JPH08114983A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08114983A
JPH08114983A JP6250378A JP25037894A JPH08114983A JP H08114983 A JPH08114983 A JP H08114983A JP 6250378 A JP6250378 A JP 6250378A JP 25037894 A JP25037894 A JP 25037894A JP H08114983 A JPH08114983 A JP H08114983A
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developing sleeve
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JP6250378A
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English (en)
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Tatsuya Tada
達也 多田
Katsumi Itou
功已 伊藤
Makoto Nonomura
真 野々村
Takeshi Yamamoto
毅 山本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電不安定に伴う問題を解消するとともに、
現像履歴に伴う画像一様性不良及びトナーコート不良を
解消することができる現像装置を提供すること。 【構成】 磁性体を含有する磁性トナーを含む現像剤
と、該現像剤を収容する現像容器3と、現像剤を表面に
担持してこれを現像領域に搬送する現像スリーブ(現像
剤担持体)1aと、該現像スリーブ1aの内部に静止配
置された磁石1bと、現像スリーブ1a上の現像剤の塗
布量を規制する現像剤量規制部材(規制手段)6を備え
る現像装置10において、前記現像スリーブ1a上に担
持されている磁性トナーにこれを現像スリーブ1aから
離間させる方向の力を与える現像剤入れ換え部材9を現
像剤規制領域に対して現像スリーブ1aの回転方向上流
側に配する。本発明によれば、現像スリーブ1a表面に
接触していない磁性トナーの現像領域への搬送を防ぐこ
とができるとともに、十分に帯電した磁性トナーのみを
現像領域に搬送することができるため、前記目的が達成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置、静電記
録装置等の画像形成装置に用いられる現像装置に関し、
特に磁性1成分現像剤を使用する現像装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、磁性1成分現像剤を用いる現像方
法として、現像スリーブ上に磁性トナーを極めて薄く塗
布してこれを摩擦帯電させ、次いで、該磁性トナーを磁
界の作用下で静電像に接触させることなく極めて接近さ
せて対向させ、この磁性トナーによって静電像を現像す
る方法が知られている(特開昭54−43036号公報
参照)。
【0003】ここで、上記現像方法を採用する従来の現
像装置10を図14に示すが、該現像装置10は、磁性
1成分現像剤である磁性トナーTを収容した現像容器3
を備え、該現像容器3内には現像スリーブ1aが静電潜
像担持体である感光ドラム15に対向する開口部に図示
矢印方向に回転可能に設置されている。尚、現像スリー
ブ1aは非磁性部材で構成されており、その内側には磁
石1bが固設されている。
【0004】又、現像容器3の奥には現像剤搬送部材4
が設置されており、現像容器3の開口部の現像スリーブ
1aの上方位置には磁性ブレード2が現像スリーブ1a
との間に一定の距離Wを保って設置されている。この磁
性ブレード2は現像スリーブ1a内の磁石1bの磁極N
と対向して現像剤規制部を構成している。尚、磁性ブレ
ード2と現像スリーブ1aとの間の距離Wは、一般的に
100μm〜1mmの範囲内に設定されることが多い。
【0005】而して、現像容器3内に収容された磁性ト
ナーTは、磁石1bの作用によって現像スリーブ1a上
に担持され、現像スリーブ1aの回転に伴って感光ドラ
ム15に対向する現像領域へ向けて搬送され、その搬送
途上において現像剤規制部で磁性ブレード2によりその
厚さが規制されて、現像スリーブ1a上に薄層を形成す
るように薄く塗布される。このトナーTの薄層の層厚
は、図15に示すように、現像スリーブ1aと磁性ブレ
ード2との間を通る現像スリーブ1aの表面にほぼ平行
に沿ったカットラインLの位置によって決定される。
尚、カットラインLについては後に詳述する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記磁
性1成分現像方式は前述のように磁界の作用下で現像す
る方式であるため、この方式によって得られた複写画像
は、磁界の影響等で現像時にトナーが鎖状(一般的に
は、「穂」と呼ばれている)になりながら現像されるた
めに、画像横方向ので解像度が縦方向のそれに比べて悪
くなり易く、例えば、現像画像後半の非画像部に穂のは
み出しによる解像度不良という現象が生じ易い傾向があ
る。
【0007】又、ベタ黒画像を現像しようとした場合
に、穂を最密充填することが難しく、穂の重なり方によ
っては現像されたベタ黒画像中に隙間ができてしまい、
一様なベタ黒画像が得られないという傾向があった。
【0008】更に、本発明者等の調査によると、現像ス
リーブ1aと磁性ブレード2との間を磁性トナーTが通
過する際に磁性トナーTに電荷が付与され、電荷付与部
でのトナーTの搬送並びに挙動は以下のようになってい
ることが分かった。
【0009】即ち、図16に示すように、現像スリーブ
1aと磁性ブレード2を結ぶ直線に垂直な平面を2つ考
え、磁性ブレード2に近い面をS1とし、現像スリーブ
1aに近い面をS2とする。一般的に磁性ブレード2の
幅(現像スリーブ1aの周方向に沿う方向の長さ)は、
永久磁石1bの磁極Nの幅に比べて狭くしてあるため、
永久磁石1bの磁極Nからの磁界のS1面、S2面での
それぞれの磁束密度を考えると、S1面での磁束密度は
S2面での磁束密度より大きくなる。従って、現像スリ
ーブ1a上に担持された磁性トナーTは、現像スリーブ
