JPH06274005A - 粒状帯電剤、物体表面の帯電方法、感光体の帯電方法および画像形成装置 - Google Patents

粒状帯電剤、物体表面の帯電方法、感光体の帯電方法および画像形成装置

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JPH06274005A
JPH06274005A JP5089422A JP8942293A JPH06274005A JP H06274005 A JPH06274005 A JP H06274005A JP 5089422 A JP5089422 A JP 5089422A JP 8942293 A JP8942293 A JP 8942293A JP H06274005 A JPH06274005 A JP H06274005A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 体積固有抵抗が5×104Ω・cm以上の磁性
高抵抗粒子と、体積固有抵抗が5×103Ω・cm以下の
磁性導電性粒子との混合物からなり、混合物として10
1〜108Ω・cmの体積固有抵抗値を有し、導電性粒子
の平均粒径が高抵抗粒子の平均粒径よりも小さく、全体
の10重量%以上が粒径10μm以下の導電性粒子であ
り、全体の5重量%以上が高抵抗粒子である粒状帯電剤
29と電子写真感光体11とを撹拌下に接触せしめ、粒
状帯電剤29を介して感光体11に電圧を印加して帯電
せしめる、接触帯電方式を用いた画像形成装置。 【効果】 粒状帯電剤として導電性粒子と高抵抗粒子と
の混合物を用いて導電性の分布をもたせ、しかも、粒
径、抵抗を最適化することにより、過剰電流による絶縁
破壊を防止し、接触粒子帯電によって感光体を短時間で
均一帯電させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の帯電に関し、詳
しくは、プリンター、複写機等の画像形成装置における
電子写真感光体などを均一帯電させるための粒子帯電に
関する。
【0002】
【従来の技術】C.F.カールソンによる電子写真法の
発明(米国特許第2,297,691号明細書)以来、
この方法を基礎として各種の改良、開発がなされてい
る。カールソン方式に代表される電子写真方式は現在広
く用いられており、感光体の均一帯電→選択露光による
潜像の形成→現像剤によるトナー像の形成→転写→定着
を基本プロセスとする。
【0003】感光体を暗下に帯電させる帯電方法として
は、コロナ放電法が代表的であり、現在も市販商品の主
流を占めている。しかしコロナ放電法は、オゾンが発生
するという問題があり、また、大電力を使用し設置スペ
ースも大型化するという問題があった。そこで、コロナ
放電法の欠点を解決する技術として、導電性ローラー、
導電性ブラシ、導電性粒子等の導電部材を感光体に接触
せしめ、これら導電部材を介して電圧を印加する接触帯
電法が、近年注目されている。
【0004】導電性粒子を用いる粒子帯電法は、磁性粒
子により磁気ブラシを形成し、この磁性粒子を介して電
荷を注入する方法であり、103〜107Ω・cm程度の
比較的高抵抗の磁性粒子を用い、1KVあるいはそれ以
上の高バイアス電圧を印加することにより感光体を帯電
させていた。例えば、特開昭61−57958号公報で
は、106Ω・cmの磁性粒子に2000Vの帯電用バイ
アス電圧を印加している。
【0005】しかしながら、従来の接触粒子帯電法で
は、短い接触時間で所望の帯電電位まで均一帯電させる
ことが難しく、また、帯電効率を高めるべく余り低抵抗
の帯電用粒子を使用すると感光体の絶縁破壊を起こすと
いう問題があり、特に、低バイアス帯電用感光体の場合
に顕著であった。
【0006】すなわち、100V前後の低帯電バイアス
