JPH10145600A - 画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置および画像形成装置

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JPH10145600A
JPH10145600A JP8312985A JP31298596A JPH10145600A JP H10145600 A JPH10145600 A JP H10145600A JP 8312985 A JP8312985 A JP 8312985A JP 31298596 A JP31298596 A JP 31298596A JP H10145600 A JPH10145600 A JP H10145600A
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Masahiro Takamatsu
雅広 高松
Koichiro Shinohara
浩一郎 篠原
Nobuyuki Kato
信之 加藤
Masahiko Kubo
昌彦 久保
Kazuhiro Iwaoka
一浩 岩岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模やメモリの増大化をきたさないとと
もに、リアルタイム処理が可能な方法により、画像出力
部の副走査方向における画像出力特性による濃度低下を
防止できるようにする。 【解決手段】 画像入力部100では、入力画像データ
を、その時系列方向が画像出力部300の副走査方向に
対応する矢印42の方向となるように取得する。この画
像入力部100からの入力画像データを、画像出力部3
00の副走査方向における画像出力特性に応じて補正す
る。その補正後の画像データを、その時系列方向が画像
出力部300の主走査方向に対応する矢印41の方向と
なるように回転処理する。その回転処理後の画像データ
を画像出力部300に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル複写
機、コンピュータプリンタまたはネットワークプリンタ
などに用いられる画像処理装置、およびその画像処理装
置を画像入力部および画像処理部として有する画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在製品化されている、デジタル複写
機、コンピュータプリンタまたはネットワークプリンタ
などの多くの画像形成装置では、画像出力部(画像出力
装置)として、高品質の出力画像を高速で得ることがで
きる電子写真方式が広く採用されている。
【0003】電子写真方式では、現像手段として、絶縁
性トナーと磁性粒子を現像器内で混合摩擦させることに
より絶縁性トナーを帯電させ、現像ロール上に磁力によ
り現像剤をブラシ状に形成し、現像ロールの回転により
感光体上に現像剤を供給することによって、感光体上の
静電潜像を現像する、二成分磁気ブラシ現像方式が広く
用いられており、特にカラー画像形成装置では、より広
く採用されている。
【0004】しかし、この電子写真方式の画像出力部、
特に二成分磁気ブラシ現像方式による画像出力部では、
その副走査方向における非線形かつ非対称な画像出力特
性によって、副走査方向に濃度の異なる2つの画像部が
連続するとき、その一方の画像部の他方の画像部との境
界部分の濃度が低下する現象を生じる。
【0005】その一つは、図17(A)に示すように、
出力される画像が感光体上における静電潜像形成用の光
ビームの走査方向である主走査方向に対して直交する副
走査方向に中間調部1から背景部2に変化するとき、中
間調部1の背景部2と接する後端部1Bの濃度が低下す
ることである。以下、これを中間調部濃度低下と称す
る。
【0006】もう一つは、図17(B)に示すように、
出力される画像が副走査方向に低濃度部12Lから高濃
度部13Hに変化するとき、低濃度部12Lの高濃度部
13Hと接する後端部12Wの濃度が低下することであ
る。以下、これを低濃度部濃度低下と称する。
【0007】二成分磁気ブラシ現像方式による電子写真
方式では、図18に示すように、感光体ドラム310の
矢印311の方向の回転によって、感光体ドラム310
が静電潜像形成用の帯電器320により帯電され、その
帯電された感光体ドラム310上に、画像信号で変調さ
れたレーザ光Lが照射されることにより、感光体ドラム
310上に静電潜像が形成され、その静電潜像が形成さ
れた感光体ドラム310が、感光体ドラム310の線速
度の2倍程度の線速度で矢印336の方向に回転する現
像スリーブ335の表面の現像剤層337と接すること
により、現像剤層337中のトナーが感光体ドラム31
0上の潜像部分に付着して、感光体ドラム310上の静
電潜像がトナー像に現像される。
【0008】図18(A)は、レーザ光Lの照射により
感光体ドラム310上に中間調部1の潜像部3が形成さ
れて、その前方エッジ3fが現像剤層337と接する瞬
間を示し、同図(B)は、潜像部3の後方エッジ3bよ
り幾分手前の部分が現像剤層337と接する瞬間を示
し、同図(C)は、潜像部3の後方エッジ3bが現像剤
層337と接する瞬間を示す。
【0009】現像スリーブ335には、例えば−500
Vの電位の現像バイアスが与えられる。感光体ドラム3
10は、帯電器320により、現像バイアス電位より絶
対値が大きい、例えば−650Vの電位に帯電され、中
間調部1の潜像部3は、現像バイアス電位より絶対値が
小さい、例えば−200Vとされる。また、中間調部1
の後方の背景部2に相当する部分4は、現像バイアス電
位より絶対値の大きい、帯電電位の−650Vとなる。
【0010】図18(A)のように潜像部3の前方エッ
ジ3fが現像剤層337と接する時、感光体ドラム31
0と現像剤層337とが接する位置Qに存在するトナー
tqには、順方向の現像電界が印加されて、トナーtq
が現像剤層337の表面に引き寄せられ、潜像部3上に
付着される。しかし、同図(B)のように中間調部1の
後方の背景部2に相当する部分4が現像剤層337に近
付くと、現像剤層337の部分4と対向する部分に存在
するトナーtbが、逆方向の現像電界により現像剤層3
37の表面から遠ざけられて、現像剤層337の奥深く
に潜り込むようになる。
【0011】そして、現像スリーブ335が矢印336
の方向に回転することによって、そのトナーtbは、感
光体ドラム310と現像剤層337とが接する位置Qに
近付くとともに、潜像部3の低電位により現像剤層33
7の表面側に移動するが、現像剤層337の表面に達す
るのに時間的な遅れを生じる。そのため、同図(B)の
ように潜像部3の後方エッジ3bより幾分手前の部分が
現像剤層337と接する時から、感光体ドラム310上
に付着されるトナー量が減少し、図17(A)に示した
ように、中間調部1の背景部2と接する後端部1Bの濃
度が低下する。
【0012】中間調部1の前方も背景部であるときに
は、図18(A)のように潜像部3の前方エッジ3fが
現像剤層337と接する時にも、現像剤層337中のト
ナー中には、トナーtfで示すように、前方の背景部に
相当する感光体ドラム310上の部分5によって現像剤
層337の表面から遠ざけられるものが生じる。
【0013】しかし、現像スリーブ335の矢印336
の方向の回転によって、そのトナーtfは、感光体ドラ
ム310と現像剤層337とが接する位置Qから急速に
遠ざかるとともに、潜像部3の低電位によって現像剤層
337の表面に引き寄せられたトナーtqが、位置Qに
直ちに近付いて、潜像部3上に付着される。したがっ
て、出力される画像が副走査方向に、逆に背景部から中
間調部1に変化しても、中間調部1の背景部と接する前
端部の濃度は低下しない。
【0014】また、低濃度部濃度低下について示すと、
図19(A)は、レーザ光Lの照射により感光体ドラム
310上に低濃度部12Lの潜像部32Lが形成され
て、その前方エッジ32fが現像剤層337と接する瞬
間を示し、同図(B)は、潜像部32Lの後方エッジ3
2bが現像剤層337と接する瞬間を示し、同図(C)
は、潜像部32Lの後方エッジ32bより幾分後方側
の、高濃度部13Hの潜像部33Hが現像剤層337と
接する瞬間を示す。
【0015】低濃度部12Lの潜像部32Lは、現像バ
イアス電位より絶対値が小さい、例えば−300Vとさ
れる。また、低濃度部12Lの後方の高濃度部13Hの
潜像部33Hは、低濃度部12Lの潜像部32Lの電位
より絶対値が小さい、例えば−200Vとされる。
【0016】図19(A)のように潜像部32Lの前方
エッジ32fが現像剤層337と接する時、感光体ドラ
ム310と現像剤層337とが接する位置Qに存在する
トナーtaには、順方向の現像電界が印加されて、トナ
ーtaが潜像部32L上に付着される。以後、同図
(B)のように潜像部32Lの後方エッジ32bが現像
剤層337と接する時まで、低濃度部12Lの潜像部3
2Lにはトナーが付着される。トナーtcは、低濃度部
12Lの高濃度部13Hと接する後端部に相当する、潜
像部32Lの潜像部33Hと接する後端部に付着された
トナーである。
【0017】しかし、同図(B)の時点以降において
は、高濃度部13Hの潜像部33Hが現像剤層337と
接するようになる。そして、潜像部33Hの電位は潜像
部32Lの電位より絶対値が小さく、潜像部33Hと現
像剤層337との間には順方向のより大きな現像電界が
印加されるので、潜像部33Hには多量のトナーが付着
される。
【0018】そのため、現像剤層337中の、感光体ド
ラム310と現像剤層337とが接する位置Qの近傍部
分においては、トナーで覆われていた磁性粒子が露呈さ
れて、その磁性粒子の電位によって、同図(B)のよう
に一旦は潜像部32Lの潜像部33Hと接する後端部に
付着されたトナーtcが、現像剤層337中に引き戻さ
れてしまう。
【0019】そのため、同図(C)にトナーが存在しな
い部分として示すように(必ずしも全くなくなるわけで
はなく、図は簡略化したものである)、潜像部32Lの
潜像部33Hと接する後端部のトナー量が減少し、図1
7(B)に示したように、低濃度部12Lの高濃度部1
