JP3484242B2 - ハロゲン化銀写真感光材料用の固形処理剤 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料用の固形処理剤Info
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Description
料用の固形処理剤に関し、詳しくは耐湿性と溶解性が改
良された蛍光増白能を有する固形処理剤に関するもので
ある。
ー写真感光材料の処理には、発色現像液、漂白液、定着
液、漂白定着液、安定液などの種々の処理液が使用され
ている。これらの処理液の簡便な調製のために、必要な
成分を予め調合した上、濃厚な液体、あるいは粉末、顆
粒、錠剤などのコンパクトな形態に加工した処理剤が市
販されている。使用者は、これらの加工された処理剤を
水や温水に溶解するだけで処理液を簡便に調製すること
ができる。
利害得失があるが、近年、当業界においては物流経費と
廃棄物の減少を計る目的から、より軽量で嵩が小さく、
またポリエチレン容器などのプラスチック包装材料を減
量できる粉末、顆粒、錠剤などの固形処理剤の利点が注
目されている。しかしながら、固形処理剤には、液体処
理剤に比べて溶解に時間が掛かるために作業能率が落ち
る、吸湿性が強いために潮解したりブロック化して取り
扱えなくなる、あるいは吸湿により含有成分が相互に反
応して劣化する欠点があり、適用分野が限定されている
のが現状である。
に従来から種々の提案がなされており、特開昭51−6
1837号には、錠剤状処理剤の溶解を速めるために水
溶性ポリマーを崩壊剤としてを含有させる方法が提案さ
れている。また特開平2−109042号、2−109
043号、4−221951号には、各種の顆粒状処理
剤をプラスチックとアルミの複合材などの公知の防湿包
装材料で密封包装して吸湿を防止する方法が開示されて
いる。さらに、特開平4−19655号、4−2307
48号には、反応しやすい成分の間に双方にイナートな
成分を層状に配置し、減圧下でポリ塩化ビニリデン、P
ETなどの防湿材料で包装して保存性を高める方法が開
示され、特開平5−88302号、5−100368号
には吸湿による錠剤状処理剤の変質を防止するために、
水溶性ポリマーシートで包装した上に、PETなどの防
湿包装材料で外装する方法が開示されている。
料の中でも、カラーペーパーなどのプリント材料におい
ては、画像の白地部分の白さが重要であることから、黄
ばみなどのステイン防止のために蛍光増白剤が処理液に
添加されている。蛍光増白剤は発色現像液に添加する場
合が多いが、効果の向上のためには、発色現像液に限ら
ず、漂白液、漂白定着液、定着液、安定液、リンス液な
どのあらゆる処理液に添加することが好ましい。しかし
なが、固形処理剤に蛍光増白剤を配合すると、固形処理
剤の欠点である溶解性と吸湿性がさらに悪化し、今まで
に知られた技術では実用上、多くの支障を生じることが
明らかになった。例えば、防湿材料で密封していても、
これらの材料にはかなりの確率でピンホールが存在し、
その場合には短期間に吸湿することが判明した。また、
開封すると直ちに吸湿してしまうため、処理剤を1回の
調製分ごとに防湿材料で分包せねばならず、包装材料の
十分な減量が計れないことも判明した。また、実際の溶
解作業においては、液跳ねや空気の巻き込みを避けるた
めに弱い攪拌が行われており、このような攪拌条件下で
は、従来技術で製造された固形処理剤は、依然として溶
解に長時間を要することも判明した。
関しては、特開平5−341468号に特定のジアミノ
スチルベン系蛍光増白剤とポリエチレングリコールを含
有させた発色現像用の錠剤状処理剤、特開平6−351
30号には、特定ジアミノスチルベン系蛍光増白剤を含
有させ、嵩密度を1.2g/cm2 以上に高めた発色現像
用の錠剤状処理剤が開示され、錠剤状処理剤の溶解性、
保存安定性、強度が向上できたことが記されている。し
かしながら実際の溶解作業においては依然として長時間
を要し、また、外気に直接接触する保存条件では著しく
吸湿して、実用上の支障を解消するには到っていない。
の目的は、耐湿性に優れ、かつ溶解性の高い固形処理剤
を提供することにある。また第二の目的は、固形処理剤
の利点を生かし、物流経費、保管スペース、包材廃棄物
を減少させることにある。
を鋭意検討した結果、以下の固形処理剤によって課題が
達成できることを見出した。
含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用
の固形処理剤。
でも異なっていてもよく、−NR2R3で表される。ここ
において、R 2 及びR3は、それぞれ水素原子又はアルキ
ル基を表し、また、L1及びL2は1分子中に合計4つ以
上の下記A群から選ばれた置換基を有する。 A群:−SO3M、−OSO3M、−COOM 上記のA群において、Mは水素原子、アルカリ金属又は
アンモニウムを表す。
