JP5003230B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置、及びそこに使用される現像装置に関する。特に、キャリヤとトナーとからなる二成分現像剤を使用し、トナー担持体上にトナーのみを保持させて静電潜像を現像するようにした現像装置及び画像形成装置に関するものである。
従来より、電子写真方式を用いた画像形成装置において、像担持体上に形成された静電潜像の現像方式としては現像剤としてトナーのみを用いる一成分現像方式およびトナーとキャリアを用いる二成分現像方式が知られている。
一成分現像方式では一般的にトナーを、トナー担持体とトナー担持体に押圧された規制板とによって形成される規制部を通過させることでトナーを帯電し、所望のトナー薄層を形成し静電潜像を現像する。このため、トナー担持体と像担持体とは近接した状態で現像するため、ドットの再現性に優れ、また、均一なトナー薄層を形成することで、二成分現像方式に見られる磁気ブラシによる画像のムラが発生せず均一な画像が得られやすい。しかし一方で、規制部における強いストレスにより、トナー表面が変質して電荷受容性が低下し、トナー規制部材やトナー担持体表面がトナーや外添剤の付着により汚染され、トナーヘの電荷付与性が低下して、帯電不良トナーによるかぶりや機内の汚れ等の問題を引き起こす。その結果、現像装置の寿命が短くなるという問題がある。
一方、二成分現像方式ではトナーをキャリアとの混合による摩擦帯電で帯電するため、ストレスが小さく、トナーの劣化に対して有利である。さらにトナーへの電荷付与部材であるキャリアも、その表面積が大きいため、トナーや外添剤による汚染に対しても相対的に強く、長寿命化に関しては有利である。
しかしながら、二成分現像方式では像担持体上の静電潜像を現像する際に、現像剤により形成される磁気ブラシによって像担持体表面を摺擦するため、現像像に磁気ブラシ痕が発生するという課題を有している。さらに、像担持体にキャリアが付着しやすく、画像欠陥となる課題を有している。
二成分現像剤を用いた二成分現像方式の長寿命である特長を有し、且つ、上記画像欠陥の問題を解決する現像方式として、現像剤担持体上に二成分現像剤を担持し二成分現像剤からトナーのみをトナー担持体に供給して現像に用いる、所謂ハイブリッド現像方式が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ハイブリッド現像方式では、一成分現像と二成分現像の両者の特長を合わせもっているものの、トナー担持体上の現像に使用されなかった残留トナー(現像残トナー)が、次の現像工程において現像履歴(ゴースト)として画像上に現れる課題を有している。
この課題を解決する現像方式として、ハイブリッド現像方式において、トナー担持体から現像後の現像残トナーを回収する回収用現像剤担持体を設けた方式が提案されている(例えば、特許文献2及び3参照)。
特開昭59−172662号公報 特開平9−251237号公報 特開2005−157093号公報
しかしながら、特許文献2及び3においては、トナー担持体からトナー回収用現像剤担持体方向へトナーを移動させる電界がかかっているため、トナー担持体との対向部であるトナー回収部を通過する際にトナー回収用現像剤担持体表面へのトナーの偏在が生じる。この偏在したトナーは、トナー回収用現像剤担持体の表面に静電力により吸着しているため、トナー回収用現像剤担持体から現像剤を除去してもトナー回収用現像剤担持体表面に残ったままとなる。その結果、繰り返し使用によってトナー回収用現像剤担持体表面に荷電したトナーの層が形成され、このトナー層の電界により、トナー回収用現像剤担持体によるトナー担持体からのトナー回収が阻害され、ゴーストが発生するという問題が生じる。さらにこの状態で長期間使用すると、トナー回収用現像剤担持体表面にトナーがフィルミングし、トナー担持体からのトナーの回収ムラが発生し、画像ノイズとなる。また、特許文献3においては、トナー回収用現像剤担持体上の現像剤を分離するための分離極で分離された現像剤をかき集め、現像剤槽に戻す滞留阻止手段を設けているが、この滞留阻止手段によってもトナー回収用現像剤担持体表面に偏在したトナーを除去することはできない。
本発明は、二成分現像剤を用いたハイブリッド現像装置において、トナー回収用現像剤担持体表面にトナーが滞留することが無く、長期にわたりゴーストや画像ノイズの無い良好な画像形成を行える現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の特徴を有するものである。
1.
