JP2008224912A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイブリッド現像において、使用する現像剤の特性に関わらず、現像メモリを確実に防止することを目的とする。
【解決手段】トナーとキャリアを含む現像剤を用いて静電潜像担持体12上の静電潜像を可視像化する現像装置34に、磁石体58と磁石体58の周囲を回転する第1の回転円筒体60とを有する第1の搬送部材54と、第1の領域88を介して第1の回転円筒体48に対向し、第2の領域96を介して静電潜像担持体12に対向する第2の搬送部材(第2の回転円筒体)48と、第1の回転円筒体60に保持された状態において磁気ブラシ190を構成する現像剤と、第1の搬送部材54と第2の搬送部材48の間に電界を形成する第1の電界形成手段114と、第2の搬送部材48と静電潜像担持体12の間に電界を形成する第2の電界形成手段112と、磁気ブラシ190と第2の回転円筒体48を相対的に振動させる磁気ブラシ振動機構180とを設ける。
【選択図】図13

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置、及びこの画像形成装置に使用される現像装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に採用されている現像方式として、ハイブリッド現像と呼ばれる現像方式の技術が特許文献1等で提案されている。ハイブリッド現像を採用した画像形成装置は、磁気ローラと現像ローラとを備えた現像装置を有し、磁気ローラの外周面に保持された非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤からトナーだけを選択的に現像ローラの外周面に供給し、この現像ローラの外周面に保持されたトナーを用いて感光体上の静電潜像(静電潜像画像部)を現像するように構成される。
ハイブリッド現像では、磁気ローラの外周面に保持された現像剤が、磁気ローラの周囲に形成される磁力線に沿って配置され、このように配置された状態の現像剤は磁気ブラシと呼ばれる。磁気ローラと現像ローラとの近接領域(供給回収領域)では、磁気ブラシの先端が現像ローラの外周面に接触し、磁気ブラシを構成する現像剤のうちトナーだけが、磁気ローラと現像ローラとの間に形成された電界により、現像ローラの外周面へ移動する。現像ローラの外周面に保持されたトナーの一部は、感光体との近接領域(現像領域)において、現像ローラと感光体との間に形成された電界により感光体の静電潜像画像部へ移動し、現像ローラ上の残りのトナーは、現像ローラの回転により供給回収領域に搬送されると、磁気ブラシの先端により機械的に掻き取られ、現像ローラの外周面から除去される。
ハイブリッド現像は、トナーが受けるストレスが小さいこと、高品質の画像が得られること、トナーの飛散が少ないことなどの利点を有するが、現像メモリと呼ばれる現象の発生を防止することが課題となっている。現像メモリとは、現像領域で現像ローラ上に生じる反転画像(感光体上に形成される画像の濃淡が反転した画像)が、現像ローラ上に残されたまま、現像ローラの回転により再び現像領域に搬送されたとき、反転画像が感光体上に現像されてしまう現象をいう。
ハイブリッド現像において、現像メモリは、供給回収領域において磁気ブラシによるトナーの回収が十分に行われないときに生じるものと考えられる。具体的に説明すると、磁気ブラシによるトナーの回収が不十分である場合、供給回収領域において現像ローラ上のトナー量が多くなることにより、磁気ローラと現像ローラとの間の電気抵抗が大きくなるため、磁気ローラから現像ローラへのトナーの供給量も不十分になってしまう。トナーの供給量が不足すると、供給回収領域において現像ローラ上のトナー層の厚みを均一にすることができず、現像ローラ上に反転画像が残されてしまうため、現像メモリが発生する。
このような不具合に鑑みて、特許文献2では、現像剤のキャリアの直径及び飽和磁化等を規定することで、磁気ブラシによるトナーの回収性能を高めて、現像メモリの発生を防止する技術が提案されている。
特開2006−308687号公報 特開2003−295613号公報
しかし、特許文献2の技術では、キャリアの直径及び飽和磁化を所定の大きさに規定する必要があるため、使用できる現像剤が限定されてしまう欠点を有する。
そこで、本発明は、ハイブリッド現像において、使用する現像剤の特性に関わらず、現像メモリの発生を確実に防止することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る現像装置は、
トナーとキャリアを含む現像剤を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を可視像化するものであって、
磁石体と該磁石体の周囲を回転する第1の回転円筒体とを有する第1の搬送部材と、
第1の領域を介して上記第1の回転円筒体に対向し、第2の領域を介して上記静電潜像担持体に対向する第2の回転円筒体を有する第2の搬送部材と、
非磁性トナーと磁性キャリアとを含み、上記第1の回転円筒体に保持された状態において上記磁石体によって形成された磁力線に沿って磁気ブラシを構成する現像剤と、
上記第1の搬送部材と上記第2の搬送部材との間に第1の電界を形成して、上記第1の搬送部材が保持している現像剤中のトナーを上記第2の搬送部材に移動させる第1の電界形成手段と、
上記第2の搬送部材と上記静電潜像担持体との間に第2の電界を形成して、上記第2の搬送部材が保持している上記トナーを上記静電潜像担持体の静電潜像に移動させて上記静電潜像を可視像化する第2の電界形成手段と、
上記第1の回転円筒体の外周に形成された上記磁気ブラシと、上記第2の回転円筒体とを相対的に振動させる磁気ブラシ振動機構とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記の現像装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、現像装置が、第1の回転円筒体の外周に形成された磁気ブラシと、第2の回転円筒体とを相対的に振動させる磁気ブラシ振動機構を備えているため、磁気ブラシ振動機構による振動により磁気ブラシまたは第2の回転円筒体の運動エネルギーを増大させて、第1の回転円筒体と第2の回転円筒体とが近接する供給回収領域において、第2の回転円筒体の表面に保持されたトナーが磁気ブラシにより掻き取られる際の掻き取り力を高めることができ、トナーの回収性能を向上できる。これにより、供給回収領域において第2の回転円筒体の表面のトナー量を低減して、第1の回転円筒体と第2の回転円筒体との間の電気抵抗の増大を回避できるため、第1の回転円筒体から第2の回転円筒体へ十分な量のトナーを供給でき、現像メモリの発生を確実に防止できる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。なお、以下の説明では、特定の方向を意味する用語(例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、およびそれらを含む他の用語、「時計回り方向」、「反時計回り方向」)を使用するが、それらの使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明は限定的に解釈されるべきものでない。また、以下に説明する画像形成装置及び現像装置では、同一又は類似の構成部分には同一の符号を用いている。
〔1.画像形成装置〕
