JPH10207237A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH10207237A
JPH10207237A JP1375597A JP1375597A JPH10207237A JP H10207237 A JPH10207237 A JP H10207237A JP 1375597 A JP1375597 A JP 1375597A JP 1375597 A JP1375597 A JP 1375597A JP H10207237 A JPH10207237 A JP H10207237A
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JP
Japan
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developer
carrier
electric field
image
developing device
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JP1375597A
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English (en)
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Eiji Gyotoku
栄二 行徳
Tamotsu Shimizu
保 清水
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体と像担持体とが対向する現像領
域に交流電界を作用させる作用期間と、交流電界を作用
させない休止期間とを設けて階調性のよい画像を得る場
合に、形成される画像の濃度が低下するということがな
く、高速で現像を行なった場合にも、十分な画像濃度を
有すると共に、きめの良好な画像が得られるようにす
る。 【解決手段】 像担持体1と対向する現像領域に現像剤
2を搬送する現像剤担持体11a,11b が少なくとも2つ並
設されてなる現像装置において、各現像剤担持体と像担
持体との間に交流電界を作用させるにあたり、交流電界
を作用させる作用期間Ta,Tbと、交流電界を作用さ
せない休止期間ta,tbとを設け、隣接した2つの現
像剤担持体における一方の現像剤担持体が作用期間にあ
る場合、他方の現像剤担持体が休止期間になるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
ター等の画像形成装置において、像担持体に形成された
静電潜像を現像するのに使用する現像装置に係り、特
に、高速で画像形成を行なう場合においても、十分な画
像濃度を有すると共に、ハーフトーン等の階調性に優れ
た画像が得られる現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンター等の画像
形成装置において、像担持体に形成された静電潜像を現
像するのに様々な現像装置が使用されていた。
【0003】ここで、このような現像装置の1つとし
て、図1に示すように、像担持体1と対向するようにし
て、内周側にマグネットローラ16が設けられた円筒状
の現像剤担持体11を装置本体10に配し、この現像剤
担持体11の表面に装置本体10内に収容された現像剤
2をバケットローラ等の現像剤供給部材12によって供
給し、この現像剤2をマグネットローラ16の磁気力に
よって現像剤担持体11の表面に保持させ、この状態で
現像剤担持体11の回転により現像剤2を搬送させ、現
像剤担持体11と像担持体1とが対向する現像領域に搬
送される現像剤2の量を規制部材13によって規制した
後、この現像剤2を現像領域に導いて像担持体1に形成
された静電潜像を現像するようにしたものが存在した。
【0004】また、上記のような現像装置において、像
担持体1に形成された静電潜像を効率よく現像すると共
に、像担持体1に形成されたトナー像が現像剤2の磁気
ブラシによって掻き取られたりするのを防止するため、
図1に示すように、現像剤担持体11に対して直流電源