3Hと接する後端部12Wの濃度が低下する。なお、高
濃度部13Hの潜像部33Hに付着されるトナーte
は、低濃度部12Lの潜像部32Lに付着されるトナー
taより多くなるが、図19(C)では便宜上、同量の
ものとして示した。
【0020】この低濃度部12Lの後端部12Wでの濃
度低下、すなわち潜像部32Lの後端部でのトナー量の
減少は、低濃度部12Lの直後に続く高濃度部13Hの
潜像部33Hの絶対値の小さい電位によって、潜像部3
2Lの後端部に付着されたトナーtcが現像剤層337
中に引き戻されることにより生じるので、出力される画
像が副走査方向に、逆に高濃度部から低濃度部に変化し
ても、低濃度部の高濃度部と接する前端部の濃度は低下
しない。
【0021】このように、二成分磁気ブラシ現像方式に
よる電子写真方式では、出力される画像が副走査方向に
中間調部から背景部に変化するとき、中間調部の背景部
と接する後端部の濃度が低下するとともに、出力される
画像が副走査方向に低濃度部から高濃度部に変化すると
き、低濃度部の高濃度部と接する後端部の濃度が低下す
る。
【0022】特開平5−281790号および特開平6
−87234号には、レーザ光により感光体上に静電潜
像を書き込むレーザ光スキャナを高精度化し、その静電
潜像を現像する現像手段のパラメータを調整することに
よって、現像電界のコントラストを高めて、上記の中間
調部濃度低下や低濃度部濃度低下を防止する考えが示さ
れている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電潜
像の書き込み手段であるレーザ光スキャナの高精度化に
よって現像電界のコントラストを高める方法は、画像出
力部の大型化や高コスト化を招くことになる。しかも、
出力画像の高解像度化のために画像出力部でスクリーン
線数を増加させる場合には、現像電界のコントラストが
低下して、中間調部濃度低下や低濃度部濃度低下が、よ
り生じやすくなるため、スクリーン線数の増加により出
力画像の高解像度化を達成することとの両立が難しい。
【0024】近年、コンピュータプリンタやネットワー
クプリンタの普及に伴い、パーソナルコンピュータなど
のホストコンピュータ上で作成した図形画像を印刷する
機会が増加する傾向にある。このような図形画像では、
写真などの自然画像と比べて中間調部濃度低下や低濃度
部濃度低下が目につきやすい。そのため、コンピュータ
プリンタやネットワークプリンタなどの画像形成装置で
は、複写機などの画像形成装置に比べて、中間調部濃度
低下や低濃度部濃度低下が、より問題となる。
【0025】MTF特性のような、画像形成装置の線形
で対称な、かつ空間周波数の高い領域での出力特性を補
正する方法としては、デジタルフィルタ処理により入力
画像データを補正する方式が広く用いられている。
【0026】しかしながら、上記の中間調部濃度低下や
低濃度部濃度低下は、副走査方向の画像エッジの前側の
画像部分にのみ、非線形かつ非対称に生じるとともに、
その領域は、画像エッジの前側の中間調部の画素値、ま
たは画像エッジの前後の低濃度部および高濃度部の画素
値の差にもよるが、1〜2mm程度の範囲にも及ぶ。ま
た、濃度低下を生じるか否かや、生じる場合の濃度低下
の範囲や量などの特性を判定するには、エッジ後の画像
データも同程度の範囲にわたって観測しなければならな
い。
【0027】そのため、デジタルフィルタ処理により上
記の濃度低下を軽減ないし防止しようとする場合には、
副走査方向に4mm、例えば16dpm(ドット/m
m),400dpi(ドット/インチ)の解像度を有す
る画像形成装置では副走査方向に連続した64画素分、
24dpm,600dpiの解像度を有する画像形成装
置では副走査方向に連続した96画素分、もの広範内に
及ぶ処理になるとともに、濃度低下が非線形かつ非対称
である上に、空間周波数の低い領域で発生するため、デ
ジタルフィルタ処理では上記の濃度低下を軽減ないし防
止することは不可能である。
【0028】そこで、発明者らは、中間調部濃度低下や
低濃度部濃度低下を防止する方法として、画像出力部の
大型化や高コスト化をきたさないとともに、スクリーン
線数の増加により出力画像の高解像度化を達成すること
との両立が可能な方法を考えた。
【0029】これは、入力画像データから濃度低下を生
じる中間調部または低濃度部を検出して、入力画像デー
タのその中間調部または低濃度部の画素値を、濃度低下
分を補うように補正するものである。この場合、画像出
力部で生じる濃度低下の範囲や量などの特性を、あらか
じめ解明ないし測定しておいて、その濃度低下特性に応
じた補正特性を獲得し、その補正特性を画像処理部に記
述して、画像処理時の入力画像データの補正に供する。
【0030】具体的に、一つの方法として、画像データ
を補正してからページメモリに書き込むことが考えられ
る。すなわち、デジタル複写機の場合、図20(A)に
示すように、画像入力部100からの赤、緑、青の画像
データRi,Gi,Biが、画像処理部200の色変換
階調補正部201に供給されて、色変換階調補正部20
1から、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像
データYi,Mi,Ci,Kiが得られる。
【0031】そして、この色変換階調補正部201から
の画像データYi,Mi,Ci,Kiが、画像補正部2
02に供給されて、画像補正部202において、画像デ
ータYi,Mi,Ci,Kiの画素値が補正され、その
補正後の画像データがページメモリ203に書き込まれ
る。そして、1ページ分の画像データの書き込み後、ペ
ージメモリ203から、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの画像データYo,Mo,Co,Koが、出力
画像データとして読み出されて、画像出力部300に送
出される。
【0032】この場合、画像補正部202においては、
図20(B)に示すように、副走査方向に上述した4m
m程度の範囲にわたる、すなわち16dpm,400d
piの解像度を有する複写機では副走査方向に連続した
64ライン程度にわたる主走査ラインLmの画像データ
を同時に処理して、画像エッジEgの前後の領域20か
ら、中間調部1および背景部2または低濃度部12Lお
よび高濃度部13Hを検出するとともに、中間調部1ま
たは低濃度部12Lでの濃度低下の特性を検知し、画像
補正部202に記述された補正特性を参照して、画像エ
ッジEgの前の画像データに遡って画素値を補正する。
【0033】しかしながら、このように画像データを画
像補正部202で補正してからページメモリ203に書
き込む場合には、主走査方向には数千画素にわたり、副
走査方向には64ラインというような多数の主走査ライ
ンLmにわたる、数十万というような膨大な数の画素の
データを、ページメモリ203とは別の補正用メモリに
蓄えて、2次元的な画像処理を行わなければならず、画
像補正部202の回路規模が膨大となって、画像処理部
200の高コスト化をきたす。
【0034】そこで、もう一つの方法として、画像デー
タをページメモリに書き込んでから補正することが考え
られる。すなわち、デジタル複写機の場合、図21
(A)に示すように、上記の色変換階調補正部201か
らの画像データYi,Mi,Ci,Kiが1ページ分、
ページメモリ203に書き込まれ、その後、そのページ
メモリ203に書き込まれた画像データが、画像補正部
202によって補正される。そして、その補正後、ペー
ジメモリ203から、画像データYo,Mo,Co,K
oが、出力画像データとして読み出されて、画像出力部
300に送出される。
【0035】この場合、画像補正部202においては、
図21(B)に示すように、副走査方向の1本のライン
Ls上における、連続した例えば64画素の画像データ
を同時に処理して、画像エッジEgの前後の領域20か
ら、中間調部1および背景部2または低濃度部12Lお
よび高濃度部13Hを検出するとともに、中間調部1ま
たは低濃度部12Lでの濃度低下の特性を検知し、画像
補正部202に記述された補正特性を参照して、画像エ
ッジEgの前の画像データに遡って画素値を補正し、こ
れを副走査方向の1本のラインLsごとに繰り返す。
【0036】したがって、この場合には、図20に示し
たように画像データを画像補正部202で補正してから
ページメモリ203に書き込む場合に比べて、処理規模
が著しく小さくなる。しかしながら、この場合には、1
ページ分の画像データをページメモリ203に書き込ん
でから画像データを補正するので、データ補正のリアル
タイム処理をすることができない不都合がある。
【0037】ネットワークプリンタの場合にも、以下の
ように画像データをページメモリに書き込んでから補正
することが考えられる。すなわち、ネットワークプリン
タの場合、図22に示すように、画像処理部700の通
信制御部710により、図では省略したコンピュータや
ワークステーションなどからなるクライアント装置から
ネットワーク400に送出された、ページ記述言語(P
age Discription Language:
以下、PDLと称する)で記述された印刷情報が、画像
処理部700に取り込まれる。
【0038】そして、画像処理部700では、通信プロ
トコル解析制御部721で、入力情報のプロトコルが解
析され、PDLコマンド/データ解析部722で、PD
Lで記述された印刷情報、すなわちPDLコマンド/デ
ータが解析され、イメージ展開部770で、画像データ
が主走査方向のデータ列として展開される。PDLコマ
ンド/データ解析部722からのコードデータが文字情
報を含んでいるときには、文字展開部724からのアウ
トライン情報により、文字についての画像データが展開
される。
【0039】また、色判定部725で、PDLコマンド
/データの色情報に基づいて、イメージ展開部770で
展開された画像データをYMCKの各色ごとの画像デー
タに変換するためのパラメータが生成され、そのパラメ
ータによって、情報結合部726で、イメージ展開部7
70で展開された画像データがYMCKの各色ごとの画
像データに変換される。
【0040】そして、この情報結合部726からのYM
