JPH05346690A - 現像剤用導電性磁性樹脂キャリアおよび画像形成方法 - Google Patents

現像剤用導電性磁性樹脂キャリアおよび画像形成方法

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JPH05346690A
JPH05346690A JP4180312A JP18031292A JPH05346690A JP H05346690 A JPH05346690 A JP H05346690A JP 4180312 A JP4180312 A JP 4180312A JP 18031292 A JP18031292 A JP 18031292A JP H05346690 A JPH05346690 A JP H05346690A
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JP
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carrier
developer
photoconductor
conductive
magnetic
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Application number
JP4180312A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ozawa
義夫 小沢
Hideto Kiyono
秀人 清野
Yukio Ikeda
幸生 池田
Katsuhiro Yoshioka
勝裕 吉岡
Yuji Kamiyama
雄二 神山
Takaaki Arai
孝明 新井
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 飽和磁化が85emu/gより大きく、保磁
力が50エールステッド未満の磁性材微粒子をバインダ
ー樹脂中に分散、担持せしめたキャリアコアの表面に、
導電性微粒子を固着した導電性磁性樹脂キャリア、およ
びこれと絶縁性トナーとを組み合わせた現像剤。磁性材
微粒子としては、Fe23・FeO・ZnO系マグネタ
イトが好ましい。現像バイアス電源39により感光体2
1表面に電荷を注入して帯電させ、LEDアレイ41に
より背面露光し、同時現像してトナー像75を形成す
る。 【効果】 現像剤の搬送性および撹拌性が良好であり、
また、キャリア引きを防止でき、背面露光記録に好適で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷などでの現像プロセスで用いられる現像剤用導
電性磁性樹脂キャリア、およびこれを用いる画像形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】カールソン方式に代表される電子写真方
式は現在広く用いられており、感光体の均一帯電→選択
露光による潜像の形成→現像剤によるトナー像の形成→
転写→定着を基本プロセスとする。
【0003】一方、背面露光記録方式を採用した非カー
ルソン方式の画像形成方法についても近年各種の報告が
なされており、装置の小型化、プロセスの簡略化が可能
であるとされている(画像電子学会誌,16,(5),
306,(1987)、特開昭61−149968号公
報、同63−10071号公報、同63−214781
号公報)。
【0004】背面露光記録方式は、感光体の表面側に現
像剤を供給して現像剤溜りを形成し、この現像剤溜りで
クリーニング、感光体の均一帯電−背面画像露光−同時
現像を行なうものであり、クリーニング、帯電、画像
(信号)露光および現像を同時に行なうことができる。
【0005】しかしながら、比較的短い現像剤溜り(帯
電/露光/現像ゾーン)で、現像に必要な帯電量を現像
剤を介して感光体に注入し、しかも、現像してシャープ
で安定したトナー像を得ることが必要であるため、各機
能素材やシステム上の要請が厳しく、実現化には困難な
問題が多い。
【0006】一方、現像剤としては、C.F.カールソ
ンによる電子写真法の発明(米国特許第2,297,6
91号明細書)以来、各種の2成分方式の現像剤が提案
されており(米国特許第2,618,551号明細書、
同第2,618,522号明細書、同第2,573,8
81号明細書、同第2,638,416号明細書)、ま
た、磁気ブラシ現像法の発明(米国特許第2,786,
439号明細書)後に、二成分現像剤のキャリアに樹脂
