JPH0667537A - 画像形成方法および現像剤用導電性磁性樹脂キャリア - Google Patents

画像形成方法および現像剤用導電性磁性樹脂キャリア

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JPH0667537A
JPH0667537A JP4316083A JP31608392A JPH0667537A JP H0667537 A JPH0667537 A JP H0667537A JP 4316083 A JP4316083 A JP 4316083A JP 31608392 A JP31608392 A JP 31608392A JP H0667537 A JPH0667537 A JP H0667537A
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particles
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JP4316083A
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Hisashi Koudaka
寿 向高
Tatsuji Imoo
龍士 芋生
Satoshi Nishida
聡 西田
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 バインダー樹脂中に磁性材微粒子を分散、担
持せしめたキャリアコアの表面に、導電性微粒子を固着
した導電性磁性樹脂キャリア、およびこれと絶縁性トナ
ーとを組み合わせた現像剤とし、かつ、キャリアの平均
粒径の半分以下の小径キャリア粒子を、キャリア中の5
〜40重量%の範囲で含有せしめる。キャリア引きによ
り現像剤中から消費された小径キャリア粒子はトナーと
ともに補給する。 【効果】 現像剤の導電性が改善され、背面露光記録方
式の画像形成方法において、帯電特性が改善される。ま
た、消耗分の小径キャリア粒子を補給することにより、
長期にわたって、現像剤の良好な導電性を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷などに適用される画像形成方法、現像剤用導電
性磁性樹脂キャリア、現像剤および補給用のトナー組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】カールソン方式に代表される電子写真方
式は現在広く用いられており、感光体の均一帯電→選択
露光による潜像の形成→現像剤によるトナー像の形成→
転写→定着を基本プロセスとする。
【0003】一方、背面露光記録方式を採用した非カー
ルソン方式の画像形成方法についても近年各種の報告が
なされており、装置の小型化、プロセスの簡略化が可能
であるとされている(画像電子学会誌,16,(5),
306,(1987)、特開昭61−149968号公
報、同63−10071号公報、同63−214781
号公報)。
【0004】背面露光記録方式は、感光体の表面側に現
像剤を供給して現像剤溜りを形成し、この現像剤溜りで
クリーニング、感光体の均一帯電−背面画像露光−同時
現像を行なうものであり、クリーニング、帯電、画像
(信号)露光および現像を同時に行なうことができる。
【0005】しかしながら、比較的短い現像剤溜り(帯
電/露光/現像ゾーン)で、現像に必要な電荷を現像剤
を介して感光体に注入し、しかも、現像してシャープで
安定したトナー像を得ることが必要であるため、各機能
素材やシステム上の要請が厳しく、実現化には困難な問
題が多い。
【0006】また、現像剤を介して電荷を注入するため
に、一成分現像剤にあっては、トナーに導電性が要求さ
れ、導電性磁性トナーが要求される。そのため、コロナ
転写方式やバイアスローラ転写方式などの静電転写方式
を用いて普通紙転写を行なうことができず、高抵抗紙の
使用が必要となる。
【0007】特公昭60−59592号公報には、背面
画像露光により普通紙に多色の記録画像を得る方法が記
載されているが、光半導体層上に絶縁体層を積層した感
光体を用いるため、繰返し使用が困難になる。この対策
として、転写電界を利用して電荷像を消去するとしてい
るが、安定して良好な画像を得ることは実用上問題が多
く困難である。
【0008】また、絶縁性トナーを用いる方法として
は、104〜108Ω・cmの鉄粉キャリアと絶縁性磁性
トナーとからなる二成分現像剤を用い、帯電用バイアス
電極と現像用バイアス電極の2つの対向電極を設け、背
面画像露光−同時現像を行ない、画像形成することが報
告されている(電子写真学会誌、Vol.27,No.