両方が−NR2R3である。またR2、R3は少なくとも一
方が炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましく、
特にはエチル基であることが好ましい。さらにR2、R3
は、一方がアルキル基、他方が水素原子であることが最
も好ましい。R 2、R3のアルキル基に置換するA群の置
換基は、−SO3M、−COOMが好ましく、特には−
SO3Mが好ましい。Mは水素原子又はアルカリ金属が
好ましく、特にはアルカリ金属が好ましい。アルカリ金
属の中ではナトリウムが最も好ましい。
白剤の好ましい具体例は、L1 及びL2 が以下に示した
原子団で表されるものである。
あることが好ましい。 2.前記1の固形処理剤が、粉末及び/又は顆粒状の処
理剤成分を加圧成型して得られる錠剤状処理剤であるこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラ−写真感光材料用の固
形処理剤。
発明において、固形処理剤とは、粉末状、顆粒状、錠剤
などの塊状のものであって、2種類以上の成分から構成
されるものを指す。これらの処理剤は、処理液に必要な
成分をすべて含有した1パート型でもよいし、複数のパ
ートで構成したセパレート型でもよいが、溶解の簡便性
と誤操作の防止の上から、1パートに構成することが好
ましい。ここで粉末とは形成粒子の平均粒径が100μ
m未満のものを指し、顆粒とは前記粉末を造粒して得ら
れる平均粒径100〜3000μmのものを指す。また
錠剤とは、粉末または顆粒を加圧して得られた、円筒、
球、直方体、立方体などの塊状のものを指す。本発明の
目的を効果的に達成する観点から、固形処理剤は、造粒
物を加圧して得られる錠剤状処理剤であることが好まし
い。錠剤状処理剤の大きさは、溶解を速める上から、取
扱い性を損なわない範囲で小さい方が好ましく、重量で
表示すれば1g〜30gが好ましく、特には2g〜20
gが好ましい。
造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流動層造粒、噴
霧乾燥造粒等公知の方法を用いることができる。
を混合して造粒する一剤造粒法、固形処理剤成分のパー
ト毎に造粒する分別造粒法等、固形処理剤成分の配合の
仕方により様々な混合形態を伴った造粒方法を用いるこ
とができるが、本発明の効果の観点からは前述の分別造
粒法が好ましい。
0μm のものを用いることが好ましく、より好ましくは
200〜750μm である。平均粒径が100μm より
小さかったり、あるいは800μm より大きいと、上記
の造粒物を混合し、加圧圧縮する際、成分の不均一化、
いわゆる偏析あるいは重量偏差が起こり好ましくはな
い。更に粒度分布は造粒物粒子の60%以上が±100
〜150μm の偏差内にあるものが好ましい。
は、公知の圧縮機、例えば油圧プレス機、単発式打錠
機、ロータリー式打錠機、プリケッティングマシンを用
いることができる。加圧圧縮されて得られる固形処理剤
は任意の形状をとることが可能であるが、生産性、取扱
い性の観点から、円筒型、いわゆる錠剤が好ましい。
2,000kg/cm2 が好ましく、より好ましくは500
〜1,500kg/cm2 であり、更に好ましくは650〜
1,200kg/cm2 である。300kg/cm2 より小さい
と得られる固形物の強度が不足し、2,000kg/cm2
を越えると得られる固形物の溶解性が悪化する。
固形処理剤中に1種類だけ含有せしめてもよいし、2種
類以上を併用して含有せしめてもよい。また本発明の効
果を損なわない範囲において本発明外の蛍光増白剤を併
用してもよいが、その量は本発明の蛍光増白剤に対し、
モル比で1/2未満であることが好ましい。固形処理剤
中に含有せしめる一般式(I)の蛍光増白剤の比率は、
重量比で1〜30%が好ましく、特には2〜20%が好
ましい。一般式(I)の蛍光増白剤は、いかなる処理液
用の固形処理剤にも含有せしめられるが、好ましくは発
色現像液、漂白定着液、漂白液、定着液、安定液、リン
ス液用の固形処理剤であり、特に好ましくはカラーペー
パー、カラー反転ペーパー、オートポジペーパーなどの
プリント材料の処理に使用される発色現像液、漂白定着
液、安定液用の固形処理剤であり、最も好ましくは、こ
れらプリント材料のの発色現像液用の固形処理剤であ
る。一般式(I)の蛍光増白剤の中でも、具体例のSR
−12、SR−8、SR−10が適用範囲の広さと効果
の上で好ましく、特にはSR−12、SR−10が好ま
しく、さらにはSR−12が最も好ましい。
によって合成することができる。例えば、4,4′−ジ
アミノスチルベン−2,2′−ジスルホン酸と塩化シア
ヌルを縮合して4,4′−ビストリアジニルアミノスチ
ルベン−2,2′−ジスルホン酸を合成した後、アルコ
ール類もくしはアミン類を縮合させて合成することがで
きる。具体的には、工業化学雑誌第60巻第5号、p.