静電潜像を現像するためのトナーを担持するトナー担持体と、
前記トナー担持体に近接配置され、前記トナーとキャリアとを含む現像剤を担持搬送し、前記トナー担持体に前記トナーを供給する供給用現像剤担持体と、
前記トナー担持体に近接配置され、前記現像剤を担持搬送し、前記静電潜像を現像した後に前記トナー担持体上に残留した前記トナーを回収する回収用現像剤担持体と、
を備えた現像装置において、
前記回収用現像剤担持体上の現像剤を攪拌する攪拌手段を有し、
前記トナー担持体と前記回収用現像剤担持体との間には、前記トナー担持体上に残留した前記トナーを回収するために前記トナー担持体から前記回収用現像剤担持体に向かう方向へ前記トナーを移動させる電界が形成されており、
前記回収用現像剤担持体の一部には、前記トナー担持体上から回収した前記トナーを含む前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤を剥離するために同極性の磁極を用いて反発磁界が形成されており、
前記攪拌手段は、前記トナー担持体上から回収した前記トナーを含む前記現像剤が前記回収用現像剤担持体によって搬送される方向において、前記反発磁界によって前記現像剤が前記回収用現像剤担持体上から剥離される箇所よりも上流側に配置され、
前記トナー担持体上から回収した前記トナーを含む前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤は、前記トナーおよび前記キャリアが前記攪拌手段によって攪拌された状態で前記回収用現像剤担持体から剥離されることを特徴とする現像装置。
2.
前記供給用現像剤担持体と前記回収用現像剤担持体とは、近接配置され、前記供給用現像剤担持体上の前記現像剤は、前記トナー担持体に前記トナーを供給した後に前記回収用現像剤担持体上に移動されることを特徴とする1に記載の現像装置。
3.
現像剤槽を有し、前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤は、前記攪拌手段で攪拌された後、前記現像剤槽に搬送されることを特徴とする1又は2に記載の現像装置。
4.
前記攪拌手段は、前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤に接触し、該現像剤を前記回収用現像剤担持体側に押圧するように配置された攪拌部材を有することを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の現像装置。
5.
前記攪拌手段は、前記攪拌部材に前記トナーを引き寄せる電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴とする4に記載の現像装置。
6.
前記攪拌手段は、前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤と非接触で配置された電極と、該電極に前記トナーを引き寄せる電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の現像装置。
7.
前記攪拌部材と前記回収用現像剤担持体との間に交番電界を形成することを特徴とする5に記載の現像装置。
8.
像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記像担持体上の前記静電潜像を現像するための1乃至7の何れか1項に記載の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、トナー担持体と供給用現像剤担持体及び回収用現像剤担持体とを備えた現像装置において、トナー担持体からトナーを回収した後の回収用現像剤担持体上の現像剤を攪拌する攪拌手段を有する。この攪拌手段により、回収用現像剤担持体上で分離されたトナーとキャリアを攪拌し、回収用現像剤担持体上にトナー層が形成されることを防止することができる。また、長期の使用に伴う回収用現像剤担持体表面へにトナーフィルミングも防止することができる。よって、回収用現像剤担持体上にトナー層を形成しないので、トナー層によるトナー回収電界の低下や、長期使用における回収用現像剤担持体の表面へのトナーフィルミングを防止することができる。その結果、ゴーストの発生が無く、長期にわたり良好な画像形成を行える現像装置および画像形成装置をできるという効果を奏する。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1に本発明の一実施形態による画像形成装置の主要部を示す。この画像形成装置は、電子写真方式により像担持体(感光体)1に形成されたトナー像を用紙等の転写媒体Pに転写して画像形成を行うプリンタである。この画像形成装置は画像を担持するための像担持体1を有しており、像担持体1の周辺には、像担持体1を帯電するための帯電手段としての帯電部材3、像担持体1上の静電潜像を現像する現像装置2、像担持体1上のトナー像を転写するための転写ローラ4、及び像担持体1上の残留トナー除去用のクリーニングブレード5が、像担持体1の回転方向Aに沿って順に配置されている。
像担持体1は、帯電部材3で帯電された後に、図中のE点の位置でレーザ発光器などを備えた露光装置30により露光されて、その表面上に静電潜像が形成される。現像装置2は、この静電潜像をトナー像に現像する。転写ローラ4は、この像担持体1上のトナー像を転写媒体Pに転写した後、図中の矢印D方向に排出する。クリーニングブレード5は、転写後の像担持体1上の残留トナーを、その機械的な力で除去する。画像形成装置に用いられる像担持体1、帯電部材3、露光装置30、転写ローラ4、クリーニングブレード5等は、周知の電子写真方式の技術を任意に使用してよい。例えば、帯電手段として図中、帯電ローラが示されているが、像担持体1と非接触の帯電装置であってもよい。また例えば、クリーニングブレードはなくてもよい。