電圧で感光体を接触粒子帯電させる場合、帯電用磁性粒
子の抵抗は101〜108Ω・cmであることが好ましい
が、あまり低抵抗の粒子、例えば102Ω・cmのレベル
の磁性粒子を用いた場合、異常電流や感光体の微小な欠
陥部分があると、絶縁破壊によるピンホールが生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、絶縁破壊を
防止して、接触粒子帯電により物体を均一帯電させるこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の粒状帯電剤は、
電圧が印加されて接触する物体に電荷を注入し、物体表
面を帯電させる粒状帯電剤であって、磁性を有し体積固
有抵抗が5×104Ω・cm以上の高抵抗粒子と、磁性を
有し体積固有抵抗が5×103Ω・cm以下の導電性粒子
との混合物からなり、混合物として101〜108Ω・c
mの体積固有抵抗値を有し、導電性粒子の平均粒径が高
抵抗粒子の平均粒径よりも小さく、全体の10重量%以
上が粒径10μm以下の導電性粒子であり、全体の5重
量%以上が高抵抗粒子であることを特徴とする。
【0009】また、本発明の帯電方法は、この粒状帯電
剤と物体表面とを接触させ、粒状帯電剤を撹拌しつつ、
粒状帯電剤を介して物体表面に電圧を印加することを特
徴とする。この帯電方法は、特に、電子写真方式を応用
した画像形成方法で使用される感光体の帯電方法に好適
である。
【0010】本発明の画像形成装置は、感光体を均一帯
電させる帯電部材、選択的な光照射により感光体の帯電
電位を選択的に低下せしめて低電位部と高電位部とより
なる静電潜像を感光体上に形成する露光部材、静電潜像
が形成された感光体と現像剤とを接触せしめて、トナー
を選択的に付着せしめて、トナーからなる画像を感光体
上に形成する現像部材とを有する画像形成装置におい
て、帯電部材が、磁性を有し体積固有抵抗が5×104
Ω・cm以上の高抵抗粒子と、磁性を有し体積固有抵抗
が5×103Ω・cm以下の導電性粒子との混合物からな
り、混合物として101〜108Ω・cmの体積固有抵抗
値を有し、導電性粒子の平均粒径が高抵抗粒子の平均粒
径よりも小さく、全体の10重量%以上が粒径10μm
以下の導電性粒子であり、全体の5重量%以上が高抵抗
粒子であり、撹拌下に感光体と接触する粒状帯電剤と、
磁力により粒状帯電剤を引き付け、撹拌を許容して粒状
帯電剤を拘束する磁気部材と、粒状帯電剤を介して感光
体に電圧を印加する帯電バイアス電源とを有することを
特徴とする。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の帯電方法を、電子写真感光
体を用いた画像形成方式に応用した実施例について示す
説明図である。導電性支持体13上に感光層15が形成
されたドラム状の感光体11の周囲には、帯電ユニット
21、露光ユニット(LED露光光学系41)、現像ユ
ニット51、転写ユニット71、定着ユニット81が配
設されている。なお、感光体11としては、ベルト状
(シート状)のものを用いてもよい。
【0012】感光体11としては、a−Si系感光体、
OPC系感光体(有機感光体)、Se系感光体など適宜
のものを採用できる。感光体11は、まず、帯電ユニッ
ト21で暗下に帯電させられる。帯電ユニット21は、
マグローラ25を内包し導電性の帯電スリーブ27を有
する磁気ブラシローラ23(磁性部材)と、磁性の粒状
帯電剤29と、帯電バイアス電源31とから構成されて
いる。粒状帯電剤29は、帯電スリーブ27を介して帯
電バイアス電源31から電圧が印加され、感光体11に
接触して感光体11に電荷を注入し帯電させるものであ
り、磁気ブラシローラ23に対して磁気的に結合してい
わゆる磁気ブラシを形成し、磁気ブラシローラ23の回
