成された微粒子が使用できる。トナーとの接触により負極性に帯電する負荷電制御剤を、荷電粒子を構成する樹脂に含有させてもよい。負荷電制御剤には、例えば、サリチル酸系、ナフトール系のクロム錯体、アルミニウム錯体、鉄錯体、亜鉛錯体等を使用できる。荷電粒子は、含フッ素アクリル系モノマーや含フッ素メタクリル系モノマーの共重合体であってもよい。
荷電粒子の帯電性および疎水性を制御するために、無機微粒子の表面をシランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイル等で表面処理してもよい。特に、無機微粒子に正極帯電性を付与する場合、アミノ基含有カップリング剤で表面処理することが好ましい。微粒子に負極性帯電性を付与する場合、フッ素基含有カップリング剤で表面処理することが好ましい。
〔トナー〕
トナーには、画像形成装置で従来から一般に使用されている公知のトナーを使用できる。トナー粒径としては、これに限定されるものではないが、例えば約3〜15μm程度が好ましい。バインダー樹脂中に着色剤を含有させたトナー、荷電制御剤や離型剤を含有するトナー、表面に添加剤を保持するトナーも使用できる。
トナーは、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の方法で製造できる。
〔バインダー樹脂〕
トナーに使用されるバインダー樹脂は、限定的ではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはそれらの樹脂を任意に混ぜ合わせたものである。バインダー樹脂は、軟化温度が約80〜160℃の範囲、ガラス転移点が約50〜75℃の範囲であることが好ましい。
〔着色剤〕
着色剤は、公知の材料、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができる。着色剤の添加量は、一般に、バインダー樹脂100重量部に対して、2〜20重量部であることが好ましい。
〔荷電制御剤〕
荷電制御剤は、従来から荷電制御剤として知られている材料が使用できる。具体的に、正極性に帯電するトナーには、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂が荷電制御剤として使用できる。負極性に帯電するトナーには、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物が荷電制御剤として使用できる。荷電制御剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
〔離型剤〕
離型剤は、従来から離型剤として使用されている公知のものを使用できる。離型剤の材料には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス、又はそれらを適宜組み合わせた混合物が用いられる。離型剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
〔その他の添加剤〕
その他、現像剤の流動化を促進する流動化剤を添加してもよい。流動化剤には、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等が使用できる。特にシランカップリング剤、チタンカップリング剤、およびシリコンオイル等で撥水化した材料を用いることが好ましい。流動化剤は、トナー100重量部に対して、0.1〜5重量部の割合で添加させることが好ましい。これら添加剤の個数平均一次粒径は10〜100nmであることが好ましい。
〔キャリア〕
キャリアは、従来から一般に使用されている公知のキャリアを使用できる。バインダー型キャリアやコート型キャリアのいずれを用いてもよい。キャリア粒径は、限定的ではないが、約15〜100μmが好ましい。
バインダー型キャリアは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、表面に正極性または負極性に帯電する微粒子又はコーティング層を有するものが使用できる。バインダー型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御できる。
バインダー型キャリアに用いられるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の硬化性樹脂が例示される。
