JPH10136953A - 密封容器入り炭酸飲料 - Google Patents
密封容器入り炭酸飲料Info
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- JPH10136953A JPH10136953A JP8293816A JP29381696A JPH10136953A JP H10136953 A JPH10136953 A JP H10136953A JP 8293816 A JP8293816 A JP 8293816A JP 29381696 A JP29381696 A JP 29381696A JP H10136953 A JPH10136953 A JP H10136953A
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Abstract
り炭酸飲料。 【解決手段】 エリスリトール1〜12重量%、高甘味
度甘味料0.005〜0.033重量%含有してなるガ
ス圧1.5〜3.0kg/cm2 の密封容器入り炭酸飲
料。
Description
料に存し、必要に応じマルチトールや果糖を含有する、
特に低カロリーで嗜好性の良好な炭酸飲料に存する。
や異性化糖などのを用い、これらの糖類水溶液に果汁、
植物の抽出物、乳製品、フレーバーを加え炭酸ガスを圧
入し容器に充填したもので、その爽快な刺激感、あっさ
りした風味とさわやかな清涼感から嗜好性の高い飲料と
して大変好まれる飲料である。
化糖を10〜14重量%を含有しており、そのカロリー
が40〜56Kcal/100gと高いこともあり、肥
満防止や成人病予防の観点から、特に近年、問題になっ
ている。このため、飲料業界では蔗糖を含まない低カロ
リー(20Kcal/100g以下)及びノンカロリー
(5Kcal/100g以下:いずれも栄養改善法の栄
養表示基準による)を図った食品が多数開発され、既に
市販されているものもある。
スパルテーム、ステビアを主体に用いたものは後味に長
く甘味が残存し嗜好的に好ましくない欠点がある。最近
になってエリスリトールやマルチトール等の甘味料の製
造方法が開発され、低カロリー性や非う蝕性を生かして
特徴のある甘味料として販売されてきており、これを種
々の甘味食品へ利用することが試みられている。エリス
リトールは天然にも存在し、カロリーが0という特徴を
有するものであるが、エリスリトール主体で甘味を付与
すると後味に収斂味を感じるなど課題があり、また、価
格は蔗糖の4〜5倍と高いのでエリスリトールを主体と
して甘味を付与する炭酸飲料の提供は困難であり、又実
際的ではなかった。一方、マルチトール主体で、甘味を
付与すると、マルチトールは一定量(20〜30g)以
上を食すると下痢を起こし易い欠点があると言われてい
る。
の炭酸飲料の欠点を解消し、味覚、カロリー両面に於い
て優れた炭酸飲料を提供しようとするものである。
トール1〜12重量%、高甘味度甘味料を0.005〜
0.033重量%含有する容器内ガス圧がゲージ圧1.
5〜3.0kg/cm 2 の炭酸飲料に存する。この炭酸
飲料は低カロリーであり嗜好性に優れたものである。以
下、本発明を詳細に説明する。
(以下、ETと略することがある。)は四炭糖の糖アル
コールで、水に溶け、非常に結晶し易く、結晶は美麗で
白色である。その甘味の強さは蔗糖の75〜85%であ
り、食すると爽やかな冷感を感じる。エリスリトールの
含有量は、炭酸飲料の低カロリー性、爽やかな食感等を
得るため、及び収斂味を抑えるために炭酸飲料の1〜1
2重量%とする。特に2〜12重量%が好ましい。本発
明の炭酸飲料は微炭酸飲料のガス圧に比し1.5〜3.
