JPH10129277A - 電気自動車のバッテリ支持構造 - Google Patents
電気自動車のバッテリ支持構造Info
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- JPH10129277A JPH10129277A JP8292341A JP29234196A JPH10129277A JP H10129277 A JPH10129277 A JP H10129277A JP 8292341 A JP8292341 A JP 8292341A JP 29234196 A JP29234196 A JP 29234196A JP H10129277 A JPH10129277 A JP H10129277A
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- battery
- reinforcing member
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/70—Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
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- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、サイドフレームの外観的な形状を
ほとんど変えずに、従来の支持構造と比べてバッテリト
レイ取付用のナット等の組付作業性および取付強度を向
上させ、かつサイドフレームの剛性を高めることが可能
な電気自動車のバッテリ支持構造を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明では、車体の左右両側に閉断面形
状のサイドフレーム３をそれぞれ配設し、サイドフレー
ム３にバッテリ５が搭載されるバッテリトレイ４の左右
両端部４ａを取付ける電気自動車１のバッテリ支持構造
において、サイドフレーム３の内部に、バッテリトレイ
４の取付部となる箇所に溶接ナット１０が固着された板
状の補強部材９を配置し、補強部材９とサイドフレーム
３とを一体的に接合している。
ほとんど変えずに、従来の支持構造と比べてバッテリト
レイ取付用のナット等の組付作業性および取付強度を向
上させ、かつサイドフレームの剛性を高めることが可能
な電気自動車のバッテリ支持構造を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明では、車体の左右両側に閉断面形
状のサイドフレーム３をそれぞれ配設し、サイドフレー
ム３にバッテリ５が搭載されるバッテリトレイ４の左右
両端部４ａを取付ける電気自動車１のバッテリ支持構造
において、サイドフレーム３の内部に、バッテリトレイ
４の取付部となる箇所に溶接ナット１０が固着された板
状の補強部材９を配置し、補強部材９とサイドフレーム
３とを一体的に接合している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリが搭載さ
れるバッテリトレイをフレームに取付ける電気自動車の
バッテリ支持構造に関するものである。
れるバッテリトレイをフレームに取付ける電気自動車の
バッテリ支持構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、排気ガスや騒音のない無公害自動
車として、電気自動車が提供されて来ている。この電気
自動車には、多数のバッテリ等が用いられており、これ
らバッテリはバッテリトレイに搭載されている。このバ
ッテリトレイの左右両端部は、図１０に示すようなサイ
ドフレーム５１に取付けられており、サイドフレーム５
１は車体下部の左右両側にそれぞれ配設されている。こ
のため、サイドフレーム５１には、閉断面形状の角パイ
プ等が使用され、その下面にはカシメナット５２などが
取付けられている。すなわち、カシメナット５２は、こ
れを外側からサイドフレーム５１の下部に穿設した取付
穴５３に圧入してカシメることにより、サイドフレーム
５１の下面に固定されている。
車として、電気自動車が提供されて来ている。この電気
自動車には、多数のバッテリ等が用いられており、これ
らバッテリはバッテリトレイに搭載されている。このバ
ッテリトレイの左右両端部は、図１０に示すようなサイ
ドフレーム５１に取付けられており、サイドフレーム５
１は車体下部の左右両側にそれぞれ配設されている。こ