バインダー型キャリアの磁性体微粒子としては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄や合金の粒子を用いることができる。キャリアの形状は、粒状、球状、針状のいずれであってもよい。特に高磁化を要する場合には、鉄系の強磁性微粒子を用いることが好ましい。化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有する磁性樹脂キャリアを得ることができる。磁性体微粒子は磁性樹脂キャリア中に50〜90重量%の量で添加することが適当である。
バインダー型キャリアの表面コート材としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いられる。これらの樹脂をキャリア表面にコートし硬化させてコート層を形成することにより、キャリアの電荷付与能力を向上できる。
バインダー型キャリアの表面への帯電性微粒子あるいは導電性微粒子の固着は、例えば、磁性樹脂キャリアと微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリアの表面にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与えることにより微粒子を磁性樹脂キャリア中に打ち込むことで行われる。この場合、微粒子は、磁性樹脂キャリア中に完全に埋設されるのではなく、その一部が磁性樹脂キャリア表面から突出するように固定される。帯電性微粒子には、有機、無機の絶縁性材料が用いられる。具体的に、有機系の絶縁性材料としては、ポリスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂およびこれらの架橋物などの有機絶縁性微粒子がある。電荷付与能力および帯電極性は、帯電性微粒子の素材、重合触媒、表面処理等に調整できる。無機系の絶縁性材料としては、シリカ、二酸化チタン等の負極性に帯電する無機微粒子や、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等の正極性に帯電する無機微粒子が用いられる。
コート型キャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子を樹脂で被覆したキャリアであり、バインダー型キャリア同様に、キャリア表面に正極性または負極性に帯電する帯電性微粒子を固着することができる。コート型キャリアの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子の選択により調整できる。コーティング樹脂は、バインダー型キャリアのバインダー樹脂と同様の樹脂が使用可能である。
トナーとキャリアの混合比は所望のトナー帯電量が得られるよう調整されれば良く、トナー比はトナーとキャリアとの合計量に対して3〜50重量%、好ましくは6〜30重量%が好ましい。
〔実験I〕
図1に示す本実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置と、図13に示す従来の2成分現像装置を備えた画像形成装置と、図17に示す従来の1成分現像装置を備えた画像形成装置とを用いて、本発明の作用効果を調べた。この実験では、以下のトナー(トナーAと称する),キャリア,クリーニング装置を用いた。
〔トナーA〕
トナーAの製造方法は以下のとおりである。湿式造粒法で作成された体積平均粒径約6.5μmのトナー母材100重量部に、複数の添加剤−第1の疎水性シリカ0.2重量部、第2の疎水性シリカ0.5重量部、疎水性酸化チタン0.5重量部−を添加した。次に、三井鉱山社製のヘンシェルミキサを用い、添加剤が添加されたトナー母材を攪拌して添加剤をトナー母材の表面に付着させた(つまり外添処理した)。ミキサの回転速度は40m/秒、攪拌時間は3分間であった。その後、荷電粒子(逆極性粒子)として、個数平均粒径350nmのチタン酸ストロンチウムを添加した。荷電粒子の添加量は、トナーAに含まれるトナー母材粒子100重量部に対して、2重量部であった。次に、この荷電粒子が添加されたトナーを三井鉱山社製のヘンシェルミキサで攪拌し、トナーの表面に荷電粒子を付着させて、負極帯電性のトナーAを得た。ミキサの回転速度は40m/秒、攪拌時間は3分間であった。
ここで用いた第1の疎水性シリカは、個数平均一次粒径16nmのシリカ(#130:日本アエロジル社製)を疎水化剤のヘキサメチルジラザン(HMDS)で表面処理して得たものである。第2の疎水性シリカは、固体平均一次粒径20nmのシリカ(#90:日本アエロジル社製)をHMDSで表面処理して得たものである。疎水性酸化チタンは、個数平均一次粒径30nmのアナターゼ型酸化チタンを、水系湿式環境で、疎水化剤のイソブチルトリメトキシシランにより表面処理して得たものである。
