JPH10125768A - 保護テープ剥し装置及びその剥し方法 - Google Patents

保護テープ剥し装置及びその剥し方法

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JPH10125768A
JPH10125768A JP27775896A JP27775896A JPH10125768A JP H10125768 A JPH10125768 A JP H10125768A JP 27775896 A JP27775896 A JP 27775896A JP 27775896 A JP27775896 A JP 27775896A JP H10125768 A JPH10125768 A JP H10125768A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】裏面研磨工程により、保護テープとウェーハと
の接着力が強化されている場合でも、容易に且つ処理能
力を高める保護テープ剥し装置及びその剥し方法を提供
することにある。 【解決手段】ウェーハ7上の保護テープ6を剥離する剥
離ローラ13の移動に合わせて、所定時間だけ純水を吐
出する純水ノズル14と、テープ剥し部18やウェーハ
乾燥部19とを設ける。ローラ13が左方向へ進むのと
連動して巻取りドラム3を回転させ、剥離テープ12に
付着した保護テープ6がウェーハ7の表面から湾曲して
その端部で剥れた状態とする。巻取りドラム3の回転か
ら所定時間後、純水ノズル14より接着界面に純水を吐
出する。この純水を吐出しながらドラム3を回転させ、
テープ12に付着した保護テープ6を巻取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保護テープ剥し装置
及びその剥し方法に関し、特にウェーハを保護している
保護テープの剥し装置及びその剥し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなウェーハの表面に貼ら
れる保護テープは、ウェーハの裏面研磨から保護するた
めに設けられており、裏面研磨が終了すると、この保護
テープを剥離しなければならない。この保護テープは、
使用済みの段階で1つ1つのウェーハから自動的に除去
することが必要になり、またそれ専用のテープ剥離装置
も用いられている。
【0003】例えば、この保護テープ剥し装置及びその
剥し方法に関しては、特開昭63−147325号公報
や特開平4−154109号公報などがあり、それぞれ
の機能を発揮している。
【0004】図4はかかる従来の一例を説明するための
保護テープ剥し装置の断面図である。図4に示すよう
に、この保護テープ剥し装置は、ウェーハ7を供給する
ローダ11と、搬送アーム9と、真空チャック8と、剥
離テープ12およびその駆動機構とを備えている。
【0005】このローダ11のウェーハキャリア10内
には、保護テープ6を貼付したウェーハ7が収納されて
おり、このウェーハ7は搬送アーム9により真空チャッ
ク8上に搬送される。
【0006】一方、剥離テープ12の駆動機構は、巻戻
しドラム1,送りローラ2,巻取りドラム3,巻取りロ
ーラ4,加圧ローラ5および剥離ローラ13を有し、巻
戻しドラム1から巻戻される剥離テープ12は、送りロ
ーラ2と加圧ローラ5の下を通り、巻取りローラ4間を
とおって巻取りドラム3で巻取られる。
【0007】上述した駆動機構により、剥離ローラ13
を用いて剥離テープ12をウェーハ7上に移動させる
と、その保護テープ6が剥離テープ12側に付くことに
より、剥離される。
【0008】さらに、真空チャック8上で保護テープ6
を剥離されたゥェーハ7は、再び搬送アーム9によりロ
ーダ11のウェーハキャリア10内に戻される。
【0009】図5(a)〜(c)はそれぞれ図4におけ
る保護テープ剥し方法を説明するための工程順に示した
保護テープ剥し装置の断面図であり、ここでは搬送キャ
リア,ローダなどを省略している。まず、図5(a)に
示すように、保護テープ6をその素子形成面に貼付した
ウェーハ7を上述したキャリアによって移動させ、しか
る後真空チャック8の上に吸着させる。
【0010】ついで、図5(b)に示すように、加圧ロ
ーラ5が剥離テープ12を引き出しながら右方向へ進
み、剥離テープ12を保護テープ6に密着させて行く。
【0011】その後、図5(c)に示すように、剥離ロ
ーラ13が左方向へ進。
【0012】さらに、真空チャック8上で保護テープ6
を剥離されたゥェーハ7は、再び搬送アーム9によりロ