1aと磁性ブレード2との間で、当該磁性トナーTの磁
化の強さに応じた図16の矢印方向の力、即ち、磁性ブ
レード2に収束する磁力を受ける。
【0010】そのため、磁性トナーTは、現像スリーブ
1aと磁性ブレード2との間で図15に示すように穂
(B状態)を形成するが、その穂は磁性ブレード2を発
して現像スリーブ1a方向に向かって形成される。
【0011】そして、磁性トナーTへの帯電付与におい
ては、現像スリーブ1aと磁性ブレード2から形成され
た前記穂の先端のトナーt1とが接触することによっ
て、先端のトナーt1に対して電荷が付与される。
【0012】又、現像スリーブ1aと磁性ブレード2と
の間でのトナーTの搬送は、以下のようになっているこ
とが分かった。
【0013】上述したように、現像スリーブ1aと接触
した穂の先端のトナーt1には、潜像を現像するための
極性の摩擦帯電電荷が付与されるため、静電的鏡映力に
より現像スリーブ1a方向への力が働く。
【0014】従って、穂の先端のトナーt1は現像スリ
ーブ1aに付着し、現像スリーブ1aに付着したトナー
t1は現像スリーブ1aとの摩擦力によって該現像スリ
ーブ1aの回転方向への搬送力が与えられる。このと
き、トナーt1同士には互いに或る程度の凝集力が働い
ているため、穂の先端のトナー(第1層のトナー)t1
に接しているそのすぐ上の第2層のトナーt2にも凝集
力を介在とした搬送力が生じる。同様に、その上の第3
層のトナーt3にも凝集力を介在とした搬送力が生じ
る。
【0015】しかし、現像スリーブ1aと磁性ブレード
2との間においては、前述のように、磁性ブレード2の
方向への磁力もトナーTに作用している。従って、トナ
ーTに作用する搬送力が上記磁力に打ち勝つ場所、即
ち、この場所を前述した図15のカットラインLとする
と、トナーTの穂はカットラインLを境として現像スリ
ーブ1a側が千切れて、現像スリーブ1a上に残ったト
ナーTが現像スリーブ1aの回転方向に搬送される。
【0016】次に、図15にAで示す磁性ブレード2側
に残った電荷を十分に付与されないトナーTについて
は、この残存トナーTによって形成されたトナー溜りが
大きくなると、磁力によりトナーTを磁性ブレード2に
保持し続けていることができなくなり、トナー溜りから
十分な電荷を持たないトナー塊が離れて現像スリーブ1
aの回転方向に搬送される。
【0017】以上が現像スリーブ1aと磁性ブレード2
との間を磁性トナーTが通過する際の電荷付与及び搬送
の機構並びにトナーの挙動である。
【0018】従って、以上説明した従来例のトナー挙動
とトナーへの帯電付与の過程から明らかなように、従来
例では現像スリーブ1aの近傍のトナー、即ち、現像ス
リーブ1a上の第1層のトナーt1にしか十分な帯電電
荷を付与することができず、現像スリーブ1aによって
搬送されるトナーの一部は必要な電荷を付与されないま
まのトナーで占められる。その結果、従来は、トナーの
帯電不安定に起因して現像が不安定になり、安定して良
好な画像を得ることができないという問題があった。
【0019】又、現像スリーブ1aと磁性ブレード2と
の間をトナーTが通過する際の搬送機構から明らかなよ
うに、前記従来例の現像剤規制においては、現像スリー
ブ1aの回転方向に搬送された現像スリーブ1a上の十
分な帯電電荷を付与された第1層のトナーt1が現像に
供されないで再度現像スリーブ1aと磁性ブレード2と
の間に搬送された場合には、該第1層のトナーt1は現
像スリーブ1a上から掻き取られることなく、再び現像
スリーブ1aと磁性ブレード2との間を通過し、現像ス
リーブ1aの回転方向に搬送される。
【0020】従って、現像条件によっては、現像スリー
ブ1a上には、前記帯電付与過程を1回だけ経たトナー
と複数回経たトナーとが現像スリーブ1a上の別々の領
域に存在するようになる。このため、トナーの帯電電荷
量が一度だけの帯電付与過程で飽和状態に達しないよう
な場合には、現像スリーブ1a上に担持された各磁性ト
ナーの帯電電荷量が帯電付与過程の通過回数に依存した
異なる値となるため、現像時に現像履歴による画像一様
性不良が生じる場合があった。又、トナーによっては、
帯電付与過程の通過回数に依存して帯電電荷量が増加し
続け、トナーが静電凝集によって現像スリーブ1aに固
着してしまい、トナーコート不良が生じる場合があっ
た。
【0021】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、現像剤規制部において現像剤
担持表面に接触していない磁性トナーの現像領域への搬
送を防止し、十分に帯電した磁性トナーのみを現像領域
に搬送することによって、帯電不安定に伴う問題点を解
消するとともに、現像領域に搬送される現像剤担持体上
に担持された各磁性トナーの帯電付与過程を通過する回
転をほぼ同じとなるように制御することによって、現像
履歴に伴う画像一様性不良及びトナーコート不良を解消
することができる現像装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、磁性体を含有する磁性トナ
ーを含む現像剤と、該現像剤を収容する容器と、現像剤
を表面に担持してこれを現像領域に搬送する現像剤担持
体と、該現像剤担持体の内部に静止配置された磁石と、
現像剤担持体上の現像剤の塗布量を規制する規制手段と
を備え、現像剤担持体上の現像剤の塗布量を規制する現
像剤規制領域において磁性トナーが少なくとも現像剤担
持体と現像剤量規制部材とから搬送力を受ける構成とす
るとともに、現像剤規制領域において現像領域方向へ搬
送される磁性トナーに与えられる搬送力が該磁性トナー
の帯電電荷量に依存する力を主とする構成とした現像装
置において、前記現像剤担持体上に担持されている磁性
トナーにこれを現像剤担持体から離間させる方向の力を
与える現像剤入れ換え部材を前記現像剤規制領域に対し
て現像剤担持体の回転方向上流側に配したことを特徴と
する。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記現像剤担持体と間隙を介して対抗して
配され、且つ、現像剤担持体の回転方向と同方向に回転
する回転可能な現像剤量規制部材を設け、前記規制手段
が前記磁石の磁極と協同して前記間隙に磁界を形成する
構成とし、現像剤担持体が前記現像剤規制領域において
現像剤に与える搬送力を現像剤と現像剤担持体との摩擦
帯電によって現像剤に付与される帯電電荷量に主に依存