3,p442,1988、特開昭61−46961号公
報)。しかしこのシステムを実機に搭載しようとする
と、実際上の制御が難しく、安定して鮮明な画像を得る
ことができず、また、装置の構成も複雑である。
【0009】なお、バインダー樹脂中に磁性材を分散し
た磁性キャリアを用いた現像剤により画像形成すること
については、絶縁性非磁性トナーと組み合わせた現像剤
(特開昭53−33152号公報、同55−41450
号公報)、絶縁性磁性トナーと組み合わせた現像剤(特
開昭53−33152号公報、同53−33633号公
報、同53−35546号公報)などが報告されてい
る。しかしこれらは、いずれもキャリアが絶縁性であ
り、また、通常のカールソンプロセスにより現像を行な
っている。
【0010】さらに、本出願人は先に、背面露光記録方
式において好適に用いられるキャリアとして、磁性材を
バインダー樹脂中に分散担持してなるキャリアコアの表
面に、導電層を形成した導電性磁性樹脂キャリア、およ
びこのキャリアを用いた背面露光方式の画像形成方法を
提案した(特願平3−280870号)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の導電性磁性樹脂
キャリアと絶縁性トナーを混合して二成分現像剤とし、
これを用いて背面露光記録を行なうと、現像スリーブか
らの現像バイアス電圧により、現像剤粒子を介して電荷
が感光体に注入され感光体が帯電する。したがって、帯
電効率を上げるためには、現像剤が大きな導電性を有す
ることが必要である。
【0012】本発明は、導電性が大きく良好な帯電効率
で画像形成できる背面露光記録方式の画像形成方法、こ
の使用に好適なキャリア、現像剤および主として消費分
補充用のトナー組成物を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】現像剤が良好な導電性を
示すためには、キャリアおよびトナーの両者が導電性で
あることが好ましいが、現像後のトナーの転写工程を考
えるとトナーは絶縁性であることがシステム的に好まし
い。この場合、トナーは絶縁性であり、しかも現像剤全
体として導電性であることが要求され、現像剤としての
導電性は専らキャリアに依ることになり、また、現像剤
中のトナー濃度を高めたい際も導電性の確保の観点から
限界を生じる。さらに、キャリア自体も、適度の磁性、
粒径等、導電性以外にも満たすべき特性があり、導電性
の向上には限界があった。
【0014】キャリアの粒径については、樹脂キャリア
は比重が小さく、現像時に感光体側に引き寄せられて感
光体上に移行してしまう現象(以下、キャリア引きと呼
ぶ)を起こしやすいため、キャリアの小粒径化は困難で
あり、また、粒度分布的にも小粒径キャリアは存在しな
い方が望ましいと考えられていた。実際に従来から使わ
れている2成分系現像剤においては、キャリアは、粒度
分布における小粒径部を全てカットして使われている。
また、導電性磁性樹脂キャリアと絶縁性トナーとを組み
合わせた現像剤においては、スリーブから感光体表面に
延びるキャリアの磁気ブラシにより電荷が注入される。
この際、導電性キャリアの場合は、磁気ブラシの先端の
キャリア粒子に電荷が集中する、いわゆる“静電誘導現
象”によりキャリア引きを生じやすい。
【0015】このため、導電性磁性樹脂キャリアを用い
る背面露光記録方式において、我々は、モデル的に示せ
ば平均粒径30μmのキャリアであれば、20〜100
μmの範囲でキャリア粒子を分級し、特に小径方向のキ
ャリア粒子が含まれないようキャリアを調製すべきであ
ると考えていた。しかしながら驚くべきことに、キャリ
アの粒度分布をシャープにしすぎると、却って導電性が
低下し、むしろ、小径キャリア粒子を現像剤中に積極的
に配合することにより、現像剤の抵抗が低下することが
見い出された。
【0016】この理由は以下のように考えられる。すな
わち、現像剤が導電性を示すには、キャリア粒子とキャ
リア粒子とが接触していることが必要である。小径キャ
リア粒子を配合することにより、平均的粒径のキャリア
粒子の間に小径キャリア粒子が入り込んで現像剤の密度
が高くなり、キャリア粒子間接触確率が上がり導電性が
高くなる。また、磁気ブラシを形成するキャリア粒子間
の間隙に絶縁性トナーが入り込み、キャリア粒子の連鎖
が分断されることが考えられる。これは、特にトナーと
して絶縁性の磁性トナーを用いた場合に生じやすい。こ
の場合にも、小径キャリア粒子が絶縁性トナーに取って
代わり、導電性のキャリア粒子間の連鎖が良好となる。
小粒径の導電性磁性樹脂キャリアは、粒径および現像条
件によってはキャリア引きを起こして現像剤中から消失
するが、これは補給すればよい。本発明は以上の知見に
基いてなされたものである。
【0017】すなわち、本発明の画像形成方法は、透光
性支持体上に少なくとも透光性導電層と光導電層を順次
設けた感光体と、磁性材微粒子をバインダー樹脂中に分
散、担持したキャリアコアの表面に導電層を形成した樹
脂キャリア粒子からなり、現像の繰返しにより感光体側
に移行する小径キャリア粒子成分をもつ導電性磁性樹脂
キャリアと、絶縁性トナーとからなる現像剤と、前記感
光体の光導電層側に配設され、前記現像剤を感光体表面
に供給する現像手段と、前記感光体の透光性導電層と前
記現像手段との間に電圧を印加する手段と、前記感光体
の透光性支持体側に前記現像手段と対向するように配設
された露光手段とを用い、前記感光体表面に前記現像剤
を接触させ、前記透光性導電層と前記現像手段との間に
電圧を印加しつつ、選択された光を前記透光性支持体側
から前記現像手段との対向部位近傍の前記光導電層に照