のため、サイドフレーム５１には、閉断面形状の角パイ
プ等が使用され、その下面にはカシメナット５２などが
取付けられている。すなわち、カシメナット５２は、こ
れを外側からサイドフレーム５１の下部に穿設した取付
穴５３に圧入してカシメることにより、サイドフレーム
５１の下面に固定されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の支持構造では、サイドフレーム５１が角パイプ
等を用いた閉断面形状に形成されているので、その下面
に溶接ナットを取付けることは難しく、ナットの取付作
業が煩雑であった。また、カシメナット５２を使用した
場合には、バッテリを搭載したバッテリトレイが重量物
であるので、当該バッテリトレイを支持するには強度的
に不十分となるおそれがあった。
た従来の支持構造では、サイドフレーム５１が角パイプ
等を用いた閉断面形状に形成されているので、その下面
に溶接ナットを取付けることは難しく、ナットの取付作
業が煩雑であった。また、カシメナット５２を使用した
場合には、バッテリを搭載したバッテリトレイが重量物
であるので、当該バッテリトレイを支持するには強度的
に不十分となるおそれがあった。
【０００４】一方、角パイプ等を用いた閉断面形状のサ
イドフレーム５１に対しては、バッテリトレイ取付用の
ナットと補強構造を追加するとともに、外観的な形状は
なるべく追加前と変わらないようにしたいという要求が
なされている。すなわち、ガソリン自動車と電気自動車
を同じラインで生産することを考えると、搬送機や冶具
等の設備の共通使用のため、サイドフレーム５１の外面
にカシメナット５２を取付けたり、あるいはブラケット
等を溶接したりすることにより、サイドフレーム５１の
外側に突出することはできる限り避けたいという事情が
あった。また、基本的には、ガソリン自動車と同じボデ
ィ外観で、電気自動車として性能の向上を図りたいとい
う事情もあった。
イドフレーム５１に対しては、バッテリトレイ取付用の
ナットと補強構造を追加するとともに、外観的な形状は
なるべく追加前と変わらないようにしたいという要求が
なされている。すなわち、ガソリン自動車と電気自動車
を同じラインで生産することを考えると、搬送機や冶具
等の設備の共通使用のため、サイドフレーム５１の外面
にカシメナット５２を取付けたり、あるいはブラケット
等を溶接したりすることにより、サイドフレーム５１の
外側に突出することはできる限り避けたいという事情が
あった。また、基本的には、ガソリン自動車と同じボデ
ィ外観で、電気自動車として性能の向上を図りたいとい
う事情もあった。
【０００５】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、サイドフレームの外観的な
形状をほとんど変えずに、従来の支持構造と比べてバッ
テリトレイ取付用のナット等の組付作業性および取付強
度を向上させ、かつサイドフレームの剛性を高めること
が可能な電気自動車のバッテリ支持構造を提供すること
にある。
ものであって、その目的は、サイドフレームの外観的な
形状をほとんど変えずに、従来の支持構造と比べてバッ
テリトレイ取付用のナット等の組付作業性および取付強
度を向上させ、かつサイドフレームの剛性を高めること
が可能な電気自動車のバッテリ支持構造を提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、車体の左右両
側に閉断面形状のサイドフレームをそれぞれ配設し、該
サイドフレームにバッテリが搭載されるバッテリトレイ
の両端部を取付ける電気自動車のバッテリ支持構造にお
いて、前記サイドフレームの内部に、前記バッテリトレ
イの取付部となる箇所に溶接ナットが固着された板状の
補強部材を挿入して配置するとともに、該補強部材と前
記サイドフレームとを一体的に接合している。
題を解決するために、本発明においては、車体の左右両
側に閉断面形状のサイドフレームをそれぞれ配設し、該
サイドフレームにバッテリが搭載されるバッテリトレイ
の両端部を取付ける電気自動車のバッテリ支持構造にお
いて、前記サイドフレームの内部に、前記バッテリトレ
イの取付部となる箇所に溶接ナットが固着された板状の
補強部材を挿入して配置するとともに、該補強部材と前
記サイドフレームとを一体的に接合している。
【０００７】また、他の本発明においては、車体の左右
両側に閉断面形状のサイドフレームをそれぞれ配設し、
該サイドフレームにバッテリが搭載されるバッテリトレ