する構成とし、現像剤量規制部材が現像剤規制領域にお
いて現像剤に与える搬送力を現像剤に作用する磁気力に
依存する構成としたことを特徴とする。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記磁石の磁極と前記規制手段とが協同し
て前記間隙に形成する磁界の磁束密度が前記現像剤規制
領域において少なくとも前記現像剤担持体から前記現像
剤量規制部材方向へ向かって高くなる磁界領域を有する
ものとしたことを特徴とする。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明において、前記現像剤量規制部材を、前記磁石
の磁極と前記規制手段とが協同して前記間隙に形成する
磁界の磁極に対して前記現像剤担持体の回転方向下流側
に配したことを特徴とする。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の発明において、前記現像剤担持体がこれに接してい
る第1層現像剤に加える搬送力の大きさをF1S、同現
像剤担持体が前記第1層現像剤上の第2層現像剤に加え
る搬送力の大きさをF1、前記現像剤量規制部材が前記
第1層現像剤、第2層現像剤に加える搬送力の大きさを
それぞれF2S、F2としたとき、F2SとF2がほぼ
同等の大きさであり、且つ、 F1S>F2≧F1 の関係にある構成としたことを特徴とする。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項1乃至4又
は5記載の発明において、前記現像剤入れ換え部材の少
なくとも一部が導電性を有する部材で構成され、且つ、
前記現像剤担持体と現像剤入れ換え部材との間に電圧を
印加する構成としたことを特徴とする。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記現像剤入れ換え部材の少なくとも一部
が磁性を有する部材で構成され、且つ、該現像剤入れ換
え部材が前記磁石の磁極と協同して前記現像剤担持体と
現像剤入れ換え部材との間に磁界を形成する構成とする
とともに、形成される磁界が現像剤担持体の現像剤にこ
れを現像剤担持体から離間させる方向の力を与える磁界
となる構成としたことを特徴とする。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記磁石の磁極と現像剤入れ換え部材とが
協同して形成する磁界が前記現像剤担持体と現像剤入れ
換え部材との間の領域において少なくとも現像剤担持体
から入れ換え部材方向へ向かって磁束密度が高くなる磁
界領域を有するものとしたことを特徴とする。
【0030】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記現像剤入れ換え部材を、前記磁石と協
同して磁界を形成する磁極に対して前記現像剤担持体の
回転方向下流側に配したことを特徴とする。
【0031】
【作用】本発明によれば、現像剤規制部において、現像
剤担持体表面に接触していない磁性トナーの現像領域へ
の搬送を防止することが可能となり、又、現像剤担持体
表面に接触している磁性トナーに与えられる搬送力の主
たる力を、該磁性トナーの帯電電荷量に依存する力とし
たことにより、十分に帯電した磁性トナーのみを現像領
域に搬送することが可能となり、更に、現像領域に搬送
される磁性トナーの現像剤規制部通過回数を制御するこ
とにより、現像領域に搬送される磁性トナーの帯電電荷
量のバラツキを抑えることが可能となり、常に安定して
良質な画像再現性を得ることができる。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0033】<実施例1>先ず、本発明に係る現像装置
を備える電子写真画像形成装置を図4に基づいて概説す
る。
【0034】図4に示す電子写真画像形成装置は、静電
潜像担持体としての感光ドラム15を回転自在に設け、
この感光ドラム15を帯電器12で一様に帯電し、次に
例えばレーザのような発光素子13によって情報信号を
露光して感光ドラム15上に静電潜像を形成し、この静
電潜像を現像装置10によって現像してトナー像として
可視化する。そして、感光ドラム15上のトナー像は転
写帯電器14によって転写紙16へ転写され、トナー像
が転写された転写紙16は定着装置17に搬送されてト
ナー像の定着を受ける。尚、感光ドラム15上に残留す
る転写残トナーはクリーニング装置11によって除去さ
れる。
【0035】ここで、前記現像装置10を図1乃至図3
に基づいて説明する。尚、図1及び図2は現像装置10
の断面図、図3は同現像装置10の現像剤規制部におけ
る磁性トナーに与えられる力の説明図である。
【0036】図1に示すように、現像装置10は前記感
光ドラム15に対向して設置されており、これは、現像
容器3と、該現像容器3の開口部に図示矢印方向に回転
可能に配設された現像剤担持体である現像スリーブ1a
と、該現像スリーブ1aの内部に配設された永久磁石1
bと、前記現像器3内の磁性トナーを現像スリーブ1a
方向に搬送するために矢印方向に回転可能に配された搬
送部材4a,4bと、現像スリーブ1aの上方に配され
た現像剤量規制部材6と、一端が現像剤量規制部材6の
表面に当接されてトナーを掻き落とすスクレーパ7及び
現像スリーブ1a表面に当接して矢印方向に回転可能に
配された現像剤入れ換え部材9を含んで構成されてい
る。尚、前記現像スリーブ1aは非磁性金属材料で構成
されている。
【0037】ところで、前記現像剤量規制部材6は、図
示矢印方向に回転可能に配された非磁性部材6aと該非
磁性部材6aの内部に配された永久磁石6bとで構成さ
れており、これは現像領域に対して現像スリーブ1aの
回転方向上流側の該現像スリーブ1aの近傍に配されて
いる。尚、図示のように、現像剤量規制部材6の非磁性
部材6aの回転方向は現像スリーブ1aの回転方向と同
方向とされている。
【0038】又、現像剤量規制部材6の永久磁石6b
は、現像スリーブ1a内に配された永久磁石1bの磁極
の中の少なくとも1つの磁極に対して異極の関係となる
少なくとも1つの磁極を有している。そして、現像スリ
ーブ1a内に配された前記永久磁石1b内の磁極(本実
施例においてはN1)と、該磁極と異極の関係となる永
久磁石6bの磁極(本実施例においてはS3)とが近接
対向するよう構成されている。