射し、前記感光体上に、該光照射に対応するトナー像の
形成を繰返し、感光体側に移行した小径キャリア粒子に
見合う量の小径キャリア粒子を、現像剤中に補給するこ
とを特徴とする。
【0018】本発明の導電性磁性樹脂キャリアは、磁性
材微粒子をバインダー樹脂中に分散、担持したキャリア
コアの表面に導電層を形成した樹脂キャリア粒子からな
り、平均粒径が20〜100μmの範囲にあり、その粒
度分布において、キャリアの平均粒径の半分以下の粒径
の小径キャリア粒子が5〜40重量%を占めることを特
徴とする。
【0019】本発明の現像剤は、上記の導電性磁性樹脂
キャリアと、絶縁性トナーとを含有することを特徴とす
る。また、本発明のトナー組成物は、絶縁性トナーと、
磁性材微粒子をバインダー樹脂中に分散、担持したキャ
リアコアの表面に導電層が形成され、キャリアの平均粒
径の半分以下の粒径をもつ補給用小径キャリア粒子とを
含有することを特徴とする。
【0020】
【実施例】本発明の導電性磁性樹脂キャリアは、磁性材
微粒子をバインダー樹脂中に分散、担持せしめたコア粒
子(キャリアコア)の表面に導電層を形成して導電性を
付与することにより得られる。
【0021】バインダー樹脂としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合
体、ポリブチレン等のポリオレフィン、スチレン・アク
リル共重合物等のポリスチレン系樹脂に代表されるビニ
ル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂などが用い
られる。
【0022】磁性材微粒子としては、マグネタイト、ガ
ンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(M
n,Ni,Mg,Cu等)を一種または二種以上含有す
るスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネ
トプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄
や合金の粒子を用いることができる。その形状は、粒
状、球状、針状のいずれであってもよい。特に高磁化を
要する場合には、鉄等の強磁性微粒子を用いることがで
きるが、化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、
ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェ
ライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性
微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及
び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有す
るキャリアコアを得ることができる。磁性材微微粒子は
キャリアコア中の70〜90重量%を占める量で添加す
ることが適当である。
【0023】磁性材微粒子の粒径は0.1〜1.0μm
程度が好ましい。本発明の樹脂キャリアにおける表面導
電層の形成は、例えば、キャリアコア表面に導電性微粒
子を固着することにより行なうことができる。
【0024】キャリアへの導電性微粒子の固着は、磁性
材微粒子をバインダー樹脂中に分散させたキャリアコア
と導電性微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリアの表
面に導電性微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃
力を与え微粒子を磁性樹脂キャリア中に打ち込むように
して固定することにより行なわれる。この場合、微粒子
は、磁性樹脂キャリア中に完全に埋設されるのではな
く、その一部を磁性樹脂キャリア表面から突き出すよう
にして固定される。
【0025】このようにキャリアの表面に導電性微粒子
を固定して導電層を形成することにより、効率的にキャ
リアに高い導電性を付与できる。なお、ここで導電層と
は、必ずしもキャリアを一様に被覆する連続層である必
要はなく、キャリアコアの表面に少なくと導電部が形成
され、キャリアに必要な導電性が付与されるものであれ
ば非連続的な層でもよい。したがって、例えば、導電性
微粒子がキャリアコアの表面を完全に連続して被覆する
必要はなく、また、磁性材微粒子がキャリアの表面から
その一部を突出している部分では固定されない。
【0026】導電性微粒子としては、カーボンブラッ
ク、酸化スズ、導電性酸化チタン(酸化チタンに導電性
材料をコーティングしたもの)、炭化ケイ素などが用い
られ、空気中の酸素による酸化によって導電性を失なわ
ないものが望ましい。このような導電性微粒子の固着装
置は、表面改質装置ないしはシステムとして市販されて
おり、その一例を挙げれば以下の通りである。
【0027】(1) 乾式メカノケミカル法: メカノケミカル(岡田精工(株)) メカノフュージョンシステム(ホソカワミクロン
(株)) (2) 高速気流中衝撃法: ハイブリダイゼーションシステム((株)奈良機械製作
所) クリプトロンシステム(川崎重工業(株))
【0028】(3) 湿式法: ディスパーコート(日清製粉(株)) コートマイザー(フロイント産業(株)) (4) 熱処理法: サーフュージング(日本ニューマチック工業(株)) (5) その他: スプレードライ(大川原化工機(株))
【0029】導電性微粒子の平均粒径は、1.0μm以
下が適当であり、好ましくは0.1μm以下である。ま
た、導電性微粒子の固着に代えて、キャリアコアの表面