図1は、本発明に係る電子写真式画像形成装置の画像形成に関連する部分を示す。画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびそれらの機能を複合的に備えた複合機のいずれであってもよい。画像形成装置1は、静電潜像坦持体である感光体12を有する。実施形態において、感光体12は円筒体で構成されているが、本発明はそのような形態に限定されるものでなく、代わりに無端ベルト式の感光体も使用可能である。感光体12は、図示しないモータに駆動連結されており、モータの駆動に基づいて矢印14方向に回転するようにしてある。感光体12の周囲には、感光体12の回転方向に沿って、帯電ステーション16、露光ステーション18、現像ステーション20、転写ステーション22、およびクリーニングステーション24が配置されている。
帯電ステーション16は、感光体12の外周面である感光体層を所定の電位に帯電する帯電装置26を備えている。実施形態では、帯電装置26は円筒形状のローラとして表されているが、これに代えて他の形態の帯電装置(例えば、回転型又は固定型のブラシ式帯電装置、ワイヤ放電式帯電装置)も使用できる。露光ステーション18は、感光体12の近傍又は感光体12から離れた場所に配置された露光装置28から出射された画像光30が、帯電された感光体12の外周面に向けて進行するための通路32を有する。露光ステーション18を通過した感光体12の外周面には、画像光が投射されて電位の減衰した部分とほぼ帯電電位を維持する部分からなる、静電潜像が形成される。実施形態では、電位の減衰した部分が静電潜像画像部、ほぼ帯電電位を維持する部分が静電潜像非画像部である。現像ステーション20は、粉体現像剤を用いて静電潜像を可視像化する現像装置34を有する。現像装置34の詳細は後に説明する。転写ステーション22は、感光体12の外周面に形成された可視像を紙やフィルムなどのシート38に転写する転写装置36を有する。実施形態では、転写装置36は円筒形状のローラとして表されているが、他の形態の転写装置(例えば、ワイヤ放電式転写装置)も使用できる。クリーニングステーション24は、転写ステーション22でシート38に転写されることなく感光体12の外周面に残留する未転写トナーを感光体12の外周面から回収するクリーニング装置40を有する。実施形態では、クリーニング装置40は板状のブレードとして示されているが、代わりに他の形態のクリーニング装置(例えば、回転型又は固定型のブラシ式クリーニング装置)も使用できる。
このような構成を備えた画像形成装置1の画像形成時、感光体12はモータ(図示せず)の駆動に基づいて時計周り方向に回転する。このとき、帯電ステーション16を通過する感光体外周部分は、帯電装置26で所定の電位に帯電される。帯電された感光体外周部分は、露光ステーション18で画像光30が露光されて静電潜像が形成される。静電潜像は、感光体12の回転と共に現像ステーション20に搬送され、そこで現像装置34によって現像剤像として可視像化される。可視像化された現像剤像は、感光体12の回転と共に転写ステーション22に搬送され、そこで転写装置36によりシート38に転写される。現像剤像が転写されたシート38は図示しない定着ステーションに搬送され、そこでシート38に現像剤像が固定される。転写ステーション22を通過した感光体外周部分はクリーニングステーション24に搬送され、そこでシート38に転写されることなく感光体12の外周面に残存する現像剤が回収される。
〔2.現像装置〕
現像装置34は、第1の成分粒子である非磁性トナーと第2の成分粒子である磁性キャリアを含む2成分現像剤と以下に説明する種々の部材を収容するハウジング42を備えている。図面を簡略化することで発明の理解を容易にするため、ハウジング42の一部は削除してある。ハウジング42は感光体12に向けて開放された開口部44を備えており、この開口部44の近傍に形成された空間46にトナー搬送部材(第2の搬送部材)である現像ローラ48が設けてある。現像ローラ48は、円筒状の部材(第2の回転円筒体)であり、感光体12と平行に且つ感光体12の外周面と所定の現像ギャップ50を介して、回転可能に配置されている。
現像ローラ48の背後には、別の空間52が形成されている。空間52には、現像剤搬送部材(第1の搬送部材)である搬送ローラ54が、現像ローラ48と平行に且つ現像ローラ48の外周面と所定の供給回収ギャップ56を介して配置されている。搬送ローラ54は、磁石体58と、磁石体58の周囲を回転可能に支持された円筒スリーブ60(第1の回転円筒体)を有する。スリーブ60の上方には、ハウジング42に固定され、スリーブ60の中心軸と平行に伸びる規制板62が、所定の規制ギャップ64を介して対向配置されている。
磁石体58は、スリーブ60の内面に対向し、搬送ローラ54の中心軸方向に伸びる、複数の磁極を有する。実施形態では、複数の磁極は、規制板62の近傍にある搬送ローラ54の上部内周面部分に対向する磁極S1、供給回収ギャップ56の近傍にある搬送ローラ54の左側内周面部分に対向する磁極N1、搬送ローラ54の下部内周面部分に対向する磁極S2、搬送ローラ54の右側内周面部分に対向する、2つの隣接する同極性の磁極N2,N3を含む。
現像装置34はまた、後述するように搬送ローラ54の外周に形成された磁気ブラシと、現像ローラ48とを相対的に振動させる磁気ブラシ振動機構を備えている。磁気ブラシ振動機構の構成は後に詳述する。
搬送ローラ54の背後には、現像剤攪拌室66が形成されている。攪拌室66は、搬送ローラ54の近傍に形成された前室68と搬送ローラ54から離れた後室70を有する。前室68には図面の表面から裏面に向かって現像剤を攪拌しながら搬送する前攪拌搬送部材である前スクリュー72が回転可能に配置され、後室70には図面の裏面から表面に向かって現像剤を攪拌しながら搬送する後攪拌部材搬送部材である後スクリュー74が回転可能に配置されている。図示するように、前室68と後室70は、両者の間に設けた隔壁76で分離してもよい。この場合、前室68と後室70の両端近傍にある隔壁部分は除かれて連絡通路が形成されており、前室68の下流側端部に到達した現像剤が連絡通路を介して後室70へ送り込まれ、また後室70の下流側端部に到達した現像剤が連絡通路を介して前室68に送り込まれるようにしてある。
このように構成された現像装置34の動作を説明する。画像形成時、図示しないモータの駆動に基づいて、現像ローラ48とスリーブ60はそれぞれ矢印78,80方向に回転する。前スクリュー72は矢印82方向に回転し、後スクリュー74は矢印84方向に回転する。これにより、現像剤攪拌室66に収容されている現像剤2は、前室68と後室70を循環搬送されながら、攪拌される。その結果、現像剤に含まれるトナーとキャリアが摩擦接触し、互いに逆の極性に帯電される。実施形態では、キャリアは正極性、トナーは負極性に帯電されるものとする。図2に示すように、キャリア4はトナー6に比べて相当大きい。そのため、図3に示すように、正極性に帯電したキャリア4の周囲に、負極性に帯電したトナー6が、主として両者の電気的な吸引力に基づいて付着している。
