JPH10131089A - 紙用塗工剤およびそれを用いた複合紙 - Google Patents

紙用塗工剤およびそれを用いた複合紙

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JPH10131089A
JPH10131089A JP28475696A JP28475696A JPH10131089A JP H10131089 A JPH10131089 A JP H10131089A JP 28475696 A JP28475696 A JP 28475696A JP 28475696 A JP28475696 A JP 28475696A JP H10131089 A JPH10131089 A JP H10131089A
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Kunio Horiuchi
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Hiroaki Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化後のプラスチック積層膜の柔軟性を向上せ
しめるとともに、油性インキとの接着性を著しく向上せ
しめる紙用塗工剤および柔軟性が飛躍的に向上し、印刷
した紙面上においてもインキとの接着性に優れ、ドライ
ダウンの生じないプラスチック積層複合紙の提供。 【解決手段】(メタ)アクリル系液状樹脂(A)5〜8
0重量%および分子量80〜1000の(メタ)アクリ
レート系単量体(B)20〜95重量%からなる紙用塗
工剤、および該紙用塗工剤を紙面上または印刷した紙面
上に造膜したことを特徴とする複合紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショッピングバッ
グ、箱状のケース類などの紙製の包装材料や書籍の表
紙、カレンダー、ラベル等紙製の印刷物品の表面保護の
目的、または高光沢等良好な美観を与える目的で使用さ
れる紙用塗工剤およびそれを用いた複合紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷物の高品質化、高級化に伴
い、各種紙製包装材料や紙製の印刷物品の表面にクリヤ
ーなプラスチック層を形成させる処理が盛んに行われて
いる。斯かるプラスチック層の形成方法としては、紙製
の基材にプラスチックフィルムをラミネートするラミネ
ート法と、液状の樹脂組成物を塗工し、これを熱や放射
線により硬化せしめる塗工法があった。ラミネート法に
使用されるプラスチックフィルムとしては、従来ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ルなどのフィルムが好適に使用されてきた。ラミネート
法では、使用するプラスチックフィルムが、高分子量で
あり柔軟であることから折り曲げ耐性があり、且つ紙材
料の保護という見地からは非常に優れた積層材料である
といえる。しかしながら、ラミネート法では、プラスチ
ック層と紙面間の接着性が低いこと、塗工法に比べて処
理工程が煩雑であり、時間もかかること、更に高価であ
ること等の問題点があった。
【0003】一方、塗工法では、印刷した紙面上にプラ
スチック層を積層させる場合でも、印刷と連続して行え
ること、プラスチック層の薄膜化が可能であること等の
利点はあるが、塗工に必要な低粘度化と硬化後のプラス
チック層の柔軟性とのバランスをとることが非常に困難
であった。即ち、従来の塗工剤は、数十ポイズ(P)以
下の低粘性組成物とするためにモノマーやオリゴマー等
の低分子量の化合物から構成されていたために、硬化収
縮や硬化後の塗膜の折り曲げ耐性が低いことは避けられ
なかった。さらに、印刷した紙面上に造膜する場合、印
刷の条件によっては必ずしもプラスチック層の効果が十
分に表れないこともあった。すなわち、印刷インキとし
て酸化重合型あるいは溶剤蒸発型インキ(これらを総称
して油性インキという)を用いた場合には、プラスチッ
ク層の曇り(インキの乾燥に伴うもので、ドライダウン
と呼ばれる)が生じたり、インキとプラスチック層との
接着性が弱く、後加工や輸送時に剥離する等の問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬化
後のプラスチック積層膜の柔軟性を向上せしめるととも
に、油性インキとの接着性を著しく向上せしめる電子
線、紫外線、可視光線、赤外線等の放射線の照射または
加熱により硬化させることができる紙用塗工剤および柔
軟性が飛躍的に向上し、印刷した紙面上においてもイン
キとの接着性に優れ、ドライダウンの生じないプラスチ
ック積層複合紙を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意研究を行なった結果、高分子量で