に導電性薄膜を形成することによっても、キャリアに表
面導電層を形成できる。導電性薄膜は、ITO(Ind
ium−Tin−Oxide)、酸化インジウム、酸化
スズ、アルミニウム、ニッケル、クロム、金などの薄膜
を、CVD法、蒸着法、スパッタリング法等の薄膜形成
法により形成すればよい。
【0030】導電性磁性樹脂キャリアの磁力は、ある程
度以上に大きいことが必要であり、好ましくは5KOe
(エールステッド)の磁場での最大磁化(磁束密度)が
55emu/g以上、より好ましくは55〜90emu
/g、さらに好ましくは60〜85emu/gである。
また、1KOeの磁場での最大磁化は、40emu/g
以上が好適であり、好ましくは40〜60emu/gで
あり、さらに好ましくは45〜60emu/gである。
キャリアの磁力が余り小さくなると、現像剤の搬送性が
劣化し、また、キャリアがトナーとともに現像され、キ
ャリア引きを生じる。
【0031】キャリアは、体積固有抵抗が105Ω・cm
以下であることが適当であり、好ましくは104Ω・cm
以下、より好ましくは102〜104Ω・cmである。体
積固有抵抗が余り大きくなると、導電性キャリアとして
の特性が損なわれ、例えば、背面露光方式に用いた場合
は、電荷の注入が速やかに行なわれず、感光体の帯電が
不十分となる。
【0032】なお、キャリアの体積固有抵抗は、底部に
電極を有する内径20mmのテフロン製筒体にキャリア
を1.5g入れ、外径20mmφの電極を挿入し、上部
から1kgの荷重を掛けて測定した時の値である。磁性
樹脂キャリアの平均粒径は体積基準で20〜100μm
であり、好ましくは20〜50μm、さらに好ましくは
25〜40μmである。また、本発明では、従来カット
されてきた小径キャリア粒子の存在が必須である。
【0033】図1は粒径分布を示すグラフであり、
(a)が通常の分級品の粒度分布、(b)および(c)
が本発明のキャリアの粒度分布を示している。図1
(b)では、ハッチングで示した部分が従来品に対して
増加しており、その結果、小径キャリア粒子が増加して
いる。このような粒度分布は、 粒度分布がブロードになるように造粒、分級し、大
径側をカットすることにより、 2種類の造粒・分級品を混合すること などにより得ることができる。また、図1(c)のよう
な2山分布は、2種類の造粒・分級品を混合することに
より得られる。
【0034】小径キャリア粒子としてどの程度の粒径の
ものを配合するかは、キャリアの平均粒径、現像条件等
によって決定されるが、キャリア粒径の平均粒径の半分
(1/2)以下の粒径をもつものが小径キャリア粒子と
して好ましい。すなわち、キャリアの平均粒径が34μ
mの場合は、粒径17μm以下の小径キャリア粒子を配
合することが好ましい。また、小径キャリア粒子の絶対
的な粒径としては、50μm以下が好適であり、好まし
くは30μm以下の粒径であり、さらに好ましくは20
μmである。また、小径キャリア粒子は、キャリア中の
5〜40重量%を占めることが好ましく、さらに好まし
くは10〜20重量%である。
【0035】上記のキャリアとトナーとを混合して現像
剤とする。トナーとしては通常の絶縁性トナーが用いら
れ、好ましくは体積固有抵抗が1014Ω・cm以上のも
のであり、好ましくは1015Ω・cm以上である。この
値は、キャリアの場合と同様に測定される。
【0036】トナーとしては、従来と同様の構成のもの
が用いられ、例えば、バインダー樹脂、着色剤、電荷制
御剤、オフセット防止剤などを配合することができる。
また、磁性材を添加して磁性トナーとすることもでき、
現像特性の改善、トナーの機内飛散の防止に有効であ
る。バインダー樹脂としては、スチレン・アクリル共重
合物等のポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹
脂、ポリエステル系樹脂などが用いられる。
【0037】着色剤としてはカーボンブラックをはじめ
各種の顔料、染料が;荷電制御剤としては第4級アンモ
ニウム化合物、ニグロシン、ニグロシン塩基、クリスタ
ルバイオレット、トリフェニルメタン化合物等が;オフ
セット防止剤、定着向上助剤としては低分子量ポリプロ
ピレン、低分子ポリエチレンあるいはその変性物等のオ
レフィンワックス;磁性材としてはマグネタイト、フェ
ライトなどが使用できる。
【0038】トナーの平均粒径は20μm以下が好まし
く、より好ましくは5〜15μmである。現像剤として
の体積固有抵抗値は 106Ω・cm以下が好適であり、
好ましくは 105Ω・cm以下、より好ましくは103
〜105Ω・cmである。この値は、キャリアと同様に
して測定される。
【0039】本発明では、キャリア中に小径キャリア粒
子を配合することにより、平均的粒径のキャリア粒子間
に小径キャリア粒子が入り込んで現像剤の密度が高くな
り、キャリア粒子間の接触確率が上がり、導電性を高め
ることができる。また、小径キャリア粒子が存在しな
い、あるいは少量のときは、絶縁性トナーがキャリア粒
子間の間隙に入りやすくなり、キャリア連鎖が絶縁性ト
ナーによって分断されやすくなる。これは特に、磁性絶
縁性トナーを用いた場合に顕著である。これに対し本発
明の現像剤では、導電性の小径キャリア粒子がトナーに
代ってキャリア間隙を埋め、また、トナーが平均的粒径
のキャリア粒子間に入り込んだ場合でも、図2に模式的
に示したように、平均的粒径のキャリア粒子11−小径
キャリア粒子13−平均的粒径のキャリア粒子11とい
う電気流路が形成され、絶縁性のトナー粒子75により
キャリア粒子11,11間の導通が阻害されない。
【0040】図3は、本発明のキャリアを用いた現像剤