【0039】更に、現像スリーブ1a内の磁極N1に近
接対向するように配された永久磁石6bの磁極S3の幅
は、現像スリーブ1a内の磁極N1の幅に対して狭く設
定されており、この結果、磁極N1と磁極S3との間で
形成される磁場の磁束密度が現像スリーブ1aから現像
剤量規制部材6側に向かって大きくなる。
【0040】又、本実施例においては、現像剤量規制部
材6が協同して磁界を形成する現像スリーブ1a内の磁
極N1に対して、現像剤量規制部材6を現像スリーブ1
aの回転方向の下流側の角度θの位置に配している。
【0041】ところで、磁極S3と磁極N1とが対向し
ている場合、磁力線hの分布は図5に示すようになる。
これに対して、磁極S3を磁極N1に対向する位置から
変移した位置に配すると、磁力線hの分布は図6に示す
ようになる。両図を比較すれば明らかなように、図6に
は磁力線hの密度が図5より密な領域が存在する。従っ
て、図6では磁極N1とS3との間で形成される磁場の
磁束密度の変化が図5よりもより大きくなる構成とな
る。
【0042】本実施例においては、磁極N1の現像スリ
ーブ1a表面上での磁力が800G以上のとき、現像剤
量規制部材6の配置角度θが5°〜45°の間にあれ
ば、磁束密度の変化が図5よりもより大きくなる構成と
なることが認められた。従って、本実施例においては、
前述の角度範囲内の中でもより磁束密度の変化が大きい
10°〜40°の中の所定の位置に現像剤量規制部材6
を配している。
【0043】上記構成によれば、前述の図16を参照し
て説明したのと同様な理由により、現像剤量規制部材6
と現像スリーブ1aとの間に存在する磁性トナーTに
は、現像スリーブ1aから現像剤量規制部材6側への磁
力による力が働く。
【0044】又、本実施例においては、現像剤量規制部
材6の非磁性部材6aを、図1に示すように、現像スリ
ーブ1aと同方向である図中矢印方向に回転させる構成
としているため、前記磁性トナーTには磁界による力と
非磁性部材6aとの摩擦力及び磁性トナーT間の摩擦力
によって、現像剤量規制部材6から現像容器3内方向へ
の搬送力が与えられる。
【0045】更に、上述のように、現像スリーブ1aに
接触している磁性トナーTには、現像スリーブ1aとの
摩擦帯電によって帯電電荷が与えられ、該帯電電荷を得
た磁性トナーTには鏡映力による現像スリーブ1a方向
に力が働き、現像スリーブ1aとの摩擦力によって現像
スリーブ1aの回転方向への搬送力が与えられる。
【0046】従って、図1に示すように構成された現像
装置10においては、図3に示すように、現像剤量規制
部に存在する磁性トナーTのうち、現像スリーブ1aに
接触している磁性トナーt1には、現像スリーブ1aか
らの磁性トナーt1の帯電電荷量に依存する搬送力F1
Sと現像剤量規制部材6からの搬送力F2とが搬送力の
主の力として与えられる。
【0047】又、現像スリーブ1aに接触していない磁
性トナーt2にも、磁性トナーt1と該磁性トナーt2
との間の凝集力を介在させて、現像スリーブ1aからの
搬送力F1と現像剤量規制部材6からの搬送力F2とが
搬送力の主の力として与えられる。
【0048】ところで、前記現像剤量規制部材6からの
搬送力F2,F2Sは、前記磁性トナーt1,t2が現
像剤量規制部材6に形成された磁界内において略同等の
位置に存在するため、実質的には略同等であり、F2S
=F2と考えて良い。
【0049】従って、
【0050】
【数1】F1S>F2≧F1 … (1) という関係が存在すれば、現像領域に搬送される磁性ト
ナーは十分に帯電したトナーのみとなる。
【0051】前記関係式(1)を満たす構成は次の通り
である。即ち、磁性トナーの特性により異なるが、本実
施例においては、現像スリーブ1a内の磁極N1に近接
対応するように配された永久磁石6bの磁極S3の磁束
密度700G以上、現像スリーブ1a内の磁極N1の磁
束密度を800G以上とし、且つ、各々の磁極S3,N
1の磁束密度のピーク値に対して50%以上の値を示す
領域の幅(便宜上、以後50%値と称する)の比を、
【0052】
【数2】 (磁極S3の50%値)/(磁極N1の50%値)<1 とし、磁極N1の幅に対して磁極S3の幅を狭くするこ
とにより、磁極N1と磁極S3との間で形成される磁場
の磁束密度が現像スリーブ1aから現像剤量規制部材6
に向かって大きくなる構成とし、又、現像剤量規制部材
6と現像スリーブ1aとの間の距離Wを約200μm〜
1.0mmの範囲内とし、磁極N1 に対する現像剤量規
制部材6の配置角度が5°〜45°の範囲内とし、更
に、現像スリーブ1aの周速の絶対値に対して非磁性部
材6aの周速の絶対値を50%以上とする構成としたと
きに前記関係式(1)が満足されることが確認された。
【0053】又、前記現像剤量規制部材6の配置角度を
10°〜40°の範囲内としたとき、現像スリーブ1a
の周速の絶対値に対して、非磁性部材6aの周速の絶対
値を25%以上とする構成において、前記関係式(1)
が満足されることが確認された。
【0054】ところで、前記関係式(1)が満足された
か否かの判断は、以下のようにして行った。
【0055】前記関係式(1)が満足されていないとき
に、前述の帯電電荷付与時に現像スリーブ1a表面に接
触できないで現像スリーブ1a上に担持されて現像容器
3内から現像容器3外へ搬送されて来る帯電付与の不十
分な磁性トナーは、現像スリーブ1aとの摩擦帯電電荷
を得られない代わりに磁性トナー間の摩擦帯電による帯
電電荷量を持つ。従って、磁性トナー間の摩擦帯電によ
って得られる帯電電荷であるため、前述の帯電付与が不
十分な磁性トナーの帯電量分布は、帯電量が0を中心と
した正負の両方の極性の帯電電荷を有したものが略50
%の割合で存在する分布となる。即ち、帯電付与が不十
分な磁性トナーの内、略50%が所望の極性とは反対の
逆極性トナーとなる。
【0056】しかしながら、前記関係式(1)が満足さ
れているときには、理想的には、前記逆極性トナーは存
在しない。従って、現像スリーブ1a上の磁性トナーの
帯電量分布を測定し、逆極性トナーの存在の有無を確認
することにより、前記関係式(1)が満足されているか
否かの判断をすることができる。
【0057】しかし、用いる磁性トナーによっては、磁
性トナーの中に元々逆極性のトナーに帯電し易いものが
含まれている場合もあり、単純に逆極性トナーの存在の
有無の確認によって前記関係式(1)が満足されている