本実施形態において現像装置2は、現像剤24を収容する現像剤槽16、該現像剤槽から供給された現像剤24を表面に担持して搬送する供給用現像剤担持体11、供給用現像剤担持体11からトナー供給領域7においてトナーのみが供給され、前記像担持体1上に形成された静電潜像を現像するトナー担持体25、現像領域6を通過した後にトナー担持体上に残留する現像残トナーをトナー回収領域8において回収する回収用現像剤担持体26、および回収用現像剤担持体に対向して配される現像剤撹拌手段29を備えたことを特長とし、トナー回収領域8を通過後の現像剤を撹拌・混合し、混合状態を改善したのちに現像剤分離領域9で分離し現像剤槽16に戻す構成となっている。
本実施形態において現像剤24はトナー、該トナーを帯電するためのキャリアを含んでなるものである。
トナーとしては、特に限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができ、バインダー樹脂中に着色剤や必要に応じて、荷電制御剤や離型剤等を含有させ、外添剤を処理させたものを使用できる。トナー粒径としてはこれに限定されるものではないが、3〜15μm程度が好ましい。
このようなトナーを製造するにあたっては、一般に使用されている公知の方法で製造することができ、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等を用いて製造することができる。
トナーに使用するバインダー樹脂としては、これに限定されるものではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)やポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂単体もしくは複合体により、軟化温度が80〜160℃の範囲のものを、またガラス転移点が50〜75℃の範囲のものを用いることが好ましい。
また、着色剤としては、一般に使用されている公知のものを用いることができ、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができ、一般に上記のバインダー樹脂100質量部に対して2〜20質量部の割合で用いることが好ましい。
また、上記の荷電制御剤としても、公知のものを用いることができ、正帯電性トナー用の荷電制御剤としては、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂などがある。負帯電性トナー用荷電制御剤としては、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物などがある。荷電制御剤は一般に上記のバインダー樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部の割合で用いることが好ましい。
また、上記の離型剤としても、一般に使用されている公知のものを用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス等を単独あるいは2種類以上組み合わせて使用することができ、一般に上記のバインダー樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部の割合で用いることが好ましい。
また、上記の外添剤としても、一般に使用されている公知のものを用いることができ、流動性改善例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機微粒子や、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂微粒子を使用することができ、特にシランカップリング剤やチタンカップリング剤やシリコンオイル等で疎水化したものを用いるのが好ましい。そして、このような流動化剤を上記のトナー100質量部に対して0.1〜5質量部の割合で添加させて用いるようにする。外添剤の個数平均一次粒径は10〜100nmであることが好ましい。
さらに上記外添剤として、トナーと逆極性の荷電性を有する粒子を使用してもよい。好適に使用される逆極性粒子はトナーの帯電極性によって適宜選択される。トナーとして負帯電性トナーを用いる場合、逆極性粒子としては、正帯電性を有する微粒子が用いられ、例えば、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、アルミナ等の無機微粒子やアクリル樹脂、ベンゾグァナミン樹脂、ナイロン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成された微粒子を使用することができ、また樹脂中に正帯電性を付与する正荷電制御剤を含有させたり、含窒素モノマーの共重合体を構成するようにしてもよい。ここで、上記の正荷電制御剤としては、例えば、ニグロシン染料、四級アンモニウム塩等を使用することができ、また上記の含窒素モノマーとしては、アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、アクリル酸2−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジエチルアミノエチル、ビニールピリジン、N−ビニールカルバゾール、ビニールイミダゾール等を使用することができる。
一方、正帯電性トナーを用いる場合、逆極性粒子としては、負帯電性を有する微粒子が用いられ、例えば、シリカ、酸化チタン等の無機微粒子に加え、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成された微粒子を使用することができ、また樹脂中に負帯電性を付与する負荷電制御剤を含有させたり、含フッ素アクリル系モノマーや含フッ素メタクリル系モノマーの共重合体を構成するようにしてもよい。ここで、上記の負荷電制御剤としては、例えば、サリチル酸系、ナフトール系のクロム錯体、アルミニウム錯体、鉄錯体、亜鉛錯体等を使用することができる。