ーダ11のウェーハキャリア10内に戻される。
【0013】図5(a)〜(c)はそれぞれ図4におけ
る保護テープ剥し方法を説明するための工程順に示した
保護テープ剥し装置の断面図であり、ここでは搬送キャ
リア,ローダなどを省略している。まず、図5(a)に
示すように、保護テープ6をその素子形成面に貼付した
ウェーハ7を上述したキャリアによって移動させ、しか
る後真空チャック8の上に吸着させる。
【0014】ついで、図5(b)に示すように、加圧ロ
ーラ5が剥離テープ12を引き出しながら右方向へ進
み、剥離テープ12を保護テープ6に密着させて行く。
【0015】その後、図5(c)に示すように、剥離ロ
ーラ13が左方向へ進むのと連動して、巻取りドラム3
を矢印方向に回転させると、剥離テープ12に保護テー
プ6が付着してくるので、ウェーハ7の表面から剥離す
ることができる。
【0016】このように、従来の保護テープ6の剥離方
法は、ウェーハ7と保護テープ6の接着力よりも、保護
テープ6と剥離テープ12の接着力の方が強いことを利
用したものである。
【0017】しかし、むのと連動して、巻取りドラム3
を矢印方向に回転させると、剥離テープ12に保護テー
プ6が付着してくるので、ウェーハ7の表面から剥離す
ることができる。
【0018】このように、従来の保護テープ6の剥離方
法は、ウェーハ7と保護テープ6の接着力よりも、保護
テープ6と剥離テープ12の接着力の方が強いことを利
用したものである。
【0019】しかし、上述したテープの剥離方法及び剥
離装置において、裏面研磨工程によっては、保護テープ
6とウェーハ7の接着力が強化されていることがある。
このため、従来の装置及び方法では、保護テープ6をウ
ェーハ7から剥離することができない場合が生じ、無理
に用いてもテープ剥離装置としての処理能力を低下させ
てしまう。
【0020】このような問題を解決し、テープを剥離し
易くするために、例えば、特開昭61−23336号公
報などに記載されているような方法も用いられている。
すなわち、保護テープを貼付したウェーハを吸着する真
空チャックに冷却機構を接続し、ウェーハそのものを所
定の温度に冷却して保護テープの接着力を低下させた
後、吸着手段を用いてテープを剥すことが考えられてい
る。
【0021】また、前述した特開昭63−147325
号公報などに見られるように、ウェーハキャリアと真空
チャック間に保護テープ冷却部を設け、フレオンガス等
をウェーハ上に噴霧したり、あるいはフレオンガス等を
充満させた冷却室を通過させることにより、保護テープ
の接着力を低下させ、しかる後テープを剥す方法もあ
る。
【0022】また、前述した特開平4−154109号
公報では、保護テープを貼付したウェーハを吸着する真
空チャックにヒータを内蔵させたものがある。この場合
は、ウェーハを所定の温度に加熱して保護テープの接着
力を低下させてから、テープを剥すものである。
【0023】さらに、特開平7−22358号公報など
に見られるように、保護テープの表面に紫外線を照射す
ることにより、保護テープの接着力を低下させてから、
テープを剥すものもある。
【0024】ただし、上述した各種の技術において、保
護テープの接着剤の性質が水溶性のものについては、有
効とはならない。例えば、上述した特開平7−2235
8号公報においては、保護テープの接着剤の接着力が紫
外線によって反応するものにしか適用することができな
い。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述した保護テープ剥
し装置及びその剥し方法においては、保護テープの剥離
の原理がウェーハと保護テープの接着力よりも、保護テ
ープと剥離テープの接着力の方が強いことだけを利用し
たものである。このため、裏面研磨工程によっては、い
ずれの場合も、保護テープとウェーハとの接着力が強化
されているため、保護テープをウェーハ表面より容易に
剥離することが困難であるという場合が生じ、この結果
テープ剥離装置の処理能力を低下させるという欠点があ
る。
【0026】本発明の目的は、かかるウェーハ表面に貼
付される保護テープを容易に剥離し、処理能力を向上さ
せることのできる保護テープ剥し装置及びその剥し方法
を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の保護テープ剥し
装置は、保護テープが貼付されたウェーハおよび前記保
護テープを剥離された前記ウェーハを搬送するための搬
送アームと、前記搬送アームにより移送された前記保護