コートを施し、帯電特性、トナー飛散および耐湿性を改
善する試みがなされてきた。
【0007】二成分現像剤はトナーとキャリアとの二成
分系からなり、キャリアがトナーを帯電せしめて現像ゾ
ーンに搬送し、トナーのみが静電潜像上に付着して現像
されて可視像が形成される。
【0008】代表的なキャリア(ノンコートキャリア)
は、鉄、マグネタイト、フェライト等の磁性材粒子から
なる。この磁性粉体キャリアは、構造が簡単で耐久性は
良好であるが、電気抵抗が比較的小さいためトナーの帯
電不良を起こしやすく、トナーの機内飛散やカブリが発
生しやすい。また、重量が大きいため、現像器内での撹
拌による衝撃により、トナー成分がキャリアに付着して
スペントを生じやすいという問題があった。
【0009】磁性材微粒子をバインダー樹脂中に分散、
担持せしめた小径の磁性樹脂キャリアも知られており、
樹脂により高抵抗化されるため、トナーへの帯電付与特
性は優れている。磁性樹脂キャリアあるいはそれを用い
た現像剤としては、例えば、特開昭47−13954号
公報、同49−51950号公報、同50−2543号
公報に記載されており、また、フェノール樹脂を用い磁
性材の配合量を80〜99重量%まで高めたキャリアも
報告されている(特開平2−220068号公報)。
【0010】さらに、本出願人は先に、背面露光記録方
式において好適に用いられるキャリアとして、磁性材を
バインダー樹脂中に分散担持してなるキャリアコアの表
面に、導電層を形成した導電性磁性樹脂キャリアを提案
した(特願平3−280870号)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の樹脂キャリア用
磁性材としては、一般的なFe23・FeOマグネタイ
トが主として用いられている。このマグネタイトは飽和
磁化が80〜85emu/gであり、保磁力は50〜1
00エールステッド(Oe)である。樹脂キャリアが絶
縁性樹脂キャリアの場合は、スリーブからの電荷がキャ
リアブラシの先端に移動する、いわゆる静電誘導現象が
生じないため、キャリアの磁力はそれほど重視されてい
なかった。
【0012】これに対して導電性樹脂キャリアの場合、
磁力が弱いと静電誘導でキャリアが感光体ドラムの潜像
上に現像される、いわゆる“キャリア引き”が発生しや
すく、特に樹脂キャリアは比重が小さいために“キャリ
ア引き”を起こしやすい。また、従来の樹脂キャリアは
反発磁力でのスリーブからの離脱性に問題があり、撹拌
性の点で必ずしも良好でなかった。本発明は、導電性か
つ磁性の樹脂キャリアにおけるキャリア引きを防止し、
併せて撹拌性を改善することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の現像剤用導電性
磁性樹脂キャリアは、10キロエールステッドでの飽和
磁化が85emu/gよりも大きく、保磁力が50エー
ルステッド未満である磁性材微粒子を、バインダー樹脂
中に75重量%以上の量で分散、担持したキャリアの表
面に導電層を形成したことを特徴とする。
【0014】また、本発明の画像形成方法は、透光性支
持体上に少なくとも透光性導電層と光導電層を順次設け
た感光体と、上記の導電性磁性樹脂キャリアと絶縁性ト
ナーとからなる現像剤と、前記感光体の光導電層側に配
設され、前記現像剤を感光体表面に供給する現像手段
と、前記感光体の透光性導電層と前記現像手段との間に
電圧を印加する手段と、前記感光体の透光性支持体側に
前記現像手段と対向するように配設された露光手段とを
用い、前記感光体表面に前記現像剤を接触させ、前記透
光性導電層と前記現像手段との間に電圧を印加しつつ、
選択された光を前記透光性支持体側から前記現像手段と
の対向部位近傍の前記光導電層に照射し、前記感光体上
に、該光照射に対応するトナー像を形成することを特徴
とする。
【0015】
【実施例】本発明の導電性磁性樹脂キャリアは、磁性材
微粒子をバインダー樹脂中に分散、担持せしめたコア粒
子(キャリアコア)の表面に導電層を形成して導電性を
付与することにより得られる。
【0016】バインダー樹脂としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合
体、ポリブチレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフ
ィン、スチレン・アクリル共重合物等のポリスチレン系
樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル樹脂など
