JPH08339441A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08339441A
JPH08339441A JP14482395A JP14482395A JPH08339441A JP H08339441 A JPH08339441 A JP H08339441A JP 14482395 A JP14482395 A JP 14482395A JP 14482395 A JP14482395 A JP 14482395A JP H08339441 A JPH08339441 A JP H08339441A
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JP
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mach effect
mach
contour line
lightness
contour
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JP14482395A
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Inventor
Tadao Hayashi
忠男 林
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マッハ効果により輪郭線近傍に現れる知覚的
な濃度を補正し、また、輪郭線がぼやけることを防止す
る。 【構成】 マッハ効果判定装置309は明度データL*
及び色度データa* 、b* から輪郭線を判定してマッハ
効果が発生するか否かを判定し、輪郭緩和処理の補正信
号及びその方向±sを輪郭緩和処理装置304に対して
出力する。例えば注目画素から距離Sの位置に輪郭線が
存在する場合、輪郭線を挟んで高明度側の画素のときに
は距離Sに応じた明度補正値+sが出力され、逆に、低
明度側の画素のときには距離Sに応じた明度補正値−s
が出力される。輪郭緩和処理装置304はマッハ効果判
定装置309からの補正信号及びその方向±sと、文字
/絵柄判定装置310により判定された結果に基づいて
マッハ効果を打ち消す輪郭緩和処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像の輪郭を補正する
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像の輪郭を補正する場合には、
輪郭部の濃度変化をエッジ強調処理により急峻にした
り、スムージング処理によりなだらかにするようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エッジ強調処理やスムージング処理では、人間の輪郭線
知覚で現れるマッハ効果に対して補正することができ
ず、特にスムージングの程度が大きく、マッハ効果が現
れないときには輪郭線がぼやけるという問題点がある。
【0004】本発明は上記従来の問題点に鑑み、マッハ
効果により輪郭線近傍に現れる知覚的な濃度変化を補正
することができると共に、輪郭線がぼやけることを防止
することができる画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の手段は上記目的を
達成するために、マッハ効果が現れやすい輪郭線を判定
するマッハ効果判定手段と、前記マッハ効果判定手段に
よりマッハ効果が現れやすいと判定された輪郭線の近傍
に対してマッハ効果を打ち消す明度補正を行う明度補正
手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】第2の手段は、第1の手段において前記マ
ッハ効果判定手段が、画像データの明度値の変化量を検
出し、その変化量が閾値より大きい場合にマッハ効果が
現れやすい輪郭線と判定することを特徴とする。
【0007】第3の手段は、第1または第2の手段にお
いて前記マッハ効果判定手段が、輪郭部の彩度が一定以
上の飽和度の場合にマッハ効果が現れやすい輪郭線と判
定することを特徴とする。
【0008】第4の手段は、第1ないし第3の手段にお
いて前記マッハ効果判定手段が、輪郭部の色相が赤色と
黄色の間である場合にマッハ効果が現れやすい輪郭線と
判定することを特徴とする。
【0009】第5の手段は、第1ないし第4の手段にお
いて前記マッハ効果判定手段が、輪郭部が絵柄領域中に
存在する場合にマッハ効果が現れやすい輪郭線と判定す
ることを特徴とする。
【0010】第6の手段は、第1ないし第5の手段にお
いて前記明度補正手段が、マッハ効果を打ち消す明度補
正を行う場合に、輪郭部近傍の高明度側を低明度に変換
し、逆に、低明度側を高明度に変換することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】第1の手段では、マッハ効果が現れやすいと判
定された輪郭線の近傍に対してマッハ効果を打ち消す明
度補正が行われるので、マッハ効果により輪郭線近傍に
現れる知覚的な濃度変化を補正することができる。
【0012】第2の手段では、画像データの明度値の変
化量が閾値より大きい場合にマッハ効果が現れやすい輪
郭線と判定するので、マッハ効果により輪郭線近傍に現
れる知覚的な濃度変化を補正することができる。
【0013】第3の手段では、輪郭部の彩度が一定以上