CKの各色ごとの画像データが1ページ分、ページメモ
リ760に書き込まれ、その後、そのページメモリ76
0に書き込まれた画像データが、補正描画部780によ
って補正される。そして、その補正後、ページメモリ7
60から、YMCKの各色ごとの画像データが、出力画
像データとして読み出されて、画像出力部800に送出
される。補正描画部780での画像データの補正は、図
21に示したデジタル複写機の場合の画像補正部202
におけるそれと同様に、ページメモリ760から副走査
方向に画像データを読み出すことによって行う。
【0041】しかしながら、この場合には、図21に示
したデジタル複写機の場合と同様に、1ページ分の画像
データをページメモリ760に書き込んでから画像デー
タを補正するので、データ補正のリアルタイム処理をす
ることができない不都合がある。
【0042】また、ネットワークプリンタの場合、一般
に、イメージ展開部770から情報結合部726を介し
てページメモリ760には、中間コードと称される圧縮
された画像データが書き込まれる。しかし、このように
ページメモリ760に圧縮された画像データが書き込ま
れると、補正描画部780での補正のためにページメモ
リ760から副走査方向に画像データを読み出すには、
すべての主走査ラインの圧縮された画像データを解析し
なければならず、処理が繁雑となる。そのため、ページ
メモリ760に圧縮されない形式の画像データを書き込
むようにすると、ページメモリ760として大容量のも
のを必要とする不都合がある。
【0043】以上のことから、この発明は、画像出力部
の大型化や高コスト化をきたさないとともに、スクリー
ン線数の増加により出力画像の高解像度化を達成するこ
ととの両立が可能であるだけでなく、回路規模やメモリ
の増大化をきたさないとともに、リアルタイム処理が可
能な方法により、画像出力部の副走査方向における画像
出力特性による濃度低下を防止することができるように
したものである。
【0044】
【課題を解決するための手段】この発明では、画像デー
タを処理して、画像データにより記録媒体上に画像を出
力する画像出力装置に送出する画像処理装置において、
入力画像データを、その時系列方向が前記画像出力装置
の前記記録媒体上に画素が時間的に連続して形成される
方向である主走査方向に対して直交する副走査方向に対
応する方向となるように、取得する画像入力手段と、こ
の画像入力手段からの入力画像データを、前記画像出力
装置の前記副走査方向における画像出力特性に応じて補
正する画像補正手段と、この画像補正手段からの補正後
の画像データを、その時系列方向が前記画像出力装置の
前記主走査方向に対応する方向となるように回転処理
し、その回転処理後の画像データを前記画像出力装置に
送出する回転処理手段と、を設ける。
【0045】また、この発明では、画像形成装置とし
て、画像データにより記録媒体上に画像を出力する画像
出力手段と、入力画像データを、その時系列方向が前記
画像出力手段の前記記録媒体上に画素が時間的に連続し
て形成される方向である主走査方向に対して直交する副
走査方向に対応する方向となるように、取得する画像入
力手段と、この画像入力手段からの入力画像データを、
前記画像出力手段の前記副走査方向における画像出力特
性に応じて補正する画像補正手段と、この画像補正手段
からの補正後の画像データを、その時系列方向が前記画
像出力手段の前記主走査方向に対応する方向となるよう
に回転処理し、その回転処理後の画像データを前記画像
出力手段に送出する回転処理手段と、を設ける。
【0046】上記の画像処理装置または画像形成装置に
おいて、前記画像入力手段を、スキャナとして、そのス
キャナの読み取りライン方向である主走査方向を前記画
像出力装置または前記画像出力手段の前記副走査方向に
対応する方向とすることができる。
【0047】また、上記の画像処理装置または画像形成
装置において、前記画像入力手段を、通信手段を介して
ページ記述言語で記述された画像情報を取得する画像取
得手段と、その画像情報を解析する解析手段と、その解
析結果によって画像データを展開する画像展開手段とを
備え、前記画像情報に対して画像を一括して回転する命
令を付加することによって、前記画像展開手段から時系
列方向が前記画像出力装置または前記画像出力手段の前
記副走査方向に対応する方向とされた入力画像データが
出力されるものとすることができる。
【0048】
【作用】上記のように構成した、この発明の画像処理装
置においては、画像入力手段からは、時系列方向が画像
出力装置の副走査方向に対応する方向とされた入力画像
データが得られ、その入力画像データが、画像補正手段
において、画像出力装置の副走査方向における画像出力
特性に応じて補正される。
【0049】したがって、画像補正手段においては、画
像出力装置の副走査方向における画像出力特性による濃
度低下分を補うように画像データを補正するのに、画像
入力手段から時系列方向が画像出力装置の主走査方向に
対応する方向となる入力画像データが得られる場合のよ
うに、画像出力装置の主走査方向には数千画素にわた
り、副走査方向には数十ラインにわたる、数十万という
膨大な数の画素の画像データを補正用メモリに蓄えて、
2次元的な画像処理を行う必要がなく、画像出力装置の
副走査方向に連続した数十の画素の画像データを同時に
処理する1次元的な画像処理により小規模の回路で、し
かもリアルタイム処理により高速に、画像データを補正
することができる。
【0050】そして、このように入力画像データが画像
補正手段で補正された後に、画像回転手段において、補
正後の画像データの時系列方向が画像出力装置の主走査
方向に対応する方向となるように補正後の画像データが
回転処理されることによって、画像出力装置には、時系
列方向が画像出力装置の主走査方向に対応する方向とな
るとともに、画像出力装置の副走査方向における画像出
力特性による中間調部濃度低下および低濃度部濃度低下
が防止されるような出力画像データが送出される。
【0051】また、入力画像データの画素値を濃度低下
分を補うように補正するので、静電潜像の書き込み手段
であるレーザ光スキャナの高精度化により現像電界のコ
ントラストを高めて濃度低下を防止する場合のように画
像出力装置の大型化や高コスト化を招くことがないとと
もに、スクリーン線数の増加により出力画像の高解像度
化を達成することとの両立が可能となる。
【0052】以上は、上記のように構成した、この発明
の画像形成装置においても、全く同様である。
【0053】
【発明の実施の形態】
〔実施例1…図1〜図12〕図1は、この発明の画像処
理装置の一例を搭載した、この発明の画像形成装置の一
例としての、デジタルカラー複写機の全体構成を示す。
この例の画像形成装置、すなわち複写機は、画像入力部
100、画像処理部200および画像出力部300を備
える。
【0054】画像入力部100では、原稿上の画像が、
CCDセンサなどからなるスキャナにより、例えば16
dpm(400dpi)の解像度で読み取られて、RG
B(赤、緑、青)の各色につき8ビット、256階調の
デジタルデータからなる入力画像データが得られる。た
だし、画像入力部100は、後述するように、主走査方
向、すなわち入力画像データの時系列方向を、画像出力
部300の副走査方向に対応する方向とする。
【0055】画像処理部200は、画像入力部100と
ともに、この発明の画像処理装置の一例を構成する。こ
の画像処理部200では、後述するように、画像入力部
100からの入力画像データから、画像出力部300で
の記録色であるYMCK(イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック)の各色につき8ビット、256階調のデ
ジタルデータからなる画像データが形成され、その画像
データの画素値が、画像出力部300の副走査方向にお
ける画像出力特性による濃度低下分を補うように補正さ
れるとともに、その補正後の画像データの時系列方向が
画像出力部300の主走査方向に対応する方向となるよ
うに、その補正後の画像データが回転処理される。
【0056】画像出力部300は、電子写真方式の、か
つ二成分磁気ブラシ現像方式によるものである。画像出
力部300では、画像処理部200からの、上記のよう
に時系列方向が画像出力部300の主走査方向に対応す
る方向とされた出力画像データが、スクリーンジェネレ
ータ390により、画素値に応じてパルス幅が変調され
た二値信号、すなわちスクリーン信号に変換され、その
スクリーン信号により、レーザ光スキャナ380のレー
ザダイオード381が駆動されて、レーザダイオード3
81から、すなわちレーザ光スキャナ380から、レー
ザ光Lが得られ、そのレーザ光Lが感光体ドラム310
上に照射される。
【0057】感光体ドラム310は、静電潜像形成用の
帯電器320により帯電され、レーザ光スキャナ380
からのレーザ光Lが照射されることによって、感光体ド
ラム310上に静電潜像が形成される。
【0058】その静電潜像が形成された感光体ドラム3
10に対して、回転現像器330のKYMC4色の現像
器331,332,333,334が当接することによ
って、感光体ドラム310上に形成された各色の静電潜
像がトナー像に現像される。
【0059】そして、用紙トレイ301上の用紙が、給
紙装置部302により転写ドラム340上に送られ、巻
装されるとともに、転写帯電器341により用紙の背面
からコロナ放電が与えられることによって、感光体ドラ
ム310上の現像されたトナー像が、用紙上に転写され
る。出力画像が多色画像の場合には、用紙が2〜4回繰
り返して感光体ドラム310に当接させられることによ
って、KYMC4色中の複数色の画像が多重転写され
る。
【0060】転写後の用紙は、定着器370に送られ、
トナー像が、加熱溶融されることによって用紙上に定着
される。感光体ドラム310は、トナー像が用紙上に転
写された後、クリーナ350によってクリーニングさ
れ、前露光器360によって再使用の準備がなされる。
【0061】具体的に、この例では、レーザ光スキャナ
380として、レーザ光Lの主走査方向のビーム径およ