に適用される画像形成方法の実施例を示す説明図であ
る。ガラスなどの透光性を有する中空円筒状の透光性支
持体23の上に透光性導電層25およびアモルファスシ
リコン(a−Si)系の感光層27が形成されて、ドラ
ム状の感光体21が構成されている。また、ドラム状の
感光体21に代えて、ベルト(シート)状感光体を用い
てもよい。
【0041】感光層27としては、a−Si層の他に、
Se合金層、有機感光層などいずれもが採用できるが、
感度が高く電荷担体の移動度が大きいものが望ましい。
このような感光層としては、例えば、a−Si系感光層
があり、特に透光性支持体23上に少なくとも透光性導
電層、a−Si系光導電層およびキャリア注入阻止表面
層を順次設けたものが好ましい。
【0042】透光性支持体23の内側、すなわち感光体
21の背面側には、現像ユニット31と対向するように
して露光手段(画像信号露光装置)としてのLEDアレ
イ41が配置されており、集光素子43(セルフォック
レンズ)を介して背面露光がなされる。また、露光手段
として、LEDアレイに代えて、EL発光素子アレイ、
プラズマ発光素子アレイ、蛍光体ドットアレイ、光源と
液晶やPLZTを組合せたシャッタアレイ、光ファイバ
ーアレイなどを用いることもできる。感光体21の周囲
には現像ユニット31、転写ユニット51および定着ユ
ニット61が設けられている。
【0043】現像ユニット31は、感光体21の感光層
27側に配設され、現像剤71を感光体21の表面に供
給する。現像ユニット31の導電性スリーブ35には、
感光体21の透光性導電層25と現像ユニット31との
間に電圧を印加する現像バイアス電源39が接続されて
いる。現像ユニット31は、いくつかの磁極(N,S
極)を有するマグローラ33を導電性のスリーブ35が
内包してなり、現像剤71の層厚を規制するドクターブ
レード37が設けられている。本実施例では、感光体2
1およびスリーブ35をそれぞれ矢印PおよびS方向に
回転して現像剤71を感光体21の表面に搬送、供給し
ている。なお、マグローラ33は、固定でも、回転させ
てもよい。
【0044】導電性かつ磁性のキャリアが磁気ブラシを
形成しており、これにトナーが付着している。トナーが
磁性トナーの場合は主として磁力により、また、非磁性
トナーの場合には帯電により、キャリアに付着してい
る。
【0045】画像形成に際しては、スリーブ35により
現像剤71を現像剤溜り73に搬送し、現像バイアス電
源39から導電性のスリーブ35に現像バイアス電圧を
印加する。感光層27が現像剤71と接触したときか
ら、現像剤71のキャリアから成る磁気ブラシを介し
て、現像バイアス電源39により感光体21に電荷が注
入され、前回の画像形成時における残留電荷のイレース
および感光体の帯電が行なわれる。また同時に、転写ユ
ニット51で転写されず感光体21に付着残存した残存
トナーが、磁気ブラシによりクリーニングされる。
【0046】本発明の現像剤は導電性が良好なので、帯
電効果が良く、速やかに、かつ安定して感光体21を帯
電させることができる。また、現像剤の導電性が向上、
安定するのでこれに付随して以下のような作用効果が得
られる。 低い現像バイアス電圧で感光体の帯電ができる。 現像剤(D)中のトナー(T)濃度(T/D)の設
定幅が広がる。 スリーブ35の回転数を従来より下げることがで
き、キャリアの寿命が延びる。 感光体の回転速度を上げることができ、高速化が可
能となる。
【0047】感光体21の透光性支持体23側に現像ユ
ニット31と対向するように配設されたLEDアレイ4
1(露光手段)により、現像ユニット31と感光体21
の対向部位近傍に画像信号が光照射される。
【0048】LEDアレイ41により選択的に画像信号
露光がなされると、露光部の感光層27の電位が急速に
低下し電位差ができる。この時、トナーは、この電位差
により、磁気ブラシからの磁力あるいは静電気力をふり
きり、感光層27上に付着する。ついで、感光層27と
現像剤溜り73の現像剤層が離れると、現像された上記
のトナーは乱れずにそのまま感光層27上に残り、感光
体21の表面にトナー像75が形成される。この現像工
程においても、上記と同様に磁性キャリアにより安定し
た磁気ブラシが形成されているので、現像剤溜り73が
一定し、シャープで安定した画像が得られる。
【0049】本発明の現像剤においては、小径キャリア
粒子が配合されているので、初期条件でこの一部がキャ
リア引きされて感光体21の潜像上に移動、付着する。
しかしながら、30μm以下の小径粒子キャリアであれ
ば、画像上問題はない。また、現像を繰り返すことによ
り、しだいに小径キャリア粒子が減少し、現像剤の導電
性が損なわれる。そこで本発明では、現像の繰り返しに
より消耗した小径キャリア粒子を補給する。この補給方
法としては以下の方法などがある。
【0050】 現像剤の導電性の測定あるいは画像劣
化などから小径キャリア粒子の減少を検知し、小径キャ
リア粒子を補充する。 予め小径キャリア粒子の減少割合を実験で求めてお
き、所定プリント枚数毎に小径キャリア粒子を補充す
る。 予め小径キャリア粒子の減少割合を求めておき、補
給用トナー中に小径キャリア粒子を所定の比率で配合し
ておく。小径キャリア粒子は、トナーとともに自動的に
補給される。
【0051】どの程度の量の小径キャリア粒子を現像剤
中に補給すればよいかは、実験により求められることが
できる。本発明者らの実験によれば、現像剤中に補給さ
れるトナーに対して重量比で0.015〜0.15、好
ましくは0.025〜0.25(トナーを1として)の
量の小径キャリア粒子を補給するのが望ましいことが判
明した。
【0052】現像剤溜り73の位置で露光を行なうこと