が用いられる。
【0017】磁性材微粒子としては、10キロエールス
テッドの磁場での飽和磁化σsが85emu/gより大
きいもの(>85)が用いられ、好ましくは90emu
/g以上(≧90)のものが用いられる。飽和磁化σs
が85emu/g以下では、スリーブからの電荷を受け
て磁気ブラシの先端のキャリア粒子に電荷が集中する、
いわゆる“静電誘導現象”による“キャリア引き”を有
効に防止できない。キャリアの抵抗が105Ω・cm以下
の場合に静電誘導現象が生じやすく、本発明はこのよう
な低抵抗キャリアに特に有効である。背面露光を利用し
た現像システムでは、スリーブからの電荷を導電キャリ
アを通じて感光体ドラムに注入し感光体ドラムを帯電さ
せ、ほぼ同時に現像するため、導電キャリアの先端に電
荷が集中しやすい。よって、システム的にキャリア引き
を生じやすく、高磁力磁性材を用いた樹脂キャリアは、
背面記録露光方式に好適に応用できる。
【0018】また、磁性材微粒子の保持力Hcは50エ
ールステッド未満であることが必要であり、好ましくは
30エールステッド以下である。保持力Hcを50エー
ルステッド未満とすることにより、スリーブの反発磁極
で、キャリアがスリーブからスムーズに離脱して撹拌性
が改善され、トナーと十分に混合される。
【0019】磁性体微粒子の素材としては、上記磁気特
性を満足しうるものであればいずれもが使用できるが、
Fe23・FeO・ZnO系マグネタイトが好適であ
る。磁性材微粒子は磁性樹脂キャリア中に75重量%以
上の量で添加され、好ましくは80〜90重量%であ
る。この量が75重量%未満では、キャリア引きを防止
できない。磁性材微粒子の粒径は0.1〜1.0μm程
度が好ましい。
【0020】本発明の樹脂キャリアにおける表面導電層
の形成は、例えば、キャリアコア表面に導電性微粒子を
固着することにより行なうことができる。キャリアへの
導電性微粒子の固着は、磁性材微粒子をバインダー樹脂
中に分散させたキャリアコアと導電性微粒子とを均一混
合し、磁性樹脂キャリアの表面に導電性微粒子を付着さ
せた後、機械的・熱的な衝撃力を与え微粒子を磁性樹脂
キャリア中に打ち込むようにして固定することにより行
なわれる。この場合、微粒子は、磁性樹脂キャリア中に
完全に埋設されるのではなく、その一部を磁性樹脂キャ
リア表面から突き出すようにして固定される。
【0021】このようにキャリアの表面に導電性微粒子
を固定して導電層を形成することにより、効率的にキャ
リアに高い導電性を付与できる。なお、ここで導電層と
は、必ずしもキャリアを一様に被覆する連続層である必
要はなく、キャリアコアの表面に少なくと導電部が形成
され、キャリアに必要な導電性が付与されるものであれ
ば非連続的な層でもよい。したがって、例えば、導電性
微粒子がキャリアコアの表面を完全に連続して被覆する
必要はなく、また、磁性材微粒子がキャリアの表面から
その一部を突出している部分では固定されない。
【0022】導電性微粒子としては、カーボンブラッ
ク、酸化スズ、導電性酸化チタン(酸化チタンに導電性
材料をコーティングしたもの)、炭化ケイ素などが用い
られ、空気中の酸素による酸化によって導電性を失なわ
ないものが望ましい。このような導電性微粒子の固着装
置は、表面改質装置ないしはシステムとして市販されて
おり、その一例を挙げれば以下の通りである。
【0023】(1) 乾式メカノケミカル法: メカノケミカル(岡田精工(株)) メカノフュージョンシステム(ホソカワミクロン
(株)) (2) 高速気流中衝撃法: ハイブリダイゼーションシステム((株)奈良機械製作
所) クリプトロンシステム(川崎重工業(株))
【0024】(3) 湿式法: ディスパーコート(日清製粉(株)) コートマイザー(フロイント産業(株)) (4) 熱処理法: サーフュージング(日本ニューマチック工業(株)) (5) その他: スプレードライ(大川原化工機(株))
【0025】導電性微粒子の平均粒径は、1.0μm以
下が適当であり、好ましくは0.1μm以下である。ま
た、導電性微粒子の固着に代えて、キャリアコアの表面
に導電性薄膜を形成することによっても、キャリアに表
面導電層を形成できる。導電性薄膜は、ITO(Ind
ium−Tin−Oxide)、酸化インジウム、酸化
スズ、、アルミニウム、ニッケル、クロム、金などの薄
膜を、CVD法、蒸着法、スパッタリング法等の薄膜形
成法により形成すればよい。