〔キャリア〕
実験に用いたキャリアは、コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製bizhub C350キャリアである。このキャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子にアクリル樹脂をコーティングしたコート型キャリアである。
〔クリーニング装置〕
下記の特性を示すポリウレタン系のクリーニングブレード(北辰ゴム社製)を用いた。
・ゴム硬度:67度
・ヤング率:55kg/cm
・反発弾性:52%
また、このクリーニングブレードを感光体表面に圧接させるに際しては、圧接角(図2における角度β)を所定角度(14度または17度)、圧接力を所定値(2.5g/mmまたは3.5g/mm)となるように調整した。
〔実施例1〕
現像装置は図1に示す本実施形態に係る現像装置を使用した。
現像剤は、上述のキャリアとトナーAを用いた。現像剤中のトナー比率を8%に調整した。トナー比率は、現像剤全体の重量に対する、トナーと荷電粒子を含む添加材との合計重量の割合である(この点は、以下においても同様である)。
電界形成装置は、図11に示す形態を採用し、搬送ローラに直流電圧VDC2:−500ボルトを印加し、現像ローラには、直流電圧VDC1:−300ボルトと交流電圧を印加した。交流電圧は、周波数:2kHz、振幅VP−P:1,600ボルト、マイナスデューティ比(トナー回収デューティ比):40%、プラスデューティ比(トナー供給デューティ比):60%の矩形波であった(図18参照)。したがって、負極性に帯電したトナーをスリーブから現像ローラにバイアスする供給電位差(トナー供給電圧)は1,000ボルト、現像ローラからスリーブにトナーをバイアスする回収電圧差(トナー回収電圧)は600ボルトである。
現像ローラには、表面をアルマイト処理したアルミニウムローラを用いた。現像ローラと搬送ローラのスリーブとの供給回収ギャップは最近接部で0.3mmに設定した。これにより、現像ローラとスリーブの間に形成されるトナーの供給電界は、3.3×10V/m(=1,000V/0.3mm)であった。規制板とスリーブの規制ギャップは、スリーブ上の磁気ブラシが現像ローラの外周面に摺刷するように、0.4mmとした。現像ローラとスリーブは同一方向に回転し、供給回収領域でスリーブ上の現像剤搬送方向と現像ローラ上のトナーが逆方向に移動するようにした。感光体の帯電電位は−550ボルト、感光体に形成された静電潜像非画像部画像部の電位は−60ボルトとした。感光体と現像ローラの現像ギャップは0.15mmに設定した。
〔比較例1〕
現像装置は、図13に示す従来の2成分現像装置を使用した。
現像剤は、実施例1と同一のものを用いた。
搬送ローラには、振幅1,400ボルト、直流電圧成分−300ボルト、マイナスデューティ比50%、周波数4kHzの矩形波を印加した。搬送ローラと感光体の最近接部の現像ギャップは0.3mmに設定した。その他の条件は、実施例1と同一である。
〔比較例2〕
現像装置は、図17に示す従来の1成分現像装置を使用した。
現像剤は、実施例1と同一のものを用いた。
現像ローラには、振幅1,600ボルト、直流電圧成分−300ボルト、マイナスデューティ比40%、周波数2kHzの矩形波を印加した。現像ローラと感光体の最近接部の現像ギャップは0.15mmに設定した。その他の条件は、実施例1と同一である。
〔評価〕
コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製複写機bizhub C350を改造した画像形成装置を用い、クリーニングブレードの圧接角と圧接力の組み合わせを種々変更して、画像面積率5%のオリジナル画像を、クリーニング不良(拭き残し)が発生し易い低温低湿(10℃,15%RH)環境にて、50,000枚印刷した。最初の5000枚の後は10,000枚の印刷ごとにクリーニング不良発生の有無を判定した。各条件でのクリーニング不良の判定結果を表1に示す。
ここで、クリーニング不良の判定は、次の基準によって行った。
○:評価時点で、クリーニング不良によるスジ状の画像欠陥の発生なし。
×:評価時点で、画像領域の一部においてクリーニング不良によるスジ状の画像欠陥の発生あり。
××:評価時点で、画像領域の全面においてクリーニング不良によるスジ状の画像欠陥が発生。
