JPH10133339A - ハロゲン化銀写真感光材料用定着固体処理剤の製造方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用定着固体処理剤の製造方法

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JPH10133339A
JPH10133339A JP28981496A JP28981496A JPH10133339A JP H10133339 A JPH10133339 A JP H10133339A JP 28981496 A JP28981496 A JP 28981496A JP 28981496 A JP28981496 A JP 28981496A JP H10133339 A JPH10133339 A JP H10133339A
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organic acid
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soluble aluminum
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Tetsuya Suzuki
哲也 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速処理においても、ハロゲン化銀写真感光
材料の乾燥性に影響がなく、圧縮成形により錠剤状にさ
れた固体処理剤の安定性(硬度、摩損度)が改良された
ハロゲン化銀写真感光材料用定着固体処理剤の製造方法
の提供。 【解決手段】 水溶性アルミニウム塩及び有機酸若しく
は有機酸塩を含有するハロゲン化銀写真感光材料用定着
固体処理剤の製造方法において、前記水溶性アルミニウ
ム塩が該定着固体処理剤総重量の30%以上を占め、平
均粒度が100μm以上の有機酸若しくは有機酸塩粒子
を使用することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
用定着固体処理剤の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料用定着固体処理剤の製造方法に関し、特に溶解
性が良好であり、安定性(硬度、摩損度)に優れた錠剤
状固体処理剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は通常、露光
後に現像、定着、水洗、乾燥の処理工程を経て画像が可
視化される。これら処理工程で使用される処理剤は、液
剤タイプで濃縮処理液のキットを調液して使用すること
が多い。しかしながら、従来の液剤タイプの濃縮処理液
キットは安全性に問題があり、一方では液剤であること
から、かなりの重量及び貯蔵スペースを必要とするばか
りでなく輸送コストの負担を要している。このような問
題を解決するためにハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
の固体化が検討されている。処理工程中、定着工程で使
用する定着剤は、主薬となるチオ硫酸塩、保恒剤、硬膜
剤、バッファ剤等により構成されており、定着硬膜剤と
してはアルミニウム塩が知られている。水溶性アルミニ
ウム塩は、水溶性とはいえ、溶解速度が遅いために、水
溶性アルミニウム塩を含む固体処理剤は処理液調液時の
溶解性が悪く、更に、固体処理剤中のアルミニウム塩の
重量比が増加すればするほど溶解性が劣化し、溶解作業
のハンドリング性を悪化させていた。更に圧縮成形した
錠剤状の固体処理剤の場合には、錠剤の硬度、摩損度と
言った錠剤安定性が極端に劣化してしまうという不都合
が生じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して、本発明の課題は溶解性が良好であり、迅速処理に
おいても、ハロゲン化銀写真感光材料の乾燥性に影響が
なく、圧縮成形により錠剤状にされた固体処理剤の安定
性(硬度、摩損度)が改良されたハロゲン化銀写真感光
材料用定着固体処理剤の製造方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0005】(1) 水溶性アルミニウム塩及び有機酸
若しくは有機酸塩を含有するハロゲン化銀写真感光材料
用定着固体処理剤の製造方法において、前記水溶性アル
ミニウム塩が該定着固体処理剤総重量の30%以上を占
め、平均粒度が100μm以上の有機酸若しくは有機酸
塩粒子を使用することを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料用定着固体処理剤の製造方法。
【0006】(2) 前記水溶性アルミニウム塩が下記
一般式(1)で表されることを特徴とする前記1記載の
ハロゲン化銀写真感光材料用定着固体処理剤の製造方
法。
【0007】一般式(1) M・Al(SO4l・nH2O 〔式中、Mは1価又は3価の金属原子を表し、lは2又
は3を表し、nは1〜30を表す。〕 (3) 前記水溶性アルミニウム塩は平均粒度が600