により、露光までの間に感光体21への現像バイアス電
圧の印加が十分に安定し、感光体21の履歴の影響が抑
えられるように均一帯電すると共に、感光体21の表面
の残留トナーや画像背景部のトナーの回収が十分に行な
われる。さらに、感光体21への現像バイアス電圧の印
加が十分に安定してから露光を行なって光キャリアを発
生させるので、良好なトナー像75が形成される。そし
て、トナー像75の形成後は感光体21が現像剤溜り7
3から速やかに離れるため、感光体21の表面のトナー
像75が現像剤71との衝突や摩擦等のような機械的な
力により乱されることがなく、良好な解像度のトナー像
75が得られる。
【0053】この帯電、同時露光現像における、現像バ
イアス電圧は、250V以下の低バイアスとすることが
望ましく、より好ましくは10〜200V、さらに好ま
しくは30〜150Vである。
【0054】感光体21上のトナー像75は、転写ユニ
ット51で、転写バイアス電源55により負のバイアス
電圧が印加された転写ローラ53により、紙81(被転
写部材)に転写される。絶縁性トナーを用いれば、普通
紙を用いた場合にも、高い転写効率で安定して転写でき
る。ついで、転写トナーは、定着ユニット61で、定着
ローラ63(加熱ローラ)により紙81に定着される。
65は圧力ローラを示す。転写後の感光体21上の残存
トナーは、現像ユニット31との対向位置で感光体21
が現像剤71と接触した際にキャリアの磁気ブラシによ
って除去され、別途クリーニング部材を設ける必要がな
い。もちろん、現像ユニット31の前段に別途クリーニ
ングユニットを設けてもよい。
【0055】また、転写ユニット53と現像ユニット3
1の間で感光層27に残留した電荷を消失させるために
除電手段(例えば、除電光源)を設けることもできる。
なお以上の説明では、本発明のキャリアおよび現像剤
を、背面露光記録方式に利用することを中心にして説明
したが、本発明のキャリアはこれに限定されず、現像剤
に高い導電性と磁性が要求される他の画像形成方法にも
利用することができる。また、本発明の現像剤も同様に
他の画像形成方法に利用できる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、現像剤の導電性が改善
される。よって、背面露光記録方式の画像形成方法にお
いて、感光体に対する帯電特性が改善される。また、消
耗分の小径キャリア粒子を補給することにより、長期に
わたって、現像剤の良好な導電性を維持できる。小径キ
ャリア粒子がトナー中に配合された補給用トナー組成物
は、小径キャリア粒子の自動補給に好適である。
【0057】実験例1 (1) キャリアの調製 スチレン/アクリル酸n−ブチル共重合体(共重合比80/20) 25重量部 マグネタイト 75重量部
【0058】上記混合物を混練後、ジェットミルで粉
砕、分級し、以下の粒度分布をもつキャリアコアを得
た。 平均粒径:33μm 16.5μm以下の小径キャリア粒子の含有量:13重
量% 5μm以下の粒子および150μm以上の粒子:実質上
含まない
【0059】このキャリアコア100重量部に対して、
2重量部の導電性カーボンブラック(導電性微粒子、平
均粒径20〜30nm)をヘンシェルミキサーで十分混
合してキャリアコアの表面に均一に付着させた。
【0060】ついで表面処理装置(ハイブリタイザー、
奈良機械製作所製)を用い、機械的衝撃力によりキャリ
アコアの表層にこれら微粒子を固着させ、本発明のキャ
リアを得た。このキャリアの性状は以下の通りであっ
た。 体積固有抵抗:2×103Ω・cm
【0061】 (2) トナーの調製 スチレン/アクリル酸n−ブチル共重合体(共重合比80/20) 73重量部 マグネタイト 15重量部 カーボンブラック 5重量部 ポリプロピレンワックス 5重量部 荷電制御剤 2重量部 上記混合物を混練後、ジェットミルで粉砕し、分級して
平均粒径7μmのトナーを得た。
【0062】(3) 現像剤の調製 上記キャリア85重量部とトナー15重量部とを均一混
合して現像剤とした。この現像剤の体積固有抵抗は3×
103Ω・cm であった。
【0063】一方、粒度分布が下記のようになるように
粉砕、分級する以外は、上記の同様にして参照例のキャ
リアを製造し、以下同様にして比較例の現像剤とした。 平均粒径:34μm 17μm以下の小径キャリア粒子の含有量:3重量% 7μm以下の粒子および150μm以上の粒子:実質上
含まない 参照例の現像剤の抵抗は3×104Ω・cmであった。こ
の結果、本発明の現像剤は、小径キャリア粒子の配合に
より優れた導電性を示すことが判る。
【0064】(4) 画像の形成 図3に示した装置を用いて画像形成を行なった。ここで
感光体としては、外径30mmのa−Si系感光体を用
いた。現像バイアス電源39の電圧は+50Vとし、−
200Vの転写バイアス電圧を転写ローラ53に印加し
て普通紙に転写し、画像形成を行なった。
【0065】ここで、実施例および比較例のトナー濃度
T/Dを種々変更して、鮮明な画像形成が可能なトナー
濃度を求めたところ、以下の結果を得た。 本発明の現像剤:トナー濃度T/D=13〜20% 比較例の現像剤:トナー濃度T/D=11〜15% 本発明の現像剤はトナー濃度が高く、また、トナー濃度
の設定幅が広がることが判る。
【0066】(5) キャリア引きの測定 以下の2つの実験によりキャリア引きの測定を行なっ
た。
【0067】(5−1) キャリア引き量の測定 本発明の現像剤300gを用い、印刷面積率5%の印字
パターンで画像形成を繰り返し、キャリア引き量および
トナー消費量を測定した。プリントにより消費されたト