図1に戻り、帯電された現像剤2は、前スクリュー72によって前室68を搬送される過程で搬送ローラ54に供給される。前スクリュー72から搬送ローラ54に供給された現像剤2は、磁極N3の近傍で、磁極N3の磁力によって、スリーブ60の外周面に保持される。スリーブ60に保持された現像剤2は、磁石体58によって形成された磁力線に沿って磁気ブラシを構成しており、スリーブ60の回転に基づいて反時計周り方向に搬送される。規制板62の対向領域(規制領域86)で磁極S1に保持されている現像剤2は、規制板62により、規制ギャップ64を通過する量が所定量に規制される。規制ギャップ64を通過した現像剤2は、磁極N1が対向する、現像ローラ48と搬送ローラ54が対向する領域(供給回収領域)88に搬送される。後に詳細に説明するように、供給回収領域88のうち、主にスリーブ60の回転方向に関して上流側の領域(供給領域)90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された電界の存在により、キャリア4に付着しているトナー6が現像ローラ48に電気的に供給される。また、供給回収領域88のうち、主にスリーブ60の回転方向に関して下流側の領域(回収領域)92では、後に説明するように、現像に寄与することなく供給回収領域88に送り戻された現像ローラ48上のトナーが、磁極N1の磁力線に沿って形成されている磁気ブラシに掻き取られてスリーブ60に回収される。キャリア4は磁石体58の磁力によってスリーブ60の外周面に保持されており、スリーブ60から現像ローラ48に移動することはない。供給回収領域88を通過した現像剤2は、磁石体58の磁力に保持され、スリーブ60の回転と共に磁極S2の対向部を通過して磁極N2とN3の対向領域(放出領域94)に到達すると、磁極N2とN3によって形成される反発磁界によってスリーブ60の外周面から前室68に放出され、前室68を搬送されている現像剤2に混合される。
供給領域90で現像ローラ48に保持されたトナー6は、現像ローラ48の回転と共に反時計周り方向に搬送され、感光体12と現像ローラ48が対向する領域(現像領域)96で、感光体12の外周面に形成されている静電潜像画像部に付着する。実施形態の画像形成装置では、感光体12の外周面は帯電装置26で負極性の所定の電位Vが付与され、露光装置28で画像光30が投射された静電潜像画像部が所定の電位Vまで減衰し、露光装置28で画像光30が投射されていない静電潜像非画像部はほぼ帯電電位Vを維持している。したがって、現像領域96では、感光体12と現像ローラ48との間に形成されている電界の作用を受けて、負極性に帯電したトナー6が静電潜像画像部に付着し、この静電潜像を現像剤像として可視像化する。
このようにして現像剤2からトナー6が消費されると、消費された量に見合う量のトナーが現像剤2に補給されることが好ましい。そのために、現像装置34は、ハウジング42に収容されているトナーとキャリアの混合比を測定する手段を備えている。また、後室70の上方にはトナー補給部98が設けてある。トナー補給部98は、トナーを収容するための容器100を有する。容器100の底部には開口部102が形成されており、この開口部102に補給ローラ104が配置されている。補給ローラ104は図示しないモータに駆動連結されており、トナーとキャリアの混合比を測定する手段の出力に基づいてモータが駆動し、トナーが後室70に落下補給するようにしてある。
〔3.電界形成手段〕
供給領域90でスリーブ60から現像ローラ48にトナー6を効率的に移動させるために、現像ローラ48とスリーブ60は電界形成装置110と電気的に接続されている。電源の具体例が図5A〜図9に示してある。
図5Aに示す実施形態の電界形成装置110は、現像ローラ48に接続された第1の電源112(請求項の第2の電界形成手段に相当する。)とスリーブ60に接続された第2の電源114(請求項の第1の電界形成手段に相当する。)を有する。第1の電源112は、現像ローラ48とグランド116との間に接続された直流電源118を有し、トナー6の帯電極性と同一極性の第1の直流電圧VDC1(例えば、−200ボルト)を現像ローラ48に印加している。第2の電源114は、スリーブ60とグランド116との間に接続された直流電源120を有し、トナー6の帯電極性と同一極性で且つ第1の直流電圧よりも高圧の第2の直流電圧VDC2(例えば、−400ボルト)をスリーブ60に印加する。この結果、供給領域90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された直流電界の作用を受けて、負極性に帯電しているトナー6がスリーブ60から現像ローラ48に電気的に吸引される。このとき、正極性に帯電しているキャリア4は、スリーブ60から現像ローラ48に吸引されることはない。また、現像領域96では、現像ローラ48に保持されている負極性トナーが、図5Bに示すように、現像ローラ48(VDC1:−200ボルト)と静電潜像画像部(V:−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に付着する。このとき、負極性トナーは、現像ローラ48(VDC1:−200ボルト)と静電潜像非画像部(V:−600ボルト)との電位差により、静電潜像非画像部に付着することはない。
図6Aに示す実施形態の電界形成装置122において、第1の電源124は、図5Aに示す実施形態の電源と同様に、現像ローラ48とグランド126との間に接続された直流電源128を有し、トナー6の帯電極性と同一極性の第1の直流電圧VDC1(例えば、−200ボルト)を現像ローラ48に印加している。第2の電源130は、スリーブ60とグランド126との間に直流電源132と交流電源134を有する。直流電源132は、トナー6の帯電極性と同一極性で且つ第1の直流電圧よりも高圧の第2の直流電圧VDC2(例えば、−400ボルト)をスリーブ60に印加している。図6Bに示すように、交流電源134は、スリーブ60とグランド126との間にピーク・ツー・ピーク電圧VP−Pが例えば300ボルトの交流電圧VACを印加する。その結果、供給領域90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された脈流電界の作用を受けて、負極性に帯電しているトナー6がスリーブ60から現像ローラ48に電気的に吸引される。このとき、正極性に帯電しているキャリア4は、スリーブ60の内部の磁石の磁力によってスリーブ60に保持され、現像ローラ48に供給されることはない。また、現像領域96では、現像ローラ48に保持されている負極性トナーは、現像ローラ48(VDC1:−200ボルト)と静電潜像画像部(V:−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に付着する。
図7Aに示す実施形態の電界形成装置136において、第1の電源138は、現像ローラ48とグランド140との間に直流電源142と交流電源144を有する。直流電源142は、トナー6の帯電極性と同一極性の第1の直流電圧VDC1(例えば、−200ボルト)を現像ローラ48に印加する。交流電源144は、現像ローラ48とグランド140との間に振幅(ピーク・ツー・ピーク電圧)VP−Pが例えば1,600ボルトの交流電圧VACを印加する。第2の電源146は、現像ローラ48と交流電源144との間の端子148とスリーブ60との間に接続された直流電源150を有する。直流電源150は、所定の直流電圧VDC2を出力することができ、陽極が端子148、陰極がスリーブ60に接続されており、これにより、スリーブ60が現像ローラ48に対して負極性にバイアスされている(図7B参照)。したがって、供給領域90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された脈流電界の作用を受けて、負極性に帯電しているトナー6がスリーブ60から現像ローラ48に電気的に吸引される。また、現像領域96では、現像ローラ48上の負極性トナーが、現像ローラ48(VDC1:−200ボルト)と静電潜像画像部(V:−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に付着する。