14と交流電源15とから直流電圧と交流電圧とを重畳
させて印加し、現像剤担持体11と像担持体1とが対向
する現像領域に直流電界に交流電界が重畳された電界を
作用させて現像するようにしたものが開発された。
【0005】しかし、このように現像剤担持体11と像
担持体1とが対向する現像領域に直流電界に交流電界が
重畳された電界を作用させて現像を行ない、ハーフトー
ンの画像を得るようにした場合、ハーフトーンの画像に
対応する像担持体1の表面電位の部分において、この表
面電位の変化に対する画像濃度の変化が大きく、良好な
ハーフトーンの画像が得られず、階調性が悪いという問
題があり、また形成された画像のきめも必ずしも良好な
ものではなかった。
【0006】このため、近年においては、特公平2−1
4706号公報に示されるように、現像剤担持体と像担
持体との間に交流電界を形成する第1期間(作用期間)
と、交流電界の形成を休止する第2期間(休止期間)と
を交互に繰り返すようにし、第1期間の交流電界の最終
成分が常に現像剤を現像剤担持体側に引き戻す電界成分
になるようにして現像を行なうようにしたものが提案さ
れた。
【0007】しかし、上記の公報に示されるように、第
1期間において交流電界を作用させ、この交流電界の最
終成分が常に現像剤を現像剤担持体側に引き戻す電界成
分になるようにした場合、現像剤が像担持体と現像剤担
持体との間で移動しながら、常に像担持体側から現像剤
担持体側に引き戻される状態で交流電界が休止して第2
期間に入り、この第2期間においても、引き続いて現像
剤が現像剤担持体側に引き戻されるようになり、次に交
流電界を作用させて現像を行なうようにした場合に、現
像剤が十分に像担持体に供給されず、形成された画像に
おける画像濃度が低くなり、特に、近年のように高速で
画像形成を行なう場合においては、さらに形成される画
像の濃度が低下するという問題があり、また形成された
画像におけるきめも十分ではないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、現像剤担
持体によって現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬
送させ、この現像剤担持体から像担持体に現像剤を供給
して現像を行なう場合における上記のような様々な問題
を解決することを課題とするものである。
【0009】すなわち、この発明における現像装置にお
いては、上記のように現像剤担持体により現像剤を像担
持体と対向する現像領域に搬送し、現像剤担持体と像担
持体との間に交流電界を作用させて現像を行なうにあた
り、良好なハーフトーンの画像が得られるようにするた
め、交流電界を作用させない休止期間を設けた場合にお
いても、形成される画像の濃度が低下するということが
なく、特に高速で現像を行なう場合においても、十分な
画像濃度を有すると共に、きめの良好な画像が得られる
ようにすることを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明における現像装
置においては、上記のような課題を解決するため、像担
持体と対向する現像領域に現像剤を搬送する現像剤担持
体が少なくとも2つ並設されてなる現像装置において、
各現像剤担持体と像担持体との間に交流電界を作用させ
るにあたり、交流電界を作用させる作用期間と、交流電
界を作用させない休止期間とを設け、隣接した2つの現
像剤担持体における一方の現像剤担持体が作用期間にあ
る場合、他方の現像剤担持体が休止期間になるようにし
たのである。
【0011】そして、この発明における現像装置のよう
に、少なくとも2つの現像剤担持体を並設させ、各現像
剤担持体と像担持体との間に交流電界を作用させて現像
を行なうにあたり、それぞれ交流電界を作用させる作用
期間と、交流電界を作用させない休止期間とを設け、隣
接した2つの現像剤担持体における一方の現像剤担持体
が作用期間である場合に、他方の現像剤担持体が休止期
間になるようにして現像を行なうと、像担持体に対して
現像剤が十分に供給されて、十分な画像濃度を有する画