の飽和度の場合にマッハ効果が現れやすい輪郭線と判定
するので、マッハ効果により輪郭線近傍に現れる知覚的
な濃度変化を補正することができる。
【0014】第4の手段では、輪郭部の色相が赤色と黄
色の間である場合にマッハ効果が現れやすい輪郭線と判
定するので、マッハ効果により輪郭線近傍に現れる知覚
的な濃度変化を補正することができる。
【0015】第5の手段では、輪郭部が絵柄領域中に存
在する場合にマッハ効果が現れやすい輪郭線と判定する
ので、マッハ効果により輪郭線近傍に現れる知覚的な濃
度変化を補正することができる。
【0016】第6の手段では、マッハ効果を打ち消す明
度補正を行う場合に、輪郭部近傍の高明度側を低明度に
変換し、逆に、低明度側を高明度に変換するので、マッ
ハ効果により輪郭線近傍に現れる知覚的な濃度変化を補
正することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る画像処理装置の一実施例を示
すブロック図、図2は図1の画像処理装置が適用された
デジタル複写機を示す構成図、図3は図2のデジタル複
写機を示す上面図、図4はマッハ効果を説明するための
グラフ、図5は図1のマッハ効果判定装置を詳細に示す
ブロック図、図6は図5のマッハ効果判定装置のマッハ
効果判定アルゴリズムの明度変化量検出処理を示す説明
図、図7は図5のマッハ効果判定装置のマッハ効果判定
アルゴリズムの輪郭部判定および均等明度部判定処理を
示す説明図、図8は図5のマッハ効果判定装置のマッハ
効果判定アルゴリズムの連続性および隣接部判定処理を
示す説明図である。
【0018】先ず、図2及び図3を参照して本実施例の
画像処理装置が適用されたデジタル複写機の構成につい
て説明する。図3に示す原稿圧板101はプラテンカバ
ー上に載置された原稿に圧力を加え、図2に示すコンタ
クトガラス202に原稿を密着させるための板状の部材
である。また、その上面には複数のシート原稿を一枚ず
つプラテンカバー上の基準位置まで自動的に搬送する自
動原稿搬送装置201(図2)が配置されている。
【0019】操作部であるハードキー102と、表示器
103とアプリケーションキー106は、装置の動作指
定および使用者とのマンマシンI/Fをおこなうための
入出力装置である。ハードキー102はキー入力するた
めのものであり、また、拡大して示すようにモードキー
107と、モードクリアキー108とスタートキー10
9を有する。
【0020】表示器103は操作部上に配置されたLC
Dのドットマトリックスによる表示装置であって設定状
態の表示、使用者に対する設定の指示、および装置の異
常を知らせる。編集装置(エディタ)104は原稿およ
び複写中の座標位置を指定するための装置である。
【0021】コネクタ105はこの複写機と外部機器
(アプリケーション)を接続するための接続端子であ
り、画像読み取り部で読み取った画像データのアプリケ
ーションへの送信および制御信号の送受信をしたり、ア
プリケーションからの画像データを画像出力装置にて受
信したり、制御信号を送受信したりするためのケーブル
を接続する。アプリケーションキー106は表示器10
3の表示内容を複写機モード用表示とアプリケーション
モード用表示に切り換えるための切り換えキーである。
【0022】図2において、部材201〜210は画像
を入力するための画像読み取り(スキャナ)部を構成
し、部材212〜234はスキャナ部201〜210か
ら得られて画像処理されたデジタル画像データを用いて
画像を用紙上に記録するプリンタ部を構成している。
【0023】スキャナ部の蛍光灯204とCCD205
は主走査方向(図面の直交方向)に延びるようにキャリ
ッジ203(画素読み取り装置)に搭載され、キャリッ
ジ203はホームポジションセンサ206を基準として
矢印で示すように副走査方向に移動する。蛍光灯204
はコンタクトガラス202上の原稿を照明する光源であ
り、CCD205は原稿の反射光を画素単位で電荷量に
変換する光電変換装置であって原稿をライン単位で読み
取る。したがって、原稿が二次元で読み取られ、デジタ
ルデータに変換される。スキャナ制御装置210はキャ
リッジ203の制御、プリンタ部212〜234および
外部装置との制御信号の制御を行う。
【0024】画像処理装置209は後述するように、マ
ッハ効果が現れやすい輪郭線を判定し、その輪郭線の近
傍に対してマッハ効果を打ち消す明度補正等を行う。記
憶装置207および外部装置とのインターフェースボー
ド208は画素読み取り装置203からの画素データを
記憶装置207または外部装置へ送ったり、記憶装置2
07または外部装置からの画像データを受信する。記憶
装置207はフロッピーディスク等の記録媒体に画像デ
ータを書き込んだり、画像データを読み込む。コネクタ
105は前述したように外部装置と画像データおよび制
御データを送受信するために用いられる。
【0025】システム制御装置228は本システム全体
の制御をつかさどり、画像処理装置229はスキャナ部
201〜210からの画像データに画像処理を施す。プ
リンタ制御装置230は用紙上に画像を出力するために
プリンタ部212〜234の制御を行う。プリンタ部2
12〜234は4系統で構成され、各レーザ出力装置2
12から発射されたレーザ光線はコリメータレンズ21
3によって集束され、ポリゴンミラー226、227に
