JPH08137068A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料用の固形処理剤 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料用の固形処理剤

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JPH08137068A
JPH08137068A JP27226194A JP27226194A JPH08137068A JP H08137068 A JPH08137068 A JP H08137068A JP 27226194 A JP27226194 A JP 27226194A JP 27226194 A JP27226194 A JP 27226194A JP H08137068 A JPH08137068 A JP H08137068A
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JP
Japan
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processing agent
solid processing
silver halide
color photographic
halide color
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JP27226194A
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Atsushi Noguchi
淳 野口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐湿性と溶解性が改良された固形処理剤を提供
すること。 【構成】特定のベンゼンスルフィン酸化合物を含有した
カラー写真用固形処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料用の固形処理剤に関し、詳しくは耐湿性と溶解
性が改良された固形処理剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理
には、発色現像液、漂白液、定着液、漂白定着液、安定
液などの種々の処理液が使用されている。これらの処理
液の簡便な調整のために、必要な成分を予め調合した
上、濃厚な液体、あるいは粉末、顆粒、錠剤などのコン
パクトな形態に加工した処理剤が市販されている。使用
者は、これらの加工された処理剤を水や温水に溶解する
だけで、処理液を簡便に調整することができる。
【0003】上記の処理剤の形態については、それぞれ
利害得失があるが、近年、当業界においては物流経費と
廃棄物の減少を計る目的からより計量で嵩が小さく、ま
たポリエチレン容器などのプラスチック包装材料を減量
できる粉末、顆粒、錠剤などの固形処理剤の利点が注目
されている。しかしながら、固形処理剤には、液体処理
剤に比べて溶解に時間がかかるために作業能率が落ち
る、吸湿性が強いために潮解したりブロック化して取り
扱えなくなる、あるいは吸湿により含有成分が相互に反
応して劣化する欠点があり、適用分野が限定されている
のが現状である。
【0004】これらの固形処理剤の欠点を軽減するため
に、従来から種々の提案がなされており、特開昭51−
61837号には、錠剤状処理剤の溶解を速めるため
に、水溶性ポリマーを崩壊剤として含有させる方法が提
案されている。また特開平2−109042号、2−1
09043号、4−221951号には、各種の顆粒状
処理剤をプラスチックとアルミの複合材などの公知の防
湿包装材料で密封包装して吸湿を防止する方法が開示さ
れている。さらに、特開平4−19655号、4−23
0748号には、反応しやすい成分の間に双方にイナー
トな成分を層状に配置し、減圧下で防湿材料で包装して
保存性を高める方法が開示され、特開平5−88302
号、5−100368号には吸湿による錠剤状処理剤の
変質を防止するために、水溶性ポリマーシートで包装し
た上に、PETなどの防湿包装材料で外装する方法が開
示されている。さらに特開平5−341455号には、
特定の重亜硫酸塩付加物及び/又はスルフィン酸、スル
フィン酸塩を含有させることで耐湿性を高める方法が開
示されている。しかしながら、例えば直接処理タンクに
固形処理剤を補充する自動現像機での処理といった形態
においては、いまだに単位時間当たりの処理量が溶解時
間に制限され、実用的な処理速度を達成するには至って
いない。また、外気に直接接触する保存条件では固形処
理剤は著しく吸湿するため、実用上支障があり、いまだ
これを解消するには至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、耐湿性に優れ、かつ溶解性の高い固形処理剤を提供