か否かの判断をすることができない。即ち、この場合に
は、磁性トナーに十分な摩擦帯電電荷を付与した場合に
も、磁性トナーの帯電量分布の中に或る割合で逆極性ト
ナーが存在してしまう。
【0058】従って、磁性トナーの帯電量分布を測定し
て逆極性トナーの存在割合から前記関係式(1)が満足
されているか否かを判断するためには、前述の元々逆極
性トナーに帯電し易いものが含まれている場合を考慮す
る、即ち、元々逆極性に帯電し易い磁性トナーの割合を
調べておく必要がある。
【0059】従って、本実施例においては、キャリアと
トナーを十分に混合攪拌し、十分な摩擦帯電電荷をトナ
ーに与えた場合のトナーの帯電量分布を測定し、そのと
きの逆極性トナーの割合を参照値とし、現像スリーブ1
a上のトナーの帯電量分布に含まれる逆極性トナーの割
合が上記参照値と略一致したときに、前記関係式(1)
が満たされているものと判断した。
【0060】具体的には、以下のように測定を行った。
尚、測定器としては、ホソカワミクロン社製のE−SP
ARTアナライザーを用いた。
【0061】先ず、十分な帯電付与を与えた場合のトナ
ーの帯電量分布の測定においては、キャリアにEFV2
00/300(日本鉄粉社製)を用い、トナー濃度2w
t%で、混合時間は約2分とした場合の帯電量分布を測
定し、そのときの逆極性トナー量の割合を参照値とし
た。次に、本実施例に係る現像装置10の現像スリーブ
1a上のトナーの帯電量分布を測定した。このときの逆
極性トナーの割合が測定誤差範囲内で前記参照値と同等
の場合に前記関係式(1)が満たされているものと判断
した。
【0062】又、本実施例においては、金属芯金を有し
た発泡部材で構成された現像剤入れ換え部材9を現像ス
リーブ1a表面に当接させて矢印方向に回転可能に配
し、現像スリーブ1a上に担持搬送されて現像領域を通
過する現像に供されなかった磁性トナーを現像スリーブ
1a上から掻き落とす構成を採用しているため、磁性ト
ナーが現像剤規制部を通過する回数は常に1回だけとな
り、前述した現像剤規制部通過回数の違いによる問題点
が解消される。
【0063】尚、本実施例においては、現像剤入れ換え
部材9を構成する発泡部材としてシリコン部材を用い、
現像スリーブ1aと現像剤入れ換え部材9との当接幅を
1〜3mmの範囲内とした。発泡部材の材質としては、
シリコン部材に限るものではなく、弾性を有しているも
のであれば良く、例えばウレタン部材等でも良い。
【0064】又、現像剤入れ換え部材9は上記構成に限
るものではなく、図2に示すように一端を固定し、他端
を自由端とし、その自由端を現像スリーブ1a上に当接
させる構成としたウレタン、シリコン等の弾性ブレード
91でも良い。
【0065】而して、以上説明した本実施例の構成によ
れば、十分に帯電した磁性トナーのみを現像領域に搬送
することが可能となり、現像領域に搬送される現像スリ
ーブ1a上に担持された各磁性トナーの帯電付与過程を
通過する回数をほぼ同じとなるようにすることが可能と
なる。
【0066】ここで、本実施例に係る現像装置10に使
用された磁性トナーについて詳細に説明する。
【0067】トナーの結着樹脂としては、ポリスチレ
ン、ポリp−クロルスチレン、ポリビニルトルエン、ス
チレン−pクロルスチレン共重合体、スチレンビニル−
トルエン共重合体等のスチレン及びその置換体の単独重
合体及びそれらの共重合体;スチレン−アクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸n−ブチル共重合体等のスチレンと
アクリル酸エステルとの共重合体;スチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、スチレン−メタクリル酸n−ブチル共重合体等
のスチレンとメタクリル酸エステルとの共重合体;スチ
レンとアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルと
の多元共重合体;その他スチレン−アクリロニトリル共
重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ビニルメチル
ケトン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデ
ン共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等
のスチレンと他のビニル系重合性単量体とのスチレン系
共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタ
クリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリアミ
ド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリ
ル酸、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹
脂、石油樹脂、塩素化パラフィン等が単独又は混合して
使用できる。
【0068】特に、圧力定着方式に供せられるトナー用
の結着樹脂として、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、高級脂肪酸、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂等が単独又は混合して使用
できる。用いる重合体、共重合体或はポリマーブレンド
は、スチレンに代表されるビニル芳香族系又はアクリル
系のモノマーを40wt%以上の割合で含有すると、よ
り望ましい結果が得られる。
【0069】トナーには任意の適量な顔料や染料が着色
剤として使用できる。例えば、カーーボンブラック、フ
タロシアニンブルー、群青、キナクリドン、ベンジンイ
エロー等、公知の染顔料がある。
【0070】又、本実施例に係る現像装置10に用いら
れる、磁性体を含有するトナーの製法としては従来知ら
れた方法で良い。即ち、結着樹脂、電荷制御剤、着色
剤、磁性体等の添加剤をヘンシェルミキサー等で予め粉
体混合し、次いで、これを150℃程度に熱したロール
ミルで約30分間混練して混練物を得、冷却後、粉砕、
必要に応じて分級してトナー組成物を得る。尚、必要に
応じて流動性付与剤、潤滑剤、研磨剤、クリーニング助
剤、抵抗調節剤、荷電制御剤等を内添或は外添しても構