転に伴なって感光体11と接触しながら回転する。
【0013】表面が均一帯電された感光体11は、つい
でLED露光光学系41により画像露光がなされる。画
像露光により、露光部の表面電位が選択的に低下し、低
電位部と高電位部とからなる静電潜像が形成される。な
お、図1に示した実施例ではプリンターとしての使用を
念頭におき、LED露光光学系61により、将来の画像
部に相当する部位の電位を低下させている。LED露光
光学系61はLEDチップを記録画素の数だけ直線状に
配列したLEDアレイにセルフォックレンズ等からなる
結像光学系を組み合わせたものであるが、LED露光光
学系に代えて、回転ミラーとf−θレンズを用いるレー
ザ露光光学系、あるいは複写機へ応用する場合はオリジ
ナル原稿からの反射光を照射する複写光学系などを用い
ることができる。また、感光体11の内側から背面画像
露光してもよい。静電潜像が形成された感光体11は、
ついで、現像ユニット51により現像される。
【0014】現像ユニット51は、現像ローラ53によ
り現像剤91を感光体11の表面に供給する。現像ロー
ラ53の導電性の現像スリーブ57には、感光体11と
現像ローラ53との間に現像バイアス電圧を印加する現
像バイアス電源59が接続されている。現像ローラ53
は、いくつかの磁極(N,S極)を有するマグローラ5
5を導電性の現像スリーブ57が内包してなる。現像に
際しては、現像バイアス電源59からバイアス電圧を印
加して、現像ローラ53と感光体11との間に現像バイ
アス電界を発生せしめる。
【0015】現像により、現像剤91中のトナー93
が、感光体の静電潜像に対して選択的に付着し、感光体
11上にトナーからなる画像が形成される。このトナー
93は、転写ユニット73で、転写バイアス電源75に
より負のバイアス電圧が印加された転写ローラ73によ
り、紙95に転写される。69は、紙95を送り出すレ
ジストローラを示す。ついで、転写トナーは、定着ユニ
ット81で定着ローラ83(加熱ローラ)により紙95
に定着される。85は、加圧ローラを示す。転写時に転
写されずに感光体11上に残った残存トナーは、クリー
ニングブレード99で除かれる。
【0016】以上の説明では主として、感光体11を正
帯電させ2成分現像剤を用い反転現像により画像形成す
る場合を説明したが、1成分現像剤等の他の現像剤、正
規現像法等の他の現像プロセスを適用することもでき
る。粒状帯電剤は、磁性の導電性粒子と磁性の高抵抗粒
子との混合物からなり、全体の平均粒径は5〜40μm
が好適であり、好ましくは5〜30μmである。平均粒
径が大きすぎると均一帯電が困難となり、一方、小さす
ぎると物理的に感光体11に付着し、磁気ブラシローラ
13に拘束することが困難となる。
【0017】導電性粒子は、高抵抗粒子よりも平均粒径
が小さく、高抵抗粒子の平均粒径の1/2以下であるこ
とが好ましく、より好ましくは1/3以下である。導電
性粒子の平均粒径は0.5〜15μmが好適であり、好
ましくは2〜10μmである。高抵抗粒子の平均粒径は
10〜50μmであり、好ましくは15〜40μmであ
る。
【0018】また、粒状帯電剤の全体の粒子の10重量
%以上、好ましくは10〜70重量%の粒子が導電性粒
子であり、一方、全体の粒子の5重量%以上、好ましく
は30〜90重量%の粒子が高抵抗粒子である。導電性
粒子の数が少なすぎると感光体11を均一帯電させるこ
とが困難となり、一方、高抵抗粒子の数が少なすぎると
感光体11に部分的に急激に電流が流れて絶縁破壊を起
こし、ピンボールを発生させやすくなる。粒状帯電剤
は、全体として101〜108Ω・cm、好ましくは10
2〜107Ω・cmの体積固有抵抗値を有する。
【0019】なお、本発明の体積固有抵抗は、底部に電
極を有する内径20mmのテフロン製筒体に粒子を1.