より反射され、主走査方向に走査される。この光線はミ
ラー214、シリンドリカルレンズ215を経て感光体
216上に主走査方向に照射される。
【0026】感光体216はこの照射前に予め、帯電装
置217によって一定のポテンシャルに帯電されてお
り、レーザ光線が照射されることによりポテンシャルが
上昇し、静電潜像が形成される。これに対して、現像器
218のトナー担持体はその間のポテンシャルを有し、
負に帯電しているトナーがポテンシャルの高い感光体上
のレーザ照射部に付着する。また、感光体216は時計
回り方向に回転し、レーザ出力装置212をオン/オフ
することにより感光体216上の任意の場所にトナーを
付着させ、したがって、潜像をトナーで可視化すること
が可能となる。
【0027】用紙は用紙トレイ224、225から給紙
ローラ222、223によって選択されて給紙され、レ
ジストローラ220まで運ばれ、レジストローラ220
により感光体216上のトナー像に一致するように用紙
搬送タイミングが正確に制御される。レジストローラ2
20を通過した用紙は搬送ベルト221により感光体2
16まで搬送され、感光体216上のトナー像が用紙上
に転写される。転写後の感光体216の表面はクリーニ
ング装置219によって初期化され、再び帯電装置21
7によって帯電される。また、クリーニング装置219
によってクリーニングされたトナーは排トナータンク2
34に蓄積される。
【0028】図2に示すデジタルカラー複写機は4つの
作像ユニットを有する。各ユニットは部材212〜21
9と同様の構成を有し、それぞれイエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックの各色に対応した像を作製して用紙上
に重ねることによりフルカラー画像を作製する。各色の
転写後、分離チャージャ231によって搬送ベルト22
1から分離された用紙上のトナー像は定着装置232に
よって用紙上に定着され、定着後の用紙は排紙トレイ2
33上に排出される。
【0029】ここで、一般的に、明度が異なる輪郭線を
挟んだ画像では、色材やその反射率が一様であっても輪
郭線の近傍の見え方が変化する。すなわち、輪郭線を挟
んで明るい側の輪郭線近傍ではより明るく見え、他方、
暗い側の輪郭線近傍ではより暗く見える。この理由は人
間の知覚特性によるものであってマッハ効果と呼ばれ、
輪郭線近傍の濃度むらとして知覚される。
【0030】例えば図4(a)に示すように、斜線領域
が高明度、白抜き領域が低明度の画像を考える。また、
図4(b)は空間距離に対する濃度変化α、β、γを示
し、図4(c)は空間距離に対する見えの明るさα’、
β’、γ’を示している。図4におけるβ、β’は輪郭
線を示し、α、α’は高明度側、γ、γ’は低明度側を
示す。図4(b)ではα−β間及びβ−γ間が一様な明
度であるにもかかわらず、知覚される明るさは図4
(c)に示すようにβ’の近傍α’側ではより明るく、
γ’側ではより暗い明るさとなる。
【0031】また、マッハ効果は次のような画像では発
生しにくくなる性質がある。第1は、たとえ色相が異な
っていても明度に差がない場合にはマッハ効果は発生し
にくくなる。第2に、隣接部分が小さい場合には発生し
にくく、第3に、境界が入り組んでいる場合にも発生し
にくい。第4に、赤〜黄の色相よりも青〜緑の色相であ
って色の飽和度が低い場合にはマッハ効果は発生しにく
くなり、これらはリーブマン効果と呼ばれている。
【0032】次に、図1を参照して本実施例の画像処理
装置について詳細に説明する。本実施例ではマッハ効果
により知覚される濃度むらをリーブマン効果により補正
するように構成されている。スキャナ301により読み
取られたR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)
の各データは色変換装置302と文字/絵柄判定装置3
10に印加される。色変換装置302はこのRGBデー
タを明度データL* 、色度データa* 、b* に変換し、
文字/絵柄判定装置310は画像データが文字領域か又
は絵柄領域かを判定し、その判定結果を輪郭緩和装置3
04に対して出力する。
【0033】このL* 、a* 、b* 信号は画像加工装置
303と図5に詳しく示すようなマッハ効果判定装置3
09に印加される。画像加工装置303はこのL* 、a
* 、b* 信号に対してユーザの所望の画像加工を施し、
マッハ効果判定装置309は明度データL* 及び色度デ
ータa* 、b* から輪郭線を判定してマッハ効果が発生
するか否かを判定し、マッハ効果を打ち消すための輪郭
緩和処理の補正信号及びその方向±sを輪郭緩和装置3
04に対して出力する。画像加工装置303により加工
された画像は、マッハ効果判定装置309からの補正信
号及びその方向±sと、文字/絵柄判定装置310によ
り判定された結果に基づいて輪郭緩和装置304により
輪郭緩和処理が施される。
【0034】次いで色変換装置305によりC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラッ
ク)の画像データに変換され、このC、M、Y、Kの画
像データはプリンタγ変換装置306によりプリンタ
(書き込み装置306)のγが補正され、メモリ装置3
07に記憶された後、書き込み装置308により記録紙
上に書き込まれる。システム制御装置311はこれらの
