JP5130753B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば複写機,ファクシミリ装置,プリンタ或いはこれらの複合機などに適用可能な電子写真方式の画像形成に用いられる現像装置、及びかかる現像装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に採用されている現像方式として、現像剤の主成分としてトナーのみを用いる一成分現像方式と、現像剤の主成分としてトナーとキャリアを用いる二成分現像方式が知られている。
一成分現像方式の現像装置は、トナーを担持して搬送するトナー担持部材と該トナー担持部材のトナー担持面に接触する摩擦荷電部材を備えている。トナー担持部材に担持されているトナーは、摩擦荷電部材の接触位置を通過する際、摩擦荷電部材と摩擦接触して薄層化されると共に所定の極性に帯電される。このように、一成分現像装置は、トナーの帯電を摩擦荷電部材との摩擦接触によって行っているため、構成が簡単・小型・安価であるという利点がある。しかし、摩擦荷電部材の接触位置で強いストレスを受けることからトナーが劣化し易く、そのためにトナーの帯電性が比較的早期に損なわれる。また、トナー担持部材と摩擦荷電部材との接触圧によって両者にトナーが付着してトナーを帯電する能力が低下し、結果的に、現像装置の寿命が比較的短くなる。
二成分現像方式の現像装置は、トナーとキャリアを摩擦接触させることによって両者を所定の極性に荷電するため、トナーの受けるストレスは一成分現像装置に比べて少ない。キャリアも、その表面積はトナーに比べて大きいことから、トナーが付着して汚れることも少ない。しかし、長期間の使用によりキャリアの表面に付着する汚れ(スペント)が増加し、そのためにトナーを帯電する能力が低下し、かぶりやトナー飛散の問題が生じる。二成分現像装置の長寿命化を図るために、現像装置に収容するキャリアの量を増やすことが考えられるが、これは現像装置の大型化を招く。
二成分現像装置に係わる上述の問題を解消するため、特許文献1には、キャリア又はキャリアとトナーを少しずつ現像剤に補給するとともに、帯電性能の低下した現像剤を少しずつ排出することによって、劣化したキャリアの増加を抑える現像装置が開示されている。この技術によれば、現像装置を大型化することなく、現像剤の長寿命化が可能である。しかし、排出されたキャリアを回収する機構が必要である。また、キャリアの消費量が多く、それによるコストと環境面の問題を含む。さらに、未劣化キャリアと劣化キャリアの比率が安定するまでには一定量以上の印刷を繰り返す必要がある。
特許文献2には、マトリックス樹脂中に樹脂微粒子と導電性微粉末を分散して含有した樹脂被覆層を芯材上に設けたキャリア及びそれを用いた画像形成方法が開示されている。このキャリアは、他の粒子(キャリア粒子、トナー粒子)や部材(ローラ、スクリュー)との接触によってその表面が部分的に削れた場合、新たな樹脂微粒子が表面に露出し、これがトナーと接触して該トナーを必要程度まで帯電する。しかし、樹脂被覆層の厚さは限られており、この樹脂被覆層が消費されるとキャリアが寿命に達する。
特許文献3には、キャリアと荷電粒子を表面に担持したトナーとからなる二成分現像剤及びそれを用いた現像方法が提案されている。荷電粒子は、キャリアの表面に主にトナーが付着してできる汚れ(スペント)を取り除き、キャリアの長寿命化を図るための研磨材として添加されている。また、特許文献3には、静電潜像担持体のクリーニング領域において、荷電粒子が静電潜像担持体の表面を研磨する機能を発揮することも記載されている。しかし、荷電粒子はトナーの帯電極性と逆の極性に帯電される性質を有することから、静電潜像の非画像部に付着して早期に消費されてしまうという問題がある。特に、画像部の面積が小さな画像(例えば、文字画像)を作成する場合、大量の荷電粒子が消費され、キャリアを研磨して再生する能力が十分に発揮されないという問題がある。
また、特許文献4には、所謂ハイブリッド現像方式の画像形成装置として、磁気ローラと、現像ローラを備えた現像装置を有し、磁気ローラの外周面に保持されたトナーとキャリアを含む現像剤からトナーだけを選択的に現像ローラの外周面に供給し、この現像ローラの外周面に保持されたトナーを用いて感光体上の静電潜像(静電潜像画像部)を現像する画像形成装置が提案されている。特徴として、特許文献4の発明では、トナーとキャリアのいずれの表面にも保持されることなくトナーとキャリアとの間に介在し、トナーの粉砕微粉がキャリアの表面に付着してスペントが形成されることを防止する荷電粒子が現像剤に含まれている。しかし、荷電粒子は、現像装置に初期導入された現像剤中にのみ含まれている。また、荷電粒子はトナーとキャリアのいずれの表面にも保持されていないために、その一部が、トナーとの電気的な結合によってトナーと共に現像ローラに供給された後感光体上の静電潜像非画像部に付着して徐々に消費されることから、例えば文字画像のように画像面積比(白黒比)の小さな画像を大量に印刷すると、荷電粒子だけが大量に消費されてしまい、長期的に安定したトナーの荷電性が得られないという問題がある。
特開昭59−100471号公報 特開平9−269614号公報 特開2003−215855号公報 特開2006−308687号公報
このため、画像面積比の小さな画像を大量に印刷する場合であっても、荷電粒子をできるだけ多く現像剤中に維持できるようにすることが望まれるが、この荷電粒子をただ単により多く維持しただけでは安定したトナーの荷電性を得ることは難しい。そこで、我々は、磁気ローラの外周面に保持されたトナーとキャリアを含む現像剤からトナーだけを選択的に現像ローラの外周面に供給する際にトナーから分離した荷電粒子を磁気ローラ側へと回収して現像剤と混合し、現像器内で現像剤に加わるストレスによって逆極性の荷電粒子をキャリア上へと固定化し、トナーと同極性の外添粒子やトナー微粉の付着(=スペント)によって失ったキャリア上の荷電サイトを補う作用を果たすようにすることを着想した。
しかし、逆極性の荷電粒子とキャリアは共に、トナーに対して逆極性の電荷を持っているために、両者の静電的な付着は生じにくく、荷電補助機能を確保する為の十分な荷電粒子付着量を得る対策手段として、トナーに外添する荷電粒子の量を予め多く設定するという方法も考えられるが、トナーに対する逆極性荷電粒子の外添量を増やした場合には、磁気ローラ側に回収されずに現像ローラ上のトナーに付着して搬送される逆極性の荷電粒子も増えてしまい、その結果、現像ローラ上のトナーの帯電量が低くなり、現像領域で形成される電界への応答性が低下して、現像性の低下即ち濃度不足を招いたり、トナーが感光体上の潜像に到達せずに現像装置外へと漏出して画像形成装置内の汚染を引き起こすおそれもある。
そこで、本発明は、トナーとキャリアを含む二成分現像剤のキャリアに、長期に亘って安定したトナー帯電性を付与するに際して、逆極性の荷電粒子を過剰に外添することなく、キヤリアヘの荷電粒子の固定化を効率的に行い、荷電粒子のキャリアに対する荷電補助機能を確保し得る現像装置、画像形成装置を提供することを基本的な目的とする。
この目的を達成するため、本発明に係る現像装置は、少なくともトナーとキャリアを含む現像剤を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装置であって、
相互の摩擦接触によって互いに異なる極性に帯電するトナー及びキャリアと、上記トナーの表面に離脱可能に保持された状態で供給され該トナーとは異なる極性に帯電する荷電粒子と、を含む現像剤を貯える現像剤貯留部と、
磁石を内包し、上記現像剤貯留部から上記現像剤を搬送する第1の搬送部材と、
第1の領域を介して上記第1の搬送部材に対向し、第2の領域を介して上記静電潜像担持体に対向する第2の搬送部材と、
上記第1の搬送部材と上記第2の搬送部材との間に第1の電界を形成して、上記第1の搬送部材が保持している現像剤中のトナーを上記第2の搬送部材に移動させると共に、上記トナーの表面の上記荷電粒子の一部をトナーから分離させて現像剤中に回収させる第1の電界形成手段と、
上記第2の搬送部材と上記静電潜像担持体との間に第2の電界を形成して、上記第2の搬送部材が保持している上記トナーを上記静電潜像担持体の静電潜像に移動させて上記静電潜像をトナー画像として可視像化する第2の電界形成手段と、を備え、
上記第1の搬送部材に内包された上記磁石の上記第1の領域に対応する磁極から、上記現像剤搬送方向の下流側において現像剤を第1の搬送部材から剥離させる磁極までの現像剤搬送経路に、搬送される現像剤を上記第1の搬送部材上で転動運動させるための複数の磁極を配置し、
上記複数の磁極として、上記第1の搬送部材の長手方向に均一で該第1の搬送部材の回転方向に極性が切り替わる複数の外部磁極を、上記第1の搬送部材の外周部に対向して配置した、
ことを特徴としたものである。