イの両端部を取付ける電気自動車のバッテリ支持構造に
おいて、前記サイドフレームの内部に、左右両側面およ
び底面が前記サイドフレームの内壁面に重ね合わせら
れ、かつ前記バッテリトレイの取付部となる箇所に溶接
ナットが固着された断面Ｕ字状の補強部材を挿入して配
置するとともに、該補強部材と前記サイドフレームとを
一体的に接合している。
両側に閉断面形状のサイドフレームをそれぞれ配設し、
該サイドフレームにバッテリが搭載されるバッテリトレ
イの両端部を取付ける電気自動車のバッテリ支持構造に
おいて、前記サイドフレームの内部に、左右両側面およ
び底面が前記サイドフレームの内壁面に重ね合わせら
れ、かつ前記バッテリトレイの取付部となる箇所に溶接
ナットが固着された断面Ｕ字状の補強部材を挿入して配
置するとともに、該補強部材と前記サイドフレームとを
一体的に接合している。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【０００９】図１〜図７は本発明に係る電気自動車のバ
ッテリ支持構造の実施の形態を示している。図におい
て、１は本実施の形態のバッテリ支持構造が適用された
フレーム構造の電気自動車であり、この電気自動車１の
フロアパネル２の下部には、車体前後方向へ延びるセン
タサイドフレーム３が車体の左右両側に間隔を置いてそ
れぞれ配設されている。これらサイドフレーム３には、
図３および図４に示す如く、バッテリトレイ４の左右両
端部４ａが取付けられており、このバッテリトレイ４の
上部には電気自動車１の動力源としてのＡＣモータある
いはＤＣモータの電源である多数のバッテリ５が前後左
右に整列して搭載され、これにより多数のバッテリ５が
２本のサイドフレーム３の間に配置されるようになって
いる。
ッテリ支持構造の実施の形態を示している。図におい
て、１は本実施の形態のバッテリ支持構造が適用された
フレーム構造の電気自動車であり、この電気自動車１の
フロアパネル２の下部には、車体前後方向へ延びるセン
タサイドフレーム３が車体の左右両側に間隔を置いてそ
れぞれ配設されている。これらサイドフレーム３には、
図３および図４に示す如く、バッテリトレイ４の左右両
端部４ａが取付けられており、このバッテリトレイ４の
上部には電気自動車１の動力源としてのＡＣモータある
いはＤＣモータの電源である多数のバッテリ５が前後左
右に整列して搭載され、これにより多数のバッテリ５が
２本のサイドフレーム３の間に配置されるようになって
いる。
【００１０】上記サイドフレーム３には、図５〜図７に
示す如く、縦長の閉断面形状に形成された角パイプが用
いられており、その下壁面３ａのバッテリトレイ４の取
付部となる箇所には、締付ボルト６を挿入させる複数の
取付穴７が車体前後方向に間隔を置いて穿設されてい
る。また、サイドフレーム３の下壁面３ａには、複数個
の栓溶接用の貫通穴８が車体前後方向に間隔を置いて穿
設されている。しかも、サイドフレーム３の内部には、
車体前後方向へ延びるナット付の補強部材（リーンフォ
ースメント）９が配置されるように構成されている。
示す如く、縦長の閉断面形状に形成された角パイプが用
いられており、その下壁面３ａのバッテリトレイ４の取
付部となる箇所には、締付ボルト６を挿入させる複数の
取付穴７が車体前後方向に間隔を置いて穿設されてい
る。また、サイドフレーム３の下壁面３ａには、複数個
の栓溶接用の貫通穴８が車体前後方向に間隔を置いて穿
設されている。しかも、サイドフレーム３の内部には、
車体前後方向へ延びるナット付の補強部材（リーンフォ
ースメント）９が配置されるように構成されている。
【００１１】上記補強部材９には、サイドフレーム３の
下壁面３ａに載置し得る大きさで、長尺の長方形状に形
成された一枚の板材が用いられており、その上面には複
数個の溶接ナット１０がサイドフレーム３の取付穴７と
対応して車体前後方向に間隔を置いて取付けられてい
る。また、補強部材９の下面には、サイドフレーム３の
内部に配置された状態で、貫通穴８の箇所を栓溶接する
ことにより形成される溶接部１１が設けられ、これら溶
接部１１を介して補強部材９とサイドフレーム３とが一
体的に接合されるようになっている。
下壁面３ａに載置し得る大きさで、長尺の長方形状に形
成された一枚の板材が用いられており、その上面には複
数個の溶接ナット１０がサイドフレーム３の取付穴７と
対応して車体前後方向に間隔を置いて取付けられてい
る。また、補強部材９の下面には、サイドフレーム３の
内部に配置された状態で、貫通穴８の箇所を栓溶接する