ありながら液状であるアクリル系液状樹脂を得ることに
成功し、これをポリマー成分として用いることにより、
反応性希釈剤として利用される低分子量の単量体の含有
率を下げても低粘性の液状樹脂組成物が得られ、かつ該
液状樹脂組成物は加熱または放射線照射により高速度で
硬化させることができることを見出した。また、これを
塗工剤として用いることにより、紙面上に柔軟性が飛躍
的に向上したプラスチック積層膜を形成することがで
き、更に、印刷した紙面上にもインキとの接着性に優
れ、ドライダウンの生じないプラスチック積層膜を形成
することができることを見出し、本発明に至った。
【0006】即ち、本発明は、下記(メタ)アクリル系
液状樹脂(A)5〜80重量%および分子量80〜10
00の(メタ)アクリレート系単量体(B)20〜95
重量%からなる紙用塗工剤に関する。 (A)下記式(1)で示されるアルキル(メタ)アクリ
レート系単量体(a−1)または下記式(2)で示され
るポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート系単
量体(a−2)20〜100重量%、および上記以外の
重合性ビニル単量体(a−3)0〜80重量%からな
り、全単量体の分子量の平均が100〜1500である
単量体を重合してなる数平均分子量が10,000〜2
00,000であって、粘度が1〜10,000ポイズ
(50℃)である液状樹脂。 CH2 =C(R1 ) COO−R2 (1) (式中、R1 は水素原子またはCH3 、 R2 は炭素数4
〜22のアルキル基をそれぞれ表す。) CH2 =C(R1 ) COO(Cn 2nO)m 3 (2) (式中、R1 は水素原子またはCH3 、 R3 は水素原
子、炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基、nは
1〜3の整数、mは2〜25の整数をそれぞれ表す。)
【0007】また、本発明は、(メタ)アクリレート系
単量体(B)の粘度が0.01〜60ポイズ(30℃)
であることを特徴とする上記の紙用塗工剤に関する。更
に本発明は、上記式(1)および(2)においてR1
水素原子であることを特徴とする上記の紙用塗工剤に関
する。更に本発明は、粘度が0.1〜500ポイズ(3
0℃)であることを特徴とする上記の紙用塗工剤に関す
る。更に本発明は、放射線硬化型である上記の紙用塗工
剤に関する。更に本発明は、上記の紙用塗工剤を紙面上
に造膜したことを特徴とする複合紙に関する。更に本発
明は、上記の紙用塗工剤を印刷した紙面上に造膜したこ
とを特徴とする複合紙に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において(メタ)アクリル
系液状樹脂(A)は、紙用塗工剤を液状化させ、硬化後
の塗膜に強靭性と柔軟性を付与するための成分である。
(メタ)アクリル系液状樹脂(A)は、上記式(1)で
示されるアルキル(メタ)アクリレート系単量体(a−
1)または上記式(2)で示されるポリアルキレングリ
コール(メタ)アクリレート系単量体(a−2)、およ
び必要に応じて上記以外の重合性ビニル単量体(a−
3)からなり、全単量体の分子量の平均が100〜15
00である単量体を重合することにより得られる。(メ
タ)アクリレート系単量体(a−1)または(メタ)ア
クリレート系単量体(a−2)は、(メタ)アクリル系
樹脂を液状とするために使用される。
【0009】アルキル(メタ)アクリレート系単量体
(a−1)としては、例えば、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペン
チル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メ
タ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシ
ル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレ
ート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メ
タ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレー
ト、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル
(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレ
ート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ノナデシル
(メタ)アクリレート、イコシル(メタ)アクリレー
ト、ヘンイコシル(メタ)アクリレート、ドコシル(メ
タ)アクリレート等の炭素数4〜22のアルキル(メ