0kg/cm2 と高く、刺激味、炭酸味が強くなってい
るので、酸味と甘味のバランスから甘味料を増加した方
が好ましい。しかし、高甘味度甘味料、果糖、マルチト
ール等を増量するとカロリー、味の点から問題を生じる
が、エリスリトールは価格の点から12%までは加える
ことは可能である。甘味料のすべてをエリスリトールに
すると、これも甘味質に問題がある。例えば、後味に収
歛味を感じるなどである。
としては、アスパルテーム(以下、ASPと略すること
がある。)、ステビア(以下、STBと略することがあ
る。)の他サッカリン、サッカリンナトリウム、グリチ
ルリチン、アセスルファムカリウム等が挙げられる。中
でもステビアが好ましい。ステビアとしてはステビオサ
イド、レバウデオサイドA、α−グリコシルステビオサ
イドが用いられる。アスパルテームもステビアと同様に
もちいることができるが、酸性溶液中では、経日により
甘味が低下することが知られており、長期間保存するも
のには不適な場合がある。しかし、保存期間が短期の場
合はアスパルテームの甘味質は蔗糖に近いことからステ
ビアと併用してもよい。
料の低カロリー性及び甘味を向上し、「しつこさ」を抑
制するために炭酸飲料の0.005〜0.033重量
%、好ましくは0.01重量%以上とする。本発明に於
いては上記甘味料に加えて、果糖及び/又はマルチトー
ルを含有させても良く、その含有量は炭酸飲料の低カロ
リー性及び甘味の質感を充実させるために、炭酸飲料の
6重量%以下、特に1〜5重量%とするのが好ましい。
この場合には本発明の炭酸飲料の甘味料のカロリー由来
は主に果糖及び/又はマルチトールによる。果糖または
マルチトールを低減することで低カロリー化をはかれ
る。
において蔗糖の1.5倍の甘味であることから低カロリ
ー甘味料といえるが、果糖は蔗糖と同量のエネルギーを
有するので本発明の炭酸飲料における含有量は5重量%
以下が好ましい。マルチトール(以下、MTと略するこ
とがある。)はその甘味質の良好なこと、また蔗糖の
0.85倍の甘味であり蔗糖の1/2のカロリーである
ことから低カロリー甘味料といえるが、大量摂取により
下痢を生ずる場合もあるので、一般に炭酸飲料1缶(3
50g)における含有量は20g以下とするのが好まし
い。
ない範囲であれば、例えばソルビトール、ラクチトール
等のように従来から食品に使用されている糖アルコール
や、デキストリン還元物やオリゴ糖還元物を含む還元澱
粉分解物、ぶどう糖、マルトース、水飴、異性化糖など
の糖類及び/又はカップリングシュガー、パラチノース
などを用いても良い。
に各種フレーバーや果汁等の着色料を添加しても良い。
フレーバーや果汁としては、柑橘、その他果実からの抽
出フレーバー、レモン、レモンライム、シトロン、ラム
ネ、オレンジ、グレープ、アップル等果汁や植物の種
実、根茎、木皮、葉花またはこれからの抽出物が挙げら
れる。又炭酸飲料の種類としては任意であり、サイダー
類、コーラ類、ガラナ、ジンジャーエール、トニックウ
オータ、紅茶、コーヒ等、乳または乳製品を加えたクリ
ームソーダなどが挙げられる。また、必要に応じて酸味
料を用いても良く、具体的にはクエン酸、酒石酸、乳
酸、りんご酸、酢酸、リン酸、L−アスコルビン酸など
の有機酸が用いられる。その他調整剤としてクエン酸ナ
トリウム等を用いることができる。有機酸添加量はフレ
ーバ、果汁の種類より異なるが炭酸脱気後のpHは2.