ことにより形成される溶接部１１が設けられ、これら溶
接部１１を介して補強部材９とサイドフレーム３とが一
体的に接合されるようになっている。
【００１２】溶接ナット１０は、締付ボルト６と螺合す
るバッテリトレイ取付用のナットであって、補強部材９
に一体的に固着されている。このため、補強部材９に
は、サイドフレーム３の取付穴７と対応してボルト穴１
２が穿設されており、締付ボルト６は取付穴７およびボ
ルト穴１２を介して溶接ナット１０に螺入するようにな
っている。
るバッテリトレイ取付用のナットであって、補強部材９
に一体的に固着されている。このため、補強部材９に
は、サイドフレーム３の取付穴７と対応してボルト穴１
２が穿設されており、締付ボルト６は取付穴７およびボ
ルト穴１２を介して溶接ナット１０に螺入するようにな
っている。
【００１３】一方、上記バッテリトレイ４は、バッテリ
５を収納すべく中間部分が凹部形状となっており、その
左右両端部４ａは立上って外方へ直角に折曲げられてい
る。そして、バッテリトレイ４の左右両端部４ａには、
サイドフレーム３の取付穴７と対応して複数個の挿入穴
１３が車体前後方向に間隔を置いて穿設され、該挿入穴
１３に締付ボルト６を挿入するように構成されている。
なお、図３において、１４はサイドシル、１５はサイド
ドアである。
５を収納すべく中間部分が凹部形状となっており、その
左右両端部４ａは立上って外方へ直角に折曲げられてい
る。そして、バッテリトレイ４の左右両端部４ａには、
サイドフレーム３の取付穴７と対応して複数個の挿入穴
１３が車体前後方向に間隔を置いて穿設され、該挿入穴
１３に締付ボルト６を挿入するように構成されている。
なお、図３において、１４はサイドシル、１５はサイド
ドアである。
【００１４】本実施の形態の支持構造においては、溶接
ナット１０が固着された補強部材９をサイドフレーム３
の内部に挿入することにより所定位置に配置し、栓溶接
を行って補強部材９とサイドフレーム３とを固定する。
そして、このサイドフレーム３の下面にバッテリトレイ
４の左右両端部４ａを重ね合わせ、締付ボルト６を挿入
穴１３、取付穴７およびボルト穴１２から挿入させて補
強部材９の溶接ナット１０に螺合させることにより締付
けると、バッテリトレイ４はサイドフレーム３に固定さ
れる。
ナット１０が固着された補強部材９をサイドフレーム３
の内部に挿入することにより所定位置に配置し、栓溶接
を行って補強部材９とサイドフレーム３とを固定する。
そして、このサイドフレーム３の下面にバッテリトレイ
４の左右両端部４ａを重ね合わせ、締付ボルト６を挿入
穴１３、取付穴７およびボルト穴１２から挿入させて補
強部材９の溶接ナット１０に螺合させることにより締付
けると、バッテリトレイ４はサイドフレーム３に固定さ
れる。
【００１５】本実施の形態の支持構造では、補強部材９
と、バッテリトレイ取付用の溶接ナット１０とを一体化
しており、これら補強部材９および溶接ナット１０をサ
イドフレーム３の内部に挿入配置し、締付ボルト６およ
び溶接ナット１０を締付けることによりバッテリトレイ
４の左右両端部４ａをサイドフレーム３の下面に固定し
ているため、組付作業性が良くなる。また、補強部材９
および溶接ナット１０は、サイドフレーム３の内部に配
置されており、サイドフレーム３の外側に表れていない
ため、サイドフレーム３の外観的な形状はほとんど変わ
らない。さらに、バッテリトレイ取付用の溶接ナット１
０は、サイドフレーム３の下壁面３ａおよび補強部材９
の上面に取付けられているため、従来のものと比べて、
バッテリトレイ取付用ナットの取付強度を向上させるこ
とができる。それに加えて、閉断面形状のサイドフレー
ム３は、板厚を変更できる補強部材９によって補強され
ることになるため、必要な強度の支持構造が得られる。
と、バッテリトレイ取付用の溶接ナット１０とを一体化
しており、これら補強部材９および溶接ナット１０をサ
イドフレーム３の内部に挿入配置し、締付ボルト６およ
び溶接ナット１０を締付けることによりバッテリトレイ
４の左右両端部４ａをサイドフレーム３の下面に固定し
ているため、組付作業性が良くなる。また、補強部材９
および溶接ナット１０は、サイドフレーム３の内部に配
置されており、サイドフレーム３の外側に表れていない
ため、サイドフレーム３の外観的な形状はほとんど変わ
らない。さらに、バッテリトレイ取付用の溶接ナット１
０は、サイドフレーム３の下壁面３ａおよび補強部材９
の上面に取付けられているため、従来のものと比べて、