【0026】キャリアは、体積固有抵抗が105Ω・cm
以下であることが適当であり、好ましくは104Ω・cm
以下、より好ましくは102〜104Ω・cmである。体
積固有抵抗が余り大きくなると、導電性キャリアとして
の特性が損なわれ、例えば、背面露光方式に用いた場合
は、電荷の注入が速やかに行なわれず、感光体の帯電が
不十分となる。キャリアの導電性は、主として導電層に
よって付与される。
【0027】なお、キャリアの体積固有抵抗は、底部に
電極を有する内径20mmのテフロン製筒体にキャリア
を1.5g入れ、外径20mmφの電極を挿入し、上部
から1kgの荷重を掛けて測定した時の値である。磁性
樹脂キャリアの平均粒度は10〜100μmが好適であ
り、好ましくは20〜80μm、さらに好ましくは20
〜60μmである。上記のキャリアとトナーとを混合し
て現像剤とする。
【0028】トナーとしては通常の絶縁性トナーが用い
られ、例えば、バインダー樹脂、着色剤、電荷制御剤、
オフセット防止剤などを配合することができる。また、
磁性材を添加して磁性トナーとすることもでき、現像特
性の改善、トナーの機内飛散の防止に有効である。バイ
ンダー樹脂としては、スチレン・アクリル共重合物等の
ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂などが用いられる。
【0029】着色剤としてはカーボンブラックをはじめ
各種の顔料、染料が;荷電制御剤としては第4級アンモ
ニウム化合物、ニグロシン、ニグロシン塩基、クリスタ
ルバイオレット、トリフェニルメタン化合物等が;オフ
セット防止剤、定着向上助剤としては低分子量ポリプロ
ピレン、低分子ポリエチレンあるいはその変性物等のオ
レフィンワックス;磁性材としてはマグネタイト、フェ
ライトなどが使用できる。
【0030】図1は、本発明のキャリアを用いた現像剤
に適用される画像形成方法の実施例を示す説明図であ
る。ガラスなどの透光性を有する中空円筒状の透光性支
持体23の上に透光性導電層25およびアモルファスシ
リコン(a−Si)系の感光層27が形成されて、ドラ
ム状の感光体21が構成されている。また、ドラム状の
感光体21に代えて、ベルト(シート)状感光体を用い
てもよい。
【0031】感光層27としては、a−Si層の他に、
Se合金層、有機感光層などいずれもが採用できるが、
感度が高く電荷担体の移動度が大きいものが望ましい。
このような感光層としては、例えば、a−Si系感光層
があり、特に透光性支持体23上に少なくとも透光性導
電層、a−Si系光導電層およびキャリア注入阻止表面
層を順次設けたものが好ましい。
【0032】透光性支持体23の内側、すなわち感光体
21の背面側には、現像ユニット31と対向するように
して露光手段(画像信号露光装置)としてのLEDアレ
イ41が配置されており、集光素子43(セルフォック
レンズ)を介して背面露光がなされる。また、露光手段
として、LEDアレイに代えて、EL発光素子アレイ、
プラズマ発光素子アレイ、蛍光体ドットアレイ、光源と
液晶やPLZTを組合せたシャッタアレイ、光ファイバ
ーアレイなどを用いることもできる。感光体21の周囲
には現像ユニット31、転写ユニット51および定着ユ
ニット61が設けられている。
【0033】現像ユニット31は、感光体21の感光層
27側に配設され、現像剤71を感光体21の表面に供
給する。現像ユニット31の導電性スリーブ35には、
感光体21の透光性導電層25と現像ユニット31との
間に電圧を印加する現像バイアス電源39が接続されて
いる。現像ユニット31は、いくつかの磁極(N,S
極)を有するマグローラ33を導電性のスリーブ35が
内包してなり、現像剤71の層厚を規制するドクターブ
レード37が設けられている。本実施例では、感光体2
1およびスリーブ35をそれぞれ矢印PおよびS方向に
回転して現像剤71を感光体21の表面に搬送、供給し
ている。なお、マグローラ33は、固定でも、回転させ
てもよい。本発明の樹脂キャリアは、磁力が大きく、ス
リーブ35による搬送特性が良好である。
【0034】導電性かつ磁性のキャリアが磁気ブラシを
形成しており、これにトナーが付着している。トナーが
磁性トナーの場合は主として磁力により、また、非磁性
トナーの場合には帯電により、キャリアに付着してい
る。本発明の樹脂キャリアは高い磁力を有するので、磁
性トナーを用いた場合に現像スリーブ上でのトナーの搬
送性が良好となる。一方、樹脂キャリアは保持力が低い
ので、反発磁力でのキャリアのスリーブからの脱離性が