び副走査方向のビーム径が、それぞれ64μmとなるも
のを用いた。また、現像剤として、平均粒経が7μmの
絶縁性トナーと平均粒経が50μmの磁性粒子(フェラ
イトキャリア)とを混合したものを用い、トナーの濃度
を7%とした。
【0062】上述したように、画像入力部100は、主
走査方向、すなわち入力画像データの時系列方向を、画
像出力部300の副走査方向に対応する方向とする。す
なわち、画像入力部100は、一般には、図2(A)に
示す画像出力部300の主走査方向(図1のレーザ光L
の走査方向)に対応する、図2(B)に示す矢印41の
方向を主走査方向とし、図2(A)に示す画像出力部3
00の副走査方向に対応する、図2(B)に示す矢印4
2の方向を副走査方向とする。
【0063】これに対して、この発明では、画像入力部
100は、画像出力部300の副走査方向に対応する矢
印42の方向を主走査方向とし、矢印41に対して逆方
向の矢印43の方向を副走査方向とする。すなわち、画
像入力部100からは、図2(B)のラインL1,L2
…Lnを主走査ラインとして入力画像データが得られる
ようにする。
【0064】図3は、画像処理部200の一例を示し、
画像入力部100からの、上記のように時系列方向が画
像出力部300の副走査方向に対応する方向とされたR
GB3色のデータRi,Gi,Biが、透過中性濃度変
換手段210により、透過中性濃度の信号Re,Ge,
Beに変換され、その透過中性濃度の信号Re,Ge,
Beが、色補正手段220により、透過中性濃度のYM
C3色の信号Ye,Me,Ceに変換され、その透過中
性濃度の信号Ye,Me,Ceが、墨版生成下色除去手
段230により、下色除去されたYMC3色の信号Ye
i,Mei,Ceiと墨信号Keiに変換され、その信
号Yei,Mei,Cei,Keiが、階調補正手段2
40により階調補正されて、YMCK4色のデータY
i,Mi,Ci,Kiからなる画像信号に変換される。
【0065】この階調補正手段240からのデータY
i,Mi,Ci,Kiが、入力画像データとして、画像
補正部250に供給されて、後述するように画素値が補
正される。また、この例では、コンピュータなどの外部
機器からの色信号Scが、外部機器インタフェース28
0を通じて画像処理部200に取り込まれて、画像補正
部250に供給され、データYi,Mi,Ci,Kiと
同様に画素値が補正される。
【0066】画像補正部250からの補正後の画像デー
タは、回転処理部260において、その時系列方向が画
像出力部300の主走査方向に対応する方向となるよう
に回転処理されて、ページメモリ270に書き込まれ
る。すなわち、画像補正部250からの補正後の画像デ
ータは、ページメモリ270に書き込まれるが、その
際、ページメモリ270のアドレスが変換されることに
よって、ページメモリ270上では、補正後の画像デー
タの時系列方向が画像出力部300の主走査方向に対応
する方向とされる。
【0067】そして、ページメモリ270から、補正後
のYMCK4色のデータYo,Mo,Co,Koが、時
系列方向が画像出力部300の主走査方向に対応する方
向とされて、画像処理部200からの出力画像データと
して読み出されて、画像出力部300に送出される。
【0068】透過中性濃度変換手段210および階調補
正手段240としては、例えば1次元のルックアップテ
ーブルを用いる。色補正手段220としては、通常よく
用いられる3×3の行列演算による線形マスキング法を
利用することができるが、3×6,3×9などの非線形
マスキング法を用いてもよい。また、墨版生成下色除去
手段230としては、通常よく用いられるスケルトンU
CR方式を用いることができる。ただし、いずれも、そ
の他の公知の方法を用いてもよい。
【0069】上記の例の画像形成装置、すなわち複写機
で、画像処理部200の画像補正部250で後述する画
素値の補正を行わずに、スクリーンジェネレータ390
でのスクリーン線数を400ライン/インチとして、図
11(A)に示す中間調部1として入力網点面積率が4
0%のパッチを、ブラック単色で出力したところ、同図
(B)に破線で示すように、中間調部1の背景部2と接
する後端部1Bの濃度が低下した。
【0070】同様に、画像処理部200の画像補正部2
50で後述する画素値の補正を行わずに、スクリーンジ
ェネレータ390でのスクリーン線数を400ライン/
インチとして、図12(A)に示す低濃度部12Lとし
て入力網点面積率が40%のパッチを、高濃度部13H
として入力網点面積率が100%のパッチを、マゼンタ
単色で出力したところ、同図(B)に破線で示すよう
に、低濃度部12Lの高濃度部13Hと接する後端部1
2Wの濃度が低下した。
【0071】ただし、図11(B)は、同図(A)の矢
印51の位置での濃度を測定し、図12(B)は、同図
(A)の矢印52の位置での濃度を測定したものであ
る。
【0072】これら濃度低下は、スクリーンジェネレー
タ390でのスクリーン線数を多くすると、より顕著に
なることが認められた。また、レーザ光スキャナ380
をレーザ光Lの主走査方向のビーム径が20μmとなる
ものにしたところ、後端部1Bおよび12Wの濃度低下
が減少した。しかし、レーザ光スキャナ380の大型化
および高コスト化をきたす。また、スクリーン線数を多
くした場合には、レーザ光Lの主走査方向のビーム径を
小さくしても、後端部1Bおよび12Wの濃度低下を知
覚できない程度に減少させることはできなかった。
【0073】しかし、この例では、画像処理部200の
画像補正部250において、階調補正手段240からの
入力画像データの画素値が補正される。図4は、その画
像補正部250の具体例を示し、画像補正部250は、
エッジ検出手段251、エッジリスト252、画素値算
出手段253、補正判定手段254、特性記述手段25
5および画素値補正手段256によって構成される。
【0074】エッジ検出手段251では、階調補正手段
240からの、上記のように時系列方向が画像出力部3
00の副走査方向に対応する方向とされた入力画像デー
タSiから、画像エッジの位置および方向と画素値が検
出される。
【0075】電子写真方式の画像形成装置では、一般に
網点面積率が5%未満の画素は画像出力部で再現するこ
とが困難である。したがって、ここでの中間調部1は、
画素値が階調段階で5〜100%であるものであり、背
景部2は、画素値が階調段階で0〜5%であるものであ
る。
【0076】また、実際上、中間調部1と背景部2との
間の濃度差、または低濃度部12Lと高濃度部13Hと
の間の濃度差が、網点面積率で10%以上あるときに、
上述した理由によって、中間調部1の背景部2と接する
後端部1Bの濃度、または低濃度部12Lの高濃度部1
3Hと接する後端部12Wの濃度が低下する。したがっ
て、ここでの低濃度部12Lは、画素値が階調段階で5
〜90%であるものであり、高濃度部13Hは、画素値
が階調段階で15〜100%であるものである。また、
中間調部1は、実質的に、画素値が階調段階で15〜1
00%であるものである。
【0077】そこで、具体的に、エッジ検出手段251
は、画像出力部300の副走査方向に対応する方向に連
続する画素の画素値をメモリ内にストアして、規定の画
素数以内で、例えば数画素以内で、画素値が10%以
上、増加または低減したとき、その増加または低減する
直前の画素をエッジ画素として、そのエッジ画素の位置
およびエッジ方向と画素値を検出する。
【0078】例えば、画像入力部100の1主走査ライ
ンにおける入力画像データSiの画素値が、図5の実線
で示すように変化するとき、エッジ検出手段251で
は、同図のエッジE1,E2およびE3の位置および方
向と画素値が検出される。
【0079】エッジ検出手段251で検出されたエッジ
情報、すなわち画像エッジの位置および方向と画素値
は、エッジリスト252に記録される。
【0080】画素値算出手段253は、エッジリスト2
52からのエッジ情報と、階調補正手段240からの入
力画像データSiとに基づいて、エッジ後の画像の画素
値Aとして、入力画像データSiの時系列方向におけ
る、すなわち画像出力部300の副走査方向における、
あるエッジから次の逆方向のエッジまでの画素数が規定
画素数No以上であるときには、そのあるエッジから規
定画素数Noの画素の画素値の平均値を算出し、あるエ
ッジから次の逆方向のエッジまでの画素数が規定画素数
Noに満たないときには、そのあるエッジから次の逆方
向のエッジまでの画素の画素値の平均値を算出する。
【0081】すなわち、エッジ検出手段251におい
て、図5に示したエッジE1,E2およびE3が検出さ
れるとき、画素値算出手段253では、エッジE2から
次の逆方向のエッジE3までの画素数Ncが規定画素数
No以上であることから、エッジE2後の画像の画素値
A、すなわち高濃度部13Hないし中間調部1の画素値
Hとして、エッジE2から規定画素数Noの画素の画素
値の平均値が算出されるとともに、エッジE3から次の
逆方向のエッジまでの画素数は規定画素数No以上であ
るとして、エッジE3後の画像の画素値A、すなわち背
景部2の画素値として、エッジE3から規定画素数No
の画素の画素値の平均値が算出される。
【0082】規定画素数Noは、画像形成装置、この例
では複写機が16dpm(400dpi)の解像度を有
する場合には、例えば上述した64画素の1/2の32
画素とされる。
【0083】また、画素値算出手段253は、同時に、
あるエッジから次のエッジまでの画素数Nを算出する。
すなわち、エッジ検出手段251において、図5に示し
たエッジE1,E2およびE3が検出されるとき、画素
値算出手段253では、エッジE1からエッジE2まで
の画素数N=Neが算出されるとともに、エッジE2か
らエッジE3までの画素数N=Ncが算出される。
【0084】補正判定手段254は、エッジリスト25
2からのエッジ情報と、画素値算出手段253からの上
記の画素値Aとに基づいて、入力画像データSiの画素
値の補正の要否および態様を判定する。
【0085】すなわち、エッジ検出手段251におい
て、図5に示したエッジE1,E2およびE3が検出さ
れるとき、補正判定手段254は、エッジE1について