像が得られると共に、ハーフトーン画像の現像も良好に
行なえ、特に、高速で現像を行なう場合であっても、十
分な画像濃度を有し、階調性に優れたきめの良い画像が
得られるようになる。
【0012】すなわち、上記のように少なくとも2つ並
設された各現像剤担持体と像担持体との間に交流電界を
作用させて現像を行なうようにすると、それぞれの現像
剤担持体から像担持体に現像剤が供給され、像担持体に
対して十分な現像剤が供給されるようになり、また上記
のように各現像剤担持体と像担持体との間に、それぞれ
交流電界を作用させる作用期間と交流電界を作用させな
い休止期間とを設けるようにしたため、像担持体の表面
電位の変化に伴う画像濃度の変化を少なくすることがで
き、ハーフトーン等の階調性の良い現像が行なえるよう
になる。
【0013】さらに、この発明における現像装置におい
ては、上記のように隣接した2つの現像剤担持体におけ
る一方の現像剤担持体が作用期間である場合に、他方の
現像剤担持体が休止期間になるようにしたため、隣接し
た2つの現像剤担持体における作用期間と休止期間とを
同じにした場合に比べて、より多くの現像剤が像担持体
に供給されるようになり、高速で現像を行なう場合にお
いても、十分な画像濃度を有する画像が得られるように
なると共に、2つの隣接する現像剤担持体間においてリ
ークが生じるということもない。
【0014】すなわち、隣接する2つの現像剤担持体に
おいて、交流電界が作用する作用期間と交流電界が作用
しない休止期間とを同じように作用させた場合、交流電
界が作用している作用期間においては、図2(A)に示
すように、隣接する2つの現像剤担持体11a,11b
と像担持体1との間において、それぞれ現像剤2がパウ
ダークラウド状態になり、広い範囲で現像剤2が像担持
体1に供給されるようになるが、交流電界が作用してい
ない休止期間においては、同図(B)に示すように、そ
れぞれの現像剤担持体11a,11bから現像剤2が像
担持体1に供給されなくなる。
【0015】一方、この発明における現像装置のよう
に、一方の現像剤担持体に交流電界が作用して作用期間
になっている場合に、他方の現像剤担持体においては交
流電界が作用していない休止期間になるようにすると、
図3(A),(B)に示すように、隣接する2つの現像
剤担持体11a,11bにおいて、それぞれ交流電界が
作用している作用期間と交流電界が作用していない休止
期間とが切り換わった場合に、隣接する2つの現像剤担
持体11a,11bの間の部分においては、常に現像剤
2がパウダークラウド状態で残り、上記の図2(A),
(B)に示すように、隣接する2つの現像剤担持体11
a,11bに対して同じように作用期間と休止期間とを
作用させる場合に比べて、現像剤2がパウダークラウド
状態になって現像が行なわれる領域が広くなり、これに
より像担持体1に現像剤2が十分に供給され、高速で現
像を行なう場合においても、十分な画像濃度が得られる
ようになる。
【0016】さらに、この発明における現像装置におい
て、隣接する2つの現像剤担持体に対して印加させる交
流電界の状態を適当に異ならせることにより、きめの良
好な画像が得られたり、細線の再現性の良い画像が得ら
れたり、キャリア付着のない現像が行なえるようにな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態に係
る現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0018】この実施形態における現像装置において
は、市販の複写機(ミノルタ社製:EP8600)を図
4に示すように改造した。
【0019】ここで、この実施形態の現像装置において
は、図4に示すように、像担持体1と対向するようにし
て、2つの円筒状になった現像剤担持体11a,11b
を並設させると共に、各現像剤担持体11a,11bの
内周側にマグネットローラ16a,16bを設け、各マ
グネットローラ16a,16bの磁気力により現像剤を
それぞれの現像剤担持体11a,11bの表面に保持さ
せ、この状態で各現像剤担持体11a,11bの回転に
より現像剤を像担持体1と対向する現像領域に搬送させ
