JPH0767533A - 果汁入紅茶飲料およびその製造方法 - Google Patents

果汁入紅茶飲料およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0767533A
JPH0767533A JP5235958A JP23595893A JPH0767533A JP H0767533 A JPH0767533 A JP H0767533A JP 5235958 A JP5235958 A JP 5235958A JP 23595893 A JP23595893 A JP 23595893A JP H0767533 A JPH0767533 A JP H0767533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black tea
juice
fruit juice
flavor
containing black
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5235958A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Hoshikawa
博行 星川
Honaga Kikuchi
帆永 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yakult Honsha Co Ltd filed Critical Yakult Honsha Co Ltd
Priority to JP5235958A priority Critical patent/JPH0767533A/ja
Publication of JPH0767533A publication Critical patent/JPH0767533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 オレンジ、レモン、リンゴ等の果汁と紅茶抽
出物を含有し、そのpHが4.0〜4.6であることを特
徴とする果汁入紅茶飲料およびその製造方法。 【効果】本発明の果汁入紅茶飲料は、果汁を加えること
による紅茶の風味の損失や、紅茶のpHに調整すること
による果汁の風味の損失を受けることがないので、果汁
の風味と紅茶の風味を同時に味わうことが可能である。
そして、この果汁入紅茶飲料を密封容器に充填した製品
によれば、消費者に良質の風味の果汁入紅茶飲料の提供
が可能で、種々多品種の風味の紅茶飲料を楽しんでもら
うことが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果汁入紅茶飲料および
その製造方法に関し、更に詳細には、缶、ビン、紙容器
等の密封容器にて長期保存可能であり、食料品店、スー
パーマーケット、コンビニエンスストア、自動販売機等
で販売することのできる果汁入紅茶飲料およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭内で飲用していた飲料を、
缶、ビン、紙容器等の密封容器に充填し、食料品店、自
動販売機等で販売することが多くなっており、消費者に
手軽な飲料として利用されている。紅茶もその一つであ
り、ミルク紅茶飲料やレモン等の果汁が添加された果汁
入紅茶飲料が密封容器に充填され、販売されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在市販され
ている果汁入紅茶飲料は、紅茶抽出物に果汁を添加した
ものであり、このものは酸味を強く感じ、紅茶の風味が
著しく損なわれてしまい、本来の果汁入紅茶の風味、味
覚を有さないという欠点があった。そこで、果汁の添加
量を極少量とし、フレーバーの添加により風味を補うよ
うなことも行われているが、このようなものは自然さに
欠けるものであった。従って、十分な果汁を添加しなが
ら、紅茶の風味を損なうことのない果汁入紅茶飲料の開
発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の果汁
入紅茶飲料において、その風味を損なう原因について検
討した結果、果汁入飲料のpHが主な原因であることを
見出した。すなわち、紅茶の抽出液のpHは、4.7〜
6.0であるのに対し、果汁のpHは、3.0〜3.9で
あるが、紅茶抽出物中にはバッファー効果を有する物質
はないのに対し、果汁中には、酸の他にミネラル、アミ
ノ酸等が存在し、それらがバッファー効果をもつため、
果汁を加えた紅茶の抽出液は、果汁の量の多少に係わら
ずpHは3.0〜3.9となり、そのpHにより酸味を強
く感じ、紅茶の風味が著しく損なわれてしまうことを見
出した。
【0005】しかし一方、果汁入紅茶飲料のpHを紅茶
抽出物のpHとすると、果汁の風味が著しく損なわれて
しまい、果汁の味と紅茶の味を同時に味わうためにはそ
のpHを4.0〜4.6に調整することが必要であること
を見出した。
【0006】本発明は、上記知見に基づき完成されたも
のであり、果汁と紅茶抽出物を含有し、そのpHが4.