し,これにより単位時間当たりに可能な処理量をさらに
高めた処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を鋭意検討した結果、以下の固形処理剤によって課題が
達成できることを見いだした。
【0007】(1)下記一般式(I)で表される化合物を
含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光
材料用の固形処理剤。 (2)一般式(I)のM1 、M2 がともに水素である化合
物を含有することを特徴とする(1) に記載のハロゲン化
銀カラー写真感光材料用の固形処理剤。 (3)固形処理剤が定着能を有することを特徴とする(1)
または(2) に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料用
の固形処理剤。 (4)固形処理剤が安定化能を有することを特徴とする(2)
または(3) に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料
用の固形処理剤。
【0008】
【化2】
【0009】一般式(I)においてM1 、M2 は同一で
も異なってもよく、水素原子、アルカリ金属、アルカリ
土類金属、含窒素有機塩基、又はアンモニウムを表す。
一般式(I)においてM1 2 は水素原子、アルカリ金
属、アンモニウムが好ましく、特にM1 、M2 ともに水
素原子であることが好ましい。以下に一般式(I)で表
される化合物の具体例を挙げる。
【0010】
【化3】
【0011】また、本発明に用いられる固形処理剤は、
定着能又は安定能を持つことが好ましい。
【0012】以下に本発明について詳細に説明する。ま
ず、本発明に用いられる固形写真処理剤について説明す
る。
【0013】本発明において、固形処理剤とは、粉末
状、顆粒状、錠剤などの塊状のものであって、2種類以
上の成分から構成されるものを指す。これらの処理剤
は、処理液に必要な成分を全て含有した1パート型でも
よいし、複数のパートで構成したセパレート型でもよい
が、溶解の簡便性と誤操作の防止の上から、1パート構
成にすることが好ましい。ここで粉末とは形成粒子の平
均粒径が100μm未満のものを指し、顆粒とは前記粉
末を造粒して得られる平均粒径100〜3000μmの
ものを指す。また錠剤とは、粉末又は顆粒を加圧して得
られた、円筒、球、直方体、立方体などの塊状のものを
指す。本発明の目的を効果的に達成する観点から、固形
処理剤は、造粒物を加圧して得られる錠剤状処理剤であ
ることが好ましい。錠剤状処理剤の大きさは、溶解を速
める上から、取り扱い性を損なわない範囲で小さい方が
好ましく、重量で表示すれば1g〜30gが好ましく、
特には2g〜20gが好ましい。
【0014】写真処理剤を固化するには、濃厚液又は微
粉ないし粒状写真処理剤と水溶性バインダーを混練し、
成形するか、仮成形した写真処理剤の表面に水溶性バイ
ンダーを噴霧したりすることにより、被覆層を形成する
等、任意の手段が採用できる。
【0015】上記固形処理剤の中でも、錠剤が本発明を
実施する上で最も好ましく、更に上記処理剤を水溶性フ
ィルムないしバインダーで包装又は結着・被覆すること
も好ましい態様である。
【0016】錠剤処理剤の製造方法は、例えば、特開昭
51−61837号、同54−155038号、同52
−88025号、英国特許1213808号の明細書に
記載される一般的な方法で製造でき、さらに顆粒処理剤
は、例えば、特開平2−109042号、同2−109
043号、同3−39735号及び同3−39739号
等の明細書に記載される一般的な方法で製造できる。さ
らにまた粉末処理剤は、例えば、特開昭54−1333
32号、英国特許725892号、同729862号及
びドイツ特許3733861号等の明細書に記載された
ような一般的な方法で製造できる。
【0017】本発明に用いられて好ましい固形化された
処理剤は、例えば特開平5−341455号に記載され
るような水溶性バインダーで被覆されて、写真処理剤中
に含まれる炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリ
ウム、リン酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナト
リウム等のアルカリ剤、酸剤等によるケン化等による変
質が生じないものが好ましく用いられる。
【0018】また水溶性フィルムないしバインダーで包
装・結着・被覆した写真処理剤は、貯蔵、輸送、及び取
扱中において、高湿度、雨、及び霧のような大気中の湿
気、及び水又は濡れた手による水との突発的な接触の損
害から防ぐため、防湿包装材で包装されていることが好
ましく、該防湿包装材としては、例えば、特開平5−3
41455号に記載されたようなものが用いられる。
【0019】本発明の固形写真処理剤の嵩密度は、0.