わない。
【0071】トナーの帯電量も適正でないと良好な画像
が得られない。トナーの帯電量はブローオフ測定法によ
り求めた。測定器としては、東芝ケミカル社製のものを
用いた。キャリアは、EFV200/300(日本鉄粉
社製)を用い、トナー濃度2wt%で、混合時間は約2
分とした。このときの測定値の絶対値が5〜50μc/
gが良い。好ましくは、5〜40μc/gである。5μ
c/g未満であると、画像の先鋭さが悪くなり、背景部
のカブリを生じる。更に、高温高湿環境下では画像濃度
の低下等が問題となってくる。50μc/gより大きい
と、静電凝集力が大きくなり、磁性トナー同士の凝集が
ほぐれにくくなり、画質が低下する。特に、低温低湿環
境下ではトナー担持体との鏡映力が必要以上に大きくな
るため、画質濃度の低下等が生じる。 <実施例2>次に、本発明の実施例2を図7及び図8に
基づいて説明する。尚、図7及び図8は本実施例に係る
現像装置10の断面図であり、これらの図においては図
1及び図2において示したと同一要素には同一符号を付
している。
【0072】本実施例においては、図7及び図8に示す
ように、前記実施例1における現像剤量規制部材6を、
図示矢印方向に回転可能に配された磁性部材で構成され
た現像剤量規制部材61に置き換えている。
【0073】上記現像剤量規制部材61は、現像スリー
ブ1a内の磁極N1と協同して現像剤規制領域に磁界を
形成するように近接対向して配され、現像スリーブ1a
内の磁極N1の磁力及び該磁極N1に対する配置位置を
調整することにより、現像スリーブ1aから該現像剤量
規制部材61へ向かって磁束密度が大きくなるよう構成
されている。
【0074】尚、磁極N1と現像剤量規制部材61との
配置位置と磁界の関係は実施例1で説明したと同様であ
る。
【0075】従って、本実施例の構成によれば、前記実
施例1で説明したと同様の理由により、前記関係式
(1)、即ち、
【0076】
【数3】F1S>F2≧F1 … (1) という関係が成立すれば、現像領域に搬送される磁性ト
ナーは十分に帯電したトナーのみとなる。
【0077】上記関係式(1)を満たす構成は次の通り
である。即ち、磁性トナーの特性により異なるが、本実
施例においては、現像スリーブ1a内の磁極N1の磁束
密度を900G以上とし、磁極N1に対して現像剤量規
制部材61を現像スリーブ1aの回転方向下流側に配置
角度θが5°〜25°の位置となるように構成すること
により、磁極N1と現像剤量規制部材61との間で形成
される磁場の磁束密度が現像スリーブ1aから現像剤量
規制部材61側へ向かって大きくなる構成とし、又、現
像剤規制部材61と現像スリーブ1aとの間の距離Wを
約0.1〜0.6mmの範囲とし、更に、現像スリーブ
1aの周速の絶対値に対して現像剤量規制部材61の周
速の絶対値を25%以上とする構成としたときに前記関
係式(1)が成立することが確認された。
【0078】又、本実施例においては、図7に示すよう
に、金属芯金を有した発泡部材で構成された現像剤入れ
換え部材9を現像スリーブ1a表面に当接して矢印方向
に回転可能に配し、現像スリーブ1a上に担持搬送され
て現像領域を通過し、現像に供されなかった磁性トナー
を現像スリーブ1a上から掻き落とす構成を採用してい
る。従って、磁性トナーが現像剤規制部を通過する回数
は常に1回だけになるため、前述した現像剤規制部通過
回数の違いによる問題点が解消される。
【0079】尚、本実施例においては、現像剤入れ換え
部材9を構成する発泡部材としてシリコン部材を用い、
現像スリーブ1aと現像剤入れ換え部材9との当接幅を
1〜3mmの範囲内とした。発泡部材の材質としては、
シリコン部材に限るものではなく、弾性を有しているも
のであれば良く、例えばウレタン部材等でも良い。
【0080】又、現像剤入れ換え部材9は上記構成に限
るものではなく、図8に示すように一端を固定し、他端
を自由端とし、その自由端を現像スリーブ1a上に当接
させる構成としたウレタン、シリコン等の弾性ブレード
91でも良い。
【0081】而して、以上説明した本実施例の構成によ
れば、実施例1と同様に、十分に帯電した磁性トナーの
みを現像領域に搬送することが可能となり、現像領域に
搬送される現像スリーブ1a上に担持された各磁性トナ
ーの帯電付与過程を通過する回数をほぼ同じとなるよう
にすることが可能となる。
【0082】<実施例3>次に、本発明の実施例9乃至
図11に基づいて説明する。尚、図9及び図11は本実
施例に係る現像装置10の断面図、図10は現像剤入れ
換え部材92の正面図である。
【0083】本実施例は、図9に示すように、前記実施
例2の現像剤入れ換え部材9を、少なくとも一部が導電
性部材で構成された現像剤入れ換え部材92に置き換え
たものである。
【0084】本実施例においては、現像スリーブ1aに
は電源V1によって電圧が印加され、現像剤入れ換え部
材92は現像スリーブ1aに近接対向して配され、該現
像剤入れ換え部材92と現像スリーブ1aとの間には電
源V2により電圧が印加される。
【0085】そして、本実施例においては、現像剤入れ
換え部材92を格子状プレート電極とし、該現像剤入れ
換え部材92と現像スリーブ1aとの間に、帯電した磁
性トナーを現像スリーブ1aから離間させる方向の電圧
を電源V2により印加することにより、現像スリーブ1
a上に担持搬送され現像領域を通過して現像に供されな
かった磁性トナーを現像スリーブ1a上から電気的に引
き剥す構成を採用している。従って、磁性トナーが現像
剤規制部を通過する回数は略1回だけになるため、前述
した現像剤規制部通過回数の違いによる問題点が解消さ
れる。
【0086】又、本実施例においては、図10に示すよ
うに、現像剤入れ換え部材92を現像スリーブ1aの回
転方向に対して傾き角度φの格子が間隔dで配置された
格子状プレート電極とし、傾き角度φと格子間隔dとを
少なくとも隣接格子が現像スリーブ1aに対して共通の
対向部sを有する条件を満たす関係とし、又、現像スリ
ーブ1aと現像剤入れ換え部材92との間隙を0.2〜
1.0mmの範囲内とすることにより、現像スリーブ1
a上の全表面に対して現像スリーブ1a上の磁性トナー
を現像スリーブ1a上から電気的に引き剥す構成が採用
されている。
【0087】尚、現像剤入れ換え部材92は上記構成に
限るものではなく、図11に示すように、回転可能に配
された導電性ローラで構成された現像剤入れ換え部材9