タ)アクリレートがあり、中でも炭素数8〜20のアル
キル基を有するアクリレートまたは対応するメタクリレ
ートが好ましい。炭素数が3以下では液状の樹脂が得ら
れにくく、また炭素数が23以上になると重合度が上が
りにくい上、結晶化が進むことから得られる液状樹脂の
粘度が高く、造膜の際に専用の加熱システムが必要とな
るため好ましくない。なお、本発明における造膜とは、
塗工により、基材上に厚さ0.1〜500μmのプラス
チック層を形成せしめることである。
【0010】ポリアルキレングリコール(メタ)アクリ
レート系単量体(a−2)としては、例えば、メトキシ
ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ
トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキ
シテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、エ
トキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、プロポキシテトラエチレングリコール(メタ)アク
リレート、n−ブトキシテトラエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、n−ペンタキシテトラエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、メトキシテトラプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラプ
ロピレングリコール(メタ)アクリレート、プロポキシ
テトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、n
−ブトキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリ
レート、n−ペンタキシテトラプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、メトキシポリブチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、フェノキシテトラエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシヘキサ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシ
ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノ
キシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート
等のポリオキシアルキレン鎖の繰り返し単位が2〜25
のポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートがあ
る。
【0011】中でも、ポリオキシアルキレン鎖の繰り返
し単位が3〜22であるアクリレートまたは対応するメ
タアクリレートを使用すると、得られる液状樹脂(A)
の粘度を効果的に下げることができ、電子線またはγ線
照射により硬化させる場合にはポリオキシアルキレン側
鎖の架橋反応が効果的に進行するため好ましい。ポリオ
キシアルキレン鎖の繰り返し単位が1またはポリオキシ
アルキレン鎖を含まない場合、低粘度の液状樹脂が得ら
れにくく、26以上になると重合度が上がりにくい上、
50℃では固体であるため、造膜の際に専用の溶融シス
テムが必要となり好ましくない。
【0012】本発明において、(メタ)アクリレート系
単量体(a−1)または(a−2)の配合量は、単量体
組成中に20〜100重量%、好ましくは40〜100
重量%である。単量体組成中の(メタ)アクリレート系
単量体(a−1)または(a−2)が40重量%、特に
20重量%より少なくなると、得られる(メタ)アクリ
ル系液状樹脂が好ましい粘度を保ち得なくなる。また、
(メタ)アクリレート系単量体(a−1)と(a−2)
の併用は、粘度低下や他の組成物との相溶性向上の点で
好ましい。この場合、(メタ)アクリレート系単量体
(a−1)と(a−2)の比率は、重量比で0.1:9
9.9〜99.9:0.1、さらには20:80〜9
0:10であることが好ましい。
【0013】液状樹脂(A)を合成する際には、樹脂の
液状を保てる範囲で、相溶性、硬化後の塗膜の密着性、
耐水性や硬度の向上などのために上記以外の重合性ビニ
ル単量体(a−3)が使用できる。重合性ビニル単量体
(a−3)の配合量は、単量体組成中に0〜80重量
%、好ましくは0〜60重量%であり、60重量%、特
に80重量%より多くなると液状樹脂の粘度が高くなり
造膜が困難になる。
【0014】上記以外の重合性ビニル単量体(a−3)
として具体的には、無水マレイン酸、マレイン酸、また