本発明によれば、第1の搬送部材の静電潜像坦持体に対向する領域から、現像剤搬送方向の下流側において現像剤が第1の搬送部材から剥離される現像剤搬送経路において、搬送される現像剤が第1の搬送部材上で転動運動することにより、トナーから離脱して回収された荷電粒子と現像剤とが負荷を受けながら混合されるので、キヤリアヘの荷電粒子の固定化を効率的に行うことができる。すなわち、荷電粒子を過剰に外添することなく、荷電粒子のキャリアに対する荷電補助機能を確保することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。なお、以下の説明では、特定の方向を意味する用語(例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、およびそれらを含む他の用語、「時計回り方向」、「反時計回り方向」)を使用するが、それらの使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明は限定的に解釈されるべきものでない。また、以下に説明する画像形成装置及び現像装置では、同一又は類似の構成部分には同一の符号を用いている。
〔1.画像形成装置〕
図1は、本発明に係る電子写真式画像形成装置の画像形成に関連する部分を示す。画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびそれらの機能を複合的に備えた複合機のいずれであってもよい。画像形成装置1は、静電潜像坦持体である感光体12を有する。実施形態において、感光体12は円筒体で構成されているが、本発明はそのような形態に限定されるものでなく、代わりに無端ベルト式の感光体も使用可能である。感光体12は、図示しないモータに駆動連結されており、モータの駆動に基づいて矢印14方向に回転するようにしてある。感光体12の周囲には、感光体12の回転方向に沿って、帯電ステーション16、露光ステーション18、現像ステーション20、転写ステーション22、およびクリーニングステーション24が配置されている。
帯電ステーション16は、感光体12の外周面である感光体層を所定の電位に帯電する帯電装置26を備えている。実施形態では、帯電装置26は円筒形状のローラとして表されているが、これに代えて他の形態の帯電装置(例えば、回転型又は固定型のブラシ式帯電装置、ワイヤ放電式帯電装置)も使用できる。
露光ステーション18は、感光体12の近傍又は感光体12から離れた場所に配置された露光装置28から出射された画像光30が、帯電された感光体12の外周面に向けて進行するための通路32を有する。露光ステーション18を通過した感光体12の外周面には、画像光が投射されて電位の減衰した部分とほぼ帯電電位を維持する部分からなる、静電潜像が形成される。実施形態では、電位の減衰した部分が静電潜像画像部、ほぼ帯電電位を維持する部分が静電潜像非画像部である。
現像ステーション20は、粉体現像剤を用いて静電潜像を可視像化する現像装置34を有する。現像装置34の詳細は後に説明する。転写ステーション22は、感光体12の外周面に形成された可視像を紙やフィルムなどのシート38に転写する転写装置36を有する。実施形態では、転写装置36は円筒形状のローラとして表されているが、他の形態の転写装置(例えば、ワイヤ放電式転写装置)も使用できる。
クリーニングステーション24は、転写ステーション22でシート38に転写されることなく感光体12の外周面に残留する未転写トナーを感光体12の外周面から回収するためにクリーニング装置40を有する。クリーニング装置40は、板状のブレードとして示されているが、代わりに他の形態のクリーニング装置(例えば、回転型又は固定型のブラシ式クリーニング装置)も使用できる。
このような構成を備えた画像形成装置1の画像形成時、感光体12はモータ(図示せず)の駆動に基づいて時計周り方向に回転する。このとき、帯電ステーション16を通過する感光体外周部分は、帯電装置26で所定の電位に帯電される。帯電された感光体外周部分は、露光ステーション18で画像光30が露光されて静電潜像が形成される。静電潜像は、感光体12の回転と共に現像ステーション20に搬送され、そこで現像装置34によって現像剤像として可視像化される。可視像化された現像剤像は、感光体12の回転と共に転写ステーション22に搬送され、そこで転写装置36によりシート38に転写される。現像剤像が転写されたシート38は図示しない定着ステーションに搬送され、そこでシート38に現像剤像が固定される。転写ステーション22を通過した感光体外周部分はクリーニングステーション24に搬送され、そこでシート38に転写されることなく感光体12の外周面に残存する現像剤が回収される。
〔2.現像装置〕
現像装置34は、第1の成分粒子である非磁性トナーと第2の成分粒子である磁性キャリアを含む2成分現像剤と以下に説明する種々の部材を収容するハウジング42を備えている。図面を簡略化することで発明の理解を容易にするため、ハウジング42の一部は削除してある。ハウジング42は感光体12に向けて開放された開口部44を備えており、この開口部44の近傍に形成された空間46にトナー搬送部材(第2の搬送部材)である現像ローラ48が設けてある。現像ローラ48は、円筒状の部材(第2の回転円筒体)であり、感光体12と平行に且つ感光体12の外周面と所定の現像ギャップ50を介して、回転可能に配置されている。
現像ローラ48の背後には、別の空間52が形成されている。空間52には、現像剤搬送部材(第1の搬送部材)である搬送ローラ54が、現像ローラ48と平行に且つ現像ローラ48の外周面と所定の供給回収ギャップ56を介して配置されている。搬送ローラ54は、回転不能に固定された磁石体58と、磁石体58の周囲を回転可能に支持された円筒スリーブ60を有している。スリーブ60の上方には、ハウジング42に固定され、スリーブ60の中心軸と平行に伸びる規制板62が、所定の規制ギャップ64を介して対向配置されている。
磁石体58は、スリーブ60の内面に対向し、搬送ローラ54の中心軸方向に伸びる、複数の磁極を有する。本実施形態では、スリーブ60の回転方向に沿って、N1,S2,N2,S3,N3,S4,S5,N4,S1の9つの磁極を有している。これら磁極のうち、主磁極N1は、現像ローラ48と対向する位置、つまり供給回収ギャップ56の近傍にあるスリーブ60の左側内周面部分に対向する位置に配置されている。また、スリーブ60上の現像剤を剥離するための反発磁界を発生させる隣り合う同極性の磁極S4,S5は、後述する現像剤攪拌室66の前室68に対向する位置、つまりスリーブ60の右側内周面部分に対向する位置に配置されている。規制板62の近傍にあるスリーブ60の上部内周面部分に対向する位置には磁極S1が配置され、この磁極S1と上記磁極S5の間には磁極N4が配置されている。
更に、供給回収ギャップ56に対応する磁極N1から、現像剤搬送方向の下流側において現像剤を搬送ローラ54から(つまりスリーブ60から)剥離させる磁極S4とS5の対向領域までの現像剤搬送経路に、搬送される現像剤の搬送ローラ54上での挙動を活性化し転動運動させるための複数の磁極S2,N2,S3,N3が上流側から順に配置されている。このうち、磁極S3はスリーブ60の真下部内周面部分に対向する部位に位置している。
搬送ローラ54の背後には、現像剤攪拌室66が形成されている。攪拌室66は、搬送ローラ54の近傍に形成された前室68と搬送ローラ54から離れた後室70を有する。前室68には図面の表面から裏面に向かって現像剤を攪拌しながら搬送する前攪拌搬送部材である前スクリュー72が回転可能に配置され、後室70には図面の裏面から表面に向かって現像剤を攪拌しながら搬送する後攪拌部材搬送部材である後スクリュー74が回転可能に配置されている。図示するように、前室68と後室70は、両者の間に設けた隔壁76で分離してもよい。この場合、前室68と後室70の両端近傍にある隔壁部分は除かれて連絡通路が形成されており、前室68の下流側端部に到達した現像剤が連絡通路を介して後室70へ送り込まれ、また後室70の下流側端部に到達した現像剤が連絡通路を介して前室68に送り込まれるようにしてある。
このように構成された現像装置34の動作を説明する。画像形成時、図示しないモータの駆動に基づいて、現像ローラ48とスリーブ60はそれぞれ矢印78,80方向に回転する。前スクリュー72は矢印82方向に回転し、後スクリュー74は矢印84方向に回転する。これにより、現像剤攪拌室66に収容されている現像剤2は、前室68と後室70を循環搬送されながら、攪拌される。その結果、現像剤に含まれるトナーとキャリアが摩擦接触し、互いに逆の極性に帯電される。本実施形態では、キャリアは正極性、トナーは負極性に帯電されるものとする。図4に示すように、キャリア4はトナー6に比べて相当大きい。そのため、図5に示すように、正極性に帯電したキャリア4の周囲に、負極性に帯電したトナー6が、主として両者の電気的な吸引力に基づいて付着している。