Figure 0005386782
また、上記評価試験の各評価ポイントで、クリーナーボックス内の廃棄現像剤をサンプリングして分析し、トナーA中に添加した荷電粒子(逆極性粒子)であるチタン酸ストロンチウムの含有量を調べた。分析には、(株)島津製作所製の蛍光X線分析装置XRF−1800を用いた。
表1に示す4つのクリーニング条件での含有量データを平均し、実施例1,比較例1及び比較例2のそれぞれにおける廃棄現像剤中のチタン酸ストロンチウムの含有量を調べた結果を、図19のグラフに示す。
以上より、本発明の実施例(実施例1)では、クリーニングブレードの圧接角および圧接力の設定条件の如何に拘わらず、長期間にわたってクリーニング性能を良好に維持できることが判り、また、その場合、クリーニングブレードの摺接端部へはチタン酸ストロンチウムが(従って荷電粒子が)安定して供給されていることが判る。一方、従来の2成分現像装置や1成分現像装置を用いた比較例においては、クリーニングブレードの摺接端部へのチタン酸ストロンチウムの供給量は初期的には多いものの、耐久試験を継続するに連れて大幅に減少し、特に、その中盤以降では、供給量が実施例1に比してかなり少量になることが判り、また、これに伴って、特に、圧接角が小さく且つ圧接力が低い設定条件で、クリーニング不良が発生し易くなることが判る。
更に、耐久試験を継続した場合におけるクリーナーボックス中のチタン酸ストロンチウム含有量の推移より、図1に示す本実施形態の現像装置を用いた印刷の場合には、第1の電界によってトナーから分離されたチタン酸ストロンチウムの多くが現像槽中に維持され、長期間にわたって安定的にチタン酸ストロンチウムをクリーニングブレードの摺接端部へ供給するのに寄与しているものと考えられる。
〔実験II〕
次に、図1に示す本実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置と実施例1のトナー(トナーA)とを用い、トナーの供給回収領域にて搬送ローラと現像ローラとの間で現像剤に作用する電界条件を種々変化させて実験IIを行った。
クリーニングブレードは実験Iにおける場合と同様のものを用い、圧接角を14度に、圧接力を3g/mmに、それぞれ固定した。また、現像ローラと搬送ローラのスリーブとの供給回収ギャップは、最近接部の設定値を0.25mm,0.30mm及び0.45mmの3種類に変化させた。
更に、変化させた電界条件、すなわち、電界の種類(直流/振動),トナー供給方向電位差および電界,トナー回収方向電位差および電界・平均電界(トナー供給方向をプラスとして)を表2に示す。
以上の各条件を種々組み合わせて変更し、16通りの試験条件(実験番号1〜16)を設定し、画像面積率5%のオリジナル画像を用いて50,000枚印刷する耐久試験を行い、初期の0枚から5000枚までと、末期の45000枚から50000枚の期間でクリーナーボックス内の廃棄現像剤をサンプリングして分析し、トナーA中に添加した荷電粒子(逆極性粒子)であるチタン酸ストロンチウムの含有量を測定し、初期から末期に至る間での含有量の変化を調べ、その変化量にて安定性を評価した。尚、チタン酸ストロンチウムの分析手法は実験Iにおける場合と同様である。
ここで、安定性の評価は、クリーナーボックス内の廃棄現像剤中のチタン酸ストロンチウム含有量の初期と末期との差に基づいて、以下の基準で判定した。
◎:差が0.5未満
○:差が0.5〜1.0
△:差が1.0〜1.5
×:差が1.5以上(これは実験Iにおける比較例1や比較例2と同レベルである)
実験結果を表2に示す。
Figure 0005386782
表2の結果より、供給回収部に直流電界で且つ2×10V/m以下の弱いトナー供給電界(換言すれば逆極性粒子の分離・回収電界)しか作用しない場合(実験番号1,2,13)には、耐久試験におけるチタン酸ストロンチウム供給量の変動が大きいことが判る。実験Iでの比較例と併せて考えれば、このような条件でのクリーニング性を確保するには、クリーニングブレードの圧接力を高める等の方策を併用する必要があり、好ましくない。これは、逆極性粒子の分離電界が弱いために、逆極性粒子がトナーと共に挙動してしまい、感光体の静電潜像非画像部での消費が増えるためであると考えられる。従って、供給回収部に直流電界を用いる場合には、最低でも2×10V/m以上のトナー供給電界を作用させる必要がある。