は、画素値が5%未満の値から10%以上増加する、背
景部から低濃度部12Lないし中間調部に変化するエッ
ジとして、それ以前の画素値を補正しないと判定する。
エッジE2については、低濃度部12Lから高濃度部1
3Hに変化するエッジとして、それ以前の画素値を低濃
度部濃度低下を防止するように補正すると判定する。エ
ッジE3については、その後の画像の上記の画素値Aが
5%未満となることから、中間調部1から背景部2に変
化するエッジとして、それ以前の画素値を中間調部濃度
低下を防止するように補正すると判定する。
【0086】特性記述手段255には、あらかじめ、後
述するように中間調部濃度低下および低濃度部濃度低下
の特性が記述される。そして、特性記述手段255は、
補正判定手段254からの判定結果と、エッジリスト2
52からのエッジ情報、および画素値算出手段253か
らの上記の画素値Aとに応じて、中間調部濃度低下また
は低濃度部濃度低下の特性を読み出して、画素値補正手
段256に送出する。
【0087】画素値補正手段256は、この特性記述手
段255から読み出された特性と、エッジリスト252
からのエッジ情報、および画素値算出手段253からの
上記の画素数Nとに基づいて、階調補正手段240から
の入力画像データSiの画素値を補正する。
【0088】図18で中間調部濃度低下を生じる理由を
示したところから明らかなように、中間調部1の濃度低
下を生じる後端部1Bの範囲、およびその後端部1Bで
の濃度低下量は、感光体ドラム310上における中間調
部1の潜像電位、したがって中間調部1の画素値、すな
わち中間調部1の背景部2と接する後方エッジの画素値
Cに依存する。
【0089】また、図19で低濃度部濃度低下を生じる
理由を示したところから明らかなように、低濃度部12
Lの濃度低下を生じる後端部12Wの範囲、およびその
後端部12Wでの濃度低下量は、感光体ドラム310上
における低濃度部12Lの潜像電位と高濃度部13Hの
潜像電位との差、したがって低濃度部12Lの画素値L
と高濃度部13Hの画素値Hとの差に依存する。
【0090】そこで、特性記述手段255には、中間調
部濃度低下の補正用の一組のLUT(ルックアップテー
ブル)と低濃度部濃度低下の補正用の複数のLUTとが
設けられ、中間調部濃度低下の補正用の一方のLUTに
は、図6(A)に示すように、中間調部1の後方エッジ
の画素値Cに対する補正対象画素数aの関係がストアさ
れるとともに、他方のLUTには、同図(B)に示すよ
うに、中間調部1の後方エッジの画素値Cに対する後方
エッジの画素値補正量b(網点面積率)の関係がストア
される。補正対象画素数aは、中間調部1の濃度低下を
生じる後端部1Bの範囲に相当し、画素値補正量bは、
中間調部1の後方エッジでの濃度低下量に対応するもの
である。
【0091】また、低濃度部濃度低下の補正用の複数の
LUTとしては、図7(A)に示すように、低濃度部画
素値L(網点面積率)のそれぞれの値ごとに、高濃度部
画素値H(網点面積率)に対する補正対象画素数aを示
したLUTと、同図(B)に示すように、低濃度部画素
値L(網点面積率)のそれぞれの値ごとに、高濃度部画
素値H(網点面積率)に対する画素値補正量b(網点面
積率)を示したLUTとが設けられる。補正対象画素数
aは、低濃度部12Lの濃度低下を生じる後端部12W
の範囲に相当し、画素値補正量bは、低濃度部12Lの
後方エッジでの濃度低下量に対応するものである。
【0092】ただし、低濃度部画素値Lのすべての値に
つき、LUTを設ける場合には、データ量が膨大とな
る。そこで、図8に示すように、低濃度部画素値Lの例
えば5%おきごとの値につき、高濃度部画素値Hに対す
る補正対象画素数aまたは画素値補正量bを示したLU
Tを設け、低濃度部画素値LのLUTが存在しない値に
ついては、前後の値についてのLUTから、高濃度部画
素値Hによって読み出した補正対象画素数aおよび画素
値補正量bを補間することによって、エッジリスト25
2からの低濃度部12Lの後方エッジの画素値である低
濃度部画素値L、および画素値算出手段253で上記の
ように画素値Aとして算出された高濃度部画素値Hに対
応する、補正対象画素数aおよび画素値補正量bを求め
るようにしてもよい。
【0093】また、低濃度部濃度低下は、低濃度部12
Lと高濃度部13Hとに対する露光エネルギーの差に応
じたものとなる。そこで、図9(A)に示すように、画
素値と露光エネルギー(電位)との関係を記述したLU
Tと、同図(B)および(C)に示すように、露光エネ
ルギー差と補正対象画素数aおよび画素値補正量bとの
関係を記述したLUTを用意するようにしてもよい。
【0094】この場合、エッジリスト252からの低濃
度部画素値Lおよび画素値算出手段253からの高濃度
部画素値Hのそれぞれにつき、同図(A)のLUTから
露光エネルギーを求め、両者の差から、同図(B)およ
び(C)のLUTにより、補正対象画素数aおよび画素
値補正量bを求める。このようにすることによって、わ
ずか3面のLUTによって、低濃度部画素値Lおよび高
濃度部画素値Hに対応する補正対象画素数aおよび画素
値補正量bを求めることができる。
【0095】画素値補正手段256は、中間調部濃度低
下に対する補正であるか、低濃度部濃度低下に対する補
正であるかに応じて、中間調部濃度低下に対する補正で
あるときには、エッジリスト252からの中間調部1の
後方エッジ位置xo、画素値算出手段253からの中間
調部1の画素数Nc、および特性記述手段255の中間
調部濃度低下補正用LUTからの補正対象画素数aおよ
び画素値補正量bによって、低濃度部濃度低下に対する
補正であるときには、エッジリスト252からの低濃度
部12Lの後方エッジ位置xo、画素値算出手段253
からの低濃度部12Lの画素数Ne、および特性記述手
段255の低濃度部濃度低下補正用LUTからの、また
はこれに基づく補正対象画素数aおよび画素値補正量b
によって、階調補正手段240からの入力画像データS
iの画素値を、以下のように補正する。
【0096】図11(B)および図12(B)の破線で
示したように、中間調部1および低濃度部12Lでの濃
度低下量は、濃度低下を生じる範囲で、ほぼ直線的に変
化する傾向にある。そこで、画素値補正手段256で
は、以下のように一次式によって、入力画像データSi
の画素値を補正する。
【0097】すなわち、中間調部濃度低下については、
中間調部1の画素数Ncが補正対象画素数a以上である
ときには、図10(A)に示すように、入力画像データ
Siの時系列方向の画素位置をx、上記のように中間調
部1の後方エッジ位置をxoとするとき、次の一次式、 y=(b/a)×{x−(xo−a)} =(b/a)×{x−xo+a) ………(1) で表される補正量yを算出し、その算出した補正量y
を、xo−a≦x≦xoの範囲の補正対象画素の元の画
素値に加算する。
【0098】中間調部1の画素数Ncが補正対象画素数
aより少ないときには、次の一次式、 y=(b/a)×(x−xo+Nc) ……(2) で表される補正量yを算出し、その算出した補正量y
を、xo−Nc≦x≦xoの範囲の補正対象画素の元の
画素値に加算する。すなわち、この場合には、補正対象
画素を中間調部1の画素数Ncの範囲に止めるととも
に、それに応じて補正量yを上記の場合より減じる。
【0099】また、低濃度部濃度低下については、低濃
度部12Lの画素数Neが補正対象画素数a以上である
ときには、図10(B)に示すように、入力画像データ
Siの時系列方向の画素位置をx、上記のように低濃度
部12Lの後方エッジ位置をxoとするとき、次の一次
式、 y=(b/a)×(x−xo+a) ………(3) で表される補正量yを算出し、その算出した補正量y
を、xo−a≦x≦xoの範囲の補正対象画素の元の画
素値に加算する。
【0100】低濃度部12Lの画素数Neが補正対象画
素数aより少ないときには、次の一次式、 y=(b/a)×(x−xo+Ne) ……(4) で表される補正量yを算出し、その算出した補正量y
を、xo−Ne≦x≦xoの範囲の補正対象画素の元の
画素値に加算する。すなわち、この場合には、補正対象
画素を低濃度部12Lの画素数Neの範囲に止めるとと
もに、それに応じて補正量yを上記の場合より減じる。
【0101】画像補正部250の画素値補正手段256
からの補正後の画像データは、上述したように、回転処
理部260において、その時系列方向が画像出力部30
0の主走査方向に対応する方向となるように回転処理さ
れて、ページメモリ270に書き込まれる。
【0102】上記の例の画像形成装置、すなわち複写機
で、画像処理部200の画像補正部250で上述した画
素値の補正を行って、スクリーンジェネレータ390で
のスクリーン線数を400ライン/インチとして、図1
1(A)に示す中間調部1として入力網点面積率が40
%のパッチを、ブラック単色で出力したところ、同図
(B)に実線で示すように、中間調部1に濃度低下を生
じなかった。
【0103】同様に、画像処理部200の画像補正部2
50で上述した画素値の補正を行って、スクリーンジェ
ネレータ390でのスクリーン線数を400ライン/イ
ンチとして、図12(A)に示す低濃度部12Lとして
入力網点面積率が40%のパッチを、高濃度部13Hと
して入力網点面積率が100%のパッチを、マゼンタ単
色で出力したところ、同図(B)に実線で示すように、
低濃度部12Lに濃度低下を生じなかった。
【0104】ただし、図11(B)は、同図(A)の矢
印51の位置での濃度を測定し、図12(B)は、同図
(A)の矢印52の位置での濃度を測定したものであ
る。
【0105】上記の例は、補正量yを式(1)〜(4)
で表される一次式により算出する場合であるが、中間調
部濃度低下および低濃度部濃度低下の特性に応じて、補
正量yを他の関数式により算出するようにしてもよい。
【0106】また、上記の例は、特性記述手段255に
YMCKの各色につき共通の補正対象画素数aおよび画
素値補正量bを記述する場合であるが、各色ごとの補正
対象画素数aおよび画素値補正量bをストアしたLUT
を用意するようにしてもよい。また、画像出力部300