図1に戻り、帯電された現像剤2は、前スクリュー72によって前室68を搬送される過程で搬送ローラ54に供給される。前スクリュー72から搬送ローラ54に供給された現像剤2は、磁極N4の近傍で、磁極N4の磁力によって、スリーブ60の外周面に保持される。スリーブ60に保持された現像剤2は、磁石体58によって形成された磁力線に沿って磁気ブラシを構成しており、スリーブ60の回転に基づいて反時計周り方向に搬送される。規制板62の対向領域(規制領域86)で磁極S1に保持されている現像剤2は、規制板62により、規制ギャップ64を通過する量が所定量に規制される。規制ギャップ64を通過した現像剤2は、磁極N1が対向する、現像ローラ48と搬送ローラ54が対向する領域(供給回収領域)88に搬送される。後に詳細に説明するように、供給回収領域88のうち、主にスリーブ60の回転方向に関して上流側の領域(供給領域)90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された電界の存在により、キャリア4に付着しているトナー6が現像ローラ48に電気的に供給される。
また、供給回収領域88のうち、主にスリーブ60の回転方向に関して下流側の領域(回収領域)92では、後に説明するように、現像に寄与することなく供給回収領域88に送り戻された現像ローラ48上のトナーが、磁極N1の磁力線に沿って形成されている磁気ブラシに掻き取られてスリーブ60に回収される。キャリア4は磁石体58の磁力によってスリーブ60の外周面に保持されており、スリーブ60から現像ローラ48に移動することはない。供給回収領域88を通過した現像剤2は、磁石体58の磁力に保持され、スリーブ60の回転と共に複数の磁極S2,N2,S3,N3の対向部を通過して磁極S4とS5の対向領域(放出領域94)に到達すると、磁極S4とS5によって形成される反発磁界によってスリーブ60の外周面から前室68に放出され、前室68を搬送されている現像剤2に混合される。
このように、供給回収領域88に対応する磁極N1から、現像剤搬送方向の下流側において現像剤を搬送ローラ54のスリーブ60から剥離させる磁極S4とS5の対向領域までの現像剤搬送経路に、隣り合う磁極の極性が異なる複数の磁極S2,N2,S3,N3を上流側から順に配置したことにより、搬送ローラ54上での現像剤の挙動を活性化して、現像剤磁気ブラシの転動運動を活発化し、キャリア4の表面に荷電粒子8を付着させ、長期にわたって荷電能力補助機能を実現することができるのである。
供給領域90で現像ローラ48に保持されたトナー6は、現像ローラ48の回転と共に反時計周り方向に搬送され、感光体12と現像ローラ48が対向する領域(現像領域)96で、感光体12の外周面に形成されている静電潜像画像部に付着する。実施形態の画像形成装置では、感光体12の外周面は帯電装置26で負極性の所定の電位Vが付与され、露光装置28で画像光30が投射された静電潜像画像部が所定の電位Vまで減衰し、露光装置28で画像光30が投射されていない静電潜像非画像部はほぼ帯電電位Vを維持している。したがって、現像領域96では、感光体12と現像ローラ48との間に形成されている電界の作用を受けて、負極性に帯電したトナー6が静電潜像画像部に付着し、この静電潜像を現像剤像として可視像化する。
このようにして現像剤2からトナー6が消費されると、消費された量に見合う量のトナーが現像剤2に補給されることが好ましい。そのために、現像装置34は、ハウジング42に収容されているトナーとキャリアの混合比を測定する手段を備えている。また、後室70の上方にはトナー補給部98が設けてある。トナー補給部98は、トナーを収容するための容器100を有する。容器100の底部には開口部102が形成されており、この開口部102に補給ローラ104が配置されている。補給ローラ104は図示しないモータに駆動連結されており、トナーとキャリアの混合比を測定する手段の出力に基づいてモータが駆動し、トナーが後室70に落下補給するようにしてある。
〔3.電界形成手段〕
供給領域90でスリーブ60から現像ローラ48にトナー6を効率的に移動させるために、現像ローラ48とスリーブ60は電界形成装置110と電気的に接続されている。電源の具体例が図5A〜図9に示してある。
図5Aに示す具体例1の電界形成装置110は、現像ローラ48に接続された第1の電源112(請求項の第2の電界形成手段に相当する。)とスリーブ60に接続された第2の電源114(請求項の第1の電界形成手段に相当する。)を有する。第1の電源112は、現像ローラ48とグランド116との間に接続された直流電源118を有し、トナー6の帯電極性と同一極性の第1の直流電圧VDC1(例えば、−200ボルト)を現像ローラ48に印加している。第2の電源114は、スリーブ60とグランド116との間に接続された直流電源120を有し、トナー6の帯電極性と同一極性で且つ第1の直流電圧よりも高圧の第2の直流電圧VDC2(例えば、−400ボルト)をスリーブ60に印加する。この結果、供給領域90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された直流電界の作用を受けて、負極性に帯電しているトナー6がスリーブ60から現像ローラ48に電気的に吸引される。このとき、正極性に帯電しているキャリア4は、スリーブ60から現像ローラ48に吸引されることはない。また、現像領域96では、現像ローラ48に保持されている負極性トナーが、図5Bに示すように、現像ローラ48(VDC1:例えば、−200ボルト)と静電潜像画像部(V:例えば、−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に付着する。このとき、負極性トナーは、現像ローラ48(VDC1:例えば、−200ボルト)と静電潜像非画像部(V:例えば、−600ボルト)との電位差により、静電潜像非画像部に付着することはない。
具体例2に係る図6Aの電界形成装置122において、第1の電源124は、具体例1の電源と同様に、現像ローラ48とグランド126との間に接続された直流電源128を有し、トナー6の帯電極性と同一極性の第1の直流電圧VDC1(例えば、−200ボルト)を現像ローラ48に印加している。第2の電源130は、スリーブ60とグランド126との間に直流電源132と交流電源134を有する。直流電源132は、トナー6の帯電極性と同一極性で且つ第1の直流電圧よりも高圧の第2の直流電圧VDC2(例えば、−400ボルト)をスリーブ60に印加している。図6Bに示すように、交流電源134は、スリーブ60とグランド126との間にピーク・ツー・ピーク電圧VP−Pが例えば300ボルトの交流電圧VACを印加する。その結果、供給領域90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された脈流電界の作用を受けて、負極性に帯電しているトナー6がスリーブ60から現像ローラ48に電気的に吸引される。このとき、正極性に帯電しているキャリア4は、スリーブ60の内部の固定磁石の磁力によってスリーブ60に保持され、現像ローラ48に供給されることはない。また、現像領域96では、現像ローラ48に保持されている負極性トナーは、現像ローラ48(VDC1:例えば、−200ボルト)と静電潜像画像部(V:例えば、−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に付着する。
具体例3に係る図7Aに示す電界形成装置136において、第1の電源138は、現像ローラ48とグランド140との間に直流電源142と交流電源144を有する。直流電源142は、トナー6の帯電極性と同一極性の第1の直流電圧VDC1(例えば、−200ボルト)を現像ローラ48に印加する。交流電源144は、現像ローラ48とグランド140との間に振幅(ピーク・ツー・ピーク電圧)VP−Pが例えば1,600ボルトの交流電圧VACを印加する。第2の電源146は、現像ローラ48と交流電源144との間の端子148とスリーブ60との間に接続された直流電源150を有する。直流電源150は、所定の直流電圧VDC2を出力することができ、陽極が端子148、陰極がスリーブ60に接続されており、これにより、スリーブ60が現像ローラ48に対して負極性にバイアスされている(図7B参照)。したがって、供給領域90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された脈流電界の作用を受けて、負極性に帯電しているトナー6がスリーブ60から現像ローラ48に電気的に吸引される。また、現像領域96では、現像ローラ48上の負極性トナーが、現像ローラ48(VDC1:例えば、−200ボルト)と静電潜像画像部(V:例えば、−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に付着する。