一方、供給回収部に振動電界を作用させた場合には、実験番号2と4及び実験番号3と5をそれぞれ対比して判るように、平均電界が直流電界と同じであっても、耐久試験を行った場合に荷電補助作用が生じ易くなる。これは、振動電界で瞬間的に電界が切り替わりながら作用することで、トナーと逆極性粒子とが分離し易くなるためと考えられる。従って、本作用を発現させる観点から、供給回収部には振動電界を作用させることが望ましい。また、振動電界を作用させる場合には、表2の結果より、好ましくは2×10V/m以上のトナー供給方向電界を作用させることで、非常に良好な結果が得られる。
〔実験III〕
次に、図1に示す本実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置を用い、トナーに外添する逆極性粒子の粒径を種々変えて実験IIIを行った。
トナーAは実験Iの実施例1で説明した通りであり、これに対して逆極性粒子の粒径を変えたトナーB〜Fを以下のようにして得た。
〔トナーB〕
実施例1で用いたトナーAの逆極性粒子(個数平均粒径35nm)に代えて、個数平均粒径210nmのチタン酸ストロンチウムをトナー母材粒子100重量部に対して2重量部添加し、この逆極性粒子が添加されたトナーを、上記ヘンシェルミキサを用いて40m/sの速度で3分間にわたって攪拌することで、トナーの表面に逆極性粒子を付着させ(外添処理し)、負極帯電性のトナーBを得た。
〔トナーC〕
トナーAの荷電粒子に代えて、個数平均粒径140nmのチタン酸ストロンチウムをトナー母材粒子100重量部に対して2重量部用いた。外添処理方法はトナーBと同じである。
〔トナーD〕
トナーAの荷電粒子に代えて、個数平均粒径70nmのチタン酸ストロンチウムをトナー母材粒子100重量部に対して2重量部用いた。外添処理方法はトナーBと同じである。
〔トナーE〕
トナーAの荷電粒子に代えて、個数平均粒径850nmのチタン酸ストロンチウムをトナー母材粒子100重量部に対して2重量部用いた。外添処理方法はトナーBと同じである。
〔トナーF〕
トナーAの荷電粒子に代えて、個数平均粒径1000nmのチタン酸ストロンチウムをトナー母材粒子100重量部に対して2重量部用いた。外添処理方法はトナーBと同じである。
この実験IIIでは、トナーとして、荷電粒子の粒径が異なるトナーB〜Fを用いた以外は実験Iの実施例1と同様の構成を有する現像装置を用い、トナーをトナーA〜Fに変更して、画像面積率5%のオリジナル画像を用いて50,000枚印刷する耐久試験を行い、実験IIにおける場合と同様に、初期の0枚から5000枚までと、末期の45000枚から50000枚の期間でクリーナーボックス内の廃棄現像剤をサンプリングして分析し、トナーA中に添加した荷電粒子(逆極性粒子)であるチタン酸ストロンチウムの含有量を測定し、初期から末期に至る間での含有量の変化を調べ、その変化量にて安定性を評価した。この安定性の評価基準は、実験IIにおける場合と同様とした。
また、実験Iにおける場合と同様の評価基準で、50000枚印刷後のクリーニング不良発生の有無を調べた。
実験IIIでの評価結果を表3に示す。
Figure 0005386782
表3の結果より、荷電粒子の個数平均粒径が変わると、クリーナーボックス中の荷電粒子量の耐久試験後の変化が小さくても、クリーニング不良が発生する場合があることが判る。
これについては、以下のように考えることができる。すなわち、トナー母材および荷電粒子の材料が同じであっても、個数平均粒径が70nmと非常に小さい荷電粒子を外添したトナーDでは、荷電粒子のトナーからの分離が行われ難くなり、トナーと一緒でなければクリーニングブレードの摺接端部に荷電粒子が供給されない。つまり、低印字率の画像の印刷が続いても、感光体の静電潜像非画像部への荷電粒子の付着量が非常に少なく、クリーニングブレード40の摺接端部40tと感光体表面12fとの間に形成される微少な楔状空間部K(図3参照)内に荷電粒子8が滞留せず、トナー粒子6が侵入・滞留することとなり、トナーが擦り抜け易くなる。耐久試験の初期であれば、クリーニングブレード40の摺接端部40tが減耗していないので、荷電粒子8が楔状空間部K内に滞留していなくてもクリーニング性能を維持できるが、耐久試験を継続するに連れてクリーニングブレード40の摺接端部40tが減耗した状態では、楔状空間部K内への荷電粒子8の滞留がなければ、正常なクリーニングを行うことが難しくなったものと考えられる。