でのスクリーン線数ごとに異なる補正対象画素数aおよ
び画素値補正量bを記述するようにしてもよい。
【0107】さらに、特性記述手段255にLUTを用
いずに、図6に示したような中間調部1の後方エッジの
画素値Cに対する補正対象画素数aおよび画素値補正量
bの関係を関数式で表現したときの関数式の係数、およ
び図7に示したような低濃度部画素値Lおよび高濃度部
画素値Hに対する補正対象画素数aおよび画素値補正量
bの関係を関数式で表現したときの関数式の係数を、特
性記述手段255に保持して、その係数を用いて補正対
象画素数aおよび画素値補正量bを算出するようにして
もよい。
【0108】なお、エッジ検出手段251は、上記のよ
うに画像エッジを検出できるものであれば、デジタルフ
ィルタ処理によりグラディエントなどの画像の1次微分
値を得るものや、パターンマッチングによるものなど
の、他の方法によるものでもよい。
【0109】この例によれば、画像出力部300の副走
査方向における画像出力特性による濃度低下分を補うよ
うに画像データを補正するのに、図20に示したように
画像入力部100から時系列方向が画像出力部300の
主走査方向に対応する方向となる入力画像データが得ら
れる場合のように、画像出力部300の主走査方向には
数千画素にわたり、副走査方向には数十ラインにわた
る、数十万という膨大な数の画素の画像データを補正用
メモリに蓄えて、2次元的な画像処理を行う必要がな
く、画像出力部300の副走査方向に対応する方向に連
続した数十の画素の画像データを同時に処理する1次元
的な画像処理により小規模の回路で、しかもリアルタイ
ム処理により高速に、画像データを補正することができ
る。
【0110】しかも、画像データの画素値を濃度低下分
を補うように補正するので、静電潜像の書き込み手段で
あるレーザ光スキャナ380の高精度化により現像電界
のコントラストを高めて濃度低下を防止する場合のよう
に画像出力部300の大型化や高コスト化を招くことが
ないとともに、スクリーン線数の増加により出力画像の
高解像度化を達成することとの両立が可能となる。
【0111】〔実施例2…図13〜図16〕図13は、
この発明の画像処理装置の一例を用い、この発明の画像
形成装置の一例を用いたネットワークプリンタシステム
の全体構成を示す。このネットワークプリンタシステム
では、ネットワーク400上に、クライアント装置50
0、印刷装置600および他の装置900が接続され
る。
【0112】ネットワーク400は、例えばイーサネッ
ト(Ethernet:米国Xerox社商標)で、ク
ライアント装置500、印刷装置600および他の装置
900のアプリケーションに応じて、複数のプロトコル
が動作するものとされる。
【0113】クライアント装置500は、複数のクライ
アント装置501,502…からなるもので、それぞれ
のクライアント装置501,502…は、コンピュータ
やワークステーションなどからなり、それぞれ印刷装置
600や他の装置900に対して、PDLで記述された
印刷情報を送出する。
【0114】このネットワークプリンタシステムは、O
PI(Open PrePressInterfac
e:米国Aldus社商標)システムに対応するもの
で、クライアント装置500からのPDLで記述された
印刷情報、すなわちPDLコマンド/データには、OP
Iシステムに対応したOPIコマンドが含まれることが
ある。
【0115】OPIシステムは、ネットワークを介して
クライアント装置および複数の印刷装置が接続され、そ
の複数の印刷装置の少なくとも1台は記憶装置部に高解
像度のイメージデータを保持し、クライアント装置は上
記の高解像度イメージデータに対応する低解像度情報に
より編集処理を行い、高解像度イメージデータを保持す
る印刷装置はクライアント装置からのページレイアウト
プログラムの印刷情報に基づいて高解像度イメージデー
タを出力するシステムで、ネットワーク上のトラフィッ
クを増大させることなく、かつクライアント装置の負荷
を増大させることなく、イメージデータのページレイア
ウト処理をすることができるものである。
【0116】印刷装置600は、この発明の画像形成装
置の一例で、この例では、上記のOPIシステムに対応
したものである。印刷装置600は、画像処理部700
と画像出力部800からなり、画像処理部700は、こ
の発明の画像処理装置の一例である。画像出力部800
は、実施例1の画像出力部300と同様に、電子写真方
式の、かつ二成分磁気ブラシ現像方式によるものであ
る。画像処理部700と画像出力部800は、物理的に
別個の装置とされてもよいし、画像処理部700が画像
出力部800内に組み込まれて物理的には1個の装置と
されてもよい。
【0117】他の装置900は、印刷装置600以外の
印刷装置や、プリントサーバ、ディスクサーバ、メイル
サーバなどのサーバ装置などである。これら印刷装置や
サーバ装置なども、それぞれ複数のものからなる。
【0118】印刷装置600の画像処理部700は、通
信制御部710、主制御部720、磁気ディスク装置部
730、バッファメモリ740および出力部制御部75
0を備える。
【0119】通信制御部710は、画像処理部700を
ネットワーク400を介してクライアント装置500お
よび他の装置900に接続し、例えばイーサネットの制
御方式として用いられるCSMA/CD(Carrie
r Sense Multiple Access/C
ollision Detect)によって通信を制御
する。
【0120】通信制御部710によりクライアント装置
500や他の装置900から画像処理部700に入力さ
れた情報は、通信制御部710から主制御部720に渡
され、主制御部720において、通信プロトコルの解析
およびPDLの解釈・実行がなされて、画像出力部80
0で出力する画像データが展開される。
【0121】この場合、後述するように、主制御部72
0において、PDLコマンド/データに対して画像を一
括して回転させるコマンドが付加されて、時系列方向が
画像出力部800の副走査方向に対応する方向となる画
像データが展開されるとともに、その展開された画像デ
ータの画素値が補正され、その補正後の画像データが、
その時系列方向が画像出力部800の主走査方向に対応
する方向となるように回転処理されて、ページメモリを
構成するバッファメモリ740に書き込まれる。
【0122】磁気ディスク装置部730には、通信制御
部710、主制御部720、バッファメモリ740およ
び出力部制御部750を含む画像処理部700全体、お
よび画像出力部800を制御する、オペレーションシス
テム、デバイスドライバおよびアプリケーションソフト
ウエアがインストールされ、これらオペレーションシス
テムなどは、磁気ディスク装置部730から図では省略
した主記憶装置部に随時、ロードされて実行される。
【0123】また、磁気ディスク装置部730には、O
PIシステムに対応した上記の高解像度イメージデータ
がストアされ、その高解像度イメージデータは、上記の
OPIコマンドにより磁気ディスク装置部730から主
制御部720に随時、読み出される。なお、磁気ディス
ク装置部730は、上記の主記憶装置部やバッファメモ
リ740の容量が不足した場合には、データの一時待避
場所として利用される。
【0124】上記のように、バッファメモリ740には
主制御部720で得られた出力画像データが一時保存さ
れる。そして、出力部制御部750が画像出力部800
と通信しながらバッファメモリ740を制御することに
よって、その出力画像データがバッファメモリ740か
ら読み出されて画像出力部800に送出され、画像出力
部800において出力画像が得られる。
【0125】図14に示すように、主制御部720は、
通信プロトコル解析制御部721、PDLコマンド/デ
ータ解析部722、回転コマンド付与設定部723、イ
メージ展開部770、文字展開部724、色判定部72
5、情報結合部726、補正描画部790および回転処
理部728を有し、通信プロトコル解析制御部721が
通信制御部710と接続され、回転処理部728がバッ
ファメモリ740と接続される。なお、図14では図1
3に示した磁気ディスク装置部730を省略している。
【0126】上記のようにクライアント装置500や他
の装置900から通信制御部710に入力された情報
は、通信制御部710から通信プロトコル解析制御部7
21に入力される。この通信プロトコル解析制御部72
1に入力される情報には、読み取り画像情報やコード情
報が混在するPDLで記述された印刷情報、すなわちP
DLコマンド/データが含まれる。また、そのPDLコ
マンド/データには、OPIコマンドが含まれることが
ある。
【0127】通信プロトコル解析制御部721では、そ
の入力された情報のプロトコルを解析して、入力された
情報のうち、PDLコマンド/データは、PDLコマン
ド/データ解析部722に転送する。通信プロトコル解
析制御部721は、上記の複数のプロトコルに対応する
ものとされ、例えばTCP/IP,AppleTalk
(米国Apple社商標)、IPX/SPXをサポート
するものとされる。
【0128】画像処理部700からクライアント装置5
00や他の装置900に対して情報を送る場合には、通
信プロトコル解析制御部721は、クライアント装置5
00や他の装置900に合わせた通信プロトコルの制御
をして、その情報を通信制御部710に出力する。
【0129】通信制御部710および通信プロトコル解
析制御部721を介してPDLコマンド/データ解析部
722に入力されたPDLコマンド/データは、PDL
コマンド/データ解析部722で解析される。PDLコ
マンド/データ解析部722では、ポストスクリプト
(PostScript:米国AdobeSystem
s社商標)やインタプレス(InterPress:米
国Xerox社商標)などを含む複数のPDLを解析し
て、中間的なコードデータに変換する。
【0130】この場合、回転コマンド付与設定部723
からPDLコマンド/データ解析部722に、画像を時
計回転方向に270度、回転させるコマンドが与えら
れ、PDLコマンド/データ解析部722は、その回転