図8に示す実施形態の電源152は、図5Aに示す実施形態の電源において、第1の電源112と第2の電源114にそれぞれ交流電界形成装置154,156を追加したものである。交流電界形成装置154,156の出力電圧はVAC1,VAC2である。電圧VAC1,VAC2は同一であってもよいし、違ってもよい。図9に示す電界形成装置158は、図5Aに示す実施形態の電源において、第1の電源112に交流電源160を追加したものである。交流電源160の出力電圧はVACである。これらの形態の電界形成装置152,158も、電源110,122,136と同様に、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された脈流電界の作用を受けて、供給領域90では負極性に帯電しているトナー6をスリーブ60から現像ローラ48に供給し、現像領域96では負極性に帯電しているトナー6を現像ローラ48から静電潜像画像部(V:−80ボルト)との電位差に基づき、静電潜像画像部に供給する。
〔4.現像剤〕
一般に、トナーとキャリアを主成分とする2成分現像剤は、キャリアの表面にトナーが付着してできる汚れ(スペント)が発生し、これがキャリアの寿命を低下させる。そこで、この問題を解消するために、本発明では、2成分現像剤に第3の成分として荷電粒子(インプラント粒子)が添加されている。
図2〜4を参照して具体的に説明すると、本発明の画像形成装置及び現像装置は、トナー6とキャリア4の他に、トナー6との摩擦接触によりトナー6を正規の極性(実施形態では負極性)に帯電する、トナー6よりも小径の荷電粒子8を含む。実施の形態において、荷電粒子8は、トナー6の外周面に離脱可能に保持されており、トナー補給部98からトナー6と共に補給される。
画像形成時、荷電粒子8はトナー6やキャリア4とともに、ハウジング42の中を搬送された後、スリーブ60に保持されて規制領域86、供給回収領域88、放出領域94を移動する。この搬送過程で、トナー6の表面に保持されて正極性に帯電している荷電粒子8は、供給回収領域88の電界中に置かれると、トナー6に作用する電気的な力とは逆の方向の電気的な力を受けてトナー6の外周面から離脱する。離脱した荷電粒子8は、該分離した荷電粒子8とキャリア4との間に作用するストレスによってキャリア4の外周面に保持される又は打ち込まれる。図4に示すように、キャリア4の外周面の一部又は全体がスペント10で覆われている場合、荷電粒子8はスペント10に打ち込まれる。キャリア4の外周面に保持され又は打ち込まれた荷電粒子8は、トナー6との摩擦接触によりトナー6と逆の極性に帯電する。実施形態では、トナー6は負極性に帯電されるため、荷電粒子8は正極性に帯電される。その結果、荷電粒子8が打ち込まれたキャリア4は、たとえその外周面の少なくとも一部がスペント10に被覆されていても、スペント10の無い状態と同様の荷電性を維持し、トナー6を所定の極性に帯電する。
上述のように、荷電粒子8は、トナー6と逆の極性に帯電される。そのため、図10に示すように、供給回収領域88では、現像ローラ48とスリーブ60の間に形成される電界に基づいてトナー6はスリーブ60から現像ローラ48に移動する。また、トナー6から分離した荷電粒子8は、供給領域90でトナー6が奪われることによって比較的キャリアリッチとなっている現像剤のキャリア表面に素早く保持されて、トナー6と共に現像ローラ48に供給されることがない、または現像ローラ6に供給されるとしてもその量は極めて僅かである。
ところで、図11に示すように、図1に示す現像装置から現像ローラを除いた形態の現像装置34’に同様の荷電粒子を用いた場合、異なる結果を招く。具体的に、現像装置34’の搬送ローラ54が対向する感光体12の外周面には静電潜像が形成されている。静電潜像は、例えば、ほぼ帯電電位を維持している高電位の静電潜像非画像部と、露光装置28で光30が投射されて電位の減衰している低電位の静電潜像画像部を有し、これら高電位の静電潜像非画像部と低電位の静電潜像画像部が搬送ローラ54の対向部を通過していく。そして、画像形成時、現像領域において、例えば、負極性に帯電されているトナー6は、低電位の静電潜像画像部に付着し、静電潜像非画像部には付着しない。しかし、トナー6を負極性に帯電させる荷電粒子8は、それ自身が正極性に帯電している。したがって、現像領域で自由状態にある荷電粒子8は、図12に示すように、静電潜像非画像部に付着する。このように、現像装置34’によれば、トナー6から分離した荷電粒子8が現像領域で感光体12の静電潜像非画像部に大量消費される。その結果、上述した現像装置34に比べてキャリア4の外周面に打ち込まれる荷電粒子8の数が極めて少なく、スペントが付着したキャリア4は十分なトナー荷電性能を持ち得ない。
ところで、上述の特許文献1で説明した現像装置では、荷電粒子は、トナーとキャリアのいずれの表面にも保持されることなく両者の間に比較的自由な状態で存在する。また、現像装置に初期導入された荷電粒子は、トナーの帯電極性とは逆の極性に帯電している。そのため、トナーと電気的に結合してトナーと共に現像ローラに供給された後、感光体上の静電潜像非画像部に付着して徐々に無くなり、それと共にトナーの荷電性が低下する。しかし、本実施形態の現像装置では、上述のように、供給回収領域88でトナー6から分離した荷電粒子8はその後素早くキャリア4に保持されてスリーブ60の外周面に留まることから、トナー6と同じように現像ローラ48を介して感光体12に供給されて消費されることはないので、長期に亘って安定したトナーの荷電性が得られる。もっとも、本実施例においてもいくらかの荷電粒子8はトナー6と共に現像ローラ48に供給されるが、荷電粒子8はトナーと共に補給部98から新たに補給されるため、無くなることはなく、よって、長期に亘って安定したトナーの荷電性が得られる。
なお、実施形態では、トナー6とキャリア4との摩擦接触によりトナー6は負極性、キャリア4は正極性に帯電される。また、荷電粒子8は、トナー6との接触により該トナーを負極性に帯電するとともに、荷電粒子8は正極性に帯電する。本発明に用いるトナー、キャリア、荷電粒子の帯電性は、そのような組み合わせに限るものでない。具体的に、トナー6とキャリア4との摩擦接触によりトナー6は正極性、キャリア4は負極性に帯電され、荷電粒子8は、トナー6との接触により該トナーを正極性に帯電するとともに、荷電粒子8は負極性に帯電する組み合わせも考えられる。
〔5.具体的な材料〕
トナー、キャリア、荷電粒子、および現像剤に含まれる他の粒子の具体的な材料を説明する。
〔荷電粒子〕
好適に使用される荷電粒子は、トナーの帯電極性に応じて適宜選択される。荷電粒子の個数平均粒径は、例えば、100〜1000nmである。キャリアとの摩擦接触により負極性に帯電するトナーを用いる場合、荷電粒子は、トナーとの接触により正極性に帯電する微粒子が用いられる。そのような微粒子は、例えば、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、アルミナ等の無機微粒子やアクリル樹脂、ベンゾグァナミン樹脂、ナイロン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成できる。微粒子を構成する樹脂にトナーとの接触により正極性に帯電する正荷電制御剤を含有させてもよい。正荷電制御剤には、例えば、ニグロシン染料、四級アンモニウム塩等が使用できる。荷電粒子は含窒素モノマーで構成してもよい。含窒素モノマーを構成する材料には、例えば、アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、アクリル酸2−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジエチルアミノエチル、ビニールピリジン、N−ビニールカルバゾール、ビニールイミダゾールがある。