上記トナーDのように個数平均粒径が非常に小さい荷電粒子を外添したトナーの場合、耐久試験後でも十分な量の荷電粒子を保持しているので、像間などを利用して所謂ベタパッチを印字し、転写することなくクリーニングブレードの摺接端部にトナーを供給することで、荷電粒子を上記楔状空間部に滞留させるようにすることも考えられる。しかしながら、本来、印字のために使用すべきトナーを像間にて廃棄することとなるため、トナーの無駄となり、また廃棄トナーの増大を招くので、決して好ましくはない。
一方、個数平均粒径が1000nmと非常に大きい荷電粒子を外添したトナーFでは、荷電粒子がトナーからの非常に分離し易く、第1の電界形成手段によるトナー分離電界によって、その殆どが現像槽内に戻されてしまい、現像ローラへ供給される荷電粒子が初期から非常に少ない状態となる。このため、クリーニングブレード40の摺接端部40tへの荷電粒子の供給が不足し、上記の場合と同様に、特に耐久試験によりクリーニングブレードが減耗することと相俟って、クリーニング不良を招来し易くなる。また、現像槽内の荷電粒子の濃度が高まるために、現像剤の流動性や荷電性にも悪影響を及ぼすおそれがあり、好ましくない。
以上より、トナーに外添する荷電粒子の個数平均粒径は、100nm〜850nmの範囲とすることが好ましい。
尚、以上の説明は、負極性に帯電するトナーと現像剤中で正極性に帯電する荷電粒子を用いた場合についてのものであったが、本発明は、かかる場合に限定されるものではなく、正極性に帯電するトナーと現像剤中で負極性に帯電する荷電粒子を用いた場合についても、有効に適用できるものであることは言うまでもない。
本発明に係る画像形成装置の概略構成と本発明に係る現像装置の断面を示す図である。 上記画像成形装置のクリーニングブレードを示す図である。 上記クリーニングブレードの摺接端部およびの感光体表面との間に形成される楔状空間部を拡大して示す図である。 現像剤の組成を模式的に説明する図である。 キャリアの表面に、荷電粒子を保持したトナーが付着している状態を模式的に示す図である。 スペントが付着したキャリアの表面に荷電粒子が打ち込まれた状態を模式的に示す図である。 電界形成装置の一具体例を示す図である。 図7Aに示す電界形成装置から搬送ローラのスリーブと現像ローラに供給されている電圧の関係を示す図である。 電界形成装置の他の具体例を示す図である。 図8Aに示す電界形成装置から搬送ローラのスリーブと現像ローラに供給されている電圧の関係を示す図である。 電界形成装置の他の具体例を示す図である。 図9Aに示す電界形成装置から搬送ローラのスリーブと現像ローラに供給されている電圧の関係を示す図である。 電界形成装置の他の具体例を示す図である。 電界形成装置の他の具体例を示す図。 供給回収領域におけるトナーと荷電粒子の動きを模式的に示す図である。 図1の現像装置から現像ローラを削除した他の形態の現像装置の断面図とそれを含む画像形成装置の概略構成を示す図である。 図13に示す現像装置の現像領域におけるトナーと荷電粒子の動きを模式的に示す図である。 図1に示す現像装置からクリーニングステーションに供給される逆極性粒子量のプリント継続に伴う推移を概略的に示す図である。 図13に示す現像装置からクリーニングステーションに供給される逆極性粒子量のプリント継続に伴う推移を概略的に示す図である。 1成分現像装置の一例を概略的に示す断面図である。 実験Iの実施例1において搬送ローラのスリーブと現像ローラに供給される電圧の波形を示す図である。 実験Iにおいて印刷枚数とクリーナーボックス内での逆極性粒子量との関係を示すグラフである。
符号の説明
1:画像形成装置、2:現像剤、4:キャリア、6:トナー、8:荷電粒子、10:スペント、12:感光体、12f:感光体の表面、16:帯電ステーション、18:露光ステーション、20:現像ステーション、22:転写ステーション、24:クリーニングステーション、26:帯電装置、28:露光装置、30:画像光、32:通路、34:現像装置、36:転写装置、38:シート、40:クリーニングブレード、40t:摺接端部、42:ハウジング、44:開口部、46:第2の空間、48:現像ローラ、50:現像ギャップ、52:第2の空間、54:搬送ローラ、56:供給回収ギャップ、58:磁石体、60:スリーブ、63:規制板、64:規制ギャップ、66:現像剤攪拌室、68:前室、70:後室、72:前スクリュー、74:後スクリュー、76:隔壁、86:規制領域、88:供給回収領域、90:供給領域、92:回収領域、94:放出領域、96:現像領域、98:トナー補給部、100:容器、102:開口部、104:補給ローラ、110:電界形成装置、112:第1の電源、114:第2の電源、116:グランド、118:直流電源、120:直流電源、122:電界形成装置、124:第1の電源、126:グランド、128:直流電源、130:第2の電源、132:直流電源、134:交流電源、136:電界形成装置、138:第1の電源、140:グランド、142:直流電源、144:交流電源、146:第2の電源、148:端子、150:直流電源、152:電界形成装置、154:交流電源、156:交流電源、158:電界形成装置、160:交流電源、K:楔状空間部。