また、逆極性粒子の帯電性および疎水性を制御するために、無機微粒子の表面をシランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイル等で表面処理するようにしてもよく、特に、無機微粒子に正帯電性を付与する場合には、アミノ基含有カップリング剤で表面処理することが好ましく、また負帯電性を付与する場合には、フッ素基含有カップリング剤で表面処理することが好ましい。
逆極性粒子の個数平均粒径は、100〜1000nmであることが好ましい。トナー100質量部に対して0.1〜10質量部の割合で添加させて用いるようにする。
キャリアとしては、特に限定されず、一般に使用されている公知のキャリアを使用することができ、バインダー型キャリアやコート型キャリアなどが使用できる。キャリア粒径としてはこれに限定されるものではないが、15〜100μmが好ましい。
バインダー型キャリアは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、キャリア表面に正または負帯電性の帯電性微粒子を固着させたり、表面コーティング層を設けることもできる。バインダー型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御することができる。
バインダー型キャリアに用いられるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の硬化性樹脂が例示される。
バインダー型キャリアの磁性体微粒子としては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄や合金の粒子を用いることができる。その形状は粒状、球状、針状のいずれであってもよい。特に高磁化を要する場合には、鉄系の強磁性微粒子を用いることが好ましい。また、化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有する磁性樹脂キャリアを得ることができる。磁性体微粒子は磁性樹脂キャリア中に50〜90質量%の量で添加することが適当である。
バインダー型キャリアの表面コート材としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いられ、これらの樹脂を表面にコートし硬化させてコート層を形成することにより、帯電付与能力を向上させることができる。
バインダー型キャリアの表面への帯電性微粒子あるいは導電性微粒子の固着は、例えば、磁性樹脂キャリアと微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリアの表面にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与え、微粒子を磁性樹脂キャリア中に打ち込むようにして固定することにより行なわれる。この場合、微粒子は、磁性樹脂キャリア中に完全に埋設されるのではなく、その一部を磁性樹脂キャリア表面から突き出すようにして固定される。帯電性微粒子としては、有機、無機の絶縁性材料が用いられる。具体的には、有機系としては、ポリスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂およびこれらの架橋物などの有機絶縁性微粒子を用いることができ、帯電レベルおよび極性については、素材、重合触媒、表面処理等により、希望するレベルの帯電および極性を得ることができる。また、無機系としては、シリカ、二酸化チタン等の負帯電性の無機微粒子や、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等の正帯電性の無機微粒子などが用いられる。
一方、コート型キャリアは磁性体からなるキャリアコア粒子に樹脂コートがなされてなるキャリアであり、コート型キャリアにおいてもバインダー型キャリア同様、キャリア表面に正または負帯電性の帯電性微粒子を固着させたりできる。コート型キャリアの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子により制御することができ、バインダー型キャリアと同様の材料を用いることができる。特にコート樹脂はバインダー型キャリアのバインダー樹脂と同様の樹脂が使用可能である。
トナーとキャリアの混合比は所望のトナー帯電量が得られるよう調整されれば良く、トナー比はトナーとキャリアとの合計量に対して3〜50質量%、好ましくは6〜30質量%が適している。
図1に示す現像装置2において、現像剤槽16は、ケーシング19により形成されており、通常は内部に現像剤を混合・撹拌し、供給用現像剤担持体へ現像剤を供給する混合撹拌部材17、18を収納している。ケーシング19の混合撹拌部材18に対向する位置には、好ましくは、トナー濃度検出用のATDC(Automatic Toner Density Control)センサ20が配設されている。
現像装置2は通常、現像領域6で消費される分のトナーを現像材槽16内に補給するための補給部10を有している。補給部10において、補給トナー23を収納した図示しないホッパから送られた補給トナーが現像剤槽16内へ補給される。