5g入れ、外径20mmφの電極を挿入し、上部から1
kgの荷重を掛けて測定した時の値である。導電性粒子
は、5×103Ω・cm以下、好ましくは1×101〜1
×103Ω・cmの体積固有抵抗を有し、この値が大き
すぎると、感光体を十分に帯電させることができない。
高抵抗粒子は、5×104Ω・cm以上、好ましくは5×
104〜5×109Ω・cmの体積固有抵抗値を有し、こ
の値が小さすぎると感光体の絶縁破壊につながる。
【0020】図2に本発明の粒状帯電剤が形成する磁気
ブラシの模式図を示す。粒状帯電剤101は共に磁性
で、粒径の大きな高抵抗粒子103と小さな導電性粒子
105とからなり、磁気ブラシローラ23に磁気的に引
きつけられ、互いに連なるようにして磁気ブラシを形成
する。この際、10μm以下の微粉状の導電性粒子10
5は、高抵抗粒子103の側面に付着し磁力によって保
持される。さらに、感光体11表面との摩擦により粒状
帯電剤が撹拌され、空間移動による導電を示すようにな
る。空間移動による導電とは、導電性粒子と高抵抗粒子
とが共存する混合系においては、静止状態においては殆
ど電流が流れない場合でも、粒子が撹拌下におかれ、互
いに移動すると電流が流れやすくなる現象を言う。
【0021】図3により、この空間移動による導電につ
いて説明する。高抵抗粒子のみからなる均一系の粒状帯
電剤と、高抵抗粒子に導電性粒子を混合した混合系の粒
状帯電剤とを用意し、図1の帯電バイアス電源31から
電圧を印加する。このとき、感光体11と磁気ブラシロ
ーラ23とを順方向(図1に矢印P,Mで表示)に回転
させ、感光体11に対する磁気ブラシローラの周速比を
1から徐々に大きくする。周速比が1の場合、すなわち
両者の周速比が等しい場合は、粒状帯電剤29はほとん
ど撹拌されず感光体に流入する電流は小さい。一方、周
速比が大きくなると、しだいに粒状帯電剤29が激しく
撹拌され、混合系の粒状帯電剤29では導電性粒子の移
動により電荷注入量が大きくなり、大きな電流が流れ
る。一方、均一系の粒状帯電剤29ではそれ程変化がな
い。図3では、帯電バイアス電圧を50V印加した場合
と100V印加した場合を示している。
【0022】このように、本発明の粒状帯電剤は、撹拌
下に使用することが必要である。これは、撹拌手段を別
途設けることによっても達成されるが、感光体と磁気ブ
ラシローラとを逆方向に回転させたり、感光体と磁気ブ
ラシローラとを異なる周速比で順方向に回転させること
により容易に実現できる。順方向で回転させる場合は、
周速比を2〜5に設定することが好ましい。また、磁石
を回転させ、粒状帯電剤を撹拌しても同様の効果が得ら
れる。
【0023】本発明の粒状帯電剤では、高抵抗粒子では
電流がその表面を主として流れ、導電性粒子による大き
な空間移動効果により、多くの電荷を感光体に注入する
ことができる。また、電流が高抵抗粒子の表面を経由し
て流れるので、高抵抗粒子が一種の抵抗層として働き、
過剰電流の流れることが防止される。このため、磁気ブ
ラシの先端がそれぞれ電極の集合体として帯電機能を発
揮し、短い時間で感光体を均一に帯電させることがで
き、しかも、過剰電流による感光層の絶縁破壊、ピンホ
ールの発生が防止される。
【0024】帯電時に、帯電バイアス電源31から暗下
に感光体11に印加される電圧は、使用される感光体1
1の帯電能や、画像形成システムとして要求される感光
体11の帯電電圧に応じて適宜決定される。本発明で
は、例えば、帯電電圧400ボルト以下の低バイアス電
圧で帯電させる場合に好適であり、より好ましくは25
0ボルト以下、さらに好ましくは30〜150ボルトで
ある。
【0025】なお、仮に電荷の注入に必要な導電性を有
する粒子を単独で用いたとすると、電流は粒子の接点を
通じて直接感光体に流れ込み、もし異常電流が流れ込ん
だり、感光体に微小な欠陥があったりすると、感光層が
絶縁破壊を起こしてピンホールが発生する。このこと
は、特に、感光層膜厚が薄い低帯電用感光体の場合に顕
著である。
【0026】磁性の高抵抗粒子103としては、電子写
真法で現像剤のキャリアとして用いられている素材をそ
のまま利用することができ、具体的には、フェライト粒
子、樹脂コーティングを施したフェライト粒子、マグネ
タイト粒子、フェライトまたはマグネタイト微粒子を樹
脂中に分散した磁性樹脂粒子などが用いられる。磁性の