μm以下の粒子を使用することを特徴とする前記1又は
2記載のハロゲン化銀写真感光材料用定着固体処理剤の
製造方法。
【0008】(4) 固体処理剤が圧縮成形により錠剤
状にされていることを特徴とする前記1、2又は3記載
のハロゲン化銀写真感光材料用定着固体処理剤の製造方
法。
【0009】以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の水溶性アルミニウム塩としてはカリミョウバ
ン、アンモニウムミョウバン、焼ミョウバン、焼アンモ
ニウムミョウバン、塩化アルミニウム、塩化アルミニウ
ムカリウム、硫酸アルミニウム塩等が挙げられる。好ま
しくは上記一般式(1)で表される硫酸アルミニウム塩
である。
【0010】一般式(1)においてnは平均数を表し、
好ましくは4〜18、より好ましくは6〜12である。
ここで、nの平均数とは、nが異なる含水塩が混在する
場合の平均値を意味する。また、Mは1価又は3価の金
属原子を表すが、1価の金属原子としては、アルカリ金
属が好ましく、特にナトリウム、カリウムが好ましい。
また、3価の金属原子としては、アルミニウム、ガリウ
ム、インジウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガ
ン、鉄、コバルト、ロジウム、イリジウム等が挙げられ
るが、アルミニウムが特に好ましい。lは2又は3であ
るが、Mの価数により一義的に決まる。
【0011】本発明の固体処理剤中の水溶性アルミニウ
ム塩の含有量としては固体処理剤総重量の30%以上で
あるが、好ましくは35%以上90%未満、特に40%
以上70%未満占めることが好ましい。
【0012】溶解した定着処理液中の水溶性アルミニウ
ム塩の濃度は、アルミニウムとして、定着処理液1リッ
トル当たり、0.001モル以上0.5モル以下、好ま
しくは0.005モル以上0.3モル以下、特に0.0
1モル以上0.1モル以下が好ましい。
【0013】本発明の水溶性アルミニウム塩は固体粉体
粒子を用いることが好ましく、該粒子の平均粒度(粒
径)は600μm以下、好ましくは10μm以上500
μm以下、特に50μm以上400μm以下が好まし
い。
【0014】本発明の定着固体処理剤は有機酸若しくは
有機酸塩を含有する。本発明の有機酸とは、有機化合物
のうち、酸性を示すものを言う。本発明の有機酸塩と
は、該有機酸が水酸化アルカリ又は水酸化アンモニウム
と反応して生成した水に可溶な塩をいい、アルカリ金属
塩及びアンモニウム塩を意味する。
【0015】有機酸としては、カルボン酸、スルホン
酸、スルフィン酸、フェノール類、エノール類、チオー
ル類、酸アミド類、オキシム類、スルフォンアミド類等
が挙げられるが、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン
酸が好ましく、特にカルボン酸が好ましい。
【0016】カルボン酸は、カルボキシル基をもつ有機
酸であるが、カルボキシル基を1個有するモノカルボン
酸、カルボキシル基を2個有するジカルボン酸、カルボ
キシル基を3個有するトリカルボン酸等が挙げられる。
モノカルボン酸としては、ギ酸、酢酸、安息香酸などが
挙げられる。ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、
酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、フタル酸等が挙げられ
る。トリカルボン酸としてはクエン酸、アコニット酸等
が挙げられる。
【0017】本発明の定着固体処理剤に用いられる好ま
しいカルボン酸としては酢酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、クエン酸、酒石
酸、リンゴ酸等が挙げられ、好ましい有機酸塩として
は、上述したカルボン酸の塩が挙げられる。特に好まし
い、カルボン酸としては、酢酸、コハク酸、酒石酸が挙
げられる。
【0018】更に、これらのカルボン酸塩としては、例
えば酢酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸リチ
ウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸アンモニウム、酒
石酸水素リチウム、酒石酸水素カリウム、酒石酸カリウ
ム、酒石酸水素ナトリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸
水素アンモニウム、酒石酸アンモニウムカリウム、酒石
酸ナトリウムカリウム、りんご酸ナトリウム、りんご酸
アンモニウム、琥珀酸ナトリウム、琥珀酸アンモニウ
ム、安息香酸ナトリウムなどに代表されるリチウム、カ
リウム、ナトリウム、アンモニウム塩などが好ましい物
として挙げられる。
【0019】溶解した定着処理液中の有機酸若しくは有
機酸塩の濃度としては定着処理液1リットル当たり、
0.001モル以上1.5モル以下、好ましくは0.0
1モル以上1.3モル以下、特に0.05モル以上1.