各装置302〜307に対してタイミング、リード、ラ
イトの制御信号及び処理内容を指示するためのデータを
出力し、特にマッハ効果判定装置309に対して明度変
化量判定用の閾値ΔL* thと均等明度判定用の閾値ΔL
* low を出力する。
【0035】次に、図5〜図8を参照してマッハ効果判
定装置309について詳細に説明する。先ず、輪郭線判
定装置501は図6に示すように色変換装置302から
の複数ライン分(5×5)の明度データL* をバッファ
リングし、5×5ラプラシアンフィルタにより計数を乗
算することにより明度値の変化量ΔL* を算出する。
【0036】そして、図7に示すようにこの変化量ΔL
* の5×5画素分ΔL* lm(l,m=1〜5)をバッ
ファリングし、システム制御装置311により設定され
る閾値ΔL* thを比較し、 変化量ΔL* lm>閾値ΔL* th の場合に輪郭線であることを示す判定信号「1」を、ま
た、 変化量ΔL* lm≦閾値ΔL* th の場合に判定信号「0」を得る。
【0037】更に、変化量ΔL* lmと閾値ΔL* low
を比較し、 変化量ΔL* lm>閾値ΔL* low の場合に均等明度領域であることを示す判定信号「1」
を、また、 変化量ΔL* lm≦閾値ΔL* low の場合に判定信号「0」を得る。そして、これらの判定
結果を量子化して論理和演算し、輪郭線又は均等明度領
域の場合に判定信号「1」を、そうでない場合に判定信
号「0」を輪郭線連続判定装置502、隣接部判定装置
503及び総合判定装置506に出力する。
【0038】輪郭線連続判定装置502は輪郭線判定装
置501からの判定信号に基づいて、輪郭線が滑らかに
連続しているか否かを判定し、その判定結果を総合判定
装置506に出力する。また、隣接部判定装置503は
明度データL* と輪郭線判定装置501からの輪郭線判
定信号に基づいて、輪郭線から所定の距離以上の一様な
明度の画像が存在しているか否かを判定し、その判定結
果を総合判定装置506に出力する。この場合、図8に
示すように輪郭線連続判定装置502と隣接部判定装置
503は輪郭線判定信号と縦、横、斜めの直線パターン
をマッチングし、マッチすればその点が輪郭線であり、
また、隣接部が一様な明度であると判定することができ
る。
【0039】彩度判定装置504は色変換装置302か
らの色度データa* 、b* に基づいて、{(a* 2
(b* 2 1/2 が彩度Cの閾値Cthより大きいか否か
を判定することにより、色度データa* 、b* の値が色
度座標上において原点からどれくらい離れているかを判
定して色の飽和度を判定し、その判定結果を総合判定装
置506に出力する。色相判定装置505は色変換装置
302からの色度データa* 、b* が色度座標上におい
て特定の扇形に領域にプロットされるか否かを判定する
ことにより、色相が赤色から黄色の範囲にあるか否かを
判定し、その判定結果を総合判定装置506に出力す
る。なお、色度データa* 、b* の代わりにu* 、v*
データを用いてもよい。
【0040】総合判定装置506はこれらに判定結果に
基づいて、マッハ効果が発生しやすい状態を示す最終的
なマッハ効果信号(明度補正の値)±sを図1に示す輪
郭緩和処理装置304に対して出力する。この場合、例
えば注目画素から距離Sの位置に輪郭線が存在する場
合、輪郭線を挟んで高明度側の画素のときには距離Sに
応じた明度補正値+sが出力され、逆に、低明度側の画
素のときには距離Sに応じた明度補正値−sが出力され
る。
【0041】輪郭緩和処理装置304は文字絵柄判定装
置310により絵柄と判定された場合にのみ、この明度
補正の値±sを注目画素の明度L* に加算し、したがっ
て、絵柄領域中の輪郭のみが緩和される。この結果、一
般的に白地に文字等の画像の場合にはマッハ効果が発生
しても無視され、絵柄領域の画像の場合には輪郭強調が
緩和されるので、マッハ効果により輪郭線近傍に現れる
心理的な濃度変化を補正することができると共に、輪郭
線がぼやけることを防止することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、マッハ効果が現れやすいと判定された輪郭線
の近傍に対してマッハ効果を打ち消す明度補正が行われ
るので、マッハ効果により輪郭線近傍に現れる知覚的な
濃度変化を補正することができると共に、輪郭線がぼや
けることを防止することができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、画像データ
の明度値の変化量が閾値より大きい場合にマッハ効果が
現れやすい輪郭線と判定するので、マッハ効果により輪
郭線近傍に現れる知覚的な濃度変化を補正することがで
きると共に、輪郭線がぼやけることを防止することがで
きる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、輪郭部の彩
度が一定以上の飽和度の場合にマッハ効果が現れやすい
輪郭線と判定するので、マッハ効果により輪郭線近傍に
現れる知覚的な濃度変化を補正することができると共
に、輪郭線がぼやけることを防止することができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、輪郭部の色
相が赤色と黄色の間である場合にマッハ効果が現れやす
い輪郭線と判定するので、マッハ効果により輪郭線近傍
に現れる知覚的な濃度変化を補正することができると共