良好となり、撹拌性が改善されてトナーと均一混合され
る。
【0035】画像形成に際しては、スリーブ35により
現像剤71を現像剤溜り73に搬送し、現像バイアス電
源39から導電性のスリーブ35に正の現像バイアス電
圧を印加する。なお、この実施例では正帯電性のトナー
を使用しているが、トナーの帯電性およびバイアス電圧
の正負は、感光体の特性によって決定する。感光層27
が現像剤71と接触したときから、現像剤71のキャリ
アから成る磁気ブラシを介して、現像バイアス電源39
により感光体21に電荷が注入され、前回の画像形成時
における残留電荷のイレースおよび感光体の帯電が行な
われる。また同時に、転写ユニット51で転写されず感
光体21に付着残存した残存トナーが、磁気ブラシによ
りクリーニングされる。
【0036】感光体21の透光性支持体23側に現像ユ
ニット31と対向するように配設されたLEDアレイ4
1(露光手段)により、現像ユニット31と感光体21
の対向部位近傍に画像信号が光照射される。
【0037】LEDアレイ41により選択的に画像信号
露光がなされると、露光部の感光層27の電位が急速に
低下し電位差ができる。この時、トナーは、この電位差
により、磁気ブラシからの磁力あるいは静電気力をふり
きり、感光層27上に付着する。ついで、感光層27と
現像剤溜り73の現像剤層が離れると、現像された上記
のトナーは乱れずにそのまま感光層27上に残り、感光
体21の表面にトナー像75が形成される。この現像工
程においても、上記と同様に磁性キャリアにより安定し
た磁気ブラシが形成されているので、現像剤溜り73が
一定し、シャープで安定した画像が得られる。導電性キ
ャリアを用いた背面露光記録方式では、静電誘導により
キャリア引きが生じやすいが、本発明の導電性樹脂キャ
リアにはこれを防止するに十分な磁気力を付与できる。
【0038】現像剤溜り73の位置で露光を行なうこと
により、露光までの間に感光体21への現像バイアス電
圧の印加が十分に安定し、感光体21の履歴の影響が抑
えられるように均一帯電すると共に、感光体21の表面
の残留トナーや画像背景部のトナーの回収が十分に行な
われる。さらに、感光体21への現像バイアス電圧の印
加が十分に安定してから露光を行なって光キャリアを発
生させるので、良好なトナー像75が形成される。そし
て、トナー像75の形成後は感光体21が現像剤溜り7
3から速やかに離れるため、感光体21の表面のトナー
像75が現像剤71との衝突や摩擦等のような機械的な
力により乱されることがなく、良好な解像度のトナー像
75が得られる。
【0039】この帯電、同時露光現像における、現像バ
イアス電圧は、250V以下の低バイアスとすることが
望ましく、より好ましくは10〜200V、さらに好ま
しくは30〜150Vである。
【0040】感光体21上のトナー像75は、転写ユニ
ット51で、転写バイアス電源55により負のバイアス
電圧が印加された転写ローラ53により、紙81(被転
写部材)に転写される。絶縁性トナーを用いれば、普通
紙を用いた場合にも、高い転写効率で安定して転写でき
る。ついで、転写トナーは、定着ユニット61で、定着
ローラ63(加熱ローラ)により紙81に定着される。
65は圧力ローラを示す。転写後の感光体21上の残存
トナーは、現像ユニット31との対向位置で感光体21
が現像剤71と接触した際にキャリアの磁気ブラシによ
って除去され、別途クリーニング部材を設ける必要がな
い。もちろん、現像ユニット31の前段に別途クリーニ
ングユニットを設けてもよい。
【0041】また、転写ユニット53と現像ユニット3
1の間で感光層27に残留した電荷を消失させるために
除電手段(例えば、除電光源)を設けることもできる。
なお以上の説明では、本発明のキャリアを、背面露光記
録方式に利用することを中心にして説明したが、本発明
のキャリアはこれに限定されず、他の方式の画像形成方
法にも利用することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、特定の磁気特性を有す
る磁性材微粒子を75重量%以上配合したキャリアコア
に表面導電化処理を施して導電性かつ磁性樹脂キャリア
とすることにより、キャリアに高い磁力と低い保磁力を
付与でき、良好な搬送性および撹拌性に加えて、キャリ
ア引きを防止することができる。磁性材微粒子として
は、Fe23・FeO・ZnO系マグネタイトが特に好
適である。本発明のキャリアは、特に背面露光記録方式