バッテリトレイ取付用ナットの取付強度を向上させるこ
とができる。それに加えて、閉断面形状のサイドフレー
ム３は、板厚を変更できる補強部材９によって補強され
ることになるため、必要な強度の支持構造が得られる。
【００１６】図８は他の本発明に係る電気自動車のバッ
テリ支持構造の実施の形態を示しており、上記した発明
と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。この
発明の実施の形態では、左右両側面２９ａおよび底面２
９ｂがサイドフレーム３の内壁面に重ね合わせられる断
面Ｕ字状の補強部材２９がサイドフレーム３の内部に配
置されている。この補強部材２９には、車体前後方向へ
沿って延び、左右両側部を上方へ直角に折曲げた一枚の
板材が用いられており、補強部材２９は上記発明の補強
部材９に相当するが、その左右両側面２９ａおよび底面
２９ｂはサイドフレーム３の内壁面と対応する大きさと
形状に形成されている。
テリ支持構造の実施の形態を示しており、上記した発明
と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。この
発明の実施の形態では、左右両側面２９ａおよび底面２
９ｂがサイドフレーム３の内壁面に重ね合わせられる断
面Ｕ字状の補強部材２９がサイドフレーム３の内部に配
置されている。この補強部材２９には、車体前後方向へ
沿って延び、左右両側部を上方へ直角に折曲げた一枚の
板材が用いられており、補強部材２９は上記発明の補強
部材９に相当するが、その左右両側面２９ａおよび底面
２９ｂはサイドフレーム３の内壁面と対応する大きさと
形状に形成されている。
【００１７】また、補強部材２９の底面２９ｂの上面に
は、締付ボルト６と螺合するバッテリトレイ取付用の複
数個の溶接ナット１０がサイドフレーム３の取付穴７と
対応して車体前後方向に間隔を置いて一体的に固着され
ている。このため、補強部材２９の底面２９ｂには、サ
イドフレーム３の取付穴７と対応してボルト穴１２が穿
設されており、締付ボルト６は取付穴７およびボルト穴
１２を介して溶接ナット１０に螺入するようになってい
る。その他の構成および組付手順は上記した発明の実施
の形態とほぼ同様である。
は、締付ボルト６と螺合するバッテリトレイ取付用の複
数個の溶接ナット１０がサイドフレーム３の取付穴７と
対応して車体前後方向に間隔を置いて一体的に固着され
ている。このため、補強部材２９の底面２９ｂには、サ
イドフレーム３の取付穴７と対応してボルト穴１２が穿
設されており、締付ボルト６は取付穴７およびボルト穴
１２を介して溶接ナット１０に螺入するようになってい
る。その他の構成および組付手順は上記した発明の実施
の形態とほぼ同様である。
【００１８】本実施の形態の支持構造では、断面Ｕ字状
の補強部材２９と、バッテリトレイ取付用の溶接ナット
１０とを一体化しており、これら補強部材２９および溶
接ナット１０をサイドフレーム３の内部に挿入配置し、
締付ボルト６および溶接ナット１０を締付けることによ
りバッテリトレイ４の左右両端部４ａをサイドフレーム
３の下面に固定しているため、サイドフレーム３の内壁
面に補強部材２９の左右両側面２９ａおよび底面２９ｂ
が重ね合わせられることによって、上記した発明の実施
の形態の支持構造と比べて、より一層サイドフレーム３
の強度を増大させることができる。
の補強部材２９と、バッテリトレイ取付用の溶接ナット
１０とを一体化しており、これら補強部材２９および溶
接ナット１０をサイドフレーム３の内部に挿入配置し、
締付ボルト６および溶接ナット１０を締付けることによ
りバッテリトレイ４の左右両端部４ａをサイドフレーム
３の下面に固定しているため、サイドフレーム３の内壁
面に補強部材２９の左右両側面２９ａおよび底面２９ｂ
が重ね合わせられることによって、上記した発明の実施
の形態の支持構造と比べて、より一層サイドフレーム３
の強度を増大させることができる。
【００１９】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変
更が可能である。例えば、既述の実施の形態では、サイ
ドフレーム３と断面Ｕ字状の補強部材２９とを栓溶接に
よって固着したが、図９に示すようなスクリュ３０およ
びナット３１を用いたり、あるいはリベット等の固定手
段を用いてこれらサイドフレーム３と補強部材２９とを
固着してもよい。
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変