導電性粒子105は、表面抵抗層を形成して安定化した
鉄粉のように素材自体が導電性と磁性を兼ね備えた粒子
でもよく、また、磁性を有すコア粒子の表面に導電層を
形成して導電性を付与したものでもよく、後者のコア粒
子としては、次の2つのタイプが代表的である。
【0027】(1) 磁性材微粒子をバインダー樹脂中
に分散・担持せしめた磁性樹脂粒子コア。 (2) フェライト、マグネタイト等の磁性粉体粒子そ
のものからなる磁性粉体粒子コア。 一方、粒子コア上の導電性表面層の形成法、すなわち粒
子コアの導電化法としては、以下の(イ)〜(ハ)がい
ずれも適用できる。
【0028】(イ) 導電性カーボンブラック等の導電
性微粒子を磁性粒子コアの表面に固着させる。この方法
は、特に、上記(1)の磁性樹脂粒子コアに好適であ
る。粒子コアへの導電性微粒子の固着は、磁性材微粒子
をバインダー樹脂中に分散させた磁性粒子コアと導電性
微粒子とを均一混合し、粒子コアの表面に導電性微粒子
を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与え導電性微
粒子を磁性粒子コアの表層中に打ち込むようにして固定
することにより行なわれる。このような表面改質装置と
しては、例えば、ハイブリダイザー((株)奈良機械製
作所製)などがある。このような導電性磁性粒子は、ヨ
ーロッパ公開特許EP0492665号に記載されてい
る。
【0029】(ロ) 合成樹脂中に導電性微粒子が分散
された導電性樹脂被覆層を、磁性粒子コアの表面に形成
する。この方法は、上記(1)の磁性樹脂粒子コア
(2)の磁性粉体粒子コアの両方に適用でき、具体的に
は以下の(1)〜(3)の方法を採用できる。 (1) 樹脂を溶媒等に溶解し、その中に導電性微粒子
を分散させ、これを粒子コア上に塗布し、加熱により溶
媒を揮発、除去して導電性樹脂被覆層を形成する方法。 (2) 樹脂を溶媒等に溶解し、その中に導電性微粒子
を分散させ、これを粒子コア上に塗布し、加熱して溶媒
を除去するとともに、樹脂成分の架橋、重合を進め、強
固な導電性樹脂被覆層を形成する方法。 (3) カーボンブラック等の導電性微粒子の存在下
に、フェライト粒子等の粒子コアの表面でモノマーを直
接重合せしめ、導電性微粒子を巻き込むようにして導電
性樹脂被覆層を成長、形成する方法。この方法は、例え
ば特開平2−187771号公報に、特開昭60−10
6808号公報を引用して記載されている。
【0030】(ハ) CVD法、蒸着法、スパッタリン
グ法等の薄膜形成法により、ITO(Indium−T
in−Oxide)、酸化インジウム、酸化スズ、アル
ミニウム、ニッケル、クロム、金などの導電性薄膜を、
磁性粒子コアの表面に形成する。
【0031】高抵抗粒子および導電性粒子の磁力は、あ
る程度以上に大きいことが必要であり、好ましくは5K
Oe(エールステッド)の磁場での最大磁化(磁束密
度)が50emu/g以上、より好ましくは55〜20
0emu/gである。また、1KOeの磁場での最大磁
化は、30emu/g以上が好適であり、好ましくは4
0〜100emu/gである。なお本発明ではその効果
を損なわない範囲で、10μmを超える導電性粒子や、
粒径が小さな高抵抗粒子を粒状帯電剤中に存在せしめる
こともできる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、粒状帯電剤として導電
性粒子と高抵抗粒子との混合物を用いて導電性の分布を
もたせ、しかも、粒径、抵抗を最適化することにより、
過剰電流による絶縁破壊を防止し、接触粒子帯電によっ
て感光体を短時間で均一帯電させることができる。な
お、以上の説明では、主として電子写真感光体を中心に
して説明したが、本発明はこれに限定されず、種々の物
体の帯電に利用することができる。
【0033】
【実施例】
(1) 粒状帯電剤の調製 ポリエチレン樹脂に85重量%のマグネタイトを混合、
混練したのちロートプレックスで粗粉砕し、平均8μm
の粒子を得た。ついで、風力分級機でこの粒子から10
μm以上の粗粉と2μm以下の微粉を取り除き、平均粒
径7μmの分級粒子を得た。
【0034】この分級粒子に2重量%の導電性カーボン
ブラックをヘンシェルミキサーを用いて混合した後、ハ
イブリタイザー(奈良機械製作所)にて導電性カーボン
ブラックを粒子表面に固定し、最大磁化75emu/