0〜4.6であることを特徴とする果汁入紅茶飲料およ
びその製造方法を提供するものである。
【0007】本発明の果汁入紅茶飲料は、紅茶葉から得
た紅茶抽出物に種々の果物の果汁を添加後、更にpH調
整剤を加え、そのpHを4.0〜4.6に調製することに
より製造することができる。
【0008】原料である紅茶抽出物については、特に制
限はなく、家庭用、業務用として使用されている紅茶葉
から得た紅茶抽出物を利用することができる。
【0009】また、果汁としては、種々の果物、例え
ば、オレンジ、レモン、リンゴ、グレープフルーツ、パ
イナップル、イチゴ等から得た果汁を利用することがで
きる。
【0010】一般的に紅茶抽出物に加えられる果汁の割
合は、5〜20(w/w)%程度である。
【0011】一方、pHの調整に用いられるpH調整剤
としては、通常食品の分野において使用されるもので良
く、例えば、重炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、
L−アスコルビン酸ナトリウム、ポリリン酸塩類、生石
灰、乳酸カルシウム等が例示される。pH調整剤の添加
は、果汁と紅茶抽出液を混合した後でも、また、混合す
る前でも良く、粉体の状態で添加しても良く、予め水、
温水等で、溶解させた後に添加しても良い。
【0012】この果汁入紅茶飲料には、更に必要により
砂糖、酸味料、香料等を加えることもできる。
【0013】かくして得られる本発明の果汁入紅茶飲料
を長期保存可能な製品とするには、例えば、紅茶葉の抽
出物に果汁および必要により甘味料、酸味料、香料等を
加えて調製された果汁入紅茶飲料を、殺菌し(通常、加
熱殺菌(90℃前後)を行う)、これを、缶、ビン、紙
容器等の密封容器に充填、密封した後、冷却(通常、常
温とする)すれば良い。
【0014】
【作用】前記したように、果汁のpHは、3.0〜3.9
であり、紅茶の抽出液のpHは、4.7〜6.0である。
そして、果汁中にはバッファー作用を有するミネラル
やアミノ酸が含まれているのに対し紅茶抽出物中にはバ
ッファー作用を有する物質がなく、果汁の量が少量でも
あっても多量であっても(0.1%程度〜100%程
度)果汁を加えた紅茶の抽出液のpHは3.0〜3.9と
なる。
【0015】従って果汁を加えただけの紅茶液は、その
pHにより酸味を強く感じ、紅茶の風味が損なわれる。
一方、紅茶の風味を出すために、pHを紅茶のpH
(4.7〜6.0)に調整すると、果汁の風味が著しく損
なわれてしまう。これに対し、本発明の果汁入紅茶飲料
は、そのpHを4.0〜4.6に調整したことにより、果
汁と紅茶の風味をいずれも失うことなく、これらの味を
同時に味わうことを可能としたものである。
【0016】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例になんら制約されるもの
ではない。
【0017】実 施 例 1 オレンジ果汁1重量部を紅茶抽出液99重量部に加え、
そのpHを重炭酸ナトリウムまたはL−アスコルビン酸
ナトリウムにて、4.4〜4.5に調整した。以下、従来
法により果汁入紅茶飲料を製造し、その風味を評価し
た。 対照として、全くpHの調整をしないものを、比
較品としては、pHを5.5に調整したものを用いた。
【0018】風味の評価は、辛酸塩甘苦味の5元味を極
めて精度良く識別する能力を有する者10名をパネルと
し、おいしさの評価は、下記評価基準に従い、+3〜−
3の評価点で示した。なお、紅茶は通常家庭等で使用さ
れているインド産とセイロン産を混合したものを使用し
た。この結果を表1に示す。
【0019】
【0020】
【0021】実 施 例 2 レモン果汁を紅茶抽出液に加え、pHをクエン酸ナトリ
ウムにて、4.0に調整し、実施例1と同様にして果汁
入紅茶を製造した。得られた果汁入紅茶について、実施
例1と同様にしてその風味を評価した。比較品として
は、pHを4.8に調整したものを用いた。 この結果を
表2に示す。
【0022】
【0023】実 施 例 3 アップル果汁を紅茶抽出液に加え、pHを重炭酸ナトリ
ウムにて、4.1に調整し、実施例1と同様にして果汁
入紅茶を製造した。得られた果汁入紅茶について、実施
例1と同様にしてその風味を評価した。比較品として
は、pHを5.8に調整したものを用いた。 この結果を
表3に示す。
【0024】
【0025】実 施 例 4 グレープフルーツ果汁を紅茶抽出液に加え、pHを重炭
酸ナトリウムにて、4.3に調整し、実施例1と同様に
して果汁入紅茶を製造した。得られた果汁入紅茶につい
て、実施例1と同様にしてその風味を評価した。比較品
としては、pHを4.7に調整したものを用いた。 この
結果を表4に示す。
【0026】
【0027】実 施 例 5 パイナップル果汁を紅茶抽出液に加え、pHを重炭酸ナ
トリウムにて、4.1に調整し、実施例1と同様にして
果汁入紅茶を製造した。得られた果汁入紅茶について、
実施例1と同様にしてその風味を評価した。この結果を
表5に示す。 比較品としては、pHを5.8に調整した
ものを用いた。
【0028】
【0029】実 施 例 6 いちご果汁を紅茶抽出液に加え、pHを重炭酸ナトリウ
ムにて、4.5に調整し、実施例1と同様にして果汁入
紅茶を製造した。得られた果汁入紅茶について、実施例
1と同様にしてその風味を評価した。比較品としては、
pHを6.0に調整したものを用いた。 この結果を表6
に示す。
【0030】
【0031】
【発明の効果】本発明の果汁入紅茶飲料は、果汁を加え
ることによる紅茶の風味の損失や、紅茶のpHに調整す
ることによる果汁の風味の損失を受けることがないの
で、果汁の風味と紅茶の風味を同時に味わうことが可能
である。そして、この果汁入紅茶飲料を密封容器に充填
した製品によれば、消費者に良質の風味の果汁入紅茶飲
料の提供が可能で、種々多品種の風味の紅茶飲料を楽し
んでもらうことが可能となった。また、本発明の果汁入
紅茶飲料は、従来のpHが4.0以下の果汁入紅茶飲料
と比べ、クリームダウン(濁り、沈澱)が少ない傾向が
あり、長期保存にも有利である。 以 上

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果汁と紅茶抽出物を含有し、そのpHが
    4.0〜4.6であることを特徴とする果汁入紅茶飲料。
  2. 【請求項2】 密封容器に充填され、長期保存可能なも
    のである請求項1記載の果汁入紅茶飲料。
  3. 【請求項3】 果汁と紅茶抽出物を混合し、当該混合液
    のpHを4.0〜4.6に調整することを特徴とする果汁
    入紅茶飲料の製造方法。