更が可能である。例えば、既述の実施の形態では、サイ
ドフレーム３と断面Ｕ字状の補強部材２９とを栓溶接に
よって固着したが、図９に示すようなスクリュ３０およ
びナット３１を用いたり、あるいはリベット等の固定手
段を用いてこれらサイドフレーム３と補強部材２９とを
固着してもよい。
【００２０】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る電気自動車の
バッテリ支持構造は、車体の左右両側に閉断面形状のサ
イドフレームをそれぞれ配設し、該サイドフレームにバ
ッテリが搭載されるバッテリトレイの両端部を取付ける
ものであって、前記サイドフレームの内部に、前記バッ
テリトレイの取付部となる箇所に溶接ナットが固着され
た板状の補強部材を挿入して配置するとともに、該補強
部材と前記サイドフレームとを一体的に接合しているの
で、従来の支持構造と比べて、閉断面形状のサイドフレ
ームに対してもバッテリトレイ用のナット等の組付作業
を迅速に行うことができるとともに、その取付強度を向
上させることができる。また、本発明のバッテリ支持構
造では、補強部材および溶接ナットがサイドフレームの
外側に表れていないので、サイドフレームの外観的な形
状はほとんど変わらず、ガソリン自動車と電気自動車を
同じラインで生産する場合にも、搬送機や冶具等の設備
を共用することが可能となり、生産設備を効率的に利用
できる。しかも、サイドフレームの内部は、板厚変更可
能な補強部材によって補強されているので、従来の支持
構造よりも剛性の高い支持構造を得ることができる。
バッテリ支持構造は、車体の左右両側に閉断面形状のサ
イドフレームをそれぞれ配設し、該サイドフレームにバ
ッテリが搭載されるバッテリトレイの両端部を取付ける
ものであって、前記サイドフレームの内部に、前記バッ
テリトレイの取付部となる箇所に溶接ナットが固着され
た板状の補強部材を挿入して配置するとともに、該補強
部材と前記サイドフレームとを一体的に接合しているの
で、従来の支持構造と比べて、閉断面形状のサイドフレ
ームに対してもバッテリトレイ用のナット等の組付作業
を迅速に行うことができるとともに、その取付強度を向
上させることができる。また、本発明のバッテリ支持構
造では、補強部材および溶接ナットがサイドフレームの
外側に表れていないので、サイドフレームの外観的な形
状はほとんど変わらず、ガソリン自動車と電気自動車を
同じラインで生産する場合にも、搬送機や冶具等の設備
を共用することが可能となり、生産設備を効率的に利用
できる。しかも、サイドフレームの内部は、板厚変更可
能な補強部材によって補強されているので、従来の支持
構造よりも剛性の高い支持構造を得ることができる。
【００２１】また、他の本発明に係る電気自動車のバッ
テリ支持構造は、車体の左右両側に閉断面形状のサイド
フレームをそれぞれ配設し、該サイドフレームにバッテ
リが搭載されるバッテリトレイの両端部を取付けるもの
であって、前記サイドフレームの内部に、左右両側面お
よび底面が前記サイドフレームの内壁面に重ね合わせら
れ、かつ前記バッテリトレイの取付部となる箇所に溶接
ナットが固着された断面Ｕ字状の補強部材を挿入して配
置するとともに、該補強部材と前記サイドフレームとを
一体的に接合しているので、上記した発明と同様の効果
を得ることができる上、断面形状の変更によって必要な
強度が得られ、バッテリ支持構造の剛性向上をより一層
図ることができる。
テリ支持構造は、車体の左右両側に閉断面形状のサイド
フレームをそれぞれ配設し、該サイドフレームにバッテ
リが搭載されるバッテリトレイの両端部を取付けるもの
であって、前記サイドフレームの内部に、左右両側面お
よび底面が前記サイドフレームの内壁面に重ね合わせら
れ、かつ前記バッテリトレイの取付部となる箇所に溶接
ナットが固着された断面Ｕ字状の補強部材を挿入して配
置するとともに、該補強部材と前記サイドフレームとを
一体的に接合しているので、上記した発明と同様の効果
を得ることができる上、断面形状の変更によって必要な
強度が得られ、バッテリ支持構造の剛性向上をより一層
図ることができる。
【図１】本発明の実施の形態に係るバッテリ支持構造が
適用された電気自動車を示す斜視図である。
適用された電気自動車を示す斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態の電気自動車に係る車体フ
レームを示す斜視図である。
レームを示す斜視図である。