に、輪郭線がぼやけることを防止することができる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、輪郭部が絵
柄領域中に存在する場合にマッハ効果が現れやすい輪郭
線と判定するので、マッハ効果により輪郭線近傍に現れ
る知覚的な濃度変化を補正することができると共に、輪
郭線がぼやけることを防止することができる。
【0047】請求項6記載の発明によれば、マッハ効果
を打ち消す明度補正を行う場合に、輪郭部近傍の高明度
側を低明度に変換し、逆に、低明度側を高明度に変換す
るので、マッハ効果により輪郭線近傍に現れる知覚的な
濃度変化を補正することができると共に、輪郭線がぼや
けることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の画像処理装置が適用されたデジタル複写
機を示す構成図である。
【図3】図2のデジタル複写機を示す上面図である。
【図4】マッハ効果を説明するためのグラフである。
【図5】図1のマッハ効果判定装置を詳細に示すブロッ
ク図である。
【図6】図5のマッハ効果判定装置のマッハ効果判定ア
ルゴリズムの明度変化量検出処理を示す説明図である。
【図7】図5のマッハ効果判定装置のマッハ効果判定ア
ルゴリズムの輪郭部判定および均等明度部判定処理を示
す説明図である。
【図8】図5のマッハ効果判定装置のマッハ効果判定ア
ルゴリズムの連続性および隣接部判定処理を示す説明図
である。
【符号の説明】
302 色変換装置 304 輪郭緩和処理装置 309 マッハ効果判定装置 310 文字/絵柄判定装置 501 輪郭線判定装置 502 輪郭線連続判定装置 503 隣接部判定装置 504 彩度判定装置 506 色相判定装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マッハ効果が現れやすい輪郭線を判定す
    るマッハ効果判定手段と、 前記マッハ効果判定手段によりマッハ効果が現れやすい
    と判定された輪郭線の近傍に対してマッハ効果を打ち消
    す明度補正を行う明度補正手段と、を備えた画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記マッハ効果判定手段は、画像データ
    の明度値の変化量を検出し、その変化量が閾値より大き
    い場合にマッハ効果が現れやすい輪郭線と判定すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記マッハ効果判定手段は、輪郭部の彩
    度が一定以上の飽和度の場合にマッハ効果が現れやすい
    輪郭線と判定することを特徴とする請求項1または2記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記マッハ効果判定手段は、輪郭部の色
    相が赤色と黄色の間である場合にマッハ効果が現れやす
    い輪郭線と判定することを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記マッハ効果判定手段は、輪郭部が絵
    柄領域中に存在する場合にマッハ効果が現れやすい輪郭
    線と判定することを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記明度補正手段は、マッハ効果を打ち
    消す明度補正を行う場合に、輪郭部近傍の高明度側を低
    明度に変換し、逆に、低明度側を高明度に変換すること
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載の画
    像処理装置。
JP14482395A 1995-06-12 1995-06-12 画像処理装置 Pending JPH08339441A (ja)

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JP14482395A JPH08339441A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 画像処理装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6044204A (en) * 1996-08-19 2000-03-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and image processor
US6233062B1 (en) 1996-11-08 2001-05-15 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing device and image forming apparatus
US6459502B1 (en) 1998-10-16 2002-10-01 Fuji Xerox Co., Ltd. Image formation device and image processing device
KR100742600B1 (ko) * 2005-03-23 2007-07-25 샤프 가부시키가이샤 에지 강조 장치 및 액정 표시 장치

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