現像装置2は、供給用現像剤担持体11上の現像剤量を規制するための現像剤薄層化用の規制部材(規制ブレード)15を有している。供給用現像剤担持体11は、固定配置された磁石ローラ13と、これを内包する回転自在なスリーブローラ12とから構成され、トナー担持体へとトナーを供給するためのトナー供給バイアスがバイアス電源51により印加される。磁石ローラ13は、スリーブローラ12の回転方向Bに沿ってN1,S1,N2,N3,S2の5つの磁極を有する。これらの磁極のうち、主磁極N1は、トナー担持体25と対向するトナー供給領域7の位置に配されている。回収用現像剤担持体26も同様に、固定配置された磁石ローラ28と、これを内包する回転自在なスリーブローラ27とから構成され、トナー担持体上の現像残トナーを回収するための回収バイアスがバイアス電源52により印加される。磁石ローラ28は、スリーブローラ27の回転方向Cに沿ってN4,S3,N5,S4,N6の5つの磁極を有する。これらの磁極のうち、主磁極S3は、トナー担持体25と対向するトナー回収領域8の位置に配されており、また、スリーブローラ27上の現像剤9を剥離するための反発磁界を発生させる同極部N6,N4は、現像剤槽16内部に対向した位置に配置されている。主磁極S3の下流側で、現像剤9の剥離が行われる同極部N6、N4の上流側に、トナー担持体25からトナーを回収した後の回収用現像剤担持体26上の現像剤を攪拌するための攪拌手段29が配置されている。さらに、図1の現像装置2においては供給用現像剤担持体11上の現像剤を回収用現像剤担持体26へと受け渡すために、S1、N4が供給用現像剤担持体11と回収用現像剤担持体26の対向部に配されている。トナー担持体25は供給用現像剤担持体11、回収用現像剤担持体26および像担持体1のそれぞれに対向するように配され、像担持体1上の静電潜像を現像するための現像バイアスがバイアス電源53により印加されている。トナー担持体25は上記電圧を印加可能な限りいかなる材料からなっていてよく、例えば、表面処理を施したアルミローラが挙げられる。そのほかアルミ等の導電性基体上に、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポルスルホン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂コートやシリコーンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム、イソプレンゴム等のゴムコーティングを施したものを用いてもよい。コーティング材料としては、これに限定されるものではない。さらに上記コーティングのバルクもしくは表面に導電剤が添加されていてもよい。導電剤としては、電子導電剤もしくはイオン導電剤が挙げられる。電子導電剤として、ケッチンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック等のカーボンブラックや、金属粉、金属酸化物の微粒子等が挙げられるが、これに制約されない。イオン導電剤として、四級アンモニウム塩等のカチオン性化合物や、両性化合物、その他イオン性高分子材料が挙げられるが、これにこだわらない。さらに、アルミ等の金属材料からなる導電性ローラであっても構わない。
図1に示す現像装置2においてその動作を詳しく説明する。
現像剤槽16内の現像剤24は、混合撹拌部材17、18の回転により混合撹拌され、摩擦帯電すると同時に現像剤槽16内で循環搬送され、現像剤担持体11表面のスリーブローラ12へと供給される。
この現像剤24は、供給用現像剤担持体11内部の磁石ローラ13の磁力によってスリーブローラ12の表面側に保持され、スリーブローラ12と共に回転移動して、現像ローラ11に対向して設けられた規制部材15で通過量を規制される。
その後、現像剤はトナー担持体25と対向するトナー供給領域7へと搬送される。トナー供給領域7では磁石ローラ13の主磁極N1の磁力によって現像剤穂立ちが形成され、トナー担持体25に印加された現像バイアスと供給用現像剤担持体11に印加されたトナー供給バイアスにより形成された電界がトナーに与える力により、現像剤中のトナーがトナー担持体25側へ供給される。
トナー担持体25に供給されたトナー層はトナー担持体25の回転に伴って現像領域6へと搬送され、現像バイアスと像担持体1上の潜像電位とによって形成される電界により静電潜像が顕像へと現像される。現像方式は反転現像方式であってもよいし、または正規現像方式であってもよい。現像領域6でトナーを消費したトナー層は、さらに回収用現像剤担持体26と対向するトナー回収領域8へと搬送される。
一方、トナー供給領域7においてトナー担持体25へとトナーを供給した残りの現像剤は回収用現像剤担持体26との対向部まで搬送され、供給用現像剤担持体11の磁極S1と回収用現像剤担持体26の磁極N4により形成される磁界によって回収用現像剤担持体26へと搬送され、受け渡される。
回収用現像剤担持体26へと受け渡された現像剤は回収用現像剤担持体26のスリーブローラ27と共に回転移動して、トナー担持体25と対向するトナー回収領域8まで搬送される。トナー回収領域8において、トナー担持体25上の現像残トナーはトナー担持体25に印加された現像バイアスと供給用現像剤担持体26に印加されたトナー回収バイアスとの形成する電界による静電気力および、回収用現像剤担持体の主磁極S3の磁力によって穂立ちした現像剤による機械的摺擦力によってトナー担持体25から回収用現像剤担持体26へと回収される。このようにトナー供給領域7を通過し、トナー濃度の低下した供給用現像剤担持体11上の現像剤を、該供給用現像剤担持体11に近接配置された回収用現像剤担持体26に受け渡し、トナー回収領域でトナー回収を行うことで、より効率的にトナー担持体25上の現像残トナーを現像剤中に取り込み、回収することができる。
回収用現像剤担持体26上に回収されたトナーを含む現像剤はトナー回収領域8の電界によってトナーとキャリアの混合状態が低下し、スリーブローラ表面にトナーが偏在した状態となるため、トナー回収用現像剤と対向して設けられた撹拌手段29によって撹拌・混合される。