Claims (8)

  1. 少なくともトナーとキャリアを含む現像剤を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装置を備えた画像形成装置であって、
    攪拌による相互の摩擦接触によって互いに異なる極性に帯電するトナー及びキャリアと、トナー粒子よりも小径で該トナーの表面に離脱可能に保持された状態で供給され上記トナーとは異なる極性に帯電する荷電粒子と、を含む現像剤を貯える現像剤貯留部と、
    内部に磁石体を有し、上記現像剤を磁気ブラシ状に保持するとともに該現像剤貯留部から上記現像剤を搬送する第1の搬送部材と、
    該第1の搬送部材による現像剤搬送量を規制する搬送量規制部材と、
    第1の領域を介して上記第1の搬送部材に対向し、第2の領域を介して上記静電潜像担持体に対向する第2の搬送部材と、
    上記第1の搬送部材と上記第2の搬送部材との間に第1の電界を形成して、上記第1の搬送部材が磁力によって周面に磁気ブラシ状に保持している現像剤中のトナーを上記第2の搬送部材に移動させると共に、上記トナーの表面の上記荷電粒子の一部をトナーから分離させて磁気ブラシ状の現像剤中に回収させる第1の電界形成手段と、
    上記第2の搬送部材と上記静電潜像担持体との間に第2の電界を形成して、上記第2の搬送部材が保持している上記トナーを上記静電潜像担持体の静電潜像に移動させて上記静電潜像をトナー画像として可視像化する第2の電界形成手段と、
    上記静電潜像坦持体上のトナー画像を所定の媒体上に転写するための転写部と、
    上記静電潜像坦持体の表面に摺接する摺接端部を有し、上記該転写部による転写後に上記静電潜像坦持体の表面に残留する転写残トナーを除去する、弾性部材で形成されたクリーニングブレードと、を備え、
    上記第1の電界で現像剤中に回収されなかった荷電粒子が、上記第2の電界により、上記静電潜像担持体の静電潜像にトナーと共に、又は上記静電潜像担持体の非潜像部に単独で付着し、上記クリーニングブレードの摺接端部の上記静電潜像坦持体の表面に対する摺接に伴って、上記静電潜像担持体の表面と上記クリーニングブレードの摺接端部との間に形成された楔状空間部に滞留することで、該楔状空間部へのトナー粒子の滞留が規制される、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記静電潜像担持体との対向部を通過した後の第2の搬送部材上にあるトナーを第1の搬送部材上に形成された磁気ブラシで掻き取り、上記第1の搬送部材上の現像剤中に戻すことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記第1の電界形成手段は、トナーを上記第1の搬送部材から上記第2の搬送部材へ移動させる方向の、2×10V/m以上の直流電界を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 上記第1の電界形成手段は、平均的にはトナーを上記第1の搬送部材から上記第2の搬送部材へ移動させる方向の振動電界を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 上記第1の電界形成手段によるトナー分離電界が、2×10V/m以上であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 上記荷電粒子の個数平均粒径は、100〜850nmであることを特徴とする請求項1からの何れか一に記載の画像形成装置。
  7. 上記現像剤貯留部に対し、トナーと荷電粒子とを補給する補給部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  8. 上記荷電粒子は、トナーに対し離脱可能に保持された状態で補給されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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