ナーは、自動的に現像剤容器に補給され、トナー濃度は
一定に保たれている。このとき、補給用トナーとして
は、通常のトナー(トナー粉体100%)を用いた。
【0068】キャリア引き量の測定結果を図4に示し
た。キャリア引き量が印字枚数とともに減少していくの
は、キャリア引きの対象となる小径のキャリア粒子の割
合が、キャリア引きにより徐々に減少していくためと考
えられる。
【0069】また、画像は約2万枚印字後にゴーストが
発生した。図4から、初期のキャリア引き量は1.0g
/1000枚と考えられる。また、トナー消費量は20
g/1000枚であった。これから、印字により、小径
キャリア粒子とトナーとが1:20の割合で消費される
ことが判る。なお、キャリア引きは、感光体の潜像部、
すなわち、画像形成部で起こるので、印字面積率が変更
されても、消費される小径キャリア粒子とトナーとの比
率は変化しない。
【0070】(5−2) キャリア引き粒度分布の測定 前述の本発明のキャリアを使用した現像剤を用いて連続
印字試験を行ない、キャリア引きした小径キャリア粒子
の粒度分布を調べた。平均粒径33μmのキャリアを用
いた現像剤で連続印字2万枚後、現像器内のキャリアの
粒度分布を調べたところ、小径キャリア粒子が減少し、
キャリアの平均粒径は34μmとなっていた。
【0071】また、キャリア引きされたキャリア(小径
キャリフ粒子)の粒度分布は以下の通りであった。 平均粒径:12μm 5μm以下の粒子および80μm以上の粒子:実質上含
まない よって、小径キャリア粒子を前述と同じトナーに20:
1で混合して補給用トナーとするとよいことがわかる。
【0072】(6) 連続印字試験 上記の補給用小径キャリア粒子と前述と同じトナーとを
20:1で混合して補給用トナー組成物とした。印字に
より消費されたトナー分を、この補給用トナー組成物で
自動補給しながら、A4版で20万枚印刷を繰り返した
が、ゴーストの発生はなく鮮明な画像が最後まで得られ
た。
【0073】実験例2 キャリアの平均粒径を表1に示したように種々変更する
以外は、実験例1と同一組成、同一方法でキャリアを調
製した。そして、それぞれの平均粒径の半分の大きさの
粒径のキャリアが13重量%となるように粒度分布を調
整した。ついで、実験例1と同じトナーと混合し、トナ
ー濃度T/D=15%の現像剤を調製し、抵抗を測定し
た。ついで、実験例卯1と同じ装置で画像形成を行な
い、画像品質(ゴースト)および転写効率を評価した。
この結果を表1に示す。
【0074】
【表1】表1:キャリア粒径および評価結果 キャリア平均粒径(μm) 20 25 35 45 50 現像剤抵抗 8×102 2×103 3×103 8×103 1×105 (Ω・cm) ゴースト*1 ○ ○ ○ ○ △ 転写効率*2 △ ○ ○ ○ ○ *1) ゴーストの評価基準 ○:ゴースト発生せず △:ハーフパターンにゴースト発生 ×:ゴースト発生 *2) 転写効率 ○:85%以上 △:80〜85% ×:80%未満
【0075】実験例3 実験例2と同様にして平均粒径25μmと35μmのキ
ャリアを得た。ここで、粒度分布を制御して、平均粒径
の半分以下のキャリア粒子がキャリア全量中で占める量
が0〜60%(体積基準)となるものを種々調製した。
このキャリアに実験例2と同様にT/D=15%になる
ようにトナーを混合して現像剤を調製し、抵抗を測定し
た。この結果を図5に示す。40重量%以上の量で小径
キャリアを含有せしめても、抵抗値はもはや変化しない
ことが判る。
【0076】また、これらの現像剤を用いて転写効率を
測定し、その結果を図6に示す。図6から、小径キャリ
ア粒子の含有率が高くなると、転写効率が低下すること
ず判る。転写効率は一般に、80%以上が好ましく、8
5%以上がより好ましいとされている。
【0077】以上のように、小径キャリア粒子の含有率
が増加することにより、現像剤の抵抗は低下するが、4
0%以上では余り効果がなく、一方、転写効率が低下す
るという弊害を生じるので、小径キャリア粒子の上限は
40%とすることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャリアの粒度分布を示すグラフである。
【図2】キャリフ粒子間の連鎖を示す模式図である。
【図3】本発明の画像形成方法の実施例を示す説明図で
ある。
【図4】キャリア引き量の測定結果を示すグラフであ
る。
【図5】小径キャリア粒子の含有率と抵抗との関係を示
すグラフである。
【図6】小径キャリア粒子と転写効率との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
11 平均的粒径のキャリア粒子 13 小径キャリア粒子 21 感光体 23 透光性支持体 25 透光性導電層 31 現像ユニット 32 制御電極 33 マグローラ 34 絶縁体 35 スリーブ 36 制御電極用電源 37 ドクターブレード 39 現像バイアス電源 41 LEDアレイ 43 集光素子 51 転写ユニット 53 転写ローラ 55 転写バイアス電源 61 定着ユニット 63 定着ローラ 65 加圧ローラ 71 現像剤 73 現像剤溜り 75 トナー粒子(像) 81 紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】以上のように、小径キャリア粒子の含有率
が増加することにより、現像剤の抵抗は低下するが、4
0%以上では余り効果がなく、一方、転写効率が低下す
るという弊害を生じるので、小径キャリア粒子の上限は
40%とすることが望ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】キャリアの粒度分布を示すグラフである。