5〜6.0g/cm3 のものが好ましく、特に1.0〜
5.0g/cm3 のものが好適に用いられる。
【0020】本発明における分別造粒とは、一つの錠剤
をつくる際に予めすべての添加物を混合せず、単独ある
いは数種を混合して、別々に造粒、そしてそれらを混合
して、一つの錠剤とすることを言う。はじめから全ての
添加物を混合し、その混合物を打錠機に当てはめて錠剤
にすることは分別造粒と区別される。
【0021】本発明における顆粒剤とは粉剤を造粒して
得られる平均粒径100〜2000μmのものをいい、
好ましくは平均粒径100〜800μm、より好ましく
は200〜750μmである。さらに粒度分布は造粒物
粒子の60%以上が±100〜150μmの偏差内にあ
ることが好ましい。
【0022】本発明の処理方法本発明に係るハロゲン化
銀写真感光材料の処理方法は、前記一般式(I)で示さ
れる化合物群から少なくとも1種の化合物を含有するハ
ロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤を用いて処理する
ことを特徴とし、好ましくは該処理液が定着能又は安定
能を有することを特徴とする。該処理剤に含有される一
般式(I)で示される化合物は複数でも良い。また、例
えば特開平1−230039号や特開平5−34145
5号に記載されるような他のスルフィン酸又はスルフィ
ン酸塩と併用されてもよいが、その量は本発明の化合物
に対して、モル比で1/2以下であることが好ましい。
固形処理剤中に含有せしめる一般式(I)の化合物の比
率は、重量比で0.5〜30%が好ましく、1〜20%
がより好ましい。特にはチオ硫酸塩が重量比15%以上
含有される処理剤では5〜20%、チオ硫酸塩が重量比
15%未満の処理剤では1〜5%が最も好ましい。一般
式(I)の中でも、具体例のI−1、I−2、I−3、
I−4、I−5、I−6、I−7が好ましく、特にはI
−1が最も好ましい。
【0023】本発明の固形処理剤を溶解した処理液を用
いた処理方法における好ましい処理工程としては、例え
ば下記の行程が挙げられるが限定されない。
【0024】 発色現像→漂白定着→安定 発色現像→漂白→定着→安定 発色現像→漂白→漂白定着→安定 発色現像→漂白定着→定着→安定 発色現像→定着→漂白定着→安定 発色現像→漂白→漂白定着→定着→安定 本発明の定着能を有するハロゲン化銀写真感光材料用固
形処理剤を用いて得られる処理液は、定着液、漂白定着
液であり、又安定能を有するハロゲン化銀写真感光材料
用固形処理剤を用いて得られる処理液は安定液であり、
かかる処理液を上記の処理工程に用いることによって本
発明の効果が良好に達成される。
【0025】本発明に用いられる固形写真処理剤はカラ
ーフィルム、カラー印画紙、リバーサルフィルム等、全
てのハロゲン化銀写真感光材料の処理に使用することが
できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って説明するが、
本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
【0027】実施例1 1)カラーペーパー用漂白定着補充用錠剤試料の作製 以下の方法で作製した。 操作(1) エチレンジアミン4酢酸第2鉄カリウム1水塩600
g、エチレンジアミン4酢酸20gを空気ジェット微粉
砕機中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この微
粉末を市販の流動層噴霧造粒機中で室温にて約5分間、
25.0ミリリットルの水を噴霧する事により造粒後、
60℃で15分間乾燥する。次に造粒物を真空中で40
℃にて2時間乾燥して水分をほぼ完全に除去する。
【0028】操作(2) チオ硫酸アンモニウム1200g、臭化カリウム60
g、亜硫酸カリウム(表1記載の量)、一般式(I)の
化合物または比較化合物(表1記載;300g)を操作
(1)と同様、粉砕、造粒する。水の噴霧量は15.0
ミリリットルとし、造粒後、60℃で10分間乾燥す
る。次に造粒物を真空中で40℃にて2時間乾燥して水
分をほぼ完全に除去する。
【0029】操作(3) 上記操作(1)、操作(2)で調整した造粒物を25℃
40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10
分間均一に混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプ
レストコレクト1527HUを改造した打錠機により1
錠あたりの充填量を6.9gにして圧縮打錠を行い、必
要量のカラーペーパー用漂白定着液を作製した。
【0030】2)耐湿性の評価 上記操作で得られた錠剤試料120個を、30℃、相対
湿度75%に調節した恒温恒湿室内に10日間保存し、
保存前後の重量変化(%)から吸湿性を評価して表1に
掲載した。また、保存後の錠剤の全量及び保存前の錠剤
30個を水1リットルに溶解し、溶液中の亜硫酸カリウ
ムの濃度を高速液体クロマトグラフィーで測定して、保
存前に対する保存後の亜硫酸カリウムの残存率(%)を
測定して同様に表1に掲載した。 3)溶解速度の評価 上記操作で得られた錠剤試料各30個を35℃の温水各