3でも良く、該現像剤入れ換え部材93と現像スリーブ
1aとの間隙が0.2〜1.0mmの範囲内とし、更
に、現像スリーブ1aの周速の絶対値に対して現像剤入
れ換え部材93の周速の絶対値を50%以上とする構成
とした場合においても、本実施例においては、現像スリ
ーブ1a上の全表面に対して、現像スリーブ1a上の磁
性トナーを該現像スリーブ1a上から電気的に引き引き
剥すことが可能となる。
【0088】而して、本実施例によれば、実施例2と同
様に、十分に帯電した磁性トナーのみを現像領域に搬送
することが可能となり、現像領域に搬送される現像スリ
ーブ1a上に担持された各磁性トナーの帯電付与過程を
通過する回数をほぼ同じとなるようにすることが可能と
なる。
【0089】<実施例4>次に、本発明の実施例4を図
12及び図13に基づいて説明する。尚、図12及び図
13は本実施例に係る現像装置10の断面図であり、こ
れらの図においては図1及び図2に示したと同一要素に
は同一符号を付している。
【0090】本実施例は、図12に示すように、前記実
施例3の現像剤入れ換え部材92を、少なくとも一部が
導電性部材で構成され、少なくとも一部が磁性部材で構
成された現像剤入れ換え部材94に置き換えたものであ
る。
【0091】本実施例においては、現像スリーブ1aに
は電源V1により電圧が印加される構成としており、現
像剤入れ換え部材94は現像スリーブ1aに近接対向し
て配され、該現像剤入れ換え部材94と現像スリーブ1
aとの間には電源V2により電圧が印加される構成とし
ている。
【0092】又、本実施例においては、現像剤入れ換え
部材94を磁性部材より成る格子状プレート電極とし、
現像剤入れ換え部材94と現像スリーブ1aとの間に、
帯電した磁性トナーを現像スリーブ1aから離間させる
方向の電圧を電源V2により印加することにより、現像
スリーブ1a上に担持搬送されて現像領域を通過し現像
に供されなかった磁性トナーを現像スリーブ1a上から
電気的に引き剥す構成としている。
【0093】又、上記磁性部材より成る現像剤入れ換え
部材94は、現像スリーブ1a内の磁極S2と協同して
該現像スリーブ1aと現像剤入れ換え部材94との間で
形成される現像剤入れ換え領域に磁界を形成するように
近接対向して配され、現像スリーブ1a内の磁極S2の
磁力及び該磁極S2に対する配置位置を調整することに
より、現像スリーブ1aから現像剤入れ換え部材94側
に向かって磁束密度が大きくなる構成としている。
【0094】尚、磁極Sと現像剤入れ換え部材94との
配置位置と磁界の関係は実施例1で磁極N1と現像剤量
規制部材6とを用いて説明したのと同様である。
【0095】而して、本実施例においては、現像スリー
ブ1a内の磁極S2を800G以上とし、該磁極S2に
対して現像剤入れ換え部材94を現像スリーブ1aの回
転方向下流側に配置角度φが5°〜25°の位置となる
ように配置することにより、磁極S2と現像剤入れ換え
部材94との間で形成される磁場の磁束密度が現像スリ
ーブ1aから現像剤入れ換え部材94側へ向かって大き
くなる構成とし、又、現像剤入れ換え部材94と現像ス
リーブ1aとの間の距離Wを約0.2〜1.0mmの範
囲内としたときに現像剤の入れ換え効果が十分であっ
た。
【0096】従って、上記構成によれば、現像剤入れ換
え領域における現像スリーブ1a上から磁性トナーを引
き剥す効果が前述した磁界と電界の作用により向上し、
その結果、現像スリーブ1a上の磁性トナーが現像剤規
制部を通過する回数は1回だけとなり、前述した現像剤
規制部通過回数の違いによる問題点が解消される。
【0097】尚、現像剤入れ換え部材94としては上記
構成に限るものではなく、図13に示すように、矢印方
向に回転可能に配された磁性導電性ローラで構成された
現像剤入れ換え部材95でも良く、磁性部材より成る現
像剤入れ換え部材95は、現像スリーブ1aと現像剤入
れ換え部材95との間で形成される現像剤入れ換え領域
に磁界を形成するように近接対向して配され、現像スリ
ーブ1a内の磁極S2の磁力及び該磁極S2に対する配
置位置を調整することにより、現像スリーブ1aから現
像剤入れ換え部材95側へ向かって磁束密度が大きくな
る構成としても良い。
【0098】本実施例においては、現像スリーブ1a内
の磁極S2を800G以上とし、該磁極S2に対して、
現像剤入れ換え部材95を現像スリーブ1aの回転方向
下流側に配置角度φが5°〜25°の位置となるように
配置し、磁極S2と現像剤入れ換え部材95との間で形
成される磁場の磁束密度が現像スリーブ1aから現像剤
入れ換え部材95側へ向かって大きくなる構成とし、
又、現像剤入れ換え部材95と現像剤担持体1との間の
距離Wを約0.2〜1.0mmの範囲内とし、更に、現
像スリーブ1aの周速の絶対値に対して現像剤入れ換え
部材95の周速の絶対値を50%以上とする構成とした
ときに現像剤の入れ換え効果が十分であった。
【0099】而して、本実施例によれば、実施例3と同
様に、十分に帯電した磁性トナーのみを現像領域に搬送
することが可能となり、現像領域に搬送される現像スリ
ーブ1a上に担持された各磁性トナーの帯電付与過程を
通過する回数をほぼ同じとなるようにすることが可能と
なる。
【0100】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、現像剤規制部において、現像剤担持体表面に接
触していない磁性トナーの現像領域への搬送を防止する
ことが可能となり、又、現像剤担持体表面に接触してい
る磁性トナーに与えられる搬送力の主たる力を磁性トナ
ーの帯電電荷量に依存する力としたことにより、十分に
帯電した磁性トナーのみを現像領域に搬送することが可
能となり、現像領域に搬送される磁性トナーの現像剤規
制部通過回数を制御することにより、現像領域に搬送さ
れる磁性トナーの帯電電荷量のバラツキを抑えることが
可能となり、常に安定して良質な画像再現性を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る現像装置の断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例1に係る現像装置の断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例1に係る現像装置の現像剤規制
部における磁性トナーに与えられる力の説明図である。