その後、現像剤槽16に向けて搬送され、磁石ローラ同極部N6,N4の反発磁界によって回収用現像剤担持体26上から剥離され、現像剤槽16内へと回収される。このように回収用現像剤担持体26上で攪拌部材29により攪拌された現像剤を現像槽に戻すことにより、トナーとキャリアとの混合性をより均一に行い、安定した帯電トナーを得ることができる。
トナー補給部10に設けられた不図示の補給制御部は、ATDCセンサ20の出力値から現像剤24中のトナー濃度が画像濃度確保のための最低トナー濃度以下になったことを検出すると、不図示のトナー補給手段によってホッパ内に貯蔵された補給トナー23がトナー補給部10を介して現像剤槽16内へ供給される。
図1では、供給用現像剤担持体11と回収用現像剤担持体26が対向して配置し、現像剤槽16から供給用現像剤担持体11上に供給された現像剤を供給用現像剤担持体11上で規制し、供給用現像剤担持体11から回収用現像剤担持体26へ受渡し、回収用現像剤担持体26から分離して現像剤槽16へと戻すようにしている。
しかしながら、現像剤の流れはこれに限定されるものではない。例えば、回収用現像剤担持体26から再度供給用現像剤担持体11に現像剤を受渡した後に供給用現像剤担持体11から現像剤槽16へと戻すようにしてもよい。また、供給用現像剤担持体11および回収用現像剤担持体26のそれぞれに現像剤を供給し、搬送量を規制した後にトナー供給領域7およびトナー回収領域8に搬送し、それぞれの現像剤担持体上から現像剤を分離して現像剤槽へと戻す(供給用現像剤担持体11と回収用現像剤担持体26との現像剤の流れを別にする)ようにしてもよい。つまり、トナー供給領域7に搬送される現像剤が現像剤槽16でトナー濃度が調整された現像剤でありさえすればよい。
ここで、トナー撹拌手段29の作用について説明する。通常磁石ローラを内蔵した現像剤担持体上の現像剤は図2(a)に示すように、キャリア表面にトナーが付着した状態で磁石ローラの磁界によって磁気ブラシを形成している。しかしながら、トナー回収領域8ではトナー担持体25から回収用現像剤担持体26方向へとトナーを移動させる方向の静電気力が作用するため、回収用現像剤担持体26上の現像剤中のトナーもより回収用現像剤担持体26表面へと移動させられる。その結果、図2(b)に示すように、トナーがキャリアと半ば分離された状態となり、かつ回収用現像剤担持体26表面に偏在した状態となる。一般に、固定配置された磁石ローラと、これを内包する回転自在なスリーブローラとから構成される現像剤担持体から、現像剤に大きなストレスを与えずに現像剤を剥離する手段として、同極部の反発磁界を用いるなどの磁力を用いて移動させることが考えられる。しかしながら、従来の現像装置の構成では、図2(b)に示すようにトナーが回収用現像剤担持体26表面に偏在した状態で、トナーとキャリアが分離しているため、同極部の反発磁界によるキャリアの剥離は可能であっても、トナーまで剥離することは困難であった。そのため、トナーが回収用現像剤担持体26表面に残留する状態となり繰り返しの使用によって、次第に回収用現像剤担持体26表面にトナーが蓄積していく問題が生じていた。トナーが蓄積するとトナーの電荷によって、トナー回収領域8でのトナー回収電界が阻害されるため、トナー担持体25上の現像残トナーの回収が不十分となり、その結果、例えば図3に示すように黒ベタ画像部Eと白部Wが交互に並ぶような濃淡差の大きい画像に続いてハーフ画像部Hを印刷するとハーフ画像部Hに現像履歴(ゴースト)Gが画像上に現れる問題が生じ、回収用現像剤担持体26を設けた効果が小さくなる。さらに、長期に渡って使用すると回収用現像剤担持体26上に蓄積したトナーが次第に回収用現像剤担持体26表面にフィルミングし、フィルミングしたトナー層のチャージアップにより回収性が悪くなる。また縦スジ状のフィルミングが発生しやすく、筋状の濃度ムラが画像に現れるという問題も発生する。
しかし、本発明に係る撹拌手段29を用いた場合、分離したトナーとキャリアを回収用現像剤担持体26上で撹拌・混合することができる。攪拌手段29が、回収用現像剤担持体26表面に偏在したトナーを回収用現像剤担持体26表面から引き剥がし、上層にあるキャリアリッチな現像剤と混合攪拌する。その結果、反発磁界によってキャリアのみ剥離することがなく、トナーとキャリアが共に剥離し、回収用現像剤担持体26から確実に現像剤を現像剤槽16に移動させることが可能となる。
攪拌手段29により、トナー回収用担持体26表面に偏在したトナーを剥離し、現像剤と混合する方法は、偏在したトナーに物理的にせん断力を作用させる方法や静電気力を作用させる方法がある。
例えば、図4の(a)、(b)に示すように、攪拌手段29として、回収用現像剤担持体26上の現像剤に接触し、該現像剤を回収用現像剤担持体26側に押圧するように配置された攪拌部材291、292を用いる。攪拌部材291は、板状の部材で、現像剤9が攪拌図剤291とスリーブローラ27との間を通過するとき、回収用現像剤担持体26側に押圧され、回収用現像剤担持体26の表面に偏在しているトナー層にストレスを与えている。このようにすることで、回収用現像剤担持体26の表面のトナーと現像剤が攪拌され、偏在トナーを現像剤中に取り込むことができる。その後に、偏在トナーを取り込んだ現像剤は、下流側に配置された同極配置された磁極N6、N4で、現像剤槽16に搬送される。よって、トナー回収部におけるトナー回収能力の低下が生じることが無く、また、回収用現像剤担持体26上へのトナーフィルミングの発生もなく、良好な画像を長期に渡って形成することができる。
また、攪拌部材291の形状を丸棒にした攪拌部材292でも攪拌部材291と同様の効果が得られる。なお、攪拌部材292は、静止状態でも良いし、図のようにカウンター方向(互いに対向する面が逆方向に移動する回転方向)でも良いし、ウイズ方向(互いに対向する面が同方向に移動する回転方向)でも良い。