はこれらのアルキルもしくはアルケニルモノエステル、
コハク酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステ
ル、アクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル基を
有するビニル系単量体、(メタ)アクリルアミド、N−
メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチ
ル−(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル−
(メタ)アクリルアミドなどのアミド基を有するビニル
系単量体、スチレン、ビニルトルエン等の芳香族系単量
体、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等の
炭素数3以下のアルキル基を有する(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、グリセロールモノ
(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールモノメタアク
リレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、フェノキシエチレングリコール(メタ)アクリ
レート等のアルコキシ基、フェノキシ基または水酸基を
含む(メタ)アクリレート系単量体などがあり、これら
の群から複数用いても良い。
【0015】(メタ)アクリル系液状樹脂(A)の構成
成分である上記単量体の分子量の平均値は100〜15
00、好ましくは150〜1100の範囲である。この
範囲以外では、粘度が1〜10,000ポイズ(50
℃)の液状樹脂が得られない。本発明の紙用塗工剤を電
子線照射により硬化せしめる場合には、上記式(1)お
よび(2)においてR1 は水素である単量体を用いるこ
とが好ましい。また、上記以外の重合性ビニル単量体
(a−3)は、アクリル系モノマー、スチレンなど、共
重合せしめたとき主鎖に4級炭素を持たないものが好ま
しい。
【0016】(メタ)アクリル系液状樹脂(A)は、上
記単量体の混合物をラジカル重合開始剤の存在下、溶剤
中に溶解するか、単量体の混合物を滴下する方法によ
り、ラジカル重合により製造することができる。ラジカ
ル重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、t−ブチル
ペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、過酸化ラウ
ロイル、有機過酸化物(大成社、「架橋剤ハンドブッ
ク」第2刷、p520〜535に記載の過酸化物)、ア
ゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンニ
トリルなどのアゾ化合物、過硫酸カリウム、過硫酸アン
モニウムなどの過硫酸系開始剤など既知の化合物を使用
することができる。
【0017】溶剤としては、酢酸エチル、トルエン、メ
チルエチルケトン、ベンゼン、ジオキサン、n−プロパ
ノール、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロ
フラン、n−ブタノール、sec−ブタノール、ter
t−ブタノール、イソブタノール、メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビ
トール、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソル
ブアセテート、ダイアセトンアルコールなどを使用こと
ができる。合成時に用いた溶剤は、合成終了後に沈澱精
製、留去等の方法により除かれ、液状樹脂(A)が得ら
れる。
【0018】液状樹脂(A)の50℃での粘度は、1〜
10,000ポイズ、好ましくは5〜1000ポイズで
なければならない。粘度が上記範囲より低いと塗工剤を
紙面上に塗工する際にしみこみ過ぎ、塗工時にはじきの
原因になりやすい。粘度が上記範囲より高いと塗工剤を
低粘度化させるために多くの(メタ)アクリレート系単
量体(B)を加えなければならず、該塗工剤を紙面上ま
たは印刷した紙面上に塗工しても柔軟性に優れたプラス
チック積層膜を形成することができない。
【0019】また、液状樹脂(A)の数平均分子量は、
10,000〜200,000、好ましくは11,00
0〜100,000でなければならない。数平均分子量
が上記範囲より小さくなると、重合溶液中から樹脂分を
単離するのが困難である他、可撓性など機械特性が低下
したり、耐溶剤性、耐沸水等の塗膜物性が低下するので
本発明の塗工剤には使用できない。また、上記範囲より
大きくなると塗工剤が造膜可能な粘度とするために多く
の(メタ)アクリレート系単量体(B)を加えなければ