るようにした。
【0020】そして、上記の各現像剤担持体11a,1
1bにそれぞれ直流電源14a,14bと交流電源15
a,15bとを接続させ、これらの直流電源14a,1
4bと交流電源15a,15bとから各現像剤担持体1
1a,11bにそれぞれ直流電圧と交流電圧とを印加
し、各現像剤担持体11a,11bと像担持体1との間
にそれぞれ直流電界に交流電界が重畳された電界を作用
させて現像を行なうようにした。
【0021】ここで、この実施形態の現像装置におい
て、上記のように各現像剤担持体11a,11bと像担
持体1の間にそれぞれ直流電界に交流電界が重畳された
電界を作用させて現像を行なうにあたっては、図5
(A),(B)に示すように、それぞれ交流電界に作用
させる作用期間Ta,Tbと、交流電界を作用させない
休止期間ta,tbとを交互に繰り返して現像を行なう
ようにした。
【0022】そして、この実施形態の現像装置において
は、同図に示すように、像担持体1の移動方向上流側に
位置する現像剤担持体11aと像担持体1との間に交流
電界が作用している作用期間Taにおいては、下流側に
位置する現像剤担持体11bと像担持体1との間に交流
電界が作用していない休止期間tbになるようにし、逆
に下流側に位置する現像剤担持体11bと像担持体1と
の間に交流電界が作用している作用期間Tbにおいて
は、上流側に位置する現像剤担持体11aと像担持体1
との間に交流電界が作用していない休止期間taになる
ようにした。
【0023】次に、上記の実施形態に示す現像装置を用
いて、各現像剤担持体11a,11bと像担持体1の間
に作用させる電界等を変更させた実施例1の現像装置
と、比較例1〜3の現像装置とを比較し、実施例1の現
像装置によって現像を行なうと、高速で画像形成を行な
う場合においても、十分な画像濃度を有すると共に、ハ
ーフトーン等の階調性の良い画像が得られることを明ら
かにする。
【0024】(実施例1及び比較例1〜3)実施例1及
び比較例1〜3の各現像装置においては、その現像剤と
して、平均粒径が35μmのバインダー型キャリアと平
均粒径が8μmのトナーとをトナー濃度が13重量%に
なるように混合させたものを用いるようにした。
【0025】そして、像担持体1をその初期表面電位V
0 が−450Vになるように帯電させると共に、上記の
各現像剤担持体11a,11bと像担持体1とが対向す
る現像領域において、それぞれの現像剤担持体11a,
11bと像担持体1との間隔Dsが0.35mmになる
ようにした。
【0026】また、像担持体1をシステム速度380m
m/secの高速で回転させると共に、各現像剤担持体
11a,11bをそれぞれ像担持体1の回転速度の1.
6倍の回転速度で回転させ、像担持体1の移動方向上流
側に位置する現像剤担持体11aによって現像領域に搬
送する現像剤の量を4.8mg/cm2 にした。
【0027】そして、上記の各現像剤担持体11a,1
1bに対してそれぞれ上記の直流電源14a,14bと
交流電源15a,15bとから直流電圧と交流電圧とを
印加し、各現像剤担持体11a,11bと像担持体1の
間にそれぞれ直流電界に交流電界が重畳された電界を作
用させて現像を行なうようにした。
【0028】ここで、実施例1及び比較例1,2の各現
像装置においては、それぞれ各現像剤担持体11a,1
1bと像担持体1の間に直流電界に交流電界が重畳され
た電界を作用させるにあたって、各直流電源14a,1
4bから各現像剤担持体11a,11bにそれぞれ−3
50Vの直流電圧Vda,Vdbを作用させると共に、
交流電界を作用させる作用期間Ta,Tbにおいては、
各交流電源15a,15bから各現像剤担持体11a,
11bに対してそれぞれピークピーク値Vppが1.6
kVでパルス幅が0.16msになった1周波の交流パ
ルス電圧を作用させ、各作用期間Ta,Tbの最初と最
後の電界の方向が逆方向になるようにし、その後、交流
電界が作用されない休止期間ta,tbを作用期間T
a,Tbの1.5倍の0.48ms設けるようにした。
【0029】そして、実施例1の現像装置においては、
上記のように各交流電源15a,15bから各現像剤担