0モル以下が好ましい。
【0020】本発明の有機酸若しくは有機酸塩は固体粉
体粒子を用いることが好ましく、該粒子の平均粒度(粒
径)は100μm以上、好ましくは100μm以上90
0μm以下、特に200μm以上700μm以下が好ま
しい。
【0021】粉体粒子の粒度の測定法は、例えば、ふる
い分け法、顕微鏡法、コールカウンター法、沈降法、遠
心法、風ふるい法、拡散法、吸着法、透過法等が知られ
ており、例えば「粉体工学(基礎編)」、川北、小石、
種谷共著、槙書店(1973年発行)に記載されてい
る。本発明で言う粒度とはふるい分け法により測定した
値をいい、このふるい分け法により得られた粒度分布の
平均粒度の値を言う。
【0022】本発明に係る定着液は、本発明の定着固体
処理剤を調製し、溶解して調液することが好ましい。本
発明の定着固体処理剤の定着主薬として、チオ硫酸塩を
含有しても良い。チオ硫酸塩は、具体的には、リチウ
ム、カリウム、ナトリウム、アンモニウムの塩として用
いられるが、好ましくは、チオ硫酸アンモニウム及びチ
オ硫酸ナトリウム塩として用いることにより、定着速度
の速い定着液が得られる。
【0023】その他、定着主薬としては沃化物塩やチオ
シアン酸塩なども用いることができる。本発明の定着固
体処理剤は、亜硫酸塩を含有しても良い。亜硫酸塩とし
ては、固体リチウム、カリウム、ナトリウム、アンモニ
ウム塩等が用いられる。
【0024】本発明のハロゲン化銀写真感光材料用定着
固体処理剤は、キレート剤、界面活性剤、湿潤剤、定着
促進剤等を含有しても良い。
【0025】キレート剤としては、例えばニトリロ三酢
酸、エチレンジアミン四酢酸などのアミノポリカルボン
酸類及びこれらの塩などが挙げられる。
【0026】界面活性剤としては、例えば硫酸エステル
化物、スルホン化物などのアニオン活性剤、ポリエチレ
ングリコール系、エステル系などのノニオン界面活性
剤、両性活性剤などが挙げられる。
【0027】湿潤剤としては、例えばアルカノールアミ
ン、アルキレングリコールなどが挙げられる。
【0028】定着促進剤としては、チオ尿素誘導体、分
子内に三重結合を有するアルコール、チオエーテルなど
が挙げられる。
【0029】本発明の定着固体処理剤を溶解して得られ
る定着液は、pH3.8以上、好ましくは4.2〜5.