1リットル中に添加し、温度を保ちながら50rpmの
速度で攪拌機のプロペラを回転させつつ、全ての錠剤が
完全に溶解するまでの時間を測定した。この溶解方法
は、市場における実際的な作業条件に近づけたものであ
る。この測定を3回ずつ繰り返し、3回の平均値を溶解
時間として表1に掲載した。
【0031】
【表1】
【0032】比較化合物
【化4】
【0033】表1に示したように本発明の一般式(I)
で表される化合物は保存前後の重量変化が小さいことか
らわかるように、比較化合物に比べて吸湿性が小さく、
亜硫酸カリウムの残存率も高い。この2つの結果から本
発明の一般式(I)の化合物を用いて作製した錠剤試料
は耐湿性に優れていることが明らかである。また溶解時
間についても、比較例に比べて大幅に短くなっており、
溶解性が向上していることが明らかである。
【0034】実施例2 1)カラーネガ用定着補充用錠剤試料の作製 以下の方法で作製した。
【0035】操作(4) チオ硫酸アンモニウム1500g、チオシアン酸ナトリ
ウム1500g、亜硫酸カリウム300g、炭酸カリウ
ム150g、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム塩1
0g、一般式(I)の化合物300gを空気ジェット微
粉砕機中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この
微粉末を市販の流動層噴霧造粒機中で室温にて約7分
間、30ミリリットルの水を噴霧することにより造粒
後、60℃で60分間乾燥する。次に造粒物を真空中で
40℃にて8時間乾燥して水分をほぼ完全に除去する。
【0036】操作(5) 上記操作(4)で調整した造粒物を25℃で40%RH
以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に
混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプレストコレ
クト1527HUを改造した打錠機により1錠あたりの
充填量を13.0gにして圧縮打錠を行い、必要量のカ
ラーネガ用定着錠剤を作製した。
【0037】2)上記操作で得られた錠剤100個を、
実施例1と同様の条件で保存し、実施例1と同様に重量
変化(%)を測定した。また、保存後の錠剤の全量及び
保存前の錠剤25個を水1リットルに溶解し、溶液中の
亜硫酸カリウムの濃度を高速液体クロマトグラフィーで
測定して、実施例1と同様に残存率(%)を測定した。
以上の結果を表2に掲載した。
【0038】3)溶解速度の評価 上記操作で得られた錠剤試料25個を35℃の温水1リ
ットルに添加し、温度を保ちながら50rpmの速度で
回転させつつ、全ての錠剤が完全に溶解するまでの時間
を測定した。この測定を3回ずつ繰り返し、3回の平均
値を溶解時間として表2に掲載した。
【0039】表2に示したように、比較化合物を添加し
た錠剤は吸湿性が高く、亜硫酸カリウムの残存率も低く
なっている。これに対し、本発明の化合物を用いた錠剤
は吸湿性が低下しており、亜硫酸カリウムの残存率も明
らかに向上している。さらに溶解時間についても、本発
明による明らかな改良効果が認められた。
【0040】
【表2】
【0041】実施例3 1)カラーペーパー用安定補充液用錠剤の作製 操作(6) 炭酸カリウム10g、1−ヒドロキシエタン−1,1−
ジホスホン酸2ナトリウム200gを空気ジェット微粉
砕機中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この微
粉末を市販の流動層噴霧造粒機中で室温にて約5分間、
1.0ミリリットルの噴霧することにより造粒後、70
℃で3分間乾燥する。次に造粒物を真空中で40℃にて
2時間乾燥して水分をほぼ完全に除去する。
【0042】操作(7) 一般式(I)の化合物又は比較化合物各15g、亜硫酸
ナトリウム300g、硫酸亜鉛7水塩20g、エチレン
ジアミン4酢酸150gを操作(6)と同様、粉砕、造
粒する。水の噴霧量を10.0ミリリットルとし、造粒
後、造粒物を65℃で5分間乾燥する。次に造粒物を真
空中で40℃にて8時間乾燥して水分をほぼ完全に除去
する。
【0043】操作(8) 上記操作(6)、操作(7)で調製した造粒物を25℃
で40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて1
0分間均一に混合する。次に混合物を菊水製作所製タフ
プレストコレクト1527HUを改造した打錠機により
1錠あたりの充填量を5gにして圧縮打錠を行い、必要
量のカラーペーパー用安定補充用錠剤を作製した。
【0044】上記操作で得られた錠剤試料各35個を実
施例1と同条件で2週間保存し、同様の方法で吸湿性を
評価した。次に保存前後の錠剤各5錠を水各1リットル
に溶解し、溶液中の亜硫酸ナトリウムの濃度をヨード滴
定法で測定して、以下実施例1と同様に残存率(%)を
測定した。以上の結果を表3に掲載した。 3)溶解性の評価 上記操作で得られた錠剤試料各10個を35℃の温水各
2リットルに添加し以下実施例1と同様にして溶解時間
を測定し、結果を表3に掲載した。表3に示したよう
に、本発明の化合物を用いると安定補充用錠剤において