キャリアとの摩擦接触により正極性に帯電するトナーの場合、荷電粒子は、トナーとの接触により負極性に帯電する微粒子が用いられる。このような微粒子は、例えば、シリカ、酸化チタン等の無機微粒子、また、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂等の、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成された微粒子が使用できる。トナーとの接触により負極性に帯電する負荷電制御剤を、荷電粒子を構成する樹脂に含有させてもよい。負荷電制御剤には、例えば、サリチル酸系、ナフトール系のクロム錯体、アルミニウム錯体、鉄錯体、亜鉛錯体等を使用できる。荷電粒子は、含フッ素アクリル系モノマーや含フッ素メタクリル系モノマーの共重合体であってもよい。
荷電粒子の帯電性および疎水性を制御するために、無機微粒子の表面をシランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイル等で表面処理してもよい。特に、無機微粒子に正極帯電性を付与する場合、アミノ基含有カップリング剤で表面処理することが好ましい。微粒子に負極性帯電性を付与する場合、フッ素基含有カップリング剤で表面処理することが好ましい。
〔トナー〕
トナーには、画像形成装置で従来から一般に使用されている公知のトナーを使用できる。トナー粒径は、例えば約3〜15μmである。バインダー樹脂中に着色剤を含有させたトナー、荷電制御剤や離型剤を含有するトナー、表面に添加剤を保持するトナーも使用できる。
トナーは、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の方法で製造できる。
〔バインダー樹脂〕
トナーに使用されるバインダー樹脂は、限定的ではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはそれらの樹脂を任意に混ぜ合わせたものである。バインダー樹脂は、軟化温度が約80〜160℃の範囲、ガラス転移点が約50〜75℃の範囲であることが好ましい。
〔着色剤〕
着色剤は、公知の材料、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができる。着色剤の添加量は、一般に、バインダー樹脂100重量部に対して、2〜20重量部であることが好ましい。
〔荷電制御剤〕
荷電制御剤は、従来から荷電制御剤として知られている材料が使用できる。具体的に、正極性に帯電するトナーには、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂が荷電制御剤として使用できる。負極性に帯電するトナーには、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物が荷電制御剤として使用できる。荷電制御剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
離型剤は、従来から離型剤として使用されている公知のものを使用できる。離型剤の材料には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス、又はそれらを適宜組み合わせた混合物が用いられる。離型剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
〔その他の添加剤〕
その他、現像剤の流動化を促進する流動化剤を添加してもよい。流動化剤には、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機微粒子や、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂微粒子が使用できる。特にシランカップリング剤、チタンカップリング剤、およびシリコンオイル等で疎水化した材料を用いるのが好ましい。流動化剤は、トナー100重量部に対して、0.1〜5重量部の割合で添加させることが好ましい。これら添加剤の個数平均一次粒径は9〜100nmであることが好ましい。
〔キャリア〕
キャリアは、従来から一般に使用されている公知のキャリアを使用できる。バインダー型キャリアやコート型キャリアのいずれを用いてもよい。キャリア粒径は、限定的ではないが、約15〜100μmが好ましい。
バインダー型キャリアは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、表面に正極性または負極性に帯電する微粒子又はコーティング層を有するものが使用できる。バインダー型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御できる。
バインダー型キャリアに用いられるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の硬化性樹脂が例示される。
バインダー型キャリアの磁性体微粒子としては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄や合金の粒子を用いることができる。キャリアの形状は、粒状、球状、針状のいずれであってもよい。特に高磁化を要する場合には、鉄系の強磁性微粒子を用いることが好ましい。化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有する磁性樹脂キャリアを得ることができる。磁性体微粒子は磁性樹脂キャリア中に50〜90重量%の量で添加することが適当である。
バインダー型キャリアの表面コート材としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いられる。これらの樹脂をキャリア表面にコートし硬化させてコート層を形成することにより、キャリアの電荷付与能力を向上できる。
バインダー型キャリアの表面への帯電性微粒子あるいは導電性微粒子の固着は、例えば、磁性樹脂キャリアと微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリアの表面にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与えることにより微粒子を磁性樹脂キャリア中に打ち込むことで行われる。この場合、微粒子は、磁性樹脂キャリア中に完全に埋設されるのではなく、その一部が磁性樹脂キャリア表面から突出するように固定される。帯電性微粒子には、有機、無機の絶縁性材料が用いられる。具体的に、有機系の絶縁性材料としては、ポリスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂およびこれらの架橋物などの有機絶縁性微粒子がある。電荷付与能力および帯電極性は、帯電性微粒子の素材、重合触媒、表面処理等に調整できる。無機系の絶縁性材料としては、シリカ、二酸化チタン等の負極性に帯電する無機微粒子や、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等の正極性に帯電する無機微粒子が用いられる。