持体11a,11bに上記の交流パルス電圧を印加させ
て、各現像剤担持体11a,11bに作用期間Ta,T
bと休止期間ta,tbとを繰り返して作用させるにあ
たり、図5(A),(B)に示すように、像担持体1の
移動方向上流側に位置する現像剤担持体11aが作用期
間Taの場合、下流側に位置する現像剤担持体11bが
休止期間tbになるようにし、逆に下流側に位置する現
像剤担持体11bが作用期間Tbの場合、上流側に位置
する現像剤担持体11aが休止期間taになるようにし
た。
【0030】一方、比較例1の現像装置においては、各
現像剤担持体11a,11bに作用期間Ta,Tbと休
止期間ta,tbとを繰り返して作用させるにあたり、
図6(A),(B)に示すように、各交流電源15a,
15bから各現像剤担持体11a,11bに対して同じ
極性の交流パルス電圧を同時に作用させ、各現像剤担持
体11a,11bにおいて作用期間Ta,Tbと休止期
間ta,tbとが同じになるようにした。
【0031】また、比較例2の現像装置においては、各
現像剤担持体11a,11bに作用期間Ta,Tbと休
止期間ta,tbとを繰り返して作用させるにあたり、
図7(A),(B)に示すように、各交流電源15a,
15bから各現像剤担持体11a,11bに対して逆の
極性になった交流パルス電圧を同時に作用させ、各現像
剤担持体11a,11bにおいて作用期間Ta,Tbと
休止期間ta,tbとが同じになるようにした。
【0032】一方、比較例3の現像装置においては、図
8(A),(B)に示すように、実施例1及び比較例
1,2の各現像装置と同様に、各直流電源14a,14
bから各現像剤担持体11a,11bにそれぞれ−35
0Vの直流電圧Vda,Vdbを作用させる一方、各交
流電源15a,15bから各現像剤担持体11a,11
bに対してそれぞれピークピーク値Vppが1.6kV
でパルス幅が0.16msになった交流パルス電圧を同
じように連続して印加させ、各現像剤担持体11a,1
1bに対して休止期間を設けないようにした。
【0033】そして、上記の実施例1及び比較例1〜3
の各現像装置において、それぞれ上記のような電界を作
用させて反転現像を行ない、像担持体1において露光さ
れた画像部の表面電位Viと、上記の直流電源14a,
14bと交流電源15a,15bとから印加された電圧
の平均値Vbとの差ΔV(=Vi−Vb)と、得られた
画像における画像濃度I.D.との関係を調べ、その結
果を図9に示した。なお、上記の比較例2の現像装置に
おいては、2つの現像剤担持体11a,11b間におい
てリークが発生し、画像が得られなかった。
【0034】ここで、図9の結果から明らかなように、
上記の実施例1の現像装置によって現像を行なった場
合、比較例1の現像装置によって現像を行なった場合に
比べて、現像剤が像担持体1に十分に供給されて、十分
な画像濃度を有する画像が得られるようになり、また連
続した交流電界を作用させる比較例3の現像装置によっ
て現像を行なった場合に比べると、ΔVの変化に伴う画
像濃度の変化が少なくなっており、ハーフトーン等の階
調性の良い画像が得られた。
【0035】(実施例2,3)これらの実施例2,3の
現像装置においては、上記の実施例1における現像装置
において、像担持体1の移動方向下流側に位置する現像
剤担持体11bに印加させる交流パルス電圧だけを変更
させるようにした。
【0036】ここで、実施例2の現像装置においては、
図10に示すように、1の作用期間Tb1 においてパル
ス幅が0.16msになった一周波の交流パルス電圧を
作用させた後、交流電界を作用させない休止期間tbを
0.48ms設け、この休止期間tbの後の次の作用期
間Tb2 に交流パルス電圧を印加させるにあたり、先の
作用期間Tb1 における交流パルス電圧とは逆極性にな
った一周波の交流パルス電圧を作用させ、先の作用期間
Tb1 における交流電界の最後の電界の方向と次の作用
期間Tb2 における交流電界の最初の電界の方向とが同
方向になるようにした。
【0037】また、実施例3の現像装置においては、図
11に示すように、1の作用期間Tbにおいて、交流電