具体例4に係る図8に示す電界形成装置152は、図5Aに示す具体例の電界形成装置において、第1の電源112と第2の電源114にそれぞれ交流電界形成装置154,156を追加したものである。交流電界形成装置154,156の出力電圧はVAC1,VAC2である。電圧VAC1,VAC2の電圧値や周期は同一であってもよいし、違ってもよい。具体例5に係る図9に示す電界形成装置158は、図5Aに示す実施形態の電源において、第1の電源112に交流電源160を追加したものである。交流電源160の出力電圧はVACである。これらの形態の電界形成装置152,158も、電界形成装置110,122,136と同様に、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された脈流電界の作用を受けて、供給領域90では負極性に帯電しているトナー6をスリーブ60から現像ローラ48に供給し、現像領域96では負極性に帯電しているトナー6を現像ローラ48から静電潜像画像部(V:例えば、−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に供給する。
〔4.現像剤〕
一般に、トナーとキャリアを主成分とする2成分現像剤は、キャリアの表面にトナーが付着してできる汚れ(スペント)が発生し、これがキャリアの寿命を低下させる。そこで、この問題を解消するために、本発明では、2成分現像剤に第3の成分として荷電粒子(インプラント粒子)が添加されている。
図2〜4を参照して具体的に説明すると、本発明の画像形成装置及び現像装置は、トナー6とキャリア4の他に、トナー6との摩擦接触によりトナー6を正規の極性(本実施形態では負極性)に帯電する、トナー6よりも小径の荷電粒子8を含む。実施の形態において、荷電粒子8は、トナー6の外周面に離脱可能に保持されており、トナー補給部98からトナー6と共に補給される。
画像形成時、荷電粒子8はトナー6やキャリア4とともに、ハウジング42の中を搬送された後、スリーブ60に保持されて規制領域86、供給回収領域88、放出領域94を移動する。この搬送過程で、トナー6の表面に保持されて正極性に帯電している荷電粒子8は、供給回収領域88の電界中に置かれると、トナー6に作用する電気的な力とは逆の方向の電気的な力を受けてトナー6の外周面から離脱する。離脱した荷電粒子8は、該分離した荷電粒子8とキャリア4との間に作用するストレスによってキャリア4の外周面に保持される又は打ち込まれる。図4に示すように、キャリア4の外周面の一部又は全体がスペント10で覆われている場合、荷電粒子8はスペント10に打ち込まれる。キャリア4の外周面に保持され又は打ち込まれた荷電粒子8は、トナー6との摩擦接触によりトナー6と逆の極性に帯電する。実施形態では、トナー6は負極性に帯電されるため、荷電粒子8は正極性に帯電される。その結果、荷電粒子8が打ち込まれたキャリア4は、たとえその外周面の少なくとも一部がスペント10に被覆されていても、スペント10の無い状態と同様の荷電性を維持し、トナー6を所定の極性に帯電する。つまり、上記荷電粒子が、キャリアに対してその荷電性を補助する荷電補助機能を果たすことになる。
上述のように、荷電粒子8は、トナー6と逆の極性に帯電される。そのため、図10に示すように、供給回収領域88では、現像ローラ48とスリーブ60の間に形成される電界に基づいてトナー6はスリーブ60から現像ローラ48に移動する。このとき、トナー6から分離した荷電粒子8は、供給領域90でトナー6が奪われることによって比較的キャリアリッチとなっている現像剤のキャリア表面に比較的迅速に保持されることで、現像剤中に回収されるが、一部の荷電粒子8(量的には僅かであるが)は、トナー6と共に現像ローラ48に供給される。
ところで、図11に示すように、図1に示す現像装置から現像ローラを除いた形態の現像装置34’に同様の荷電粒子を用いた場合、異なる結果を招く。具体的に、現像装置34’の搬送ローラ54が対向する感光体12の外周面には静電潜像が形成されている。静電潜像は、例えば、ほぼ帯電電位を維持している高電位の静電潜像非画像部と、露光装置28で光30が投射されて電位の減衰している低電位の静電潜像画像部を有し、これら高電位の静電潜像非画像部と低電位の静電潜像画像部が搬送ローラ54の対向部を通過していく。そして、画像形成時、現像領域において、例えば、負極性に帯電されているトナー6は、低電位の静電潜像画像部に付着し、静電潜像非画像部には付着しない。しかし、トナー6を負極性に帯電させる荷電粒子8は、それ自身が正極性に帯電している。したがって、現像領域で自由状態にある荷電粒子8は、図12に示すように、静電潜像非画像部に付着する。このように、現像装置34’によれば、トナー6から分離した荷電粒子8が現像領域で感光体12の静電潜像非画像部に大量消費される。その結果、上述した現像装置34に比べて、キャリア4の外周面に打ち込まれる荷電粒子8の数が極めて少なく、スペントが付着したキャリア4は十分なトナー荷電性能を持ち得ないことにもなる。
ところで、上述の特許文献4で説明した現像装置では、荷電粒子は、トナーとキャリアのいずれの表面にも保持されることなく両者の間に比較的自由な状態で存在する。また、現像装置に初期導入された荷電粒子は、トナーの帯電極性とは逆の極性に帯電している。そのため、トナーと電気的に結合してトナーと共に現像ローラに供給された後、感光体上の静電潜像非画像部に付着して徐々に無くなり、それと共にトナーの荷電性が低下する。しかし、本願発明の現像装置では、上述のように、供給回収領域88でトナー6から分離した荷電粒子8はその後素早くキャリア4に保持されてスリーブ60の外周面に留まることから、トナー6と同じように現像ローラ48を介して感光体12に供給されて消費されることはないので、長期に亘って安定したトナーの荷電性が得られる。もっとも、本実施形態においても幾らかの荷電粒子8はトナー6と共に現像ローラ48に供給されるが、荷電粒子8はトナーと共に補給部98から新たに補給されるため、無くなることはなく、よって、長期に亘って安定したトナーの荷電性が得られる。
なお、本実施形態では、トナー6とキャリア4との摩擦接触によりトナー6は負極性、キャリア4は正極性に帯電される。また、荷電粒子8は、トナー6との接触により該トナーを負極性に帯電するとともに、荷電粒子8は正極性に帯電する。本発明に用いるトナー、キャリア、荷電粒子の帯電性は、そのような組み合わせに限るものでない。具体的に、トナー6とキャリア4との摩擦接触によりトナー6は正極性、キャリア4は負極性に帯電され、荷電粒子8は、トナー6との接触により該トナーを正極性に帯電するとともに、荷電粒子8は負極性に帯電する組み合わせも考えられる。
また、図13は、図1に示す現像装置34において、搬送ローラ54に内包される磁石が5極で構成されており、供給回収領域88に対向する磁極N1から現像剤放出領域94に対向する磁極N2と磁極N3の対向部までの間に、現像剤搬送用の磁極S2が1極のみ配置される構成である。これ以外の条件は、図1に示すものと同様とした。
すなわち、この図13に示す現像装置34’’では、搬送ローラ54に内包される複数の磁極は、規制板62の近傍にあるスリーブ60の上部内周面部分に対向する磁極S1、供給回収ギャップ56の近傍にあるスリーブ60の左側内周面部分に対向する磁極N1、スリーブ60の下部内周面部分に対向する磁極S2、スリーブ60の右側内周面部分に対向する、2つの隣接する同極性の磁極N2,N3の5極である。
上記図13の現像装置34’’は、2成分現像剤混合でトナー荷電を行った後に、現像ローラ48にトナーのみを供給して感光体12上の潜像を1成分現像方式で現像する所謂ハイブリッド現像方式において、逆極性の荷電粒子8を外添処理したトナー6を用いるものであり、混合荷電されたトナー6とキャリア4を保持した搬送ローラ54から現像ローラ48ヘとトナー6を供給する為に搬送ローラ54と現像ローラ48の間に形成された電界によって、トナー6上の逆極性の荷電粒子8の一部はトナー6から分離され、搬送ローラ54側へと回収され現像剤2と混合される。現像剤攪拌室66内で現像剤2に加わるストレスによって逆極性の荷電粒子8の一部はキャリア4上へと固定化され、トナー6と同極性の外添粒子やトナー微粉の付着(=スペント)によって失ったキャリア4上の荷電サイトを補う作用を果たす。現像装置34’’内の逆極性の荷電粒子8が供給回収領域88においてトナー6から分離され回収される比率は供給回収領域88の条件によって決まり、印字条件に影響されること無く安定する。逆極性の荷電粒子が現像槽内へと蓄積してキャリア4上に付着する量は現像槽内へのトナー補給量に依存し、低い印字比率の時には補給トナー量が少ない為にキャリア4の荷電性を低下させるスペントの量も、キャリア4に付着して荷電を補助する荷電粒子8の付着量も少なく、高い印字比率の時には逆にキャリア4の荷電性を低下させるスペント量も、キャリア4ヘと付着して荷電を補助する荷電粒子8の付着量も多くなる。これにより印字条件に影響されること無く、2成分現像方式の現像剤ライフ以上の印字枚数を.通じてキャリア4の荷電機能は安定する。以上の点は、図1の現像装置34と同等である。