テープの貼付された前記ウェーハを固定するテープ剥し
部と、前記テープ剥し部に固定された前記ウェーハの前
記保護テープ上に駆動され密着させる剥離テープの駆動
機構と、前記保護テープおよび前記ウェーハの界面に所
定時間だけ純水を供給する純水ノズルと、前記テープ剥
し部で前記保護テープを剥離された前記ウェーハを乾燥
させるウェーハ乾燥部とを有して構成される。
【0028】その保護テープ剥し装置におけるテープ剥
し部は、前記保護テープの貼付された前記ウェーハを固
定する真空チャックと、前記真空チャックを囲むカップ
部とを備え、前記ウェーハの斜め上方に前記純水ノズル
を位置させて形成される。
【0029】また、その保護テープ剥し装置におけるテ
ープ乾燥部は、前記保護テープを剥離された前記ウェー
ハを前記テープ剥し部より移送させ、固定して回転させ
るスピンチャックと、前記スピンチャックを囲むカップ
部とを備えて形成される。
【0030】一方、本発明の保護テープ剥し方法は、保
護テープが貼付されたウェーハを搬送アームにより取出
してテープ剥し部に供給するウェーハ供給工程と、剥離
テープを加圧ローラを用いて前記保護テープ上に密着さ
せる密着工程と、前記保護テープを前記ウェーハから剥
離しながら剥離する界面に純水を所定時間だけ吐出する
純水供給工程と、前記保護テープを剥離された前記ウェ
ーハをウェーハ乾燥部に移送させた後、高速回転を与え
て乾燥させるウェーハ乾燥工程と、前記ウェーハ乾燥部
より前記搬送アームを用いて収納する収納工程とを含ん
で構成される。
【0031】その保護テープ剥し方法における純水供給
工程で吐出する純水は、前記剥離テープが前記保護テー
プに密着された後、巻取りドラムで巻取られる時間だ
け、前記界面に供給されるように形成される。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態ついて
図面を参照して説明する。
【0033】図1は本発明の一実施の形態を説明するた
めの保護テープ剥し装置の断面図である。図1に示すよ
うに、本実施の形態における保護テープ剥し装置は、前
述した従来例と同様、ウェーハ7を供給するウェーハキ
ャリア10を備えたローダ11と、搬送アーム9と、真
空チャック8と、剥離テープ12およびその駆動機構と
を備えている。このローダ11のウェーハキャリア10
内には、保護テープ6を貼付したウェーハ7が収納され
ており、このウェーハ7は搬送アーム9により真空チャ
ック8上に搬送されたり、戻したりする。さらに、剥離
テープ12の駆動機構も、巻戻しドラム1,送りローラ
2,巻取りドラム3,巻取りローラ4,加圧ローラ5お
よび剥離ローラ13を有し、巻戻しドラム1から巻戻さ
れる剥離テープ12は、送りローラ2と加圧ローラ5の
下を通り、巻取りローラ4間をとおって巻取りドラム3
で巻取られる。
【0034】本実施の形態が前述した従来例と比較して
異なる点は、主として以下の3点にある。まず第1に、
真空チャック8に対して、これを取囲むように形成する
とともに、排水口を設けたカップ部15を備え、これに
よってテープ剥し部18を形成している。また第2に、
テープ剥し部18の内のウェーハ7に対し純水を供給す
る純水ノズル14,エアバルブ20,流量計21,圧力
調整器22を設けた純水供給機構を備えている。さらに
第3に、スピンモータ17に接続され、これによって回
転されるスピンチャック16と、カップ部15とを備
え、テープ剥し部18から移送された剥し済みウェーハ
7を乾燥させるウェーハ乾燥部19を形成している。
【0035】かかる保護テープ剥し装置の具体的動作
は、以下のとおりである。
【0036】まず、前述したように、搬送アーム9は、
ローダ11からテープ剥し部18の真空チャック8に保
護テープ6の付いたウェーハ7を搬送し、またテープ剥
し部18からウェーハ乾燥部19への搬送と、ウェーハ
乾燥部19からローダ11への搬送とを実行する。
【0037】また、巻戻しドラム1から巻き戻される剥
離テープ12は、送りローラ2と加圧ローラ5の下を通
り、巻取りローラ4を介して巻取りドラム3で巻き取ら
れる。このとき、加圧ローラ5と剥離ローラ13によ
り、剥離テープ12はウェーハ7の保護テープ6上に密
着される。
【0038】一方、純水供給機構を形成する純水ノズル
14は、エアーバルブ20,流量計21,圧力調整器2
2に接続されて純水の量などを制御されるとともに、テ
ープ剥し部18におけるカップ部15の斜め上方に設置
され、ウェーハ7と保護テープ6の界面に純水を吹付け
る。このカップ部15は軸方向に上下するとともに、保