【図３】図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図４】バッテリを搭載したバッテリトレイを示す斜視
図である。
図である。
【図５】サイドフレームの内部にナット付の補強部材を
挿入配置する前の状態を示す斜視図である。
挿入配置する前の状態を示す斜視図である。
【図６】図５におけるＢ−Ｂ線断面図である。
【図７】図５における補強部材を栓溶接によってサイド
フレームに固定した状態を示す断面図である。
フレームに固定した状態を示す断面図である。
【図８】他の本発明の実施の形態に係るバッテリ支持構
造におけるナット付の補強部材をサイドフレームの内部
に配置した状態を示す断面図である。
造におけるナット付の補強部材をサイドフレームの内部
に配置した状態を示す断面図である。
【図９】図８におけるナット付の補強部材をサイドフレ
ームの内部に配置してスクリュで固定した状態を示す断
面図である。
ームの内部に配置してスクリュで固定した状態を示す断
面図である。
【図１０】従来のサイドフレームのバッテリ支持構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
１ 電気自動車 ３ センタサイドフレーム ４ バッテリトレイ ５ バッテリ ６ 締付ボルト ７ 取付穴 ８ 貫通穴 ９，２９ 補強部材 １０ 溶接ナット １１ 溶接部 １２ ボルト穴 １３ 挿入穴 ３０ スクリュ ３１ ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 義久 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 車体の左右両側に閉断面形状のサイドフ
レームをそれぞれ配設し、該サイドフレームにバッテリ
が搭載されるバッテリトレイの両端部を取付ける電気自
動車のバッテリ支持構造において、前記サイドフレーム
の内部に、前記バッテリトレイの取付部となる箇所に溶
接ナットが固着された板状の補強部材を挿入して配置す
るとともに、該補強部材と前記サイドフレームとを一体
的に接合したことを特徴とする電気自動車のバッテリ支
持構造。 - 【請求項２】 車体の左右両側に閉断面形状のサイドフ
レームをそれぞれ配設し、該サイドフレームにバッテリ
が搭載されるバッテリトレイの両端部を取付ける電気自
動車のバッテリ支持構造において、前記サイドフレーム
の内部に、左右両側面および底面が前記サイドフレーム
の内壁面に重ね合わせられ、かつ前記バッテリトレイの
取付部となる箇所に溶接ナットが固着された断面Ｕ字状
の補強部材を挿入して配置するとともに、該補強部材と
前記サイドフレームとを一体的に接合したことを特徴と
する電気自動車のバッテリ支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8292341A JPH10129277A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 電気自動車のバッテリ支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8292341A JPH10129277A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 電気自動車のバッテリ支持構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10129277A true JPH10129277A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17780547
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8292341A Pending JPH10129277A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 電気自動車のバッテリ支持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10129277A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-11-05 JP JP8292341A patent/JPH10129277A/ja active Pending
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