7〜3.3の範囲に調整した量が風味上好ましい。レモ
ン、オレンジなどはpH2.8〜3.0の範囲が特に好
ましい。
ると、果糖3.0g、エリスリトール2.0g、ステビ
ア0.02gを含む炭酸飲料原料にクエン酸0.02〜
0.1gを用いこれを炭酸水で100gに調整し、ガス
圧を2.2(kg/cm2 )とし、充填、殺菌後に缶を
開封しpHを測定すると、炭酸脱気後の飲料のpHは下
記の表1の通りである。
g/cm2 以上3.0kg/cm2以下、好ましくは
1.8kg/cm2 以上2.5kg/cm2 以下であ
る。容器内ガス圧が1.5kg/cm2 未満の場合は炭
酸飲料と風味上刺激味が弱くパンチがない。3.0kg
/cm2 を超えると、飲食した際に口腔内における甘味
よりも炭酸による刺激が著しく強いので嗜好性が落ち、
また炭酸ガスの強い発泡で飲食しにくい。
の炭酸飲料製造方法を用いれば良く、例えば、水と甘味
料を混合して甘味料溶液をつくりこれに酸味料やフレー
バーを加えて調合甘味料液とし、この一定量を瓶または
缶に注入し、次いで炭酸水をみたすポストミックス方式
と、調合甘味料液と水を定量混合機で一定の比率で連続
的に混合したものを冷却し炭酸ガスを吸収させるプレミ
ックス方法が挙げられる。密封容器としては2ピース又
は3ピースの金属缶や瓶容器などを用いる。
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。各種甘味料の甘味度
は表2の通りである。
1.5重量%及び各種甘味料を入れ水で100重量部に
調整した後、炭酸ガスを圧入し、缶内ガス圧力2.0k
g/cm2 に設定し缶シーマ(巻締め機)で密封し80
℃の温水中で缶中心部温度が70℃に達した後、5分間
70℃で維持し殺菌後、冷水で冷却し炭酸飲料を製造し
た。各実施例及び比較例の甘味度は表2から算出し、同
じ甘味度10であり、甘味料混合による相乗効果は配慮
していない。官能評価は長く食品開発研究に従事した3
名のパネラーで評価した。表3に官能評価及びカロリー
(Kcal/100g)を示した。
性に富んだものである。また、果糖若しくはマルチトー
ルの添加でカロリーコントロールも可能である。実施例
1、7及び8は甘味質良好、カロリーは8Kcal/1
00g以下と低カロリーであり好ましい。実施例2〜6
についても、甘味質良好でありカロリーは12〜18K
cal/100gと、これらも低カロリーで好ましい。
比較例1は従来からの蔗糖によるものであり、甘味は十
分であるがカロリーが高く好ましくない。甘味をステビ
ア主体で付与した比較例2及び3は後味に甘味が残存し
好ましくない。またエリスリトール主体で甘味を付与し
た比較例4は後味に収斂味も感じられ好ましくない。果
糖を甘味の主体とした比較例5は、甘味質は良好である
がカロリーは27Kcal/100gと高くなってしま
う。 実施例9〜15 レモン果汁1.6重量%、缶内ガス圧力を2.2kg/
cm2 に設定した他は実施例1〜8と同様に行った結果
を表4に示した。
つカロリーが0であり、飲料の「切れ」が良くライトな
感覚の飲料を提供出来るだけでなく、「無糖」の表示が
可能となり、カロリーコントロールの飲料として適して
いる。 材料説明 果糖 三菱化学フーズ(株) エリスリトール 三菱化学フーズ(株) 結晶エリスリトール マルチトール 東京化成 (株) 試薬純度98%品 レモン果汁 東京果汁 (株) レモンフレーバ 長谷川香料(株) BF−507 ステビア 守田化学 (株) レバウデイオ A9−90CT アスパルテーム 味の素 (株)
低う蝕性で、従来の蔗糖を用いた炭酸飲料に比してカロ
リーが1/2〜1/4以下の低カロリー又はノンカロリ
ーであり、大変好ましいものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 エリスリトール1〜12重量%、高甘味
度甘味料0.005〜0.033重量%含有してなる容
器内ガス圧がゲージ圧1.5〜3.0kg/cm2 の密
封容器入り炭酸飲料。 - 【請求項2】 果糖及び/又はマルチトールを6重量%
以下含有してなる請求項1に記載の密封容器入り炭酸飲
料。 - 【請求項3】 高甘味度甘味料がステビア又はアスパル
テームである請求項1又は2に記載の密封容器入り炭酸
飲料。
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