【図4】本発明に係る現像装置を備える電子写真画像形
成装置要部の構成図である。
【図5】2つの磁極が対向して配された場合の磁力線の
説明図である。
【図6】2つの磁極が対向した位置から変位して配され
た場合の磁力線の説明図である。
【図7】本発明の実施例2に係る現像装置の断面図であ
る。
【図8】本発明の実施例2に係る現像装置の断面図であ
る。
【図9】本発明の実施例3に係る現像装置の断面図であ
る。
【図10】本発明の実施例3に係る現像装置の現像剤入
れ換え部材の正面図である。
【図11】本発明の実施例3に係る現像装置の断面図で
ある。
【図12】本発明の実施例4に係る現像装置の断面図で
ある。
【図13】本発明の実施例4に係る現像装置の断面図で
ある。
【図14】従来の現像装置の断面図である。
【図15】現像剤規制部でのトナーの挙動を示す説明図
である。
【図16】現像剤規制部での磁束密度の説明図である。
【符号の説明】
1a 現像スリーブ(現像剤担持体) 1b 永久磁石(磁石) 3 現像容器(容器) 4a,4b 搬送部材 6,61 現像剤量規制部材 7 スクレーパ(規制手段) 9,91〜95 現像剤入れ換え部材 10 現像装置 15 感光ドラム(静電潜像担持体) T 磁性トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 毅 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体を含有する磁性トナーを含む現像
    剤と、該現像剤を収容する容器と、現像剤を表面に担持
    してこれを現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像
    剤担持体の内部に静止配置された磁石と、現像剤担持体
    上の現像剤の塗布量を規制する規制手段とを備え、現像
    剤担持体上の現像剤の塗布量を規制する現像剤規制領域
    において磁性トナーが少なくとも現像剤担持体と現像剤
    量規制部材とから搬送力を受ける構成とするとともに、
    現像剤規制領域において現像領域方向へ搬送される磁性
    トナーに与えられる搬送力が該磁性トナーの帯電電荷量
    に依存する力を主とする構成とした現像装置において、 前記現像剤担持体上に担持されている磁性トナーにこれ
    を現像剤担持体から離間させる方向の力を与える現像剤
    入れ換え部材を前記現像剤規制領域に対して現像剤担持
    体の回転方向上流側に配したことを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤担持体と間隙を介して対抗し
    て配され、且つ、現像剤担持体の回転方向と同方向に回
    転する回転可能な現像剤量規制部材を設け、前記規制手
    段が前記磁石の磁極と協同して前記間隙に磁界を形成す
    る構成とし、現像剤担持体が前記現像剤規制領域におい
    て現像剤に与える搬送力を現像剤と現像剤担持体との摩
    擦帯電によって現像剤に付与される帯電電荷量に主に依
    存する構成とし、現像剤量規制部材が現像剤規制領域に
    おいて現像剤に与える搬送力を現像剤に作用する磁気力
    に依存する構成としたことを特徴とする請求項1記載の
    現像装置。
  3. 【請求項3】 前記磁石の磁極と前記規制手段とが協同
    して前記間隙に形成する磁界の磁束密度が前記現像剤規
    制領域において少なくとも前記現像剤担持体から前記現
    像剤量規制部材方向へ向かって高くなる磁界領域を有す
    ることを特徴とする請求項2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤量規制部材は、前記磁石の磁
    極と前記規制手段とが協同して前記間隙に形成する磁界
    の磁極に対して前記現像剤担持体の回転方向下流側に配
    されることを特徴とする請求項2又は3記載の現像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤担持体がこれに接している第
    1層現像剤に加える搬送力の大きさをF1S、同現像剤
    担持体が前記第1層現像剤上の第2層現像剤に加える搬
    送力の大きさをF1、前記現像剤量規制部材が前記第1
    層現像剤、第2層現像剤に加える搬送力の大きさをそれ
    ぞれF2S、F2としたとき、 F2SとF2がほぼ同等の大きさであり、 且つ、 F1S>F2≧F1 の関係にある構成としたことを特徴とする請求項3又は
    4記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤入れ換え部材の少なくとも一
    部が導電性を有する部材で構成され、且つ、前記現像剤
    担持体と現像剤入れ換え部材との間に電圧を印加する構
    成としたことを特徴とする請求項1乃至4又は5記載の
    現像装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤入れ換え部材の少なくとも一
    部が磁性を有する部材で構成され、且つ、該現像剤入れ
    換え部材が前記磁石の磁極と協同して前記現像剤担持体
    と現像剤入れ換え部材との間に磁界を形成する構成とす
    るとともに、形成される磁界が現像剤担持体の現像剤に
    これを現像剤担持体から離間させる方向の力を与える磁
    界となる構成としたことを特徴とする請求項6記載の現
    像装置。
  8. 【請求項8】 前記磁石の磁極と現像剤入れ換え部材と
    が協同して形成する磁界が前記現像剤担持体と現像剤入
    れ換え部材との間の領域において少なくとも現像剤担持
    体から入れ換え部材方向へ向かって磁束密度が高くなる
    磁界領域を有することを特徴とする請求項7記載の現像
    装置。
  9. 【請求項9】 前記現像剤入れ換え部材は、前記磁石と
    協同して磁界を形成する磁極に対して前記現像剤担持体
    の回転方向下流側に配されることを特徴とする請求項8
    記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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