界の最初と最後の電界の方向が同じ方向で、現像剤を像
担持体1に送る方向の電界が作用するように、最初の第
1番目と最後の第3番目とにそれぞれパルス幅が0.0
8msになった同じ方向のパルス電圧を作用させる一
方、この第1番目と第3番目との間にパルス幅が0.1
6msで最初と最後のパルス電圧とは逆の極性になった
第2番目のパルス電圧を作用させ、その後、交流電界が
作用しない休止期間tbを0.48ms設け、これを繰
り返して交流電界を作用させるようにした。
【0038】そして、上記の実施例1の現像装置とこれ
らの実施例2,3の各現像装置を用いて現像を行ない、
平均の画像濃度I.D.が0.4になったハーフトーン
の画像を形成し、得られた各画像についてそれぞれ5μ
m毎に10μm×100μmの面積の部分における画像
濃度を測定し、それぞれのハーフトーンの画像における
標準偏差を求めて、画像濃度のばらつき(きめ)を調
べ、その結果を下記の表1に示した。なお、上記の画像
濃度の測定には、マイクロデンシトメータ(阿部設計社
製:2405型)を用いた。
【0039】
【表1】
【0040】この結果、きめを示す標準偏差の値が、実
施例1,実施例2,実施例3の順で少なくなっており、
この順でハーフトーンの画像における画像濃度のバラツ
キが少なくなり、実施例1,実施例2,実施例3の順で
きめが向上した。
【0041】(実施例4)実施例4の現像装置において
は、上記の各現像剤担持体11a,11bに対してそれ
ぞれ上記の直流電源14a,14bと交流電源15a,
15bとから直流電圧と交流電圧とを印加して、各現像
剤担持体11a,11bと像担持体1の間にそれぞれ直
流電界に交流電界が重畳された電界を作用させるにあた
り、像担持体1の移動方向上流側に位置する現像剤担持
体11aに対して、上記の直流電源14aから実施例1
の場合よりマイナスの値が高い−450Vの直流電圧V
daを印加させ、この現像剤担持体11aから像担持体
1に対してトナーが十分に供給されるようにする一方、
像担持体1の移動方向下流側に位置する現像剤担持体1
1bには、実施例1の場合と同様に、直流電源14bか
ら−350Vの直流電圧Vdbを印加させるようにし
た。
【0042】また、この実施例4の現像装置において
は、各現像剤担持体11a,11bに対して交流電源1
5a,15bから交流電圧を印加させるにあたり、それ
ぞれパルス幅が0.16msで、ピークピーク値Vpp
が上記の実施例1の場合より低い0.6kVになった1
周波の交流パルス電圧を印加させるようにし、それ以外
は、上記の実施例1の場合と同様に、休止期間ta,t
bを作用期間Ta,Tbの1.5倍の0.48ms設
け、像担持体1の移動方向上流側に位置する現像剤担持
体11aが作用期間Taの場合、下流側に位置する現像
剤担持体11bが休止期間tbになるようにし、逆に下
流側に位置する現像剤担持体11bが作用期間Tbの場
合、上流側に位置する現像剤担持体11aが休止期間t
aになるようにした。
【0043】そして、この実施例4の現像装置のよう
に、各現像剤担持体11a,11bに対して交流電源1
5a,15bから印加させる交流パルス電圧のピークピ
ーク値Vppを小さくすると、現像剤中におけるトナー
を各現像剤担持体11a,11bから像担持体1に供給
する際に、キャリア付着が生じるということが少なくな
り、特に、上記のように像担持体1の移動方向上流側に
位置する現像剤担持体11aから像担持体1に対してト
ナーを十分に供給させると、このようにトナーが供給さ
れた部分において、像担持体1における回り込み電界が
減少し、下流側に位置する現像剤担持体11bに交流電
界を作用させて現像を行なう際におけるキャリアの付着
がさらに少なくなった。
【0044】ここで、上記の実施例1の現像装置と、こ
の実施例4の現像装置を使用して、白に対する黒の比率
(B/W比)が6%になったA4サイズのチャートを1
00枚コピーした後、クリーニング装置(図示せず)に
回収された現像剤をばい焼して、ばい焼後の重量を測定
し、予め求めておいたキャリアとトナーのばい焼データ
から回収された現像剤中におけるキャリアの割合を求