も、耐湿性と溶解性の顕著な改良ができることが明らか
である。
【0045】
【表3】
【0046】実施例4 1)カラーネガ用安定補充液用錠剤の作製 以下の操作に従って、本発明の固形安定剤を作製した。
【0047】操作(9) ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル
(平均重合度10)20g、1,2−ベンゾイソチアゾ
リン−3−オンナトリウム10g、エチレンジアミン4
酢酸2ナトリウム5g、1,2,4−トリアゾール13
0g、1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−
イルメチル)ピペラジン75g、一般式(I)の化合物
3.0gを操作(6)と同様に粉砕、造粒する。水の噴
霧量は3.0ミリリットルとし、造粒後、造粒物を60
℃で60分間乾燥する。次に造粒物を真空中で30℃に
て8時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0048】操作(10) 上記操作(9)で調整した造粒物を25℃で40%RH
以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に
混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプレストコレ
クト1527HUを改造した打錠機により1錠あたりの
充填量を1gにして圧縮打錠を行い、必要量のカラーネ
ガ用安定補充用錠剤を作製した。
【0049】上記操作で得られた錠剤試料各5個を実施
例1と同条件で2週間保存し、同様の方法で吸湿性を評
価し、結果を表4に掲載した。 3)溶解性の評価 上記操作で得られた錠剤試料各5個を35℃の温水各2
リットルに添加し以下実施例1と同様にして溶解時間を
測定し、結果を表4に掲載した。表4に示したように、
本発明の化合物を用いると安定補充用錠剤においても、
耐湿性と溶解性の顕著な改良ができることが明らかであ
る。
【0050】
【表4】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、長期にわたって悪条件
で保存されても吸湿による劣化を起こさず、しかも溶解
性の高いハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤を提供
することができる。また、本発明の固形処理剤を用いて
カラー感光材料を処理した場合にも十分な発色性や十分
な色素画像の経時安定性、経時ステインの抑制などを効
果的に達成できる。
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 一般式(I)においてM1 、M2 は同一でも異なっても
よく、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、含
窒素有機塩基、又はアンモニウムを表す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理
には、発色現像液、漂白液、定着液、漂白定着液、安定
液などの種々の処理液が使用されている。これらの処理
液の簡便な調製のために、必要な成分を予め調合した
上、濃厚な液体、あるいは粉末、顆粒、錠剤などのコン
パクトな形態に加工した処理剤が市販されている。使用
者は、これらの加工された処理剤を水や温水に溶解する
だけで、処理液を簡便に調製することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】上記の処理剤の形態については、それぞれ
利害得失があるが、近年、当業界においては物流経費と
廃棄物の減少を計る目的からより軽量で嵩が小さく、ま
たポリエチレン容器などのプラスチック包装材料を減量
できる粉末、顆粒、錠剤などの固形処理剤の利点が注目
されている。しかしながら、固形処理剤には、液体処理
剤に比べて溶解に時間がかかるために作業能率が落ち
る、吸湿性が強いために潮解したりブロック化して取り
扱えなくなる、あるいは吸湿により含有成分が相互に反
応して劣化する欠点があり、適用分野が限定されている
のが現状である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【化2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【補正内容】
【0020】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】本発明に用いられる固形写真処理剤はカラ
ーフィルム、カラー印画紙、リバーサルフィルム等、全
てのハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理に使用する
ことができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】操作(3) 上記操作(1)、操作(2)で調製した造粒物を25℃
40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10