【図2】キャリフ粒子間の連鎖を示す模式図である。
【図3】本発明の画像形成方法の実施例を示す説明図で
ある。
【図4】キャリア引き量の測定結果を示すグラフであ
る。
【図5】小径キャリア粒子の含有率と抵抗との関係を示
すグラフである。
【図6】小径キャリア粒子と転写効率との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】 11 平均的粒径のキャリア粒子 13 小径キャリア粒子 21 感光体 23 透光性支持体 25 透光性導電層 31 現像ユニット 32 制御電極 33 マグローラ 34 絶縁体 35 スリーブ 36 制御電極用電源 37 ドクターブレード 39 現像バイアス電源 41 LEDアレイ 43 集光素子 51 転写ユニット 53 転写ローラ 55 転写バイアス電源 61 定着ユニット 63 定着ローラ 65 加圧ローラ 71 現像剤 73 現像剤溜り 75 トナー粒子(像) 81 紙
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/09 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性支持体上に少なくとも透光性導電
    層と光導電層を順次設けた感光体と、 磁性材微粒子をバインダー樹脂中に分散、担持したキャ
    リアコアの表面に導電層を形成した樹脂キャリア粒子か
    らなり、現像の繰返しにより感光体側に移行する小径キ
    ャリア粒子成分をもつ導電性磁性樹脂キャリアと、絶縁
    性トナーとからなる現像剤と、 前記感光体の光導電層側に配設され、前記現像剤を感光
    体表面に供給する現像手段と、 前記感光体の透光性導電層と前記現像手段との間に電圧
    を印加する手段と、 前記感光体の透光性支持体側に前記現像手段と対向する
    ように配設された露光手段とを用い、 前記感光体表面に前記現像剤を接触させ、 前記透光性導電層と前記現像手段との間に電圧を印加し
    つつ、 選択された光を前記透光性支持体側から前記現像手段と
    の対向部位近傍の前記光導電層に照射し、 前記感光体上に、該光照射に対応するトナー像の形成を
    繰返し、 前記感光体側に移行した小径キャリア粒子に見合う量の
    小径キャリア粒子を、現像剤中に補給することを特徴と
    する画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記キャリアの平均粒径が20〜100
    μmの範囲にあり、前記小径キャリア粒子が、キャリア
    の平均粒径の半分以下の粒径の小径キャリア粒子であ
    り、この小径キャリア粒子がキャリアの粒度分布におい
    て5〜40重量%を占める請求項1に記載の画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 現像剤中に補給されるトナー量に対して
    の重量比で、0.015〜0.15の量の小径キャリア
    粒子を補給する請求項1または2に記載の画像形成方
    法。
  4. 【請求項4】 磁性材微粒子をバインダー樹脂中に分
    散、担持したキャリアコアの表面に導電層を形成した樹
    脂キャリア粒子からなり、平均粒径が20〜100μm
    の範囲にあり、その粒度分布において、キャリアの平均
    粒径の半分以下の粒径の小径キャリア粒子が5〜40重
    量%を占めることを特徴とする現像剤用導電性磁性樹脂
    キャリア。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の導電性磁性樹脂キャリ
    アと、絶縁性トナーとを含有することを特徴とする現像
    剤。
  6. 【請求項6】 絶縁性トナーと、磁性材微粒子をバイン
    ダー樹脂中に分散、担持したキャリアコアの表面に導電
    層が形成され、キャリアの平均粒径の半分以下の粒径を
    もつ補給用小径キャリア粒子とを含有することを特徴と
    するトナー組成物。
  7. 【請求項7】 トナーに対しての重量比で0.015〜
    0.15の量の小径キャリア粒子を含有する請求項6に
    記載のトナー組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005099643A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Kyocera Mita Corp 画像形成方法とそれを実施するための現像装置
JP2005107377A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Kyocera Mita Corp 画像形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005099643A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Kyocera Mita Corp 画像形成方法とそれを実施するための現像装置
JP2005107377A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Kyocera Mita Corp 画像形成方法
JP4504653B2 (ja) * 2003-10-01 2010-07-14 京セラミタ株式会社 画像形成方法

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