コマンドに従ってPDLを解析する。
【0131】PDLコマンド/データ解析部722で得
られた、画像出力部800の解像度の情報や、輪郭、位
置、回転角などの画像形状情報は、PDLコマンド/デ
ータ解析部722からイメージ展開部770に渡され、
イメージ展開部770は、これら情報により画像データ
を、上記の回転コマンドに従って、時系列方向が画像出
力部800の副走査方向に対応する方向となるように展
開する。
【0132】PDLコマンド/データ解析部722から
のコードデータが文字情報を含んでいるときには、イメ
ージ展開部770は、文字展開部724からアウトライ
ン情報を取り入れて、文字についての画像データを展開
する。また、イメージ展開部770は、上記の回転コマ
ンドを考慮したコードデータに基づいて、データの圧縮
・伸長、画像の拡大・縮小、回転・鏡像化、解像度変換
などの処理をする。
【0133】色判定部725では、PDLコマンド/デ
ータ解析部722で解析されたPDLコマンド/データ
の色情報に基づいて、イメージ展開部770で展開され
た画像データをYMCKの各色ごとの画像データに変換
ためのパラメータを生成し、そのパラメータを情報結合
部726に送出する。情報結合部726では、色判定部
725からのパラメータによって、イメージ展開部77
0で展開された画像データがYMCKの各色ごとの画像
データに変換される。
【0134】この情報結合部726からのYMCKの各
色ごとの画像データが、入力画像データとして補正描画
部790に供給されて、補正描画部790において、後
述するように入力画像データの画素値が補正される。
【0135】さらに、この補正描画部790からの補正
後のYMCKの各色ごとの画像データが、回転処理部7
28において、回転処理可能な形式で圧縮されるととも
に、時系列方向が画像出力部800の主走査方向に対応
する方向となるように回転処理されて、出力画像データ
としてバッファメモリ740に書き込まれる。
【0136】バッファメモリ740からは、YMCKの
各色ごとに画像データが読み出され、その読み出された
画像データが、画像出力部800に供給される。
【0137】図15に示すように、画像出力部800
は、画像信号制御部810、レーザ駆動部820および
画像露光部830を備え、画像処理部700のバッファ
メモリ740から読み出された画像データが、画像信号
制御部810によりレーザ変調信号に変換され、そのレ
ーザ変調信号がレーザ駆動部820に供給されて、レー
ザ駆動部820により、画像露光部830のレーザダイ
オード831が駆動される。
【0138】図15では省略しているが、画像出力部8
00では、このように画像信号制御部810からのレー
ザ変調信号により変調された、レーザダイオード831
からのレーザ光が、感光体ドラム上を走査することによ
って、感光体ドラム上に静電潜像が形成され、その静電
潜像が現像器によりトナー像に現像され、そのトナー像
が転写器により用紙上に転写されることによって、用紙
上に画像が出力される。
【0139】図16は、主制御部720中のイメージ展
開部770および補正描画部790などの要部の具体的
構成を示す。イメージ展開部770は、PDLコマンド
/データ解析部722からのコードデータを、文字、線
/図形および読み取り画像の3つの画像オブジェクトご
とに画像データに展開して、描画を行う。そして、その
際、上述したように画像を時計回転方向に270度、回
転させるコマンドが付加される。
【0140】文字情報は、文字展開部724に送られて
フォント展開されることにより、文字のビットマップデ
ータが生成され、情報結合部726に渡される。読み取
り画像情報は、読み取り画像変換部771において解像
度変換などの画像変換処理がなされた上で、情報結合部
726に渡される。
【0141】線/図形の情報は、座標変換部773によ
り座標変換されて、細線、線/面画および矩形ごとに、
PDLに記述された画像として描画される。すなわち、
細線部は、細線描画部774により描画されて、情報結
合部726に渡され、線/面画の部分は、線/面画描画
部775により描画されて、情報結合部726に渡さ
れ、矩形部は、矩形描画部776により描画されて、情
報結合部726に渡される。
【0142】情報結合部726では、各画像オブジェク
トごとの画像を重ね合わせて、1ライン分の画像イメー
ジを構成するとともに、オブジェクトごとに色判定部7
25から得られた情報をもとに色変換などの処理をす
る。そして、この情報結合部726からの画像データ
が、各色ごとに補正描画部790に供給されて、その画
素値が補正される。
【0143】補正描画部790は、この例では、実施例
1の図4に示した画像補正部250と全く同様に、エッ
ジ検出部791、エッジリスト792、画素値算出部7
93、補正判定部794、特性記述部795および画素
値補正部796によって構成される。各部の構成および
動作は、実施例1の図4に示した画像補正部250の各
部のそれと全く同じであり、したがって補正描画部79
0からは、画像出力部800の副走査方向における画像
出力特性による濃度低下分を補うように画素値が補正さ
れた画像データが得られる。
【0144】そして、この補正描画部790からの補正
後の画像データが、回転処理部728において、回転処
理可能な形式で圧縮されるとともに、時系列方向が画像
出力部800の主走査方向に対応する方向となるように
回転処理されて、出力画像データとしてバッファメモリ
740に書き込まれる。
【0145】上記の例の画像形成装置、すなわち印刷装
置600で、画像処理部700の補正描画部790で上
述した画素値の補正を行って、図11(A)に示す中間
調部1、および図12(A)に示す低濃度部12Lおよ
び高濃度部13Hとして、上述したようなパッチを出力
したところ、中間調部1および低濃度部12Lに濃度低
下を生じなかった。
【0146】なお、この例においても、補正描画部79
0の図16に示した各部は、実施例1の画像補正部25
0の図4に示した各部と同様に、その構成を上述したよ
うに変更することができる。
【0147】また、上記の例は、補正描画部790の各
機能をソフトウエアにより実現する場合であるが、高速
化のために同等の機能を有するハードウエアにより補正
描画部790を構成してもよい。
【0148】図22に示して上述したように、ネットワ
ークプリンタにおいて、画像処理部700のイメージ展
開部770で、画像データを主走査方向のデータ列とし
て展開し、その展開した画像データをページメモリ76
0に書き込んだ後、補正描画部780において、ページ
メモリ760から副走査方向に画像データを読み出し
て、画像データの画素値を補正することが考えられる。
【0149】しかしながら、この場合には、1ページ分
の画像データをページメモリ760に書き込んでから画
像データを補正するので、データ補正のリアルタイム処
理をすることができない。
【0150】しかも、ページメモリ760に圧縮した画
像データを書き込むようにすると、補正描画部780で
の補正のためにページメモリ760から副走査方向に画
像データを読み出すには、すべての主走査ラインの圧縮
された画像データを解析しなければならず、処理が繁雑
となる。そのため、ページメモリ760に圧縮されない
形式の画像データを書き込むようにすると、ページメモ
リ760として大容量のものを必要とする。
【0151】これに対して、上述した実施例2において
は、PDLコマンド/データに対して付加される回転コ
マンドによって、イメージ展開部770では画像データ
が副走査方向のデータ列として展開され、その副走査方
向のデータ列の画像データが補正描画部790で補正さ
れるので、画像データの補正を、小さい処理規模で、し
かもリアルタイム処理により高速に、行うことができる
とともに、ページメモリを構成するバッファメモリ74
0に書き込まれる前に画像データが補正されるので、そ
の補正後に画像データが回転処理部728で圧縮されて
も、画像データの補正になんら影響がなく、画像データ
の圧縮によりバッファメモリ740を小容量化すること
ができる。
【0152】また、実施例2によれば、実施例1と同様
に、画像データの画素値を濃度低下分を補うように補正
するので、静電潜像の書き込み手段であるレーザ光スキ
ャナの高精度化により現像電界のコントラストを高めて
濃度低下を防止する場合のように画像出力部800の大
型化や高コスト化を招くことがないとともに、スクリー
ン線数の増加により出力画像の高解像度化を達成するこ
ととの両立が可能となる。
【0153】さらに、実施例2によれば、特にクライア
ント装置で作成された濃度低下を生じやすい図形画像な
どのグラフィックス画像の濃度低下を確実に防止するこ
とができる利点がある。
【0154】
【発明の効果】この発明によれば、画像出力部の大型化
や高コスト化をきたさないとともに、スクリーン線数の
増加により出力画像の高解像度化を達成することとの両
立が可能であるだけでなく、回路規模やメモリの増大化
をきたさないとともに、リアルタイム処理が可能な方法
により、画像出力部の副走査方向における画像出力特性
による濃度低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置の一例としてのデジタ
ルカラー複写機の全体構成を示す図である。
【図2】図1の複写機の画像入力部から得られる入力画
像データの説明に供する図である。
【図3】図1の複写機の画像処理部の一例を示す図であ
る。
【図4】図3の画像処理部の画像補正部の一例を示す図
である。
【図5】図4の画像補正部のエッジ検出手段で検出され
る画像エッジの説明に供する図である。
【図6】図4の画像補正部の特性記述手段に記述される
内容の一例を示す図である。
【図7】図4の画像補正部の特性記述手段に記述される
内容の一例を示す図である。
【図8】図4の画像補正部の特性記述手段に記述される
内容の一例を示す図である。
【図9】図4の画像補正部の特性記述手段に記述される
内容の一例を示す図である。
【図10】図4の画像補正部の画素値補正手段で画素値
が補正される態様の一例を示す図である。
【図11】中間調部濃度低下の態様とそれがこの発明で