ならず、該塗工剤を紙面上または印刷した紙面上に塗工
しても柔軟性に優れたプラスチック積層膜を形成するこ
とができない。
【0020】分子量80〜1000の(メタ)アクリレ
ート系単量体(B)は、紙用塗工剤の粘度や硬化性を調
節するために使用されるものであり、粘度が0.01〜
60ポイズ(30℃)、さらには0.05〜50ポイズ
(30℃)のものが好適に使用される。分子量が上記範
囲より低い単量体は、反応部位である(メタ)アクリロ
イル基を持つことがでず、上記範囲より高い単量体は、
粘度が高くなるため使用できない。また、粘度が上記範
囲より低い単量体は低分子量のものが多く、これより高
いものは粘度調節剤としての寄与が乏しくなるため好ま
しくない。
【0021】(メタ)アクリレート系単量体(B)とし
ては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、メチルフェノキシ(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレートなどの単官能(メタ)アクリレー
ト系単量体、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3ブチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9ノナンジオール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、2,2ビス[4−{(メタ)ア
クリロキシ・ジエトキシ}フェニル]プロパン、2,2
ビス[4−{(メタ)アクリロキシエトキシ}フェニ
ル]プロパン、2,2ビス[4−{(メタ)アクリロキ
シ・ポリエトキシ}フェニル]プロパン、2,2ビス
[4−{(メタ)アクリロキシ・ジプロポキシ}フェニ
ル]プロパン、2,2ビス[4−{(メタ)アクリロキ
シプロポキシ}フェニル]プロパン、2,2ビス[4−
{(メタ)アクリロキシ・ポリプロポキシ}フェニル]
プロパンなどの2官能の(メタ)アクリレート系単量
体、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールエタントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレー
ト、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、PO変性トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレートなどの3官能以上の(メタ)アクリレ
ート系単量体等を挙げることができる。
【0022】本発明において、(メタ)アクリル系液状
樹脂(A)と(メタ)アクリレート系単量体(B)との
配合率は、(A):(B)=5〜80:95〜20(重
量比)である。上記範囲より(メタ)アクリル系液状樹
脂(A)の配合率が少ないとプラスチック積層膜の柔軟
性が低くなり、硬化収縮による紙基材のカールが生じ
る。また、上記範囲より(メタ)アクリル系液状樹脂
(A)の配合率が多いと塗工剤を硬化させた場合に硬化
物にタックが残る。
【0023】本発明の塗工剤には、造膜性、硬化特性を
高めるために、アミノ樹脂、フェノール樹脂等の硬化剤
樹脂を配合してもよい。また、被膜性能を向上させるた
め、公知のポリアミド樹脂、セルロース誘導体、ビニル
系樹脂、ポリオレフィン、天然ゴム誘導体、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリスチレンなどの
汎用ポリマー、アルキド樹脂、ロジン変性アルキド樹
脂、アマニ油変性アルキド樹脂などの不飽和変性アルキ
ド樹脂、アマニ油、桐油、大豆油などの乾性油等を配合
してもよい。ただし、これらの樹脂の配合量は、塗工剤
の全体量を100重量部として好ましくは40重量部以
下、さらに好ましくは20重量部以下である。
【0024】また、必要に応じて溶剤、相溶化剤、界面
活性剤や、ワックス、シリコンオイルなどの滑剤等を添
加してもよい。これらの配合量は、塗工剤の全体量を1
00重量部として好ましくは20重量部以下、さらに好
ましくは10重量部以下である。また、着色したプラス
チック積層膜を形成するため、染料やカーボンブラッ
ク、チタンホワイト、フタロシアニン、アゾ色素、キナ
クリドン等の顔料からなる着色剤やSi系微粒子、雲母
など無機充填剤等を適当量添加してもよい。また、紫外
線照射により硬化せしめる場合には、公知の光重合増感
剤や開始剤を添加することができる。
【0025】本発明の塗工剤の粘度は、0.1〜500
ポイズ(30℃)であることが好ましい。上記範囲より
低い粘度の塗工剤は、紙面上に塗工する際にしみこみ過
ぎ、フィルム塗工時にはじきの原因になり易いため好ま
しくない。また、上記範囲より低い粘度の塗工剤を得る