逆極性の荷電粒子8のキャリア4に対する付着による荷電補助機能をより高める為には、トナー6から分離した逆極性の荷電粒子8をより確実にキャリア上に固定化することが望ましい。荷電粒子8とキャリア4は共に、トナー6に対して逆極性の電荷を持っているために、両者の静電的な付着は生じにくく、機械的な力を持って荷電粒子8をキャリア4に対して付着させる必要がある。この作用をより効率的に生じさせる為には、本来、トナー6から荷電粒子8が分離した供給回収領域88と、現像剤が搬送ローラ54から剥離されて現像槽に戻される現像剤放出部94との間の領域で、現像剤2と離脱した荷電粒子8とに負荷を与えながら混合することが最も望ましいと考えられる。
この点に関して、図13の現像装置34’’においては、供給回収領域88から現像剤放出領域94までの現像剤搬送経路については、磁極S2が1極のみ配置される構成であるので、現像剤2を搬送する上では十分であっても、荷電粒子8をキャリア4の表面により効率良く付着させることは難しい。このように、図13の現像装置34’’においては、供給回収領域88から現像剤放出領域94までの搬送経路にて荷電粒子8をキャリア4の表面により効率良く付着させることが難しいので、荷電粒子8による上記荷電補助機能をより高める為には、現像装置34’’として最も負荷の大きい規制上流部での現像剤混合に依存するところが大きくなる。しかしながら、この規制上流部においては、トナー6と荷電粒子8との間に分離力は働かずに現像剤全体にストレスが加わる為、トナー6上に付着したままの状態の荷電粒子8の多くがキャリア4よりもトナー6の方に対して固定化される傾向が強く、キャリア4に対して荷電粒子8が固定化される割合は比較的小さい。
このようにキャリア4ヘの荷電粒子8の固定化の効率が十分に高くない状態で、荷電補助機能をより高める為に逆極性荷電粒子8の付着量をより多く確保する為の対策手段としては、トナー6に外添する逆極性荷電粒子8の量を予め多く設定するという方法が考えられるが、トナー6に対する荷電粒子8の外添量が増えた場合には、磁気ローラ側に回収されずに現像ローラ上のトナーに付着して搬送される逆極性の荷電粒子も増えてしまい、その結果、現像ローラ上のトナーの帯電量が低くなり、現像領域で形成される電界への応答性が低下して、現像性の低下即ち濃度不足を招いたり、感光体12上の潜像に到達せずに現像装置34’’外へと漏出して画像形成装置内への汚染を引き起こすおそれもある。
〔5.具体的な材料〕
現像ローラに用いる材料、現像剤、並びにトナー、キャリア、荷電粒子および現像剤に含まれる他の粒子の具体的な材料を説明する。
〔現像ローラ〕
現像ローラ48に用いる好適な材料としては、例えば表面処理したアルミニウムが挙げられる。その他、アルミニウム等の導電性基体上に、例えば、ポリエステル樹脂,ポリカーボネート樹脂,アクリル樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ウレタン樹脂,ポリアミド樹脂,ポリイミド樹脂,ポリスルホン樹脂,ポリエーテルケトン樹脂,塩化ビニル樹脂,酢酸ビニル樹脂,シリコーン樹脂,フッ素樹脂等の樹脂コートや、シリコーンゴム,ウレタンゴム,ニトリルゴム,天然ゴム,イソプレンゴム等のゴムコーティングを施したものを用いても良い。コーティング材料としては、これらに限定されるものではない。
また、上記コーティングのバルク若しくは表面に導電剤が添加されていても良い。この導電剤としては、電子導電剤もしくはイオン導電剤が挙げられる。電子導電剤として、ケッチェンブラック,アセチレンブラック,ファーネスブラック等のカーボンブラックや、金属粉,金属酸化物の微粒子などが挙げられるが、これらに制約されることはない。イオン導電剤としては、四級アンモニウム塩等のカチオン性化合物や両性化合物,その他イオン性高分子材料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。更に、アルミニウム等の金属材料からなる導電性ローラであっても良い。
〔現像剤〕
本実施形態で用いる現像剤2は、トナー6と、該トナー6を帯電するためのキャリア4と、トナー6とは逆極性に荷電する荷電粒子8を含有するもので、この荷電粒子(逆極性粒子)8はトナー6に外添されている。例えば、トナー6がキャリア4によって負に帯電されているとき、荷電粒子8は現像剤2中で正に帯電されている正荷電性粒子である。また、例えば、トナー6がキャリア4によって正に帯電されているとき、荷電粒子8は現像剤2中で負に帯電されている負荷電性粒子である。このような荷電粒子8をトナー6に外添し、且つ現像装置34内の分離機構により、長期使用に伴ってキャリア4の表面に荷電粒子8を付着させることにより、トナー6や外添剤のキャリア4へのスペント等によりキャリア4の荷電性が低下しても、荷電粒子8もトナー6を正規の極性に荷電し得るため、キャリア4の荷電性低下を有効に補うことができ、その結果としてキャリア4の劣化を抑制できるのである。
〔荷電粒子〕
好適に使用される荷電粒子は、トナーの帯電極性に応じて適宜選択される。荷電粒子の個数平均粒径は、例えば、100〜1000nmである。キャリアとの摩擦接触により負極性に帯電するトナーを用いる場合、荷電粒子は、トナーとの接触により正極性に帯電する微粒子が用いられる。そのような微粒子は、例えば、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム、アルミナ等の無機微粒子や、アクリル樹脂、ベンゾグァナミン樹脂、ナイロン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成できる。微粒子を構成する樹脂にトナーとの接触により正極性に帯電する正荷電制御剤を含有させてもよい。正荷電制御剤には、例えば、ニグロシン染料、四級アンモニウム塩等が使用できる。荷電粒子は含窒素モノマーで構成してもよい。含窒素モノマーを構成する材料には、例えば、アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、アクリル酸2−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジエチルアミノエチル、ビニールピリジン、N−ビニールカルバゾール、ビニールイミダゾールがある。
キャリアとの摩擦接触により正極性に帯電するトナーの場合、荷電粒子は、トナーとの接触により負極性に帯電する微粒子が用いられる。このような微粒子は、例えば、シリカ、酸化チタン等の無機微粒子、また、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂等の、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成された微粒子が使用できる。トナーとの接触により負極性に帯電する負荷電制御剤を、荷電粒子を構成する樹脂に含有させてもよい。負荷電制御剤には、例えば、サリチル酸系、ナフトール系のクロム錯体、アルミニウム錯体、鉄錯体、亜鉛錯体等を使用できる。荷電粒子は、含フッ素アクリル系モノマーや含フッ素メタクリル系モノマーの共重合体であってもよい。
荷電粒子の帯電性および疎水性を制御するために、無機微粒子の表面をシランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイル等で表面処理してもよい。特に、無機微粒子に正極帯電性を付与する場合、アミノ基含有カップリング剤で表面処理することが好ましい。微粒子に負極性帯電性を付与する場合、フッ素基含有カップリング剤で表面処理することが好ましい。
〔トナー〕
トナーには、画像形成装置で従来から一般に使用されている公知のトナーを使用できる。トナー粒径としては、これに限定されるものではないが、例えば約3〜15μm程度が好ましい。バインダー樹脂中に着色剤を含有させたトナー、荷電制御剤や離型剤を含有するトナー、表面に添加剤を保持するトナーも使用できる。
トナーは、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の方法で製造できる。
〔バインダー樹脂〕
トナーに使用されるバインダー樹脂は、限定的ではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはそれらの樹脂を任意に混ぜ合わせたものである。バインダー樹脂は、軟化温度が約80〜160℃の範囲、ガラス転移点が約50〜75℃の範囲であることが好ましい。
〔着色剤〕