の画像形成方法に好適であり、キャリア引きを防止して
良好な画像を形成することができる。
【0043】実験例 ポリエチレンパウダー 20重量部 Fe23・FeO・ZnO系マグネタイト 80重量部 (10KOeでの飽和磁化93emu/g、保磁力30 Oe) 上記混合物を混練後、ジェットミルで粉砕し、分級して
平均粒径35μmのキャリアコアを得た。このキャリア
コアに導電性カーボンブラック(平均粒径20〜30n
m)を3重量%混合し、ヘンシェルミキサーで十分混合
してキャリアコアの表面に均一に付着させた。
【0044】ついで表面処理装置(ハイブリタイザー、
奈良機械製作所製)を用い、機械的衝撃力によりキャリ
アコアの表層にカーボンブラックを固着させ、導電性か
つ磁性の樹脂キャリアを得た。このキャリアの抵抗は1
2Ω・cm、飽和磁化は73emu/gであった。上記
キャリア85重量%と絶縁性トナー15重量%とを混合
して現像剤とし、図1に示した装置を用いて画像形成を
行なった。現像バイアス電源39の電圧は+50Vと
し、−300Vの転写バイアス電圧を転写ローラに印加
して転写した。
【0045】この時の潜像部のキャリア引きを観察した
ところ、全くキャリア引きは見られなかった。一方、F
23・FeO・ZnO系マグネタイトに代えてFe2
3・FeO系マグネタイト(飽和磁化80emu/
g)を用いる以外は同様にしてキャリアを製造した。こ
のキャリアの飽和磁化は63.0emu/gであった。
このキャリアを用いて、同様に現像剤を作成し画像評価
を行なったところ、潜像部にキャリア引きが見られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法の実施例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
21 感光体 23 透光性支持体 25 透光性導電層 31 現像ユニット 32 制御電極 33 マグローラ 34 絶縁体 35 スリーブ 36 制御電極用電源 37 ドクターブレード 39 現像バイアス電源 41 LEDアレイ 43 集光素子 51 転写ユニット 53 転写ローラ 55 転写バイアス電源 61 定着ユニット 63 定着ローラ 65 加圧ローラ 71 現像剤 73 現像剤溜り 75 トナー像 81 紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 幸生 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重玉城工場内 (72)発明者 吉岡 勝裕 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重玉城工場内 (72)発明者 神山 雄二 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重玉城工場内 (72)発明者 新井 孝明 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重玉城工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10キロエールステッドでの飽和磁化が
    85emu/gよりも大きく、保磁力が50エールステ
    ッド未満である磁性材微粒子を、バインダー樹脂中に7
    5重量%以上の量で分散、担持したキャリアの表面に、
    導電層を形成したことを特徴とする現像剤用導電性磁性
    樹脂キャリア。
  2. 【請求項2】 透光性支持体上に少なくとも透光性導電
    層と光導電層を順次設けた感光体と、 請求項1に記載の導電性磁性樹脂キャリアと絶縁性トナ
    ーとからなる現像剤と、 前記感光体の光導電層側に配設され、前記現像剤を感光
    体表面に供給する現像手段と、 前記感光体の透光性導電層と前記現像手段との間に電圧
    を印加する手段と、 前記感光体の透光性支持体側に前記現像手段と対向する
    ように配設された露光手段とを用い、 前記感光体表面に前記現像剤を接触させ、 前記透光性導電層と前記現像手段との間に電圧を印加し
    つつ、 選択された光を前記透光性支持体側から前記現像手段と
    の対向部位近傍の前記光導電層に照射し、 前記感光体上に、該光照射に対応するトナー像を形成す
    ることを特徴とする画像形成方法。
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