また、攪拌部材291、292は、図5(a)、(b)に示すようにバイアス電源54、55により電圧を印加し、攪拌部材291、292と回収用現像剤担持体26との間に電界を形成し、偏在したトナーに回収用現像剤担持体26の表面から剥離するようにしても良い。攪拌部材291、292によるストレスと静電気力により、より効果的に偏在したトナーを剥離し、混合することができる。トナーが負極性に帯電するときは回収用現像剤担持体に印加する電圧の平均値と等しいか高い平均値となる電圧を攪拌部材に印加し、トナーが正極性に帯電するときは回収用現像剤担持体に印加される電圧の平均値と等しいか低い平均値となる電圧を攪拌部材に対して印加する。また、回収用現像剤担持体26と攪拌部材との間に交番電界を形成しても良い。このような電圧を印加することにより、回収用現像剤担持体26の表面に偏在したトナーを該表面から剥離することができる。
また、図6に示すように攪拌手段として、回収用現像剤担持体26上の現像剤と非接触で配置された電極293と、該電極293に電圧を印加するバイアス電源56を用いても良い。トナーが負極性に帯電するときは回収用現像剤担持体26に印加する電圧の平均値よりも高い平均値となる電圧を電極293に印加し、トナーが正極性に帯電するときは回収用現像剤担持体26に印加される電圧の平均値よりも低い平均値となる電圧を電極293に対して印加する。また、回収用現像剤担持体26と電極293との間に交番電界を形成しても良い。
更に、回収用現像剤担持体26上の現像剤と非接触な電極293と、攪拌部材291、292を組み合わせた攪拌手段であっても良い。
以上のような攪拌手段を用いて、回収用現像剤担持体26の表面に偏在したトナーを剥離・攪拌することにより、トナー回収部8における回収電界の低下を防止することができ、更に回収用現像剤担持体26の表面にトナーがフィルミングすることを防止することができる。
画像形成装置として、コニカミノルタ製MFP bizhubC350を改造し、現像装置として、図1に示した構成の現像装置を用い、以下の条件で耐刷実験を行った。
現像剤としては、コニカミノルタ製MFP bizhubC350用の現像剤を用いた。現像剤中のトナー濃度は8%であった。
像担持体とトナー担持体との現像ギャップを0.15mmとし、トナー担持体と供給用現像剤担持体とのトナー供給ギャップ、トナー担持体と回収用現像剤担持体とのトナー回収ギャップ、供給用現像剤担持体と規制部材との規制ギャップ、をそれぞれ0.35mmとした。トナー担持体に印加する電圧を振幅1.4kV、DC成分−350V、周波数2kHz、Duty比60%の矩形波電圧(平均電圧−210V)とし、供給用現像剤担持体に印加する電圧をDC−350V、回収用現像剤担持体に印加する電圧をDC−50Vとした。像担持体上に形成された静電潜像の背景部電位は−550V、画像部電位は−60Vであった。
本発明の効果を確認するための評価は、各種撹拌部材を設けた場合と撹拌部材を設けない場合とで図3に示したチャートを10枚連続印刷し、10枚目の現像履歴(ゴースト)の発生状態を比較した。評価は濃度計(X−Rite社製X−Rite310)により、ハーフ画像部の黒ベタ部、白部に対応する領域の濃度を測定し、濃度差が0.05以下の場合を○、濃度差が0.05〜0.1の場合を△、それ以外を×とした。さらに、画像面積率5%の画像を20万枚印刷した際の回収用現像剤担持体上のトナーフィルミング状態を目視評価した。フィルミングの発生がない場合を○、発生している場合を×とした。
(実施例1)
攪拌手段として、図4(a)の構成で、撹拌部材291にポリカーボネート製の板(厚み5mm)を用いた。回収用現像剤担持体26と攪拌部材291との間隔を0.25mmとし、攪拌部材291が現像剤層に接触するようにした。
(実施例2)
攪拌手段として、図4(b)の構成で、撹拌部材292にSUS製の回転ローラを用いた。回収用現像剤担持体26と攪拌部材292との間隔を0.25mmとし、撹拌部材292が現像剤層に接触するようにした。また、回収用現像剤担持体26との対向部において、撹拌部材292の表面が回収用現像剤担持体26の表面と同じ速度でカウンター方向に移動するように回転駆動した。
(実施例3)
攪拌手段として、図6(a)の構成で、回収用現像剤担持体26と対向するハウジング壁面にSUS製の電極293を設けた。回収用現像剤担持体26と電極293との間隔を約1mmとして、回収用現像剤担持体26上の現像剤と電極293とが非接触の状態で、DC500Vの電圧を印加した。
(実施例4)
攪拌手段として、図5(b)の構成で、撹拌部材292に表面がアルマイト処理されたアルミローラを用いた。回収用現像剤担持体26と攪拌部材292との間隔を0.3mmとし、回収用現像剤担持体26上の現像剤に攪拌部材292を接触させた。攪拌部材292は、回収用現像剤担持体26との対向部において撹拌部材292の表面が回収用現像剤担持体26表面と同じ速度でウイズ方向に移動するように回転駆動した。撹拌部材292には振幅1kV、DC成分−50V、周波数2kHz、Duty比50%の矩形波状の電圧を印加した。
(実施例5)
攪拌手段として、図5(a)の構成で、攪拌部材291に表面がアルマイト処理されたアルミ板(5mm)を用いた。回収用現像剤担持体26と攪拌部材291との間隔を0.25mmとし、回収用現像剤担持体26上の現像剤に攪拌部材291が接触するように設けた。撹拌部材291には振幅1kV、DC成分−50V、周波数2kHz、Duty比50%の矩形波状の電圧を印加した。
(実施例6)
攪拌手段として、図5(b)の構成で、攪拌部材292に表面がアルマイト処理されたアルミローラを用いた。回収用現像剤担持体と攪拌部材292との間隔を0.3mmとし、回収用現像剤担持体26上の現像剤に攪拌部材292が当接するように設けた。攪拌部材292は、回収用現像剤担持体26との対向部において撹拌部材292表面が回収用現像剤担持体26表面と同じ速度でカウンター方向に移動するように回転駆動した。撹拌部材292には振幅1kV、DC成分−50V、周波数2kHz、Duty比50%の矩形波状の電圧を印加した。