コート型キャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子を樹脂で被覆したキャリアであり、バインダー型キャリア同様に、キャリア表面に正極性または負極性に帯電する帯電性微粒子を固着することができる。コート型キャリアの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子の選択により調整できる。コーティング樹脂は、バインダー型キャリアのバインダー樹脂と同様の樹脂が使用可能である。
トナーとキャリアの混合比は所望のトナー帯電量が得られるよう調整されれば良く、トナー比はトナーとキャリアとの合計量に対して3〜50重量%、好ましくは6〜30重量%が好ましい。
〔6.磁気ブラシ振動機構〕
以下、図13〜図21に基づき、磁気ブラシ振動機構について説明する。本発明において、磁気ブラシ振動機構は、搬送ローラ54の外周に形成された磁気ブラシと、現像ローラ48とを相対的に振動させる構成であれば、両者のうち少なくとも一方を振動させるように構成すればよいが、以下の実施形態に係る磁気ブラシ振動機構は、磁気ブラシを振動させるように構成されたものである。
(第1の実施形態)
図13に示す磁気ブラシ振動機構180は、搬送ローラ54のスリーブ60をスリーブ60の軸方向に沿ったスライド方向に振動させるスライド振動手段181を有する。スライド振動手段181は、スリーブ60の軸方向に伸縮可能な圧電素子182(請求項の伸縮アクチュエータに相当する。)と、圧電素子182に交流電流を供給する電流供給部としての電源184とを有する。
本実施形態では、スリーブ60が、画像領域を有する長尺のスリーブ60aと、画像領域を有さない短尺の2つのスリーブ60b,60cとに分割されている。スリーブ60aとスリーブ60bとの間にはリング状の絶縁体61が介装され、絶縁体61を挟む2つのスリーブ60a,60bは電気的に絶縁されている。
圧電素子182は、スリーブ60と略同じ径を有するリング状に形成され、一対のスリーブ60b,60cに挟まれた状態で、それらのスリーブ60b,60cに例えば接着により取り付けられている。なお、図13において、符号186は、図示しない駆動源の駆動力をスリーブ60に伝達するためのギアを示し、符号188は、図示しない駆動源の駆動力を現像ローラ48に伝達するためのギアを示す。
電源184は、一対のスリーブ60b,60cにそれぞれ接続され、電源184をオンにしたとき、圧電素子182に交流電流が流れるようになっている。圧電素子182に交流電流が流れると、圧電素子182は、スリーブ60の軸方向に周期的に伸縮する。具体的に、圧電素子182は、正極または負極のいずれか一方の電流が流れたとき伸長し、他方の電流が流れたとき収縮する。圧電素子182は、長尺のスリーブ60aの端面に、絶縁体61とスリーブ60bとを介して押し当てられているため、圧電素子182が周期的に伸縮すると、圧電素子182の伸縮方向すなわちスリーブ60aの軸方向にスリーブ60aが振動する。このスリーブ60aの振動に伴って、図14に示すように磁気ブラシ190も同様に振動し、磁気ブラシの運動エネルギーが増大する。そのため、供給回収領域88において、磁気ブラシの先端から現像ローラ48表面のトナー層に伝わる運動エネルギーが大きくなり、磁気ブラシによるトナーの掻き取り力が増大するため、搬送ローラ54のトナーの回収性能が向上する。その結果、供給回収領域88における現像ローラ48上のトナー量が少なくなり、トナー供給電界の電気抵抗が小さくなるため、搬送ローラ54のトナー供給性能が向上する。したがって、現像領域96で生じた現像ローラ48上の反転画像を供給回収領域88で確実に消去でき、現像メモリの発生を防止できる。
磁気ブラシ振動機構180による振動の周波数f(kHz)は、所定の大きさ以上に設定することが好ましい。磁気ブラシ190の振動の周波数が所定の大きさよりも小さいと、その振動の周期で、現像ローラ48上のトナーの掻き取りにムラが生じ、現像の際、濃度ムラが発生する恐れがあるためである。具体的には、磁気ブラシ振動機構180による振動の周波数fは、現像ローラ48の周速度をv(mm/s)としたとき、下記の式(2)を満たすことが好ましい。
f≧5v・・・(2)
また、磁気ブラシ振動機構180による振動の周波数fは、圧電素子182の発熱を防止するため、10kHz以下とすることが好ましい。したがって、磁気ブラシ振動機構180による振動の周波数fは、10kHzを超えない範囲で上記の式(2)を満たすように設定することが好ましく、具体的には例えば2kHzに設定される。磁気ブラシ振動機構180による振動の周波数fは、電源184の周波数によって決定される。
なお、スライド振動手段181には、圧電素子182以外の伸縮アクチュエータを用いることもでき、例えば、磁歪素子、電磁石を用いることも可能である。また、伸縮アクチュエータは、必ずしも、上述のように一対のスリーブ60b,60cで挟んで取り付ける必要はなく、伸縮アクチュエータをスリーブ60の軸方向に伸縮可能なようにスリーブ60aに直接または他の部材を介して押し当てる構成であれば、伸縮アクチュエータの取り付け構造は特に限定されない。
また、第1の実施形態では、電源184がスリーブ60b,60cに接続されているが、電源184から圧電素子182に交流電流を供給できる構成であれば、電源184はスリーブ60以外の部材に接続してもよい。
さらに、第1の実施形態では、圧電素子182に交流電流を供給するための専用の電源184が用いられているが、圧電素子182に交流電源を供給する電源として、現像ローラ48と搬送ローラ54との間に電界を形成するための電源を兼用してもよい。例えば、図15に示すように、図6Aに示す現像ローラ48と搬送ローラ54との間に電界を形成するための電源130を、圧電素子182に交流電流を供給する電源として兼用してもよい。この場合、電源130により、現像ローラ48と搬送ローラ54との間に電界を形成しつつ、圧電素子182に交流電流を供給して圧電素子182を振動させることができる。
(第2の実施形態)
図16と図17に示す磁気ブラシ振動機構192は、搬送ローラ54の磁石体58をスリーブ60の周方向に沿った回転方向に振動させる回転振動手段193を有する。回転振動手段193は、スリーブ60の軸方向に直角な方向に伸縮可能な圧電素子200(請求項の伸縮アクチュエータに相当する。)と、圧電素子200に交流電流を供給する電流供給部としての電源185とを有する。
本実施形態では、搬送ローラ54の磁石体58に、スリーブ60の軸方向に伸びる軸部材194が取り付けられている。軸部材194は図示しない軸受けに回転可能に取り付けられており、磁石体58は、軸部材194と共にスリーブ60の周方向に沿って回転可能となっている。軸部材194には、スリーブ60の軸方向に直角な方向に伸びる帯板部材196が取り付けられている。ハウジング42には圧電素子取付部198が設けられ、圧電素子200は、スリーブ60の軸方向に直角な方向に伸縮可能なように圧電素子取付部198と帯板部材196とに跨って取り付けられている。圧電素子取付部198と圧電素子200との間、および帯板部材196と圧電素子200との間には、それぞれ導電部材202が介装されている。