g、抵抗1×102Ω・cmの導電性粒子を得た。
【0035】一方、平均粒径50μm、最大磁化65e
mu/g、抵抗8×107Ω・cmのノンコートフェライ
ト粒子を調製して高抵抗粒子とし、この高抵抗粒子に対
して前記導電性粒子を0〜25重量%添加、混合し、粒
状帯電剤とした。各粒状帯電剤の特性は、以下の表1の
通りである。
【0036】
【表1】 導電性粒子配合量(%) 平 均 粒 径(μm) 抵 抗(Ω・cm) 粒状帯電剤A 25 35 3×104 粒状帯電剤B 15 40 8×104 粒状帯電剤C 5 48 5×106 粒状帯電剤D 0 50 8×107
【0037】(2) 感光体の帯電特性の測定 図1に示した装置から現像ユニット51を除去し、その
位置に電位測定装置を設置し、LED露光光学系41を
駆動させることなく、帯電ユニット21による感光体の
帯電量を電位測定装置により、暗下に測定した。
【0038】このとき、粒状帯電剤A〜Dをそれぞれ用
い、感光体に対する磁気ブラシローラ23の周速比を一
定にして、ドラム状の感光体11の1周目〜3周目まで
の感光体電位を測定した。このとき、帯電バイアス電源
31による印加電圧を100Vとした。また、感光体1
1としては、直径30mmφのa−Si系感光体ドラム
を用いた。感光体3周でA41枚のプリントが可能とな
るが、実際の装置においては、1周目から均一の帯電を
感光体に付与することが必要である。
【0039】以上の結果を図4に示す。導電性粒子を添
加し、感光体11に対する磁気ブラシローラ23の周速
比を一定にして粒状帯電剤29を撹拌下に置くことによ
り、感光体電位を上昇せしめて、画像形成可能なレベル
まで感光体を帯電せしめうることが判る。
【0040】なお、画像形成システムによっては、より
高電位まで感光体を帯電させる必要がある場合もある
が、その場合は帯電バイアス用電源による印加電圧を増
加せしめればよい。また、一般に、暗減衰を無視できな
いので、測定帯電電位は図4の場合に100Vまで上昇
しない。
【0041】 (3) 画像形成 スチレン/アクリル酸n−ブチル共重合体(共重合比80/20) 25重量部 マグネタイト 75重量部 上記混合物を混練後、ジェットミルで粉砕、分級してキ
ャリアコアを得た。このキャリアコア100重量部に対
して、2重量部の導電性カーボンブラック(導電性微粒
子、平均粒径20〜30nm)をヘンシェルミキサーで
十分混合してキャリアコアの表面に均一に付着させた。
【0042】ついで表面処理装置(ハイブリタイザー、
奈良機械製作所製)を用い、機械的衝撃力によりキャリ
アコアの表層にこれら微粒子を固着させ、導電性磁性樹
脂キャリアを得た。このキャリアの性状は以下の通りで
あった。 体積固有抵抗:5×103Ω・cm 飽和磁化:64emu/g 35μm以下の粒子が占める割合:40重量% スチレン/アクリル酸n−ブチル共重合体(共重合比80/20) 73重量部 マグネタイト 15重量部 カーボンブラック 5重量部 ポリプロピレンワックス 5重量部 荷電制御剤 2重量部
【0043】上記混合物を混練後、ジェットミルで粉砕
し、分級して平均粒径10μmのトナーを得た。上記の
キャリアおよびトナーをトナー濃度(T/D)20重量
%となるように混合して現像剤(体積固有抵抗2×10
4Ω・cm)を調製し、図1に示した装置を用い、上述の
粒状帯電剤AまたはBそれぞれを使用して以下の条件で
画像形成を行なったところ、いずれも画像濃度1.0〜
1.4の鮮明な画像が得られた。ここで、感光体として
は、感光層の膜厚10μm、直径30mmφのドラム状
a−Si系感光体を用いた。 帯電バイアス電圧:100V 現像バイアス電圧:70V なお、上記実施例では、特願平5−42069号に記載
の現像方法を用いることにより、低帯電バイアス電圧お
よび低現像バイアス電圧による画像形成を可能としてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法について示す説明図であ
る。
【図2】本発明の粒状帯電剤が形成する磁気ブラシの模
式図である。
【図3】空間移動による導電について示すグラフであ
る。
【図4】実施例における感光体の帯電電位を示すグラフ
である。
【符号の説明】