604(1957)に記載の方法がある。
し、氷冷しながら10%のジアミノスチルベンスルホン
酸ナトリウム水溶液100gを20分かけて滴下した。
この間、炭酸ナトリウム水溶液の反応液のpHを5〜7
に保った。さらに30分攪拌を続けた後、18%のタウ
リン水溶液100gを加えた。その後、加熱してアセト
ンを留去し、内温を95℃にして3時間攪拌した。この
間、炭酸ナトリウム水溶液で反応液のpHを6以上に保
った。反応終了後、冷却し塩析により淡黄色結晶12g
を得た。このものは、マススペクトルおよびNMRから
化合物(SR−12)であることを確認した。 λmax =348nm(ε=4.65×104 、H2 O) また、他の化合物についても上記と同様の方法により合
成した。
剤である場合、バインダーとして可溶性澱粉、デキスト
リン、マニトール、ヒドロキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレングリコール、ポリアクリルアミドなどの水溶
性高分子化合物を、重量比で0.1〜10%含有せしめ
ることが好ましく、特には可溶性澱粉、デキストリン、
マニトールを含有せしめることが好ましい。また、固形
処理剤の溶解速度を向上させるために、パラトルエンス
ルホン酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイド系のノニ
オン界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸系のアニ
オン界面活性剤を含有せしめることが好ましく、特に発
色現像液用においては、発色現像主薬の溶解速度の向上
に、パラトルエンスルホン酸ナトリウムを発色現像主薬
に対し、10〜200モル%の量比で含有せしめること
が好ましい。一方、固形処理剤が粉末及び/又は顆粒で
ある場合、特開平4−19655号及び4−23074
8号に記載された真空包装形態にすることが好ましい。
09042号、2−109043号、4−221951
号、4−19655号、4−230748号、5−88
302号、5−100368号に記載された防湿性材料
で包装することが好ましい。さらに本発明の固形処理剤
には、上記の公開公報に記載された固形処理剤に適用可
能な技術を、そのまま適用することができる。本発明の
固形処理剤は、予め水や温水に溶解したのち、処理タン
クに供給されてもよいし、水と処理剤を別々にダイレク
トに処理タンク供給する方法で用いてもよいが、粉末及
び顆粒の場合は前者が好ましく、錠剤においては後者の
方法が好ましい。
明協会公開技報、公技番号94−4992の第3頁右欄
の第15行から第4頁右欄の第7行に記載されており、
特に発色現像液の保恒剤としては、特開平3−1588
49号及び3−174152号に記載のスルホアルキル
置換ヒドロキシルアミンが好ましく、定着液や漂白定着
液の保恒剤としてはp−トルエンスルフィン酸やm−カ
ルボキシベンゼンスルフィン酸などのスルフィン酸誘導
体が好ましく、漂白液や漂白定着液のpH緩衝剤として
はコハク酸やマレイン酸などの固体有機酸が好ましい。
さらに安定液としては1、2−ベンゾイソチアゾリン−
3−オンなどの防黴剤を含有することが好ましい。
光材料はカラーネガフィルム、カラーペーパー、カラー
反転フィルム、カラー反転ペーパー、映画用カラーネガ
フィルム、映画用カラーポジフィルム、カラーオートポ
ジフィルム等いかなるものでもよいが、特にカラーネガ
フィルムとカラーペーパーが好ましい。これらの感光材
料に関しては、特開平5−34887号公報、カラム1
27第40行からカラム135第6行、並びに特開平5
−2251号公報、カラム12第21行からカラム25
第5行の記載を引用することができる。
説明するが、本発明の実施の態様がこれに限定されるも
のではない。
方法で作製した。 操作(A) 現像主薬のCD−3〔4−アミノ−3−メチル−N−エ
チル−N−〔β−メタンスルホンアミド)エチル〕アニ
リン硫酸塩〕100.0g、一般式(I)の化合物及び
比較化合物(表3記載:30.0g)、亜硫酸ナトリウ
ム3.7gを空気ジェット微粉砕機中で平均粒径10μ
m になるまで粉砕する。この微粉末を市販の流動層噴霧
造粒機中で室温にて約5分間、4.5mlの水を噴霧する
ことにより造粒後、造粒物を60℃で8分間乾燥する。
次に造粒物を真空中で40℃にて120分間乾燥して水
分をほぼ完全に除去する。得られた造粒物を市販の振盪