電源185は、圧電素子200を挟む2つの導電部材202にそれぞれ接続され、電源185をオンにしたとき、圧電素子200に交流電流が流れるようになっている。圧電素子200に交流電流が流れると、圧電素子200は、スリーブ60の軸方向に直角な方向に周期的に伸縮する。圧電素子200は、帯板部材196と軸部材194を介して磁石体58に押し当てられているため、圧電素子200が周期的に伸縮すると、磁石体58が、スリーブ60の周方向に沿った回転方向に振動する。この磁石体58の振動に伴って、スリーブ60aの外周に形成された磁力線も同様に振動するため、これに伴い、図18に示すように、磁気ブラシ190も同様に振動し、磁気ブラシ190の運動エネルギーが増大する。したがって、第1の実施形態と同様、搬送ローラ54のトナーの回収性能および供給性能が向上するため、現像メモリの発生を確実に防止できる。磁気ブラシ振動機構192による振動の周波数fは、第1の実施形態と同様に設定される。
なお、回転振動手段193には、圧電素子200以外の伸縮アクチュエータを用いることもでき、例えば、磁歪素子、電磁石を用いてもよい。また、伸縮アクチュエータをスリーブ60の軸方向に直角な方向に伸縮可能なようにスリーブ60に直接または他の部材を介して押し当てる構成であれば、伸縮アクチュエータの取り付け構造は特に限定されない。
また、第2の実施形態では、電源185が導電部材202に接続されているが、電源185から圧電素子200に交流電流を供給できる構成であれば、電源185は導電部材202以外の部材に接続してもよい。さらに、第2の実施形態では、圧電素子200に交流電流を供給するための専用の電源185が用いられているが、圧電素子200に交流電流を供給する電源として、現像ローラ48と搬送ローラ54との間に電界を形成するための電源を兼用してもよい。
(第3の実施形態)
図19に示すように、第3の実施形態に係る磁気ブラシ振動機構204は、搬送ローラ54の磁石体58をスリーブ60の周方向に沿った回転方向に振動させる回転振動手段205を有する。回転振動手段205は、第2の実施形態の回転振動手段193と同様、スリーブ60の軸方向に直角な方向に伸縮可能な圧電素子206(請求項の伸縮アクチュエータに相当する。)と、圧電素子206に交流電流を供給する電流供給部としての電源とを有する。なお、図19において、電源の図示を省略するが、電源は、圧電素子206に交流電流を供給するように所定の部材に接続するものとする。
本実施形態では、ハウジング42に、内側に突出するプレート部208が設けられ、プレート部208に形成された開口部210に軸部材194の一端部が挿通されている。圧電素子206は、スリーブ60の軸方向に直角な方向に伸縮可能なように、開口部210を囲むプレート部208の周壁と軸部材194との間に介装されている。
圧電素子206に交流電流が流れると、圧電素子206は、スリーブ60の軸方向に直角な方向に周期的に伸縮する。圧電素子206は、軸部材194を介して磁石体58に押し当てられているため、圧電素子206が周期的に伸縮すると、第2の実施形態と同様、磁石体58が、スリーブ60の周方向に沿った回転方向に振動し、この磁石体58の振動に伴って、スリーブ60aの外周面に形成された磁気ブラシ190も同様に振動する(図18参照)。したがって、第2の実施形態と同様、磁気ブラシ190の運動エネルギーが増大して、搬送ローラ54のトナー回収性能およびトナー供給性能が向上するため、現像メモリの発生を確実に防止できる。
(第4の実施形態)
図20に示すように、第4の実施形態に係る磁気ブラシ振動機構212は、第1の実施形態と同様のスライド振動手段181と、第2の実施形態と同様の回転振動手段193とを有する。なお、図20において、符号214は、図示しない駆動源からの駆動力をギア186に伝達するためのギアを示している。
スライド振動手段181を構成する圧電素子182と電源184は、第1の実施形態と同様に構成されている。なお、電源184は、図20において図示を省略しているが、第1の実施形態と同様、圧電素子182に交流電流を供給するように所定箇所に接続される(図13参照)。
第1の実施形態と同様、スリーブ60は、画像領域を有する長尺のスリーブ60aと、画像領域を有さない短尺の2つのスリーブ60b,60cとに分割されており、スリーブ60aとスリーブ60bとの間にリング状の絶縁体61が介装され、絶縁体61を挟む2つのスリーブ60a,60bが電気的に絶縁されている。また、第1の実施形態と同様、リング状の圧電素子182が、一対のスリーブ60b,60cに挟まれた状態で、それらのスリーブ60b,60cに取り付けられている。
回転振動手段193を構成する圧電素子200と電源185は、第2の実施形態と同様に構成されている。なお、電源185は、図20において図示を省略しているが、第2の実施形態と同様、圧電素子200に交流電流を供給するように所定箇所に接続される(図16参照)。
第2の実施形態と同様、磁石体58には、スリーブ60の軸方向に伸びる軸部材194が取り付けられており、軸部材194には、スリーブ60の軸方向に直角な方向に伸びる帯板部材196が取り付けられている。圧電素子200は、スリーブ60の軸方向に直角な方向に伸縮可能なようにハウジング42の圧電素子取付部198と帯板部材196とに跨って取り付けられている。
スライド振動手段181を構成する圧電素子182に交流電流が流れると、圧電素子182は、スリーブ60の軸方向に周期的に伸縮し、これに伴い、スリーブ60aの外周面に形成された磁気ブラシ190は、スリーブ60aと共にスリーブ60の軸方向に沿ったスライド方向に振動する。
一方、回転振動手段193を構成する圧電素子200に交流電流が流れると、圧電素子200は、スリーブ60の軸方向に直角な方向に周期的に伸縮し、これに伴い、スリーブ60aの外周面に形成された磁気ブラシは、磁石体58と共にスリーブ60の周方向に沿った回転方向に振動する。
このように、本実施形態では、磁気ブラシ190が、複数の方向に振動するため、磁気ブラシ190のトナー掻き取り力が一層高めることができる。
ここで、スライド振動手段181による振動と、回転振動手段193による振動が、同じ周期となるように構成し、それらの振動の位相のずれの大きさを、周期の4分の1とすることが好ましい。この場合、具体的には、スライド振動手段181の電源184の周波数と、回転振動手段193の電源185の周波数とを一致させ、電源184,185から圧電素子182,200に供給される電流の位相のずれの大きさが、電流の周期の4分の1となるように設定すればよい。このように設定することで、スリーブ60の外周面に形成された磁気ブラシ190は、図21に示すように螺旋を描くように振動する。そのため、供給回収領域88において、磁気ブラシ190の先端が、現像ローラ48表面のトナーを一層効率的に掻き取ることができ、搬送ローラ54のトナーの回収性能が更に向上する。したがって、搬送ローラ54のトナー供給性能も向上し、現像メモリの発生を一層確実に防止できる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の第2〜第4の実施形態では、回転振動手段により磁石体を振動させる構成について説明したが、回転振動手段は、第1の回転円筒体(スリーブ60)をその周方向に沿った回転方向に振動させる構成としてもよい。また、上述の実施形態では、磁気ブラシ振動機構により磁気ブラシを振動させる構成について説明したが、本発明は、磁気ブラシ振動機構により第2の回転円筒体(現像ローラ48)を振動させる構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置の概略構成と本発明に係る現像装置の断面を示す図。 現像剤の組成を模式的に説明する図。 