着色剤は、公知の材料、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができる。着色剤の添加量は、一般に、バインダー樹脂100重量部に対して、2〜20重量部であることが好ましい。
〔荷電制御剤〕
荷電制御剤は、従来から荷電制御剤として知られている材料が使用できる。具体的に、正極性に帯電するトナーには、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂が荷電制御剤として使用できる。負極性に帯電するトナーには、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物が荷電制御剤として使用できる。荷電制御剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
〔離型剤〕
離型剤は、従来から離型剤として使用されている公知のものを使用できる。離型剤の材料には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス、又はそれらを適宜組み合わせた混合物が用いられる。離型剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
〔その他の添加剤〕
その他、現像剤の流動化を促進する流動化剤を添加してもよい。流動化剤には、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等が使用できる。特にシランカップリング剤、チタンカップリング剤、およびシリコンオイル等で撥水化した材料を用いることが好ましい。流動化剤は、トナー100重量部に対して、0.1〜5重量部の割合で添加させることが好ましい。これら添加剤の個数平均一次粒径は10〜100nmであることが好ましい。
〔キャリア〕
キャリアは、従来から一般に使用されている公知のキャリアを使用できる。バインダー型キャリアやコート型キャリアのいずれを用いてもよい。キャリア粒径は、限定的ではないが、約15〜100μmが好ましい。
バインダー型キャリアは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、表面に正極性または負極性に帯電する微粒子又はコーティング層を有するものが使用できる。バインダー型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御できる。
バインダー型キャリアに用いられるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の硬化性樹脂が例示される。
バインダー型キャリアの磁性体微粒子としては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄や合金の粒子を用いることができる。キャリアの形状は、粒状、球状、針状のいずれであってもよい。特に高磁化を要する場合には、鉄系の強磁性微粒子を用いることが好ましい。化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有する磁性樹脂キャリアを得ることができる。磁性体微粒子は磁性樹脂キャリア中に50〜90重量%の量で添加することが適当である。
バインダー型キャリアの表面コート材としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いられる。これらの樹脂をキャリア表面にコートし硬化させてコート層を形成することにより、キャリアの電荷付与能力を向上できる。
バインダー型キャリアの表面への帯電性微粒子あるいは導電性微粒子の固着は、例えば、磁性樹脂キャリアと微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリアの表面にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与えることにより微粒子を磁性樹脂キャリア中に打ち込むことで行われる。この場合、微粒子は、磁性樹脂キャリア中に完全に埋設されるのではなく、その一部が磁性樹脂キャリア表面から突出するように固定される。帯電性微粒子には、有機、無機の絶縁性材料が用いられる。具体的に、有機系の絶縁性材料としては、ポリスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂およびこれらの架橋物などの有機絶縁性微粒子がある。電荷付与能力および帯電極性は、帯電性微粒子の素材、重合触媒、表面処理等に調整できる。無機系の絶縁性材料としては、シリカ、二酸化チタン等の負極性に帯電する無機微粒子や、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等の正極性に帯電する無機微粒子が用いられる。
コート型キャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子を樹脂で被覆したキャリアであり、バインダー型キャリア同様に、キャリア表面に正極性または負極性に帯電する帯電性微粒子を固着することができる。コート型キャリアの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子の選択により調整できる。コーティング樹脂は、バインダー型キャリアのバインダー樹脂と同様の樹脂が使用可能である。
トナーとキャリアの混合比は所望のトナー帯電量が得られるよう調整されれば良く、トナー比はトナーとキャリアとの合計量に対して3〜50重量%、好ましくは6〜30重量%が好ましい。
〔実験I〕
図1に示す本実施形態に係る現像装置34を備えた画像形成装置と、図13に示す比較例に係る現像装置34’’を備えた画像形成装置とを用いて、本発明の作用効果を調べる実験を行った。この実験では、以下のトナー(トナーAと称する)及びキャリアを用いた。
〔トナーA〕
トナーAの製造方法は以下のとおりである。湿式造粒法で作成された体積平均粒径約6.5μmのトナー母材100重量部に、複数の添加剤−第1の疎水性シリカ0.2重量部、第2の疎水性シリカ0.5重量部、疎水性酸化チタン0.5重量部−を添加した。次に、三井鉱山社製のヘンシェルミキサを用い、添加剤が添加されたトナー母材を攪拌して添加剤をトナー母材の表面に付着させた(つまり外添処理した)。ミキサの回転速度は40m/秒、攪拌時間は3分間であった。その後、荷電粒子(逆極性粒子)として、個数平均粒径350nmのチタン酸ストロンチウムを添加した。荷電粒子の添加量は、トナーAに含まれるトナー母材粒子100重量部に対して、2重量部であった。次に、この荷電粒子が添加されたトナーを三井鉱山社製のヘンシェルミキサで攪拌し、トナーの表面に荷電粒子を付着させて、負極帯電性のトナーAを得た。ミキサの回転速度は40m/秒、攪拌時間は3分間であった。
ここで用いた第1の疎水性シリカは、個数平均一次粒径16nmのシリカ(#130:日本アエロジル社製)を疎水化剤のヘキサメチルジラザン(HMDS)で表面処理して得たものである。第2の疎水性シリカは、固体平均一次粒径20nmのシリカ(#90:日本アエロジル社製)をHMDSで表面処理して得たものである。疎水性酸化チタンは、個数平均一次粒径30nmのアナターゼ型酸化チタンを、水系湿式環境で、疎水化剤のイソブチルトリメトキシシランにより表面処理して得たものである。
〔キャリア〕
実験に用いたキャリアは、コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製bizhub C350キャリアである。このキャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子にアクリル樹脂をコーティングしたコート型キャリアである。
〔実施例1〕
現像装置は図1に示す本実施形態に係る現像装置を使用した。
現像剤は、上述のキャリアとトナーAを用いた。現像剤中のトナー比率を8%に調整した。トナー比率は、現像剤全体の重量に対する、トナーと荷電粒子を含む添加材との合計重量の割合である(この点は、以下においても同様である)。
電界形成装置は、図9に示す形態を採用し、搬送ローラに直流電圧VDC2:−500ボルトを印加し、現像ローラには、直流電圧VDC1:−300ボルトと交流電圧を印加した。交流電圧は、周波数:2kHz、振幅VP−P:1,600ボルト、マイナスデューティ比(トナー回収デューティ比):40%、プラスデューティ比(トナー供給デューティ比):60%の矩形波であった(図14参照)。したがって、負極性に帯電したトナーをスリーブから現像ローラにバイアスする供給電位差(トナー供給電圧)は1,000ボルト、現像ローラからスリーブにトナーをバイアスする回収電圧差(トナー回収電圧)は600ボルトである。