機を用いて100μm より小さい微小な粒子及び、80
0μm より大きい過大な粒子を篩過する。
ドロキシルアミン100.0g、臭化カリウム0.3
g、ジエチレントリアミン5酢酸25g、p−トルエン
スルホン酸ナトリウム100g、一般式(I)の化合物
(表3記載、30.0g)を操作(A)と同様、粉砕造
粒する。水の噴霧量は3.0mlとし、造粒後、50℃で
10分間乾燥する。次に造粒物を真空中で40℃にて1
20分間乾燥して水分をほぼ完全に除去する。得られた
造粒物を操作(A)と同様、篩過する。
(A)と同様、粉砕した後、市販の混合機で均一に混合
する。次に操作(A)と同様、水の噴霧量200mlと
し、造粒を行う。造粒後、造粒物を70℃で15分間乾
燥する。次に造粒物を真空中で40℃にて120分間乾
燥して水分をほぼ完全に除去する。得られた造粒物を操
作(A)と同様、篩過する。
0%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分
間均一に混合する。更にポリエチレングリコール(PE
G6000)を加え3分間混合する。次に混合物を菊水
製作所製タフプレストコレクト1527HUを改造した
打錠機により、直径20mmの臼に1錠当りの充填量を
2.87gにし、圧縮圧力700kg/cm2 で打錠を行
い、各々50個のカラーペーパー用発色現像補充用の錠
剤試料を1〜14を作製した。
な保存条件である25℃、相対湿度70%に調節した恒
温恒湿室内に3週間保存し、保存前後の重量変化(%)
から吸湿性を評価して表−3に掲載した。次に、保存前
後の錠剤各20錠を水各1リットルに溶解し、溶液中の
現像主薬CD−3の濃度を高速液体クロマトグラフで測
定して、保存前に対する保有後の現像主薬の残存率
(%)を測定して同様に表−3に掲載した。 3)溶解速度の評価 上記操作で得られた錠剤試料各10個を35℃の温水各
1リットル中に添加し、温度を保ちながら50rpm の速
度で攪拌機のプロペラを回転させつつ、全ての錠剤が完
全に溶解するまでの時間を測定した。この溶解方法は、
市場における実際的な作業条件に近づけたものである。
この測定を3回ずつ繰り返し、3回の平均値を溶解時間
として表−3に掲載した。
(I)で表される蛍光増白剤は、保存前後の重量変化に
小さいことからわかるように、比較化合物に比べて吸湿
性が小さく、現像主薬の残存率も高い。この2つの結果
から、本発明の一般式(I)の蛍光増白剤を用いて作製
した錠剤試料は耐湿性に優れていることが明らかであ
る。また、溶解時間についても、比較例に比べて大巾に
短くなっており、溶解性が向上していることが明らかで
ある。
g、エチレンジアミン四酢酸20gを実施例1の操作
(A)と同様、粉砕、造粒する。水の噴霧量は25.0
mlとし、造粒後、60℃で10分間乾燥する。次に造粒
物を真空中で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分を
ほぼ完全に除去する。得られた造粒物を振蘯機を用いて
300μm より小さな微粒子及び1000μm より大き
な粒子を篩過する。
g、臭化カリウム60g、一般式(I)の化合物及び比
較化合物各100g、p−トルエンスルフィン酸20
g、可溶性澱粉200gを実施例1の操作(A)と同
様、粉砕、造粒する。水の噴霧量は15.0mlとし、造
粒後、60℃で10分間乾燥する。次に造粒物を真空中
で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に
除去する。次に操作(E)と同様に300μm 〜100
0μm の範囲外の粒子を篩過する。
40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10
分間均一に混合して、カラーペーパー用漂白定着補充用
顆粒剤1〜10を作製した。
な保存条件である25℃、相対湿度70%に調節した恒
温、恒湿室内に2週間保存し、実施例1と同様に重量変
化(%)を測定した。また、保存後の顆粒剤の全量及び
保存前の顆粒剤1000gを水10リットル中に溶解
し、溶液中の亜硫酸ナトリウムの濃度を高速液体クロマ
トグラフで測定して、実施例1と同様に残存率(%)を
測定した。以上の結果を表−5に掲載した。 3)溶解速度の評価 上記操作で得られた顆粒剤試料各200gを35℃の温
水2リットルに添加し、温度を保ちながら50rpm の速