護テープ6を剥離する際に純水ノズル14から吐出され
る純水が周囲へ飛び散るのを防止し且つ排水する機能を
有している。
【0039】さらに、スピンチャック16は、スピンモ
ータ17に連結して高速回転を行い、ウェーハ7の乾燥
を行う。なお、この場合のカップ部15は、軸方向に上
下移動する必要はないが、乾燥の際の純水の周囲への飛
散防止と排水とを行う。
【0040】図2(a),(b)はそれぞれ本発明の保
護テープ剥し方法の一実施の形態を説明するための剥離
直前までを工程順に示した剥し装置の断面図である。ま
ず、図2(a)に示すように、搬送アーム9は、ローダ
11のウェーハキャリア10から保護テープ6を素子形
成面に貼付したウェーハ7を1つ取り出し、テープ剥し
部18の真空チャック8の上に搬送する。しかる後、真
空チャック8はこのウェーハ7を吸着し固定する。な
お、図面上では、ウェーハ乾燥部19が直線上で配置さ
れているが、搬送アーム9は自在に迂回し、直接ウェー
ハ7をテープ剥し部18の真空チャック8上に搬送する
ことができる。
【0041】ついで、図2(b)に示すように、加圧ロ
ーラ5が剥離テープ12を引き出しながら右方向に進
み、その剥離テープ12を保護テープ6に密着させて行
く。このとき、剥離ローラ13は加圧ローラ5とともに
右方向に進むが、剥離テープ12には接触していない。
すなわち、この段階では、剥離ローラ13は移動する
が、まだ機能していない。ここまでが、保護テープ6の
剥離直前の工程である。
【0042】図3(a),(b)はそれぞれ本発明の保
護テープ剥し方法の一実施の形態を説明するための剥離
直後以降を工程順に示した剥し装置の断面図である。ま
ず、図3(a)に示すように、剥離ローラ13が左方向
に進むのと連動して巻取りドラム3を矢印の方向に回転
させる。この巻取りドラム3の回転により、剥離テープ
12に付着した保護テープ6は、ウェーハ7の表面から
湾曲し、その端部で剥れた状態となる。
【0043】一方、純水ノズル14からは、巻取りドラ
ム3の矢印の方向への回転からあらかじめ設定された時
間が経過すると、保護テープ6とウェーハ7の密着して
いる界面に向けて純水を吐出する。その後、純水を吐出
しつずけながら、巻取りドラム3を回転させて行き、剥
離テープ12に付着した保護テープ6を巻取る。このウ
ェーハ7の保護テープ6が剥離テープ12にすべて付着
し剥離が完了すると、純水ノズル14からの純水の供給
を停止する。
【0044】ついで、図3(b)に示すように、テープ
剥し部18での剥離が終わると、再度搬送アーム9によ
り、真空チャック8の上のウェーハ7はウェーハ乾燥部
19のスピンチャック16の上に搬送される。このウェ
ーハ7は、真空チャック8と同様に、スピンチャック1
6に真空吸着される。さらに、スピンモータ17に連結
しているこのスピンチャック16によってウェーハ7が
高速回転するので、その表面上に残留している水分は飛
散され、ウェーハ7を乾燥させる。
【0045】このようにして、乾燥したウェーハ7は、
搬送アーム9によりローダ11のウェーハキャリア10
に収納される。
【0046】以下、同様の動作を繰り返し、ウェーハキ
ャリア10内のウェーハ7すべてについて、保護テープ
6の剥離を行う。
【0047】上述した実施の形態によれば、テープ剥離
の原理は、ウェーハと保護テープの接着力よりも、保護
テープと剥離テープの接着力の方が強いことを利用する
だけでなく、保護テープの接着剤が水溶性である性質を
利用するものであるので、ウェーハの裏面研磨工程によ
り保護テープとウェーハの接着力が強化されているもの
であっても、純水吐出によって強制的に接着力を下げる
ことができる。したがって、保護テープをウェーハ表面
から容易に剥離することができ、テープ剥離装置の処理
能力を向上させることができる。
【0048】以下、具体的な実施例について説明する
が、上述した説明と重複する点は省略する。
【0049】まず、純水ノズル14はストレートパイプ
形状とし、吐出する純粋の温度は常温20〜25°C程
度とする。この理由は、ウェーハのボンディングパッド
にアルミ(Al)を使用しているとき、加熱した純水を
用いると、アルミの腐食が起きるためである。また、こ
の純水の圧力は、例えば1〜2kg/cm2 程度であ
り、流量は500cc/分程度とする。この吐出純水の
圧力は圧力調整器22で、また流量は流量計21で各々
調整する。
【0050】一方、ウェーハ乾燥部19において、ウェ
ーハ7を回転させるスピンチャック16は、例えば40
00rpmの高速回転を行わせる。