分間均一に混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプ
レストコレクト1527HUを改造した打錠機により1
錠あたりの充填量を6.9gにして圧縮打錠を行い、必
要量のカラーペーパー用漂白定着液を作製した。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】2)耐湿性の評価 上記操作で得られた錠剤試料120個を、30℃、相対
湿度75%に調節した恒温恒湿室内に10日間保存し、
保存前後の重量変化(%)から吸湿性を評価して表1に
掲載した。また、保存後の錠剤及び保存前の錠剤各30
個を水1リットルに溶解し、溶液中の亜硫酸カリウムの
濃度を高速液体クロマトグラフィーで測定して、保存前
に対する保存後の亜硫酸カリウムの残存率(%)を測定
して同様に表1に掲載した。 3)溶解速度の評価 上記操作で得られた錠剤試料各30個を35℃の温水各
1リットル中に添加し、温度を保ちながら50rpmの
速度で攪拌機のプロペラを回転させつつ、全ての錠剤が
完全に溶解するまでの時間を測定した。この溶解方法
は、市場における実際的な作業条件に近づけたものであ
る。この測定を3回ずつ繰り返し、3回の平均値を溶解
時間として表1に掲載した。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】操作(5) 上記操作(4)で調製した造粒物を25℃で40%RH
以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に
混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプレストコレ
クト1527HUを改造した打錠機により1錠あたりの
充填量を13.0gにして圧縮打錠を行い、必要量のカ
ラーネガ用定着錠剤を作製した。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】2)上記操作で得られた錠剤100個を、
実施例1と同様の条件で保存し、実施例1と同様に重量
変化(%)を測定した。また、保存後の錠剤及び保存前
の錠剤各25個を水1リットルに溶解し、溶液中の亜硫
酸カリウムの濃度を高速液体クロマトグラフィーで測定
して、実施例1と同様に残存率(%)を測定した。以上
の結果を表2に掲載した。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】操作(10) 上記操作(9)で調製した造粒物を25℃で40%RH
以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に
混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプレストコレ
クト1527HUを改造した打錠機により1錠あたりの
充填量を1gにして圧縮打錠を行い、必要量のカラーネ
ガ用安定補充用錠剤を作製した。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】上記操作で得られた錠剤試料各15個を実
施例1と同条件で2週間保存し、同様の方法で吸湿性を
評価し、結果を表4に掲載した。 3)溶解性の評価 上記操作で得られた錠剤試料各5個を35℃の温水各2
リットルに添加し以下実施例1と同様にして溶解時間を
測定し、結果を表4に掲載した。表4に示したように、
本発明の化合物を用いると安定補充用錠剤においても、
耐湿性と溶解性の顕著な改良ができることが明らかであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 11/00 501

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物を含
    有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
    料用の固形処理剤。 【化1】 一般式(I)においてM1 、M2 は同一でも異なっても
    よく、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、含
    窒素有機塩基、又はアンモニウムを表す。
  2. 【請求項2】 一般式(I)のM1 、M2 がともに水素
    である化合物を含有することを特徴とする請求項1に記
    載のハロゲン化銀カラー写真感光材料用の固形処理剤。
  3. 【請求項3】 固形処理剤が定着能を有することを特徴
    とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
    料用の固形処理剤。
  4. 【請求項4】 固形処理剤が安定化能を有することを特
    徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光
    材料用の固形処理剤。
JP27226194A 1994-11-07 1994-11-07 ハロゲン化銀カラー写真感光材料用の固形処理剤 Pending JPH08137068A (ja)

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