5を有する。
【0030】次に写真処理剤の固体化(固形化)につい
て説明する。写真処理剤を固体化するには、濃厚液また
は微粉ないし粒状写真処理剤と水溶性結着剤を混練し成
型化するか、仮成型した写真処理剤の表面に水溶性結着
剤を噴霧したりすることで被覆層を形成する等、任意の
手段が採用できる(特開平4−29136号、同4−8
5535号、同4−85536号、同4−85533
号、同4−85534号、同4−172341号参
照)。
【0031】好ましい固体処理剤の製造法としては粉末
状の固体処理剤を造粒した後、圧縮打錠工程にて形成す
る方法であり、単に粉末状の固体処理剤成分を混合し圧
縮打錠工程により形成した固形処理剤よりも好ましい。
【0032】造粒方法としては転動造粒、押し出し造
粒、圧縮造粒、解砕造粒、撹拌造粒、流動層造粒、噴霧
乾燥造粒等公知の方法を用いることが出来るが、撹拌造
粒法、流動層造粒法が好ましい。得られた造粒物を圧縮
成形(圧縮打錠)する際には公知の圧縮機、例えば油圧
プレス機、単発式打錠機、ロータリー式打錠機、プリケ
ッテングマシンを用いることが出来る。圧縮成形(圧縮
打錠)されて得られる固体処理剤は任意の形状を取るこ
とが可能であるが、生産性、取扱い性の観点から又はユ
ーザーサイドで使用する場合の粉塵の問題からは円筒
型、いわゆる錠剤が好ましい。
【0033】錠剤処理剤の製造方法は、例えば、特開昭
51−61837号、同54−155038号、同52
−88025号、英国特許1,213,808号等の明
細書に記載される方法で製造でき、更に顆粒処理剤は、
例えば、特開平2−109042号、同2−10904
3号、同3−39735号及び同3−39739号等の
明細書に記載される方法で製造できる。更にまた粉末処
理剤は、例えば、特開昭54−133332号、英国特
許725,892号、同729,862号及びドイツ特
許3,733,861号等の明細書に記載されるが如き
方法で製造できる。
【0034】固体処理剤の嵩密度としては、1.0g/
cm3〜2.5g/cm3が好ましい。固体処理剤が顆粒
又は粉末である場合嵩密度は0.40〜0.95g/c
3のものが好ましい。
【0035】本発明に用いられる定着固体処理剤は水溶
性アルミニウム塩と他の定着処理剤の1部の成分のみ固
形化することも本発明の範囲に入るが、好ましくは該処
理剤の全成分が固形化されていることである。一方、各
成分が別々の固体処理剤として成型され、同一包装され
ていることが望ましい。又別々の成分が定期的に包装で
くり返し投入される順番に包装されていることも望まし
い。
【0036】
【実施例】
実施例1 定着固体処理剤Aの作成 コハク酸1150g、酒石酸300g及び表1に記載の
硫酸アルミニウム含水塩を市販のバンダムミルで粉砕条
件を変化させて粉砕し、表1記載の粉末粒子を得た。こ
れらの粉末にホウ酸300g、D−マンニット250
g、D−ソルビット115g、ポリエチレングリコール
(平均分子量4000)150gをそれぞれ加え、水を
60ml添加して市販の撹拌造粒機にて造粒を行い、そ
の後流動層乾燥機により55℃で約1.5時間乾燥し表
1〜4記載の顆粒状の定着固体処理剤Aを得た。
【0037】得られた顆粒状の定着固体処理剤Aを30
℃に温調させた下記の液に1030g添加し、マグネチ
ックスターラーで撹拌させながら溶解し、溶解が完了す
るまでの時間を測定した。溶解完結は目視で微粉がなく
なった時点とし、結果を表1〜4に示す。
【0038】 定着処理液 チオ硫酸アンモニウム/チオ硫酸ナトリウム(9/1) 440g 亜硫酸ナトリウム 3g 重亜硫酸ナトリウム 33g 酢酸ナトリウム 130g 水を加えて3リットルに仕上げる。更に、pHを、48
%水酸化カリウム溶液又は90%酢酸溶液を用いて4.