【0051】このような条件で保護テープ6の剥離を実
行すると、従来例の場合と比較して、例えば、8インチ
ウェーハ1枚あたりの剥離時間でみたとき、約20秒程
度かかっていたものが、約5秒程度に短縮される。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保護テー
プ剥し装置及びその剥し方法は、保護テープとウェーハ
の接着している界面に純水を吐出する純水ノズルを設
け、剥離テープによる剥離とともに、純水を吐出するこ
とにより、保護テープとウェーハ表面の接着力を強制的
に弱めることができるので、保護テープを容易に剥離す
ることができ、装置の処理能力を向上させることができ
るという効果がある。
【0053】また、本発明の保護テープ剥し装置及びそ
の剥し方法は、上述した純水ノズルの他に、テープ剥し
部,ウェーハ乾燥部を設けることにより、全自動化する
ことができ、処理能力をさらに向上させることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護テープ剥し装置の一実施の形態を
説明するための装置断面図である。
【図2】本発明の保護テープ剥し方法の一実施の形態を
説明するための剥離直前までを工程順に示した剥し装置
の断面図である。
【図3】本発明の保護テープ剥し方法の一実施の形態を
説明するための剥離直後以降を工程順に示した剥し装置
の断面図である。
【図4】従来の一例を説明するための保護テープ剥し装
置の断面図である。
【図5】図4における保護テープ剥し方法を説明するた
めの工程順に示した剥し装置の断面図である。
【符号の説明】
1 巻戻しドラム 2 送りローラ 3 巻取りドラム 4 巻取りローラ 5 加圧ローラ 6 保護テープ 7 ウェーハ 8 真空チャック 9 搬送アーム 10 ウェーハキャリア 11 ローダ 12 剥離テープ 13 剥離ローラ 14 純水ノズル 15 カップ部 16 スピンチャック 17 スピンモータ 18 テープ剥し部 19 ウェーハ乾燥部 20 エアーバルブ 21 流量計 22 圧力調整器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護テープが貼付されたウェーハおよび
    前記保護テープを剥離された前記ウェーハを搬送するた
    めの搬送アームと、前記搬送アームにより移送された前
    記保護テープの貼付された前記ウェーハを固定するテー
    プ剥し部と、前記テープ剥し部に固定された前記ウェー
    ハの前記保護テープ上に駆動され密着させる剥離テープ
    の駆動機構と、前記保護テープおよび前記ウェーハの界
    面に所定時間だけ純水を供給する純水ノズルと、前記テ
    ープ剥し部で前記保護テープを剥離された前記ウェーハ
    を乾燥させるウェーハ乾燥部とを有することを特徴とす
    る保護テープ剥し装置。
  2. 【請求項2】 前記テープ剥し部は、前記保護テープの
    貼付された前記ウェーハを固定する真空チャックと、前
    記真空チャックを囲むカップ部とを備え、前記ウェーハ
    の斜め上方に前記純水ノズルを位置させた請求項1記載
    の保護テープ剥し装置。
  3. 【請求項3】 前記テープ乾燥部は、前記保護テープを
    剥離された前記ウェーハを前記テープ剥し部より移送さ
    せ、固定して回転させるスピンチャックと、前記スピン
    チャックを囲むカップ部とを備えた請求項1記載の保護
    テープ剥し装置。
  4. 【請求項4】 保護テープが貼付されたウェーハを搬送
    アームにより取出してテープ剥し部に供給するウェーハ
    供給工程と、剥離テープを加圧ローラを用いて前記保護
    テープ上に密着させる密着工程と、前記保護テープを前
    記ウェーハから剥離しながら剥離する界面に純水を所定
    時間だけ吐出する純水供給工程と、前記保護テープを剥
    離された前記ウェーハをウェーハ乾燥部に移送させた
    後、高速回転を与えて乾燥させるウェーハ乾燥工程と、
    前記ウェーハ乾燥部より前記搬送アームを用いて収納す
    る収納工程とを含むことを特徴とする保護テープ剥し方
    法。
  5. 【請求項5】 前記純水供給工程で吐出する純水は、前
    記剥離テープが前記保護テープに密着された後、巻取り
    ドラムで巻取られる時間だけ、前記界面に供給される請
    求項4記載の保護テープ剥し方法。
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