め、1000枚の複写を行なった場合におけるキャリア
消費量を算出した。
【0045】この結果、上記の実施例1の現像装置を用
いた場合には、1000枚あたりのキャリアの消費量が
0.13gであったのに対して、この実施例4の現像装
置を用いた場合には、キャリアの消費量が0.10gと
少なくなっていた。
【0046】(実施例5,6)実施例5の現像装置にお
いては、上記の実施例1の現像装置の場合と、上記の各
現像剤担持体11a,11bに対して交流電源15a,
15bから印加させる交流パルス電圧だけを変更させる
ようにした。
【0047】そして、実施例5の現像装置においては、
図12(A)に示すように、像担持体1の移動方向上流
側に位置する現像剤担持体11aの作用期間Taに上記
の交流電源15aからピークピーク値Vppが1.6k
Vでパルス幅が実施例1の場合より広い0.32msに
なった1周波の交流パルス電圧を作用させた後、交流電
界が作用されない休止期間taを上記の作用期間Taの
1.5倍の0.96ms設け、これを繰り返すようにし
た。
【0048】一方、下流側に位置する現像剤担持体11
bに対しては、同図(B)に示すように、上記の上流側
に位置する現像剤担持体11aの休止期間taにおい
て、前記の交流電源15bからピークピーク値Vppが
1.6kVでパルス幅が0.16msになった2周波の
交流パルス電圧を作用させ、この作用期間Tbの後、交
流電界が作用されない休止期間tbを上記の作用期間T
bの1.5倍の0.96ms設け、これを繰り返し、上
記の上流側に位置する現像剤担持体11aが作用期間T
aの場合、下流側に位置する現像剤担持体11bが休止
期間tbになるようにし、逆に下流側に位置する現像剤
担持体11bが作用期間Tbの場合、上流側に位置する
現像剤担持体11aが休止期間taになるようにした。
【0049】また、実施例6の現像装置においては、上
記の実施例1の現像装置の場合と、像担持体1の移動方
向上流側に位置する現像剤担持体11aに対して、上記
の交流電源15aから印加させる交流パルス電圧のデュ
ーティ(duty)比だけを変更させるようにした。そ
して、この実施例6においては、図13に示すように、
波長が0.32msの交流パルス電圧で、duty比
(パルス幅の比)が1.3:1とトナーを像担持体1側
に送る方向のパルス電圧の幅が長くなった1周波の交流
パルス電圧を印加させるようにした。
【0050】次に、これらの実施例5,6の現像装置と
上記の実施例1における現像装置を用いてそれぞれ現像
を行ない、細線の再現性についての評価を調べた。
【0051】この結果、上記の実施例1の現像装置を用
いて現像を行なった場合に比べて、上記の実施例5の現
像装置や実施例6の現像装置を用いて現像を行なった場
合の方が細線の再現性が向上していた。
【0052】すなわち、実施例5の現像装置の場合、像
担持体1の移動方向上流側に位置する現像剤担持体11
aに作用させる交流パルス電圧のパルス幅を実施例1の
場合より広くしているため、この上流側に位置する現像
剤担持体11aから過剰のトナーが像担持体1に供給さ
れるようになり、また実施例6の現像装置の場合は、像
担持体1の移動方向上流側に位置する現像剤担持体11
aに作用させる交流パルス電圧のduty比を変化させ
てトナーを像担持体1に送るパルス電圧の幅を長くして
いるため、この上流側に位置する現像剤担持体11aか
ら過剰のトナーが像担持体1に供給されるようになり、
像担持体1に形成された細線部分にも十分にトナーが付
与される一方、下流側に位置する現像剤担持体11bに
おいてはそれぞれ通常の現像が行なわれて、像担持体1
に過剰に供給されたトナーがこの下流側に位置する現像
剤担持体11bにおいて回収されるようになり、かぶり
がなく細線の再現性の良い画像が得られるようになっ
た。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
現像装置においては、像担持体と対向するように少なく
とも2つの現像剤担持体を並設させ、各現像剤担持体と
像担持体との間に交流電界を作用させて現像を行なうに