ためには、さらに多くの低分子量(メタ)アクリレート
系単量体(B)を配合する必要があり、該塗工剤を紙面
上または印刷した紙面上に塗工しても柔軟性に優れたプ
ラスチック積層膜を形成することができないため好まし
くない。一方、上記範囲より高い粘度の塗工剤は、加工
性に乏しいため好ましくない。
【0026】本発明の塗工剤は、公知の紙製基材に塗工
することができ、厚さ、比重、表面コート等の表面処理
の有無等は特に限定しない。また、印刷した紙面上にも
塗工することができる。塗工剤の膜厚は、塗膜の平滑性
および硬化性の点から、0.1〜500μm、さらには
0.5〜300μmであることが好ましい。塗工剤の塗
工方法としては、ロールコーター、ナイフコーターなど
の塗工方法、オフセット印刷、グラビア印刷、凸版印
刷、シルクスクリーン印刷などの印刷方法などの従来か
らある方法を使用することができる。
【0027】塗膜は、加熱または電子線、γ線、紫外
線、可視光線、赤外線等の放射線を照射することにより
硬化せしめることができる。電子線照射により硬化せし
める場合には、好ましくは10〜1000keV、さら
に好ましくは30〜300keVの範囲のエネルギーを
持つ電子線照射装置が用いられる。照射線量(DOS
E)は、好ましくは0.1〜100Mrad、更に好ま
しくは0.5〜20Mradの範囲である。これより少
ないと充分な硬化物が得られにくく、またこれより大き
いと塗膜や基材に対するダメージが大きいため好ましく
ない。
【0028】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。例中w
t%とあるのは重量%を示す。
【0029】◎本実施例における数平均分子量、および
粘度の測定方法を以下に示す。 1)数平均分子量:ゲル透過クロマトグラフィー(東ソ
ー社製「SC−8020」)におけるスチレン換算値を
採用した。また、分子量分布(Mw/Mn)は、同測定
機器において得られる値を採用した。 2)粘度:レオメータ(レオメトリクス社製「RDS−
II、RFS−II」)定常粘度測定法による、ズリ速
度1〜10/secの値を採用した。 ◎電子線照射装置と照射条件を以下に示す。 1)エリアビーム型電子線照射装置(日新ハイボルテー
ジ社製「Curetron EBC-200-20-30」) 電子線加速度:150keV DOSEは0.5〜8Mradの範囲で電流量により調
節した。 2)MIN−EB(AIT社製) 電子線加速度: 60keV DOSEは0.5〜8Mradの範囲でベルトコンベア
速度で調節した。
【0030】◎実施例、比較例で使用した化合物の略号
を以下に記す。 1)アクリル系液状樹脂の合成に使用した化合物 LA:ラウリルアクリレート EHA:2−エチルヘキシルアクリレート MTGA:メトキシトリエチレングリコールモノアクリ
レート M4GA:メトキシテトラエチレングリコールモノアク
リレート M9GA:メトキシポリエチレングリコールモノアクリ
レート(エチレンオキシド繰り返し単位=9) 4HBA:4−ヒドロキシブチルアクリレート AA:アクリル酸
【0031】2)(メタ)アクリレート系単量体(B)
として使用した化合物 PEG9DA:ポリエチレングリコールジアクリレート
(Mn=538、η=0.58 P) NODA:1, 9ノナンジオールジアクリレート(Mn=26
8、η=0.073 P) TPGDA:トリプロピレングリコールジアクリレート
(Mn=300、η=0.12 P) BP4PA:2, 2ビス[ 4- {アクリロキシ・ ポリプ
ロポキシ}フェニル] プロパン(Mn=560、17 P) TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート
(Mn=296、η=0.95 P))
【0032】(合成例1〜11)(メタ)アクリル系液
状樹脂(A)の合成と物性測定 撹拌装置、窒素導入管、温度センサー、及びコンデンサ
ーを備えた500ミリリットル四つ口丸底フラスコに、
表1に示した組成で化合物を配合し、アゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)を開始剤(全モノマー仕込み量
に対し1重量%)とし、酢酸エチル溶媒中(モノマー仕
込み時の濃度:33重量%)で、85℃に設定した湯浴
にて6時間還流させた後AIBNをさらに0.1重量%
添加し、さらに2時間加熱撹拌を継続した。反応終了
後、反応器とコンデンサーの間に分流管をセットし、湯
浴温度を95℃に上げ常圧で撹拌を続けながら溶媒を留
去した、さらに同温度条件下に40mmHg以下まで減
圧することにより溶媒を完全に留去し粘稠な液状樹脂を
得た。得られた樹脂の数平均分子量(Mn)、分子量分
布(Mw/Mn)、および粘度(50℃)の測定結果を
表1に示す。