11 感光体 13 導電性支持体 15 感光層 21 帯電ユニット 23 磁気ブラシローラ 25 マグローラ 27 帯電スリーブ 29 粒状帯電剤 31 帯電バイアス電源 41 LED露光光学系 51 現像ユニット 53 現像ローラ 55 マグローラ 57 スリーブ 59 現像バイアス電源 71 転写ユニット 73 転写ローラ 77 転写バイアス電源 81 定着ユニット 83 定着ローラ 85 加圧ローラ 91 現像剤 93 トナー 95 紙 99 クリーニングブレード 101 粒状帯電剤 103 高抵抗粒子 105 導電性粒子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧が印加されて接触する物体に電荷を
    注入し、物体表面を帯電させる粒状帯電剤であって、 磁性を有し体積固有抵抗が5×104Ω・cm以上の高抵
    抗粒子と、磁性を有し体積固有抵抗が5×103Ω・cm
    以下の導電性粒子との混合物からなり、混合物として1
    1〜108Ω・cmの体積固有抵抗値を有し、 導電性粒子の平均粒径が高抵抗粒子の平均粒径よりも小
    さく、全体の10重量%以上が粒径10μm以下の導電
    性粒子であり、全体の5重量%以上が高抵抗粒子である
    ことを特徴とする粒状帯電剤。
  2. 【請求項2】 磁性を有し体積固有抵抗が5×104Ω・
    cm以上の高抵抗粒子と、磁性を有し体積固有抵抗が5
    ×103Ω・cm以下の導電性粒子との混合物からなり、
    混合物として101〜108Ω・cmの体積固有抵抗値を
    有し、 導電性粒子の平均粒径が高抵抗粒子の平均粒径よりも小
    さく、全体の10重量%以上が粒径10μm以下の導電
    性粒子であり、全体の5重量%以上が高抵抗粒子である
    粒状帯電剤と、物体表面とを接触させ、粒状帯電剤を撹
    拌しつつ粒状帯電剤を介して物体表面に電圧を印加する
    ことを特徴とする物体表面の帯電方法。
  3. 【請求項3】 400ボルト以下の電圧を印加する請求
    項2に記載の帯電方法。
  4. 【請求項4】 粒状帯電剤と物体とを相対的に移動させ
    ることにより粒状帯電剤を撹拌する請求項2または3に
    記載の帯電方法。
  5. 【請求項5】 物体が、画像信号露光により感光して導
    電化する感光体である請求項2〜4のいずれか一項に記
    載の感光体の帯電方法。
  6. 【請求項6】 感光体を均一帯電させる帯電部材、 選択的な光照射により感光体の帯電電位を選択的に低下
    せしめて低電位部と高電位部とよりなる静電潜像を感光
    体上に形成する露光部材、 静電潜像が形成された感光体と現像剤とを接触せしめ、
    トナーを選択的に付着せしめて、トナーからなる画像を
    感光体上に形成する現像部材とを有する画像形成装置に
    おいて、 帯電部材が、 磁性を有し体積固有抵抗が5×104Ω・cm以上の高抵
    抗粒子と、磁性を有し体積固有抵抗が5×103Ω・cm
    以下の導電性粒子との混合物からなり、混合物として1
    1〜108Ω・cmの体積固有抵抗値を有し、 導電性粒子の平均粒径が高抵抗粒子の平均粒径よりも小
    さく、全体の10重量%以上が粒径10μm以下の導電
    性粒子であり、全体の5重量%以上が高抵抗粒子であ
    り、撹拌下に感光体と接触する粒状帯電剤と、 磁力により粒状帯電剤を引き付け、撹拌を許容して粒状
    帯電剤を拘束する磁気部材と、 粒状帯電剤を介して感光体に電圧を印加する帯電バイア
    ス電源とを有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 帯電バイアス電源が400ボルト以下の
    電圧を印加する請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 感光体が、帯電部材、露光部材、現像部
    材の設置位置へ順次移動し、 一方、粒状帯電剤が磁気部材に拘束されて移動し、 感光体と粒状帯電剤が相対的に逆方向に移動することに
    より、あるいは、感光体と粒状帯電剤とが相対的に同一
    方向に移動し且つ移動速度が異なることにより、粒状帯
    電剤が撹拌される請求項6または7に記載の画像形成装
    置。
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