キャリアの表面に、荷電粒子を保持したトナーが付着している状態を模式的に示す図。 スペントが付着したキャリアの表面に荷電粒子が打ち込まれた状態を模式的に示す図。 電界形成装置の一実施形態を示す図。 図5Aに示す電界形成装置からスリーブと現像スリーブに供給されている電圧の関係を示す図。 電界形成装置の他の実施形態を示す図。 図6Aに示す電界形成装置からスリーブと現像スリーブに供給されている電圧の関係を示す図。 電界形成装置の他の実施形態を示す図。 図7Aに示す電界形成装置からスリーブと現像スリーブに供給されている電圧の関係を示す図。 電界形成装置の他の実施形態を示す図。 電界形成装置の他の実施形態を示す図。 供給回収領域におけるトナーと荷電粒子の動きを模式的に示す図。 図1の現像装置から現像装置を削除した他の形態の現像装置の断面図とそれを含む画像形成装置の概略構成を示す図。 図11に示す現像装置の現像領域におけるトナーと荷電粒子の動きを模式的に示す図。 第1の実施形態の磁気ブラシ振動機構を示す平面図。 図13に示す磁気ブラシ振動機構により振動する磁気ブラシの動きを模式的に示す図。 図13に示す磁気ブラシ振動機構の別形態を示す平面図。 第2の実施形態に係る磁気ブラシ振動機構を示す断面図。 図16に示す磁気ブラシ振動機構の斜視図。 図16と図17に示す磁気ブラシ振動機構により振動する磁気ブラシの動きを模式的に示す図。 第3の実施形態に係る磁気ブラシ振動機構を示す斜視図。 第4の実施形態に係る磁気ブラシ振動機構を示す斜視図。 図20に示す磁気ブラシ振動機構により振動する磁気ブラシの動きを模式的に示す図。
符号の説明
1:画像形成装置、2:現像剤、4:キャリア、6:トナー、8:荷電粒子、10:スペント、12:感光体、16:帯電ステーション、18:露光ステーション、20:現像ステーション、22:転写ステーション、24:クリーニングステーション、26:帯電装置、28:露光装置、30:画像光、32:通路、34:現像装置、36:転写装置、38:シート、40:クリーニング装置、42:ハウジング、44:開口部、46:第2の空間、48:現像ローラ、50:現像ギャップ、52:第2の空間、54:搬送ローラ、56:供給回収ギャップ、58:磁石体、60:スリーブ、63:規制板、64:規制ギャップ、66:現像剤攪拌室、68:前室、70:後室、72:前スクリュー、74:後スクリュー、76:隔壁、86:規制領域、88:供給回収領域、90:供給領域、92:回収領域、94:放出領域、96:現像領域、98:トナー補給部、100:容器、102:開口部、104:補給ローラ、110:電界形成装置、112:第1の電源、114:第2の電源、116:グランド、118:直流電源、120:直流電源、122:電界形成装置、124:第1の電源、126:グランド、128:直流電源、130:第2の電源、132:直流電源、134:交流電源、136:電界形成装置、138:第1の電源、140:グランド、142:直流電源、144:交流電源、146:第2の電源、148:端子、150:直流電源、152:電界形成装置、154:交流電源、156:交流電源、158:電界形成装置、160:交流電源、180:磁気ブラシ振動機構、181:スライド振動手段、182:圧電素子、184,185:電源、190:磁気ブラシ、192:磁気ブラシ振動機構、193:回転振動手段、200:圧電素子、204:磁気ブラシ振動機構、205:回転振動手段、206:圧電素子、212:磁気ブラシ振動機構。

Claims (8)

  1. トナーとキャリアを含む現像剤を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装置であって、
    磁石体と該磁石体の周囲を回転する第1の回転円筒体とを有する第1の搬送部材と、
    第1の領域を介して上記第1の回転円筒体に対向し、第2の領域を介して上記静電潜像担持体に対向する第2の回転円筒体を有する第2の搬送部材と、
    非磁性トナーと磁性キャリアとを含み、上記第1の回転円筒体に保持された状態において上記磁石体によって形成された磁力線に沿って磁気ブラシを構成する現像剤と、
    上記第1の搬送部材と上記第2の搬送部材との間に第1の電界を形成して、上記第1の搬送部材が保持している現像剤中のトナーを上記第2の搬送部材に移動させる第1の電界形成手段と、
    上記第2の搬送部材と上記静電潜像担持体との間に第2の電界を形成して、上記第2の搬送部材が保持している上記トナーを上記静電潜像担持体の静電潜像に移動させて上記静電潜像を可視像化する第2の電界形成手段と、
    上記第1の回転円筒体の外周に形成された上記磁気ブラシと、上記第2の回転円筒体とを相対的に振動させる磁気ブラシ振動機構とを備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 上記磁気ブラシ振動機構は、上記第1の回転円筒体を該円筒体の軸方向に沿ったスライド方向に振動させるスライド振動手段を有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 上記スライド振動手段は、上記軸方向に伸縮可能なように上記第1の回転円筒体に直接または他の部材を介して押し当てられた伸縮アクチュエータを有することを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 上記磁気ブラシ振動機構は、上記磁石体または上記第1の回転円筒体の少なくとも一方を該円筒体の周方向に沿った回転方向に振動させる回転振動手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 上記回転振動手段は、上記軸方向に直角な方向に伸縮可能なように上記磁石体または上記第1の回転円筒体に直接または他の部材を介して押し当てられた伸縮アクチュエータを有することを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 上記磁気ブラシ振動機構は、上記スライド振動手段と上記回転振動手段とを有し、
    上記スライド振動手段による振動の周期と上記回転振動手段による振動の周期とが同じであり、
    上記スライド振動手段による振動の位相と、上記回転振動手段による振動の位相とのずれの大きさが、上記周期の4分の1であることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 上記磁気ブラシ振動機構による振動の周波数をf(kHz)とし、
    上記第2の回転円筒体の周速度をv(mm/s)としたとき、
    下記の式(1)を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の現像装置。
    f≧5v・・・(1)
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012078724A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
US9164415B2 (en) 2013-05-21 2015-10-20 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus and method of forming an image which can prevent a development memory from occurring

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