5に調整して使用した。
【0039】又、定着固体処理剤Aを溶解させた上記定
着処理液を自動現像機SRX−201(コニカ社製)の
定着処理槽に満たし、全く同様に調液した定着処理液を
補充タンクに入れ、未露光のXレイフィルム(Supe
r HRS)(富士フィルム社製)を、Dry to
Dry60秒で処理しフィルムの乾燥性を評価した。こ
の時の現像液は、SR−DFII(コニカ(株)製)の現
像処理液を使用した。各処理の時間と温度を下記に示
す。
【0040】 現 像 15.0秒 35℃ 定 着 14.4秒 30℃ 水 洗 14.5秒 20℃ 乾 燥 16.1秒 50℃
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】表1〜4の結果から本発明の試料は硫酸ア
ルミニウムを多く含有させても溶解性を損なうことな
く、短時間で溶解が完了することがわかる。逆に、硫酸
アルミニウムの比率を下げた定着処理は、溶解性は良い
が、フィルムの乾燥性が低下していることが解る。
【0046】実施例2 実施例1と同様に顆粒状の定着固体処理剤Aを作成し、
これらの顆粒各々1000gに滑沢剤として1−オクタ
ンスルフォン酸ナトリウム10gを添加し、25℃、4
0%RH以下に調湿された部屋で市販のクロスロータリ
ー混合機を用いて3分間均一に混合した後、各混合物を
市販の油圧プレス機及び直径30mmの金型を用いて1
錠当たり充填量を10g、圧縮圧力6000kg/cm
2にて圧縮成型し、錠剤を作成し、下記の評価を行っ
た。
【0047】〈硬度の評価〉前記操作で得られた錠剤試
料それぞれ5個を硬度測定機(岡田精工社製TS−50
N)を用いて測定し、その平均値を錠剤試料の硬度(強
度)とした。
【0048】〈摩損度の評価〉更に錠剤を25℃、40
%RHの環境下に1週間保存した後、錠剤摩損度試験器
(萱垣理科工業(株)製)で錠剤5個を入れ、5分間回
転(回転速度は25回転/分)させ、終了後、各錠剤の
表面の粉をブラシで払い、下記式で求められる錠剤の摩
損度を測定した。したがって数値の少ない程、錠剤の安
定性が高いことを示す。
【0049】摩損度=〔(錠剤の試験器に入れる前の重
量(g)−錠剤の試験後の重量(g))/(錠剤の試験
器に入れる前の重量(g))〕×100(%) 更に、錠剤試料10錠を実施例1と同じ定着処理液に溶
解させ、実施例1と同様に溶解性の評価を行った。これ
らの結果を表5、表6に示す。
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】表5、表6の結果から、本発明の錠剤試料
は、硬度に優れかつ摩損度が良好で錠剤の安定性が高い
ことがわかる。また、溶解性も優れている。
【0053】
【発明の効果】本発明により、迅速処理においても、ハ
ロゲン化銀写真感光材料の乾燥性に影響がなく、圧縮成
形により錠剤状にされた固体処理剤の安定性(硬度、摩
損度)が改良されたハロゲン化銀写真感光材料用定着固
体処理剤の製造方法を得た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性アルミニウム塩及び有機酸若しく
    は有機酸塩を含有するハロゲン化銀写真感光材料用定着
    固体処理剤の製造方法において、前記水溶性アルミニウ
    ム塩が該定着固体処理剤総重量の30%以上を占め、平
    均粒度が100μm以上の有機酸若しくは有機酸塩粒子
    を使用することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
    用定着固体処理剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記水溶性アルミニウム塩が下記一般式
    (1)で表されることを特徴とする請求項1記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料用定着固体処理剤の製造方法。 一般式(1) M・Al(SO4l・nH2O 〔式中、Mは1価又は3価の金属原子を表し、lは2又
    は3を表し、nは1〜30を表す。〕
  3. 【請求項3】 前記水溶性アルミニウム塩は平均粒度が
    590μm以下の粒子を使用することを特徴とする請求
    項1又は2記載のハロゲン化銀写真感光材料用定着固体
    処理剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 固体処理剤が圧縮成形により錠剤状にさ
    れていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のハ
    ロゲン化銀写真感光材料用定着固体処理剤の製造方法。
JP28981496A 1996-10-31 1996-10-31 ハロゲン化銀写真感光材料用定着固体処理剤の製造方法 Pending JPH10133339A (ja)

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