あたり、それぞれ交流電界を作用させる作用期間と、交
流電界を作用させない休止期間とを設けると共に、隣接
した2つの現像剤担持体における一方の現像剤担持体が
作用期間である場合に、他方の現像剤担持体が休止期間
になるようにして現像を行なうようにしたため、像担持
体に対して現像剤が十分に供給されて、十分な画像濃度
を有する画像が得られると共に、ハーフトーン画像の現
像も良好に行なえ、特に、高速で現像を行なう場合にお
いても、十分な画像濃度を有し、階調性に優れたきめの
良い画像が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の現像装置によって現像を行なう場合の概
略断面図である。
【図2】隣接する2つの現像剤担持体と像担持体との間
に交流電界を作用させるにあたり、2つの現像剤担持体
において交流電界が作用する作用期間と交流電界が作用
しない休止期間とが同じになるようにした場合における
現像剤の状態を示した概略説明図である。
【図3】隣接する2つの現像剤担持体と像担持体との間
に交流電界を作用させるにあたり、この発明のように、
一方の現像剤担持体において交流電界が作用している作
用期間の場合に、他方の現像剤担持体において交流電界
の作用していない休止期間になるようにした場合におけ
る現像剤の状態を示した概略説明図である。
【図4】この発明の一実施形態に係る現像装置におい
て、像担持体と対向するようにして隣接する2つの現像
剤担持体を設けた状態を示した部分説明図である。
【図5】同実施形態における実施例1の現像装置におい
て、隣接する2つの現像剤担持体に対して印加させる直
流電圧と交流電圧の状態を示した図である。
【図6】比較例1の現像装置において、隣接する2つの
現像剤担持体に対して印加させる直流電圧と交流電圧の
状態を示した図である。
【図7】比較例2の現像装置において、隣接する2つの
現像剤担持体に対して印加させる直流電圧と交流電圧の
状態を示した図である。
【図8】比較例3の現像装置において、隣接する2つの
現像剤担持体に対して印加させる直流電圧と交流電圧の
状態を示した図である。
【図9】実施例1及び比較例1〜3の各現像装置により
反転現像を行なった場合において、像担持体の露光され
た画像部の表面電位Viと直流電源及び交流電源から印
加された電圧の平均値Vbとの差ΔV(=Vi−Vb)
と、得られた画像の画像濃度I.D.との関係を示した
図である。
【図10】実施例2の現像装置において、像担持体の移
動方向下流側に位置する現像剤担持体に印加させる直流
電圧と交流電圧の状態を示した図である。
【図11】実施例3の現像装置において、隣接する2つ
の現像剤担持体に対して印加させる直流電圧と交流電圧
の状態を示した図である。
【図12】実施例5の現像装置において、像担持体の移
動方向下流側に位置する現像剤担持体に印加させる直流
電圧と交流電圧の状態を示した図である。
【図13】実施例6の現像装置において、像担持体の移
動方向上流側に位置する現像剤担持体に印加させる直流
電圧と交流電圧の状態を示した図である。
【符号の説明】
1 像担持体 2 現像剤 11a,11b 現像剤担持体 14a,14b 直流電源 15a,15b 交流電源 Ta,Tb 作用期間 ta,tb 休止期間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と対向する現像領域に現像剤を
    搬送する現像剤担持体が少なくとも2つ並設されてなる
    現像装置において、各現像剤担持体と像担持体との間に
    交流電界を作用させるにあたり、交流電界を作用させる
    作用期間と、交流電界を作用させない休止期間とを設
    け、隣接した2つの現像剤担持体における一方の現像剤
    担持体が作用期間にある場合、他方の現像剤担持体が休
    止期間になるようにしたことを特徴とする現像装置。
JP1375597A 1997-01-28 1997-01-28 現像装置 Pending JPH10207237A (ja)

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