度で回転させつつ、全ての顆粒が完全に溶解するまでの
時間を測定した。この測定を2回ずつ繰り返し、2回の
平均値を溶解時間として表−5に掲載した。
した顆粒剤は吸湿性が高く、潮解して顆粒の形状のまま
失われてしまった。また亜硫酸ナトリウムの残存率も低
くなっている。これに対し、本発明の蛍光増白剤を用い
た顆粒は吸湿性が低下して、顆粒の潮解には到らず、取
り扱いの問題もなかった。また亜硫酸ナトリウムの残存
率が明らかに向上している。更に溶解時間についても、
比較例がいずれも30分以内では溶解しなかったのに対
し、本発明では、いずれも20分以内に溶解して、明ら
かな改良効果が認められた。
ジホスホン酸ナトリウム200gを実施例1の操作
(A)と同様、粉砕、造粒する。水の噴霧量は1.0ml
とし、造粒後、70℃で3分間乾燥する。次に造粒物を
真空中で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ
完全に除去する。
酸ナトリウム300g、硫酸亜鉛7水塩20g、エチレ
ンジアミン四酢酸150gを実施例1の操作(A)と同
様、粉砕、造粒する。水の噴霧量は10.0mlとし、造
粒後、65℃で5分間乾燥する。次に造粒物を真空中で
40℃にて8時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除
去する。
40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10
分間均一に混合する。次に混合物を菊水製作所社製タフ
プレスコレクト1527HUを改造した打錠機により1
錠あたりの充填量を5gにして圧縮打錠を行い、必要量
のカラーペーパー用安定補充用錠剤を作製した。 2)耐湿性の評価 上記の操作で得られた錠剤試料25個を実施例1と同条
件で4週間保存し、同様の方法で吸湿性を評価した。次
に保存前後の錠剤各5錠を水各1リットルに溶解し、溶
液中の亜硫酸ナトリウムの濃度をヨード滴定法で測定し
て、以下の実施例1と同様に残存率(%)を測定した。
以上の結果を表−6に掲載した。 3)溶解性の評価 上記の操作で得られた錠剤試料各10個を35℃の温水
各2リットルに添加し、以下実施例1と同様にして溶解
時間を測定し、結果を表−6に掲載した。
剤を用いると、安定補充用錠剤においても、耐湿性と溶
解性の顕著な改良ができることが明らかである。
の段階で、真空中で40℃にて120分間乾燥した可溶
性澱粉50gを追加し、以下、実施例1と同様に操作し
て試料No.1Bと14Bを作製した。試料No.1、
14、1B、14Bを、25℃、相対湿度70%に調節
した恒温、恒湿室内に5週間保存し、実施例1と同様に
重量変化と発色現像主薬の残存率を測定した。この結果
は以下のとおりであった。 試料No. 重量変化(%) 残存率(%) 1 9.0 97.5 本発明 1B 6.2 99.0 本発明 14 23.5 72.6 比較例 14B 23.0 73.0 比較例 以上の結果から、可溶性澱粉を含有せしめることによっ
て、より耐湿性を向上できることが明らかである。
することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物を含
有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用の
固形処理剤。 【化1】 一般式(I)においてL1及びL2は同一でも異なってい
てもよく、−NR2R3で表される。ここにおいて、R 2
及びR3は、それぞれ水素原子又はアルキル基を表し、
また、L1及びL2は1分子中に合計4つ以上の下記A群
から選ばれた置換基を有する。 A群:−SO3M、−OSO3M、−COOM 上記のA群において、Mは水素原子、アルカリ金属又は
アンモニウムを表す。 - 【請求項2】請求項1において、固形処理剤が粉末及び
/又は顆粒状の処理剤成分を加圧して得られる錠剤状処
理剤であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
用の固形処理剤。
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JPH08137053A JPH08137053A (ja) | 1996-05-31 |
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