JP5235958A 1993-08-30 1993-08-30 果汁入紅茶飲料およびその製造方法 Pending JPH0767533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5235958A JPH0767533A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 果汁入紅茶飲料およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5235958A JPH0767533A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 果汁入紅茶飲料およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0767533A true JPH0767533A (ja) 1995-03-14

Family

ID=16993738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5235958A Pending JPH0767533A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 果汁入紅茶飲料およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0767533A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100839217B1 (ko) * 2006-12-19 2008-06-17 김태경 중금속을 해독하는 기능성 차음료와 그의 제조방법
KR100853838B1 (ko) * 2006-05-18 2008-08-22 전현철 새콤달콤한 콜라겐 감귤(柑橘) 비타 침출 녹차 조성물 및 그 제조방법
KR100884846B1 (ko) * 2006-05-18 2009-02-20 전현철 새콤달콤한 콜라겐 복분자 비타 녹차 조성물 및 그 제조방법
WO2011092974A1 (ja) * 2010-01-29 2011-08-04 株式会社伊藤園 容器詰紅茶飲料
CN104543136A (zh) * 2015-01-23 2015-04-29 杨凌环球园艺有限公司 一种果汁茶制作方法
JP2018023306A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 アサヒ飲料株式会社 紅茶飲料、果汁風味増強方法
JP2021065130A (ja) * 2019-10-21 2021-04-30 株式会社 伊藤園 容器詰飲料及びその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100853838B1 (ko) * 2006-05-18 2008-08-22 전현철 새콤달콤한 콜라겐 감귤(柑橘) 비타 침출 녹차 조성물 및 그 제조방법
KR100884846B1 (ko) * 2006-05-18 2009-02-20 전현철 새콤달콤한 콜라겐 복분자 비타 녹차 조성물 및 그 제조방법
KR100839217B1 (ko) * 2006-12-19 2008-06-17 김태경 중금속을 해독하는 기능성 차음료와 그의 제조방법
WO2011092974A1 (ja) * 2010-01-29 2011-08-04 株式会社伊藤園 容器詰紅茶飲料
JP2011155891A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ito En Ltd 容器詰紅茶飲料
CN102711502A (zh) * 2010-01-29 2012-10-03 株式会社伊藤园 容器装红茶饮料
CN104543136A (zh) * 2015-01-23 2015-04-29 杨凌环球园艺有限公司 一种果汁茶制作方法
JP2018023306A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 アサヒ飲料株式会社 紅茶飲料、果汁風味増強方法
JP2021065130A (ja) * 2019-10-21 2021-04-30 株式会社 伊藤園 容器詰飲料及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4324761B2 (ja) 炭酸飲料
JP3498502B2 (ja) 密封容器入り炭酸飲料
JP2005204585A (ja) ポリフェノール含有アルコール飲料
TW201138644A (en) Fruit-juice-containing bottled black tea beverage and method for producing same
JP2001095541A (ja) ビター系炭酸飲料
JPS61271969A (ja) 飲料用品質改良剤および飲料の品質改良法
JP5216061B2 (ja) ゆず果汁含有飲食品およびその製造方法
JP3498501B2 (ja) 密封容器入り炭酸飲料
JPH0767533A (ja) 果汁入紅茶飲料およびその製造方法
JP2018038336A (ja) ミルク入り紅茶飲料
JP7148253B2 (ja) 炭酸飲料
JP6929056B2 (ja) 飲料、容器詰め飲料、飲料の製造方法および飲料の保存安定性の向上方法
JP2000262216A (ja) 甘味料含有コーヒー飲料及び甘味料含有コーヒー飲料の製造方法
JP7454360B2 (ja) アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール飲料の香味向上方法
JP6774732B2 (ja) 非炭酸飲料、及びその製造方法、並びに非炭酸飲料におけるレトロネイザルアロマの組成の変化抑制方法
JP7240866B2 (ja) アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール臭低減方法
JP5999907B2 (ja) 食用固形物含有炭酸アルコール飲料
JPH01104130A (ja) コーヒー飲料の製造法
WO2016175113A1 (ja) 炭酸感が改善された炭酸飲料
JP2018007633A (ja) ヨーグルト様高清澄飲料およびヨーグルト様高清澄飲料の後味改善方法
JP2021145554A (ja) 果実成分を含有する容器詰紅茶飲料の製造方法
JP6647157B2 (ja) 食用固形物含有炭酸アルコール飲料
JP6714984B2 (ja) クエン酸由来の異味が低減された容器詰めクエン酸高含有酸性飲料
JP7010657B2 (ja) 炭酸飲料、容器詰め炭酸飲料および炭酸飲料のヨーグルト風味増強方法
JP7249771B2 (ja) アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、香味向上方法