現像ローラには、表面をアルマイト処理したアルミニウムローラを用いた。現像ローラと搬送ローラのスリーブとの供給回収ギャップは最近接部で0.3mmに設定した。これにより、現像ローラとスリーブの間に形成されるトナーの供給電界は、3.3×10V/m(=1,000V/0.3mm)であった。規制板とスリーブの規制ギャップは、スリーブ上の磁気ブラシが現像ローラの外周面に摺接するように、0.4mmとした。現像ローラとスリーブは同一方向に回転し、供給回収領域でスリーブ上の現像剤搬送方向と現像ローラ上のトナーが逆方向に移動するようにした。感光体の帯電電位は−550ボルト、感光体に形成された静電潜像非画像部画像部の電位は−60ボルトとした。感光体と現像ローラの現像ギャップは0.15mmに設定した。
〔参考例〕
現像装置は、図13に示す現像装置34’’を使用した。
現像剤は、実施例1と同一のものを用いた。電界形成装置やその他の条件も、実施例1と同一である。
〔評価〕
コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製複写機bizhub C350を改造した画像形成装置を用い、複数の条件で画像面積率5%のオリジナル画像を50,000枚印刷した。10,000枚の印刷ごとに現像装置内の現像剤をサンプリングし、トナー帯電量を測定した。測定結果を図21に示す。この図から明らかなように、実施例1では、印刷枚数の増加に拘わらず、トナーの帯電量の低下は僅かであり略一定に近い値が維持されており、参考例よりも、印刷枚数の増加に対しトナーの帯電量がより安定している。
50,000枚印刷後、現像剤からキャリアを分離し、キャリアの表面を走査電子顕微鏡で観察したところ、実施例1の耐久試験により帯電量低下が僅かしか認められなかったキャリアでは、参考例の耐久試験によるキャリアよりも、表面により多量の微粒子が付着していることが判った。この微粒子をX線光電子分光法(Electron Spectroscopy for Chemical Analysis)で分析したところ、荷電粒子の主成分であるストロンチウムが検出された。この検出結果は、キャリアの表面に荷電粒子が打ち込まれていることが裏付けるものであった。つまり、トナーに外添処理したチタン酸ストロンチウムが、実施例1の現像装置34の作用によって、参考例の現像装置34’’を用いた場合よりも更に多くキャリアに付着したことが裏付けられた。
〔荷電粒子の帯電極性〕
図15に示す実験装置170を用いて荷電粒子の帯電極性を確認した。実験装置170は、固定円筒体172と、円筒体172の内部に回転可能に配置されたマグネットローラ174と、マグネットローラ174を囲む外筒176を有する。円筒体172と外筒176との間には、負極性のトナーを円筒体172から外筒176に向けて電気的に付勢しない電界、すなわち、トナーと逆極性の荷電粒子を円筒体172から外筒176に向けて付勢する電界を加えた。そして、荷電粒子を含むトナーBとキャリアからなる現像剤を攪拌した後、攪拌後の現像剤を円筒体172の外周面に保持させてマグネットローラ174を回転した。結果、円筒体172から外筒176に向かう電界付勢力を受けた荷電粒子のチタン酸ストロンチウムが現像剤から分離して離脱し、外筒176の内面上に確認された。これにより、チタン酸ストロンチウムがトナーとは逆の極性(正極性)に帯電していることが分かる。
〔結論〕
以上より、実施例1の現像装置34を用いた場合には、トナーと逆極性に帯電するチタン酸ストロンチウムがキャリアの表面により多量に付着することで、参考例の現像装置34’’を用いた場合よりも、キャリア帯電能低下をより有効に補うことができ、より長期にわたって帯電量が維持できたものと考えられる。
実施例1と参考例の違いは、搬送ローラ54に内包される磁極数のみであり、実施例1の現像装置34では、供給回収領域88に対応する磁極N1から、現像剤搬送方向の下流側において現像剤を搬送ローラ54のスリーブ60から剥離させる磁極S4とS5の対向領域までの現像剤搬送経路に、隣り合う磁極の極性が異なる複数の磁極S2,N2,S3,N3を上流側から順に配置したことにより、磁界の切り替わりが増えることに伴い、搬送ローラ54上での現像剤の挙動を活性化し、現像剤磁気ブラシの転動運動を活発化したことが、キャリア4の表面に荷電粒子8をより多量に付着させ、長期にわたってより高い荷電能力補助機能を実現することができた要因であると考えられる。
〔実験II〕
実施例1では、搬送ローラ54に内包する磁極数を増やすことで、供給回収領域88に対応する磁極N1から、現像剤搬送方向の下流側において現像剤を搬送ローラ54のスリーブ60から剥離させる現像剤放出領域94に対応する磁極S4とS5の対向領域までの現像剤搬送経路において、搬送ローラ54上での現像剤磁気ブラシの転動運動を活発化し、キャリア4の表面に荷電粒子8を多量に付着させるようにしたものであったが、搬送ローラ54の内部磁極ではなく、外部に磁極を配置しても同様の作用が得られるものと考えられる。
そこで、参考例の現像装置34’’を改造し、図16に示す実施例2に係る現像装置34Bの構成にて実験を行った。現像装置34Bは、供給回収領域88から現像剤放出領域94までの現像剤搬送経路において、搬送ローラ54に対向するハウジング部分42Bに、現像装置長手方向(搬送ローラ54の長手軸方向)に均一で、搬送ローラ54の(つまり円筒スリーブ60の)回転方向に極性の切り替わる複数の磁極をJ1,J2,J3を、外部磁極として固定したものである。
このように外部磁極J1,J2,J3を配置することで、供給回収領域88から現像剤放出領域94までの現像剤搬送経路に対応する搬送ローラ54内の搬送磁極が1極であっても、その両側への磁力線を引き出すと共に、対向部を同極とすることで現像剤磁気ブラシの激しい運動を生じさせ、この領域における荷電粒子8とキャリア4との混合を活発化させることが可能である。
この実施例2に係る現像装置34Bを用いて、実験Iにおける場合と同様に50,000枚の耐久試験を行った。耐久評価の各ポイントでサンプリングした現像剤のトナー帯電量を測定した結果を、ハウジング部分42Bに磁極を固定していない参考例での測定結果と共に図22に示す。
この図より、搬送ローラ54に対向したハウジング部分42Bに複数の磁極J1,J2,J3を配設することで、搬送ローラ54上での現像剤磁気ブラシの転動を活発化することによっても、実施例1と同様にキャリア4の表面により多量の逆極性荷電粒子8を付着させ、長期にわたってより高い荷電能力補助機能を実現できることが判る。
この実験IIでは、現像装置34Bのハウジング部分42Bに複数の磁極J1,J2,J3を固定した実施例2の構成を用いたものであったが、図17に示すように、現像装置長手方向(搬送ローラ54の長手軸方向)に均一で、搬送ローラ54の(つまり円筒スリーブ60の)回転方向に極性が切り替わる複数の磁極を有するマグネットシートMを用い、このマグネットシートMを現像装置34Bの上記ハウジング部分42Bに沿うように配置することにより、同様の作用を行わせることもできる。
〔実験III〕
上記実施例1と実施例2とを組み合わせて、供給回収領域88から現像剤放出領域94までの現像剤搬送経路において、該搬送経路に対応する複数の磁極を内包した搬送ローラ54を用いた上で、現像装置長手方向(搬送ローラ54の長手軸方向)に均一で且つ搬送ローラ54の(つまり円筒スリーブ60の)回転方向に極性の切り替わる複数の磁極を有する例えばマグネットシートを現像装置34Bの上記ハウジング部分42Bに貼り付けることで、キャリア表面への荷電粒子の付着を促進させることも考えられる。かかる構成の具体例を図18,19及び20に示す。
〔実施例3〕
図18に示す具体例(実施例3)では、搬送ローラ54の内部磁極(N極,S極,N極)と、これらにそれぞれ対向するマグネットシートM1による外部磁極とが同極となるように両者の極性が設定されている。そして、上記マグネットシートM1では、搬送ローラ54の回転方向において、搬送ローラ54の内部磁極に対向する外部磁極の間に、1組のS極およびN極の磁極が設けられている。従って、搬送ローラ54の回転方向において、搬送ローラ54の内部磁極に対向する外部磁極の間で、1サイクルの極性の切替が行われることになる。
実施例1の現像装置34を用い、実施例3のマグネットシートM1を搬送ローラ54に対向するハウジング部分42Bに貼り付けた装置を構成し、実験Iにおける場合と同様に50,000枚の耐久試験を行った。耐久評価の各ポイントでサンプリングした現像剤のトナー帯電量を測定した結果を、実施例1及び実施例2での測定結果と共に図23に示す。
この図より、実施例3では、搬送ローラ54の内部磁極(N極,S極,N極)と、これらにそれぞれ対向するマグネットシートM1による外部磁極とが同極となるように両者の極性が設定し、しかも、上記マグネットシートM1に、搬送ローラ54の回転方向において、搬送ローラ54の内部磁極に対向する外部磁極の間に、1組のS極およびN極の磁極が設けて、搬送ローラ54の回転方向において、搬送ローラ54の内部磁極に対向する外部磁極の間で、1サイクルの極性の切替が行われるようにしたことで、搬送ローラ54上での現像剤磁気ブラシの転動を非常に効果的に活発化して、実施例1及び実施例2よりも荷電能力補助機能を更に高めることが可能であることが判る。