(比較例1)
図1に示した現像装置で、攪拌手段を設けない構成とした。
実施例1から6及び比較例1の構成の現像装置を用い、前記画像形成装置で耐刷テスト行い、前記評価方法にて評価した結果を表1に示す。
Figure 0005003230
表1の結果より、トナー担持体からトナーを回収した後の回収用現像剤担持体上の現像剤を攪拌する攪拌手段を設けることにより、繰り返し使用によっても回収用現像剤担持体上へのトナー蓄積に起因する現像履歴(ゴースト)の発生を抑制できることがわかる。
本発明に係る一実施形態による画像形成装置及び現像装置の主要部を示す概略構成図である。 磁石ローラ上のキャリア表面にトナーが付着した状態を示す模式図である。 印刷画像の画像パターンを示す概略図である。 本発明に係る攪拌手段の一実施形態を示す概略図である。 本発明に係る攪拌手段の一実施形態を示す概略図である。 本発明に係る攪拌手段の一実施形態を示す概略図である。
符号の説明
1 像担持体(感光体ドラム)
2 現像装置
3 帯電装置
30 露光装置
4 転写ローラ
5 クリーニングブレード
6 現像領域
7 トナー供給部
8 トナー回収部
11 供給用現像剤担持体
12、27 スリーブローラ
13、28 磁石ローラ
15 規制部材(規制ブレード)
16 現像剤槽
17、18 バケットローラ
19 ケーシング
20 ATDCセンサ
23 補給トナー
24 現像剤
25 トナー担持体
26 回収用現像剤担持体
29 攪拌手段
291、292 攪拌部材
293 電極
31 導電性スリーブ
32 マグネットロール
33 バイアス電源
34 円筒電極
35 コンデンサー
51、52、53、54、55、56 バイアス電源

Claims (8)

  1. 静電潜像を現像するためのトナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナー担持体に近接配置され、前記トナーとキャリアとを含む現像剤を担持搬送し、前記トナー担持体に前記トナーを供給する供給用現像剤担持体と、
    前記トナー担持体に近接配置され、前記現像剤を担持搬送し、前記静電潜像を現像した後に前記トナー担持体上に残留した前記トナーを回収する回収用現像剤担持体と、
    を備えた現像装置において、
    前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤を攪拌する攪拌手段を有し、
    前記トナー担持体と前記回収用現像剤担持体との間には、前記トナー担持体上に残留した前記トナーを回収するために前記トナー担持体から前記回収用現像剤担持体に向かう方向へ前記トナーを移動させる電界が形成されており、
    前記回収用現像剤担持体の一部には、前記トナー担持体上から回収した前記トナーを含む前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤を剥離するために同極性の磁極を用いて反発磁界が形成されており、
    前記攪拌手段は、前記トナー担持体上から回収した前記トナーを含む前記現像剤が前記回収用現像剤担持体によって搬送される方向において、前記反発磁界によって前記現像剤が前記回収用現像剤担持体上から剥離される箇所よりも上流側に配置され、
    前記トナー担持体上から回収した前記トナーを含む前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤は、前記トナーおよび前記キャリアが前記攪拌手段によって攪拌された状態で前記回収用現像剤担持体から剥離されることを特徴とする現像装置。
  2. 前記供給用現像剤担持体と前記回収用現像剤担持体とは、近接配置され、前記供給用現像剤担持体上の前記現像剤は、前記トナー担持体に前記トナーを供給した後に前記回収用現像剤担持体上に移動されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 現像剤槽を有し、前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤は、前記攪拌手段で攪拌された後、前記現像剤槽に搬送されることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記攪拌手段は、前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤に接触し、該現像剤を前記回収用現像剤担持体側に押圧するように配置された攪拌部材を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の現像装置。
  5. 前記攪拌手段は、前記攪拌部材に前記トナーを引き寄せる電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記攪拌手段は、前記回収用現像剤担持体上の前記現像剤と非接触で配置された電極と、該電極に前記トナーを引き寄せる電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の現像装置。
  7. 前記攪拌部材と前記回収用現像剤担持体との間に交番電界を形成することを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  8. 像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記像担持体上の前記静電潜像を現像するための請求項1乃至7の何れか1項に記載の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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