【0033】 表1 (メタ)アクリル系液状樹脂の組成と物性測定結果 ─────────────────────────────────── 合成例 組成(重量比) 全単量体の Mn 粘度 (50℃) 分子量の平均 (Mw/Mn) [P(ポイズ)] ─────────────────────────────────── 1 LA:MTGA=40:60 226.8 18000 (3.2) 82.2 2 LA:M4GA=80:20 244.4 13500 (3.5) 15.7 3 LA:M4GA=60:40 248.8 12900 (4.0) 13.8 4 EHA:MTGA=70:30 194.2 14700 (2.8) 340.8 5 EHA:MTGA=60:40 197.6 13900 (3.4) 296.3 6 EHA:M4GA=80:20 199.6 10500 (3.4) 87.8 7 EHA:M4GA=60:40 215.2 15900 (2.7) 55.7 8 EHA:M9GA=80:20 243.6 12300 (2.6) 56.8 9 EHA:M9GA=60:40 303.2 12100 (2.3) 27.4 10 EHA:M9GA:4HBA=60:30:10 269.4 15700 (3.5) 132.0 11 EHA:M9GA:AA=75:20:5 238.0 12900 (2.7) 4200 ───────────────────────────────────
【0034】(実施例1〜26)合成例1〜11で得ら
れた(メタ)アクリル系液状樹脂(A)およびアクリレ
ート系単量体(B)を用いて調製した紙用塗工剤をバー
コーター#3で北越マリコート紙に塗布し、4Mrad
の電子線を照射した。塗工剤の組成、電子線照射により
得られた塗膜の硬化性(○:硬化、△:タック有、×:
未硬化)、塗膜の原反への密着性(セロテープ剥離試
験。○:剥離しない、△:90度剥離、×:180度剥
離)、および折曲げ試験(180度折り曲げたときの塗
膜の割れ状態評価。◎:割れなし、○細かい傷状、△:
割れあり、×:割れ多い)の結果を表2に示す。
【0035】 表2 紙用塗工剤の組成と紙面上での硬化特性 ─────────────────────────────────── 実 紙用塗工剤の組成 粘度 硬化性 密着性 折曲性 施 ────────────── (10/s) 例 (A): (B)[重量比] [P] ─────────────────────────────────── 1 合成例1:TPGDA=2:8 0.44 ○ ○ ○ 2 合成例2:TPGDA=2:8 0.32 ○ ○ ○ 3 合成例3:TPGDA=2:8 0.31 ○ ○ ○ 4 合成例4:TPGDA=2:8 0.59 ○ ○ ◎ 5 合成例5:TPGDA=2:8 0.57 ○ ○ ○ 6 合成例6:TPGDA=2:8 0.49 ○ ○ ○ 7 合成例7:TPGDA=2:8 0.41 ○ ○ ○ 8 合成例4:NODA =2:8 0.40 ○ ○ ○ 9 合成例5:NODA =2:8 0.38 ○ ○ ○ 10 合成例1:BP4PA=2:8 15.30 ○ ○ ○ 11 合成例1:BP4PA=1:9 12.40 ○ ○ ○ 12 合成例5:BP4PA=2:8 19.77 ○ ○ ○ 13 合成例1:TMPTA=2:8 8.89 ○ ○ ○ 14 合成例5:TMPTA=2:8 11.49 ○ ○ ○ 15 合成例5:TMPTA=1:9 7.66 ○ ○ ○ 16 合成例8:NODA =2:8 0.28 ○ ○ ○ 17 合成例9:NODA =2:8 0.24 ○ ○ ○ 18 合成例6:(TMPTA:TPGDA)=2:(5:3) 2.93 ○ ○ ◎ 19 合成例7:(TMPTA:TPGDA)=2:(6:2) 3.89 ○ ○ ○ 20 合成例5:(BP4PA:TPGDA)=2:(2:6) 1.16 ○ ○ ◎ 21 合成例1:(TMPTA:TPGDA)=2:(4:4) 1.98 ○ ○ ○ 22 合成例7:(TMPTA:PEG9DA)=2:(5:3) 4.00 ○ ○ ◎ 23 合成例8:(BP4PA:TMPTA)=2:(2:6) 0.83 ○ ○ ◎ 24 合成例9:(BP4PA:TMPTA)=2:(2:6) 0.72 ○ ○ ◎ 25 合成例10:NODA=2:8 0.33 ○ ○ △ 26 合成例11:NODA=2:8 0.65 ○ ○ △ ───────────────────────────────────
【0036】(実施例27〜40)実施例1〜26の紙
用塗工剤100重量部に滑剤(東レ社製「トーレシリコ
ンSH28PA」)1重量部を添加し、オーバーコート
ニスを作製した。これをオフセットインキを展色刷した
直後に、0.5MILのハンドアプリケータで塗布し、4Mra
d の電子線を照射した。オフセットインキには酸化重合
型(東洋インキ製CKウィン藍)または紫外線硬化型
(東洋インキ製FDカルトンP藍)インキを使用し、R