〔比較例1〕
比較例1の搬送ローラ54とマグネットシートM2の構成を図19に示す。この比較例1は、マグネットシートM2の磁極配置が異なる以外は、実施例3と同様である。比較例1では、搬送ローラ54の内部磁極(N極,S極,N極)と、これらにそれぞれ対向するマグネットシートM2による外部磁極とで、同極ではなく極性が異なるように両者の極性が設定されている。この点だけが、実施例3と相違している。
実施例1の現像装置34を用い、実施例2のマグネットシートM2を搬送ローラ54に対向するハウジング部分42Bに貼り付けた装置を構成し、実験Iにおける場合と同様に50,000枚の耐久試験を行った。耐久評価の各ポイントでサンプリングした現像剤のトナー帯電量を測定した結果を、実施例3での測定結果と共に図24に示す。
この図より、比較例1では、実施例3に比べると荷電維持作用が小さいことが判る。これは、比較例1の磁極配置では、対向する磁極間で現像剤磁気ブラシが伸びるだけで、実施例1に示した内部磁極による現像剤の転動状態から余り大きく(実施例3に比して)状態を変えることはできなかったことによるものと考えられる。
〔比較例2〕
比較例2の搬送ローラ54とマグネットシートM3の構成を図19に示す。この比較例1は、搬送ローラ54の内部磁極(N極,S極,N極)と、これらにそれぞれ対向するマグネットシートM3による外部磁極とが同極となるように両者の極性が設定されているが、搬送ローラ54の回転方向において、搬送ローラ54の内部磁極に対向する外部磁極の間に何らの磁極も設けられていないものである。
この比較例2の構成では、内部磁極と外部磁極とが全て反発磁界の関係にあるため、現像剤を現像槽内に搬送する作用が弱く、現像装置を駆動するにつれて現像剤の溢れが生じてしまった。
以上より、搬送ローラ54の内部磁極とマグネットシートによる外部磁極の配置については、実施例3に示すものが最適であると結論できる。
尚、以上の説明は、負極性に帯電するトナーと現像剤中で正極性に帯電する荷電粒子を用いた場合についてのものであったが、本発明は、かかる場合に限定されるものではなく、正極性に帯電するトナーと現像剤中で負極性に帯電する荷電粒子を用いた場合についても、有効に適用できるものであることは言うまでもない。
本発明に係る画像形成装置の概略構成と本発明に係る現像装置の断面を示す図である。 現像剤の組成を模式的に説明する図である。 キャリアの表面に、荷電粒子を保持したトナーが付着している状態を模式的に示す図である。 スペントが付着したキャリアの表面に荷電粒子が打ち込まれた状態を模式的に示す図である。 電界形成装置の一具体例を示す図である。 図5Aに示す電界形成装置から搬送ローラのスリーブと現像ローラに供給されている電圧の関係を示す図である。 電界形成装置の他の具体例を示す図である。 図6Aに示す電界形成装置から搬送ローラのスリーブと現像ローラに供給されている電圧の関係を示す図である。 電界形成装置の他の具体例を示す図である。 図7Aに示す電界形成装置から搬送ローラのスリーブと現像ローラに供給されている電圧の関係を示す図である。 電界形成装置の他の具体例を示す図である。 電界形成装置の他の具体例を示す図。 供給回収領域におけるトナーと荷電粒子の動きを模式的に示す図である。 図1の現像装置から現像ローラを削除した他の形態の現像装置の断面図とそれを含む画像形成装置の概略構成を示す図である。 図12に示す現像装置の現像領域におけるトナーと荷電粒子の動きを模式的に示す図である。 参考例に係る画像形成装置の概略構成と参考例に係る現像装置の断面を示す図である。 実施例1において搬送ローラのスリーブと現像ローラに供給される電圧の波形を示す図である。 荷電粒子の帯電状態を試験する装置の断面図である。 本発明の実施例2に係る画像形成装置の概略構成と実施例2に係る現像装置の断面を示す図である。 実施例2の変形例に係るマグネットシートを示す図である。 実施例3に係るマグネットシートを示す図である。 比較例1に係るマグネットシートを示す図である。 比較例2に係るマグネットシートを示す図である。 実施例1と参考例について印刷枚数とトナー帯電量との関係を示す図である。 実施例2と参考例について印刷枚数とトナー帯電量との関係を示す図である。 実施例1,2及び3について印刷枚数とトナー帯電量との関係を示す図である。 実施例3と比較例1について印刷枚数とトナー帯電量との関係を示す図である。
符号の説明
1:画像形成装置、2:現像剤、4:キャリア、6:トナー、8:荷電粒子、10:スペント、12:感光体、12f:感光体の表面、16:帯電ステーション、18:露光ステーション、20:現像ステーション、22:転写ステーション、24:クリーニングステーション、26:帯電装置、28:露光装置、30:画像光、32:通路、34,34B:現像装置、36:転写装置、38:シート、40:クリーニング装置、42:ハウジング、42B:ハウジング部分、44:開口部、46:第2の空間、48:現像ローラ、50:現像ギャップ、52:第2の空間、54:搬送ローラ、56:供給回収ギャップ、58:磁石体、60:スリーブ、63:規制板、64:規制ギャップ、66:現像剤攪拌室、68:前室、70:後室、72:前スクリュー、74:後スクリュー、76:隔壁、86:規制領域、88:供給回収領域、90:供給領域、92:回収領域、94:放出領域、96:現像領域、98:トナー補給部、100:容器、102:開口部、104:補給ローラ、110:電界形成装置、112:第1の電源、114:第2の電源、116:グランド、118:直流電源、120:直流電源、122:電界形成装置、124:第1の電源、126:グランド、128:直流電源、130:第2の電源、132:直流電源、134:交流電源、136:電界形成装置、138:第1の電源、140:グランド、142:直流電源、144:交流電源、146:第2の電源、148:端子、150:直流電源、152:電界形成装置、154:交流電源、156:交流電源、158:電界形成装置、160:交流電源、J1,J2,J3:外部磁極、M,M1:マグネットシート。

Claims (3)

  1. 少なくともトナーとキャリアを含む現像剤を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装置であって、
    相互の摩擦接触によって互いに異なる極性に帯電するトナー及びキャリアと、上記トナーの表面に離脱可能に保持された状態で供給され該トナーとは異なる極性に帯電する荷電粒子と、を含む現像剤を貯える現像剤貯留部と、
    磁石を内包し、上記現像剤貯留部から上記現像剤を搬送する第1の搬送部材と、
    第1の領域を介して上記第1の搬送部材に対向し、第2の領域を介して上記静電潜像担持体に対向する第2の搬送部材と、
    上記第1の搬送部材と上記第2の搬送部材との間に第1の電界を形成して、上記第1の搬送部材が保持している現像剤中のトナーを上記第2の搬送部材に移動させると共に、上記トナーの表面の上記荷電粒子の一部をトナーから分離させて現像剤中に回収させる第1の電界形成手段と、
    上記第2の搬送部材と上記静電潜像担持体との間に第2の電界を形成して、上記第2の搬送部材が保持している上記トナーを上記静電潜像担持体の静電潜像に移動させて上記静電潜像をトナー画像として可視像化する第2の電界形成手段と、を備え、
    上記第1の搬送部材に内包された上記磁石の上記第1の領域に対応する磁極から、上記現像剤搬送方向の下流側において現像剤を第1の搬送部材から剥離させる磁極までの現像剤搬送経路に、搬送される現像剤を上記第1の搬送部材上で転動運動させるための複数の磁極を配置し、
    上記複数の磁極として、上記第1の搬送部材の長手方向に均一で該第1の搬送部材の回転方向に極性が切り替わる複数の外部磁極を、上記第1の搬送部材の外周部に対向して配置した、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 上記複数の磁極、上記第1の搬送部材に内包された上記磁石の磁極を含み
    互いに対向する上記磁石の磁極と上記外部磁極とが同極となるように両者の極性を設定すると共に、上記第1の搬送部材の回転方向において上記互いに対向する磁極の組の間にて1サイクルの極性の切替が行われるように上記外部磁極を設定した、
    ことを特徴とする請求項に記載の現像装置。
  3. 請求項1または2の現像装置を含む画像形成装置。
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