防止されることを示す図である。
【図12】低濃度部濃度低下の態様とそれがこの発明で
防止されることを示す図である。
【図13】この発明の画像処理装置の一例を用いたネッ
トワークプリンタシステムの全体構成を示す図である。
【図14】図13のシステムの画像処理部の一例を示す
図である。
【図15】図13のシステムの画像出力部の一例を示す
図である。
【図16】図14の画像処理部の主制御部の要部の一例
を示す図である。
【図17】中間調部濃度低下および低濃度部濃度低下の
態様を示す図である。
【図18】中間調部濃度低下が生じる理由を示すための
図である。
【図19】低濃度部濃度低下が生じる理由を示すための
図である。
【図20】考えられる画像処理装置の例を示す図であ
る。
【図21】考えられる画像処理装置の例を示す図であ
る。
【図22】考えられる画像処理装置の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 中間調部 2 背景部 12L 低濃度部 13H 高濃度部 100 画像入力部 200 画像処理部 250 画像補正部 251 エッジ検出手段 252 エッジリスト 253 画素値算出手段 254 補正判定手段 255 特性記述手段 256 画素値補正手段 260 回転処理部 300 画像出力部 310 感光体ドラム 330 回転現像器 700 画像処理部 720 主制御部 722 PDLコマンド/データ解析部 723 回転コマンド付与設定部 728 回転処理部 770 イメージ展開部 790 補正描画部 791 エッジ検出部 792 エッジリスト 793 画素値算出部 794 補正判定部 795 特性記述部 796 画素値補正部 800 画像出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 昌彦 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなか い 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 岩岡 一浩 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなか い 富士ゼロックス株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを処理して、画像データにより
    記録媒体上に画像を出力する画像出力装置に送出する画
    像処理装置において、 入力画像データを、その時系列方向が前記画像出力装置
    の前記記録媒体上に画素が時間的に連続して形成される
    方向である主走査方向に対して直交する副走査方向に対
    応する方向となるように、取得する画像入力手段と、 この画像入力手段からの入力画像データを、前記画像出
    力装置の前記副走査方向における画像出力特性に応じて
    補正する画像補正手段と、 この画像補正手段からの補正後の画像データを、その時
    系列方向が前記画像出力装置の前記主走査方向に対応す
    る方向となるように回転処理し、その回転処理後の画像
    データを前記画像出力装置に送出する回転処理手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像処理装置において、 前記画像入力手段は、スキャナで、そのスキャナの読み
    取りライン方向である主走査方向が前記画像出力装置の
    前記副走査方向に対応する方向とされたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の画像処理装置において、 前記画像入力手段は、通信手段を介してページ記述言語
    で記述された画像情報を取得する画像取得手段と、その
    画像情報を解析する解析手段と、その解析結果によって
    画像データを展開する画像展開手段とを備え、前記画像
    情報に対して画像を一括して回転する命令を付加するこ
    とによって、前記画像展開手段から時系列方向が前記画
    像出力装置の前記副走査方向に対応する方向とされた入
    力画像データが出力されることを特徴とする画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理
    装置において、 前記画像補正手段は、 前記入力画像データから、画像エッジの位置および方向
    を検出するエッジ検出手段と、 このエッジ検出手段により検出された画像エッジの前後
    の画像の画素値を検出する画素値検出手段と、 前記エッジ検出手段により検出された画像エッジの方向
    と、前記画素値検出手段により検出された画素値とか
    ら、画像データの補正の要否および態様を判定する補正
    判定手段と、 この補正判定手段による判定結果に基づいて前記入力画
    像データを補正する補正実施手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の画像処理装置において、 前記エッジ検出手段は、前記入力画像データの画素値が
    階調段階で10%以上変化するとき、画像エッジと判定
    することを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の画像処理装置において、 前記画素値検出手段は、画像エッジ後の画像の画素値と
    して、その画像エッジから規定画素数の期間と、その画
    像エッジから次の逆方向の画像エッジまでの期間のうち
    の、いずれか短い方の期間内の各画素の画素値の平均値
    を算出することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】請求項4に記載の画像処理装置において、 前記補正実施手段は、補正対象画素数および画素値補正
    量を保持した特性記述手段と、この特性記述手段からの
    補正対象画素数および画素値補正量に応じて前記入力画
    像データの画素値を補正する画素値補正手段とを有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】画像データにより記録媒体上に画像を出力
    する画像出力手段と、 入力画像データを、その時系列方向が前記画像出力手段
    の前記記録媒体上に画素が時間的に連続して形成される
    方向である主走査方向に対して直交する副走査方向に対
    応する方向となるように、取得する画像入力手段と、 この画像入力手段からの入力画像データを、前記画像出
    力手段の前記副走査方向における画像出力特性に応じて
    補正する画像補正手段と、 この画像補正手段からの補正後の画像データを、その時
    系列方向が前記画像出力手段の前記主走査方向に対応す
    る方向となるように回転処理し、その回転処理後の画像
    データを前記画像出力手段に送出する回転処理手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の画像形成装置において、 前記画像入力手段は、スキャナで、そのスキャナの読み
    取りライン方向である主走査方向が前記画像出力手段の
    前記副走査方向に対応する方向とされたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の画像形成装置におい
    て、 前記画像入力手段は、通信手段を介してページ記述言語
    で記述された画像情報を取得する画像取得手段と、その
    画像情報を解析する解析手段と、その解析結果によって
    画像データを展開する画像展開手段とを備え、前記画像
    情報に対して画像を一括して回転する命令を付加するこ
    とによって、前記画像展開手段から時系列方向が前記画
    像出力手段の前記副走査方向に対応する方向とされた入
    力画像データが出力されることを特徴とする画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】請求項8〜10のいずれかに記載の画像
    形成装置において、 前記画像補正手段は、 前記入力画像データから、画像エッジの位置および方向
    を検出するエッジ検出手段と、 このエッジ検出手段により検出された画像エッジの前後
    の画像の画素値を検出する画素値検出手段と、 前記エッジ検出手段により検出された画像エッジの方向
    と、前記画素値検出手段により検出された画素値とか
    ら、画像データの補正の要否および態様を判定する補正
    判定手段と、 この補正判定手段による判定結果に基づいて前記入力画
    像データを補正する補正実施手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の画像形成装置におい
    て、 前記エッジ検出手段は、前記入力画像データの画素値が
    階調段階で10%以上変化するとき、画像エッジと判定
    することを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の画像形成装置におい
    て、 前記画素値検出手段は、画像エッジ後の画像の画素値と
    して、その画像エッジから規定画素数の期間と、その画
    像エッジから次の逆方向の画像エッジまでの期間のうち
    の、いずれか短い方の期間内の各画素の画素値の平均値
    を算出することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項11に記載の画像形成装置におい
    て、 前記補正実施手段は、補正対象画素数および画素値補正
    量を保持した特性記述手段と、この特性記述手段からの
    補正対象画素数および画素値補正量に応じて前記入力画
    像データの画素値を補正する画素値補正手段とを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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