Iテスターを用いて4分割ロールにて0.1cc 盛の展色刷
を作成した。オーバーコートニスの印刷した紙面上での
硬化性、インキとの密着性、及びニスのドライダウン
(展色刷翌日にインキ上のコート層を目視評価。○: 曇
りなし、△: 曇り、×: 白化)について表3に示す。
【0037】 表3 オーバーコートニスに使用した紙用塗工剤と印刷した紙面上での硬化特性 ───────────────────────────────── 実 使用した 施 インキ 硬化性 密着性 ドライダウン 例 紙用塗工剤 ───────────────────────────────── 27 実施例 4 酸化重合型 ○ ○ ○ 28 実施例 6 酸化重合型 ○ ○ ○ 29 実施例 8 酸化重合型 ○ ○ ○ 30 実施例18 酸化重合型 ○ ○ ○ 31 実施例19 酸化重合型 ○ ○ ○ 32 実施例20 酸化重合型 ○ ○ ○ 33 実施例22 酸化重合型 ○ ○ ○ 34 実施例 4 紫外線硬化型 ○ ○ ○ 35 実施例 6 紫外線硬化型 ○ ○ ○ 36 実施例 8 紫外線硬化型 ○ ○ ○ 37 実施例18 紫外線硬化型 ○ ○ ○ 38 実施例19 紫外線硬化型 ○ ○ ○ 39 実施例20 紫外線硬化型 ○ ○ ○ 40 実施例22 紫外線硬化型 ○ ○ ○ ─────────────────────────────────
【0038】
【発明の効果】本発明により、大気中に揮発しやすい有
機溶剤と比較して、単量体等の低分子量化合物は揮発し
にくいため特別の排ガス処理設備を要さず、なおかつ従
来より用いられているロールコーター、ナイフコーター
などの塗工方法、オフセット印刷、グラビア印刷、凸版
印刷などの印刷方式で造膜でき、やはり従来ある加熱乾
燥や電子線、紫外線、可視光線、赤外線等の放射線の照
射により硬化させることができる紙用塗工剤を提供する
ことができる。さらに本発明によって、プラスチック層
の柔軟性が高く、油性インキとの密着性に優れた複合紙
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 洋明 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(メタ)アクリル系液状樹脂(A)5
    〜80重量%および分子量80〜1000の(メタ)ア
    クリレート系単量体(B)20〜95重量%からなる紙
    用塗工剤。 (A)下記式(1)で示されるアルキル(メタ)アクリ
    レート系単量体(a−1)または下記式(2)で示され
    るポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート系単
    量体(a−2)20〜100重量%、および上記以外の
    重合性ビニル単量体(a−3)0〜80重量%からな
    り、全単量体の分子量の平均が100〜1500である
    単量体を重合してなる数平均分子量が10,000〜2
    00,000であって、粘度が1〜10,000ポイズ
    (50℃)である液状樹脂。 CH2 =C(R1 ) COO−R2 (1) (式中、R1 は水素原子またはCH3 、 R2 は炭素数4
    〜22のアルキル基をそれぞれ表す。) CH2 =C(R1 ) COO(Cn 2nO)m 3 (2) (式中、R1 は水素原子またはCH3 、 R3 は水素原
    子、炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基、nは
    1〜3の整数、mは2〜25の整数をそれぞれ表す。)
  2. 【請求項2】(メタ)アクリレート系単量体(B)の粘
    度が0.01〜60ポイズ(30℃)であることを特徴
    とする請求項1記載の紙用塗工剤。
  3. 【請求項3】上記式(1)および(2)においてR1
    水素原子であることを特徴とする請求項1または2記載
    の紙用塗工剤。
  4. 【請求項4】粘度が0.1〜500ポイズ(30℃)で
    あることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に
    記載の紙用塗工剤。
  5. 【請求項5】放射線硬化型である請求項1ないし4いず
    れか1項に記載の紙用塗工剤。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5いずれか1項に記載の紙
    用塗工剤を紙面上に造膜したことを特徴とする複合紙。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5いずれか1項に記載の紙
    用塗工剤を印刷した紙面上に造膜したことを特徴とする
    複合紙。
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